[1]グラタン
【非日常なんて、嫌いだ。】
サブタイトル:~禁じられた教授ともどかしくてカオスな恋の物語~
10作目です!
相変わらずの作者ですが、どうぞよろしくお願いします。
暇つぶしや反面教師の為の小説になりそうですが、そこのところ大目に見てくださいね。
では、これからこの小説を頑張ってまいりたいと思います。
2011/10/14 01:00
[235]グラタン
これから4,5作のアイデアはちゃんとある。
だがそれ以降が、ま っ た く な い!
更新!
閉演時間になったのと同時に、最行は5人分のグライダーを作り終えた。
「ええっ!これで飛ぶのォ~!?」
と叫ぶレミだけでない。ここにいる5人全員の心の中には、不安以外何も無かった。
「でもこれしかない。何だか僕のせいで皆を巻きこんでしまっているみたいだからせめてものお詫びだよ。」
「これがお詫びですか・・・・へぇ。」
と言いながらレイトは今にもほつれ掛けそうな紐を指先でいじる。
「貴方のせいで僕たちは酷い目に今遭っているんですよ?もう少しマトモなものを作るつもりは無かったんですか?これじゃあ『死んでくれ』と言わんばかりの・・・・・」
「じゃあレイト、君はそこに残っていなさい。」
嫌味たっぷりに最行は言う。
それをさらりと言葉でかわすレイト。
「いいですよ。別に僕は悪いところはないですし。」
「でもお兄ちゃん。あの人達、『お金を盗んだ』罪で捕まえる、みたいなことを言ってたんだよ?お兄ちゃんでしょ?お宝ゲットしたの。」
「あ・・・・・チッ。じゃあ僕も行きます。」
工事現場の金属製の階段は、細く、急で、かつ歩けば音がかなり響く。
「いいかい、ここからはそれぞれが自分のグライダーを持つんだ。そしてゆっくり、ゆっくり歩かないといけない。いいね?」
5人は一歩一歩に細心の注意を払いながら階段を上り、やっと6割ほど上った時である。
「いたぞ!あそこだ!!」
と叫ぶリーダー格らしき男を筆頭に、先ほどの追っ手達が階段を上り始めたのだ・・・・。
2012/03/07 23:46
[236]グラタン
(なぜ彼らがあの状況で死ななかったか、説明するまでもない。私が死なせたくなかったからだ。暇な方は科学的に彼らが助かる可能性を検証してみてはどうだろう。まぁどちらにしろ作者は死なせたくなかったのでこうしたまでで・・・・)
更新!
追っ手が屋上に着いた瞬間、最行達のグライダーは屋上から飛び去った。
正しくは「飛び降りた」か。
やはり所詮初心者の作ったもの。上手く飛ぶはずがない。結局教授が空を飛べたのは「レイトン教授シリーズは死人を出さない」という(某青年によってことごとく壊された)お約束と、主人公補正を味方に付けた教授にしか出来ないことだったのだ。
最行達はほぼ真っ逆さまに落ちていきながらフット目を閉じた。
追っ手の一人がピストルで闇雲に撃つ。その弾の中の一つ二つがグライダーの布に穴をあける。
彼らの真下には遊園地の乗り物、追っ手の一味、そして死があった。
最行の目の前に浮かぶ走馬灯――馬鹿なことしかしない子供たち、トラブルを持ってくる子供たち、全くの希望を持たずに一緒に飛び降りた仲間たち・・・・・・。
目を閉じた彼らのグライダーは地上10メートル付近をフラフラと彷徨い、敷地外の森の中へと突っ込んでいった。
グライダーは木に引っ掛かり、彼らはその下の川に落ちた。
2012/03/08 01:29
[237]グラタン
更新!
ナミコが川岸から出た時には、既にレイト・アツシ・レミの姿があった。彼らは互いの無事を喜び合い、今までの苦難を笑い飛ばした・・・・が。大事なことを二つ忘れていた。
一つ目は追っ手の居場所、そして身の安全を守る方法。
二つ目は最行のこと。
2012/03/08 21:14
[238]グラタン
更新!
ナミコ達が慌てて川を覗き込むと、仰向けに流されている最行の姿があった。目は白目をむいている――。
「うわァどうしてこうなってるのよ!!」
ナミコ達はもう一度川の方へ降り、最行を引っ張り上げた。
レイトが何度か最行の頬を打ってみたところ、暫くして微かではあったが反応があった。小さなうめき声から次第にハッキリした言葉になっていく。
「死にたく・・・・・ない・・・・。」
「いやまだ死んでいませんから。」
とナミコはため息をつき、周囲をうかがいながら、最行を車の中へ運んだ。
2012/03/08 21:54
[239]グラタン
更新!
さて、問題は誰が車を運転するかである。ナミコは就職する直前に免許を取りに行くつもりであるし、それ以外の3人は言うまでもない。
丁度近くを一人の男性が通りがかったので、その男に運転してもらうことにした。その男は、アルバイトで遊園地のエキストラをやった後、バスに乗ってナミコ達にとっての出発地であるA町に行こうとしていたところだったそうで、大変運がいい、と男は喜んだ。
その男の運転により、ナミコ達は無事にA町に到着し、旅館の前でその男と別れた。
2012/03/08 22:05
[240]グラタン
更新!
最行が目を覚ました時は、もうナミコ達が夕食を終えていた時だった。ナミコが食器を片づけているのが部屋の窓から見える。
ふとどうやってここまで来たのか気になったが、最行は何もしたくなかったのでただ黙って寝転んでいた。
これから彼らはどんな目に遭うのだろうか・・・・と思うと自分の立場が情けなくなってしまう。
そんなことを考えながら最行は仰向けになり、天井のシミを数えた。
「あ、最行さん起きてたんですか?」
とエプロン姿のナミコが入ってきた。両手には鍋。
「もうみんなで夕食食べちゃったんです。最行さんの分は残り物になってしまったんですけど、いいですか?」
「あぁ、うん。で、なんだこの料理は?」
と最行は鍋の中を除く。泡を吹きながら煮えたぎる謎の食材たち。
「寄せ鍋です。」
「真夏に鍋かい?」
「これしかレパートリーがないんです。」
「じゃあアツシあたりのせいで闇鍋直行の結果がこれなのかい?」
「いいえ!誰もしてませんよ?みんな素直に黙々と食べてましたから・・・。」
「すまないが、やめておくよ。体が大事だからね。」
「そんなこと言っても無駄ですよ?少しくらい食べなくちゃ・・・・・。」
そう言ってナミコはレンゲでどろどろの食材をすくい、奇妙なにおいを発する塊を最行の口元に運ぶ。
「『腹が減っては戦はできぬ』ですよ?」
「そこまでして戦わなければならない戦なんて真っ平御免だね!」
そしてナミコの後ろにあらわれ、大声で叫ぶアツシとレミ。
「食べちゃダメ!!!」
「食べたら死んじゃうぞにーちゃん!」
しかし悪魔の料理は、あっという間に最行の喉に流れ込んでしまった。それから暫くして断末魔の悲鳴が旅館から半径50メートル範囲に響いたのであった。
2012/03/09 00:38
[241]レオナ
ども、いやあすみませんm(__)m
以後気を付けるよ。
お~い、最行く~んだいじょうぶか?(二つの意味で)
ナミコさん料理下手!?
2012/03/09 23:16
[242]Milia
最行さんは大丈夫なのかな?
あたしもあれを食べさせられたら叫ぶかも…ww
更新頑張れ~。
2012/03/09 23:25
[243]グラタン
>レオナ
いえいえ、お気になさらず。
最行は既に色々な意味で危ないよ、危険だよ、何とかしないといけないよ。
>Milia
現代のアロマ、現る(苦笑)。
いやぁこういう人種の作る料理は食べないほうが長生きするよね?絶対。
(そういえば章題、見えない人かもしれないので、せめて最終章だけは見えるように・・・・)
更新!
『エピソード12:最行の裏切り』
2012/03/10 08:28
[244]グラタン
更新!
ここ最近最行の様子がおかしい。とレイトは思い始めた。
陰でこそこそ誰かと連絡をとっている。
ゲームをしたり本を読んだりせず、パソコンばかりする。
パソコンをしないときはどこかに出かけて終日帰ってこない。
やつれたその顔は滅多に笑わない。
レイトはこの最行の行動の怪しいことは誰にも話さなかった。そして決して家の中では最行の行動の全てに注意を払った。
レイトは既に最行が裏切り者であることを知っていた。
そう「闇の紳士連盟団」の一味であると・・・・・。
2012/03/11 21:33