[1]星三輪
【レイトン教授と螺旋の泉】
皆様初めまして。
この度作品を一つ、投稿させていただきます。
更新はまばらになるかもしれませんが、どうかよろしくお願いします。
さあ、レイトン教授達と一緒に
不思議な世界へ
旅立ちましょう
2014/05/10 20:06
[26]星三輪
宿屋を出てから数十分後。
レイトンたちを乗せた車は、オドクロック村へ続く道を軽快な速度で走っていく。
車内でレイトンとルークは、宿屋の老女将から聞いた話をレミに伝えた。
嘆きの溜息、オドクロック村に出没する幽霊。
そんな話をレミは難しい顔で聞いていた。
「幽霊・・・ですか。確かに俄かには信じられない話ですね」
「ボクもです。幽霊なんてそんな非科学的な・・・」
ルークがそう言いかけると、レミは笑みを浮かべ「あら、怖いの?」と尋ねた。
当然憤慨するルークにケラケラと笑うレミ。そんな二人を嗜めるレイトン。
だが、そんなムードも一転してしまう出来事が起こった。
突然エンジンが奇妙な音を立てて止まってしまったのだ。
レミが何度キーを回しても、エンジンは沈黙したままだ。
「故障!?そんな、こんな時に」
目的地にはまだついていないというのに再び思わぬ足止めを食らい、レミはいらいらしたように声を上げた。
それはルークも同じである。
だが、一人。レイトンは冷静に状況を把握すると、こういった。
「仕方ない、歩こう。地図によると、ここから村まではそう遠くないはずだ」
「ボクもそれがいいと思います」
「そうですね。まだ日もかなり高いし、私もその案に賛成です」
レイトンの案にルークとレミも賛成し、3人は車を置いて歩くことにした。
道は石が多くとても歩きづらく、道中何度も転びそうになったルークをレイトンがサポートしながらも、3人は村へ向かって足を動かし続けた。
一時間、二時間、と時間が過ぎ、3人の顔に疲労が見え始めたころ。
先を歩いていたレイトンとレミが、何かを見つけて足を止めた。
ルークはふらふらになりながらも、二人の後ろからそれを覗き込む。
それは3人の目的地。
オドクロック村の入り口を示す案内板だった。
2014/08/22 17:32
[27]t・o
こんなときに故障かー、頑張ってねー、
ル「なっ!?なんですかその棒読み!?心配してくださいよ!!!」
っでもいーじゃんオドロック村ついたんだしさー、
ル「つくまでがたいへんだったんです!!!」
とにかく目が離せなくなってきましたね!更新頑張ってください!
2014/08/23 10:10
[28]星三輪
t・o≫感想ありがとう最近体調が悪いのと仕事が忙しくて更新が遅れてすみません。
それから雫さん、前になりますが感想ありがとうございます。
せめて・・・せめてオリキャラを出すまでは頑張りたい!
2014/08/23 21:26
[29]星三輪
オドクロック村は、3人が思っていたものとはだいぶ違っていた。
木製の建物が立ち並び、あちこちから食べ物のいい香りが漂い、通りからは子供たちの楽しそうな声が風に乗って流れてくる。
採掘用の機器があちこちに置かれている以外は、いたって普通の村のようだった。
「ここが・・・オドクロック村・・・」
レミはあたりを見回しながら、ぶら下げてあるカメラで写真を撮り始めた。
「ふむ、思ったより活気のある村みたいだ。これならば、オルコット博士の孫という人のことを聞けるかもしれない」
「ええ・・・そうですね」
そう答えるルークの声は、いつもの元気がなかった。
無理もない。車が故障し、石だらけの悪路を歩いてきた。レイトンやレミはともかく、まだ幼いルークの体力はもう限界を迎えていた。
それに気づいたレイトンが、彼にやさしく声をかける。
「大丈夫かい、ルーク。どこかで休もう」
「へ、平気ですよこれくらい・・・それより早くオルコット博士のお孫さんを・・・」
無理やり笑顔を作るルークに、レイトンは静かに首を横に振る。
そしてレミと話し、早めに宿を探すことにした。 宿はほかの建物と同じく木製だったが、昨夜宿泊した場所とは打って変わってとても綺麗であった。
が、現在は一斉清掃が行われており、あと数時間は建物に入ることができないという。
これにはレイトンたちも困惑したが、運よくすぐそばに小さな喫茶店を見つけることができた。
3人は休憩がてら、目的の人物のことを聞いてみることにした。
2014/08/23 21:30
[30]t・o
いよいよオドロック村!
採掘機って…、チラッ!
デスコール「?」
いよいよお孫さんのことについて聞くんだね!
更新頑張って!
2014/08/23 23:38
[31]星三輪
喫茶店は、席が7つあり数人の客がいた。
店に入ると、威勢のいい声がレイトンたちを出迎える。
「いらっしゃい。おや?あんた達見かけない顔だね?」
喫茶店の主人は彼らを見るなり、目を丸くした。
「ええ、つい先ほどここに着いたばかりなのです。車が故障してしまって徒歩で来たのですが」
レイトンがそう答えると、主人はさらに驚いた顔をした。
「へえ。この村の出口は石だらけのかなり歩きづらい道だったはずだ。疲れただろう?今すぐに水を用意するからね」
主人はルークをちらりと見た後、ウエイトレスに言いつけて水を出させた。
水はとても冷たく、疲れた3人の心と体を潤していく。
「さて、何を頼もうか、二人とも」
レイトンは二人にメニューを配り、自分も何にしようか考える。
数分悩んだ結果、3人とも店のおすすめランチを頼むことにした。
注文後、料理ができるまで皆は状況を振り返る。
オルコット博士の孫と名乗る人物、嘆きの溜息、幽霊のナゾ・・・考えたくも今は情報が少なすぎる。
その中でも一番近くにある謎、オルコット博士の孫についてはこの村の住人が手掛かりを持っている可能性は非常に高い。
そして注文から30分後。
3人の前にランチが運ばれてきた。
少し硬めのパンに味の濃いスープ。
そして新鮮な野菜のサラダに甘みを抑えたケーキ。
ロンドンでは決して味わうことのできない味に、3人は舌鼓をうった。
「ごちそうさまでした。とてもおいしかったですよ」
「そうかい、それはありがたいね」
食器を下げに来た主人が、にこやかな笑顔でレイトンに礼を言った。
「しかしこんな辺鄙な村に来訪者とは珍しいね。観光・・・には向いていないはずなんだが」
「ああ、実はある人物を探していまして。私たちはその方を捜してロンドンから来たのです」
「ロンドン!?こりゃまたずいぶん遠いところから・・・俺でよければ知っていることを教えますよ」
主人の頼もしい言葉に、レイトンたちの顔も自然に明るくなった。
「それはありがたい。私たちが捜しているのは、オルコット博士の孫というかたなのですけれど・・・」
だが、レイトンが【オルコット】という名前を出した途端。
「お・・・・オルコットだって!?」
主人の顔にこれまでにないような驚愕の表情が張り付き、周りの客も驚いたのかびくりと体を震わせた。
2014/08/24 18:48
[32]t・o
おー、御主人いいひと!
ってオルコットでそんな反応するなんて…、幽霊と関係あったりして!
お互い更新頑張ろう!
2014/08/24 21:47
[33]れもん
はじめまして!
読者専門のれもんといいます
タメ&呼び捨てOKです♪
……オルコット…何かありそうですね…
続きを楽しみにしています♪
2014/08/24 22:34
[34]星三輪
t.o<感想ありがとう。
その結果は次を見ればわかるよ♪
れもん<初めまして。感想ありがとう。
不定期ですが更新頑張りますね
2014/08/26 23:33
[35]星三輪
先程の楽しげな空気が一転、店内は嫌な沈黙に包まれた。
主人も、客も、誰もかも。
レイトンたち以外のみんなの顔には、驚くと困惑が張り付いていた。
「・・・あの・・・ご主人?失礼ですが、私はまずいことを聞いてしまいましたか?」
「え?ああ、いや、違うんだ」
レイトンの言葉に主人は我に返ったように頭を振ってそう言った。
「すまないね。何しろ『あの』オルコットに会いたいなんて物好きがこの世にいたのかと驚いちまった」
「あの、ということは。オルコットさんはこの村では有名な方なのですか?」
「有名・・・ある意味そうだろうね。この村で知らない連中はいないさ。なにしろ・・・!」
主人は言葉を切り、思い切り息を吸い込むと鉄砲玉のようにしゃべりだした。
「奇人!変人!偏屈の三拍子!それがオルコットさ。奴の根城は怪しげな機械で埋め尽くされ、夜な夜な爆発音が聞こえ、床は足の踏み場もないそうだ。噂では風呂もまともに入らないとか・・・」
「えーっ!?お風呂に入らないんですか!?」
信じがたいことを聞いてルークは思わず飛び上がるが、レミが慌てて「噂だから」と落ち着かせる。
「とまあ、オルコットってやつはおおよそこんな奴だ。それでも会いたいっていうなら、あそこを見てみな」
そう言って主人は店の窓から外を指さした。
レイトンたちがその方角に顔を向けると、岩の小山が見えその中腹部にぽつんと建物らしきものが見える。
「あれがオルコットの根城。本人は研究所と言い張っているみたいだが、とにかくあそこが奴の家だ。何度も言うが、奴はかなりの変人だ。会いに行くのは勝手だが、どうなってもしらないぞ」
「いいえ、貴重な情報を提供していただいてありがとうございます」
レイトンは丁寧に礼を言うと、食事代を払って喫茶店の外に出た。
太陽は真上から少し西に傾いている。
「やっと有力な情報を手に入れたと思ったのに、また厄介なことになりましたね、教授」
「確かに。どういう人物かは心当たりがあったが、彼らの反応を見る限りあまり友好的な人ではないようだね」
それに、とレイトンは続けた。
「今から向かっても夜遅くになってしまうし、歩き通しでさすがに疲れている。明日また出直そう」
ルークは何か言いたげにレイトンを見上げたが、彼の言うことは最もであり反論する余地がないことを悟り、口をつぐんだ。
「なんだか足止めされてばかりですね。まるで関わるな、と警告されているみたい・・・」
レミの小さな呟きは、村を吹き抜ける乾いた風に乗って空の彼方へ流されていった。
2014/08/26 23:36