[1]クロム
【レイトン教授と殺しのカクテル】
ルークは喜んでいた。
スコットランドにいるおばあちゃんが逢いにきてくれるのだ。
「ルーク、うれしそうだね。なにかあったのかい?」
「はい!おばあちゃんが来てくれるんです!」
「そうか・・・じゃあ部屋をきれいにしないとね。」
「あ、ぼくがします!」
「任せたよ」
そういってぼくは部屋をかたずけだした。
「きったないなあ~・・・もう」
でもこの部屋を見られるのはちょっとな・・・
ようやく掃除がすんで一息つくと、おばあちゃんがタイミングよく部屋にきた。
「おばあちゃんだよ~」
「はーいっ!」
ドアをうれしさの余り勢いよく開けてしまった。ドンッという鈍い音がした。
「痛だぁ――!」
「あああああああ!ごめんおばあちゃん!」
いいのよいいのよと鼻を押さえながら言った。レイトン先生はこんにちはとあいさつしてソファに座らせた。
ドアを閉めていると2人の会話が聞こえてきた。
「どうしてここに?」
「ああ、そうだったわね・・・私がここに来た理由はもちろんルークに会いたいっていうのもあるんだけどね・・・」
会いたいんだけどねと言われて少し照れた。
「前、亡くなったおじいちゃんに連れてってもらったおいしいカクテル屋さんがあって・・・記憶だとここら辺のちかくにあるって聞いてね。」
「そうですか・・・。じゃあさがしてみましょうか。」
「ありがとう!じゃあ明日捜してみましょう!」
おばあちゃんは喜んでいた。
2009/05/01 16:26
[45]クロム
皆様ありがとうございます!
では長くなると思いますが、どうぞお付き合い下さい。
2009/05/05 16:53
[46]クロム
ガチャ・・・
いま僕とレイトン先生は今回関わった人たちを集めているんだ。
僕はルーク。おばあちゃんがおじいちゃんの亡くなる前飲んだ思い出のカクテルをまた飲みたくて来たらしいんだ。そしてその些細なことが一つの事件になったんだ。
タイニーさんが何者かによってロンドンの街で亡くなっていた。死因は横腹を一突き。ウオツカというお酒を買いに出かけたまま・・・このことに関してはスコットランドヤードも心底驚いている。
そして一番謎に思うのが、なぜ飲み物に睡眠薬が入っていたのか・・・。すべての謎はもうすぐわかる。時間が近づくにつれ、不安や知りたい気持ち、色々な気持ちが交差する。
2009/05/05 17:07
[47]クロム
チッチッチッ・・・
時計が6時を指した。レイトン先生の推理がいま炸裂する!
ここはセレクト。ぼくたちが襲われたあの場所だ。
あのあと僕たちはセレクトに無理やり入った。強引だけどね。そしてフォンさんにレイトン先生が説得してこの場を借りている。
今この場にいるのはフォンさん、チェルミー警部、バートンさん、クライスラーさん、おばあちゃん、あとは僕とレイトン先生だ。
「この場にお集まりいただき、まことに恐縮です。」
レイトン先生が切り出した。
「この一件の事件はこの中の一人が起こしたものです。その犯人は・・・あなたですね。」
「クライスラーさん。」
皆がクライスラーさんのほうへ視線を移した。
「なぜ私が殺さなければならないんですか!」
「・・・。ルーク、冷蔵庫にあるウオツカを探してくれるかい?」
「はい!先生!」
僕は駆け足で冷蔵庫に向かってウオツカというお酒を手にいれた。
「こ・・・これがなんだというんだ!」
「お酒の量をみてください。まだ半分以上残っていますね?」
「それがなんなんだ」
力なくクライスラーさんが答えた。
「タイニーさんはどんな性格でしたか?」
「なにって・・・プライドが高くて几帳面なやつでしたよ・・・」
「そう。几帳面ならばなぜ高いお酒をまだ使いきってもいないのに買いにいくんです?」
「はっ・・・!」
レイトン先生はどんどん続ける。
レイトン先生がお酒のコルクを抜き、少しにおいを嗅いだ。
「いま嗅いだように、お酒は空気を抜かないと酸化してしまうんですよ。タイニーさんは几帳面だからあなたのその行為に許せなくてウオツカを買いに行った。ですがあなたは、無くなったから買いにいった・・・これではあなたとタイニーさんの事が一致しないのですよ。」
「・・・私の負けだ。私がタイニーをころしました。」
「なぜですか?」
レイトン先生がやさしく言う。
「憎かったんですよ・・・」
「何に対してです?」
「タイニーは都合のいい時だけ私を利用して・・・いない時は私にやらせて・・・もううんざりだったんですよ。これが殺した動機ですよ。」
「ええっ!そんなことで!?」
僕はびっくりしてつい言ってしまった。
「・・・まだ坊やにはわからないだろう。この屈辱、この憎しみ、嫉妬・・・」
答えようのないことを言われ、少し躊躇した。
「なんで殺すのよ!」
おばあちゃんが言った。
「タイニーはね、あなたを立派なバーテンダーにするために厳しいことをさせたのよ!その気持ちを別の捉え方をしてしまうなんて・・・」
「なぜわかるんです?」
クライスラーさんが遠い目で言った。
「20年前に言ってたわ。立派なバーテンダーをするには厳しいことに立ち向かえたものがするべきだと思うから、俺は教え子には厳しくしてるんだってね。」
「そ・・そんな・・・」
クライスラーさんが涙をぼろぼろ落としながら言った。
「じゃあクライスラーさんのために厳しいことをしてたって事ですか!?」
「そういうことになるね。」
クライスラーさんが後ろを向いた。顔を見せたくないんだろう。
「早く私を捕まえてください。公務執行妨害に加え殺人までしてしまったのですからまず10年やそこらでは出てこれませんね・・」
「じゃあ、入る前にいただけるかしら、思い出のこもったカクテル・・・」
おばあちゃんも少し泣いている。
「え・・・」
「知ってるんでしょ。エメラルド・シティ。」
「なぜそのことを!」
「まただけど・・・。タイニーが言ってたわ。本当のバーテンダーにはこのお酒の作り方を教えるってね・・・」
「・・・3人分ですね。」
「僕は・・・僕はメロンソーダで!」
前と同じものを選んだ。だって僕はそれしか飲めないから!
「はいっ」
クライスラーさんは涙をぬぐい、棚にあるお酒を取り出した。そして手際よくまぜた。
「なにが入っているんですか?」
レイトン先生が質問した。
「ハイラム・ウォーカー・ミントグリーンとレモンジュース、ジンジャーエールが入っています。甘口で飲みやすいですよ。」
3人分のエメラルド・シティを作ってくれた。ぼくはメロンソーダだけど。
おばあちゃんが一口飲む。すると、
「そう・・・この味よ・・・なんだかなつかしいわ・・・」
「ロングですか・・・なかなかですな。」
フォンさんも答える。そしてレイトン先生も
「しっかりした味わいですね・・・くせになりそうです」
評価してるとチェルミー警部が、
「私は飲まないぞっ!!勤務中だからなっ!」
「そうでありますっ!」
「そうかっ!メロンソーダ、飲みます?」
少しからかった。そしたら、
「うるさいっ!!!」
とおこってしまった。
「じゃあ外でまってるぞ!」
どんどんっとおとを立てて行ってしまった。
「最後に飲んでもらってうれしいです。」
一言いってクライスラーさんは行ってしまった。
「ありがとう。レイトン先生、ルーク。また機会があったら会いに来るわね。もうわたしが生きている間にはもう・・飲めないとおもうけどね。じゃあさよなら!」
おばあちゃんはモレントリー急行に乗ってスコットランドに帰ってしまった。
「なんか今回はすごかったですね。いろんなことが関わっていたなんて・・・。あ!なんでぼくたちはあんな浜辺で倒れていたんでしょうか?」
「ああ。あれは多分証拠隠滅のためあんな遠くまで運んだんだよ。しかも重傷を負わせてね。すぐにはこれなかっただろう?足止めだったんだよ。」
そうか・・・そこまで分かってたんだ。やっぱりレイトン先生はすごいや!
「おっと。病院にいかないと・・・しばらくは通院しなくてはいけないからね。」
「はい!先生!」
僕は先生の後をどこまでもついていった。
2009/05/05 18:21
[48]クロム
完結しました!
長くて読みにくいと思いますがぜひ読んでください!
2009/05/05 18:23
[49]layton
ついに完結ですか!僕はクライスラーさんより、タイニーさんが怪しいと思っていたんですが・・・。「レイトン教授と小さな殺人鬼」
頑張って下さい!今回面白かったので、期待してます!
2009/05/05 18:27
[50]クロム
ありがとうございます!
小さな殺人鬼も頑張るのでよろしく今後もよろしくお願いいたします!
みなさんからのコメント待っています!
どしどし送ってくださいね☆
2009/05/05 19:04
[51]夜桜
少しだけ感動です(涙)
次の作品もがんばってね!!
うちの小説ももうすぐ終わるし……同じ頃かも。
2009/05/05 19:07
[52]愛吉
レイトン先生のすごさが描かれていますね!
第2作品よかったら読んで下さいね☆
2009/05/05 19:09
[53]クロム
はい!みなさまの作品も読んでいますよ!
おもしろいので更新よろしくおねがいします!
2009/05/05 19:23
[54]みかん
完結ですね!おもしろかったです。
2009/05/05 19:32