[1]ぱりんこ
【思い出の花園 ~ブルーサファイア~】
頑張って書いていこうかと!
プロローグ
私には、好きな花があったんだ。
私だけしか知らない土地でしか咲かないあの青色の美しい花が。
だが、その土地は今、住宅地になってしまっている。もう、見ることが出来ない。
その花は種も無く、名も無かった。
だから、私は決めた。夢にした。
人生の中、もう一度だけでいいから、あの花を見てやろうと。あの花を目に焼き付けようと。そう決めた。
6歳だった私はずっと花を見ようと、願って、来たんだ・・・。
2012/06/08 17:28
[16]ぱりんこ
ちょっと、用事があって1週間書きません、
ちょっとすみません
2012/06/12 19:14
[17]ぱりんこ
来てしまいました。
いつもながらに長文で見にくいという苦情(?)が。
というわけで、ガンバって直します!
2012/06/18 19:57
[18]ぱりんこ
「た、確かにここの工場をどかしてくれ・・・とは頼みにくいね」
「ええ。この廃ビルだけでもどかせれればいいのですが。それも出来なくて」
レイカがそうビルを見上げながら呟いた。とても残念そうに。とても、悲しそうに。
「レイカ。大丈夫さ。こういう時は「やろう」という心意気があればどうにかなるようになっているのさ!」
「レイトン・・・先生」
レイカは今にも泣き出しそうなぐらい震えた声で言った。
「あり、がとうございます」
「大丈夫ですよ、レイカさん!先生がこう言うって事は何か秘策があるんですよ!」
レイカは目尻にたまった涙をぬぐい取って嬉しそうに言った。
「そうなんですか!それは、どんな秘策で!?」
迫りよってくるレイカの顔を冷や汗をかきながら見るレイトン。
ルークは知っていた。レイトンに秘策など無い事を。そこをあえて付くのがルークの技。
「え、えっと・・・」
戸惑いを隠せないレイトンを影でくすくす笑い狂うルーク。
ここらへん、悪ガキだなぁと思う。
「・・・謎解明!」
「変な所で使わないでください!」
ルークが素早くつっこむ。
レイカだけがはてなのマークを頭から出していた。
2012/06/18 20:20
[19]ぱりんこ
さて、書いていこうと思います。
頑張っていきまーす
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「じゃあ、君の他にその花を見た人はいないのかい?」
推理を語るどころかルークの嘘だとわかったレイカは頬をふくらませながらも答えた。
「います。一応ではありますが」
「じゃあ、その人を訪ねてみましょうよ!」
ルークの言葉にレイトンは取られた・・・と呟いた。言いたかった台詞を取ってしまったようだ。これにはルークも反省する(上辺だけではあるが)
「いいですけど、ここからは遠いかも」
「大丈夫だよ、このレイトンカーは地の果てまでも乗っていける車だからね!」
今度こそはレイカを疑った。だが、結局の所乗らなければこの廃ビルに囲まれてしまうのだ。
渋々ではあるが、レイカもルークを乗る。
レイトンカーはもと来た道を走り始めた。
「その人はなんていう名前なんですか?」
機嫌を直したレイカにルークが聞く。
「エルミネス・ユーテイミー。パソコンのチャットで知り合った古い仲です」
「ユーテイミー?これまた、世界貴族の大富豪じゃあ、ないか」
レイトンの言葉にレイカが頷く。
スタースエニー家を知らなかったルークでもユーティミーという名には聞き覚えがあった。
「確か、石油王の家系ですよね?ロンドンの中で知らない人はいないと思います」
「そうだね、ルーク。というか、ロンドンを通り越して世界中が知っている名前だよ。なんたってあの大企業の社長なんだからね!」
レイトンはこれまた興奮したように叫んだ。
ルークはいち早くつっこみたかったが、レイトンが運転中の為、想像の中だけにしておいた。
(ルークの頭の中)
「レイトン先生の馬鹿ぁあああ」
「あぁ、れぇええええ」
(ルークの頭の中終了)
レイトンカーに揺られておよそ3時間
「ここ、ですね」
これには声も失った。
どこかの王国の城のように立派だった。
白と黒と紫で上品に飾り付けられた城から出迎えがやってくる。
「私、ここの執事をしております、ケルメルナでございます」
「あ、わざわざありがとうございます」
「おや?あなたはスタースエニーの所のご息女様でいらっしゃいますかな?」
「あ、はい!あ・・・もしかして、ケルメルナってケル爺?」
ケルメルナとレイカで話が盛り上がる。このままでは切りが無いのでルークがわざとらしくこほんと咳をする。
その音でケルメルナとレイカの会話が終わり、これこそ立派な庭を通り過ぎながら城の中へと入った。
2012/06/19 16:43
[20]ぱりんこ
「お嬢様。レイカお嬢様がいらっしゃっておりますが、いかがなさいましょう」
「はい、行きます。ちょっとだけ待ってて」
部屋の中から声が聞こえたと同時に先ほどまで鳴っていたピアノの音が途切れた。
とても上手くてずっと聞いていたいというほどの曲だった為に音楽が聞こえなくなるとルークは残念な気持ちになった。
「あー、すみません。待ちました?」
1分も経たない内に、女性が部屋から顔を覗かせた。
レイカに負けず劣らずの美人だった。
背中まである赤色の髪をポニーテールにしていて、格好はレイカのようにお嬢様というより、動き易さを最優先にした、ジーンズと白のTシャツ。
「お久しぶりだね、レイカ」
「うん。久しぶり、エルミネス!」
2人は何年かぶりの再会に、手をつないで喜んだ。
「あー、えーと」
エルミネスはある程度レイカとじゃれあうと次はレイトンとルークを見て、言った。
「レイトンさんですね。ロンドンからわざわざありがとうございます。エルミネスです、どうぞよろしく」
「あ、ああ。よろしく」
「僕はルークです!よろしくお願いします!」
にっこりと笑ったエルミネスの顔が輝いているように眩しかった。
「どうぞ。廊下に立っているのもなんですから」
エルミネスが促した部屋には、呆然と立ちつくすしかなかった。
「あ、すみません。見てもらえるとわかると思うんですけど、オタク・・・なんですよね」
言葉を失ったレイトンとルーク。そして、苦笑いをするレイカ。
(この部屋は・・・確かにオタク部屋だ・・・)
ルークはエルミネスを見てそう思った。
変な所ですが切ります!
2012/06/22 20:59
[21]ぱりんこ
本棚が6つもあって、その中にはCDが詰め込まれていた。それでも入らなかったCDは床に散らばっていて歩ける場所が僅かしかない。
その他の大部分は楽器で埋め尽くされていた。
ドラム、ギター、ベース、木琴、鉄琴と音楽室のようだった。
パソコンが一台、机の上に置いてあった。
そのパソコンだけが普通の部屋と思わせる。
「あの・・・あなたは一体・・・」
ルークの問いにエルミネスが考えながら答える。
「あー、そうねぇ・・・アイドルオタク&ゲームオタク&パソコンオタクとでも言っておこうかな?」
「・・・」
確かに見てみればゲームなどが収納されたカゴが何個も散らばっている。そのカゴの1つ1つにゲームが山ほど入っていた。
「前も思ったけどもう少し片づけたら?」
レイカの言葉にエルミネスが頭を掻く。
「いやー、なんか知らないうちに散らばってて・・・手伝ってくれる?」
その言葉にレイカは溜息をつきながらCDに手を伸ばした。
4人で片づけていると、レイカの手がぴたりと止まった。
その右手にはある花を1輪抱えている人が映ったCDのパッケージ。
「どうしたんだい、レイカ」
レイトンの言葉にレイカがパッケージを見せて、その人が抱えている人の花を指さした。
「この・・・花・・・私が見つけた花にそっくりなんです・・・」
思い出を語るように・・・ゆっくりと、静かに、目尻に涙を溜めながら・・・。
エルミネスはその様子を冷たい視線で見つめていた。
2012/06/29 19:39
[22]ぱりんこ
まず、言っておきます。この前にCDの話が出てきました。そのため、今回の話は僕が考えた歌の歌詞を乗せます。目が腐るかもしれませんが、そこらへん注意してください。
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「ん・・・これは・・・花、何ですかね?」
ルークの問いにレイトンも頷く。
見たところ、青色の花びら6枚が繋がった花の真ん中。雄しべが雌しべがあるべき場所に青色の宝石が光っている。
「これは・・・サファイアかな?」
レイトンの言葉にこくりと頷く者はいなかった。
「その人、最近デビューしたコウサキだね」
「コウサキ?」
「そうだよ、ルーク君。歌手のコウサキ。まぁ、本当の名前はコウジュリ・サキナらしいけど」
エルミネスの言葉にルークはもう一度CDのパッケージを見た。
「もしかして、ここに来た理由ってそれ?」
エルミネスの真剣な顔をまっすぐ見れないまま、レイカは力なく頷いた。
「・・・その花は諦めたほうがいいよ。その花はコウサキが勝手に作りだした造花だっていうしね」
「エ、エルミネスさん!そういう言い方は無いと思います!」
「そうだよ、エルミネス。彼女は真剣にこの花を探して居るんだ」
ルークとレイトンに責められてもエルミネスは動じず、まっすぐレイカを見つめた。
「・・・そう。本気で探してるのならいいわ。教えてあげる。コウサキはその花が事実にある、と語っているわ。その時の思い出を曲にしたものなの」
「え?事実にある・・・って見たことがあるってこと!?」
その言葉にだけレイカが食いつく。
エルミネスはレイカを見つめて頷いた。
「聞かして!今すぐ!」
「・・・いいけど、絶対後悔するよ?いいの?」
「どうして後悔するの?ううん。そんなもの聞かなきゃわからないじゃない」
「・・・」
エルミネスは何も言わずに立ち上げていたパソコンの動画を検索した。
「どうぞ」
レイカ、レイトン、ルークを前に連れると、イヤホンを外した。
「いいのね?」
「うん」
レイカの頷きと共にエルミネスは再生ボタンを押した。
前奏が流れる。
「す、すごい」
ルークが聞いた音楽の中でも一番美しい音色が流れていく。耳を通していく。
動画の画面にはマイクを片手に持った女性が映った。青のドレスを纏ってじっと目を閉じていた。
歌詞に入る1秒前に目を開けると、歌い出す。
『♪~秘密の花園
上を見上げると広がる黒い空
下を見下げると広がる大草原
邪悪な者も何も無い
ただ、自然の臭いが漂うだけ
立派に立派に立ち並ぶだけ~♪』
Aメロが終わる。
Bメロに入る前の音楽が流れる。
透き通る声も綺麗だった。
『♪~ただ私だけがここで立ち止まり
歩く人の背中を眺めている
こんなの嫌だ、私だって皆と一緒に
歩きたい だから~♪』
Bメロも終わる。コウサキが本気モードになり、歌で一番盛り上げる、サビに、入った。
誰が想像しただろうか、こんな歌詞が、サビに、なるなんて・・・
『♪~ただ消えたい
この花園の臭いに囲まれて、黒い天へと 昇りたい
人に黒く塗りつぶされた人生なんかいら
ない 欲しくない 与えられたくない
生きたい、死にたい
2つは選べない なら、望みます
私を天へと連れてって
そして、カミサマに暴言を吐かせて
ここはそれが出来る唯一の場所
その名も「死の自由(デスフリーダム)」 ~♪』
1番が終わるとエルミネスは停止ボタンを押した。
レイカの心はもう破壊されかかっていた。
「つまり・・・レイカさんがいた場所は
『死の自由』ってわけですか?」
「2番にはこうあるわ。『死の自由』は生に飽きた人だけが行く場所ってね」
エルミネスはルークの言葉に続けるように呟いた。
レイカの気持ちなど、心など、何も分からないように。
「私がいたのは・・・そんな場所なのですか?」
「レイカ・・・」
レイトンはそれだけ呟いた。
いや、それしか言えることが無かった。
「違う、私がいた場所は・・・」
違うと、言い切れなかった。
だって、Aメロで流れていた空の色も地の色も何も無いところも自然の臭いしかしないところも何もかもが同じなのだから・・・
2012/06/30 20:00
[23]ぱりんこ
うう・・・亀更新になりつつある・・・
最近パソコン立ち上げてないもんなぁ・・・
ってか前の長っ!読みにく!
さて、更新!
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「あ、あの1つ聞いて良いですか?」
ルークはエルミネスにそう呟いた。
レイトンも興味深そうに聞き耳をたてた。
レイカは先ほどの曲を聴いて泣き崩れ、エルミネスの屋敷の医務室らしき場所に運ばれていった。
「どうぞ?」
「生に飽きた・・・って・・・あなたは1度飽きたことがあるんですか?」
ルークの言い分は最もだった。
レイトンでさえも聞きたいことだったのだ。
エルミネスは一瞬びくりと身体を跳ねさせたが笑って応えてくれた。
「ええ。あるわ。この腐りきった人間世界に飽きてね。灰色だった心を癒してくれる人なんていなかったもの」
「・・・じゃあ、その『死の自由』で癒してくれる人が現れたのかい?」
レイトンの言葉にエルミネスはこくりと頷いた。
「それがあの子よ。今運ばれていった彼女」
「って、レイカさんですか!?」
「ええ。あそこで癒しの心を得るとね。ここに逆戻りにされちゃうの。また向こうに行くには生きることを諦めようとする心が必要ってわけ」
レイトンもルークも言葉を失った。
生きる事を諦めれば、レイカはまたあの花が見られる。
だが、逆に言えばあの花を見るためだけに生を諦めるのは酷である。
「・・・エルミネス。君はどうやってあそこに行ったんだい?」
レイトンの言葉にエルミネスが笑う。
「屋上から・・・飛び降りようとした」
「え!?」
「飛び降りようとしたらね。目の前真っ暗になって。1度は死んだって思ったんだぁ。けど、目を開けてみれば大自然の中で。花の中にいるレイカがいてね。仲良くなったと同時に屋上に逆戻りにされた」
エルミネスは笑って言うが、レイトンとルークは笑うどころかどういう表情をしていいか全くわからず呆然としていた。
「じゃ、じゃあ・・・レイカさんは、どうやって『死の自由』に?」
「・・・」
「エルミネス?」
「・・・あの子は・・・生に飽きたんじゃなくて。生に飽きられたの」
初めて目をそらして話したエルミネスの言葉の意味が全くわからなかった。
2012/07/03 22:22
[24]ダイアモンド
いつも楽しみにしています!
ぱりんこさん、更新がんばです!!
コウサキの曲聞いてみたいなぁ・・・
デスフリーダムってどんな所だろ?
レイカさんが抱える秘密とは!?
なんか2回目ですが、気にしないでください!
更新応援しています!
2012/07/03 22:28
[25]ぱりんこ
コメ返し
ダイアモンド
いやー楽しみにしているなんて(デレッ)←
死の自由(デスフリーダム)については後々に解説されるはずだよ!←「はず」って・・・
コウサキの曲は全く知りません。歌詞勝手に考えただけなんで。
そこらへんは皆さんの想像力でカバーなのだ!
更新がんばります!
2012/07/03 22:41