[1]olive
【レイトン教授と呪縛の魔国(幻の王国3)】
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のつづきです。
約100年ほどむかし、最大の繁栄をみせた二つの王国が、理由も不明のまま破滅した。
それを知るは、その国の民の僅かな末裔のみだった。
王国の破滅はいかにおきたか、それを探るべく、レイトン達はタイムマシンにのって過去へと調査にむかう。
ネグリシャムラの呪縛はいかなるものか
どこかでひっそりとうごめく闇
砕け散る運命のハグルマに
レイトン達は真実を見るか
そして
誘惑の先の目的とは…?
お楽しみに………
2010/08/17 23:50
[80]olive
「鼠じゃねえ!!ガルシュ、引け~~!!」
弓矢をうちながら、王子は大声でさけぶ。
「こいつが上客か。
おい、そこのてめえ」
「なんだい」
「あんたの目的は、本当に調査だけなのか」
「そうだと思ったかい?素直な侵略者だぜ」
「そうかい。それは俺らに影響はあるか」
「ないさ。間違っちゃ、僕の命ごと消滅するからね」
「……ははは。そりゃ命がけなこった」
「ただし」
カルロの燻らす煙は、偽りの月をわずかに曇らせる。
「その時は、時がとまるぜ」
硬直したガルシュに、冷たくくすんだ高笑いが木霊す。
「……っはははは…。
……やっぱり、チャンスがあれば首でもはねてやる勢いだったね?なんとなく分かっちゃいたが、これは扱いに苦しむね」
細めたカルロの瞳は、いままでなかったようなぎらつきが見え隠れしていた。
「じゃ、かえろっか、兄さん」
マルコはかすかにはにかむと、カルロに声をかけた。
「勉強不足な大バカ者共、それじゃあサヨウナラ~~」
テラスから飛び降り、二人は闇の中に消えた。
「……」
「兄上」
「?」
「言っている意味がわかった気がするぜ」
「いや」
王子は小さくため息を吐くと、わずかににたついた。
「まだ」
「?」
「……わかっちゃいない」
「兄上、なぜそんなに奴らを警戒してるんですかい」
「真実をすべてしっているからさ」
どこかその口元は、かすかに震えていた。
「何も知らないのはあんたらだ、アイズィーの風にかかっている」
四本の縦笛のなかで、ひと際吐息混じりの汚い音が2つ。
それははるかにくすんで黒い。
のこりの二つはうっすら黒い。
「マルミゲラの隠し事は闇」
「マルミゲラの隠し子とは闇」
兄ってこわいねえ~。
偽りの月は、その輝きを太陽にかえた。
2010/09/05 21:07
[81]olive
私は支離滅裂な作文を得意とするので、くるってるわけじゃないです。
よみかえして、あ、これはマズイとおもって。
2010/09/05 21:10
[82]lemon
隠し事と隠し子……olive、上手い!
ん? なんか怪しい人がいるねえ……ちょっと、名前言いなさいな、笛吹さん←
更新楽しみにしてるね[s:0033]
2010/09/05 22:47
[83]olive
「ねえねえ、ルーク。私んはどれが似合うかしら」
アイズィーは紅のドレスと灰色のワンピースを引っ張り出してきた。「大人っぽくするか、可愛らしさの強調か…」僕に選べというのである。
「僕としては、そのドレスが似合うと思う」
「ほんとか!?
よかった。今日は久しぶりにザルシュと会話ができる。奴の冷え切った心を取り戻そうぞ」
小物をあしらい、髪を束ねる。ドレスはリボンで結ぶ。綺麗な幼さを作り出すためらしい。
彼女なりのお洒落。
2010/09/05 23:04
[84]olive
lemon、またごめん…
笛吹きさんはあくまで描写だよ;
カクシゴトで掛けるの、案外簡単に出たんだよ…☆
2010/09/05 23:06
[85]のなりい
隠し事と隠し子か・・・。
私には思いつけない文章だな。
それにしても、マルコさんとカルロさん、凄いな。かっこいい!!
アイズィーさん、オシャレだね。
こんな女性に憧れるな~。
2010/09/06 00:40
[86]olive
のなりい
「カクシゴト」の引っかけの件、ありがとう!
マルコは基本キレやすいので、カルロに制されてます。だから、すぐに拳銃でうちかえしちゃうんだよね[s:0319][s:0319]
アイズィーはお洒落さんのつもり…[s:0074]
2010/09/10 09:46
[87]olive
偽りの太陽に照らされて、燻らせる煙は灰色に染まる。月明かりの時の、そいつの青白さは、やがてうすれゆくものであった。
ザルシュの臙脂色(えんじいろ※赤黒い色のこと。)の髪は、そんな煙を煙たがるように風に揺られ、キセルを邪魔するように取り囲んだ。
かきあげた髪もすぐにはらりと落ちてしまう。
ガルシュは自慢の剣を研ぎながら、僅かに微笑んだ。
「兄上、マジなんですなあ」
先程の瞳とは違い、糸目で温厚。周りに甘い香りを漂わせるよう。
そんなガルシュとザルシュの目線は、一点にさだまっていた。
カーキ色のドレス。
「俺ア、二人の恋、応援しますぜえ。
なんだかんだいってるがぁ兄上、人生一度きりだからよ。
元はウィダード王国ごと乗っ取ろうかと思ったが、しかたないや。
きっとアイズィー嬢にも似合うことだろう……」
寂しげに瞳を潤ませながら、ガルシュは腰に剣をさした。
「あまり話し込んでちゃばれちゃいますな。では兄上、この辺で」
「ああ」
ザルシュは仮面を顔に嵌めると、テラスからロープを使って降りるガルシュをみた。
「…蜘蛛みたいなさりかただな」
「なんですか、その例えっ…」
ぶつくさ文句をたれながら闇にきえたガルシュをみながら、褐色の瞳はなにかを写す。
ザルシュはキセルを口に近付けかけて、ふっと馬車を見かけた。
「…いつもより早いな…」
ぽつんとつぶやきながら、彼の顔は穏やかさを増していた。
サンステリでは、15から基本飲酒、喫煙は〇です。
2010/09/10 22:11
[88]Ewota(元olive)
ザルシュは何故かパイプではなくキセルでタバコを吸ってます。
なんかハイカラにしたかっただけです←
すいません。
僕らはフォード家の馬車に揺られながら、サンステリをめざしていた。
じつはこれには、色々訳があって…ね。
え、聞きたいって?
……しかたないや。
誰にもいうなよ。
じつは、それは…
「ルーク!赤のドレスをきてみたぞ。なんとなく大人っぽいか?」
「なんとなく?それどころじゃない。素敵だよ、アイズィー!」
僕はそうアイズィーを褒めながら、さりげなく時計をみた。
先生達は僕らをウィダードに帰して、勝手に調査にいってしまった。それっきり、なかなか帰ってこないんだ。
「ただいま」
懐かしいテノールの声に僕は声をあげ、先生に抱き着いた。
「心配しましたよ!大丈夫なんですか!?」
「ああ。カルロやマルコもいたしね」
「何してたんですか」
「ひ・み・つ」
答えたのはカルロさんだった。
唇に指を当てながら、カルロさんは優しげにウインクした。茶目っ気たっぷりに。
「色々あってね」
先生はカップを引き寄せながら、
「調べたくなったんだ」
「……はあ…」
それをもって、紅茶を一口のんだ。
「…アイズィーはザルシュと結婚について相談にいくんだろ」
カルロさんはアンネさんの前でもお構い無しに、すーっと紙巻き煙草をふかした。
「よく知ってるな」
「おかしいなあ。それを口実にいちゃつきにいくんだろ〜♪」
マルコさんはアイズィーをおちょくる。
「なんてことを!ひどいぞお前!」
顔を真っ赤にしてキャーキャー騒ぐアイズィーをみて、ナターシャさんとアンネさんがくすりと笑った。
そんなわけである。
その後なんて、話したくも失くなったよ。
いたちごっこという訳だからね。
アイズィーがうきうきしてるのは、僕にも目にみえているんだよね。
2010/09/10 22:42
[89]Ewota
「アイズィー、嬉しそうだね」
「…ザルシュとは、なかなか会えないからな。久しぶりなんだよ。
…会えたとしても、常に仮面をつけてて、素顔なんて、もう何年も……」
「……」
「変な話だろう?顔もみえない相手と結婚なんてなあ。普通の話ではなかろうよ」
「ザルシュも、なにかと大変なんだよ」
「わかってる」
短く返事された。僕は心配になって顔を覗くと、灰色の瞳は僅かに潤み、そしてふっきれたように微笑んだ。
「今日は、顔をみせてくれるらしいんだよ」
「へえ」
言われるがまま馬車から降り、広大すぎる敷地を歩く。百花繚乱とはこれをいうかという如く、咲き乱れる庭を抜ける気持ちはうきぎみ。
先生はしきりに写真に収め、目を細めた。
「…今日は、国王もミダル王子もいません。いるのはザルシュエル様だけでさァ」
「そうなのか?マーク」
「まあ、…いちゃつくのには絶好ですよお〜〜〜?
ククククッ」
2010/09/10 22:53