[1]ウィザー
【レイトン教授と魔女の涙】
遂に、2作目を始めることができました!
前作よりも長編になる予定であります。
1作目より、行動範囲を広げようかと・・・・・・。
2作目も、よろしくお願いします!!
2010/01/30 20:39
[162]ウィザー
【続き】
カールさんは、そこまで言うと、軽く息を整えた。
「語り継がれてきたのは、ここまで。
どういう奇跡が起こったのは、全く語り継がれていないんだ。
僕の家系だけではなく、ヨアンさんのかけいも。
理由は、よく分からないけどね」
なんだか、結構大切で肝心なところが語り継がれていないような気がする。
レイトン先生は、なるほどといった風に頷いた。
「粉を撒き、風を起こす。それが紋章の作り方だね。
そして、紋章が無ければ、魔女が涙を流しても意味が無いということも分かった」
「えっ、何でですか?」
僕がそう訊くと、イヴはすっと指を立てた。
「涙は、紋章の中心に落とされた。
そこから、涙は紋章の中央で落とさないといけないということが分かった。
さらに、紋章の中心が奇跡を起こす場所だから、奇跡を起こす涙は、そこに落とさないといけない」
イヴは、年のわりに賢い、ということがよく分かる言葉だ。
レイトン先生も、カールさんも、頷いている。
カールさんが、またいつもの様にニコニコと笑った。
「ま、結局は奇跡を起こす方法しか分からなかった、ってことだよ」
「いや。かなり大きなヒントだと思うよ。
場所が分かっているだけでも、何も分からないよりは良いさ」
レイトン先生は、シルクハットを被り直した。
「ともかく、魔女についても錬金術師についても、情報は少ない。
こつこつと、ヒントを見つけ出すしかないね」
「……魔女は、館にいつもいる」
ボソッと、イヴが呟いた。
一気に、男性群の目がイヴにいく。
イヴは、平然としながら言った。
「ロザリーさまが言ってた。
魔女はいつも館にいて、イヴたちを見守ってくれてるんだ、って」
か、かなり大きなヒントが手に入った。
それも、とっても簡単に。
魔女は、いつも館にいる。
すなわち、今も館にいる、ということだ!
「教授ぅ。案外、簡単に見つかっちゃいそうですね」
カールさんは、苦笑した。
しかし、レイトン先生は、頭を振っている。
「いや、難しいはずだ。
魔女は人なのか、それとも物なのか……。
全ては、最初の前提で決まるんだよ。
いくら範囲が定められているとはいえ、簡単には現れてくれないさ」
そう言ってから、レイトン先生は、ふっと表情を緩めた。
「けれど、ここで考えているばかりというのも良くないね。
まずは、館を全部見て回ろうか」
「わぁ! 探検ですね!!」
カールさんが、僕が言おうとしたことを叫ぶ。
ま、負けるものか!
「た、探検じゃなくて、調査ですよ!
ですよね、先生?」
「何を言っているんだい。探検に決まってるじゃないかぁ!」
「調査ですっ!!」
「探検ですよねぇ、教授?」
「調査ですよ。いつも、先生はそう言ってますから! ですよね、先生?」
僕らに問い詰められたレイトン先生は、苦笑する。
「言い方は違うけれど、意味は大体同じだよ」
そんな僕達を見て、イヴが一言。
「幼稚な言い争い? どうでもいい言い争い? その通り」
僕とカールさんは、小さくなるしかなかった。
2010/03/01 17:08
[163]桔梗
イヴとレイトン先生、大人だね~!
館がどんなのか、気になる~!!
2010/03/01 18:09
[164]ラビッツ
え~ こんにちは、ラビッツです!
この前(結構前ですが)お返事ができなくてすいませんでした!
イヴさんすごい面白い人ですね!
まぁ・・カールさんやルークは小さくなるしかありませんね・・・(笑)
私の中では結構好きな人です(笑)
2010/03/01 19:11
[165]腐女★ゆうん
あ~,今回も面白いねぇ^^
あのね,ゆうんのクラスにイヴちゃんていう人がいて,いつもその人のこと思い出して苦笑してしまうww
2010/03/01 20:01
[166]twon
よく考えたら紅一点!
存在感があるな~!
2010/03/02 00:06
[167]riddle
先生はソフトに、そしてイヴちゃんはストレートに[d:0198]
私この4人の組み合わせ楽しくて好きです!!笑
館では何が待ち構えている(?)のか…楽しみ[d:0150]
更新頑張ってね♪
2010/03/02 18:33
[168]ウィザー
~桔梗~
館、頑張らないと……。
今回の舞台&ヒントの散乱場所だからね!
イ「大人? 大人、嬉しい」
カ「それって、単に僕とルーク君が子供っぽいからなんじゃ……」
ル「僕は、そんなに子供っぽくありません! カールさんが子供っぽいんです!!」
イ「その通り」
カ「2人とも、もうちょっとやわらかく言ってくれても良いんじゃないかなぁ……」
~ラビッツさん~
お久しぶりです!
イヴは、頑張ってもらわないと大変なんですよ。この暴走キャラを押さえつけるためにも。
カ「ぼ、暴走キャラって、なにがなんでも酷くないかな!?」
イ「酷い? 全然。全く酷くない」
ル「あの、一応、僕とレイトン先生のお話なんですからね? 僕達よりも目立っちゃいけないんですよ?」
レ「確かに、なにかを間違っているような気がするよ」
~ゆうん~
マジですか!? なんでイヴさんと申されるか分かりませんけど、めっちゃくちゃ吃驚です!
ル「面白いですね! イギリスの方なんでしょうか? それとも、ニックネームか」
イ「イヴと同じ名前……。すごい」
カ「性格は、全く違うだろうね。こんな子だったら困るよ」
イ「……」
ル「カ、カールさん! 自分で地雷踏んでどうするんですかっ!!」
~twon~
言われて気が付きました!
確かに、紅一点です! 幼いけど。
レ「イヴは、我々が全面的にカバーしていこう。イヴは、まだ小さいからね」
ル「分かりましたっ!」
カ「大丈夫ですよぉ! イヴなら、どかんと一発食らわしちゃいますって」
レ「カール。言葉が良くないよ」
~riddle~
そう言ってもらえて、嬉しいです!
館、絵で紹介出来たら楽なんだけど……と毎回思ってしまいます。
イ「イヴ、ストレート?」
レ「そうだね。言いたいことをはっきりと言える、良いところだ」
カ「イヴは、ストレートならぬ超ストレートで、なおかつ言葉に棘が生えてるんだよ」
ル「カールさん。なんで毎回、自分を殺すようなことを言うんですか?」
2010/03/02 20:33
[169]Louis
またまたたくさん!!頑張って読みましたよ…(*^_^*)
イヴさん、強い感じだね!!なんか好きなタイプかもぉ~~(;一_一)
こーしん待ってるよん!!
2010/03/02 20:37
[170]紐子
イヴちゃんいるwww
こっちのほうかわいいけど。
・・・たしかにくだらない言い争いだww
2010/03/02 20:53
[171]ウィザー
頑張って、館を回っていただきます!
時間が無いので、また少しだけですが……。
【続き】
魔女の館は3階建ての西洋風。
階段は、1階と2階へ繋がるものは、普通の階段。
2階から3階へと繋がるものは、螺旋状の黒い金属性。
さっきから僕は、ひたすらメモを取っている。
セシリーさんが言っていたのだが、メモをすることは何事においても大切なのだそうだ。
小説や詩、漫画などは、突然アイデアが浮かんだり、良い題材が見つかるもの。
そういうものは、記録を取った者勝ちらしい。
これを聞いて、僕はレイトン先生の呟きも、要点を抑えてメモを取る事にした。
レイトン先生は、あまり独り言を言わないから、なかなかメモを取ることは無いんだけれどね。
館の壁には、数多くの肖像画や風景画が飾られている。
廊下には、所々、石像があった。
「教授! これが2人いる錬金術師の中の1人、魔女の父親ですよ!」
カールさんが、大きな肖像画を何度も指差す。
この人が、錬金術師……。
真っ白な口ひげと顎ひげは長く、まるでサンタクロースのよう。
目は優しくて、微笑を浮かべている。
手に持っている厚い本は、呪文書なのだろうか。
「なんだか、やさしそうな人ですね。もっと、怖い顔をして、やつれた人かと思ってました」
僕がレイトン先生にそう言うと、レイトン先生は微笑んだ。
「錬金術師、と言われても、分からないような優しい表情だね。けれど、身にまとっている紫色のマントと、非常に分厚い本は怪しく見える」
つんつんと、カールさんがレイトン先生を突付いた。
「教授! こっちはもう一人の錬金術師です!」 魔女の兄です!」
父親錬金術師と向かい合うように飾られているのは、青年の肖像画だった。
青年は、凛とした表情で、印の入った袋を持っている。
これが、もう一人の錬金術師にして、さっきの錬金術師の長男なのだろう。
錬金術師は、2人もいたのだ。魔女の父親と兄、と。
「1階は風景画だけ。2階は、錬金術師の父息子の絵画のみ、だね」
レイトン先生はそう言って、イヴを見た。
「そう。2階は、錬金術師の階。部屋も全部、錬金術師のもの」
「そうなのかっ! なるほどなるほど!」
カールさんはそう叫ぶと、どこからかメモとペンを取り出し、イヴの言ったことを書き始めた。
確か、カールさんは、レポートも書き上げないといけなかったような気がする。
レイトン先生が、シルクハットに手をやった。
「よし、まずは2階を回りきろう。錬金術師についても、魔女の涙に関係するだろうしね」
2010/03/02 20:58