[1]YK
【レイトン教授と幻の王国】
改めて、四作目。三部作分全て詰め込みます。
(オノメシンは無しです…すいません)
「僕は皆に手紙の配達をするよ。
でもね…
その傍ら…」
幻の国、ウィダード王国と
謎の配達人…
「私は彼方様をずっとまっておりますわ!」
悲劇の姫君。
「全て恨み呪ってやる…!」
過去と残された跡継ぎ…
滅んだ国、ウィダード王国の裏とは!?
お楽しみに……
2009/09/13 10:39
[277]olive
みっきーさん
初めまして[s:0325]
小説を覗いていただき、有難うございます。
これからも宜しくお願いします[s:0316]
town
カルロさん、やばいかもね[s:0319]
2010/03/26 17:09
[278]olive
これを見ていたアイズィーさんが、アンネさんに質問した。
「そなたは、カルロと面識があるのか?」
「あるもなにも…」
アンネさんは、カルロさんの入って行った奥の部屋を見ながら、膨らんだお腹を摩った。
「……そうかぁ…」
アイズィーさんは察したらしく、そのお腹を、ときめくような、憧れるような、うっとりするような、あの女の子独特の……暖かい目つき………いや、目になったんだ。(言葉では言い表せないよね…。)
しかし、直ぐにその顔は暗くなった。
「まって。それならば、カルロの言葉が本当なら、そなたの赤ん坊は…
苦しい思いをするのか………?」
「…え?」
アンネさんの問い返しと同時に、レイトン先生が唸った。
雲行きが怪しくなり、窓からは寒い風が入り込んできた。
カーテンがばさりばさりと靡いて、たまにアンネさんの髪を撫でつけたり乱したりする。
「そうかもな」
エルドマクさんが、溜息をついた。
「アイズィーさん、君は何をカルロに教え込まれた?」
先生がアイズィーに聞いた。
2010/03/27 12:13
[279]olive
「なに…?そなた、私の様子だけで、そんなことまで分かるのか!?」
「ええ。貴女は、私達の調査に興味をもったから来たといいましたね。
しかし、それはただの口実にすぎない。貴女の顔がそう語っていた。
実際、どうなのですか?」
「………」
アイズィーさんは唸ると、溜息をついた。そして、見事だレイトン先生、と呟くと、話し始めた。
「私の目的は、シリアスにワクワクを楽しみに来た訳ではないわ。私の目的、全てはなすわ。
………そう、屋敷の中での事よ………」
††††††††††††††
「証拠をお見せしますよ、アイズィー様っ……」
カルロは左腕を捲ると、その腕をアイズィーに見せた。
「………それは!」
左手首には、X字の蛇に、水平線に垂直な剣の刺さったなにかの紋章。
「貴女様の腕にも、ありますよね」
アイズィーは、その左腕を捲った。左肩には、X字の蛇が絡まっていた。
二人とも、左側にタトゥーが施されていたのだ。
しかし、アイズィーは気づいた。
††††††††††††††
「カルロのタトゥーはね、剣がある。私にはないわ。
私達フォード家は、うまれたての子供の左側の腕の辺りに、紋章を刻む伝統があるわ。でもね、カルロのタトゥーの紋章は剣が追加されていた。
確かにカルロは伝統を引き継いでいたし、フォード家に代々受け継がれたこのバンダナに、この国のマスターキーがあると知っていたわ。
でも、なにかおかしかった。
未来の主にしては……ウィダード王国の事を知らなさすぎた。
でも、直ぐにその疑問はとけた」
2010/03/27 13:45
[280]olive
「カルロは私の曾孫に間違いないわ」
2010/03/27 13:51
[281]town
そんな伝統が....
2010/03/27 14:17
[282]olive
town
変な伝統だよね[s:0319]
私も、最初は出すべきかまよったよ…[s:0351]
2010/03/28 11:24
[283]olive
「私、カルロの過去を聞いたの。
それで分かった。
カルロは、フォード家しか知らない事を沢山知っていた。それに…カルロの過去が、なにか、私と繋がっていたから。
カルロは、私の何かを探すようなことを言っていたわ。
実際、カルロの目的は解らないのだけど。
わかって頂けました?」
アイズィーの言葉に、レイトン先生は唸った。結局、カルロさんの目的は定かではないからね。
「曾祖父を探す」
エルドマクさんがぼそりと呟いた。
「私達は確かにフォード家だよ、アイズィーさん。私はカルロの父親、貴女の孫にあたる」
エルドマクさんは窓を閉めた。
カーテンが揺れなくなった代わりに、燭台がかたかたと揺れた。
「え…………?曾祖父?」
「貴女は未来、フォード家の伝統を守る為に、ウィダード王国や、それから様々な逸話を話してくれた。
ただ、貴女は一つだけ話そうとしなかった。
私の父親、すなわち貴女の息子は、父親、つまり貴女の夫(ひと)の存在をしらない。どうやら彼が生まれる前に、何らかの形で別れたのだろう。
しかし、その彼の父親、私の祖父、カルロの曾祖父にあたる人物の事だけ、貴女は話さなかった。
カルロが調べようとしているのは、彼のことではないかな」
「……………………」
2010/03/28 11:39
[284]olive
みんなが黙りこけた、その時。
「うわっ………うわわわわ〜!!」
誰かの叫び声と同時に、何か重い荷物をおとしたような、響くような音がした。
「外からだ」
部屋の奥から、カルロさんもちらりと覗いてきた。
「カルロさん」
「…………ルーク君。今の音は…?」
「わかりません。一先ず、様子を見にいきましょう!」
「……ああ」
僕とカルロさんは、外を見に行った。
†††††††††††††
ナターシャさんの家の前は、大きな荷物が沢山転がっていた。
荷車は転倒し、遥か向こうにはきっとここまでひいてきただろう、馬が走っていた。
「う、馬くうん!い…いかないで…」
近くに、一人の少年がうずくまっていた。
「君は?」
「僕は………ザルシュといいますっ。
あああ〜!馬くうん!」
2010/03/28 12:45
[285]olive
「いやいや、名前はいいから。
ルーク君、君の特技をいかして、馬を連れ戻して。僕は…荷物をつめなおすから」
「はい!」
ザルシュ君はよろよろと立ち上がった。
赤みがかった瞳に、赤毛。健康的な少し褐色みがかった肌。
顔はアジア系も入っていた。
「ははは、僕、毎回ドジしちゃって」
頭を摩るザルシュ君。
僕が馬をつれて帰ってくると、よれよれの作業着をパンパンとはらっていた。
「あ!ザル兄さん!」
ミダル君がザルシュ君に駆け寄った。
「彼はザルシュさん。ザル兄さんだよ。
歳は12歳なんだ」
ミダル君は説明すると「またドジ?」ときいた。
2010/03/28 18:09
[286]olive
「またドジしちゃってさ」
「もう」
「君は、なにか仕事でこんなに荷物をはこんでるのかい?」カルロさんが聞く。
「まあね。俺、これで生計立ててるからさ。実はさ、俺って家族いないんだよね。ああ、そう。孤児って奴さ。わかるだろ」
「ああ。随分と大変そうだね」
「なはははは。俺はね……2歳の時に孤児院いりさ。君にはわかるだろ、孤児ってやつ」
「分かってるさ。………それより、大事な金の元なんだろ」
「分かってるじゃないか、兄さん。あんた、顔や佇まいは坊ちゃまだが、よくわかってら」
「……………。まあいいが、急いだらどうかね」
「おう、佇まい坊坊!」
「た、佇まい坊坊だと!?ちょっと僕、短気な所があるのだが」
構わずザルシュ君が手綱をひきかけると、ミダル君が、まって!と声をだした。
「足から血…ザル兄さん、ナターシャさんの家へ!」
「………え?あっ」
「その口が神の怒りをうけたのだよ」
2010/03/28 18:40