[1]Ewota
【レイトン教授と幸甚の額縁】
もし幸せを運ぶ額縁が
本当に在ったとすれば
あなたは
どんなものを額縁に入れますか?
幸せを感じていた時の写真を
忘れられない風景を
愛していたあの人を
忘れられない悲しみの絵を
どんなものだとしても
あなたにとって
…それは一生の思い出。
私の名前はEwota(エウァタ)といいます。
「ウァ」にアクセントですよ!
大長編を終え、ついに7作品目を迎えました。
いままでの欲望渦巻く話とは違う、爽やか・甘めストーリー。
2011/04/29 23:22
[134]Ewota
久しぶり♪
カルロさん覚醒だよ
(`+ω+´)[s:0316]キラッ
今度かいてみようかな、カルロの斜め下目線(´∀`)
2011/08/06 21:10
[135]Ewota
「僕がいつ紳士的じゃないというんだ」
カルロさんは今までのことが無かったかのように、やれやれといった風に髪を掻き上げた。
「……」
レイトン先生は言葉も出ない様だった。
「そうね。
……一先ずそんなこんなで、キースとは会ったわけ。
私は最初会った時、キースを額縁を奪い合うライバルとして見ていたけど、キースは違った。
同じ志を持つもの同士、お互い協力して額縁を探そうじゃないかって。そう言ったの。
それでも額縁は自分の元にあってほしかったから、私は拒んだわ。
だけどね」
マーガレットさんは紅茶を口に流し込むと、眼鏡を徐に外しながら
「キースは言ったわ。
『ならばこうしましょう、
…僕は額縁を探します。必ず見つけだしてみせます。
もし額縁が見つかったとしたら、どうです?僕が知っている画家集団のスポンサーになってくださったら。
見つかればの話ですが、スポンサーになってもらう代わりに、額縁を貴女に提供しましょう』」
マーガレットさんは外した眼鏡を布で拭いて、さっと掛けた。
レイトン先生は手を顎に持って行き、考え事をしていた。そしてしばらくすると
「メモを貸してくれ」
とカルロさんからメモを引ったくった。
「レイトン先生、なんか分かったんですか?俺はまだ何も分かりません」
「ああカルロ、何か引っ掛かるものがあるんだ」
そして何度かページをめくり、
「…策士家キース」
と、ぼそりと呟いた。
2011/08/06 21:20
[136]Ewota
「…策士家?」
僕は思わず聞き返した。
「ルーク、君は気がつかないのかい?キースの言葉には罠があると」
「どういうことですか、罠って」
「カルロ、君は人の発言を邪推する癖があるだろう。君なら解るはずさ」
「……」
カルロさんは唸り、やがてキースの言葉をメモに書いた。
『ならばこうしましょう、
僕は額縁を探します。必ず見つけだしてみせます。
もし額縁が見つかったとしたら、どうです?僕が知っている画家集団のスポンサーになってくださったら。
見つかればの話ですが、スポンサーになってもらう代わりに、額縁を貴女に提供しましょう』
しかしここまで書き終えたところで、ぴたりとカルロさんの筆が止まる。
そしてクククと含み笑いをしながら、万年筆の先をマーガレットさんに向けた。
「カーターさん、貴女、額縁とスポンサー、これを交換するのが条件なんですよね。
でも貴女は、この条件を守れないのでは?」
「!」
先生は満足げに笑う。
「そう、この話は交換条件なんだ。
『額縁をあげた時に、もし出来たらスポンサーになってくれないか』
とは話が違うんだよ。
『もし貴女がスポンサーになれるのなら、額縁を提供する代わりに広告主として出費してもらわなければならない』
と言っているんだ。
貴女にはお願いも協力も、なんにもしていないんです。利用しています。
貴女は額縁を『保護』する限り、ずっと広告主として出費する必要がある。つまり、金を絞るのが目的か、または……」
「カーターさんになにかしらの事情があり、その条件は読み込めない。
それを利用して、意地でも額縁を渡さないつもりなのかも知れない」
カルロさんはメモを見つめながら、淡々と吐き捨てた。
「提供の言葉の意味、しってますか?
他人の役に立てるために,自分の持つ金品や技能などを使用させたりすること。
またはメディアにおいて,企業などが広告費を払って番組の広告主になること。
彼は自分の利益のために、額縁を利用しているんですよ」
出典
『提供(カルロの台詞…言葉の意味)』
明鏡辞書モバイルより
2011/08/07 20:01
[137]レグルス
えと、お久しぶりです^^;
コメ残すのサボってて申し訳ないorz
キースさんのキャラが豹変しすぎて驚きを隠せないレグルスがここにいまふ←←
人の欲望って怖いなあ…(´A`;)
2011/08/07 23:06
[138]Ewota
レグルス
久しぶり´∀`
やっぱりキャラ変わりにはビビってるのね……
欲望か…それはどうかな♪
2011/08/08 07:35
[139]グラタン
欲望ではない!・・・これらは単に愛のためなr(殴
うわ・・・こういう言葉に隠された真意を汲み取らないと、詐欺にあうんだよなぁ。
なるほど、金を搾り取る気かキースは!?
2011/08/09 07:47
[140]Ewota
グラタン
愛のためにねぇ……
もしカルロやキースが詐欺師だったら、みんなだまされちゃうよ[s:0319]
キースがマーガレットに売り付けた画家集団の正体は…?
更新!!
「まさか…」
マーガレットさんは思い当たる節があるようで、首を振りながら顔を手で覆った。
「もしかして…、カルロのことを利用しないと額縁は手に入らないのかな?」
「どういう意味で?」
「いや、確か、キースは君を暗に脅していただろう?それに多分彼は、君とマーガレットさんが親交があるということは」
「調べ済みなんですね。
……確かに。なんであんなに圧力をかけてきたんだろう」
「額縁は、額縁自体は価値がほぼないのよ」
「えっ?」
先生と僕が同時に振り返る。
マーガレットさんから驚愕の事実が語られたからだ。
「つまり額縁ではなく、その中身に意味があるんですね」
「よくわかるのね、ロウ」
カルロの言葉に、マーガレットさんはこくりと頷きながら返事をした。
「あの額縁は、本当は価値はほぼないの。
それに、あの額縁によって幸せになれるひとは限られています。
私の口からは事実は話せないけど」
彼女は徐に椅子をひき、近くにある電話帳をとりに戸棚に歩み寄っていった。
「ロウ、メモ帳貸して」
「はい」
カルロさんがメモ帳を渡すと、一緒にくくり付けられていた万年筆でなにかを書きはじめた。
そして書ききったメモ帳を、カルロに渡した。
「あなたがたに全て解いてもらった時に、真実をお話しましょう。
その前にここにいって、はい、これ住所。
ここにキースが売り付けてきた画家集団のアトリエがあるわ。
私から連絡しておくからいってみて」
そして一言付け加える。
「キースの彼女の名前はオリビア、彼女は画家集団の一員なの。
つまりキースは、自分の彼女を私に売り付けたわけ。
キースの彼女なんだから、もちろんオリビアも変わった子なのよ」
「変わった?」
「まあ、話し掛けて見ればわかるわ」
カルロさんはメモ帳をパラパラとめくり、住所を見つめた。
そのカルロさんの瞳が真ん丸になったのは、僕にも解ることだった。
2011/08/11 14:38
[141]Ewota
カルロさんがチャーターした縦長の漆黒高級車は、メモに書かれた住所に順調にすすんでいた。
「カルロさん、なんでさっき住所をみたとき、驚いてたんですか」
髪の毛をいじっているカルロさんに、僕は思い切って質問した。
「ああ、それは」
彼は自分のズボンのポケットをまさぐり、何か見つけると恐る恐る取り出した。
「鍵?」
「カルロ、君はその家の鍵を持っているのかい?」
僕と先生が立て続けに質問する。
「この住所の建物は貸家です。それなりのアパートなんです。
きっと住所から察するに、画家集団は下の階に住んでいる。しかしその上の階は、
マルコが借りているんです」
「えっ?!」
僕は声を上げた。
マルコさんというのは、カルロさんの兄弟で弟にあたる人。
顔は兄より穏やかなのに、性格は兄より過激という、そのギャップに毎度驚かされる人物だ。マルコさんはイタリア生まれイタリア育ちのカルロさんと違って世界各国を移り住んでいたので、一番居心地のいいイギリスに留まっているらしい。
「これはそのアパートのマスターキー。マルコから合鍵を貰ったんです」
「管理人でもないのにマスターキーですか!?」
「管理人は父の知り合いなんだとか」
「…凄い人脈」
「だからマルコはそのアパートに住んでいるんですよお」
カルロさんはマスターキーを指先で弄びながら、のんびりと話をした。
やがて漆黒の高級車……ようするにリムジンは、大きな緑色の建物の前に止まった。
「ここのようですね、先生」
「ああ」
僕と先生は車から降り、アパートを見上げた。アパートとは言われるけれど、綺麗でテラスつき。一人、テラスで飲み物を飲んでいる男性がいた。
「マルコォ〜ッ」
僕と先生の後ろからカルロさんの声がした。するとテラスにいる男性が
「うげっ」
と声を上げた。
「なんでいるんだよ」
「このアパートに画家集団のアトリエがあると聞いてきたんだ。本当かい?」
「ああ、本当だよ。
でも彼等に会って、何を?」
「まあ後で」
カルロさんのメモ帳に書かれている部屋の番号を頼りに、アパートの中のとある一室の前にたどり着いた。
先生は深呼吸をしてノックをする。
「私は、マーガレット・カーターさんの招待をうけた考古学者、エルシャール・レイトンです。
あなたがたに話を伺いに来ました」
そうドアの向こうに声をかけると、かたりと小さな軋み音をたててそれは開いた。
「お話は聞いています。一先ずアトリエの中に」
そう言葉をかけながら、一人の女性がきりりとした瞳を向けていた。
2011/08/11 17:01
[142]Ewota
第4章
アトリエのオリヴィア
2011/08/11 18:29
[143]雫
更新お疲れさま^^
カルロさんの斜め下目線見たi((
というか、キースさん…自分の彼女を売り込むとは…なかなかやりますね←え?
額縁自体は価値が無くて、幸せになれる人も限られている?
う~ん、推理モードに入りたいけれど、入れない^^;
そして、マルコさん登場!
カルロさんを見た時の第一声が、「うげっ」(笑)
その気持ち分かるよ。
うちが何かしてる時に兄が来たら…うちも言いそうだし^^;
カルロさんの人脈恐るべし…。
ちょっと羨ましいな~
現れた女性…この人がオリヴィアさんかな?
長文失礼しましたm(_ _)m
2011/08/11 20:57