[1]ユリちゃん
【こちらスコットランドヤード!2】
初めましての方も、
最初の作品を読んで下さった方も、
どうも(*^_^*)ユリちゃんです。
元・ユリッこです^^
本作は1がありますが、続きという訳ではないです。
では、よろしくお願いしますヽ(^。^)ノ
2013/05/13 21:06
[162]ゆいこ
さっすがユリ♪
表現がとてもうまいです^^
アイシスとドレア。
儚い恋は終わってしまったのね…
シャアナ、いい前世で良かったねぇ!
これからもがんばれ☆
2013/07/08 21:04
[163]ユリちゃん
コメント返します!(^^)!
ゆっこ>
2回もコメントありがとう(*^_^*)
表現が上手い!?
何を言ってるの…ゆっこの方が上手いよ!
でもありがとう←
うん アイシスとドレアの儚い恋は終わっちゃったんです(T_T)
シャアナの設定色々作っちゃいました。
シャアナを作ってくれてありがとう!そして
応援・読んでくれて感謝です。
2013/07/09 20:36
[164]ユリちゃん
…更新…
シャンボールの街・優雅な駅前
シャアナ達の前世にまつわる一件が落着したため
再びシャンボールの街へ帰ってきた一行。
そして一行のほか、
レイトンとルーク、レミが加わり
超文明計画の解決を試みた。
街ではいまだに使者たちが
破壊活動を行っている。
住人はもういないはず。
建物もほとんどを壊したはず。
それなのにまだ何かが必要なのだろうか。
一行に加わっていた
未来予知者・クラリネが
ふと口を開こうとした。
「…見えていないの」
クラリネの唐突かつ、短答な発言に
一行は戸惑うばかり。
「見えていない?」
グロスキーが問うと
クラリネは首を縦に振る。
「使者は盲目なの。
彼らの行動は全て指令からきている。
もともと心がない
ただの種の存続のために創られた…いわば人形だから」
クラリネがそう言う。
「指令とはどこからきているんですか」
するとレイトンが
鋭く尋ねる。
「使者を創ったフィガロ人から
行動をプログラムされているんです」
クラリネが淡々と話す。
生温かい風に吹かれながら
一行は人がいない駅前で
立ち尽くしていた。
「そうですか。
フィガロ文明は今より進んだ文明だったんでしょうね」
レイトンは納得し
視線を街へ戻す。
「つまり指令は
まだこの街を壊せ…と言う感じでしょうか」
レイトンがつぶやく。
「そうでしょう。だから使者は
破壊活動をやめない」
クラリネとレイトンの
知性あふれた会話に誰もが
割り込むことができずにいた。
「彼らの動きを把握できたことだ。
早速計画を封じましょう」
レイトンが会話を終えると
後ろにいた一行達に向かって
言い放った。
いきなりの発言に
一行も驚いた。
「えっと、まず何をするんでしょう?」
クレイブが
困ったようにして問いかけた。
するとここでレイトンに代わって
ルークが話をし始めた。
「使者と文明の力を
封じるのは案外簡単ですよ。
まず、あの使者をおびき寄せるのが
僕たちが提案した策です」
そうルークが言うと
全員は最初は戸惑っていたが
納得した様子だった。
「おびき寄せるのはどうするんですか?
彼らが指令で動いているなら
どうにもこうにもできないでしょう」
シャアナが冷静に言う。
「使者のプログラムには
向かってきた者を始末すると言う
プログラミングもされています」
クラリネが口を挟んだ。
「じゃあ、向かっていきましょう」
「そうだね、レミ」
「ちょっといきなりですね…」
レミとレイトンは乗り気だ。
「でも行きましょう」
今度はシャアナだ。
しょうがなくあとの
全員は折れたが
どうもこの事件は勢い・いきなりが
多すぎる気がしていた。
さて、一行は
今森の周辺にいる。
使者はすぐそこで
ひたすら減らない樹海を切り倒しにかかっている。
今の状態で
一行が向かっていけば
きっと相手にはするだろう。
「準備はいいですか?
行きますよ……」
先頭だったレミが
そう言った。
そしてスタート、と
合図が来たかのようにして
全員が動いた。
樹海は切り倒されてある程度使者が見えた。
そして、使者の目の前まで
やってきてしまう。
「邪魔スル者ハ
始末…」
使者は機械の声で
つぶやいた。
瞬間、一行に飛びかかってきて
大奮闘。
そして匂いを嗅ぎつけた
動物のように全ての使者が集まってきた。
おびき寄せるのには
成功したようだが
この後はどうするか聞いていない。
チェルミー達は
一心不乱に逃げ回り、樹海を抜け
とうとう駅前までやってきてしまった。
全員が息を切らせながら
やっとの思いで集まって隠れた。
「これからどうするんです?」
クレイブが尋ねる。
「天空の城へ呼び出す」
レイトンが息苦しさを詰め込んだような声で
言う。
「…天空の城では使者の指令をしない。
天空の城は使者を封じるための城だから」
クラリネがすかさず加えつける。
「じゃあ天空の城に行けばいいんですね」
「そうだ。早速いこう」
「いきなりですね」
「ツッコミはいい
面白くない」
「今そーゆー問題ですかね!?」
天空の城・フィガロの本殿
あの後、
使者は計画通り一行達に着いてきた。
そして、フィガロの本殿に来たのだ。
使者たちは
本殿に入ったとたん動かなくなってから
ばたりと倒れこんだ。
「成功…ですか!?」
ルークが歓声を上げる。
「ああ」
レイトンも嬉しそうだ。
「では…いよいよ最後ですね。
封じましょう」
レミがそう言う。
「封じるって、どうやって」
またしてもクレイブ。
「ここからは
私たちの出番です」
そして今度は
メリーゼ、エリーゼ、クラリネが
前に出て言った。
そして3人は息を合わせて
何か呪文を唱え始めた。
そして呪文を唱えること約3分。
使者の姿は消えていった。
「封印はできました…」
メリーゼの明るい声に
全員が心弾ませた。
「やった…やったーーーーー!!」
とびきり弾んだ声で
ルークが言った。
「終わったんですね」
とクレイブ。
「良かった~」
とシャアナ。
「終わったー帰れるー!」
もはやキャラが崩壊したかのような
声でチェルミーとグロスキーが言う。
超文明計画をめぐる事件は
解決した―。
後日
チェルミーとグロスキーは
ロンドン、スコットランドヤードへ
帰ってきた。
そして事件解決の報告者をまとめ
上司から休暇を貰ったという。
シャアナとクレイブは
お互いの気持ちに気付き現在は
交際中だ。
レイトン、ルーク、レミも
ロンドンに帰っている。
そして―
クラリネは
平穏な暮らしをし
メリーゼ、エリーゼは
両親を取り戻し、
家を建て、エリーゼは
婚約者とついに結婚したという。
―こうして、
一行には普段の平穏な日々が取り戻され
今日も明日も、幸せに暮らしていく―。
エピローグ 警部の休日
超文明計画の件から約一週間。
チェルミーとグロスキーは
上司からほうびに休暇を貰い、
それぞれ愉しんでいるようだ。
そんな彼らだが、
悪運が強いのか運命なのか―。
「ペルシアナ音楽堂の
5年に1度の音楽祭があるんだ」
「5年に1度の音楽祭か!
どれどれ…場所は…ペルシアナ音楽堂か!」
―こうして、2人はまた
一緒になりそうだ―
こちらスコットランドヤード!2
……………END……………
2013/07/09 21:53
[165]ゆいこ
完結、ですか…?!
おめでとうございます☆
こちスコ!3ってありますか!
ていうか、あってほしいです!
次も頑張ってね☆
2013/07/09 21:58
[166]ユリちゃん
コメント返し&作者より
ゆっこ>
急って言うか雑って言うか…完結しちゃったね。
ありがとうございます!
はい、ご心配なく!←
3も書きますのでヽ(^o^)丿
次も頑張るよ^^
読んで下さった皆様に!
この度はご愛読・応援、誠にありがとうございます。
あっさり終わってしまいました…。
はぁ!?って感じですが…(汗)
こちスコじゃなくて超文明だけじゃねぇーか!
と言うのも作者、本当に思ってます。
しかーし!
超文明編には後日談として
エリーゼ達の様子を描き下ろしてみます(短いけど)。
雑な終わり方だな、おい!
なんてのも一番わかってます…
ご理解いただけると本当にうれしいです。
では!!
早速ですが超文明編後日談 機会があれば覗いてみてください。
雑な暇人・ユリちゃんより
2013/07/10 20:04
[167]ユリちゃん
こちらスコットランドヤード!2超文明計画編・後日談
「笑顔の街」
超文明をめぐる事件が解決して3週間後。
ブランドールの街は
明るく活気づいていた。
メリーゼ・エリーゼ双子姉妹は
両親を白昼夢の世界から
呼び戻すのに成功し
元の温かい家庭を作り上げた。
家を建て直し、
全てが元通り、いや前より良くなった。
エリーゼは
婚約者(詳しくはこちスコ!1で)と
再び会い、
そしてついに結婚式を挙げる予定もある。
メリーゼの方も
前から付き合っていた恋人に
プロポーズされ
結婚式を来月挙げる。
2人とも幸せを手に入れていたのだ。
「お姉ちゃん、パン屋さん行かない?
この年にもなってお母さんからのお使いですって」
事件から3週間。
すっかり元の生活に戻り
家の庭でぼんやり外を眺めていた
メリーゼにエリーゼが話しかける。
メリーゼはふと我に返って
エリーゼを見つめる。
「パン屋さん?…そうね
散歩も兼ねていきましょうか」
メリーゼはエリーゼに言って、
外に行く準備をした。
買い物用の木のかごバッグを
片手に住宅街にある家から飛び出して
商店街に向かっていった。
ブランドールは今、花ざかりだ。
春の街は花にあふれてとても美しい。
隣を並んで歩く
メリーゼ達も道の際にある花壇に
視線を向けていた。
「あ、レイ…」
花壇にそそいでいた視線を
目の前に立つ青年にむけた。
「結婚おめでとう、あさってなんだろ、式?」
レイは頬を赤く染めて
照れながらエリーゼに言った。
「あ、ありがとう…」
急に言われたエリーゼは
戸惑った様子を見せた。
「あのさ、クラリネの…知ってるだろ」
レイは、そう言った―。
続くヽ(^o^)丿
2013/07/10 20:34
[168]ゆいこ
「笑顔の街」。いいタイトル~(*^_^*)
ブランドールの街は笑顔の街になったんだね♪
レイはエリーゼに何を言ったのだろう。
シャアナ&クレイブはどうするんだろ、
ていうか何してるんだろ…。
ユリ様!これからも応援してるよぉ☆
2013/07/12 21:01
[169]ユリちゃん
コメント返すよヽ(^o^)丿
ゆっこ>
え、いいタイトル?
良かった…ちょっと悩んだんだよねぇ。
レイが放つ言葉は後ほど!
シャアナ&クレイブコンビの後日談も
書くのでその後の様子をご覧あれ(*^。^*)
いつも応援ありがとう、様は余計だよ^^
「笑顔の街」
「あのさ、クラリネの…知ってるだろ」
そう言って
言葉を濁すレイ。
メリーゼとエリーゼは
クラリネの名前が出た時
顔色が悪くなった。
「…予言ができなくなったことでしょう」
エリーゼはためらいがちに言う。
「ああ」
レイも少し暗く言った。
真昼の街、一部に
沈黙が流れる。
「これからお見舞い?」
メリーゼがレイの片手に隠すように
持たれている花束に気がついた。
レイは驚いて
自分の片手にある花束を見つめる。
「あ、あぁ…」
驚いた後、レイは恥じらいながら
花束を抱えて言った。
「…お姉ちゃん、私たちもお見舞いに行かない?」
レイを見たエリーゼが
メリーゼに尋ねた。
メリーゼは迷う間もなく
即答を返す。
「そうね、行きましょう」
―そうして、
レイ、メリーゼ、エリーゼは
ゆがみ坂の上にあるクラリネの豪邸を
目指したのだった。
「クラリネお嬢様、
ご友人がお見舞いに来られました」
1人の執事が
自分の部屋のベッドで横になっている
クラリネに告げる。
「…………」
クラリネは無言だった。
しかし、
招致を受けなくとも
執事は部屋に友人、つまりメリーゼ達を
招き入れた。
メリーゼ達が部屋に足を踏み入れると
クラリネのベッドの傍らには
そう、見覚えのある―フレシアがいた。
「…っ!
メリーゼちゃん達に、レイも!?
皆揃ってクラリネちゃんのお見舞いに」
フレシアは驚いて
3人を見つめていた。
「クラリネ…」
ベッドに横たわる
クラリネは、生気を失っていた。
目は死んだ魚のようで
顔色は真っ青、呼吸以外ちっとも動かない。
「クラリネ
予言ができなくなったってどうしてなんだ」
レイは
つらい顔をしてクラリネに問う―。
2013/07/12 22:06
[170]ユリちゃん
ごめんなさい!間違えて途中で切っちゃいました。
続き↓
「レイ、クラリネは今何も反応しないの」
フレシアが悲しげに言う。
「フレシア、毎日見舞いに来てるんだろ」
「え?うん、そうだけど…」
フレシアとレイの
会話が始まったところで
勘がいいエリーゼは
やっと分かった。
「そっかぁ、なるほどね」
事情が分かったエリーゼは、
かすかに笑みを浮かべる。
「どうしたの?」
メリーゼが尋ねるが
エリーゼは全く聞く耳を持たない。
レイの手にまだしっかりと
花束が握られているのを
目にして、エリーゼの推測は
まだ信じる要素がありそうだ。
会話を終えた
レイに、エリーゼは耳うちで
こっそり尋ねた。
「レイ、クラリネのお見舞い用じゃなくて
フレシアにあげる用の花束なんでしょ?
つ・ま・り~
レイはフレシアが好き?」
エリーゼはひとりで盛り上がりながら
尋ねるが、レイは
顔を真っ赤にして焦ったりおどおどしながら
返事をやっとの思いで返した。
「す、好きだけど…」
照れ隠しが下手な
レイの事は、エリーゼももうお見通し。
「そう、頑張ってね。
フレシアも好きな人いるんだからね」
エリーゼがふいに言った。
「え、好きな人って…誰?知ってるなら教えろよ」
レイはエリーゼに言ったが
意地悪をしたエリーゼは
にっこり笑う。
「望み通りになるわ、
レイが上手くやれば。
これからなのよ、青年」
「え、ちょっとキャラ変わってね?」
話は戻る。
クラリネの問題だ。
「私、予言ができなくなったの」
数分してから
クラリネはやっと口を開いた。
「…どうしてできなくなったかとか
心当たりは」
レイが静かに言う。
「超文明計画が
すべて終わった時から…
ちょっとおかしくなっていたのよね」
クラリネはふっと口角を緩める。
「もともと、私はただの人間だもの。
きっと本来に戻ったのかもね」
静かな室内に
クラリネの声が響いた。
「クラリネちゃんは
予言ができるようになったのってつい最近なんでしょう」
フレシアが思い出したかのように
両手の掌をパン、と叩く。
そしてその場の全員が
ひらめいたような顔つきをした。
「そうね、いきなり…
ある日突然できるようになったから。
だから……!!うっ」
落ち着いた様子で話していた
クラリネは、急に頭を抱え声をあげる。
「クラリネ!?」
「う、うう…っ」
クラリネは苦しそうに
していた。
「…夏ノ夜…現レシ音楽堂ノ真実ヲ明カス者―
月夜ニ照ラサレル音色ノ嘆キ…」
「クラリネ…」
クラリネは、
予言をしたのだ。
夏の夜に現れし音楽堂の真実を明かす者―
再来月辺りの事だろうか。
何はともあれ、
予言ができるようになったことは変わりないようだ。
「あれ…私今…」
クラリネは我に返って
辺りを見回す。
「よかった、もう平気みたいね」
メリーゼがクラリネに言う。
「ありがとう、皆―」
「結局、なんだったんだろうな」
クラリネの豪邸から出た後、
レイ、フレシア、メリーゼ、エリーゼは
ゆがみ坂を降りていた。
「まぁ、いいじゃない。
そう言う時もあるわよ」
メリーゼが笑いながらそう言うと
「それに、レイよかったじゃない。
可愛いあの子に会えたんだから」
と、エリーゼが付け加えた。
「本当キャラ変わったんだな」
レイはツッコむ。
「じゃ、お姉ちゃん
お使い行こうよ」
エリーゼはメリーゼとそそくさと
商店街へ駆けて行った。
そして、2人きりになった
レイとフレシア。
ここで、
思わぬチャンスが訪れる―。
「あれ?レイ、花束クラリネに
渡すのじゃないの?」
フレシアが言った。
「え?あ、これは…その…」
焦るレイ。
「分かった、違う人にあげるとか?」
フレシアが明るく言う。
「…フレシアになんだ」
「え!?」
レイは思い切って言ってみた。
フレシアは驚愕の表情だ。
「フレシア、俺…
ずっとお前が好きだったんだ」
レイは顔を真っ赤にさせながら
花束をフレシアの前に
差し出した。
フレシアの目からは少しの涙が流れていた。
「う、嘘だ…」
「嘘じゃない!俺が嘘ついたことあるか」
「ある、すっごくあるよ」
「あーっ、そうじゃなくて。
俺、フレシアが好きなんだ」
「……………」
「本当の本当に、私?」
フレシアはレイを真っすぐ見つめ、言った。
「うん」
レイもフレシアを真っすぐ見つめて言った。
「俺と付き合って下さい」
レイは今一度、花束を差し出す。
「私も、お願いします」
フレシアは嬉し涙でいっぱいだ。
花束を受け取って、レイの手を握りながら泣いていた―。
そして、
その様子を見つめるアレニウス双子姉妹がいた。
「よかった、良かった」
エリーゼは満足げに笑う。
そんな春の日の街の様子の1ページだ。
~Happy・End~
次はシャアナ・クレイブ編
「それは若き青春を」
お楽しみにヽ(^o^)丿
ちなみにこれが終わったら3書きますのでよろしくです。
2013/07/12 22:54
[171]ユリちゃん
こちらスコットランドヤード!2超文明計画編・後日談
「それは若き青春を」
超文明計画の阻止後、約3週間。
自分たちの前世が
アイシスとドレアと言う古代フィガロ文明に生きた
人物だったこと、
その2人は儚い恋をしていたこと、
そして自分達は生きていること、
生きているから、アイシス達とは違って
したいように恋ができると分かった。
今回は、そんなシャアナとクレイブの
恋の物語。
超文明計画阻止後、
チェルミーやエリーゼ達と別れ
2人は地元へ戻った。
そして、前世と同じく
自分たちの心に宿っている恋を知ったのだ。
2人の恋の始まりは、
クレイブにあった。
「シャアナ」
ある日の学校からの帰り道。
一緒に帰っている途中にクレイブが言った。
「なに?」
顔を赤らめるクレイブの方を
振り返ったシャアナ。
「付き合って下さい」
思い切って、クレイブは
うつむきながら言った。
シャアナは驚いていた。
「うん、いいけど」
シャアナは驚いた後、普通の顔をした。
クレイブは
わずかに喜びをかみしめていた。
「えっ……ほんとに?」
クレイブは嬉しさと半信半疑な顔で問う。
「で、どこに付き合えって?」
「……………は?……………」
「え、そういう意味でしょ」
そうか。
えらい勘違いっぷり、さすがシャアナだ。
クレイブはなんだか
悲しくなってきた。
「…そうじゃなくて、
恋人になってほしいって意味の」
分からない、といったような表情の
シャアナに対して
クレイブが恥ずかしそうに言う。
そう言うと、やはりシャアナも
驚きと恥ずかしさにあった。
「えっ!?
そっちの意味で…。
な、なんで私……」
爽やかな風が吹く中、
もはやその風は2人にとって
沈黙あふれる悲しい風と化しつつあった。
「な、なんでって…
好きだからだよ」
クレイブは沈黙を破って言った。
「そうじゃなくて…私なんかのどこが好きなの…?」
シャアナが尋ねると
再び沈黙が訪れた。
「…言えないってことは嘘なんでしょ!?
あ、分かった…私をだますつもりね?
でも残念でした、引っかからないもんね」
「違うっっっ!!
そうじゃない…」
「…じゃあ、なんなのか言ってみてよ」
「シャアナの明るい所とか
皆に気を配れる所とか、笑わせる所とか
笑顔とか…とにかく全部好きなんだよ」
クレイブは最期はキレ気味に言った。
シャアナの顔がどんどん沸騰していくのが分かる。
「答えは?」
いてもたってもいられなくなったクレイブは
シャアナに尋ねた。
「…私も好きだけど…」
「じゃあ…」
「だけど!!
相手の全部が好きだなんて有り得ない、
そんなの盲目じゃない。
好きなところしか見ようとしないのは
見えてないのと同じじゃないの」
シャアナとクレイブの恋は
かなり?難しいようだ。
「盲目なんかじゃない、
嫌いなところだってある」
「じゃあ全部好きとか嘘言うなよー!!」
シャアナの激しいツッコミがあってから、
クレイブは口を開いた。
「シャアナの嫌いなところは、
鈍感なところだ」
「鈍感?」
「その笑顔が周りをどれだけ明るくしたか気付かずに
自分は嫌われてるなんて思ってる!
シャアナを嫌う奴なんかいるわけねーだろ」
「絶対に周りから好かれる人はいないって」
「ともかく!」
「聞けよ話!!」
「………………」
激しさ増すツッコミ会話は幕を下ろす。
「私はねぇ、クレイブの
不器用なところ以外なら好き。
クレイブときたら
感情表現へたくそすぎるのよ!
周りを傷つけないよう…って!
しかも優しい雰囲気と見せかけて
怒ると手がつけられないじゃないの」
「え、それって…」
「なによ…?」
「両想いって事?」
「は?」
「付き合ってくれるの?」
「……」
「シャアナ?聞いてる?」
「……」
「改めて言うけど…
付き合って下さい!!」
「こちらこそ、よろしく…」
爽やかな風吹く
下校途中。
想いを伝えられた
シャアナとクレイブ。
「やったーーーーーーー!!」
気付きたての恋は
まだ若くて、幼さも残る
甘酸っぱい青春の中だけれど。
そんなハッピーエンドもいいかもね。
気付けば
日が沈み始めた、幸福な春の日の1ページ。
~Happy・End~
ここまで読んで下さった皆様に、
本当に感謝しています。
お付き合いありがとうございました。
以上で、本当に本当に
最後となります。
また次回作でお待ちしてます!!
こちらスコットランドヤード!2
☆End☆
2013年 7月13日 ユリちゃん
2013/07/13 15:09