[1]KOKUA
【レイトン教授と罪人の晩餐】
初めまして、KOKUAです。
初めて小説を書くので、
変になるかもしれません。
よろしくお願いします。
2011/05/08 14:04
[46]KOKUA
どうも、KOKUAです。
新章スタートの更新を始めます。
-第3章- 悲愴なる怪人
レイトン達は、急いで噴水広場に
やって来た。沢山の雪が積もっていて、
血が綺麗に滲んでいた。
『伯爵』の遺体は、ホテルの従業員が
慎重に引き抜き雪原に置いた。
人々は悲惨な死体を見て、
息を呑んでいた。クラリスは
顔一面真っ青に染まった。
「エルシャール、早く確認しようぜ。」
「ああ、ジャック。」
レイトンはそっと、『伯爵』の
仮面を剥いだ。中の人は、
頭からも口からも血を流している
篠原健吾だった。
「ええっ!?シノハラさん!!?」
「エルシャール、これは自殺か?」
「いや、他殺だ。」
ジャックは、意外そうに眼を見開いた。
「何でだ?」
「自殺ならば、頭まで殴りつける
必要がないだろう。」
「レイトンさん、シノハラさんが
『伯爵』の正体なのですか?」
「聴取によって、トッド社長には
恨みなど無かった。勿論、『ウィッチ』にも
全く縁が無かった。恐らく、犯人は
シノハラさんが邪魔になったかもしれない。」
無縁な男は、悲惨なる死によって
人生に終止符を打ってしまった。
「・・・!エルシャール・・・。」
「どうした、ジャック?」
「シノハラの部屋は、どうなってんだ?」
「!!部屋に向かおう!
ベンソンさん、篠原さんの部屋は
何号室なんですか?」
「502号室です!」
「有難うございます!」
レイトン達は、再び急いで
篠原の部屋に向かった。
ーーーー「レイトンさん、これです!」
502と書かれた部屋が見つかった。
篠原の部屋で、一体何が起きたのだろうか。
「あれ?開いたぞ、エルシャール。」
「入るぞ!」
部屋に入ると、玄関には血が滴っていた。
「部屋に『伯爵』を入れた瞬間に、
頭に致命傷を負わせたのでしょうか?」
「そう考えるべきだね、ルーク。」
「レイトンさん、窓が開いてます!」
クラリスが指差した方向には、
全開に開いた窓があった。
窓の方向に、血の道が出来ていた。
その途中には奇妙に血が、
大量に滲んでいた。
「多分、ここで『伯爵』の衣装に
すり替えたのだろうな。」
「そして、放り出したワケだ。」
窓に行くと、下には像があった。
「運悪く、あの像に刺さったんですね。」
「いや、計画的にあの像に刺さったんだ。」
ルークは、少し反感を抱いた。
「そういえばレイトンさん、
あの時 突風が吹きましたよね。」
「もしかしてエルシャール、
突風がシノハラの身体をズラしたのか!?」
「確かこの時間帯には、必ず
突風が吹くと聞きましたよ!」
「タイミングを合わせたのか・・・。」
「そんな簡単に行くんでしょうか?」
「でも簡単にいったんだな・・・。」
ーーーーレイトン達は、再び
噴水広場に戻って来た。
すると、ベンソンがやって来た。
「朗報です!」
「ど、どうしたんですか?」
「電話が、電話が繋がりました!!」
「本当ですか!」
「スコットランドヤード警察署に、
連絡しました。チェルミー警部って
いう人に繋がりました。」
「ルーク達、ここで待ってくれ。」
「はい、先生。」
ーーーー「もしもし、チェルミー警部?」
「フン、お前か。どうやら大変な事が
起きたみたいだな。」
「はい、二人殺されました。」
「すまないな、今もそっちに
行けない状態なのだ。除雪作業が
なかなか難航しているのだ。」
「そうですか、繋がったので
良かったです・・・。」
「そうだな。レイトン、何か
調べたい事はあるかね?」
「一つ目は、二人目の被害者の
ケンゴ・シノハラは親族がいるか、
経歴などを調べて欲しいのです。」
「分かった、ジャパンの警察と
連絡を取り合ってみる。」
「二つ目は、エリック・ウォーキンが
起こした六年前の事件の詳細と
被害者の名簿に(省略します。)の、
12名の名前があるか調べて下さい。」
「ん?何か関連があるのか?」
「はい、大いにあります。」
「分かった、調べとく。」
「最後に、トッド・バムフォードと
エリック・ウォーキンの関係を
調べて下さい、お願いします。」
「OK、任せとけ。除雪作業が
終わったら、向かうからな。」
「了解です。」
レイトンは、電話を切り噴水広場に戻った。
次回もお楽しみに!
2012/08/21 10:33
[47]KOKUA
どうも、KOKUAです。
更新を始めます。
「皆さん、お集まりしましたか?」
レイトンは、小走りで噴水広場に来た。
「やっと警察に連絡が出来るように
なりました。現在 除雪作業が
行われているようです。」
ホッとする人もいれば、無表情な人もいた。
ルークがふと噴水広場を見てると、
像の後ろに妙な物が見えた。
周りには、水で血が滲んでいた。
「先生!噴水に何かあります!!」
「何だって?」
レイトンとジャックは、
すぐに噴水に駆けつけた。
噴水には、黒光りした尖った石が
血が滲む中 沈んでいた。
「黒曜石だ。」
「これで、頭に殴りつけたのか。」
ジャックは、沈んでいた黒曜石を
篠原の傍に置いた。
「先生、これで『伯爵』の殺人は
終わりでしょうか?」
「毒殺ぐらいは、まだ可能かもしれないよ。」
「まだ『伯爵』は、懲りてませんよ。」
後ろを振り向くと、ユウがいた。
「『伯爵』は、決めた人は
死んでも殺しにいきますよ。」
「そ、そうなんですか。」
「しかしレイトン教授、クラリスさんの
場合はもう殺されませんよ。」
「そういう設定なんですか?」
「ええ、標的を殺し損ねると
何故か殺しにこなくなるんです。」
「そうですか・・・。」
「まぁ、対抗手段ならありますけど。」
「対抗手段?」
「『伯爵』には倒せない唯一の敵がいます。
それが『悲愴なる怪人』です。」
「!」
『悲愴なる怪人』とは、『絢爛なる伯爵』の
悪事を止める事が出来る敵のことだ。
『伯爵』とは逆に、泣いた表情の仮面・
黒のマント・泪のようなネクタイが
特徴的な架空の人物だ。
「現れてくれたらいいですね。」
ユウは、不思議な言葉を残し
噴水広場を去って行った。
「流石に遅いので、明日の朝方に行います。
それでは解散して下さい。」
容疑者や人々は、それぞれ散って行った。
ーーーーエレベーターの中には、
9階に向かうレイトン、ルーク、
クラリス、ジャックがいた。
「はぁ、一日でこんなに疲れるなんて。」
「うん・・・。」
流石に4人は、元気が無かった。
エレベーターは、7階、8階と行き、
9階でベルが鳴った。
「ルーク、降りるよ。」
「はい。」
扉が開くと、泣いた仮面の怪人が現れた。
「先生、あれは!!」
「『悲愴なる』・・・『怪人』!?」
すると『怪人』は、消えるように
右側の方を走っていた。
「な、何だったんだ、今の・・・。」
ルークとクラリスは、腰が抜けて
動けなくなった。レイトンとジャックは、
突然すぎて開いた口が塞がらなかった。
次回もお楽しみに!
2012/08/22 12:27
[48]KOKUA
どうも、KOKUAです。
新たに登場人物を紹介します。
悲愴なる怪人(?)
ユウの小説「豪華な狂気」のキャラ
次回もお楽しみに!
2012/08/22 12:34
[49]KOKUA
どうも、KOKUAです。
更新を始めます。
一夜明けて、レイトンとルークの
荷物チェックは幕を開けた。
レイトンは予め調べたが、
勿論『伯爵』の衣装は無かった。
「最初は、ジャックの部屋に向かおう。」
「分かりました。」
ーーーー「あとは、ユウさんの部屋だけですね。」
今まで周って見た荷物の中には、
衣装どころか血痕すら見つからなかった。
「あっ、部屋が見えて来ましたよ。」
ユウの部屋の403号室が見えてきた。
すべての部屋が開く鍵を、鍵穴に差し込んだ。
扉を開けると、部屋にはユウの姿は無く
鞄だけが独り取り残されていた。
「あれ?ユウさん、いませんね。」
「そうだね。・・・おや?」
レイトンはテーブルの上の紙切れに注目した。
「こんな所に紙の破片があるね。
・・・何か書いてあるね。」
「何て書かれているんですか?」
「『どうぞ、お調べして下さい。』と
書かれているね。では、調べようか。」
「そうですね、先生。」
鞄を開くと、様々な荷物が入っていた。
メモ帳や原稿用紙など仕事道具や
服が入っていた。レイトンとルークは、
入念に調べたが衣装や血のシミは無かった。
調べていく内に、レイトンは
メモ帳の名前に目を付けた。
するとレイトンは、微笑した。
「どうしましたか、先生?」
「いや、何でもないよ。」
ルークは疑問を感じる顔になった。
「手がかりは無かったね。」
「そうですね。部屋を出ましょうか?」
「そうだね、そろそろ朝食の
時間だ。では、部屋に戻ろう。」
レイトンは、鞄をきっちり閉めて
部屋から出て行った。
「ルーク、実は『絢爛なる伯爵』ではなく
『悲愴なる怪人』の正体が分かったんだ。」
「えっ!?待ってくださいよ、先生!!
会ったのは一回だけですよ!?」
「あの一瞬の驚きであれば、
姿も覚えられる。恐らく目的は、
私達に対して警告するためじゃないかと思う。」
「誰なんですか、正体は?」
「まだ教えることは出来ない。
もう少し観察をさせてくれないか。」
「『怪人』の正体に、確定がつくまでですか?」
「その通りだ、ルーク。」
「じゃあ、これだけでも教えて下さい。
『怪人』は容疑者の中にいるんですか?」
「正解だ、ルーク。」「誰ですか?」
「秘密だ、ルーク。部屋に行くよ。」
「・・・。」
ーーーー部屋に戻ると、ちょうど
従業員の女性が朝食を持って来ていた。
「あっ、レイトン様ですか?」
「はい。」
「朝食を持って来ました。あっ、
それとスコットランドヤード警察署から
連絡が来ました。朝食後に、
ロビーに来て下さいませ。」
「了解しました。」
従業員の女性は、朝食を置いて
廊下の左に去って行った。
すると、グーッと腹が鳴った。
「うぅ、お腹が減りました~。
早く頂きましょう。」
「そうだね、ルーク。」
レイトンとルークは、朝食を
持って部屋に入って行った。
次回もお楽しみに!
2012/08/29 18:45
[50]KOKUA
どうもKOKUAです。
更新を始めます。
朝食を食べ終わったレイトンは、
電話機のあるロビーに訪れて来た。
「あっ、レイトン様、
こちらの電話でございます。」
従業員の女性は、電話機を差し出した。
「有難うございます。」
レイトンはお礼を言うと、
女性は一礼をして去って行った。
「もしもし、チェルミー警部ですか?」
「レイトンか、報告の連絡だ。」
「協力してくれて有難うございます。
何か分かりましたか?」
「まず、シノハラという男についてだ。
ジャパンの警察によると、彼は
ルポライターではなく裏社会の
ネタを取材するジャーナリストだった。
コウチでは有名な''ドブネズミ''だとさ。」
「成る程、では親族の方は?」
「解決済みだが、通り魔事件で
両親は殺されてしまったそうだ。
だから、引き取り手がいない。」
「そうですか・・・。」
「遺体は、ジャパンに送る事にする。」
「分かりました、チェルミー警部。」
「あと、バムフォード氏と
被害者のエリックとの関連性は無かった。」
「本当ですか?」
「うむ、どうやら仕事で一緒に
なった事はあるらしい。」
「どういう事なんでしょうか?
関連性の無い2人が殺されるなんて・・・。」
「邪魔だったんじゃないか?」
「成る程、そうも捉えられますね。」
「最後の情報だ。ちゃんと聞けよ。」
「最後の情報が、鍵を握りますからね。
一語一句聞き逃したりはしませんよ。」
「フランソワ・シャルソン以外の
容疑者は、事件現場にいたそうだ。」
「有難うございます。申し訳ありませんが、
まだ調べて欲しい事があるんです。」
「何だ?」
ーーーー「これで『怪人』の正体が
分かるんでしょうか?」
「ああ、連絡が来るまでは様子を見るしかない。
そういえばショーは何時からだい、ルーク?」
「えっと・・・、午後19時からですね。」
「それまで現場検証をしよう。
何か重要な物が見つかるかもしれない。」
「そうですね。」
次回もお楽しみに‼
2012/12/01 18:10
[51]KOKUA
どうもKOKUAです。
更新を始めます。
「黒曜石以外、何も見つからなかったですね。」
長時間の検証は何も得る事が出来なかった。
「大丈夫か、エルシャール?」
「!」
後ろを振り向くとベンソンが、
諦めたかのようにレイトンを
エルシャールと呼んだ。
『本当に同級生なんだ・・・。』
ルークは複雑な面持ちで見つめた。
「やっぱりミズリーと関係あるのか?」
ミズリー・ガブリエルとは、
エリック・ウォーキンに殺された
元人気モデルだ。
「・・・きっと、あるだろうな。」
「・・・俺たち、変わっちまったな・・・。
けど、みんな悲しみを負っている・・・。
それは、確かな事だよな。」
「ああ、そうだな、ベンソン。」
「解決したら・・・、俺たちの
傷は癒えるかなぁ・・・。
少なくとも、そう確信したいよ。」
「・・・絶対に解決する。だから、
もう少し待っててくれ。」
「ああ。」
ルークは少なからず、レイトンと
ベンソンの間にある蟠りは
少し溶けたような気がした。
ーーーー「もうすぐでショーの時間だ。
今華やかに魅せる余裕なんてないのに・・・。」
すると黒電話が鳴り響いた。
「あれ?繋がりにくい状況なのに・・・。
誰だろう、こんな時に。」
電話に出ると若干雑音が聴こえた。
「?イタズラ電話かなぁ?」
すると、笑い声が高く聴こえた。
「やあ、クラリス・ジンジャー。
『伯爵』からの第3の殺人の報せだ。」
「『伯爵』だ!!」
クラリスの顔は直ぐに青くなった。
「・・・と言いたいところだが、
今日は教えまい。不自然を感じれば、
殺す標的は分かる。」
「犯人を明かさないの!?」
「流石に察しがつくのは、困る。
では、ショーに行ってらっしゃい。
お嬢さん(Frulein)」
黒電話は切れ切れと音を奏でた。
『洒落たドイツ語まで使ってくるのね、
・・・もう、・・・イヤだ。』
化粧を落とす勢いで、大粒の
涙が頬を伝って行った。
ーーーー「ショーまで、あと1時間半・・・。
では、誘い込まなくては。そう彼奴を。」
次回もお楽しみに‼
2012/12/01 18:52
[52]KOKUA
どうもKOKUAです。
更新を始めます。
クラリスは扉を出て、急いで
メイク室へと駆け出して向かった。
メイク室の前には、レイトン達がいた。
「おっ、クラリス!」
ジャックが走って来るクラリスを呼びかけた。
「あっ、皆さん・・・。」
「あれからどうだ?
何かおかしな事は起きなかったか?」
「『伯爵』から電話が来たわ。」
『伯爵』の名前が聞こえたからか、
メイク室も若干騒がしくなった。
「そうですか。クラリス、『伯爵』は
誰を殺すか言ったかい?」
「それが、誰を殺すか言わなかったんです。
あの騒動があっては、もう予告できないと。」
「チッ、これじゃあ埒があかないぜ!」
「慎重に見たか・・・。」
「これでは、守る体勢になれない
じゃないですか!」
「そうだね・・・、ではショーを
見ながら警戒するしかないね。」
「しかしエルシャール、次は
どいつが殺られちまうんだ。」
「分からないが、エリックが起こした事件と
関係あるに違いはないね。とにかく
クラリス、私達が警備するから
安心してショーに出なさい。」
「今は気にするな、クラリス。
・・・とにかく、言って来い。」
「うん・・・。」
クラリスは、メイク室に入って行った。
すると副社長のブラッド・ブルーマンが、
苛立ちを見せながら現れた。
携帯電話を片手に会話をしているようだ。
「だから、今は・・・。えっ?
そうなのか?・・。うん、うん、
・・・そうか、分かった。すぐに行く。
・・・えっ?ショーは見ないのかって?
あぁ、大丈夫だ。じゃあ、待っていてくれ。」
急に落ち着いたので、ルークは疑った。
するとポケットから、鼠のトッピーが出て来た。
「どうしたの、トッピー?」
「チュー、チュチュ、チュチュー。
(見に行こうか、あの人の、部屋にー。)」
「チュチュ。チュッチュチュー。
(分かった。気をつけてね。)」
トッピーは気配を消しながら、
ブルーマンの跡を追いかけて行った。
『頼んだよ、トッピー。死なないでね・・・。』
そんなささやかな願いを胸にホールへ向かった。
次回もお楽しみに‼
2012/12/06 18:58
[53]KOKUA
どうも、KOKUAです。
また登場人物を加えます。
トッピー(?)ルークの相棒
次回もお楽しみに‼
2012/12/06 19:02
[54]KOKUA
どうもKOKUAです。
更新を始めます。
ホールに行くと、トッドの遺体の跡形もなく
煌びやかなライトとステージがある。
近くにベンソンがいたので、レイトンは
トッドについて聞いて見る事にした。
「ベンソン、トッド社長の遺体は?」
「遺体は安静室に置いてあるよ。
腐らないように、慎重に保存してある。」
「そうか・・・。」
ホールが何時もより、暗い印象が
少し際立った気がした。
ーーーーブルーマンは、客室の扉を叩いた。
トッピーは隙間が出来るのを、
小さな瞳で伺っている。
しかし扉の向こうから、反応はない。
「ん?いないのか?」
ドアノブを捻ると、開いた。
トッピーは隙間に駆けて行った。
「入るぞ。ん?いたいた。お前、何の用だ?」
よく見ると、人がいた。
ブルーマンは、扉を閉めた。
ーーーー「美味しいですね、料理。」
「ああ、だけど警戒もしていかなくては。」
「疲れますね、意外と。」
すると、会場は暗くなっていった。
「始まるぞ、エルシャール。」
すると黒いタキシードを着たスタッフが、
颯爽と現れて来た。
「では、これから創業30年記念のショーを
開催したいと思います。皆さん、
大きな拍手と歓声をお願いします!」
まるで殺人がなかったかのように、
大きな拍手と歓声が揚がった。
しかしブルーマンは、一向に帰ってこない。
『ブルーマン、何処へいったのかしら?』
社長は冷静に心配をした。
ーーーー「・・・ん?」
冷たい空気が張り詰めている部屋に、
ブルーマンは手足をガムテープで
硬く縛られていた。口も塞がれていた。
排気口には、トッピーがいた。
「んぐっ!!んーっ、んーっ!!
うぐ・・・。フーフーフー」
ブルーマンは、『伯爵』の後ろ姿に
気付き、必死に藻掻き足掻いている。
『伯爵』の衣装は、血に塗れている。
しかも、仮面にも血が付着している。
すると、『伯爵』はブルーマンに近づき、
口を塞いでいたガムテープを剥がした。
「ぷはっ!!・・・ハー、ハー、ハー・・・」
彼の口だけは、自由になった。
「お前、いきなり襲いかかるとは
どういう事だ!?」
「あまり大声を出さないでくれるか?」
「くっ・・・。」
「私はあの事件の復讐を、したいだけだ。」
「あの事件?」
「だから、消えてもらう。
ただそれだけど話だ。」
マントから拳銃の輪郭が見えた。
ブルーマンの顔色は、すぐに蒼くなった。
「嘘だ・・・。や、やめろ・・・。」
「最期に何か言いたいだろ?
聞いてやる、何か言いたまえ。」
「お前は、誤解してる!!頼むから、
これ以上社長を悲しませるな!!!」
『伯爵』は、ブルーマンの口に
銃口を突っ込み、呟いた。
「・・・戯け」
バンッ
零距離射殺だった
トッピーは驚愕し震えた
『伯爵』は笑っていた
ブルーマンは無惨だった
しかし部屋は冷たかった
次回もお楽しみに!
2012/12/09 23:11
[55]KOKUA
どうもKOKUAです。
更新を始めます。
「『ウィッチ』『セピア・ピアノ』の
新たなるブランドの精鋭の鮮やかな
共演と対決をご覧ください。」
MCは、甲高い一声を揚げて紹介した。
「始まるな、エルシャール。」
「そうだね。」
「クラリスさんの衣装、楽しみですね。」
「ああ、何も起きなければいいけどね。」
様々な人々が見守る中、
照明は少し落とされた。
「まずは、『セピア・ピアノ』、
テーマは『咲き誇る花々』です。
まるでそれは彩りの世界。」
充血していたシャルソンの瞳は、
何時の間にか普通に戻っていた。
泣き顔もいつしかモデルらしい、
美しい顔立ちに変貌していた。
鮮やかな花がシャルソンを飾っていた。
「凄いですね、シャルソンさん。」
「見違えるほどだね。」
会場は感嘆に包まれていた。
「はぁ!?本当か?」
「嘘でしょう!?どうするのよ!」
「?」
血相を変えて、楽屋に向かう
クルーザーとスーザンが見えた。
「何かあったのでしょうか?」
「おいおい、何か遭ったんじゃねぇのか!?」
「楽屋に行ってみよう!」
ーーーー「あっ!い、衣装がっ!!」
知らないうちに衣装が八つ裂きにされていた。
「あっ、皆さん・・・!」
「これ、一体何があったんだ?」
「多分、シャルソンさんがやったんだと思う。」
「逆恨みですか、何て酷い事を!!」
スーザンとクルーザーは
深刻な顔で話し合っていた。
「ねぇ、テーブルクロスを使う?」
「なるほど・・・、ドレスにするか。」
「うん、汚れてないのを優先しよう。
まだ出番まで間に合うから急ごう!」
「おい!テーブルクロスを集めろ!」
「あの、ベットのシーツも使いますか?
これしかありませんが・・・。」
「悪ぃな!あと、何枚必要になるか?」
「あと一枚でイケるわ!」
「でもスパンコールは、どうする?」
「頭の飾りの予備はあるけど・・・。」
クラリスの顔からは、焦りが滲んでいた。
ジャックはいきなり閃いた。
「スパンコールじゃなくても、
輝くモンがあるじゃねぇのか?」
「どういう事?ジャック。」
「これだよ、これを砕こう!」
「なるほど!ベンソンさん、
使わないグラスを持って来てくれませんか?」
「か、畏まりました!」
ーーーー「劉さん!」
「ん?どうかしたか、レイトンさん。」
「テーブルクロスを引けますか?」
「大丈夫だけど・・・。」
「一枚必要なんです!」
「何か遭ったんだな?よし!任せろ!」
客のいるテーブルに駆け寄った劉は、
和やかな顔をしてクロスをつまんだ。
「I am sorry, I would like you to enjoy little entertainment from now on. It goes. 3, 2, 1 ...
(失礼します、これからちょっとした
余興を楽しんで頂きたい。
では、行きますよ。3、2、1・・・)」
一気にテーブルクロスが下へ流れていった。
客達は、目玉が飛び出るほど驚いた。
そして拍手が少し起きた。
「ホラ!速く持っていきな!!」
「有難うございます、劉さん。」
ーーーー「スーザンさん、これを!」
「有難う、紳士さん!よし、これで
何とか一つの作品は出来るわ!!」
スーザンの手は、クラリスの些細な
動きさえ許しはしなかった。
次回もお楽しみに!
2012/12/13 22:35