[1]olive
【レイトン教授と呪縛の魔国(幻の王国3)】
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のつづきです。
約100年ほどむかし、最大の繁栄をみせた二つの王国が、理由も不明のまま破滅した。
それを知るは、その国の民の僅かな末裔のみだった。
王国の破滅はいかにおきたか、それを探るべく、レイトン達はタイムマシンにのって過去へと調査にむかう。
ネグリシャムラの呪縛はいかなるものか
どこかでひっそりとうごめく闇
砕け散る運命のハグルマに
レイトン達は真実を見るか
そして
誘惑の先の目的とは…?
お楽しみに………
2010/08/17 23:50
[140]Ewota
「どういう意味なんだ…!!」
先生は脅迫まがいな声で、二人につめよった。
「べつに」
「うん。べつに」
マルコさんの声真似とともに、ぱりーんというあの音が鳴り響いた。
ガラスの割れる音とともに、人々の悲鳴が辺りを取り巻き、騒がしくなる。
僕らはあわてて上着を羽織ると、外に飛び出た。
「なにが起きたんですか」
「卍が来て、民家を荒らして人質を取りやがったんだ!!このままじゃこの首、離れるのも時間の問題だ!!
たすけてくれええ~~っ」
先生が上を見上げると、たくさんの兵士―卍軍―が民家の屋根に旗を掲げ、しきりに
「われらに跪け!!この洗脳翼民め!」
と大声をあげている。
「ウィダードという名前は、ウィングから来ているのか…」
先生はのろまに紙にかいている。
「なにしてんすか!!先生!」
「いや…」
「あそこに指揮官とおもわれる男がいます。只今、そいつを捕まえにマークさんが」
クラウスさんはそう報告しながら、その軍士にサンステリでみた人々が混じっていることにきづいた。
「指揮官とは、あのフードの…」
先生はそういいかけて、僕にめくばせした。
僕は顎に手をもっていき、
「そうですね、自分の存在をけしたウィダード国民になんとも思わないほうがへんです。
しかも、彼は過激な性格で、先生が見たときはフードをかぶっている」
「そう」
先生は深刻そうな顔をした。
「あ」
マークさんが民家の屋根に着き、その指揮官に剣をさした。
彼も剣を抜き、きりかかる。
僕らはそれを見物するために屋根を見上げていた。その時…
「ふぐっ!!」
「お前も人質としてサンステリにつれってて、労働にだしてやろうか!!」
「l、ルーク!!」
「やめて!!はなせ!」
「お前はだまってろい、このやろオオ!」
「あなた達はサンステリの人間なんですか!?」
「翼民が翼国を侵略するかい馬鹿め!お前もくるんだな!」
「うああっ!」
僕と先生は卍につかまってしまった。
「…やめてくれ!!」
「へへへ、金の匂いがぷんぷんするぜ」
「いや!!」
「あんまり動くとその頭ぶちぬくぜ!」
その声と同時に、鈍い銃声が辺りにひびいた。
「お前みたいな下っ端なんかに捕まえられても虫唾が走ってしかたないんだ。
ただでさえ今いらいらしてるんだから」
「カルロさん」
「今度はつかまらないようにしてくれよ」
「有難うございます」
彼の手が伸びてきた。僕はそれを握ろうとして、指がかすかに触れ合った。
人々の叫び声がそれをさえぎった。
2010/10/02 21:11
[141]Ewota
アイズィーは寂しかった。
あの騒動がおきたあと、何故かカリカリしているザルシュに
…なにも話しかけてやれなかった。
ロッパ様とザルシュは絶縁している、とは知っていたが、なにかあるに違いない。
でも、それがなにかは解らない。
アイズィーはベッドに潜り込んで羊の数を数えた。
夜中2時すぎぐらいだ。
すっかりねむりこんでいたアイズィーをおこしたのは、ズシンという騒音と、大きな揺れだった。
「なにが起きたっ」
アイズィーは跳ね起き、近くで見張りの兵士を捕らえた。そして揺さぶりながら、訳を聞いた。
「地震みたいですね…。
アイズィー嬢、なにかあったら危険です。ひとまず避難を」
「わかった…」
2010/10/03 22:22
[142]Ewota
地震がおきて、アイズィーの寝ていた隣の部屋に、僅かなズレができたらしい。兵士から説明をきいた。
「アイズィー嬢の部屋も危険ですから、ここ二日は入らないように」
「わかった。しかし、私の寝所は…」
言い終わらないうちに、兵士は騒ぎをとめにきえてしまった。
しかたない。アイズィーはザルシュの部屋に「相談に」でかけた。
「地震?」
「なんで?気付かなかったのか」
「全っ然。ふあぁ〜………」
「……」
ザルシュはこの「二つ」の騒動にも関わらず、平気に爆睡していた。
鈍感で馬鹿なやつだ。いくら外が格好よくなったって、中はちっともかわりゃしない。
アイズィーは心底おもった。
「…で、アイズィーは寝るとこ、ないの?」
ザルシュは心配そうな顔にかわって、アイズィーに問う。
「そうなんだ。どこの客室の寝室もつかえない。他の寝室は…流石に失礼だろ」
「…ふうん…」
ザルシュは顎に手をあて、目線をずらした。そして、「なんかいやな予感がする匂いのオーラ」を振り撒くような、怪しい笑いをした。
「ザ、ザルシュ?」
「…アイズィー!ここの寝室かすよ。俺はソファーでもなんでも寝れるから」
解らなくもないが、それは可哀相だ。アイズィーは首をブンブンふった。
「ザルシュ、それは流石に……。
そんなにしてくれなくても」
「…ふ〜ん」
ザルシュはやっぱりね、そういうと思った、と呟いた。
「え?どういう意味なんだ?」
「アイズィー、そしたらあんた、どこで寝るんだよ」
「………あ」
アイズィーは完敗した。
2010/10/03 23:05
[143]のなりい
あらあら・・・。なんだか大変なことになってきたねぇ・・・。普通の話し方のマークさんもかっこいいや~^^
ザルシュ君とアイズィーさんの会話は何時聞いても面白いね(笑)
カルロさんとアンネさんみたい。
2010/10/06 14:35
[144]Ewota
おふぃさしぃぶりぃどぅうぇすwww
友人に「ザルシュ、どっち系の話してんの!?」と突っ込まれてしまいましたw
のなりい
マークLOVE率あがってきてる;
かっこよくかっこよくを意識してるから、なんか嬉しいよ←
どっちみち、熱々カップルの会話はおもしろいんだねw
2010/10/06 20:47
[145]Ewota
昔からザルシュは長い付き合いで、かれこれ10年はあろう。
でも、彼を見る度頬が赤らむようになったのは、7年前??いや…6?
でも、あのときは彼のことをカッコいいとはおもわなかったかも。
彼に手をひかれて夜の街をあるきながら、そうおもった。
同じ年代の子より背丈がひくめで、髪や瞳は赤茶なのに彫りが深い。声は甲高くて、お調子者でやんちゃで、とにかくわがまま。
それでもってどことなくぬけていた。
わたしは彼にはめられて城をぬけだしているんだろうけど…
安心感があった。
「ひがああああああああああああ!!」
人々の叫び声が、それをさえぎった。
2010/10/06 22:29
[146]Ewota
「カルロさん、なにがあったんでしょう!?」
「解らない。でもやばいのはたしかだぜ」
カルロさんの指差す先に、マークさんと司令官が剣をぶつけ合う絵があったのだ。
爆風でカルロさんの杖はとばされた。ちかくに砲弾がおちたのだ。
二人のぶつけ合う剣の鈍い音が、辺りに響き渡った。
「ザルシュ?」
「ん?」
「今からどこにいくんだ?」
「あ~~…決めてない」
「はあ!?」
「いや、なんかさ?ちょっと外に出てみたかっただけなんだよね。
これといって目的地もねえし」
「……。
なんでお前はそうも計画性というものがないのだ!?…せっかく期待してたのに」
「…なんかわりい」
アイズィーはザルシュの服の裾をつかみ、ぶんぶんふりまわした。
2010/10/06 22:40
[147]Ewota
安心感があた。
「ひがああああ!!」
この二つは、時間軸も場所も違うところでくりだされている物事です。
改行ミスりました…。
では、夜中三時のラヴラヴwカップルに目線をおいて、こうしん!!
2010/10/07 20:07
[148]Ewota
アイズィーはおこったそぶりを見せて、ザルシュの歩いている真逆の方向に歩き始めた。
「おい、まてよ」
そんなザルシュの呼びかけにも無視。
しかし、残念。アイズィーの肩をザルシュはつかみ、そのままひきずりこんだ。
途中、アイズィーは小石に躓いて、彼の胸元に凭れる様になってしまった。
「まてよ。
確かに、そういった実質的な目的はねえが」
ジッシツテキ、なんて使う彼を始めてみた。
「まあ、おおきな目標はある」
ザルシュは唇に人差し指を「しー」の形にした。
「つまり?」
「秘密」
「えええ~!!」
「あははははは」
ザルシュは笑いながら(きっとガールフレンドの気をはぐらかす気なんだ)手を無理やりひいた。
アイズィーは家にかえってから、彼がどれだけの策士か実感したのだけど。
つれられたのは、おおきな広場の噴水広場だった。
ここはいつも賑わっているんだよ、なんたってここは、地下に明かりが灯る随分前からあった町だから…。ザルシュはそう囁きながら、あそこをゆびさした。
偽りの、地下に光がないためにウィダードがつくったあの人工太陽。
今は月になっていた。
アイズィーは寂しくなった。
卍は、そのウィダードの技術を乗っ取ろうとしている。父上は「解りきったこと」といつも呟く。
ロッパさまもいつもそういっていた。
もし卍のボスが現れたら、私は総力戦してまでそいつをひっ捕らえてやりたい。
「ああーーー!」
「あー」
「王子だーーーー!」
ぼんやりと物騒な考えごとをしていた彼女を我にかえさせたのは、そんな子供たちの叫び声だった。
2010/10/07 21:05
[149]Ewota
そいつらは、きっと私から愛しの彼をうばうんだ。女の勘はそう簡単にくずれない…
「王子―!!その人だあれ?」
一人、妙に馴れ馴れしく彼にききだした。
彼は「野蛮王子」と「悪名」名高い人物なのに。子供というのは邪魔なやつ。
「こいつ?」
彼までのせられた。
「そうだよ。そのちっちゃい女の子」
少年は私を指さしながら、きつい言葉を屈託のない笑顔を保ちながらあびせた。
たしかに私は145しかないけど…なんて無礼な奴!!
「まてまてー、それは女の子に失礼だぞお」
一人フォローに回る。全然効果ないけど。
「しってるよ!!このこね、王子のカノジョなんだよ!!ママが言ってた」
どこからか可愛らしい(皮肉を込めまくって)おんなのこが口をはさんだ。
「マジでか」
「おお!!ヒューヒューアツーイ!」
「ヒューヒューヒュー」
茶化しの声はどんどん辺りに響き渡って、周りには大人もたくさん集まりだした。
「キスしたことあんのかよおお」
「これタク!」
「あんのかよお」
「ショー!!」
叱咤の声も響き、みるみる顔が火照るのが見なくても解る。
周りの大人も、しかりながらなんだかんだきにはなっているようで、ずっと其処から離れないでいる。
「……うーん……」
キスコールに彼もまいっていた。
しかし、いきなり
「これはカウントに入れるなよ」
その声が耳元でささやかれ、
頬が何者かの力によってふゆ、とおされた。
いや、
目の前で驚きの顔にみちた子供たちがいた。
2010/10/08 21:38