[1]ウィザー
【レイトン教授と魔女の涙】
遂に、2作目を始めることができました!
前作よりも長編になる予定であります。
1作目より、行動範囲を広げようかと・・・・・・。
2作目も、よろしくお願いします!!
2010/01/30 20:39
[82]ウィザー
早くも、次章に行きます!
2章 【ローラス街】
「すごいなぁ! モレントリー急行は!」
子供っぽくはしゃぎながら、窓から外を見ているカールさん。
「僕、人生初のモレントリー急行なんだ! 噂異常に豪華な列車だ!」
「カールさん、少し落ち着いて下さい!」
僕は、子供のように騒ぐカールさんをたしなめた。
今、僕たちは、ローラス街に向かうために、モレントリー急行に乗っている。
もちろん、イヴを待ちに帰らせてあげるために。
今回の乗車は、僕とレイトン先生にとって、三度目の乗車だ。
コンパートメントの番号は6。懐かしい、ジェレミーさんと一緒に過ごしたコンパートメントだ。
イヴは、レイトン先生から貰った分厚い本に顔を向けながら言った。
「はしゃいでる? はしゃいでる、子供っぽい」
ストレートに言ってしまうんだなぁ、イヴは。
でも、カールさんの耳には全く届いていない。今も、何かを叫びながら感動している。
僕は、さり気なくイヴに訊いてみた。
「イヴ、レイトン先生から、どんな本を貰ったの?」
とても気になっていたんだ。イヴは研究室を去るまで、一心にこの本を見つめていたから。
イヴが、無言で題名を見せる。
「新謎伝説……。あれ、これ、謎伝説っていう本に似てるなぁ」
僕がポツリと呟くと、レイトン先生は紅茶の香りを楽しみながら言った。
「それは、その謎伝説の新刊だよ」
「え、そうなんですか!?」
「あぁ。実に面白い謎が載っていたよ」
「えぇっ! 初めて知りました!」
なんということだ。帰ったら、すぐに購入しなくては!
でも、イヴには少し、難しいと思うんだけれど……。
そのことを失礼の無いようにイヴに訊いてみると、イヴは一言。
「ちょっと難しいけど、面白い」
この年でこのシリーズの面白さが分かるなんて!
僕は、真剣になって読んでいるイヴを、感心しながら見つめた。
その隣では、カールさんが、自分で持ってきたクッキーをかじっている。
「あぁ、ルーク君もどうだい?」
そう言って、カールさんが香ばしい香りをさせているクッキーを一枚、僕に差し出した。
「わぁ! ありがとうございます!」
「あ、教授もどうぞ。お口にあうか、少し心配ですけれど」
「では、頂かせてもらおうかな」
僕は、レイトン先生がクッキーに手を伸ばしている時に、クッキーを頬張った。
サクッとした歯ごたえなのに、全く形が崩れない。それに、とてもおいしい。
甘すぎず、かと言って甘くないことも無い。絶妙な甘さだ。
「おいしいです!」
僕は頬張った瞬間、知らないうちにそう叫んでいた。
カールさんは、嬉しそうにニコニコと笑っている。
レイトン先生も、うんうんと頷いている。
カールさんは、本とにらめっこをしているイヴにも、クッキーを差し出した。
「クッキー、イヴもどう?」
イヴは、ちらっとカールさんを見てから、クッキーを受け取った。
そして、少しためらいがちにかじった。
しかし、すぐにルビーのような目を丸くした。
「おいしい……!」
「そうかい? よかったよかった。実はこれ、僕が作ったんだ。小さい頃から料理をするのが得意でね」
「え、これ、カールさんの手作りなんですか!?」
驚いた。カールさん、お料理が上手なんだ。
カールさんは、少し恥ずかしそうに微笑んでいる。
ポツリと、イヴが呟いた。
「ロザリー様よりも、上手? 良い勝負」
ロザリー! あぁ、すっかり忘れていた。
僕は、レイトン先生に目を向けた。
レイトン先生も、僕に目を向けている。
そして、イヴを見て、この時を待っていたかのように、口を開いた。
「イヴ。君は倒れていた時も、何度かその名を呼んでいたんだ。
ロザリーさんと君は、どんな関係なのか、教えてくれないかい?」
2010/02/18 17:45
[83]桔梗
私も、二人がどんな関係か気になるなぁ・・。
カールさん、料理得意だったんだ!ロザリーさんもそれぐらい上手いのか・・。
続きもがんばれ!!
2010/02/18 18:00
[84]ウィザー
~桔梗~
カールは抜けている分、得意なことはものすごく得意、という感じの予定…!
ロザリーとイヴの関係は、つぎの更新の時に、ばらします!
ル「なんで、今日じゃなかったんですか?」
ウィ「な、長くなるから……」
ル「今日のも充分長いような気がします。ここの掲示板の人を見習って、もっと読みやすくしたほうが良いと思いますよ?」
そ、その通りです……。
2010/02/18 18:07
[85]twon
ルークそんなことないよ~!すごく上手ですよ~!
2010/02/18 20:24
[86]腐女★ゆうん
おお!
カールやっといいところあった(笑)
そしてようやくロザリー様までたどりついた*
更新楽しみにしてるねい^^*
2010/02/18 22:27
[87]ウィザー
~twonさん~
あ、ありがとうございます。ルークもそう言ってくれると良いんですが、まだまだレベルが足りませんね! 頑張らないと!
あの、よかったら、タメ&呼び捨てにさせていただいてもよろしいですか?
私は、全然OKです!
~ゆうん~
ようやく、ロザリーに辿り着きました!
近々、登場してもらう予定!
カ「でしょ。良いところ、僕にもあったでしょ?」
イ「ある? 無い。ゆうんさんが、優しい」
もちろんですよねぇ? イヴ。
2010/02/19 16:45
[88]ウィザー
どうにか、近々、一人登場人物を出せそうです。
あぁ、長いなぁ……。
【続き】
イヴは、大きく目を開き、ちょっとだけ俯いた。
足を小さく揺らし、本の表紙を見つめている。
言っても良いのか、言ったらいけないのか、迷っているようだ。
そこに、クッキーをかじっているカールさんが、とても軽い口調で言った。
「まぁ、言うか言わないかは、イヴの考え次第じゃないかな。でも、迷っているということは、言っても良いという考えがあるからじゃない?」
た、確かにそうだ。普通、言わないと決めていたら、すぐに拒否をするはずだ。
カールさん。クッキーをかじらずにそう言ったら、格好良いのに。
イヴは、カールさんの言葉を聞いて、どうやら言う決心したようだ。
「……イヴは、拾われた子。イヴは、誰かに捨てられた子」
「えっ……!?」
僕とカールさんは、失礼ながら、声を上げてしまった。
レイトン先生は、真剣な顔で、イヴの話を聞いている。
「イヴは、一年前に拾われた。ロザリーさまに。
全く覚えてない。自分が、何処から来たのか、自分が何者なのか」
イヴは、悲しそうに俯きながら言った。
その姿が、小さすぎて、こちらまで悲しくなってくる。
「イヴは、知らないけどロザリーさまのお屋敷の前に倒れてた。
ロザリーさまは、記憶がちょっとしか無いイヴを、助けてくれて、行き先の無いイヴを育ててくれるって言ってくれた」
イヴが、嬉しそうに顔を上げる。
「ロザリーさまは、イヴの命の恩人。イヴのご主人様」
にっこりと微笑むイヴは、10歳とは思えない笑みを浮かべていた。
ロザリーさんに拾われる以前の記憶をほぼ無くし、自分が何者なのかも分からない日々を、イヴは送ってきたのだ。
どれほど、苦しかっただろうか。どれほど悲しかっただろうか。
僕は、倒れていた時のイヴの苦しそうな寝顔を、思い出した。
あの表情は、この過去から、生まれたのだろうか。
何か右側から音がするぞ、と思ったら、カールさんが鼻をすすっている。
「ロ、ロザリーさん。なんて良い人なんだ!」
僕も共感しているけど、カールさん、涙もろいのだろうか。
「ロザリーさまは、この人よりちょっと年上だけど、この人よりキレイ」
この人、のところでカールさんの指差すイヴ。
いや、カールさんも顔立ちの整っている人だと思うけどなぁ。
カールさんは、当たり前だろうと言うように、笑っている。
レイトン先生は、イヴに訊いた。
「ロザリーさんという人は、どんな人なんだい?」
「どんな人? ……ローラス街の、魔女の館に住んでる人。優しくて、料理が上手で、手先が器用なキレイな人」
「ま、魔女の館ぁぁ!?」
僕は、びっくり仰天して、叫んでしまった。
イヴは頷く。
「伝説のある館の、持ち主。
伝説の魔女と錬金術師と、ロザリーさまの家柄は、関係が昔あったみたいだから、誰もいない館を守るために住んでる。
でも、ロザリーさまは、魔女と錬金術師と関係の無い人。ロザリーさまの祖先がその人たちと仲が良かっただけ」
「じゃあ、簡単に言うと、博物館の館長みたいな感じ?」
「……。例えが変だけど、そんな感じ」
イヴは、かるーい口調で入ってきたカールさんに、ものすごく不愉快そうな顔を向けつつ、そう言った。
レイトン先生は、ティーカップを手に言った。
「ロザリーさん。ぜひ一度、お会いしてみたいね」
「僕もですっ」
もちろんじゃないか。イヴを助けてくれた心優しい人、ロザリーさん。一度会ってみたいな。
イヴは、少し微笑みながら言った。
「会える? たぶん、会えるはず」
2010/02/19 17:26
[89]紐子
真相突かれた!イヴ!
なんか久しぶり☆
いや、あのときは失礼しました!
ちなみに、サファイア☆はあれから全然自分のしたことが分かってないんで、叱ってやりますw
そんでもって、謝罪の言葉&この小説の感想をどっさりと書かせてやるので。
ワガママですみません。
長文失礼っ!
2010/02/19 17:43
[90]twon
自分はタメOKです!
2010/02/19 17:50
[91]桔梗
いっぱい更新されてる~!!
私もロザリーさんに会ってみたいな~。きっと優しい人なんだろうな~!
では、続きもがんばれ!
2010/02/19 17:51