[1]ボリス
【堅物刑事と貴婦人】
初めまして、ボリスです。拙い文章ですが、楽しんで頂けたら幸いです。
2010/02/02 21:43
[243]ボリス
>>チーズ探偵
チェルミーが暴走してもゴードン警部達がなんとか止めてくれる筈だから大丈夫……だよ?
>>茜星
心配だよね……今回はシリアスだけど次の話はほのぼのだから……
>>town
悪寒を感じた3人はチェルミーの性格を知ってるからね……。一種の勘だと思うよ?
2010/04/11 02:49
[244]ボリス
「アメリーさん、必ず貴女を刺した人物を見つけます……」
ベッドに横たわる彼女に私は言う。
しばらく椅子に座っていると、
「チェルミー、アメリーさんの容態は……?」
コーギー達がやって来た。
「………今夜が峠だそうだ」
「……チェルミー、無茶はするなよ?」
グロスキーの言葉は、空気に溶けていった。
――――彼女は何とか峠を越えたが、私に笑顔を見せてくれる日はいつになるのだろうか?
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「チェルミー、少し休んだらどうだい?」
ゴードン警部が私に言う。
「――…私はまだまだ大丈夫です」
―――休んでいる暇などない。
「しかしチェルミー、顔色が……」
―――早く手掛かりを見つけなければ……
「チェルミー……心配なのはわかるけどよ、休憩位してもバチは当たらないぞ?」
グロスキーはチェルミーに少しでも休んで欲しかった。と、言うのもこの会話は数十回と繰り返されているのだから。
「チェルミー……少し仮眠とっても大丈夫だからさ?」
―――寝てないのはお互い様じゃないか?
コーギーの言葉を跳ね返して、トイレに向かおうと立ち上がったが、そこからの記憶が無い。
********
「―――警部、流石にそれはマズイと思うんですが……」
「こうでもしないと彼は休まないだろう?さて、チェルミーを仮眠室に連れて行こうか……」
ゴードン警部とグロスキーはチェルミーを二人で仮眠室に連れて行った。
「部下を昏倒させる上司はゴードン警部だけかも知れないよね?」
コーギーは、一人ポツンと残された部屋で言うと、また手を動かし始めた。
2010/04/12 17:40
[245]town
コーギーが1人で....
2010/04/12 18:09
[246]ボリス
>>town
コーギーが置いてきぼりになっちゃったよ……(汗)
コーギー「ベッドの準備したのは僕だからね?」
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「コーギー、皆はドコに行ったの?」
暫くしてから、彼がやって来た。
「仮眠室。チェルミーを強制的に寝かしつけたから。」
「……大変だったね?おっと、忘れるところだったよポストにこんなモノが、入っていたよ……チェルミーさんに渡してくれるかな?」
彼の名前はレスター。僕らの仲間だ。
「ありがとう、レスター、チェルミーに渡しておくよ」
レスターから手紙を受け取った時に、ゴードン警部達が帰って来た。
2010/04/12 21:29
[247]茜星
手紙…関係あるのかな…?
2010/04/13 06:06
[248]ボリス
>>茜星
すっ鋭いなぁ……この手紙、実は……
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「ゴードン警部、ただいま戻りました。」
レスターはゴードンに敬礼をした。
「それで、何か手掛かりは……?」
「アメリー夫人が倒れたと思われる場所に足跡がついてました。犯人が間違えて血痕を踏んだ可能性があります」
「ありがとう、レスター」
「それでは、失礼しますチェルミーさんに宜しくお伝え下さい」
彼は、風のように去って行った。
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「――…私は何故ベッドにいるんだ?」
気がついた時には、自己嫌悪に陥る。
「チェルミー、気分はどうだい?」
ゴードン警部が様子を見に来てくれたようだ。
「……最悪です。」
「そうか。……腹減ってないか?」
ゴードン警部が紙袋を渡してきた。
「ありがとう、ございます……」
私は紙袋を受けとって礼を言う。
「チェルミー、これを食べたらすぐ病院に向かいなさい。彼女の意識が戻ったそうだ」
「……本当ですか?」
「私がウソを言ってどうする?」
「……そうですね。警部がウソを吐いてもすぐにバレてしまいますし?」
「―――気を付けて病院に向かいなさい」
「はい、ゴードン警部っ」
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「チェルミー、これ……レスターがポストに入っていたって」
コーギーが例の手紙を渡して言った。
「―――…私宛て?」
差出人不明……嫌な予感がする。
思い切って封を開けて中身を見ると、クシャリと丸めて叩きつけた。
「ちょっと……チェルミー?!」
その顔には怒りしかない。
―――…これは私に対する挑戦か?ならば、全力で受けてやろうじゃないか……ビリー・ホークス、貴様を許しはしない。絶対にだ。
《親愛なるチェルミー君へ
君の奥さんの事は残念だったね?
―――…君の事だから頭に血が登ってるんじゃ無いの?だったら嬉しいなぁ。
いいことを教えてあげよう?彼女を刺したのはこの私だ。怒った?だったら私を捕まえてごらんなさい?
まあ、私が君なんかに捕まるヘマはしないけどね?
それじゃあまたね、チェルミー君?
貴方の友人ビリー・ホークス》
―――彼の怒りは限界点を突破した。
2010/04/13 10:31
[249]茜星
うわっ……やばい…。
というか知り合い…?
2010/04/13 18:11
[250]チーズ探偵
ビリー・ホークスの書いた手紙…
絶対けんか売ってるよ。
2010/04/14 16:42
[251]ボリス
>>茜星
彼は色々調べたみたい。チェルミーに関する事とか。一方的な知り合いかな?(えっ)
>>チーズ探偵
お久しぶり~。ビリーは完全にチェルミーに喧嘩ふっかけて冷静さを失わせてるよね……。(汗)
2010/04/14 18:51
[252]ボリス
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「――…悪い。つい感情に任せてしまった」
―――手紙を見るんじゃなかったな。
「チェルミー、顔が真っ青だよ?」
コーギーが私の顔を覗き込んで言った。
「気持ちが落ち着いたら、病院に向かうよ。」
私はコーギーにそう言うと、叩きつけた手紙を拾い直してゴミ箱に捨てた。
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なんとか気持ちを落ち着かせ、病院に向かうと、
「チェルミーさん……お仕事は…?」
起き上がった彼女は混乱していた。
「アメリーさんが目を覚ましたと聞いて……。貴女が無事で良かった………」
傷に響かないように優しく抱きしめる。
「チェルミー、さん?」
「すみません、私の責任です……」
声が、掠れる。
「私が不用意に物音のする方へ向かったのが原因ですもの……。チェルミーさん、あなたが気に病む必要は無いのですよ?」
「それでも、私は……」
「チェルミーさんは何もかも、背負い過ぎです。………私にも少しは背負わせてください。苦楽を共に……誓ったではありませんか?」
―――……私は、久しぶりに泣いた気がする。
2010/04/15 09:28