[1]茜星
【レイアとクラウスの最後の願い Ⅱ】
こんにちは、茜星です。
この話はタイトルの通り「レイアとクラウスの最後の願い」の続きです。
400レスぐらい行ってからⅡを立てた方がいいのかもしれないと思ったのですが、ちょうどきりがよかったのでこうしました。
この話は、私の2作目〜4作目からつながる四部作となっています。でもどの話から読み始めても大丈夫のように書いていますので大丈夫です。
読んでくださるだけで嬉しいのですが、コメントもどしどし書いてくださると嬉しいです!やる気になります。
待ってます!
2011/07/28 14:56
[289]茜星
グラタン、コメントありがとう!
>グラタン
そうです!やっと最初につなげられました~。
結構つじつまあわせるのが辛かったんだ…そう言ってもらえて嬉しいです!
最後までがんばります!
2012/02/21 17:06
[290]茜星
では更新。
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「じゃあそろそろ私たちは帰ろうか」
先生は車のドアを開けた。
ルークはそれを聞いて、車に向かって走って行き、いちばんに乗り込んだ。
アロマも歩き出した。
あたしは、どうしたらいいんだろう。
―――このまま帰っていいの?
そんな言葉が頭の中を巡った。
車に向かって踏み出そうと思っても、心のどこかが反発していた。
「どうしたんですか、レイアさん…」
ルークの声で、あたしの心は決まった。
「あたし…帰らない。ここに残る」
「え、どうしてですか!」
ルークが驚いたような声を出した。
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2012/02/21 17:17
[291]茜星
では更新!
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それは、当然だろう。
これまで、あたしはそんなことを誰にも言っていなかったから。
もちろん、先生にも、ルークにも、アロマにも。
「あたし、この街を立て直す。立て直してみせる」
「どうしていきなりそんなことを」
先生が言った。
「あたし、このままじゃ帰れません!」
「別に良いんですよ。そんなことしてくれなくても」
ミナが声をかける。
あたしがミナだったら、やっぱりそういうふうに言っただろう。
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2012/02/22 14:38
[292]茜星
更新。
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「あたしの生い立ち、先生とアロマは知ってると思うけど…ミナに似ているんだ」
「同情はいりませんよ」
ミナがぴしゃりと言った。
あたしはミナの方に向き直った。
「同情じゃないよ。これはあたしの夢だから」
「夢?」
ミナがきょとんとした顔をする。
「あたし、自分の村を救ってもらったの…先生に。それからずっと先生の助手やってた。何の考えもなく、自分の村を飛び出して。お世話になった人からの帰ってこいっていう手紙も無視して」
誰も話そうとしない。
あたしは続けた。
「それで、この街に来て、わかった。あたしみたいな人がいなくなるように、救いたいって言うのがあたしの夢なんじゃないかってね」
「そういうことなんだね、レイア…」
先生があたしの方を向いて言った。
「それで、この街を救いたいということなの?」
アロマが言った。
たぶん、違うな。
さっきは同情じゃないって言ったけど、ちょっとは同情が入っているのかもしれない。
「救う、なんて大仰なことはできない。ただ、ほおっておけないだけ」
ミナは少し下を向いた。
「ミナ、お願いできないかな」
数秒の間ずっと、ミナは下を向いたままだった。
「頼ってもいいんですね。途中でいなくなったり、投げ出したりしたらだめですよ」
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2012/02/23 13:32
[293]茜星
更新!
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「もちろん!あたしはこの街がたてなおって、乃木星さんがいたときみたいな街に戻すまで、一緒にいるよ」
ミナはあたしに駆け寄った。
やっぱり、心細いよね。
あたしは運転席に座っている先生に向かって言った。
「先生、そういうことなので、置いていってください!」
先生はあたしの目を見て、言った。
「レイア、少しの間だったけれど、助手をしてくれてありがとう」
アロマも窓から顔を出す。
「レイア、ありがとう。ホント、楽しかった…」
「がんばってくださいね、レイアさん。ロンドンですごした日々は楽しかったです」
ルークは少し下を向いて言った。
「この街に電車が通ったら、また先生たちを招待します。何年後になるかわかりませんけど」
あたしは先生にそう、言った。
「そうか。楽しみにしてるよ」
その先生の声と一緒に、これまでの思い出があふれてくる。
あたしの村の事件、そしてすごしたロンドンでの日々。
もっと、みんなと楽しい日々を過ごしたかった。
「これまで、ありがとうございました…っ」
涙が出そうになるのを必死でこらえた。
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2012/02/24 13:11
[294]茜星
更新。
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車はゆっくりと発進し、門から出て行った。
車はだんだん小さくなっていって、やがて見えなくなった。
「行っちゃいましたね」
ミナがぽつりと言った。
さあ、これからどうしよう。
そう思っていたところに、誰かから声をかけられた。
「レイア」
「はい」
振り返ると、そこにはロストとクラウスさんがいた。
どうして…?
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2012/02/25 11:23
[295]チョコ
おぉ、最初とつながった!
すごいなー…なんか。←?
あれ、クラウスとロスト…脱出してきた?w
気になります、楽しみにしてます!
2012/02/25 23:14
[296]茜星
チョコさん、コメントありがとうございます!
>チョコさん
最初とやっとつなげられました!
続きお楽しみに〜!
2012/02/27 14:03
[297]茜星
更新。
なんかクラウスのしゃべり方が変です。
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「どうしてあなたがここに」
ミナが警戒しながら言った。
「いや、そんな警戒しなくてもいいんだ。レイアにちょっと言いたいことがあって。ちょっとポールさんには待っててもらってる」
クラウスさんが言った。
あたしに?
「もし先生と一緒にロンドンに帰っちゃってたらどうするつもりだったんですか?」
そういうと、クラウスさんは少し笑った。
「確かにそうだね。でもロンドンには帰らないんじゃないかって思ってた」
いったい、クラウスさんがあたしに何の用事だろう?
正直、クラウスさんとあたしの接点はほとんどないはずなのに。
「刑務所に面会に来てくれた時、言ってなかったっけ?思い出の人がいる、みたいなこと」
「はい」
あたしはこの帽子をかぶることで、いつか遊んだ子を探していた。
その話を、あたしは刑務所でクラウスさんにした。
「あれから少し考えてみたんだ」
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2012/02/27 14:20
[298]茜星
では更新。
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考えてみた?
あたしはその言葉の続きを待った。
クラウスさんはゆっくりと言った。
「僕かもしれない。あの事故の前の記憶は本当に曖昧だから、断定はできないけど」
あたしは目を見開いた。
「そ、そうなんですか?」
「そういう感じの、蒼い帽子をかぶった子を、僕は何となく覚えているんだ。違う人かもしれない」
そう、なんだ。
「それでも、いいです。いつか再会したいなっていう、願いともいえない、妄想ですから。ありがとうございました。心の整理がつきました」
これでいい。
これでいいんだ。
自分の中で美化されつつあった記憶を整理することができて、良かったじゃないか。
はじめから、恋なんかしていなかった。
そう、心に言い聞かせた。
クラウスさんは、そうか、と小さい声で言った。
「レイアが良いなら、それでもいいけど」
クラウスさんは一旦言葉を切った。
「あと最後に一つ。また、レイアに会いにきていいかな?」
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2012/02/28 19:33