[1]KOKUA
【レイトン教授と罪人の晩餐】
初めまして、KOKUAです。
初めて小説を書くので、
変になるかもしれません。
よろしくお願いします。
2011/05/08 14:04
[56]KOKUA
どうもKOKUAです。
更新を始めます。
「続いては、『ウィッチ』、テーマは・・・。」
するとスタッフが現れて耳打ちをした。
「申し訳ありません。テーマは、
『夜空の星々』でしたが
急遽、『純白の煌めき』に変更されました。」
『えっ?』
カーテンから少し覗いていたのは、
ドレスを引き裂いた真犯人のシャルソンだった。
『嘘でしょう?あんなにビリビリに
引き裂いたのに、作り直したっていうの!?
こんな短時間に、出来るっていうの!?』
すると照明が完全に消え失せた。
会場は突然消えたので停電騒ぎになった。
その時、ステージライトが光った。
現れたのは、眩い純白のドレスを
包んだクラリスだった。
割れたグラスの破片は、まるで
夜空の星々を彷彿させた。
『そんな・・・、馬鹿な・・・。』
「うわぁ、ロマンチックなドレスね。」
「テーマにピッタリな眩さね、素晴らしいわぁ。」
「美しいなぁ。」
会場は賞賛の声でいっぱいだった。
「うわぁ、綺麗ですね!」
「すげぇな。テーブルクロスとシーツ、
グラスの破片であんなドレスが出来んのか?」
「ああ、信じられないね。」
兎に角、無事に弔い合戦は終わった。
「これで創業30年記念ショーは、
終了致します。結果は明日発表します。」
ーーーーレイトン達は、楽屋に向かった。
クラリスは、紅のグロスを落としていた所だった。
「おーい、クラリス!」
「あっ、ジャック。助かったわ、
レイトンさんもルーク君も有難う。」
「礼には及びませんよ。」
「しかしスーザンさんとクルーザーさん、
凄いですね。あんな短時間にドレスを
完璧に作り上げるなんて・・・。」
「そりゃあそうだよ、ルーク君。」
ベンソンがぶらっと楽屋に現れた。
「2人共、チーフデザイナーだからな。
昔から凄い素質を持っていたんだよ。」
「へぇ、凄いですね。」
「だから彗星の如くって感じなんだ。
『The double of Mr. Wilson
(ウィルソンの影武者)』って謳われていたほどさ。」
「『The double of Mr. Wilson』・・・。」
すると、遠くから悲鳴が上がった。
「きゃーっ‼ね、鼠よーっ!」
『トッピー?』
「チュー!チュー!チュー!」
トッピーがやっと帰還してきた。
しかし、よく見ると血が付着していた。
「チュー!チュチュ?チュッチュチュー!
(トッピー!どうしたの?血がついてるよ!)」
「チュ、チュー、チューチュー・・・。
(ひ、人が、撃たれた・・・。)」
「チュー!?チュッチューッ!!?
(えぇ!?ブルーマンさんが死んだの!!?)」
「チュー・・・。(うん・・・。)」
トッピーの円な瞳から小さな涙が浮かんだ。
「先生、また犠牲者が・・・。」
「何だって!?」
「!!」
楽屋が一気に凍りついた。
ーーーートッピーの案内で辿り着いたのは、
トッド社長と篠原健吾の遺体が
置いている、地下室だった。
レイトンとルークと容疑者は、息を呑んだ。
「では、開けますよ。」
鉄の扉が重苦しく開いた。
そして灯が真っ青に灯された。
「きゃーっ‼!」
女性の容疑者は悲鳴を上げながら、
後退りをした。男性の容疑者は
震えながら血塗れの遺体を黙って見ていた。
しかし冷や汗は誰も止まらなかった。
ブラッド・ブルーマン、
3人目の死亡者になり、
無惨な姿で地獄へ堕ちてしまった。
次回もお楽しみに!
2012/12/15 18:00
[57]KOKUA
どうもKOKUAです。
更新を始めます。
「なぁ、エルシャール。」
「何だい、ジャック?」
「ファッションショーが始まって
終わるまで、ブルーマンとかいう男だけ
外に居たんだよな?しかも銃殺・・・。
どうやって殺せたんだよ!?」
「兎に角、現場を見てみよう。」
冷たい灰色の部屋には、死体と血痕が
山ほど残っていた。するとルークは、
白い物を見つけたので近づいて見た。
「先生、来てくれませんか?
こんな所に羽毛がありますよ。」
「・・・!成る程、クッションか枕を使って
犯行に及んだのか。もしかしたら、客室を
徹底的に調べれば炙り出せるかもしれない。」
「銃声を消音する為に持ち込んだのですね。」
「とりあえず、ルーク。君は
チェルミー警部にこれを報告してくれ。」
レイトンは、ポケットからメモを出した。
「分かりました。」
「皆さんは、一旦部屋から出ましょう。」
ーーーー「もしもし、チェルミー警部ですか?」
「ん?その声は、ルークか?」
「はい、実はまた被害者が出ました。
被害者の名前は、ブラッド・ブルーマン。
『ウィッチ』の副社長です。」
「くっ・・・。このままでは、
犯罪係数がまた拡大してしまうじゃないか!?」
「チェルミー警部・・・。」
「ルーク、もう暫し待て。
除雪がなかなか進まなくてな。
終わったら絶対に現場に向かう、
約束は必ず護ってみせるからな。」
「はい、チェルミー警部!」
二人の会話からは、結束が垣間見えてる。
「ところで、例の件は?」
「あぁ、調べ終わったぞ。実はな・・・。」
「・・・分かりました。
またまた調べて欲しいのですが、
容疑者の経歴を調べて欲しいのです。
ん?ただし・・・。・・・お願いします。」
「だいぶ絞られたか。分かった、
ルーク、健闘祈るぞ。」
次回もお楽しみに!
2012/12/23 21:16
[58]KOKUA
どうもKOKUAです。
更新を始めます。
レイトン達は、ホールに戻った。
しかし冷やかな空気は、変わらずに
漂っている。誰もこれほどの被害者が
出てくる事自体、想定しなかったのだ。
するとルークが、ホールに戻ってきた。
「先生、メモの事を伝えに行きました。」
「有難う、ルーク。あ、そうだ。
ルーク、皆さんに待つように言っといてくれ。」
「はい、分かりました。」
ーーーーレイトンは、ホールを出て
廊下を歩いているとラストが現れた。
「おや、どうかされましたか?」
「トイレに行っていました。」
「・・・そろそろ、本当の事を
話して貰うよ。君の正体をね。」
「!!」
ーーーー「あっ、先生。」
ルークは、ホールに戻ってきた
レイトンの所に走っていった。
「ルーク、案内したい所がある。
容疑者全員を呼んでくれないか?」
「えっ、何かするのですか?」
「ああ、『怪人』の正体を明かすよ。」
「『悲壮なる怪人』の正体ですか!?」
「その通りだ。」
ーーーー「なぁ、エルシャール。
こんな薄暗い廊下で何をする気だ?」
「ジャック、クラリス。覚えているかい?
昨日の出来事を・・・。」
「『悲壮なる怪人』が現れた事?」
廊下が少しざわめいた。
「What is it as "a tragic mystery man"?
(『悲壮なる怪人』って何ですか?)」
劉は、流暢な英語で疑問を呈した。
「Characters of "the gorgeous insanity" of
a novel which You Last wrote.
"a gorgeous earl" an enemy,Mr. Ryu.
(ユウ・ラストが書いた小説の
「豪華な狂気」の登場人物。
『絢爛なる伯爵』の敵よ、劉さん。)」
レイトンが流暢に回答した。
「その『怪人』が、何か事件と
関連しているのかしら?」
ウィルソン社長は、饒舌に疑問を呈した。
「いえ、全くもってございません。」
レイトンは饒舌に回答した。
「えっ!?じゃあ、何であたし達を
呼んだのよ、紳士さん!!」
「これじゃあ、何の埒もあかないんじゃあ
ないのか?何が言いたいんだ!?」
スーザンとロビンは苦言を呈した。
「容疑者の一人が『怪人』なんですよ。
それと、ルーク。話していなかったんだが、
このホテルに来たのはファッションショーを
見る為と、もう一つ理由があったんだ。」
「えぇっ!?」
「どういう事なのですか!?レイトンさん!」
クラリスが力強く疑問を呈した。
するとベンソンがある事に気付いた。
「あれ?エルシャール、何か
一人足りなくないか?・・・あっ!」
「先生、・・・まさか・・・。」
するとレイトンは、ニヤリと微笑んだ。
「そう・・・。」
廊下が靴の音で、いっぱいに響いた。
黒いマントが風で靡いていた。
ルークと容疑者は、青褪めた。
「その、まさか、だよ。ルーク」
『悲壮なる怪人』が哀しい顔で現れた。
「さあ、仮面を剥いで貰うよ。
ユウ・ラスト、いや、
ライラ・エヴァンス。
・・・いや・・・。」
パカッ・・・
「レミ・アルタワ」
次回もお楽しみに!
2012/12/29 13:49
[59]KOKUA
どうもKOKUAです。
更新を始めます。
「えぇっ!!?レ、レミさん!?」
「あらら、バレちゃったわね。」
笑顔でルークに話しかけたのは、
レイトンの助手のレミ・アルタワだった。
「エルシャール、どういう事なんだ?」
いきなり知らない人が現れて、
ジャックはよく状況を飲み込めなかった。
「まずレミの事を話しましょう。」
「レミっていう名前なのですか?」
「ええ、私はレミ・アルタワと言います。」
「へ、へぇ・・・。」
やはり飲み込むには時間がかかりそうだ。
「レミ、何で来たのかい?
留守番を頼んでいたのに・・・。」
「ズルいなぁと思って、本物の
ユウ・ラストに頼んだのですよ。
そうしたら、笑ってましたけど
許可をもらう事が出来たんですよ。」
「あんた、本物と友達なの!?」
「大学時代の友人ですよ。」
「それでわざわざ変装したのか・・・。」
「そうですよ!だけど何故私だと
分かったのですか?」
「部屋の捜索が功を奏したんだよ。
衣装を隠したつもりだったろうけど、
君の愛用してるノートとカメラがあったんだ。
その後、ユウ・ラストが何処にいるか確かめたよ。」
「そうですよ。ノートとカメラを
隠すのを忘れたんですよ。その時点で、
マズイなぁと思ったんですよ。」
「ハハハ、まぁいいさ。
ところで部屋を去る時に置いたメモに
書かれた事は、やってきたかい?」
「して来ましたよ。」
廊下は再びざわめいた。
どういう事なのか分からず、
複雑な空気が流れて来た。
「ここからが、本題です。
実はファッションショーの招待券と共に
差出人不明の手紙が来たのです。」
「あっ!そういえば来ていましたね。」
ルークは思い出したようだ。
レイトン宛に届いた謎の手紙の内容を・・・。
「ルーク、私達はこのホテルの謎を
解く為にやって来たんだよ。」
先程よりも大きなざわめきが起きた。
「手紙にはこんな事が書かれていました。」
『レイトン教授へ
私はある過去があります。
私はとても悲しい傷を負っています。
私は復讐を企てています。
死んだあの人に、八つ裂きにされた
心を治して欲しいんです。
遺言にホテル『クリミナル』の
名前がありました。
其処に私が探し求める物があるのです。
どうか探して欲しい。
あの人の真意を見つけてください。
その間に邪魔者を排除してきます。
ファッションショーを
『罪人の晩餐』に・・・
絢爛なる伯爵』
「私は復讐を止めに、遺された物を
探しに来たのです。」
ざわめきが止まった。いや、むしろ
悲しみのざわめきが起きた。
「・・・。」
クラリスは、胸が苦しくなった。
ジャックは、過去を思い出した。
ウィルソンは、眼が見開いた。
クルーザーは、至って冷静だった。
スーザンは、理解出来ずに頭を掻きむしった。
セットンは、パイプをふかしていた。
劉は、若干青褪めていた。
ベンソンも、過去を思い出した。
「それによって、容疑者も絞れました。
それは、ウィルソン社長、クルーザーさん、
スーザンさん、クルーザーさん、セットンさん、
劉さん、ベンソン、ジャックの八人です。」
クラリスが容疑者から外れた。
彼女は元々脅されている身である。
「あの人の検討もついています。」
「・・・ミズリーか・・・?
・・・ミズリー・ガブリエルか・・・?」
「・・・ああ・・・。」
「・・・ミズリー・・・か・・・。」
同級生の間には哀しみしか広がらなかった。
「絶対に解決する。」
それは強い決意だった。
次回もお楽しみに!
2012/12/31 13:28
[60]KOKUA
どうも、KOKUAです。
新章スタートの更新を始めます。
-第4章- 奈落の底に
あまりにも目覚めの悪い夜だった。
レイトンは、洗面台に赴いた。
顔を見ると、腫れていたのが一目で分かった。
『珍しく泣いてしまったか・・・。』
小さな瞳は、一面充血していた。
するとノックの音が聞こえて来た。
『誰だろう?』
扉を開けるとベンソンが現れた。
「エルシャール、ちょっといいか?」
ーーーー「ここは?」
「ホテルの秘密を暴くんだろう?
俺がワイン蔵にいった時に扉を見つけたんだ。」
樽を退けると、地下に繋がる扉があった。
ベンソンは力一杯に、扉を開けた。
「入れ、ここに何かあるかもしれないからさ。」
「有難う、ベンソン。」
レイトンは、ホテルの奈落に踏み入れていった。
ーーーー暫く経ってレイトンが帰ってきた。
「あったか?」
「あったよ。ミズリーのメッセージが・・・。」
「そうか・・・。何て書いてあったか?」
「今は伝えられない・・・。
今までの事件を解決したら伝える。」
「分かった・・・。」
レイトンは先に出て行った。
ベンソンは見てしまった、
レイトンから一筋の涙が流れた。
ミズリーのメッセージは、
一体なんだったのだろうか?
次回もお楽しみに!
2012/12/31 13:53
[61]KOKUA
どうもKOKUAです。
更新を始めます。
部屋に戻ると、レイトンは
トレードマークであるシルクハットを
脱ぎ、紅茶を淹れた。
腫れた顔を隠しながら飲んだ。
ふとレイトンは、ミズリーを思い出した。
『ミズリー・・・、君は何が遭ったんだ。
暫く会わない内にこんな事が・・・。』
ーーーー15年前のグレッセンへラーカレッジにて
「ミズリー!」
「あっ、エルシャール!ジャック!クレア!」
広場に若かりし頃の4人が集まっていた。
遅れてエリックとベンソンがやって来た。
「あー、講義、長かったなぁ。」
「エリック、途中で寝ていたでしょう?」
「ね、寝ていねぇし!」
「ハハハ、怒られても知らないよ。」
「そうね、あの先生、怖いからね~。」
「そういえば昼飯は何処で食べるか?」
「最近、とても美味しいレストランを
見つけたんだよ。そこに行くかい?」
「本当!?行こう行こう!」
ーーーーベンソンが紹介したレストランに
到着したレイトン達は、早速、
空いている席に急ぎめに着席した。
皆は飲み物と食べ物を頼み、寛いでいる。
すると、ミズリーが
「そういえば、皆はどんな将来を持ってるの?」
と聞いてきた。レイトン達は、キョトンとした。
「珍しいわね、ミズリーが質問するなんて。」
「えっ、そう?・・・じゃあ、
クレアは何になりたいの?」
「私は、科学者。未来に役立つ物を創りたいの。」
「へぇ、壮大だねぇ。じゃあ、ジャックは?」
「俺は、心理に興味があるから
大学に入ったから、心理学者になる。」
「僕は、エリックとデザイナーに
なるって決めてるんだ。」
「そうだよな。だって親友だもんなぁー!」
するとエリックが肩を組んできた。
ベンソンは苦笑いしているが、
皆は爆笑していた。
「エルシャールは、何だよ?」
「僕は、教授になって考古学を教えるよ。
ミズリーは何になるんだい?」
「私はねぇ・・・、モデル!
モデルがとてもなりたい職業なのよ!」
「ふふふ、子供みたーい。」
バーン!
すると、銃声が聞こえてきた。
「!!」
「な、何だ!?」
「おい、動くなよ!!」
涙目になっている男が、拳銃を乱射していた。
「ハァハァ、・・・よし。
こ、これで全員だな?絶対に動くなよ。」
何故かレイトン達の存在は気付かれなかった。
「トイレしたかったら、俺に言え。
あと、絶対に警察を呼ぶんじゃねぇぞ!
もし呼んだら・・・。」
男は拳銃を床に置き、コートを開けた。
腹回りにダイナマイトが巻かれていた。
『だ、ダイナマイト!?』
「こうだからな!分かるだろ!?」
子供の泣き声が聞こえてきた。
男は、拳銃を拾い上げた。
すると一筋の涙が零れ、溢れ出した。
「すまねぇな、嬢ちゃん・・・。
もう俺は、生きていけないんだ・・・。」
『皆を巻き込んで、自殺する気か?』
『そうみたい・・・。』
『気付かれてないし、呼ぶか?』
『いや、辞めとけ。気付かれたらどうすんだ!?』
すると、スーツを着た男が手を挙げた。
「トイレか?」
「いや、刑事です。」
『!』
『お、お父さん!』
『ミズリーの親父さんじゃねぇか!?』
そこには、ミズリーの父親で
スコットランドヤードの警察署の
刑事であるステイル・ガブリエルがいた。
次回もお楽しみに!
2013/01/02 15:45
[62]KOKUA
どうも、KOKUAです。
新たに登場人物を紹介します。
クレア・フォーリー
ステイル・ガブリエル(53) 警部補
ジョン・ウォーキン(24) 自殺しようとする男
マシュー・クラストン(61) 医者
アラン・ディミトリー
ライザ・ジュード(45) 教授
次回もお楽しみに!
2013/01/02 16:01
[63]KOKUA
どうもKOKUAです。
更新を始めます。
「け、刑事!?」
「そうです、お願いがあるんです。」
すると手を差し伸べた。
「スイッチを渡しなさい。」
「い、嫌だ!!嫌に決まってんだろう!」
「嫌でも、銃とスイッチを渡しなさい。
あなたの自殺は、誰も望んでいません!」
「俺の事、知らないくせに!
な、生意気な事を言うな!!
り、リストラ・・・され、た俺に・・・、
生きる価値なんて無いよ!!」
「だからと言って、人を巻き込むとは
どういう事なんだ!!スイッチを渡せ!!」
するとステイル刑事は、歩み寄った。
「おい!動くなって言ってんだろ!!」
ステイル刑事は、後ろを振り向いた。
ミズリーと目が合った。
『お父さん!』
「あっ!そこにもいたのか!?」
「ミズリー!レイトン君達!生きろ!!」
すると犯人に飛びかかった!
ダイナマイトを引き千切ると、男は、
スイッチを押した。パッと振り返ると
エリックと目が合った。
その瞬間、青褪めた二人はこう言った。
「兄貴・・・!」
「・・・エリック・・・」
ドガーン!!!!
ーーーーレストランは燃えている。
群衆は、焦げ果てていた。
「酷い事になっているな・・・。」
ゴードン刑事と若かりし頃のチェルミーが、
火災現場であるレストランに到着した。
「チェルミー、手分けして
生存者を探すぞ。ステイルさんが、
現場にいたそうなんだ。俺は、
ステイルさんを探しに行く。」
「分かりました!」
ーーーー「・・・うっ・・・。」
レイトンが頭から流血しながら目覚めた。
同時にクレアも眼を開けた。
「エルシャール、大丈夫!?
あっ・・・、血が流れているわよ!!」
「大丈夫ではないな・・・。」
「ジッとしていて!皆を探すわ!」
「う・・・」
レイトンは苦しそうに、倒れこんだ。
クレアは身体を見たが、無傷だった。
『エルシャールが、護ってくれたんだわ。』
そう思っていると、他の4人を発見した。
「ミズリー達!だ、大丈夫!?」
レイトンは匍匐前進しながら、やって来た。
「エルシャール!ジッとしていてって、
言ったのに・・・。」
「放っておけないだろう?」
「エルシャール?クレア?」
ミズリーが目覚めた。無傷だった。
「クレアは無事だったのね!
エルシャールは大丈夫なの?」
「頭がグラグラするよ・・・。」
その内に、ジャックとベンソン、エリックが
目覚めた。エルシャールは再び伏せた。
「クレア・・・、ミズリー・・・。」
エリックが目を移ろわせながら言った。
「・・・からだが・・・うごかない・・・。」
「本当に!?」
レイトンもジャックもベンソンもエリックも、
皆骨折をしてしまい、動けなくなった。
「・・・あと、だいなまいとを・・・
くくっていたひと・・・、おれのあにだった。」
「そんな!!」
ミズリーは涙が溢れ出た。
クレアは優しく包み込んだ。
「お父さぁん・・・。うわあぁぁ!!!」
「ごめんな・・・、みずりー。」
エリックも涙が溢れ出た。
「どうすんだ・・・?」
「助けも・・・来ないし・・・。」
「待つしか無いだろうな・・・。」
「おーい!!君達!!」
すると、チェルミーが現れた。
「大丈夫か!?」
「助けてください!!私とクレアが
無事なんですけど!他の皆が骨折して、
骨折して動けないんです!!あぁぁ・・・。」
「分かった。こちらチェルミーです!
こちらに負傷者4人!救急車を要請します!!」
「お父さんは?」
「えっ?」
「ステイル・ガブリエルは!
無事なんですか!?」
「いや、まだ連絡が・・・。」
『もしもし、チェルミー?
こちらゴードンだ。ステイルさんが、
爆死をしていた・・・。』
「・・・こちらに、娘さんが・・・。」
『・・・死んだ事を伝えてくれるか?』
「分かりました。」
連絡を切ったあと、深刻な顔持ちで
ミズリーの顔を見つめた。
「お嬢さん、残念ながら・・・、
ステイル刑事は・・・。」
「!!」
暫く静かな空気が流れていった。
虚空を切り裂くように金切り声があがった。
そして倒れ込んで、溢れんばかりの涙が零れた。
「ミズリー・・・」
救急車の赤いサイレンが、
全てを掻き消してしまった・・・。
次回もお楽しみに!
2013/01/02 22:08
[64]KOKUA
どうもKOKUAです。
更新を始めます。
病院に搬送されたレイトン達は、
酷い骨折と出血をしている事が判明した。
レイトンとジャックは比較的軽かった為、
病室に移された。しかし、ベンソンと
エリックは今も集中治療室で安静にしている。
ーーーーレイトンが窓を見つめていると、
クレアが病室に入室して来た。
「大丈夫?エルシャール、ジャック。」
「ああ、大丈夫だよ。」
「まぁ、折れちまったけどさ。」
クレアは周りを見渡した。
「そういえば、ベンソンとエリックは?」
「集中治療室にいる。彼奴らが
一番 骨折の程度が酷いんだってさ。」
「そう・・・。」
「あれ?クレア、ミズリーは?」
「慰安室にいる。刑事さんと一緒に
ミズリーのお父様の遺体を見ている。」
「そうか・・・。」
病室に再び静けさが戻った。
すると病室のドアが開いた。
やって来たのは、主治医のマシュー・クラストンだ。
「おや、お客さんか。」
「あっ、はい!二人の友人の者です。」
「そうか。私はマシュー・クラストンだ。
今回の手術を行いました。」
「二人の容体はいかがなのでしょうか?」
「えっと・・・、エルシャール・レイトンは
脚や頭からの出血と右脚の骨折、
ジャック・レノンは痣が多数と左腕の骨折。
脚や頭からの出血。傷も両方 沢山あったよ。」
マシューは、淡々と回答していった。
「先生、二人を入れますので・・・。」
「ん?そうかい。じゃあ、退くよ。」
担架に寝ていたのは、集中治療室に居た
ベンソンとエリックだった。
「もしかして、この二人も?」
「ええ、友人です。」
二人は看護婦の手助け無しでは、
ベッドに移る事も出来ない状況だった。
「痛ててて・・・。」
「あっ、エルシャール達。」
どうやら三人に気付いた模様だ。
「二人は、どうなっていますか?」
「えっと、ジョニー・ベンソンは
左腕に骨折、複雑骨折も多数、
腹部あたりの出血が多量。
エリック・ウォーキンは両腕を骨折。
頭と腹部の多量出血と痣が多数。
臀部も少し歪んでいるねぇ。」
二人の容体は、深刻なものだった。
すると、病室の扉がゆっくり開いた。
現れたのは、髪がボサボサになり
眼が血のように赤くなったミズリーだった。
「み、ミズリー・・・。」
「お父さんが、お父さんが・・・。」
俯きがちにブツブツと言っていた。
「お父さんが、お父さんが・・・。」
身体をよろめかせながら、歩いた。
「お父さんが、お父さんが・・・。」
エリックの肩を握った。
「痛ってぇ!」
頑なに肩を離れなかった。
「よしな、嬢ちゃん。」
ミズリーは、ハッとした。
「恨みをぶつけたって、帰って来ねぇさ。」
涙が、エリックの身体の至る所に落ちた。
「お父さん、お父さん・・・、お父さん、
お父さん!お父さん!!お父さん!!!
お父さああああああああぁぁん!!!!」
「あああああああああああああああ!!!!!!!」
病室に金切り声が、再び帰ってきた。
「兄貴・・・、何でだよ。」
エリックも悔し涙、いや憎しみが墜落した。
腕を摩ると、強く握り締めた。
「兄貴のせいで!
ミズリーの父親を!!
失っちまったじゃあねぇかよ!!!」
「ちっくしょおおおおおおおおおおぉぉう!!!!」
「許さねぇ!許さねぇ!!許さねぇ!!!
兄貴を許せねぇよ・・・。」
エリックも同じ気持ちだった。
マシューは、無表情だった。
クレアは、虚しくなって来た。
ベンソンは、ただ俯いていた。
ジャックは、静かに憤っていた。
ーーーーエルシャール・レイトンは、思い出した。
胸の奥に閉まっていた、
奈落に潜んでいた悪しき思い出を。
『もしもし?クレアか。』
「アランなの?」
声を主は、アラン・ディミトリーだった。
『今からタイムマシンの実験を行うぞ。』
「分かりました。直ぐに行きます。」
結局 クレアは、そのまま消えてしまった。
ステイル刑事の命を奪った爆発と共に。
「これから支え合うよ。」
「大丈夫だからな。
もし何かあったら、連絡するからよ!」
ベンソンとエリックは、
互いにデザイナーになった。
悲しみが再び起こる事も知らずに・・・。
「優勝は、ミズリー・ガブリエルさんです!」
「ありがとう!皆様のお陰です!!」
ミズリーは栄光のモデルに就いた。
ミズリーの一寸先は、暗闇だとは知らずに。
ミズリーの命は、互いに同じ
気持ちを抱いていた"友人''に閉ざされるとは、
全く知らずに・・・。
「二人共、仲が良いのに凄いねぇ。」
妙齢の美人教授であるライザ・ジュードに、
褒められていた。
「学者として、歩めるね。」
「凄いだろう?ライザ先生!」
「僕は、教授の勉強をしていますがね。」
二人は、学者に立派に成長していた。
「リハビリも頑張ったけど、
失う物があり過ぎたわね・・・。」
「はい・・・。」
ーーーー『お前!クレアと付き合ってたのか!?』
『いや、違う!これには訳があるんだ!』
『うるせぇ!!クレアは俺の彼女だ!!!』
『やめろ、ジャック!!』
『クレア、どうしてなんだよ!?』
『あなたが・・・、怖かったの・・・。』
『だから、エルシャールに?』
『ごめんなさい!!けど・・・。』
『くそぉ!どうしてなんだよぉ!!!??』
ーーーー「過去の事は、忘れないで。
クレアの死も、ミズリーとエリックの心の傷も。
だけど、それも引きずらないで!
あなた達には、明るく生きて欲しいから。」
ライザは、悲しい笑顔を魅せた。
「はい、ライザ先生。」
二人は、悲しい笑顔で答えた。
そしてレイトンは、意識を失い、
生死を彷徨い、記憶の所々を消されて
しまい、眼を醒ました。
教授になった今、思い出してしまった。
すると、レイトンは窓を見つめた。
歯を喰い縛り、涙を零した。
「何故なんだ。何故、今になって
こんなに悲しい記憶を思い出したんだ・・・。」
そして崩れ落ちた。
「ぐすっ・・・、くっ・・・。」
涙が、床の至る所を濡らしていった。
『先生・・・。』
ルークは聞いてしまった。
先生の悲痛な嗚咽を・・・。
次章もお楽しみに!
2013/01/07 17:44
[65]KOKUA
どうもKOKUAです。
更新を始めます。
ジリジリと、目覚まし時計が鳴り響いた。
ルークもそれに伴って布団から
顔を出し、ベルの音を止めた。
『うーん・・・、眠いなぁ。』
眼を擦ると、レイトンの姿を捉えた。
小さなソファーに、横になっていた。
しかしルークが驚いたのは、
目覚まし時計の音に反応しない事だった。
『先生、昨日泣いていたもんなぁ・・・。
何があったんだろう?』
ルークは、疑問に思いながら服に着替えた。
そしてテーブルに小さな紙切れを残し、
部屋から出て行った。
ーーーー暫くすると、レイトンが眼を覚ました。
「・・・朝か。」
小さく呟くと、ルークがいない事に気付いた。
「おや?ルークがいない・・・。」
レイトンは、机にある紙切れに気付いた。
紙切れを拾い、開いた。
『レイトン先生へ
昨晩 嗚咽が聞こえました。大丈夫ですか?
今日は、少し休んで居て下さい。
僕一人でも情報を収集します!
疲れが取れたら、また調査を再開しましょう!
ルーク』
「ルーク・・・」
またレイトンは、瞳に涙を溜めた。
「少し言葉に甘えてみようかな。」
次回もお楽しみに!
2013/03/14 18:16