[1]サン☆
【ルーク少年の常々譚】
お久しぶりです。
以前ちまちまとこちらで書かせていただいていました、サンと申します。
事業の合間で少ーーしずつ書いていくつもりですので、宜しくお願いします。
2015/06/13 19:26
[10]t.o
レイトンとルークのやりとりおもしろいですね!
レイトンって代謝が悪いんですね(笑)
この暑い部屋でのやりとりの後、何があるんでしょう?
楽しみです!
2015/07/25 10:35
[11]サン☆
t.o様
レイトン先生には損な立ち回りをしてもらっています。
饒舌というかただ理屈っぽいだけの奴になってしまいましたが……
2015/08/18 06:19
[12]サン☆
『4』
今この文をご覧になっている皆々様方。初めましての人は初めまして。知っておられる人はどうぞ宜しくお願いします。早朝ならばおはようございます。日中ならばこんにちは。今もう既に夕飯をお召し上りになったばかりだという人にはこんばんわを。丑三つ刻にはうらめしやと付け加えさせていただく所存です。
今回はルーク君ではなくこの私、アロマが語り手となって物語を紡がせてもらいます。
あの身の毛もよだつ怪事件が起こったのはつい先日のことでした。
その日はとても良い天気で、気の向くままにどこかへお出掛けでもしようと思っていたのですが、折角お出掛けをするのに手ぶらでは些か寂しいと考え、お弁当を持っていくことにしたのです。
こんな青空の下でお弁当を食べようものなら、さぞかし美味しいことでしょう!
私は早速お弁当を作り始めます。
これも何やら花嫁修業の一環のように思われ、図らずも熱が篭るというものです。
結果何がいけなかったのか鍋が二つ吹き飛ぶ惨事となってしまいましたが、この青空の前ではおよそ些細なことと思われたので深い記述は致しません。
それにしても困ったことになりました。
このままではお弁当を作ることができません。
はてはてどうしたものかと考えていると冷蔵庫に以前作り置いておいたケーキがあるのを思い出しました。
そのケーキは以前ルーク君の為に作ったものです。
ルーク君は美味しさのあまり背骨が後ろに90度曲がり滝の様な嘔吐の末その晩は血尿が止まらなかったと申しておられましたが、このまま捨ててしまうのならば私が食べても良いでしょう。
私はそのケーキをカゴに入れ、ロンドンの街を闊歩しました。
どのくらい経ったでしょうか。
丁度いい木陰を見つけたので、そこでお昼にすることにしました。
いただきますと手を合わせ、ケーキに口を付けようとした刹那、傍らにお腹を空かせた猫がいるのを見つけました。
その猫は私に向かってにゃあにゃあと可愛らしく鳴いてきます。
私はこのケーキを食べなくとも飢えることはありませんが、この猫はこれを食べねば飢え死んでしまうかも知れません。
そんなことを思うと尚更このケーキは私が食べてしまうわけにはいかないと考えました。
私は持っていたケーキを猫にあげ、頭を撫でてからその場を去りました。
事件が起こったのはその次の日です。
なんと、市内一帯の害虫及びネズミが一晩にして死んでしまったのです。
一体誰が何のためにこんなことをしたのでしょう。
害虫が減るのは悪いことではない気がしますが、一晩にしてこれほどの殺戮を行う存在とは何なのか。
私はそれに、何か陰謀めいた事柄を結び付けずにはいられません……。
2015/08/18 07:26
[13]サン☆
『4 -another side』
読者諸兄、次は趣向を変え、儂が語り手を務めさせていただく。
アロマの語りでないことに不満を抱くのはそちらの勝手なので存分に罵詈雑言を叩き込むがよろしい。
言わずもがなであるが簡単な自己紹介を。儂の名はドン・ポール。
セカンドシーズンからは文字通り影も形も無くなったために忘れ去られている節もあるのだが(というか時系列的にセカンドシーズンに登場するべきではない気もするが)そこはご容赦願いたい。
なんて長ったらしい前置きをしている場合ではない。
儂は時々こうしてロンドン市内を訪れ『オールド・ディッシュ』でサンドイッチを食べるのだが、ふと横を見てみると懐かしい顔が目に入った。
あいつは以前儂が攫ったアロマとかいう娘ではなかったか。
特にすることも無かったため、儂は意味もなくその娘の家の窓を眺めていた。その瞬間だった。
娘の家が爆発した。
ボンッと豪快な音を立てて家の瓦礫が崩れ落ちた。
このとき儂が何より驚いたのは、風に乗って硝煙の香りが儂の鼻についたことだ。
あの娘は弁当をこしらえるために硝煙爆弾を使ったというのか。
あれは料理が下手とか不器用だとかそんなラインは遠い昔に逸脱している。
あそこまで来ると常識云々の前に倫理観を疑う。
あれで人が殺せるぞ。
儂はこの娘に少々興味を持ち、家を出たときから後を追ってみた。
するとこの娘、あの毒物を猫にあげようとしているではないか。
儂も自分のことは悪党だと思っているし割と手段も選ばない方だとは思うが、殺生はよろしくない。
悪党だろうと人並みに倫理とか道徳とかの教養は受けてきたつもりなのでそんなことをする連中には虫唾が走る。
この世で一番ずうずうしいことは何かの命を奪うことだ。
ずうずうしいことの積み重ねで、人間は今日も肉を食って生きているのだ。
儂は娘が去ったのを見届けた後、そのケーキを回収した。
そしてそれを、躊躇無くドブに流した。
そのケーキがドブネズミを派生しどんどん広がり市内中の害虫駆除に繋がることになろうとは、今や誰も知る由も無いのだった。
2015/08/18 07:59
[14]t.o
アロマさんのケーキヤバいですね。
ふたつの目線で同じ物事をみるという手法大変面白いです!
すごいです!
次も楽しみにしています!
2015/08/23 12:40
[15]サン☆
t.o様
ありがとうございます。
語り手を変えてみると途端に文に活気が出るような気がします。
2015/09/12 11:27
[16]サン☆
そういえば『2』で登場したディーゼル子ちゃん
2015/09/12 12:44
[17]LSD
最初から読みました。ディーゼル子ちゃんがかわいすぎる‼︎
2015/09/13 20:44
[18]サン☆
LSD様
最初から読んでいただけたとは……ありがとうございます。
基本的に一話完結(希に話は跨ぎますが)を意識しているのであまりマンネリ化してしまわないよう努力します。
ディーゼル子ちゃんは終止あまりにも散々だったので申し訳程度に華を持たせてみました。
2015/09/19 11:37
[19]サン☆
事業に区切りが付いたので、原点回帰ということで長編にチャレンジしてみようと思います。
今作のような短編もまたいずれ載せていけるように頑張ります。
更新頻度は相変わらずまちまちだとは思われますが……。
ということで『ルーク少年の常々譚』、これでひとまず完結です。
2015/09/22 06:33