[1]グラタン
【悪人島】
こんにちは!グラタンですっ!!
今回、初めてクラウスさんを主人公にした小説を書きたいと思いま~す☆
大好きなクラウスさんをどうやって書こうかな~なんて想像するのが楽しくってたまりません♪♪♪
私めっちゃテンションが上がってる♥
初心者なので、下手くそなところがあるかも・・・。
でも折角11作目の小説なんだから、頑張らないと!
もし読んで下さったらと~~っても嬉しいです!!!
2012/04/12 01:50
[42]グラタン
更新!
「え?新人君が最近張り切ってるって?」
エリックは一人の男と物陰で話をしていた。その男は元漁師で、過去に色々あってこの島に来た。島では勿論魚を取る役割をしているのだが・・・
「そうなんだ。いやぁ手伝ってくれるのは嬉しいがね、妙なんだぜ?あいつ。」
「へー」
「新人の名前何て言ったっけな・・・」
「クラウス、ね。」
「あーそうそう、クラウス。そのクラウスが、俺たちが船の修理する様子をじ~って見つめてさ、こっちゃア恥ずかしくって仕事になりゃしない。手で追い払っても影から見てるんだ。何だ?あいつ。」
「そうだね、自分に特技が無いから頑張ってるんだよ!気にするなって。」
とケロッとするエリック。
「エリックさん、そんなもんっスかねぇ・・・。」
「そういうもんだよ。」
「だって・・・」
「はいはい、変に人を疑っちゃだめだよ?話はこれで終わりにしよう!」
「え~」
「大丈夫、クラウスのそういう癖(?)はすぐに治るさ。」
「癖だとかそういう問題じゃ・・・」
「はい帰った帰った!僕はこれから一人になりたいからね。君だって明日の朝早くから漁だろう?おやすみ、おやすみ~」
もう何も言わなくなった漁師の男は、すごすごとその場から引き下がった。
2012/09/01 19:26
[43]雫
エリックさんって人を疑うことをしない人なのかな?
「信じる」ことを信条にしているからなのかな?
でも、明らかにクラウス脱走しようとしてますよ~(汗)
これからどうなるんだろう…
2012/09/04 10:29
[44]グラタン
>雫
実は信じることに関しては計画外でした。
エリックのキャラが何とか定まったみたいですね^^ 嬉しいです。
クラウス脱走の結末やいかに!
更新!
「出来た・・・」
と入江の洞窟でクラウスは暫し達成感に酔いしれた。ここ数日間深夜に抜け出した彼は、ここで毎日小型ボートを作っていたのだ。
元々ロンドン破壊云々で培ってきた物理学等の知識がここで役に立つとは。
クラウスは岩場の中で比較的平坦な場所で寝転がり、いつ出発しようか考えた。昼は眠い目をこすりながら漁に出て、船の扱い方、嵐にあった時の対処法などを習った。
嵐のときの波のパターンは何となく分かった気がする。でも油断は禁物。嵐のない日に出かけたい。誰にも気づかれずに・・・。
「いつ出港しようか・・・」
「うん、いつ出港しても無駄だろうけどね」
「え」
2012/09/04 23:54
[45]グラタン
更新!
すぐ隣で船を分解しようとしているエリックがいた。
「え・・・ちょっと・・・やめて下さいって!」
エリックは分解する手を止めようとしない。
「だってさ、やっても無駄だもん。無理だって、無理無理無理」
「僕はそれなりに計画だって練ってるんですよ!」
「いやそれでも無理だから。」
エリックはしゃがんで焚火に枝をくべて付け加えた。
「過去に何人もの男が航海を試みて、死んだ。」
クラウスは少し離れていたところからエリックを見ていた。今、どんな顔をしているんだろうか・・・。覗くと失礼になるだろうから、やめておいた。
「そりゃ君以上に体力があったり、おそらく君以上に頭のいい男もいたよ。まぁ全員死んだわけじゃないよ。ただこの島に来た男の殆ど全員が挑戦したんだ。
何人の水死体を見たっけな。
今この島にいる奴はみんな何とか一命を取り留めた奴ばかりさ。共通点はただ一つ、みんな君みたいに僕らの忠告を無視して・・・」
「エリックは・・・」
「ん?」
ここでようやくエリックは振り向いた。恐ろしいほどに無表情だった。
「エリックはさ、船で逃げ出そうとしたことってあるかい?」
「無いね。」
即答だった。
「僕はそんなことして死ぬくらいなら、こうしていた方がマシだって思っただけだよ。」
クラウスは、暫く黙って分解されかけた船を見た。
「エリック」
「諦めたかい?」
「やっぱり、僕は、いつか絶対にここから脱走したいよ」
「はぁ、君もか。すごく頑固だね、君って奴は」
「そうさ、頑固さ。でもやってみたい、ここでずっと暮らしているのなんて、もう死んだも同然だろ?」
「確かに、そうかもねぇ」
「だから、死んだつもりで挑戦したいんだ。もう一度、会いたい人がいるから」
急にエリックが話に飛びつく。
「誰々?彼女?」
一瞬クレアさんの面影が浮かんだが、それはすぐにふっと消えた。ところで先生の恋人のクレアさんは最後どうなったのだろう?
「違うよ」
次に浮かんだのは、あのシルクハットを被った・・・
「レイトン先生だよ、彼は僕の命の恩人さ」
「そうだったね、やっぱり会いたい?」
「うん、会いたいよ。会って色々な話がしたい」
「会って何を話すんだい?」
「感謝の言葉に決まってるじゃないか!あの時先生が助けてくれなかったら、今の僕は無かったからね」
「じゃあずっとここにいた方がいいね君みたいな奴は」
「今何か言った?」
「いいや、何も?そろそろ寝るよ。」
2012/09/06 00:37
[46]グラタン
更新!
その後のクラウスの島暮らしはごくごく平凡なものだった。
その日に人手の足りない仕事を手伝い、皆で食事を取り、眠った。
あの日からエリックと二人きりで話すことはなかった。ただ仲違いしたというわけではなく、仕事を手伝いに行った先で寝泊まりすることが多かったのだ。言葉が全く通じない人ばかりだった。仕事中はジェスチャーなどで済んだが、たわいのない話を彼らとすることは出来なかった。だから今日も一人で寝る。
あの時エリックに聞きそびれたが、クラウスは気になっていることがもう一つあった。
エリックはイギリスで何をしていたのだろうか、ということ。
それなりの重大事件に巻き込まれたのなら、新聞記者である自分が知らない訳がない。ホーク首相の件も調べたついでにイギリス政府の裏事情を調べつくしたのだが、「エリック」という名前は見当たらなかった。じゃあ偽名なのか?
他人には決して弱みを握らせないエリック。あいつは一体何者なのだろう。唯一この島から出ようとしなかったからには、何か知っているのかもしれない。
ここでクラウスは、一つの仮説を立てた。
『もしエリックが、警察の回し者であったのなら…』――
そうすれば辻褄が合う。
でもイギリスの警察にエリックっていたか・・・?スコットランドヤードにはそういう名前の警察はいなかった。おそらくよっぽど田舎の警察か、警察以外の関係者か・・・。
また自分の調べた内容の記憶も曖昧になりつつある。もしかしたら今までの自分の考察にどこかおかしい点があるのかも。色々考えるうちに、頭が混乱してきた。
もう一度、船を造ろう。
あと暫くこの辺で仕事を手伝いながらもう一度船を造ろう。エリックやこの島の住人のことは脱出した後で調べることも出来るし。
2012/09/11 21:55
[47]雫
う~ん。
クラウスが先生に会いたいっていう気持ちは何となく分かるけど…そんなことして、先生が喜ぶのかな~?
確かに再会できることは、嬉しいと思うだろうけど。
う~ん(汗)
エリックさん、何か考えあるっぽいから、バトンタッチさせてくだs((殴
…うん?
でもクラウスの推理が正しかったら、エリックさんは警察の人?
あ~、分からん(汗)
2012/09/11 23:31
[48]グラタン
>雫
喜びませんね(断言)。
うわべだけでは喜んでいるように見えても・・・。
エリックさんの職業が今後の鍵といいますか謎といいますかそういったものに関わるのは確かですね。
でもエリックさんはそう簡単に自分のこと言わなさそうだし、クラウスはそんなことより脱出脱出だし。
私はそれなりにオチは考えているんで、その時にエリックの秘密を明かしたいとは思うんですが・・・何しろ文章力(?)が無いのでやっつけ感満載かも。
それに、エリックのように謎めいた人物ってのは私は初めて書きます。いやぁ彼には散々振り回されていますよ。でも頑張ります。
更新!
今度は、幼いころの話だった。
アルバトロ家の養子だったクラウスは、南仏の海でボートに乗って遊んでいた。
あの時と同じように水と戯れていた。
ところが。
振り向くと、アルバトロ夫人達のいる海岸から遠く離れた場所だったのだ。
いっけない、漕がなきゃ。
みんなのところに、行かなきゃ。
クラウスは慌ててオールで漕ぐ。
でも、漕げども漕げどもボートは進まない。
何とも言えない恐怖。
もしかしたらずっとこのままかも、という絶望。
嫌な予感がして振り返れば
――――『島』。
気が付けば自分はいつの間にか今の、10年後の自分。
島に吸い寄せられるようにボートは進む。
ボートは、みんなの待つ海岸ではなく、島の砂浜に着いた。
汗が服にじっとりとへばり付いているのを感じたとき、すでに目は覚めていた。
また悪夢を見たのだ。
いつもは被害者(又はその遺族)に苦しめられる夢が多かったけど、今回は違った。
ただ、ボートが上手く進まなかった。
それだけなのに。
2012/09/22 00:57
[49]グラタン
短めの更新!
その日から、もう無駄なんじゃないかという不安を抱えながらの作業が始まった。
あちこちのグループからジェスチャー等を通して木材やロープなどを貰い、使われなくなった小屋で寝泊まりする。
前回のようにエリックがひょっこり現れるんじゃないかと内心ビクビクしていたがその心配は杞憂に終わる。完成した。
あちこちから水・食料をおすそ分けしてもらう。
今回は何もかも上手くいった。
波の立たない日に出港した。
その様子を、物陰からエリックをはじめとする多くの島人が見守っていた。
「行っちまったな・・・」
「あぁ」
「あいつ馬鹿だな」
「お前人のこと言えるか?」
「俺も2年前――」
と人々が口にする中、エリックは・・・
「今日の昼ごはんはお肉がいいな!」
黙ってエリックを見る面々。
エリックはにかっと笑う。
「さっき通りがかった湖で溺れ死んでたあの生き物なんてどうだろう?きっとおいしいよ」
2012/09/23 23:42
[50]クラウン
グラタンさんのこの小説とっても面白いです! エリックさんの言っていた溺れ死んでたあの生き物ってもしかして・・・
2012/09/26 22:56
[51]グラタン
>クラウンさん
初めまして!
あ、その生き物はクラウスじゃないからね。
もしクラウスだったら時間軸がおかしくなっちゃうから。
2012/09/28 23:21