[1]バートン
【レイトン教授と悪辣な島】
「痛…っ」
座礁した小舟には穴が空き、これで島を出ることは不可能なようだ。
「大丈夫かい、ルーク?」
「はい…なんとか…」
投げ出された場所が、砂浜で良かった。
多少のかすり傷はあるが、僕も先生も大怪我はしていない。
帽子を深くかぶり直し顔を上げると、ロンドンでは決して見ることのない木々が…ジャングルがそこにはあった。
(タイトルのとおり、リレー小説を書いていって下さい。続きお願いします。決まりは特にありません。)
2009/02/04 21:02
[49]リク
「ちょっと待ってくれ。
アンリス。」
と先生が話を止めた。
「一緒に海に飛び込んだ連れっていうのは…」
「あっそれか。えぇっとね。城に使えている、あたいの幼ななじみの事さ。一人だったあたいのゆういつの親友で、良き理解者なんだ。そいつも多分この島に流れついているよ。」
その時僕はふと思った。アンリスの幼ななじみっていう事は、僕とあまり年が変わらないんじゃないか?
アンリスはふぅ…とため息をついて言った。
「まさかあいつにこんなにも早く見つかるとは…。レイトン、ルーク、お願いだ!あたいも…、あたいもあんたらの旅に同行させてくれ!」
アンリスは涙目で言った。
2009/02/15 23:31
[50]アロマ
「…。」
レイトン先生が、考え込んだ。しかし、そんなに時間が経たないうちに、
「わかったよ、アンリス。旅に同行しても良いよ。」と、笑顔で先生は言った。
アンリスの涙目は、キラキラと輝いた。
「よっしゃ〜!!」
アンリスの喜びの声が洞窟中に響いた。
「そういえば、君の幼なじみの事も気になるね。」レイトン先生がそう言うと、アンリスはハッとして、
2009/02/16 00:30
[51]リク
「あっあいつは大丈夫だと思う[d:0163]だから今日は早く寝ぜ。あんたらの旅の目的がどんなであろうと、あたいはついていくよっ!!ついでにいうとあたいこれでも剣術はハンパなく強いんだぜ?
つー訳で、あたいは今日からあんたらの用心棒って事でよろしく!」
と微笑んだ。その瞬間、僕はドキッとした。どうしてだろう。あんなに小生意気なのに、アンリスと別れなくて良かったとすごく喜んでいる自分が不思議だった。
僕達はアンリスのとってきてくれた巨大なイノシシを全部平らげた。
僕も先生も食べたことのないイノシシに少し抵抗があってあまり口にしなかったが、アンリスはそんな僕達はおかまいなしに猛スピードで食べ尽くしていった。
僕とほぼ同じ身長なのに、よくそんなに入るなぁと僕も先生も不思議がった程だ。
しかし、アンリスの持っていた、奇跡的に使えるマッチを使っておこした焚き火の火で肉を焼き、なんとか食べれた。
その日はみんな早めに眠った。
2009/02/16 00:52
[52]マキ
寝る前に、アンリスはこんな話をしてくれた。
「まさかあんたらもあの洞窟を使っていたとはねぇ…」
と、食べ終わった骨を土の中に埋めながら言った。どうやら、アンリスの住んでいる『カシス』っていう国では、これが昔からの風習らしい。
僕はまるで犬みたいだと思ったけど、声に出して言わなかった。そんな事したら、この短気な人が雷を落とすのは目に見えている。
「どういう事なの?アンリス。」
というと、また「様をつけろ…」といった後、
「あそこはあたいがここに流れて来た時にしばらく住んでいた場所なんだ。」
2009/02/16 01:14
[53]アリス
「中にランプとか、毛布とかあっただろう?あれは偶然ここに流れついていたものなんだ。最も、ランプはもうダメになってたから少し直したんだけどね。」
と昔の事を思い出すかのような顔で言った。
なるほど。だから毛布が少し湿っていたのか。僕は少しアンリスに感心した。壊れているランプを直すなんて。不器用に見えたけど、案外器用なんだな。じゃああのがいこつも想像がつく。たぶんあのがいこつは動物の物だ。大食いなアンリスの事だ。大量に獲物をとって食べたに違いない。
それにしても、疑問に思う事が一つあった。
あんな巨大なイノシシをあの小さな短剣で、しかも短時間でしとめられるものなのだろうか。
それに、あの時アンリスの持ってきたイノシシには刃物で斬りつけた跡や、刺した跡は無かった。そのかわりに、鋭い動物の牙で噛まれたらしき場所がたくさんあった。
それに、あの時のアンリスの口元が少し赤っぽかったのは気のせいだろうか。先生はそれに気づいていないのだろうか。
いや、きっと見間違いだ。そう思う事にした。
「ねぇアンリス。」僕はあと一つアンリスにききたい事があった。
2009/02/16 01:43
[54]テルナ
「別に関係ない話かもしれないけど、洞窟にあった白い毛はなんなの?」
僕がそう言った瞬間、今まで止まる事の無かったアンリスの手がハッと止まった。
すると、すごく小さな声で
「まさか、あいつが来たんじゃ…」
と独り言を言っていたのが聞こえた。
アンリスは後ろ向きで作業をしていたので、表情はわからなかったけど、声の調子からしてひどく動揺しているのがわかった。
すると、
「さぁ…あたいとは無縁だよ。」
と落ち着いた声で言った。
先生も僕もアンリスの行動を見逃さなかった。
その後、作業をおわらせてから、「あたいがここに来たのはだいたい三日前ぐらい…」だとか、「この短剣はあたいの昔からの相棒で…」とか、
白い毛の事は一言も言わなかった。
そして僕達は眠りについたのだ。
2009/02/16 02:02
[55]ビビ
その日僕はまた恐ろしい夢を見た。
そこはどこか夜の森で、僕は一人さまよっていた。
しばらく歩いて行くと、いつもと変わらない先生が何故か立っていた。
僕は先生に歩きよって行った。森はすごく静かだった。いや、音が全く聞こえない空間なのかもしれない。普通では不思議に思うけど、僕はそんなのお構いなしに進んでいった。
しかし、僕がもう少しで先生にのそばまで行けるというところで、先生の近くにあった茂みが揺れじめた。僕はようやく足を止めた。その瞬間、先生がふっと煙りのように消え去ってしまったのだ。
僕は「先生!先生!」と叫びながら先生のいたところに走って行ったが、先生は跡形も無く消え去っていた。
僕は「先生―――!!!!!」と泣き叫んだがその声は今まで不思議な空間に包まれていたのにかかわらず、夜の森に寂しくこだましていった。
その時、夢の中で僕の名前が聞こえた瞬間、目が覚めた。
見ると、僕のわきでアンリスが僕を心配そうに見つめていた。目が合うとアンリスは、
「よかった!!ルーク!目が覚めたんだな。」
僕は気分がだんだん落ち着いてくると、急いで辺りを見回した。
先生がいない!!
「アンリス!レイトン先生は!」
と僕が叫ぶと、
アンリスは早口で
「それがあたいが起きた時にはもういなかったんだ!!!」
僕は愕然とした。
なんだか胸騒ぎがする。先生が危ない!!!!!
2009/02/16 02:33
[56]アリス
僕が立ち上がった瞬間、アンリスがハッと何かを察知した。
「この臭いは…」
とつぶやくと今度は遠くで「ウォー…ワォゥー…」と獣が…そう!狼だ!
狼の遠吠えが朝の空に響いた。
すると、アンリスもサッと立ち上がって、
「奴が来た!!!」
というなり、僕に向かって、
「ルーク、早くここを離れよう!」
と真剣な表情で僕に叫んだ。僕はわけがわからなかったが、先生を早く探しに行きたかったので、黙ってついて行く事にした。
アンリスは僕前に来ると、黙ってついて来るようにうながした。
僕達は朝日の差し込むジャングルの中を全速力で走って行った。
僕は時々つまづきそうになったり、おいていかれそうになりながらも、必死に走った。
アンリスは疲れた顔一つせずに風のように走って行く。
しかし、狼の遠吠えは一向に近づいて来るばかりだ。僕のすぐ後ろで遠吠えがあがったかと思うと、いきなりピタッとやんだ。
それと同時にアンリスも止まった。僕が咳き込んでいるのに対しアンリスは全くだった。
アンリスは真剣な表情で周りをキョロキョロしている。
しばらくはなにも起こらなかった。僕は呼吸がだいぶ落ち着いてくると、僕も周りを見回した。
その時、アンリスと僕の目の前にあった茂みが揺れだした。
アンリスは藍色の目で茂みを睨みつけている。
僕は自分の近くにあった気の棒を握りしめると、身構えた。
この場に男は僕一人しかいない。僕がアンリスを守らなくちゃ!
すると、茂みから正体が出てきた。
それは、白銀の狼だった。
2009/02/16 03:12
[57]レナ
その狼の大きさはとても大きく、僕とアンリスの腰よりも少し大きい。
毛は雪のような白銀で、一本一本が針のように鋭い。
目は眼孔が美しい水色で、目が夜空のように真っ黒だ。その氷のような鋭い視線は前にも体験したような気がした。
爪は真っ黒で、鋭く尖っていた。これに引き裂かれたら、とんでもない事になるだろう。
白銀の美しい狼は僕達に今にでも襲いかかってくるような恐ろしい殺気を放って唸っている
すると狼は(狼語で)
喋りかけてきた。
「お前…なぜアンリス様と一緒にいる!!」
と鋭く言った。
アンリス様?どうしてこの狼はアンリスの事を
知っているんだ?僕は疑問に思いながらも答えた(狼語で)。
「ちょっと待って。
キミはどうしてアンリスの事を…」
すると狼は
「ん?お前は…狼語をしゃべれるのか!?」
と、なんと人の言葉でしゃべってきた。
僕は驚きで、腰を抜かしそうになった。狼が人の言葉をしゃべっている。
その瞬間、アンリスが隣であちゃーという風に右手を額に当てた。
だが、狼は
「狼語をしゃべれる人間がまだいたとは…。
だが問答無用!!
覚悟っ!!!!!」
と人語で叫ぶと、僕に飛びかかって来た。
鋭い牙と爪がすぐそこまで迫っている。
駄目だ!防げない!僕は思わず目をつぶった。
その時、
「やめろ!コルダ!」
とアンリスが鋭く叫んだ。
僕は目を開けた。そこには、振り上げた前足を静かに下ろし、座っている狼がいた。
すると、コルダと呼ばれた狼は訴えるような目でアンリスを見た。
「何故です?アンリス様何故止めるのですか!?」すると、一呼吸入れて、
「いえ、本名…アトラ・サーチェス様!!」
2009/02/16 03:58
[58]バートン
アトラ…?
「ちょっと待って…君は…君はアンリスではないのかい?」
彼女は目を反らし、返答することを躊躇しているようだ。
「だとしたら、何故僕達を騙して…」
「貴様!何という口の聞き方だ!」
コルダが激しく吠える。僕はできることなら、今すぐこの狼にとびかかりたかった。
「黙れ!」
僕はその声に驚き、飛び退いた。それはコルダも同じようだった。
「すまない、ルーク。だが…騙したつもりはない!許してくれ!」
あの小生意気なアンリス…いや、アトラが頭を下げたことに、まず驚いた。
こういう時、どうしたらいいのだろうか。
「とりあえず頭を上げて。事情を聞かせてくれるかい?」
僕がそういうと、彼女は再び洞窟へと歩き出した。
「一旦洞窟へ戻るぞ。話はそれからだ」
「でもレイトン先生が…
「しかし、ドルトン様が…」
僕もコルダも同時に言った。
そんなのまるで耳に入っていないとでも言うように、構わず足を進める。
僕とコルダは渋々あとについた。
そこから先、洞窟まで誰一人として口を開く者はなかった。
できることなら彼女とは、ロンドンで会いたかったという思いが心の隅にあったことは、まだ僕自身でさえ気づいていなかった。
2009/02/16 04:33