[1]ボリス
【堅物刑事と貴婦人】
初めまして、ボリスです。拙い文章ですが、楽しんで頂けたら幸いです。
2010/02/02 21:43
[483]雫
こちらこそ宜しく^^
仲直りできてよかった☆
本当にこの2人はお似合いの夫婦だよね^^
お互い更新頑張ろう!
2013/06/02 22:59
[484]ボリス
>雫
うん。お互いに頑張りましょう(^.^)
次は、あの話にしようかな(ニヤリ)
***********************
―第26話―チェルミー、走る。
――時は過ぎ、アメリーのお腹は日に日に目立って来た。
「あなた、行ってらっしゃい」
アメリーがチェルミーにキスをする。
「――行ってくる。アメリー、くれぐれも無理をするな。自分だけの身体じゃ無いんだからな?」
「わかってるわ。チェルミーさん」
アメリーは大きなお腹を撫でると、優しく笑う。
「何かなくても連絡してくれ」
チェルミーはアメリーを優しく抱きしめるといつもの様に出勤した。
****************
「相変わらずのラブラブでありますね警部」
職場に着けば部下の一言はそれだった。
「見てたのか?バートン」
「近所なのでイヤでも目につくであります」
「…………バートン、ちょっといいか?」
一瞬、スコットランドヤードが凍りついた。
「バートンさん、大丈夫かな?」
「大丈夫だと思うよ?この前、デートしてたら警部が奥さんと一緒に買い物してたの見たよ。しかも恋人繋ぎで手を繋いでたし」
「過保護の域に達してるよな。わからん事もないが?」
それぞれが小声で会話をする。上からコーギー、レスター、グロスキーである。
「随分、でかいヒソヒソ話だな。コーギー、レスター、グロスキー?」
「「「………(聞こえてた)」」」
三人は、ぎこちなく振り返った。
――そこには、鬼がいました。
「警部、そんなにイライラしていると眉間のシワが直らないであります!」
「バートン!」
スコットランドヤードに本日2回目の雷が落ちた。
そんなやり取りをしていると、けたたましく電話がなった。
「――グレッセンヘラーカレッジ付近のアパートで立て籠り事件発生です。」
「わかった。すぐに現場に向かうぞ!バートン、行くぞ」
「私も行く。腕っぷしが強い奴も必要だろう?」
コーギーが電話を受け取り、チェルミーが指示を出す。
先程のアレは何だったんだろうと思うほどに。
「いざとなったら頼む。グロスキー」
「任された」
「くれぐれも無理をしないで下さいね。皆さんお気をつけて」
今回、留守番となったレスターはサポートに撤した。
************
「――ちょっとでも変な真似してみろ!コイツがどうなってもいいのか?」
現場に着いた時、緊張感が伝わった。
「助けて……」
男が女性を人質に取っていた。
「アネット?!」
グロスキーが驚きの声をあげた。
「知り合いか?」
「知り合いも何も……」
チェルミーが聞くと、グロスキーが言葉を濁していたが、はっきりと言った。
「……別居中のカミさん」
「「………。」」
私とバートンは固まったのだった。
2013/10/16 23:58
[485]むきさめ
はじめまして。
チェルミー警部たちのお話ですね、面白いです!
小説うまいですね~
タメ呼びokです、よろしくお願いします!
2013/10/17 18:06
[486]ボリス
>>むきさめさん
ほめて頂きありがとうございますm(__)m
私もタメ口でいいですよ(^-^)
************************
「カミさん、ねぇ……で、どうすんだ?」
「とりあえず犯人を取り押さえてアネットを救い出すしかないな……」
「そうだな、バートン。お前ならどうする?」
「交渉であります……でも、うまくいくかどうかわからないであります」
「やってみない事には何も始まらない。拡声器を借りるぞ?」
チェルミーは強引に拡声器を奪い取り、息を吸い込むと言葉を発した。
《――犯人に告ぐ。人質を解放して、おとなしく投降しなさい》
「うるさい!」
お決まりのセリフを言うと
《故郷(くに)の母ちゃんも泣いてるぞ?》
「母親なんていない!」
《育ててくれた人は居るだろ?》
「…………。」
《何があったか知らんが、こんな事で人生を棒に――》
振ってはいけないと言おうとしたその時、
「警部、アメリーさんが……」
バートンが私の耳元で喋る。
「………っ!!」
「――行ってこい。ここからは私が指揮をとる。」
グロスキーはチェルミーに淡々と言う。
「だが……」
「産気付いたんだろ?……間に合わなかったら一生ネタにされるぞ?俺みたく」
「えっ……」
「グロスキー警部、お子さんいたんでありますか?」
「いるに決まってるだろ?」
「知らないであります」
「今、話した。」
「事件ほっぽいてアメリーの所に行けるかっ?!」
文句を言うチェルミーから拡声器を奪い取り、
《おい、テメエ……耳の穴かっぽじってよーく聞け。たった今から指揮を取るグロスキーだ。俺はさっきのやつみたく優しくは無いぞ?》
穏便と言う2文字が消え去った瞬間だった。
2013/10/21 21:07
[487]むきさめ
じゃあ早速タメで。
不快感を覚えたらぶん殴ってください
グロスキー警部いい人!
でもアメリーさんが…
大丈夫か?
2013/10/22 15:49
[488]雫
あまり来れず、申し訳ないm(__)m
人質ガが、グロスキー警部のカミさんだって読んで、思わず吹き出した^^
って、警部!!
犯人を刺激するような発言しちゃダメでしょ(汗)
どうなっちゃうの~(((((゜゜;)
2013/11/04 13:45
[489]ボリス
なかなか更新出来なくてすみませんm(__)m
気長に待っていただけるとうれしいです
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「そういや、パトカー1台空きあったな……」
「警部が勢いよく走って行ったであります」
「ありゃ時間かかるな。さっさと解決して帰るぞ」
チェルミーが去った後、グロスキーは文字通り犯人の隙をついて(やや強引な方法で)解決したのだった。
一方、パトカーを借り損ねたチェルミーは、全速力でアメリーが搬送された病院に向かっていた。
「…………っ早く着かなければ」
どれくらい走ったのだろう。既に肩で息をしていた。
大分ふらふらするが、もう少し行けるだろうと頭で考える。
しかし身体は正直で、少し走っただけでこのザマだ。
ーー年だな。何て考えていると、前方に人影が見えた。
「………………?!」
一瞬、ドキリとした。その人影はいつぞやの少年が立っていた。
『………………で』
何やら喋っているが途切れ途切れで聞こえない。
呼吸が整い私はまた走り出した。身体はだるいが考えてる余裕はない。途中、何度も転びそうになったが、何とか持ちこたえた。
その間、少年はゆらゆらと前方で一定の距離感を保って走っていた。
『…………いで』
「…………。」
少年の言葉を理解した、私は残った体力を使い病院まで一気に走り出した。
ーー病院に着いた時。受付でアメリーの部屋を聞くと、また走り出した。
「病院はお静かに!!」
看護婦の言葉を無視して階段をかけ上がる。
「アメリー?!」
病室にはアメリーはいなかった。
「アメリーさんは、先ほど分娩室に行きましたよ」
先ほどの看護婦が追い付いてベッドメイキングを始める。
「ありがとう」
今度は分娩室へ私は移動した。
「だから廊下を走らないで下さい……」
看護婦がため息をつきながら言うとシーツを変え始めた。
2014/10/14 22:29
[490]雫
グロスキー警部、どんなやり方したんですか(汗)
まあ、解決したからよかったけど^^;
ゆらゆらと漂う少年の影。言葉を理解したチェルミー警部。
うちは分からんかった(汗)
アメリーさんが、分娩室に!
急げチェルミー警部!
今年もお互い更新頑張ろう!
2015/01/04 18:37
[491]ボリス
≫雫
時間がかなり空きすぎてごめんなさい。揺らめく少年はチェルミーの走る(強制)な言葉を話した為、走らないといけない事に……。
今年も残り少ないけどお互いに更新頑張ろう!
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
ぜえぜえと肩で息をする私は、やっと分娩室に着いた。引き戸に手をかけると一気に引いた。
「アメ――?!」
「何なんですか貴方は?!いきなり入ってきて!」
「アメリーさんは隣の分娩室ですよ!!!」
「失礼しました」
看護婦の言葉を聞いて、私は静かに戸を閉めた。
……簡単に説明すると、私は部屋を間違えた。気を取り直して、もう一つの引き戸に手をかけた。
おぎゃあと赤ん坊の声が聞こえる。が、何かがおかしい。思わず勢いよく戸を引くと、目の前に看護婦がいた。
「あら、アメリーさんの旦那さん。丁度呼ぼうと思ってたんですよ」
恰幅(かっぷく)の良い看護婦がにこにこしながら立っていた。
「さあさあ入って入って、こんな所に居たんじゃ奥さんと子供の顔が見えないわよ。ほらほら、元気な男の子と女の子ですよ?」
「そうですね……」
半ば引きずられるようにして、分娩室に招かれる。
「チェルミーさん」
「アメリー、よく頑張ったな」
「ええ、大変でしたわ」
すやすやと眠る我が子を見比べると何とも言えない感情が湧いてくる。
――これが父親になると言うことなのだろうか。
『――ありがとう、おとうさん』
囁くように小さな声が聞こえた気がした。
「これからもよろしくな≪母さん≫」
「はい。≪お父さん≫」
――後日、家に押しかけたグロスキーと義父により大量のお祝いに頭を抱える事になろうとは、この時は誰も思わなかったのは確かである。
2015/10/12 18:22
[492]ボリス
オマケ
「……お義父さん、グロスキー、これは一体何なんですか?」
「「滑り台だ!!」」
どーんと効果音が付きそうな堂々とした言葉。
「……とりあえず滑り台は早いんで帰って下さい」
「子供は早く育って成長はアッという間だぞ」
「そのうち喋りだして≪じいじなんか嫌い≫って言い始めるんだ」
ドア越しで妄想を始めた義父。
教育方針は頭の隅でぼんやりと考えながら、
「とりあえず、お茶でも飲んで頭冷やしてください。グロスキーはウィスキー飲むか?」
「いいや。私もお茶でいい。親父をここまで乗せてきたから」
「そうか。簡単なもてなししか出来ないが、そこは勘弁してくれないか」
私は義父と義兄を客間に案内したのだった。
2015/10/22 17:06