[1]鈴原夏林
【レイトン教授と狂乱の前夜祭】
はじめまして、鈴原夏林と申します。
このたび、こちらの掲示板で初めてレイトン教授の二次創作小説を書かせていただきたいと思います。不自然な点等ございましたら、書き込みをお願いいたします。
こんな私ですが、なにとぞよろしくお願いいたします^^
2011/12/07 23:43
[13]トレン
はじめまして!トレンです。
題に惹かれて覗いてみると、ものすごいハイレベルで驚きましたw
応援してます!がんばって~!
2011/12/15 20:27
[14]鈴原夏林
<トレン様
はじめまして! 訪問、ありがとうございます。
は、はいれべる……!? 私なんてまだまだですよ;
応援まで……感謝します! 嬉しいです^^
2011/12/18 20:10
[15]鈴原夏林
もう来週はクリスマスですねー……。我が家には小さなツリーがほそぼそと置いてあります。皆様はどうなのでしょうか?
それはそうとして、更新です(笑)
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〜第一章 狂わされた地 エルシア〜
車を町の近くに停め、ここからは歩きだ。
「それで、先にどちらにお会いするんですか、教授?」
モンテドールの時のようにまっすぐ依頼人の元へ行けたら良いんだけど、今回の依頼人は二人。そういう訳にはいかない。
どちらを優先するべきだろうか?
「まずはアルマさんを捜そう。レイルの件は、事件とは限らないからね」
「はい!」
はっきり事件と分かっているアルマさんの依頼。依頼人の事を聞き回りながら、顔が分かるレイルさんも一緒に捜すという方針になった。
たった今潜って来た入り口の門。アーチのふもとに、一人の女性がいる。
「僕、あの女の人に話を聞いてきますね!」
少しでも先生の役に立たないと。僕は彼女に声を掛けた。
「あの、すみません!」
「……」
返事が無い。聞こえてないのかな? いや、そんなはずは無いと思うんだけどなあ。
「すみません! ちょっと聞きたい事があるんですけど」
「…………あ、ごめんなさい、少し考え事をしてて」
そう答えると、女性は屈んで僕の顔をじっと見つめてきた。
「見掛けない顔。今日初めて来たの?」
「はい。先生達と、事件を解決しに来たんです」
「事件? へえ、偉いのね。それで、聞きたい事って?」
なんだか子供扱いされてるように感じるなあ。事件の事も信じてもらえてるか分からないけど、この人がエルシアの住人なら、何か知っているはず。
「アルマ・サドラーという方をご存知ですか?」
「! アルマ……そう、そういう事ね」
「え?」
「いいえ、何でも無い。
アルマの事ならよく知ってる。わたしの……そう、知人よ」
「本当ですか! あの、どこに住んでるか分かります?」
「ええ。あそこに大きな樹があるのは見える?」
女性が指差した先には、大木があった。
「エルシアは、あの樹を中心に民家や小さな商店が円を囲むように出来ているの。
まずは、ここからまっすぐに樹を目指してみて。それから反時計回りに進んで、そうしたら周りの民家より少し大きなレンガ造りの家が見えてくるから。その右隣が、アルマの家」
「分かりました! ありがとうございます」
「いいえ。調査、頑張ってね」
彼女にお礼を言って、僕は先生の所へ戻った。
先生も聞き込みをしているようで、僕はレミさんに今聞いた事を話した。
「なるほどね。でも、その大きなレンガ造りの家って何なのかしら?」
「うーん、周りとは違うのでしょうか。気になりますね」
「そうね。
あ、教授! どうでした?」
「ああ、収穫はあったよ。アルマさんがどこにいるかまでは分からなかったが、彼女の人柄は分かった」
先生の話によると、アルマさんは明るい女性らしい。エルシアでは、彼女を知らない人の方が多い事から、近所付き合いも良いみたいだ。
「良かった、いい人そうですね!」
「アルマさんの住んでいる場所なら、ルークが聞き出してくれました。早速、行きましょう!」
「ああ」
レミさんの元気な声に先生が静かに答える。それを合図に、僕達は歩き出した。
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2011/12/18 20:53
[16]鈴原夏林
掲示板ルールが変更になったようなので、少し今作について補足です。
今作に登場するオリジナルキャラクターですが、参考にしたキャラ、作品等はなく、全てオリジナルです。
ですので、何かに「似ている」と思われても、それは偶然の一致ですので、ご了承ください。
ただ、あまりにも似過ぎていましたらご連絡をお願いします……。
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ひとまずレンガ造りの家を目指して歩いている時の事だった。僕達は、不意に後ろから声を掛けられた。
「あの」
正確には、僕達ではなく、声を掛けたのは一人だけだったのだろう。その声にいち早く反応したのは、レイトン先生だった。
「君は……」
「やっぱり、そのシルクハットで分かりましたよ、レイトン教授。
お久しぶりです。本当に来てくれたんですね」
会話の流れで、なんとなくこの人が誰なのかは分かった。
レミさんより少し年下くらいだろうか。ライオンの鬣を連想させるような髪型と色に、濃い青色の瞳を持つその青年は、今回の依頼者の一人、レイル・シェパードさんだろう。
「久しぶりだね、レイル。元気だったかい?」
「おかげさまで。えっと、この方は……アルタワさんでしたっけ? 教授の助手の」
「あら、知っているの?」
「はい。美人の助手がいるって、俺達学生の間では有名でしたよ」
「ありがとう」
美人の助手、か。一緒にいる時間が長いからあまり気付かないけど、レミさんって確かに綺麗な人だ。
「それで、こっちの少年は?」
そっか、レミさんの事は知ってても僕の事は知らないのか。
「初めまして! ルーク・トライトンです。レイトン先生の一番弟子なんです、宜しくお願いします!」
「教授公認かは分からないけどね」
「う……」
「はは、元気の良い子だな。宜しく、ルーク君」
「はい!」
レイルさんが優しげな笑顔を向けてくれる。さすが、自他共に認める英国紳士のレイトン先生の教え子って感じだ。
「それで、レイル。今回の件だが」
「すみません、あんな回りくどい書き方をしてしまって。でも、そうでもしないと察されてしまうので」
「察される?」
レミさんと僕が同じ疑問を持つ。誰かにバレたらいけない事なんだろうか。
「ここじゃ何ですし、俺の家で話しましょう。ちょっとここからは反対方向ですけど」
「それなら、もう一つ用件を済ませたらでも良いかい?」
「? 構いませんけど。どうしたんです?」
「アルマ・サドラーさんに会いに行くんだ。彼女からも、別の依頼を受けていてね」
「!」
あれ? どうしたんだろう。アルマさんの名前を聞いた途端、レイルさんの表情が変わった。
今の彼に、さっきまでの穏やかな様子は無い。
「レイルさん、どうしました?」
「……いや、なんでもないよ」
僕が声を掛けると、またさっきのレイルさんに戻った。
そういえば、アルマさんの事を尋ねた女性も、名前を出したら様子が少し変わっていたな……。
「なら、先にアルマの所に行ってやって下さい。俺、ここで待ってるんで」
「え?」
「あなた、アルマさんと知り合いなの? だったら一緒に……」
「アイツとは会いたくないんです」
きっぱりと言い放つ。きっと、何か事情があるのだろうな。
「先生、ここは僕達だけでアルマさんを訪ねましょうよ。レイルさん本人がそう言ってる事ですし」
「……そうだね。
すまないレイル。少し待たせてしまう」
「いえ。待ってる事には慣れてるので」
レイルさんが笑って先生にそう言ったので、僕達は仕方なく彼を置いてアルマさんの家に向かった。
——一瞬、彼がとても辛そうな顔をしたのを、僕は見逃さなかった。
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2011/12/23 20:06
[17]もなか
読み始めたらいつの間にか引き込まれてたよ〜!
物凄くハイレベルな小説で会話の流れとか自然で…尊敬する所がいっぱいですっ!
何で二人共アルマさんの名前を聞いたら顔色を変えたんだろ?アルマさんには何か秘密っぽい事があるのかな?
…………物凄く気になる^^;
後、夏林の画像も是非見たいな〜^^
更新頑張れっ!応援してます^^
2011/12/24 07:42
[18]鈴原夏林
二日遅れですがメリクリです!
私は手袋となぜか石けんを手に入れました……(苦笑)
<もなか様
訪問ありがとうございます!
引き込まれ……!? それは良かったです! 良い評価(?)ありがとうございます^^
アルマちゃんはこれから出てくるのでしばしお待ちください;
画像は……投稿は出来たんですけど、元々の画像が用意出来ないもので、申し訳ありませんorz
更新、頑張らせて頂きます!
2011/12/27 15:20
[19]鈴原夏林
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「先生、ありましたよ! レンガ造りの家です」
目指していた家は、すぐに見つかった。周囲の民家より一回り大きいそこは、なんというか威厳を感じる。
「何なんでしょうね、この家」
「普通の人が住んでるって訳じゃなさそうね……」
「今は気にしないでおこう。それより、おそらくここがアルマさんの家だ」
先生の言う通り、この件にまだこの家は関係していない。まずが依頼が最優先だ。
「すみません」
先生が扉をノックしながら言う。すると、すぐに中から「はーい」と返事が聞こえた。
女の人の声だ。アルマさんだろうか。
「私はエルシャール・レイトン。今回、アルマ・サドラーさんから事件の依頼を受けてやって来たのですが」
「あ、はい! ちょっと待ってて下さい、すぐ行きます!」
それからすぐに扉が開き、家の中から人が出て来た。
少女と言う程でもなく、かといって女性と言うにはまだ幼さが残る。そんな感じの女の人だ。十七、八くらいだろうか。
「あなたがレイトン教授ですか? 凄い、本当に会えるなんて……感激です!」
「ありがとうございます。君が、依頼人の?」
「はい、アルマ・サドラーです。えっと、こちらのお二人は……ご家族ですか?」
「いいえ。教授の助手、レミ・アルタワです」
「僕は先生の一番弟子、ルーク・トライトンです! 宜しくお願いします、アルマさん!」
「助手さんとお弟子さんですね、こちらこそ宜しくお願いします。
さて、立ち話もなんですし、中にどうぞ。あたししかいないので」
「お邪魔します」
丁寧におじぎをして、先生から順にアルマさんの家に入って行く。僕もレミさんに続いて中に入ろうとしたが、一瞬足を止めて後ろを振り返った。
「ルーク、どうしたの?」
「すみません、何でも無いです。行きましょう」
気のせいかな。誰かの視線を感じたのは……。
「エルシアの秩序を乱す、不穏因子」
「どうやら、“彼女”だけじゃないみたいだね」
「排除しなくちゃいけないね」
「rulerが機嫌を損ねる前に」
「rulerの言伝を正確に理解し、遂行するのが」
「ボク達messengerの役目だからね」
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なんか横文字な英語が増えましたが解説が必要でしたらご一報お願いいたします;
2011/12/27 16:01
[20]Milia
コメ遅れてごめん。
英語使っててかっこいい!←は
夏林の小説面白いよ。
お互い頑張ろう!
2011/12/28 19:36
[21]鈴原夏林
<Milia様
コメントありがとうございます!
英語、かっこいいですか? ルビを振れたら尚いいんですけど、どうやらその機能が無いみたいなので英語だけになってしまっているのですが;
お互い、頑張りましょうね^^
2011/12/29 17:14
[22]鈴原夏林
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「それで、アルマさん。奇妙な出来事とは一体?」
「アルマ,で良いですよ、レイトンさん。
皆さん、町の一番奥には行かれました?」
彼女の家では、僕達以外誰もいなかった。どうやら、一人暮らしのようだ。
「一番奥かい? いや、まだ行っていないんだが」
「うーん、そこに行けば早いんですけどね」
「そこに何かあるの?」
レミさんの質問に、アルマさんは首を縦に振った。
「中心にある大木はご存知ですよね。一番奥だと、樹の幹に大きな札が掛かっているんです。そこには、rulerの言伝が書いてあって」
「ruler?」
「“エルシアを統治する者”、だそうです。あたしも一年前にここに越して来たばかりなので詳しくは知らないのですが。町長みたいなものだと解釈しています。ただ……」
「ただ?」
言葉を濁すアルマさん。数秒の沈黙の後、彼女はこう切り出した。
「誰も知らないんです。rulerがどういう人物なのか」
「え?」
思わず聞き返してしまう。先生も、表情こそ崩していないが少々驚いているみたいだ。
「容姿、年齢はおろか性別さえも。rulerの正体は、謎に包まれているんです」
「そんな人が町長を? 反対する人はいないのかしら」
「それも不思議なんですけど、信頼出来る事だけは確かです。あたし達の要望にも、きちんと答えてくれるから。
今回依頼したのも、rulerの事なんです。五日前に出された言伝が、凄く奇妙で」
「いつもそういう状況ではないんですよね」
僕が聞くと、アルマさんは「うん」と返事してそれについて説明してくれた。
いわゆる掲示板扱いの掛け札は、普段は住民の質問・要望に対する答えや対応が書いてあるらしい。内容の書き換えは、messengerと呼ばれる人達が行っているみたいだが、その正体も謎。
この掲示板が、rulerと住民を繋ぐただ一つのものなんだって。
「口で説明するより実際に見て頂いた方が良いかもしれませんね」
「じゃ、行ってみましょうよ! その掲示板っていうのも気になりますし」
「二人の言う通りだね。アルマ、案内してもらえるかな?」
「はい!」
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2011/12/29 18:20