[1]ユリちゃん
【こちらスコットランドヤード!2】
初めましての方も、
最初の作品を読んで下さった方も、
どうも(*^_^*)ユリちゃんです。
元・ユリッこです^^
本作は1がありますが、続きという訳ではないです。
では、よろしくお願いしますヽ(^。^)ノ
2013/05/13 21:06
[142]ユリちゃん
コメント返し&更新!
ゆっこ>
分かりづらくてごめん(ToT)/~~~
クラリネに話しかけてるのはフレシアだよ^^
来てくれてありがとう(*^_^*)
ドンドン!?嬉しいなぁ~
勢いで更新します!
ブランドールの街・ホテル・スノーレル
爽やかな春の空気に、
小鳥の鳴き声、
青空広がる朝のブランドールの街。
経費削減のためグロスキーと泊まった部屋で
チェルミーは気持ちの良いベッドから
バッと起き上がる。
そう言えば、昨日。
クラリネは結局目覚めることもなく、
夕食を食べて風呂に入って眠ったということを
思い出したチェルミー。
現在の時刻は―午前7時ぴったり。
チェルミーは部屋に備え付けてある
デジタル時計をしばし見つめる。
チェルミーのベッドの隣は
グロスキーのベッドがあった。
当の本人、グロスキーは
豪快ないびきをかいて
布団はめちゃくちゃ。
まるで修学旅行中の学生だ。
「……………」
そんなグロスキーが
相棒なのだと考えると、
絶望的な気持ちになったチェルミーであった。
ホテル・スノーレル、ロビー
「おはようございます、チェルミーさん」
チェルミーは服を着替え、
歯を磨いてから
ロビーへ向かった。
そして、ロビーでは
フレシアがにこにこして立っていた。
「朝はお早いんですね、
私てっきりもう少しゆっくりなのかと」
フレシアは空色のワンピースに
黒のレギンス姿で、
片手にはマグカップが握られていた。
「警察が本職になると
どうしても朝早くなりがちでね。
もっとも、休日はまだ眠っているが」
チェルミーは軽く笑う。
「…コーヒーでもお飲みになりますか」
フレシアは自分の手に握られた
マグカップを見せて尋ねた。
「ぜひ、頂きたい」
「しばしお待ちを」
フレシアはチェルミーに確認すると
足早にロビーのカウンターへ行って、
従業員以外立ち入り禁止 と
書き込みのあるドアの向こうへ行った。
そして、しばらくしてから
フレシアの左手には
白のマグカップが握られていた。
「どうぞ」
湯気がもくもくと
浮き出るマグカップを受け取り、
チェルミーは口をつけた。
「ブランドールは
特産品が主に布団とコーヒー豆でしたっけ」
チェルミーがロビーから見える街の景色を
見回して言った。
「よくご存じで。
その通りです、街では酪農品や今言ったコーヒー豆、
布団など布を使った特産品が
売れています」
フレシアとチェルミーが話していると
背後から人の気配がした。
「おはようございます」
フレシアが振り向くと、
クレイブ、シャアナ、メリーゼ、エリーゼが
後ろに立っていた。
「ところで…クラリネさんの様子は?」
クレイブが恐る恐る聞くと
フレシアは急に眼を細める。
「まだ目を覚まさないの。
一応ご両親には連絡したわ」
「そうですか…」
すがすがしい朝の雰囲気は
一瞬にして葬式のような空気に変わる。
「あと起きてないのは
グロスキーだけだな」
チェルミーは頭を抱え
つぶやいた。
「「ポン」」
チェルミーは誰かに肩をたたかれ、
振り向く。
するとそこにいたのは―
「もう起きてるぜ?」
グロスキーだった。
「そうか、ならいい」
チェルミーは向き直り
口を開く。
「今日はとにかく
フィガロ・タイルの入手だな」
するとここでエリーゼが口を挟む。
「今回は3枚一緒に入手できそうです」
「「「「3枚一緒に!?」」」」
「はい」
これはお得。
なんせまとめて入手できるのだから。
「今回行く街は?」
グロスキーが尋ねた。
「はい、クロスカットって言う街です」
交互に切るのか?
と言うギャグはともかく、だ。
チェルミー達は行動予定を立て始めた。
次の目的地は、クロスカット―。
2013/06/30 20:30
[143]ゆいこ
ユリ☆ゆっこだよ♪←
フィガロタイル…3枚同時にゲット…?!
すごーい^^
クロスカット…交互に切る…ギャグいいね☆
ユリの文章は引き込まれちゃういい文章だよ☆
クラリネ、まだおきないんだね…。
これからもがんばれ!
2013/07/01 21:11
[144]ユリちゃん
更新します(*^_^*)
ガタン、ゴトン…
クロスカットの街は
この辺りを往復するイレイア急行に乗って
行かなければいけなかった。
列車に揺られ、1時間。
一行はフィガロ・タイルを手に入れるべく
クロスカットの街を目指していた―。
クロスカットの街・優雅な駅前
1時間、と言うものの列車の乗車は
案外きつい。
一行はフラフラとよろめく。
クロスカットの街は別名・優雅な街と言うだけあって
駅前や建物すら優雅でおしゃれな造りだ。
「ここにフィガロ・タイルが?」
チェルミーが困ったような口ぶりで言った。
「はい。ある場所は…
神々の神殿です」
エリーゼは欠かさずそう告知する。
「神々の神殿…と言ったら
2年前から考古学の調査がされているという
教会じゃないか」
グロスキーが一歩後ずさって言う。
「よく知ってるな、グロスキーが」
チェルミーはしげしげとグロスキーを見つめた。
「いやぁ、レイトンが調査をしているらしくてな」
グロスキーは照れたように
頭をかきむしった。
「ところで、その神殿はどこに?」
「…ここからすぐ近くにあります」
エリーゼとチェルミーは
それからも神殿について話し合った。
そしてしばらくしてから。
「ここを真っすぐ進もう。
神殿はすぐそこにある」
チェルミーは鼻歌交じりに
陽気な行進ぶりを見せる。
「3枚一気に…かぁ」
クレイブがこっそりつぶやいたのには
誰も気づいていないだろう…。
クロスカットの街・神々の神殿
『聖なる裁きを
聖なる誓いを
清く正しい精神を身につけよ
さすれば
神のご加護があることを願わん
聖なる心を持つ者よ
神殿に入りたまえ』
、と言う文字が石板に彫られている
神々の神殿・入口。
一行はすぐさま中へ入る。
神殿の中は、
ほぼすべてが白い。
磨かれた床、壁、
部屋の中央部にある
神々の像、大きなパイプオルガン。
神々の神殿と言われるこの場所は、
世界最古の教会と呼ばれている。
そして、2年前。
ここから考古学に重要な資料や異物が
発見され、今でも調査は続いている。
「ここのどこに
フィガロ・タイルが?」
シャアナは辺りを見回す。
人気が驚くほどない。
人影すら見えない教会で、シャアナの声が響いた。
「…棺の中…」
「「「「棺!?」」」」
「司祭の棺に入れられている…3枚のタイル…」
「「「「司祭の棺に!?」」」」
メリーゼとエリーゼが
一言言うたび、チェルミー達は
声を揃えて驚いてしまう。
「待って下さい、
棺の中身を開けるって言うんですか」
クレイブが慌ただしげに
エリーゼに問う。
「いいえ、この教会の司祭様に
あらかじめ用意されている棺の中に
もともと入れてあります。
司祭様の棺は…あそこ!!!」
エリーゼはクレイブにそう返し、
司祭様の棺を見つけた。
棺はなんと堂々と
神々の像の真横に置いてある。
「あそこからばれないように
フィガロ・タイルを取り出せばいいんですね」
クレイブは「なるほど」と
納得し始める。
チェルミーとグロスキー、
メリーゼとエリーゼは顔を見合わせ
足早に棺の前に移動した。
「いいか、皆。
開けるぞ!
シャアナ、クレイブは周りを見張れ」
グロスキーが勇ましい声で
全員に向かって言った。
「ギィィィィ」
耳が痛くなりそうな、
開きの悪い棺の扉を開けた。
中を見ると、入っていたのは
なんと、フィガロ・タイルだった。
「3枚あるぞ」
チェルミーが思わず声を漏らした。
そしてフィガロ・タイルの入手に
喜んでいる暇もなく、
エリーゼがまた棺の扉を閉めた。
「やっと4枚だ、後は1枚!」
チェルミーは苦労が報われたかのような
歓声をあげ、
少しだけ跳ねる。
「エリーゼさん!
次の場所は」
気が早いクレイブは
エリーゼの方を見つめて
尋ねた。
エリーゼは少し黙りこんでから
口を開いた。
「ロンドンです」
「「「「は?」」」」
エリーゼの言葉にはいつも驚かされる。
ロンドン?チェルミー達にとっては
また戻るのか、と言う感じだ。
「なら急いで行こう」
チェルミーは張り切っていた。
超文明計画阻止はできる、確実にそう思っていた。
そう思っていたのに―。
「フレシア」
一人の青年が、
ホテル・スノーレルの医務室で
未だ眠り続けるクラリネの傍らに寄り添う
フレシアに声をかけた。
「ヴァーネル…」
フレシアは力なく、か細い声で
青年を呼ぶ。
「フレシア、君は全て知っているんだろう」
ヴァーネルと言う青年は
フレシアに唐突に言った。
「…私が何を知っていると?」
フレシアは少し、焦りを見せ
ヴァーネルに尋ねる。
「とぼけるのはよせ」
ヴァーネルは冷たく言い放つ。
「超文明計画の結末も
クラリネの状況も
神の子の選択も…
そして、あのシャアナとクレイブの事も」
ヴァーネルの冷たく、痛みのある言葉は
フレシアの心を貫いた。
フレシアは痛いところを突かれ、苦笑する。
「…本当に、あなたは鋭いのね。
知っているわ、全て。だけど全ては話せない。
だからこれだけ言うわ。
シャアナさんとクレイブさんは
本当に本人かしら?」
フレシアは
ヴァーネルの顔色を疑いながら
余裕を見せていた。
「本人じゃないんだろう。
それくらい見れば分かる」
「さすがね、お見通しってこと?」
フレシアの人格はみるみる変わっていく。
「クラリネが眠る理由も分かっているんでしょう」
「お前は本当に
意地が悪いんだな」
「これはゲームでもあり賭けでもあるの。
超文明計画の結末は…
ふふっ…それまで愉しませてほしいの
警部さん達に」
「………………………」
ロンドン・図書館
「本の森、って感じだね」
クレイブが陽気に言った。
「本当にここにあるんですか」
グロスキーがエリーゼを疑わしい目で見る。
「あります」
一体このロンドンの本の森・図書館のどこに
最後の1枚、フィガロ・タイルがあるのだろう。
「書庫にあるんです」
「書庫って、地下の」
「はい」
「じゃあ早速…」
チェルミー達一行は
図書館の隅にある地下へ向かう階段を
使い、下へ降りて行った。
図書館・地下書庫
少しうす暗い、本の森。
見るところは、本棚。本棚。本棚。本棚。
本棚だらけだ。
「あの箱に…」
エリーゼは本棚の真横に
普通に置いてある綺麗な箱を指さした。
綺麗な箱は、所々に宝石がちりばめられ
箱全体が透き通ったダイヤのようだ。
頑丈な鍵を破壊しまくり、
やっとフィガロ・タイルを見つけた。
「あ、あ、あったーーーー!」
チェルミーの歓声はここでも聞こえた。
フィガロ・タイルは5枚すべてそろった。
さぁ、超文明計画阻止は、どうなるのだろう―。
明日の更新に続く(*^_^*)ノシ
2013/07/01 21:13
[145]ゆいこ
すごい!フィガロタイル全部手に入った!
これからはエアフルトにあわなきゃだね!
これからもがんばってね!
2013/07/02 21:57
[146]片山 舞歌 ◆読者モード
ユリちゃーん!
いやぁ、しばらくこれなくってごめんねっ!
しばらくって…何ヵ月ぶりだろ…←
一気読みして目疲れたよ~…←
明日の更新絶対見に来る!
お互い頑張ろ!
2013/07/02 22:53
[147]ユリちゃん
コメント返し(*^_^*)
ゆっこ>
フィガロ・タイル…
私も作者ながらあっさり全部そろったことにビックリ!
エアフルトとついに会うよヽ(^o^)丿
頑張るよ~ 応援してくれる読者様達のために!(^^)!
まいちゃん>
久しぶり^^
読んでくれてありがとう…(T_T)←嬉し泣き
来てくれただけで嬉しいよ
ありがとう(*^_^*)
今日の更新も楽しみにしてくれてるといいなぁ
2013/07/03 14:36
[148]ユリちゃん
更新するよ~(^o^)/
「…で?これからどうしろと」
今、一行はイレイア急行に乗って
とある街を目指していた。
「チェルミーさん、これから私たちは
超文明・フィガロの天空の城へ向かいます」
チェルミーの先ほどの問いに
エリーゼが静かに答えた。
「天空の城?」
クレイブが首をかしげる。
「…フィガロ文明をよみがえらせるための
城です。超文明の全てはこの城で封じられているのです」
今度はメリーゼが説明をする。
「では、その城で
超文明計画を阻止することもできる、と?」
グロスキーが
真剣な表情で問う。
「はい」
エリーゼの言葉を信じ、一行は
天空の城を目指した―。
シャンボールの街・風そよぐ駅前
天空の城がある街・シャンボール。
この街は別名・風の街。
爽やかな野風が吹き、
風車や自然にあふれた街である。
まるで童話に出てきそうな街の造りで、
地面は石畳、建物はレトロで洋風。
「こんなところに天空の城が?」
シャアナは疑問そうな口ぶりで言った。
「…天空の城は、この先にあります」
着いて早々、エリーゼは店が立ち並ぶ
商店街を見もせず、いきなり森の方を
指さした。
「森の奥に?」
クレイブが尋ねると、
エリーゼは言葉を返さない代わりに
小さくうなずいてみせた。
「森の奥の天空の城…」
シャンボールの街・天空の城
森の小道を歩くこと約30分。
真っ白で美しい造りの
『天空の城』へたどり着いた。
「ここです」
少し張り詰めた様子の
エリーゼが声をあげる。
「ところで、エアフルト達は
どうしたんでしょうかね。
諦めたとはとても思えませんが」
クレイブは鋭く言葉を発する。
「あいつらがあきらめる訳ない。
きっと…この城の中にいるんだろう」
チェルミーは顔をひきつらせながら
城を眺めた。
「ついに、終わるんですね」
シャアナは小声でつぶやいた。
しかし、チェルミーには聞こえていたらしい。
「まだだ」
「えっ?」
チェルミーは一瞬、快い風が吹いた後
「やっと 始まるんだ」
厳しい顔をしていた。
天空の城・水の神殿
一行は内部へ入った。
まず、水路が張り巡らされている
広間へ足を踏み入れる。
一行は水路の上に浮かぶ
足場を見つけ、上手く水路の上を渡って行った。
「ゲッ!まだあんのかよ」
一行が水路の上を渡りきると、
更にまた先ほどと同じような水路があった。
そしてまた、足場を発見したため
一行は渡った。
天空の城・フィガロの本殿
一行はあの後も、
同じような水路を渡るのを繰り返し
やっと本殿へたどり着いた。
「……っ!!」
本殿は外が一望できる造りになっていて
いたるところに穴、穴、穴だ。
床は透き通ったように美しく、
壁も同様。
驚きのあまり、一行は
声にならない。
しかし、そんな夢見心地の気分も
わずか数秒で消え去る出来事が起きた。
「…フッフッフッ、お待ちかねの時間だなぁ」
男の声だ。
この声は耳の覚えがあって、
腹黒く、邪悪な響きが備え付けだ。
ついに、グロスキーが男の名前を口にした
「エアフルト!!」
本殿中に響いたグロスキーの声。
「と、その仲間!」
情けなく付け加えた一言。
美しい本殿には目障りだと言うくらい
黒い男達、エアフルト、クレンツ、フランツが
偉そうに威張って本殿の中央部に立っている。
「さぁ、始めようじゃないか。
黒のハート・キングのゲームをな!」
第2章・完
たぶん今日の夜に続くヽ(^o^)丿
2013/07/03 15:24
[149]片山 舞歌 ◆読者モード
天空の城っつーと…
ジ○リのあれを思い出すのは私だけ……?←
面白かった!勝利はどちらの手に?!
続きまってる(ÔωÔ)b←
2013/07/03 18:55
[150]ユリちゃん
※訂正※
昨日のレスに第2章・完と書いてありましたが
正しくは第3章・完です!ごめんなさい。
コメント返しヽ(^o^)丿
まいちゃん>
私もジ●リ真似したわけじゃないんだけど
表現するのにはこう書かなければいけなくって…(^v^)
勝敗?実は…どうだろ。更新するので!見てね
2013/07/04 19:55
[151]ユリちゃん
更新するよヽ(^o^)丿
第4章 フィガロを巡る謎
天空の城・フィガロの本殿
一行と、対するエアフルト率いる黒服の男達。
黒いハートのキングにかけた
勝負に決着はつくのだろうか。
「始める…?」
エアフルトの先ほどの言葉に
グロスキーは眉をひそめ問う。
「ああ。フィガロ・タイルを
手に入れたんだろう?」
エアフルトはグロスキーの問いに
答えながらも、チェルミーの方を見ていた。
チェルミーは履きなれたズボンの
ポケットを探り始める。
そして、チェルミーの手には
5枚のフィガロ・タイルが握られていた。
「それをこっちによこせ」
エアフルトは鼻笑いをして
まるでチェルミー達をバカにしたような
目で見ていた。
「何を言ってるの!?
それは私たちが……」
「シャアナ!!」
シャアナの言葉はチェルミーによって
さえぎられた。
「でも!」
シャアナは必死になって言った。
「いいんだ」
チェルミーは今までにない真剣な目つきで
シャアナに言い放った。
チェルミーはそう言うとエアフルトの方を
向き直り、フィガロ・タイルを渡す。
「あんたはだいぶ話が通じるみたいだな」
あざ笑うかのように、エアフルトは
タイルを手にして満足げに笑みを浮かべる。
「これをあそこへはめ込むんだ」
エアフルトはチェルミー達に言った。
「…ご丁寧に、どうも」
グロスキーがとげとげしく返す。
本殿には5つの石像のようなものが
置いてあり、全てに
正方形の穴が開いていた。
その正方形の穴は、タイルをはめ込む
所らしい。
「はめてこい」
エアフルトはフランツとクレンツに
タイルを渡し、命令した。
フランツとクレンツは
言われるがままに石像の穴にタイルをはめ込んでいった。
そして、最後の1個をはめ込む。
「ガガガガガ…」
タイルをはめた石像は、
床下に埋まっていってしまった。
一行が焦る中、
チェルミーだけは冷静に見つめていた。
「あんた達に見せてやろう!!
私が世界を征服する力を持つところを!」
エアフルトは腹黒さに満ちた笑いで
チェルミー達に言った。
しばらくして、建物には何の変化もなかった。
「なぜ何も起こらないんだ」
いらだちの様子を見せたエアフルト。
そんな彼を見て、チェルミーは
目を細める。
「…何も起こらないさ」
チェルミーの一言が本殿中に響き渡る。
「何?」
エアフルトは鼻の上にしわを寄せる。
「石板をはめ込んだだけでは
超文明の力は発動しません」
エリーゼは口を挟む。
「神の子の、力がなければ」
メリーゼも口を挟む。
「ならば、お前たちに協力してもらおう。
さもなくば…」
エアフルトが言い終わらないうちに、
とある人物が本殿に足を踏み入れ、
エアフルトを止まらせた。
「クラリネ!?」
誰もが、あの未来予知者・クラリネの
登場に驚いた。
「いいところに」
エアフルトは黒い笑みを浮かべる。
そしてクラリネの
もとへ寄り、腕をつかんだ。
「さもなくばこいつを殺す」
エアフルトはまたもとの余裕ぶりを取り戻した。
「殺…!?」
「さぁ、どうする?」
エアフルトの問いにメリーゼ達は
困っていた。
そんな時、チェルミーがメリーゼ達の肩を叩いた。
「行け」
メリーゼ達の耳元で
チェルミーがつぶやいた。
「私たちもそのつもりですよ」
メリーゼ達はそう笑うと
エアフルトのもとへ寄る。
「クラリネちゃん、アレを…」
エリーゼがクラリネに言った。
すると、クラリネは
フレアスカートのポケットから
水晶を取り出す。
「この水晶をあの鏡の溝にはめるんです」
メリーゼはクラリネから受け取った
水晶をエアフルトに渡す。
エアフルトは
すごそこの美しい鏡の溝に
それらしい溝を見つけ、水晶をはめようとした。
「…ハッ」
エアフルトは急に水晶をはめるのを
やめた。
「だまそうとしても無駄だ。
この水晶は、ここに…だろう?」
「なっ!…」
エリーゼ達はエアフルトの言うとおり、
騙そうとしていたのだ。
エアフルトは水晶を
床に唯一開いている穴にさす。
「キィィィィィン―」
またたく間に、そんな音を立てて
何かが光りだした。
「やめて!!
それは、あなたが思っているような
文明の力とは違う!!
フィガロの使者は、この世界をも滅ぼす―!!」
メリーゼが必死にエアフルトを止める。
「はははは」
エアフルトは話なんて耳にもしていなかった。
「やめて―!!」
エリーゼは驚きのあまり
口を手で押さえていた。
「…世界は、終わる―」
端で眺めいていたクラリネが、
口にした一言。
「さようなら―」
続く(^v^)
2013/07/04 20:56