[1]ウィザー
【レイトン教授と双子の少年】
私の小説を読んでくだっさている皆さん、はじめまして。 レイトン教授ファンのウィザーといいます。 将来、作家を目指している者です。 まだまだ、初心者ですが、この作品の感想をいただければ嬉しいです。
2009/12/29 16:32
[68]ウィザー
それでは、続き!!
~続き~
「これこれ!!」
そう言って、ロイが野外ステージの裏から持ってきたのは、“竹馬”
たしか、これは東洋の島国の玩具じゃ・・・・・・。
一応、僕も知っている。本で読んだことがあるんだ。
なんでも、すごくスリルのあるものなんだとか。
「これは、たしか竹馬とかいうものじゃないかな?」
僕が自信なさ気に言うと2人は、ピンポーンと元気良く叫んだ。
「よく知ってるね!」
「普通の人は、あんまり知らないよ」
「ルークお兄ちゃんって、物知り?」
2人が、見事に交互に言う。
本当に、この2人は、台詞をよんでいるかのように、見事に交互でしゃべる。
僕は、苦笑してかぶりを振った。
「いや、本で読んだことがあるだけだよ。実物を見るのは初めて」
しかし、本当にスリルのありそうな玩具だ。
だって、足を置くところは狭いし、かなり高い。それに、地面に接する棒の面積はかなり小さい。
丸いスタンプのような足跡ができるぐらいの。
ロイが、得意げに言う。
「僕ら、これに乗れるんだ!」
そう言い、足台をどこかから引っ張り出してくると、ひょいっと軽く竹馬に乗った。
う、うそじゃないか?!
僕は目を疑った。
ロイは、この不安定で危なすぎる玩具を、思うがままに操っている。
スキップ、片足ジャンプ(けんけん、というらしい。)、ダッシュ、後ろ歩き、横歩き(カニ歩き、というらしいけど。ロイの話では。)・・・・・・。
次々と、本当にいろんな技を披露してくれる。
この竹馬は、ロイの足になんじゃないかと思うほど、ロイは竹馬を乗りこなしていた。
なんと、ロイだけじゃなく、レイもできるらしい。
「でも、やんない。飽きた」
レイはそう言って、乗らなかったが。
ロイが、竹馬から飛び降りる。
「ルークお兄ちゃんも、する?」
はい! と、ロイが満面の笑みを浮かべて渡してくれた。
けれど、僕は丁重に断った。
も、もちろん怖いわけじゃないし、乗れないわけでもないだろう。
でも、この玩具は2人の物。それを年上の僕が借りるなんて、めっそうもない!
と、いうことで、僕は竹馬をロイに返した。
「ええ~。おもしろいのにぃ」
「ええ~。おもしろいのにぃ」
どうやら、この2人は危険よりもおもしろさを優先するらしい。
「それなら、僕がもう一回乗ろうっと」
そういい、ロイはまた竹馬を操った。
「これはすごいね。おもしろいのかい?」
そこに、レイトン先生が帰ってきた。
やっと、地獄のお遊び監視係から解放されるときがやってきた!!
さすがに、2人もレイトン先生の前でなら、暴れないだろう。
「あ! 先生!」
「あ! 先生!」
「しっかりと話はできましたか?」
僕らが、口々にレイトン先生に訊く。
レイトン先生はうなずいた。
「あぁ。すまないね、待たせてしまって」
「とんでもありません! 全然、待った感じはしませんでしたよ」
僕は、笑顔で嘘をついた。
レイトン先生の隣にロイが立つ。
「へぇ! 先生から見えるものって、こんな感じなんだぁ!」
今、竹馬に乗っているロイの目線とレイトン先生の目線は、ほぼ同じだ。
けれど、ロイのほうが少し低いだろう。
レイがうらやましそうにロイを見上げる。
「いいなぁ。私も見たい!」
「なら、自分の取ってきたら?」
「そうする!」
レイはそう言うと、僕とレイトン先生を見た。
「先生たちもしない? まだ竹馬、たっくさんあるんだ!!」
忘れているのか分からないけど、僕はさっき、丁重に断ったんだけど・・・・・・。
レイトン先生も、苦笑しながら断った。
英国紳士が、こんな玩具で遊ぶわけがないと、僕は最初から分かっていたが、まだ幼い子どもには分からなかったようだ。
「そーぉ? 本当に? なら、私、取ってくる!!」
そう言って、レイは一人で野外ステージの裏へと向かった。
僕はレイトン先生に、アランさんと今までなにを話していたのかを訊いた。
レイトン先生は、全て教えてくれた。
「それはヒドイです! 家族写真を破るなんて!!」
僕は憤慨した。
家族との大切な思い出をしまっているものまでも破りるなんて。
それだけじゃない、ディスターバンスは睡眠薬まで使った。
不法侵入までしている。
さらに、アランさんの精神までもズタズタにして。
許せない。
「アランも気の毒だったよ。疲れきって、顔色も少し優れていなかった」
「アランさんのためにも、ディスターバンスを捕まえてしまいましょう! そうすれば、ロイもレイも狙われませんし」
レイトン先生は大きくうなずいた。
「私もそう、考えていたんだ。アランを安心させ、ロイとレイを自由に遊ばせてあげるには、それしかないからね」
さすが、レイトン先生。本当に優しい英国紳士だ。
この問題が解決すれば、どうやら一石二鳥になりそうだ。
よし、ともかく2人を守りつつ、ディスターバンスを捕まえるまでだ!
2010/01/10 14:10
[69]ウィザー
さて、長々とした2章が終了しました。
次は、3章!!
次も長々としたものになるのかは、私も分かりませんが、この章から、ラストに近づいていきます!!
2010/01/10 16:32
[70]ウィザー
3章~邪魔者とレイトンたち~
「遅いなぁ。なんで竹馬を取ってくるぐらいでこんなに時間がかかるかなぁ」
ロイが首をかしげる。
レイは、竹馬を取りに野外ステージの裏へ行ったきり、帰ってこない。
おかしい。ロイは、すぐに持ってきたというのに。なぜ、レイが遅いのだろう。
力があるとかないとかの問題ではないと思う。
なぜなら、竹馬は見た目よりも案外軽かったりする。
女の子のレイでも、軽々と持って来れるはずだ。
レイトン先生が、あごをつまむ。
僕はレイトン先生を見上げた。
「いくらなんでも、遅いような気がします」
僕の意見に、レイトン先生も同意した。
「なんだか、嫌な予感がする・・・・・・」
「えっ・・・・・・!?」
毎回思うのだが、レイトン先生の勘はよく当たる。
もしかしたら、今回も・・・・・・。
その嫌な予感というのは、たぶんレイがディスターバンスに・・・・・・。
「せ、先生ぇぇぇ!!!」
ロイが突然絶叫した。
ロイは絶叫しながら竹馬から落ちてしまった。
「わわ! ロイ!」
僕は急いでしりもちをついて呻いているロイに駆け寄った。
「あ、ああ、あれぇ!!」
ロイは、自分の痛みより、違うものを優先した。
それは、僕らの少し近くにいる、仮面のマント男。
「ディ、ディ!」
言葉になっていないロイ。
「ディスターバンス!!」
僕は叫んだ。
いつのまに、こんな近くに!
レイトン先生が、ロイと僕を背中でかばう。
ディスターバンスがあきれたように額を押さえる。
「また君たちか。ロイを迎えに来たというのに、邪魔者がおまけでついていたとは」
「じゃ、邪魔者はそっちの方だ!!」
僕ははっきりと言った。
名前で自分を邪魔者だと紹介している人に、邪魔者なんか言われたくない。
少し間をあけてから、ディスターバンスが謝った。
「それはすまないね」
なんだか、腹立つなぁ。なんなんだ、その返事の少しの間は。
レイトン先生が訊く。
「なぜまた、姿を現したんだい?」
また、少し間があく。
「もちろん、ロイを迎えに来るためだ。それ以外になにがある」
ディスターバンスがロイを見る。
「さぁ、ロイも行こう」
「い、行くって、どこへ?」
ロイがおびえながら訊いた。
ディスターバンスが優しい声を出す。
「いいところだよ」
「いいところ?!」
ディスターバンスの言葉に、ロイの目が輝いた。
ダメだ・・・・・・、やっぱり恐ろしいという感情よりも楽しみの感情が大きい。
「そう。君の母親のところ」
ディスターバンスが、声を低くして優しい声で語りかける。
すると、ロイがサアァァっと青ざめた。
そして、半泣きになるながら、ガタガタと震えだした。
「い、嫌だ・・・・・・。イヤだイヤだ!! そんなところ、行かない!! あっち行け!!」
ロイが、泣き喚くように叫んだ。
僕とレイトン先生は、驚愕するしかない。
お母さんのところに行きたくない・・・・・・?
ディスターバンスが、残念そうにため息をつく。
「そうか、行きたくないか。・・・・・・なら、力尽くでも連れて行こう」
クククククッとディスターバンスが含み笑いをする。
よく分からないが、とにかくロイを捕まえようとしていることだけは、よく分かった。
突然、ディスターバンスが振り返った。
何かを気にするかのように。
「・・・・・・。しょうがない、今回はあきらめるとしよう。私もいろいろと忙しい身だからね」
そう言うと、ディスターバンスは一礼し、マントからなにかを僕らに向かって投げつけた。
小さい球?
なんと、それから、なんだか白いものが・・・・・・。
「しまった! 煙幕か!」
レイトン先生がそう言ったときには、もう白いカーテンが僕らの視界を奪っていた。
「うわああ!」
僕は驚きの叫びをあげた。
僕の隣で、ロイが悲鳴をあげている。
煙は、少ししてから姿を消したが、もうそこにはディスターバンスはいなかった。
そのかわり、せきをしている僕らを怪訝そうに見ているレイの姿があった。
「・・・・・・なにしてんの?」
「レ、レイ?!」
僕は、上擦った声をだしてしまった。
「皆なにしてたの? トイレから帰ってきたらみんな、せきしてるし、煙は出てたし」
ト、トイレ?
レイは、トイレに行ってて、遅くなったという。
良かった。ディスターバンスにさらわれていなくて。
2010/01/10 17:23
[71]lemon
竹馬……幼稚園の時よくやりました。懐かしいなぁ……今はもう出来ないかも。
ぁあ、ロイとレイが入れ替わった!? レイトン先生、2人を守って下さいね♪
続き頑張って下さいねウィザーさん!
2010/01/10 23:27
[72]プリン
ほ~、良かった。レイが捕まらなくて!
ウィザーって、竹馬乗れる?私、出来ないんだよね~。
更新がんばれ!!
2010/01/11 11:25
[73]ウィザー
~lemonさん~
やっぱり、幼稚園の時にやりましたよね!
なっつかしいです。もう、私の相棒(竹馬)は、この世におりません(捨てました!)
いや、入れ替わってはいませんが、いいところをついていらっしゃる!!
このままだと、あなたに謎を解明されそう・・・・・・この話が終わるまでに。(ひええええええっ!!)
~プリン~
昔は、ブイブイと乗り回していました!!(幼稚園時代)
いやあ、コレに乗らないと、運動会の種目で大恥さらすはめになったので・・・・・・。
しっかァし!! たぶん、もう乗れません。いや、絶対無理です・・・・・・。
2010/01/11 17:27
[74]ウィザー
さて、更新更新!!
~続き~
僕は、ガタガタと震えているロイの肩に手を置いた。
「大丈夫?」
「う、うん。ぼ、僕、怖くなんかないもん。さ、寒くて震えてるんだもん!!」
今の季節は秋。
寒いわけがないような気がする。
レイトン先生がレイに訊いた。
「レイ、少し訊きたいんだが・・・・・・」
「なぁに?」
「君たちのお母さんは・・・・・・」
レイトン先生が言葉を発しているのだが、それをレイが遮るようにして言った。
「お母さん? えっとね、お母さんは・・・・・・」
レイが、俯きながら暗い顔をした。
ああ、そうだったのか。
僕は、レイの様子を見て、察した。
2人の母親は、もうすでにこの世には・・・・・・。
「お母さんは、重い病気でいなくなった!」
そう、レイは元気良く言った。
まったく、悲しそうでも寂しそうでもない。
とっくの昔に、開き直っているようだった。
「簡単に言えば、死んだ!!」
かわいらしく言うレイ。
ロイはそんなレイを睨んだ。
「レイ! そんな楽しそうに言うなよ!!」
レイは、フンと鼻で笑った。
「死んじゃったもんは仕方ないじゃない。お兄ちゃん、まだ2年前のことで引きずってんの?」
2年前・・・・・・。2人は7歳のときに、母親と死別していた。
レイがロイを笑う。
「クヨクヨしすぎなんじゃないの? まずね、私たちがめそめそしてたらいつまで経っても、お母さんがうかばれないじゃない! お兄ちゃんってそんなことも分からないんだ!!」
レイは、無理に強がっているようだ。
お母さんのために。
しかし、男の子のロイは他人のことより、自分の感情を優先している。
まあ、幼い頃までは、女の子の方が大人っぽいとも言われているから、不思議ではない。(と、いうことは僕は同じ年の女の子よりも大人っぽくないということだろうか?)
ロイがバッとレイに掴みかかった!!
た、大変だ!
ロイがレイの胸元をしめあげた。
「なんだとっ!!」
「2人とも、やめなさい!!」
すかさず、レイトン先生が2人の間にわって入った。
レイトン先生がロイを、僕がレイを引き離す。
まさか、こんなときに兄妹のケンカが起きるとは・・・・・・。
ケンカなんかしない兄妹だと思っていたのに。
レイが怒鳴り声をあげる。
「なによ! お兄ちゃんが幼稚なだけじゃん!! お母さんのことも考えられない人の怒る意味が分かんない!!」
それはきっと、君が挑発的に言ったからだよ・・・・・・などということは、言ってはいけない。
「うるさい! お母さんがどうでもいい奴なんか、ディスターバンスにさらわれて、お母さんの所にでも行っちゃえ!!」
それは、全く良くない!
レイトン先生がロイを叱る。
「ロイ、そんなことを言ってはダメじゃないか!」
「だって、あいつが悪いんだもん! 悪い子はさらわれちゃうといいんだ!!」
ロイは、言いたいことをはっきりと言い、レイを傷つけた。
レイがべそをきかきかける。しかし、泣いてはいない。
ロイは、レイトン先生に叱られても止まらない。
「レイなんて、レイなんて! さっさとさらわれちゃえ! 奴の狙いはお前なんだから!」
「ロイ! ひどいよ、言い過ぎだよ!!」
僕は、レイが泣きかけているのを見て、心が痛くなった。
言われたい放題なのに、レイはひたすら我慢をしている。けれど、彼女はとても傷ついていた。
見えなくても、それくらいは僕にでも分かる。
ふっと、手の力を抜いてしまった。
それをチャンスと思ったか、レイが僕から離れた。
レイが叫ぶ。
「お兄ちゃんなんか、大っ嫌い!!」
「れ、レイ!!」
レイは、大きな泣き声をあげながら走り去ってしまった。
ロイは、ツンとしている。
「せ、先生!!」
「まずいな。急いで追いかけよう!!」
僕とレイトン先生が走り出そうとしたときだった。
ロイが僕らに言う。
「そんなこと、しなくていいじゃん」
2010/01/11 18:03
[75]ウィザー
雰囲気が悪すぎるので、更新・・・・・・します。
~続き~
“そんなこと、しなくていいじゃん”
ロイはそう言った。なんのためらいもなく、率直な感想を述べるかのように。
そ、そんなことって・・・・・・!!
僕がロイの肩をつかもうとする前に、レイトン先生の手が先に伸びた。
「ロイ、いくらなんでもそんなことは言ってはいけない。それは、君のたった一人の妹を失ってもいいと言っていることと同じだ」
レイトン先生が、ゆっくりと言う。
言葉はそこまで怖くないが、声がとても怖かった。
優しく言い聞かせるようで、じわじわと恐怖に誘い込んでいるようで・・・・・・。
レイトン先生が怒っていると分かったのか、ロイはべそをかき始めた。
「だってぇ・・・・・・」
「だってじゃないよ、ロイ。君にとって、お母さんの死が大きな心の傷だということは、しっかりと分かっている。レイだって同じさ。ただ、素直に言えないんだけで」
レイトン先生の口調と声がいつもの調子に戻った。
良かった・・・・・・。僕が怒られているような感じがしていたから。別に、僕は悪いことしてないけど。
僕は、ロイに言った。
「ロイ、本当は分かってたんじゃないかな。レイが無理をして強がってること」
たぶん、分かってる。
あんなに仲の良い双子なんだ。分からないはずがない。
ロイはレイのことを誰よりも知っているし、レイもロイのことを誰よりも知っているはず。
ロイは、べそをかきながら俯いた。
「レイは、お母さんに心配をさせたくないと思って、ああ言うしかなかったんだ」
レイトン先生はそう言うけど、僕には少し違う考えがある。
たしかに、レイはお母さんを心配させたくないのだろう。
しかし、レイはたぶん、ロイに双子の兄妹としてのライバル心を抱いていると僕は思う。
頭のよさも、運動能力も、身長も、体重も、姿も全部同じ。
ほとんどが同じだからこそ、ロイに何かで勝ちたかったんじゃないかなと思う。
今さっき、ロイは大きな弱みを見せた。
そこで、レイはひらめいたんだと思う。
“このことに関しては、自分が勝てるかも知れない”と。
もちろん、こんなことに勝ち負けなどあるわけがないが、9歳児なら考えそうなことだ。
「ロイ、本気でそう、思ってるのかい?」
レイトン先生が、しっかりとロイと目をあわせる。
少ししてから、やっぱりロイは首を横に振った。
それを見て、レイトン先生は微笑んだ。
「先生、たぶんレイもそのこと、分かっていると思いますよ」
僕は、さりげなく自分がさっき発した言葉に傷ついているロイをなぐさめた。
すると、ロイは少し笑った。
「よし、ともかくレイを捕まえよう」
レイは、グリーン公園から右へと曲がった。そこまではしっかりと分かっている。
「ロイ、しっかりとレイに謝るんだよ」
「・・・・・・うん! ちゃんと謝る! そうしないと、レイにもお母さんにも悪いもん」
僕の言葉に、ロイは笑顔で大きくうなずいてくれた。
2010/01/11 18:37
[76]ウィザー
ミス、発見いたしました。
× レイがべそをきかきかける
○ レイがべそをかきかける
失礼いたしました。
2010/01/11 18:39
[77]プリン
気にしなくていいよ!私もしてるから(笑)
続きも楽しみにしてるよ!!
2010/01/11 21:30