[1]ウィザー
【レイトン教授と魔女の涙】
遂に、2作目を始めることができました!
前作よりも長編になる予定であります。
1作目より、行動範囲を広げようかと・・・・・・。
2作目も、よろしくお願いします!!
2010/01/30 20:39
[262]ウィザー
本当に、長ったらしいです、コレ!!
【続き】
魔女の館。
街の人々は、それを “ 奇跡の館 ” と呼ぶ。
そう呼ばれるのは、もちろん伝説の通り。
けれど、誰も “ 魔女の館 ” とは言わなかった。
「魔女なんて、酷い名前じゃない。あそこは奇跡を起こした館よ?
なんで、そんな呼び方をゴヴァン町長はするのかしら」
人のよさそうな女性はそう言った。
カールさんは、大きく首を傾げる。
「でも、魔女がいるから、そう言うんじゃないんですか?」
女性は、手に持っている花を眺めながら微笑んだ。
「確かにそうらしいわ。
でも、あの方はこの街の神様のような人なの。魔女なんかじゃないわ、神よ。
その人の実像が魔女だろうと鬼だろうと、関係ないわ」
女性は、魔女のことを神と思っている。
けれど、それはおかしくないだろうか。
信仰は自由だけれど、全く知らないものを神のように崇めるなんて。
「いつかまた、この街が地獄に成り果てようとも、あの方がいらっしゃるから、また元のように戻るの。
だから、町長なんてのも肩書きなのよ」
なんということだろう。
この街は、魔女の奇跡に頼っているのでは……。
このような考えは、この女性だけじゃない。
訊いてみれば、大半の街の人は、似た考え方をしていた。
中には、それをおかしいと思う人もいるけれど、それは皆、この町から何度か違う街や地域に行った事がある人だけ。
レイトン先生は、腕を組み難しい顔をした。
「この街の人々は、魔女の奇跡がどのようなものか知らないのに、あぁ言っている。
怖いぐらいに、魔女は街の人々に敬られているね」
「本当に、不っ気味ですよねぇ。あそこまで信じ込むなんて」
カールさんは、道端に咲いている花を摘んでいる。
僕も、カールさんの隣で花を眺める。
「それにしても、奇跡って一体なにがあったんでしょうか。
奇跡って、短期間で、地獄化した街が、地獄化する前よりも栄えた状態になったことですよね」
「そうだよ。それも、興味深いね」
レイトン先生は、あいまいに微笑んでいる。
たぶん、予想はついているんだ。
カールさんが、葉っぱを千切る。
「乾いた川が元に戻ったり、噴火して燃えた山が元に戻ったりなんて、短時間では無理だよ。
やっぱ、なんかあるんだよ。街が元に戻るような方法が!」
カールさん、草笛がとても上手だ。
僕は、そんなことをしようとは思わない。英国少年がすることではないからね。
奇跡についても、なんだか全く分からない。
「けれどさ、お金があったら、簡単に出来るかもね。
街の周りがめちゃくちゃでも、お金があれば街だけは元に戻れる。それに、逆に栄えさせる事だって不可能じゃない」
「カールの言うとおりだ。
破壊された自然は、そう簡単に戻らない。
けれど、街自体はどうにかなるだろう。
自然が元に戻るまで、街の人々が食いつなげていけるぐらいの富があればね」
レイトン先生は、そう言った。
と、いうことは、街はお金で復活したとレイトン先生もカールさんも予想しているということだ。
そ、そんなロマンが壊れるようなことがあるのだろうか!?
「た、たったそれだけのことが、奇跡なんですか!?」
「ふふ。ルーク、これはあくまでも私の推測だよ。
奇跡は、起こせるものではない。逆に、起こるものなんだ。
この街をみていて思ったのだけれど、この街はそう豊かな街じゃない。
昔は、もっと貧しかったのだろうね。
そのような街にとって、巨万の富は築けないもの。けれど、それが手に入ったらどうだろう。
手に入るわけの無いものが、簡単に手に入ってしまった。
それは、奇跡以外のなにものでも無かったのだろうね」
レイトン先生は、遠くを見ながらそう言った。
カールさんは、にやりとしている。
「その通りです、教授!
館の本だらけの部屋にあった本を読んだんですけど、どうやらこの街は昔、全く発展していない貧しい街だったそうです。
いや、今も、車一台もないし……」
そういわれてみれば、車をここで見たことがない。
それって現代において、すごいことじゃないだろうか?
とっても遅れている街のような気がしてきた。
「この街の造りは、古い。それに、考え方も古い。
この街から出たことがある人以外、皆そうだ。若い人も、洗脳されたようにそう思い込んでいる!!
なんかおおげさな表現になっちゃったけど、あんまりそこは気にしないでね、ルーク君。
まぁ、ともかく、この街が何事も古いってことは分かった!」
カールさんは、草笛をやめて、そう宣言した。
それなら、あの人が嫌われているのも、それに原因が?
「もしかしたら、この街が古いから、新しいゴヴァン町長は、よく思われていないのでしょうか?」
僕がそう訊くと、レイトン先生とカールさんは、思いっきり苦笑した。
2010/03/18 21:51
[263]lemon
そういや、ヘルって地獄って意味らしいですよ。なんか怖いなぁ……
カールさん草笛上手いんだ! さすが語り部、楽器は上手そう[s:0062]
町長にはなにか秘密がありそう……魔女の秘密を知っていたり[s:0032]
更新頑張ってね[s:0033]
2010/03/18 22:45
[264]town
車がないとは...不便そう。
2010/03/19 00:31
[265]ウィザー
~lemon1~
それです! lemon様、私はその意味で付けました!!
あと、北欧神話の地獄の女神的な女性、Helからも発音的にとりました!
わざと、こんな名前になってます。
さすがだよ。もうここで、そこが出てくるとは思ってもいなかったよぉ!
カ「まぁ。見習い語り部としては、当然です」
ル「止めてください、カールさん。その台詞の元は僕の言葉です!」
カ「ピッピ~(草笛&無視)」
ル「おそらく、カールさんは遊んで極めたんでしょうね!!」
~town~
絶対、不便です。
けれど、閉鎖的な街なら、一歩も外に出なくても生きていけるからねぇ。
ロンドンなんて、知らないかもしれません。
カ「教授の車って、見て一発でこれがレイトン教授のものだと分かりますよね」
ル「本当に見つけやすくて良いですよね」
イ「茶色っぽい赤……。なんだか、血みたい」
カ「イヴ。本当に君は何歳なの!?」
2010/03/19 16:44
[266]ウィザー
全く進展しない小説が、私流なのでしょうか。
【続き】
「なら、簡単に言えば、あの館に宝の山があるということですよね?」
僕がそう言うと、レイトン先生はうなずいた。
「奇跡が富と考えるとね。
いくら錬金術師や魔女でも、自然を復活させる奇跡なんて起こせないさ。
それに、閉鎖的な街が存在していくためには、この街を永遠に守り続けていくことと、一度滅びかけてもそれを元に戻す何らかの仕組みを残しておくことをしていなければならない。
……宝があるとすれば、魔女の館になるね」
レイトン先生の考え方や決断は、本当に大胆だと思う。
けれど、レイトン先生がそう言うってことは、そういうことだという確信が持てているということだ。
少しずつ、魔女に近づいてきたような気がするぞ!
「教授ぅ。一応、考えてみたんですけど、あの館って宝を所持している建物なんじゃないですか?
奇跡を起こす儀式っていうのも、実は単にお宝のもとへいくための準備だったりとかぁ……」
カールさんが、葉っぱについている芋虫を観察しながら言う。
レイトン先生は、大きくうなずいた。
「そう考えて良いだろうね。
簡単に宝の元へ辿り着かれては困るから、いろいろと仕組まれているんじゃないかな。
魔女の涙、という鍵がないと、そこへ辿り着けないような」
魔女の涙が、鍵……?
けれど、魔女の涙も金だから、かなりのお宝だと思うんだけれど……。
じゃぁ、魔女は何だったんだ?
財宝を守るための大きな謎?
けれど、魔女と街は昔、関係は無いに等しいほど会っていなかったんじゃ……。
ぐるぐると、ハテナマークが飛び交う。
芋虫を木の枝で突っついているカールさんが口を開いた。
「教授ぅ。僕、町長について調べたいんですけど」
「何でだい?」
「おかしいんですよ。
この街の人々が必要としていなかった存在とはいえ、前町長だって人間です。
なのにあのゴヴァンとか言う人は、全く気にしていない様子だったし。
ていうか、あの町長を一度、痛い目に合わせてみたいんですよ!!」
カールさんの目が、いつも以上にきらきらと輝いている。
その目の中には、たっくさん星があるんじゃないだろうか!?
レイトン先生は、悪戯系目的に燃えているカールさんに苦笑した。
「あまり勧めたくは無いけれど、彼については怪しいことが多すぎるからね。
少し、調べてみるのもいいかも知れない。
あと、ロザリーさんやイヴについても、参加者についても」
レイトン先生は、徹底的に怪しいと感じるものを調べるつもりらしい。
しかし、そんな暇があるのだろうか!?
とにかく、魔女の涙を探しましょうよ!!
けれど、レイトン先生たちは探す気などさらさらなさそうだ。
どうしよう。ここは、僕だけでも探したほうがいいかな。
どうせ、これからもレイトン先生にくっついているだけになるだろうし、ここは単独で行動すべきかもしれない。
僕は、ぴしっと手を挙げた。
「先生。僕、屋敷に戻って魔女を探します」
「え?」
「少し、自分でも探してみたいと思って……」
これで、少しは役に立つといいんだけれどな。
いつもいつもレイトン先生に頼っているから、多少情報収集ぐらいで役に立とうじゃないか!
レイトン先生は迷っていたが、悩んだ末、許可をだしてくれた。
「私やカールはつかないけれど、大丈夫だね。
くれぐれも、無理はしないように」
「はいっ!!」
僕は、レイトン先生の助手・一番弟子としてふさわしい返事をした。
2010/03/19 17:13
[267]ウィザー
読者がいるというのは、本当に幸せなことなのだと、しみじみ感じながら更新。
レイトン教授目線でいきます。
【続き】
ルークは、まだ少し短い足を一生懸命に動かしながら、私のもとを離れた。
彼も成長したのだと、しみじみと感じた。
私の元に来始めた頃は、一人で行動できなかったルークが、自ら行動を起こすようになるとは。
彼は、私の予想以上に早く、私を越すような存在になるだろう。
「教授~。まず、どこで調べます?
やっぱ、聞き込みとか、警察にお電話?」
芋虫を枝に乗せながら言うカール。
……ルークよりも先に、立派な英国紳士になって欲しいものだ。
私はうなずく。
「そうだね。ゴヴァン町長や前町長について、聞いてみよう」
私とカールは別れて情報を集めることにした。
2人いるのだから、ここは分かれて情報を集めた方が早いだろう。
カールと別れ、まず、公衆電話へと向かう。
私にとって、ゴヴァン町長の人柄や前町長の人柄より、なぜ警察がここにいないかの方が、知りたいことであった。
一ヶ月も行方不明になっているのに、警察が一人もいないというのは怪しいだろう。
公衆電話を使うのは、本当に久しぶりだ。
受話器をとり、ダイヤルを回す。
相手は、スコットランドヤード。ここ以外に頼りになるところは、そうそう無い。
「こちらはスコットランドヤードです」
すぐに、声が帰ってきた。
この大きな声は、グロスキー警部だろう。
「もしもし。レイトンです」
「おぉ! レイトンかぁ!」
受話器から、10cmほど耳を遠ざけた。
ここからでも、よく聞こえる。
「どうしたんだ? 電話なんかしてきて」
「今、ローラス街という、ロンドンから離れたところにいまして……」
「また、謎の依頼か?」
「いえ。ちょっとした用事で。
すみません。ローラス街で行方不明者が出たことについてお聴きしたい事があったのですが」
「……行方不明者ぁ!?」
20cm以上、受話器から耳を遠ざける。
この反応的に、知らなかったようだ。
やはりか……。
「警部。通報は無かったのですか?」
「あぁ。すまんが、それはいつ頃から?」
「一応、一ヶ月前となっています」
「一ヶ月前、なぁ。よし、ちょっと待ってろ。
モニカー!! 事件記録の一ヶ月前のやつ、あるかあ!!?」
今度は、思いっきり耳を遠ざけた。
受話器からは、モニカさんの不機嫌そうな声が聞こえる。
どうやら、あるらしい。
「ちょっと待てよぉ……。
ローラス、行方不明……。
すまんがレイトン、行方不明者は誰だ?」
「町長です。けれど、ゴヴァンという方ではありません」
しまった。前町長の名前を知らなかった。
けれど、事件記録にはそのような事件は載っていなかったらしい。
モニカさんの、あきれたような声が聞こえる。
おかしいな、とグロスキー警部。
「そんな通報はないぞ」
「そうですか……」
「なんだ、またなんかややこしい事件に巻き込まれているんじゃないか?」
これは、事件というのだろうか?
けれど、前町長行方不明というのは、立派な事件だ。
「そうですね……。
ありがとうございました、グロスキー警部」
「待てレイトン。俺も、今からそこに向かう。
とにかく、行方不明者が出たという通報を今受けた!
ローラス街は、どうやって行けばいいんだ?」
「モレントリー急行に乗ってください。
そして、終点の4つ前の駅で降りてください」
「おう、分かった! ほかに、なんか調べたいことはないか?」
他に……。
今のところはないだろう。
しかし、聞き込みをするにつれ、増えるはずだ。
私は、大変迷惑をかけると分かりつつ、言った。
「今のところは無いです。
しかし、これから何度かお電話するかもしれません」
すると、グロスキー警部の笑い声が返ってきた。
「ここにモニカをずっと残しておくぞ?
モニカなら、調べるのはスコットランドヤード内でトップレベルだ」
また、モニカさんのいらだった声が聞こえる。
しかし、協力してくれるようだ。
「本当にすみません、警部」
「いや、いいことだ。毎回、協力を要請してる俺達の方が迷惑なこと頼んでるからなぁ。
……そういえばレイトン。昨日、アロマとかいう女の子がお前を探しにここに来たぞ?」
グロスキー警部の言葉に、心臓を掴まれる。
また、アロマに連絡をするのを忘れていた……。
彼女には、本当に申し訳ないことを繰り返ししている。
グロスキー警部は、すぐに別れの言葉を告げ、乱暴に電話を切った。
私も、そっと受話器を戻す。
これでとにかく、素晴らしい情報が手に入った。
ゴヴァン町長は、通報したという嘘をついていた……。
これからが、多くの謎を暴いていく時間となるだろう。
魔女の涙。魔女。
これらは、ルークに任せよう。
今は、不可解な謎の、絡んだ糸を解いていく時。
2010/03/19 17:48
[268]桔梗
あんまり来れなくてごめんね!
ルーク、そろそろ親離れの時期かな?
更新楽しみにしてるよ!
2010/03/19 18:07
[269]town
グロスキー警部の声大きい....
2010/03/19 18:22
[270]ゆうん
声wwwていうか,本当は前町長はどっかに監禁とかされてるんじゃないかなぁ・・・んと,ゴヴァン町長とかに?
続きの更新楽しみにしてるね*
2010/03/20 10:49
[271]ウィザー
~桔梗~
これから、少しルークに働いてもらいます!
レイトン教授のようにはいかないでしょうが、彼ならやってくれるはず!
カ「親離れ、ねぇ。確かに、そんな感じがするね」
ル「ぼ、僕はお子様じゃありませんから!」
イ「ルークさん、いる?(キャンデーを手に)」
ル「いります!!」
カ「……十分、かわいいお子様じゃないかな?」
~town~
なんだか、そんな感じがして、こんな感じになりました。
グロスキー警部なんて、出す予定無かったのに……。
レ「彼とイヴの愛称が、少しばかり心配だ」
ル「確かに……。熱血警部と冷めた少女ですかたね……」
カ「イヴ~。このレポート、手伝って~!!」
イ「自分でして! イヴは今、忙しい!!」
レ「すでに、あぁだからね……」
~ゆうん~
グロスキー警部、かなり扱いやすいです!
前町長は、とにかく殺されたか、または監禁されているか……。
本格的な謎は、レイトン教授の出番です!
レ「魔女の涙よりもそれが優先だ。人の命に関わっている可能性がある」
ル「僕は、魔女のほうに力を入れます!」
カ「まぁ。お子様に事件協力は危ないし、ついていけないからねぇ」
ル「それ、カールさんだけには言われたくありません!!」
2010/03/20 13:42