[1]U
【レイトン教授と創造の杖】
初めましてUと申します。
レイトン教授で初めて小説を書きます。
超低速更新なので、気長にお読み下さいまし
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〜序章 創造の杖〜
『創造の杖は全てを生み出す
大地も海も、そして生ける物をも
創造の杖は持ち主を選ぶ
運命に従い、逆らわざる者を
創造の杖は侵されてはならない
杖侵されしとき、生み出されし全ては消えゆくだろう』
2011/02/27 09:40
[13]U
「そうだろう?」
デヴィッドさんは嬉しそうにその場で飛び跳ねた。飛ぶ度に床が鳴り、そのま
ま突き抜けてしまわないか、僕はハラハラしながら見ていた。
「じゃあ本当に地図なんですね先生!?」
「あぁ。しかしデヴィッド、これはどこの地図なんだい?」
「いや・・・それが分からないんだよ」
デヴィッドさんは決まり悪そうに頭を掻いた。ここまで来て分からないなんて
なんとももどかしい。
「そんなぁ!」
僕が溜息をつくと、レイトン先生は笑ってデヴィッドさんに尋ねた。
「デヴィッド、君はどこだと思う?」
「う〜ん・・・こんな風に2つ山が隣り合っている場所は沢山あるから、特定
できないよ。君には分かるのかい、レイトン」
レイトン先生は再び板を僕らに向けた。
「これは山じゃないさ。この太い木目の所に、よく見ないと見えない小さな数
字が彫られているだろう?どうやらこの地図は、大きな窪地を表しているよう
だ」
2011/03/09 17:51
[14]U
「窪地ですか!」
山だったら幾つもあるだろうが、こんなに大きな窪地が2つも重なってる場所
は、おそらく数えられるほどだろう。
「なるほど!この窪地なら心当たりがあるよ!」
デヴィッドさんはイングランド周辺の地図帳を取り出してきた。
「断定は出来ないけど、この島だと思うよ」
デヴィッドさんは、イングランドの南にある小島を指した。島の下には、細く
小さい文字で『ポワール島』と書かれている。
「ポワール島?」
「この島かい?だとしたら、是非行ってみたいね」
レイトン先生がそういうと、デヴィッドさんの目が鋭く光ったのを僕は見逃さ
なかった。
「そうだろう?この島は古い遺跡が点在している、考古学の聖地だ。君ならそ
ういうと思ってたよ、レイトン」
2011/03/10 16:10
[15]U
「どういうことですか?」
「レイトン、僕と一緒にこの地図のナゾを解明しないかい?前から君はこの島
に行きたがっていただろう?」
一体、この人は何を考えているのだろう?レイトン先生を急に呼び出したと思
ったら、デタラメとも思える宝の地図を見せ、挙げ句の果てに謎の島にご招待
というわけだ。僕だったら絶対にそんな誘いは受けないが、レイトン先生の顔
はどことなく嬉しそうだった。
「もちろん、お弟子君も一緒に行こう」
デヴィッドさんは僕の方を見た。眼鏡越しだが、目があうと何故か気を許して
しまいそうになる程、純粋で真っ直ぐな目だ。
「ルーク、親友の頼みは断れないさ。英国紳士としてはね」
レイトン先生は帽子のつばを抑えて言った。その目はデヴィッドさんと似通っ
た、好奇心の色に溢れていた。
「それにルーク、もしかしたら君もこの島に興味があるはずじゃないかい?」
「え?」
僕には、先生の言っている意味が分からなかった。
2011/03/12 15:42
[16]U
「この島は、色んな伝説の発祥の地になっているんだ」
「伝説・・・ですか」
ふと気が付くと、いつの間にか夜の2時を過ぎていた。時間が分かると途端に
眠気が強くなり、僕は耐えられなくなって埃まみれのソファに横になった。
寝た時間が遅かったせいか、起きたのは昼の11時を過ぎていた。僕が寝てし
まった後、レイトン先生とデヴィッドさんがベッドに寝かせてくれたらしく、
僕は寝室に、2人はリビングのソファで寝ていた。
目が覚めると、買ってきたサンドウィッチで遅めの朝食を済ませ、ポワール島
へ行くためのフェリーのチケットを買いにロンドンへ戻ることにした。車の中
でデヴィッドさんは、僕にポワール島について話してくれた。
「デヴィッドさん、そのポワール島って一体どんな島なんですか?」
「そうだな・・・大昔からポワール族という民族が暮らしていて、歴史学上で
も結構重要な島の1つだね。昨日レイトンが言ったように、伝説の発祥地とし
ても有名だ」
「ルーク、この間君が持って行った本にも、その伝説が載っているはずだよ」
「本当ですか?例えば・・・どんな?」
「『創造の杖』さ」
2011/03/17 14:06
[17]U
〜一章 ポワール島〜
ロンドンからフェリーに乗ってドーヴァー海峡を南に下る。同じフェリーに乗
っていた僕と同じくらいの子供達は、船が揺れる度にはしゃいでいたが、僕は
ずっと波の立つ海面を眺めていた。
『創造の杖』の伝説の発祥の地で、レイトン先生のような考古学者達が一度は
訪れてみたいと思う島・・・。そんなナゾのあふれる場所に行けるなんて、僕
はラッキーだ。
しばらく船に揺られていると、心なしか頭が痛くなってきた気がする。さっき
デヴィッドさんが船員の人に船内へ連れて行かれたが、僕と同じ理由なのだろ
うか。いつの間にかレイトン先生が僕の隣に来て、心配そうに尋ねた。
「ルーク、顔色がよくないが大丈夫かい?」
「あ・・・先生。なんだか頭がクラクラして、足下がフワフワします・・・」
「船酔いかい?船内に戻って休んでた方がいいと思うが・・・」
すると、同じ船に乗っていた他の子供達も、次々と船内に入っていった。どう
も様子がおかしい。
「一体どうしたんですか?ただならぬ様子ですが」
レイトン先生が船員に尋ねると、船員さんは笑って答えた。
「気にすることはないですよ。あの島に向かう人々は大抵こうなるんですよ」
2011/03/23 17:23
[18]U
「そうなんですか?」
「それはまた何故?」
「さぁ、伝説の島の怪奇現象じゃないですか」
レイトン先生は真面目に聞いているのに、適当にあしらわないでほしい。と注
意したいところだが、頭が痛くて上手く口が回らない。気分も悪くなってきた
し、このままではレイトン先生の前で英国少年らしからぬ行動をとってしまう
ことになる。
「先生、僕ちょっと失礼します・・・」
「大丈夫かい、ルーク」
船員の人は頭痛に慣れているようだが、レイトン先生はそんな素振りは見せな
い。
「僕は大丈夫です、先生は大丈夫ですか?」
「確かに頭が痛いね・・・」
レイトン先生の顔色は全くいつもと変わらないのに、本当なのだろうか?僕を
気遣ってくれてるのか、我慢してるのかな?
離島とはいえ、フェリーであっと言う間に着いてしまった。島に着く頃には全
員頭痛も治まった。
2011/03/24 15:47
[19]U
「一体何だったんだろうなレイトン、君は大丈夫そうだったが」
デヴィッドさんはまだフラフラしている。どうやら、頭痛と船酔いの両方に襲
われたらしい。
「さあね、でもこういう現象には必ず理由があるはずだよ。時間があれば調べ
てみようか」
レイトン先生はそう言いながら、僕とデヴィッドさんに白いリストバンドを渡
した。
「これは?」
「虫除けのリストバンドさ。ポワールは蚊が多いからね。何か予防策を打たな
いと、体中がかゆくなってしまうよ」
そう言って渡されたリストバンドからは、オレンジの香りがした。このいい匂
いを蚊は嫌うらしい。
港からでも見える大きな尖塔は、ポワール島の調査をしている政府の駐屯所の
ようだ。やっぱり偉い人は古い物が好きのようだ。
2011/03/25 17:32
[20]skype
はじめまして!同掲示板で小説を書かせていただいているskypeと申します!
創造の杖...なんだか「ストーリーテラー」みたいですね(w
パクリでないことと、この小説が長続きすることを心からお祈りいたします。(w
2011/03/25 19:40
[21]U
港から街中まで道が続いているが、至る所に同じ格好をした人達が立っていて
、何だか仰々しい。
「先生、なんか・・・見張られてるみたいですね」
「どうやら彼らはこの島の警察のようだね」
「こんなに警官を動員するなんて・・・何か事件でもあったのかな?」
デヴィッドさんはどこか落ち着かない様子だ。ただでさえ怪しい見た目なのに
、キョロキョロしたら余計に怪しくなってしまう。
街中にあるホテルにチェックインすると、そのホテルを拠点にすることに決め
た。レイトン先生は、デヴィッドさんの宝の地図を眺めて考え事をしている。
「レイトン、ちょっとその辺りを見てきていいかい?」
まったくちゃっかりした人だ。フェリーやホテルのお金はレイトン先生に出さ
せておいて、自分は観光するのか。
「おっと、そんなに怖い顔で睨まないでくれよルーク君。君も一緒に来るかい
?ジュースくらいならおごってあげよう」
「むっ、僕はそんなに子供じゃありません!」
しかし考え事をしているレイトン先生の邪魔をするわけにもいかない。なので
デヴィッドさんの見張り番として、一緒に島内を調査することにした。
2011/03/28 16:53
[22]U
ホテルの周りは比較的発展しているようだが、その先は森が広がっている。ど
うやら島全体でみれば、街の部分の方が少ないようだ。デヴィッドさんとレイ
トン先生が話していた遺跡は、島の西側にある。
「デヴィッドさん、あっちの遺跡の方に行ってみましょう!」
「おいおいルーク君、そんなに走らないでくれよ」
僕が走っていく後ろを、デヴィッドさんは肩で息をしながら追いかけてくる。
普段部屋に籠もってばかりだから体力ガないらしいのだが、ここまでとは思わ
なかった。
遺跡公園には、遺跡の案内板が乱立していて、かえって分かりづらい。そこか
しこに大きな穴が空いていて、今も新しい遺跡を掘り返している途中だ。
「すごいですねデヴィッドさん!こんなに沢山の遺跡、ロンドンじゃ絶対に見
られませんね!」
僕は興奮していた。遺跡の価値が分かるわけではないが、何か神秘的な雰囲気
は感じていたからだろうか。さっきまでバテバテだったデヴィッドさんも、す
っかり元気になって遺跡を眺めている。
「見てご覧ルーク君、この家の床は高くなっているだろう?位置はだいたいこ
の集落の真ん中だ。多分これは集落の首長が暮らしていた家なのだろうね」
2011/03/29 16:02