[1]YK
【レイトン教授と幻の王国】
改めて、四作目。三部作分全て詰め込みます。
(オノメシンは無しです…すいません)
「僕は皆に手紙の配達をするよ。
でもね…
その傍ら…」
幻の国、ウィダード王国と
謎の配達人…
「私は彼方様をずっとまっておりますわ!」
悲劇の姫君。
「全て恨み呪ってやる…!」
過去と残された跡継ぎ…
滅んだ国、ウィダード王国の裏とは!?
お楽しみに……
2009/09/13 10:39
[287]olive
ザル君のキャラがかわってしまいました。
彼は馬くうんとはいいません。
まあ、最初くらい、社交的に敬語でいかないとね[s:0033]
世渡り上手だね、ザル君。
2010/03/28 20:09
[288]olive
「カルロ、君は薬品の知識に秀でているね。君が治療してやってくれ」
「あ、はい」
レイトン先生に従って、カルロさんは返事した。
しかし、カルロさんが取り出したのは…
「か、か、か、カルロさん!?その血みたいなの…………」
「薬品」
「赤いですよ!なんですかこの血を連想させる薬品は!」
「赤チン」
「変な名前。お前にそっくりだ、佇まい坊坊」
カルロさんはその言葉にいらついたのか、荒々しく赤チンを綿に染み込ませた。そしてその綿を、ザルシュ君の傷口に力一杯押し付けたのだ!
「いった〜〜〜〜〜っ!し、染みる、染みるよおっ!しかもマジ見た目グロテスクッ!!赤いって、赤いの垂れてきてるから!!」
「カルロ!」アイズィーさんがすこしだけおこったように、でもすかした。
それなのに、カルロさんはクスクスと笑っている。
「佇まい坊坊!おまえ、性格悪いぞ!」
「悪いね、ザルシュ君。僕は元がこんなんなので」
「陰湿坊ちゃまめ!」
カルロさんはその言葉には動じず、綿を傷口から離すとそこにガーゼを宛がった。そして、テープで固定した。
「見た目は悪いが、治りは良い。見た目がよいようガーゼを付けたが、なにかあったら言ってくれ」
「……わるいな、佇まい坊坊」
「その呼び方はやめてくれ。僕にはカルロという名前がある」
「へ〜、カルロか。いっそのこと、みんな名前を教えてくれよ。俺は勿論、ザルシュだ」
みんなが紹介を終えると、ザルシュ君は笑って言った。
「お礼に何か恩返しをしたい。通りに置きっぱなしの荷物、あれを運んだら何か情報でも教えてやるよ!」
2010/03/29 11:55
[289]olive
颯爽と馬を走らせ荷物を運びにいくザルシュ君をみながら、僕はなんの情報を聞こうか悩んだ。
「そういえば、僕がブレッドと名乗っていた頃、セシルとかいう人物の捜査をしていました」
「彼について、かい」
カルロさんとレイトン先生の話し合いが聞こえる。
「はい。彼は鍵を握るホストですよね。それに、このウィダード王国に風俗街があるとは、何処でもきかない。どこにあるかも、解らない」
「確かに。明日は王族に会う日。シラーマ様はなにかで関わっているらしい」
「シラーマ?」
「ウィダード家のご息女、すなわち王国の姫だ」
「ふうん。ならば、決定ですね」
「ああ。………………………はあ」
「なんの話をしているんですか」
「…………ザルシュ君に聞く情報についてさ」
2010/03/29 12:29
[290]olive
こんなときにすいません。
後、キャラの絵をガンガンのせます。
2010/03/29 12:30
[291]olive
300う〜〜[s:0308]
2010/03/29 12:31
[292]olive
間違えた。300ではないや。
290でした[s:0351][s:0319]
2010/03/29 12:32
[293]olive
しばらくして、皆でお風呂に入ろうかと話していた時だった。
荷車の車輪の、独特のカラカラ音がしたと思うと、ドアが豪快な音をたてて開いた。
「レイトン先生〜!俺だ、ザルシュだよ〜〜〜!」
ザルシュ君はバタバタと部屋に入り込み、ポシェットを机に叩くように置いた。
「まあ、騒々しいこと」
「わりーなあ、ナターシャおばさん。で、情報提供にきたからさ、さっさとしつもんしてくれ」
ソファーにザルシュ君が座ると、ぎしぎしという音をたてた。しかしその音が収まると、質問をレイトン先生は始めた。
「ザルシュ。私達は明日、王族に会いに行く」
「王族なめてるだろ、先生」
「ははは。……。まあいいが、その前の調査の為に、風俗街に行きたいんだ」
「ほ……ほう!おもしれえ話だぜ!ようするに、誰に会いに行くんだよ」
「セシル・ジュエリー(Sesl・Jewelry)というホストさ」
「セシル………………ああ!闇の殺人鬼かあ!」
「なに!?そんな異名が……」
「あいつが相手した金持ちは、皆財産吸われてチーン。だからさ、多分正体はそいつだよ…!?」
「……………」
ザルシュ君はあぐらをかきながら悩んでいた。が、なにか覚悟したような顔をして、叫んだ。
「よし、風俗街に連れていってやるよ!!ナターシャおばさん、荷車置かせてね。
さっさと支度して、とっとと出掛けるぜ!」
「え?」
「早くしないと、入口がふうさされちまうぞ〜〜!」
ザルシュ君は、荷車から短剣を取り出して腰にさげると、僕らを案内してくれた。
2010/03/30 12:59
[294]olive
しばらく歩いていると、ザルシュ君が済まなさそうに話した。
「風俗街のはいりかたは知ってるんだけどさ、残念だがセシルのいる店はしらねえんだ」
「それでいいよ」
「わりーな。あ、そういえば」
僕は嫌な予感がした。
「あの子は?金髪の、サラーッとしたさ、蒼い瞳の……ふぐっ!」
クラウスさんがザルシュ君の口を押さえた。何か耳元で囁いている。
しかし………
「ああ、あの子?」
返事をしたのはカルロさんだった!
「そう、そう!名前知らないけどさあ、カッコ可愛い女の人!!カルロ、分かってんじゃん」
調子に乗ってザルシュ君が返事をすると、エルドマクさんは諦めたようにため息をした。
「カルロ、長い間だまってて悪かったな。私達の協力者だよ」
「……………やっぱね。彼女はアンネでしょう?」
「……カルロ…」
アイズィーさんが、溜息をつきながらカルロさんを見た。彼女の瞳は、不安と憧れが混ざったような、ドキドキが重なったような、そんな様子だった。
「ははは、やられたよ。僕はすっかり気を許して、何もかも告白していた。まさか彼女が、先生達の情報源とは知らずに……」
カルロさんは、いつも(本当にいつも)冷たい雰囲気を放つ瞳を、珍しく潤ませた。
2010/03/30 15:01
[295]olive
「カルロ、あの人って、あの、そうなのか?」
アイズィーがぼそりと話し掛けた。
「……まあね。ただ、僕達はお互いに偽名でつきあって、偽名で授かった。
ついに僕が先に本名を名乗ったのだが…」
「そういう事だったのか………」
「そうか…父さんは聞いていたんですね。
そう、彼女こそ、ガードンの娘だった。
しかも彼女は、僕の本名とともに計画の情報を流していたんだ。
大きな目的は、計画実行の阻止だったようだが」
「阻止…」
エルドマクさんが、小さく呟いた。
僕はその時、なにかズレが出来てきているんじゃないかと思った。
そうだ、カルロさんの顔がなにかちがう。憎しみに満ちた恐ろしい顔だった。カルロさんは、アンネさんを憎んでいるんだ。
2010/03/31 09:07
[296]olive
ザルシュ
12歳の、荷物運びの少年。
勝ち気で口がわるいが、とても優しい性格。ミダルくんをとても可愛がっている。
赤に近い褐色の瞳に、赤褐色の髪、小麦色にちかい肌のいろをしている。
ロッパを師匠と仰ぐ。
2010/03/31 11:54