[1]グラタン
【非日常なんて、嫌いだ。】
サブタイトル:~禁じられた教授ともどかしくてカオスな恋の物語~
10作目です!
相変わらずの作者ですが、どうぞよろしくお願いします。
暇つぶしや反面教師の為の小説になりそうですが、そこのところ大目に見てくださいね。
では、これからこの小説を頑張ってまいりたいと思います。
2011/10/14 01:00
[215]グラタン
今、ちょうど今。この章のラストを思いつきました。
更新!
「どういうことだよ、にーちゃん。」
最行は振り返り、目の前のナミコに聞く。
「ナミコ、君はどう思う?」
「え?えーっと・・・・何だかこのイベント、不思議な町っぽいなー・・・・な~んて。」
「それはどういうラストだったんだい?」
「あー・・・・『実は町の住民は全員ロボットで、遺産相続問題の解決というのは仮の姿で実は資産家が亡くなる直前に自分娘を思って立ち上げた計画だった。それは娘が安心して預かってもらえる人を探すものだった・・・・』的な?」
「うん、そうかい。」
アナウンスの最後はこうであった。
『えー只今より点検中であったアトラクションは乗れるようになりました。お待たせして申し訳ありません。』――
「やった!ジェットコースターに乗れる!」
それを聞いたレミは突然一人ではしゃぎ出し、周囲の人をぎょっとさせた。
2012/03/03 00:46
[216]グラタン
更新!
「ヒャッホーーーーーーーーーーー!
キャアーーーーーーーーーーーーッ!
ひょえええええええっ!!」
レミの絶叫がトンネルの中に響く。ジェットコースターは乗り場に戻り、次の客と交代した。レミがコースターに乗ったときはガラガラであったのに、既に行列が出来ている。
客の間をすり抜け、行列の最後尾を見ると・・・・・
最行達がいた。
2012/03/03 00:56
[217]グラタン
更新!
しかしそこで最行達に呼びかける・・・・というお約束的な展開は起こらなかった。起こさなかった。
レミは彼らを無視し、好きなだけ乗り物に乗ることにした。
「すれ違ったのか・・・・・または避けられているのか・・・。」
最行達はレミの乗りそうな高所を楽しむ乗り物全てを巡ってみたが会う事は無かった。
「いや人の妹をそういう風に言われると若干困るんですが・・・・」
「レイト、本当にレミは高いところが好きなのかい?」
「はい。間違いはないです。」
「そうか・・・・まぁ閉園までには会えるだろうし、次は観覧車に乗ろうよ。たぶんこれで最後だ。」
2012/03/03 19:40
[218]グラタン
更新!
観覧車に乗る順番が巡ってきたのは、閉園までの時間が、もう1回他のアトラクションに乗るには短く、そして手持ち無沙汰でブラブラまわるには長い時間であった。
観覧車のゴンドラに乗るとすぐに、アツシがぼそっと呟いた。
「けっきょく『禁断のカシス』って何だったんだろーな。」
「うん、それは僕も気になっていたよ。」
と最行は外の景色を眺めながら呟く。
「僕の大学の友人のお父さんがここを経営していると聞いたことがあるなぁ。」
そこでナミコが割り込んできた。
「へぇ、最行さんにそんな友人がいるなんて初耳です。」
「いや僕が自分の友人の話をしたのは初めてだから初耳で当然だろう?」
「あ、そうでした。ところでそのご友人のお家ってここら辺にあるんですか?えーっと、実家の方です。相当な豪邸なんだろうなぁ・・・・。」
「そうだよ、たしか園内にあるらしい。」
「え?ホントですか!?」
「・・・園内といっても、ここら辺のゴルフ場、温泉、ホテルなんかも含むからね。確かホテルの近くの・・・
・・・!」
最行は息を呑み、ただただ呆然と友人の実家である屋敷を見た。
「にーちゃん!どこどこ?」
アツシがガラスの壁に顔を押し付け訊ねる。
最行が黙って指差す先にあったのは、上から見てカシスと同じ形の敷地を持つ屋敷だったのだ。
「
2012/03/03 21:49
[219]グラタン
更新!
「やったねマサちゃん!お金が貰えるよ!」
「ナミコ、そう気安く『マサちゃん』なんて呼ばないでくれないか?」
「でも凄いですね・・・まさか敷地がカシスの形だったなんて・・・・レイトン教授でもいういうネタがあったかも。何でしたっけ?」
「知らないよそんなの。」
「もうっ、少しは考えるの手伝ってくださいよ!」
「いやそれよりもレミと賞品としての宝物について考える方が先だよ?」・・・・
「あぁ、ですね。」
2012/03/04 10:02
[220]グラタン
「今後の予定=言い訳」
本当は奇跡の仮面とか、魔神の笛とか・・・・・セカンドシーズンのネタも入れていきないと思ってたんですが、ネタ切れ状態が続くので一旦この章で終わらせます。
いつかまた、最行君たちと出会えるのを楽しみに待っていてください。
2012/03/04 13:38
[221]グラタン
あ、この章が終わったら次はすぐに最行達の夏の終わりを書きます。
更新!
「それより、これで正解と判断していいんでしょうか。」
「どうしたんだいレイト。」
「最行さん、これで本当にいいんですか?」
「どういう意味かな。」
「いや・・・・・その・・・・何となくおかしいな、って思ったんです。」
「まぁ実際僕も怪しいとは思ったよ。」
「え?何がですか?」
とナミコは訊ねる。こんなのも分からないのか君は、と言いたいのをこらえ最行は自分の考えを話す。
「この遊園地の中には多くの人がいて、正解の屋敷が見られる乗り物も多くある。高い場所をまわる乗り物が解禁されてかなりの時間がたつ。それなのになぜだ?まだ誰も気がついていないんだよ?」
「じゃあ点検中ってのは本当でしょうか?」
「うーん・・・・でもこれは流石に分からないな。でも、何か仕組まれている可能性はある。」
「考えすぎですよ。」
「自分でも考えすぎだというのは分かっている。でもね、自分達が極々少数で、見知らぬ土地で、訳の分からないことに巻き込まれている今は、少しは深読みしたっていいんじゃないのかな?じゃあどうだい?その・・・・・レイトン教授は一度も深読みしたことがないんだね?」
「う゛っ・・・それは・・・・・」
2012/03/04 14:15
[222]グラタン
更新!
レイトン教授のことを持ち出されたナミコはぐうの音も出ない。
「じゃあ・・・・・どうするんですか?広場のお宝貰いますか?それとも無視しますか?」
「何があるのか分からないから、・・・・無視しておこう。」
「にーちゃん、せっかく修理代もらえたのに・・・・。」
「いいじゃないかアツシ、地道に稼ぐしかないさ。大学に戻ったらアルバイト増やそうかな。」
「じゃあ簡単な事件を解決する探偵業を・・・・・」
「僕はレイトン教授じゃない。」
「じゃあ管理組織を内部から崩す・・・・」
「僕はイシ●シュ●ジではない。豪●寺修●だ。嘘だ。」
「じゃあ復讐のために地下室で色々作る・・・・」
「僕はクラウ・・・・ちょっと待ってくれ。僕にあの男の名前を言わせたかっただけなのかい?」
「はいそうですが何か?」
2012/03/04 20:29
[223]グラタン
更新!
観覧車を下りた最行達は帰ることにした。レミは迷子センターでアナウンスを頼めばいい。
広場を通りがかった時、ナミコはもう一度ガラスケースを眺め呟いた。
「まだ誰も分かってないみたいですね。もしかしたら分かっていてもあえて見つけていないふりをしているのか・・・。」
「とにかく迷子センターは入り口の近くだ。地図によると、ここからかなり近いし・・・・・ん?あっ」
最行は誰かがガラスケースに走っていくのを見た。その人物は手を上げ、高らかにこう叫んだ。
「遠藤玲斗!
黄金のカシスを見つけました!
場所はマーガレットホテル傍の屋敷の敷地!
さぁケースを開けろ!」
2012/03/04 21:04
[224]グラタン
更新!
レミはいち早く迷子センターに向かっていた。
「さあて、迷子の最行さんたちを呼ばなきゃ!」
とさぞ自分が保護者であるかのようなことを呟いてみる。軽い足取りで受付に向かっていた足はふと止まり、午前中に観覧車の前でたむろしていた男達がどこかへ走っていった後を追っていた。
「どうだ、光田最行は・・・」
「上手く引っかかりました。まぁお連れの弟さんの方が、ですがね。」
「最行はうちの金を取った疑いで捕まえさせましょう・・・。その後の始末はそちらにお任せします。」
今まで黙っていた男が口を開く。
「じゃあ残りの子供達は?」
「まぁエキストラ達と同額のお小遣いでもやって、それで送ってやれゃあいい。」
「でも、あの最行の知り合いですぜ?一旦捕らえておいて調査した方が・・・・」
「いやガキだぞ?最行のことより警察はそっちの方に目が行くに決まっている。」
ナミコはその場を逃げ出した。と同時に部下の一人にぶつかってしまった。何とかすりぬけたものの、レミはいつの間にか大勢の男達に追いかけられることとなったのだ。
2012/03/04 22:39