[1]Ewota
【レイトン教授と幸甚の額縁】
もし幸せを運ぶ額縁が
本当に在ったとすれば
あなたは
どんなものを額縁に入れますか?
幸せを感じていた時の写真を
忘れられない風景を
愛していたあの人を
忘れられない悲しみの絵を
どんなものだとしても
あなたにとって
…それは一生の思い出。
私の名前はEwota(エウァタ)といいます。
「ウァ」にアクセントですよ!
大長編を終え、ついに7作品目を迎えました。
いままでの欲望渦巻く話とは違う、爽やか・甘めストーリー。
2011/04/29 23:22
[14]Ewota
「興味深いですねえ…」
僕は思わず書類を漁る先生に話し掛けた。
「…あったよ、ルーク。額縁に関する資料」先生は僕にお構い無しに、書類を床でトン、トンと揃え直した。
「…どうやらこの額縁、財閥や富豪達がこぞって手に入れようとしているらしい」
「幸せを運ぶ素敵な額縁ですからね。きっとそうでしょうね」
カルロさんもそうだったりして、と先生にほくそ笑んでみせた。
「宝島の地図が額縁にはいっていて、そんでもって財宝と共に安置されていると知れば、どんな人だって手に入れたいはずさ」
先生は資料をずっと見つめながら、僕に目を合わさずこう言い放った。
「カルロに連絡して協力してもらおう。彼は情報収集しやすい身だし、なにより財閥や富豪の情報なんて」
先生は僕の返事を待たずに、電話に直行した。
「本当に掛けるんですか!?カルロさんだから、卑劣な交換条件を出してきますよ」
僕は先生に凄んでみせたが、内心カルロさんに会えるというのは嬉しかった。
先生はダイヤルを回しながら、ルーク、聞きにおいで、と手招きをした。
「……はい」
電話にでたのは、お手伝いと思われた。
「…こんにちは。イギリスのグレッセンヘラー大学、エルシャール・レイトンです。
すみませんが、カルロは…」
「レイトン教授ですか!?
…しょ、少々お待ちくださいませ」
お手伝いさんは驚いたのか、声が浮ついていた。先生がいかに有名か実感した。
「…先生ですか?」
しばらくして、聞き覚えのある青年の声がした。カルロさんだ。
「カルロ、いきなり電話してすまなかったよ。突然だが長話になる。大丈夫かい?」
「大丈夫ですよ。…先生、何か頼み事ですか?」
「…君は勘が良い」
「なんなりと」
先生は自分に依頼が来たこと、それが最近有名な「額縁」のことだと伝えた。
「…へえ…。手に入れると幸せの訪れる額縁、ねぇ…」
「…額縁には宝島の地図がかかれていて、財宝と共に安置されているらしい」
とたんに、カルロさんの声が浮ついた。
「へえ!気になりますね」
先生が釘をさすように、
「証拠はないんだが」
と書類を片手に言い放った。
「…なるほどね」
カルロさんは声が震えていたが、やがて深呼吸する音がした後、
「解りました、出来るかぎり協力しますよ。先生の頼み事ですからね」
と穏やかに答をだした。
2011/05/02 22:48
[15]のなりい
カルロさん、相変わらずか・・・^^;
卑劣な交換条件ってルーク・・・まあ、当たってるのか?←
相手が教授じゃなかったら、間違いなく卑劣な交換条件を出すよね(笑)←
個人的に、カルロさんのあの人を馬鹿にしたような話し方は好きです←え?!
2011/05/03 02:36
[16]Ewota
のなりい
ルークが毒吐いてござるわ(笑)←方言
のなりいの言う通り、先生じゃなかったら報酬を催促していそうだよ;
「まあ、財宝の一割は……ニヤリ」
カルロさんの小馬鹿にした発言、私も気に入ってるんだよね〜♪
2011/05/03 10:59
[17]town◆jtHtMr3tGQ
カルロッテさん何か少し青年らしくなったのかな?←いつまでカルロッテ?
レイモンドは多分デスコールの執事の名前だったような?←覚えていない...
2011/05/03 17:16
[18]Ewota
カルロッテさん、青年らしさ倍増してた?←
デスコの執事レイモンド?!今度しらべとくわ;
2011/05/05 00:55
[19]Ewota
レイトン先生はその知らせを聞いた後、ひとしきり話して
「ありがとう、では待っているよ」
と受話器を徐(おもむろ)に置いた。
「…カルロさんが来るんですか?」
「近い内にね。ルーク、やはりカルロに会えるのは嬉しいかな?」
「一緒にいると楽しいですから!」
レイトン先生は嬉しそうに資料を棚に置き、デスクの上に乗っている本を無理矢理横にずらして椅子に座った。
デスクの横からがさがさと、紙屑や使って痛んだつけペンのケースが崩れ落ちた。
「……先生、僕が片付けたそばから止めてくださいよ…。
あえてさわらなかったのに」
お、と先生は肩をすくめて、慌てて紙屑を拾い集めた。
先生が、片付けて良いものを過剰書きしたメールを貼るようになった。
僕はそれをみながら、デスクや棚を毎日掃除する。要らないものは大抵袋に詰め込んで、大学のゴミ置場に置いてやるのだ。
先生は相変わらずのんびり。
「…先生、たまには手伝ってください」
「ちょっと散らかってるのが一番いいんだよ」
「……」
僕ははたきをぽいと投げ捨て、キッチンに向かってカップを用意した。
と、
ドアを叩く音がした。
「…おや、誰かな?」
先生はソファーから「どうぞ」と笑顔で話し掛けた。
ドアが軋む音をたてて素っ気ないように開いた。
「カルロ!」
ミストカーキのウェーブ髪、灰色の瞳。色白で美麗な顔立ちだけど、なにか冷たい雰囲気を感じさせる固い表情は
間違いなくカルロさんだった。
「先生、お久しぶりですね」
カルロさんは、レイトン先生がなにか言いかけるのを阻止するように荷物から茶封筒をとりだし
「簡単に噂を調べてきましたよ」
と口角を片側だけ微かにあげてみせた。
「凄い準備だ」
丸椅子を先生に近付けると、カルロさんは被っていた中折れ帽を側にちょこんと置いて
「相変わらず…」
と座った。
「わざわざイタリアからありがとう」
「いえいえ。先生は依頼人に頼まれたんですから…早く現地にいかないと」
足を引っ張るわけにはいきません。とウインクしながら、
「噂はイタリアもイギリスも変わりありませんが、ただし額縁に入っている絵画がちがう。イタリアでは女性の絵と聞きました」
…どうやら、宝島についてはただのハッタリらしかった。
僕は気をきかせて、出していた紅茶のカップを一つ増やした。
「カルロ、君には今回世話になるよ」
「なんなりと」
「…君が卑劣な交換条件をだして荒稼ぎするのではと、誰かさんが言っていたがね」
先生は横目で僕を見た。
「先生〜!」
「ルーク君、そんな酷い事を考えてたんだあ、僕傷つくなあ」
カルロさんは胸に手を当てながら、困ったような嬉しそうな顔をして目を潤ませた。
「ははは」
「ごめんなさい〜、疑った僕が悪かったですよ」
紅茶を運びながら、僕は頬を膨らました。
2011/05/05 00:56
[20]Ewota
第一章
依頼人キース
2011/05/05 00:58
[21]town◆jtHtMr3tGQ
ルーク....見知った相手を疑うのはよくないぞ~!!←
カルロッテさんはイタリアでも元気そうだったんだねぇ~! イタリアは人を大人にするのさ!(?)
2011/05/05 08:08
[22]Ewota
ルークの毒舌タイムwww←
イタリアは情熱の国やから、きっと感情を豊かに……wwww←←←←←
2011/05/05 12:23
[23]Ewota
ルークの毒舌タイムwww←←
イタリアは情熱の国やから、きっと感情が豊かに…(笑)←←←
2011/05/05 12:24