[1]バートン
【レイトン教授と悪辣な島】
「痛…っ」
座礁した小舟には穴が空き、これで島を出ることは不可能なようだ。
「大丈夫かい、ルーク?」
「はい…なんとか…」
投げ出された場所が、砂浜で良かった。
多少のかすり傷はあるが、僕も先生も大怪我はしていない。
帽子を深くかぶり直し顔を上げると、ロンドンでは決して見ることのない木々が…ジャングルがそこにはあった。
(タイトルのとおり、リレー小説を書いていって下さい。続きお願いします。決まりは特にありません。)
2009/02/04 21:02
[79]バートン
アンディ=フラットの手下。
つまり…金色の狼…?
「君が洞窟前にあった白銀の毛の話をしたときの彼女の反応を覚えているかい?」
「確かに…あいつらが来たとかなんとか…」
あいつらとは、狼のことだったのだろうか。
「ルーク、後は自分で考えてごらん。事が進むに連れて、その全貌が明らかになるだろうけどね」
先生はいつもそうだ。いつもすぐには答えを教えてくれない。
今これ以上問いただしても無駄だと僕は悟った。
気づけば僕らの頭や肩には、小さく雪が積もっていた。
先生は相変わらず船を修理しようと試みている。
2009/02/22 14:47
[80]バートン
早いところ洞窟に戻って暖まりたいという本心は、奥底にしまっておいた。
僕が真実を知ることを決意したのは翌日のことだった。
昨日の雪のせいで地面はぬかるんでいて足場が悪かったが、僕はアトラを砂浜へと連れ出した。
「なんだよ、急にこんなところへ連れてきて。…もしも手を出したら、ただじゃ済まないからな」
そう言って彼女は短剣に手を掛ける。それを全力で否定し続けると、やがて沈黙が訪れた。
2人揃って力なく座る。柔らかな地面がその衝撃を全て吸収してくれた。
聞かなければならないことがいくつもあるのに、口に出せない。こんなこと、聞いていいのだろうか。そればかりが頭をよぎる。
それになんなんだろう、この微妙な距離間は…。
そんな中、アトラはゆっくりと口を開いた。
「コルダに聞いたんだろ、デスストーム…アンディ=フラット達の話を」
何の迷いもなく頷き、アトラの様子を窺う。曇った空を見上げながら、彼女は続けた。
「本当はラクーアの秘宝を見つけて逃げるつもりだったんだ。だけど…いつあいつらがここに来るのかもわからない。おまけに親父もいちゃあ、いつ連れ戻されるかわからない…」
そんな話は聞いてないが、ここでそれを言えばこれ以上聞けないだろう。
僕は黙って海を眺めた。この海のずっと向こうに、ロンドンも、カシスもあるんだろう、そんなことを考えながら。
「カシスにいたラクーア達は幽閉されたことに苛立って出ていったわけではない。王族を狙って国を襲うデスストームから逃れるために、皆が散らばって行ったんだ。何せ秘宝の有りかは私達に伝えられているからな。しかし、それまでにも多くの犠牲者が出てしまった。国を守るのが私達王族の努めなのにな…」
その声には憎しみ、怒り、悔い、悲しみが詰まっていた。同じラクーアとしても、王族としても、相当な重荷がかかっていたことが伝わってくる。
「秘宝さえ見つかればと思ってここへ来た。もう何も犠牲は払いたくなかった。だから、1番信頼しているコルダにも内緒だったのに…あいつにはバレてたんだな…」
アトラがふっと静かに笑う。
「私にとってあいつは本当に大切だから…もし、もしもコルダが…私の代わりに犠牲になるようなことになれば…私は…っ」
彼女が俯く。言葉は途切れる。嗚咽するアトラ。冷たい地面が心までを冷やしているようだった。
この健気な姫君を前に、僕はどうすればいい?
そう考えた時、僕は無意識に彼女を優しく包んでいた。
2009/02/23 01:58
[81]バートン
「ルー…ク?」
彼女がちらと顔を上げる。案の定、涙ぐんでいた。
何も言えなかった。
いや、言う必要も無かったのかもしれない。
目も合わせようとせず、ただじっと抱きしめるだけの僕に、彼女は力なく笑いかけてきた。
「何してるんだよ。ただじゃおかないって言った…だろ…」
しかしやっとの思いで作った笑みも、あっけなく崩れゆく。
留め処なく溢れこぼれようとする涙を、彼女は必死に拭っていた。
「もう、無理に笑うのはやめてよ。強がらないでよ…僕…そんな君を見ているのが…辛い…」
震える声で僕は諭した。
今にも溢れそうな涙を堪えている強がりな自分が、アトラの目に写っていただろう。
きっと彼女はいつも強がって、人には絶対に悲しい顔を見せないようにしてきた。
そんな彼女を見るのは僕は辛かったが、コルダや他のラクーア達にとってはは自分達を守ろうとしてくれてる人のことなんだ。僕よりも辛かったに違いない。だけど…
「…誰よりも辛かったんだよね…」
自分が危機にさらされて。目の前でたくさんの仲間が犠牲になって。仲間が消えて行って。その思いを何にも伝えられずにいて。
それでもまだ笑みを投げ掛けようとするアトラに僕は言った。
「アトラ…お願いだから、もう
2009/02/23 02:37
[82]バートン
そんな風に笑わないで…もう大丈夫だから…ね…?」
沈黙が再び訪れる。
唯一波の音がその景色彩ってくれた。
その言葉が引き金となったかはわからないが、アトラの瞳からは素直に涙が溢れ出した。
どのくらいそうしていただろうか。
彼女の息も落ち着きふと我に帰った時、僕は自分の過ちを再認識した。
アトラから離れ、即座に謝る。
その時の彼女はすでに晴れ晴れとしていた。
その姿に安心している僕もどこかにいたんだ。
来たときとは逆に、彼女が僕の手を引いて洞窟への道なき道を駆け抜ける。
洞窟に辿り着いた時、先生とコルダさんは既に食事の支度をしていた。
2009/02/23 02:45
[83]リク
先生もコルダさんも僕達が外から帰ったのに気づいても、何も聞いてこなかった。
どうやら、二人とも僕が真実を知った事を悟ったようだ。
そして、食事を済ませた後、これからの事について話し合った。
コルダ「レイトン様、ルーク様。
このような本当はラクーアだけで解決しなくてはならない問題に巻き込んでしまった事を、本当すいません」
と静かに言うと、
頭を下げた。
コルダ「しかし、今私達が頼れるのはあなた方しかいないのです!今一度、力をお貸しください!!」
2009/02/23 07:26
[84]アリス
僕は先生の顔を見上げた。
すると、先生はにっこり笑って
レイトン「コルダ、私達はもともとそうするつもりだよ。もうきみ達だけの問題ではなさそうだからね。」
するとコルダは涙目で顔を上げた。
コルダ「ありがとうございます!!…しかし、今回はとても危険な旅になりますが…。」
レイトン「だそうだよルーク、君はどうするんだい?」
僕はアトラを見た。アトラはすがるような目で僕達を見つめていた。
ルーク「もちろん行きます!!」
もう覚悟は決めてある。僕は決めたんだ!先生を、アトラを守るんだ!!
2009/02/24 20:32
[85]バートン
「根性はあるんだな」
そう笑ってアトラが肘でつついてくる。
僕はむっとして見せた。
「それで私達は何をすれば?」
彼が言うには、とにかくラクーアの秘宝を見つけねばならないらしい。
王国に戻るのはそれから。
「アトラ様、あれを」
アトラがバッグから出したのは、丸まった紙。結構な大きさだ。コルダが受け取り広げると、それが地図だということがわかった。
「レイトン様、あなたはナゾが得意だとルーク様から伺っております。このナゾを解いて、秘宝の場所を見つけてほしいのですが…」「でも…王族は有りかを知ってるんじゃないのかい?」
僕がアトラに問うた。
「正確には王族に伝わるその地図の有りかとヒントが伝えられているんだ。そのヒントは確か…」
#ナゾ004 ひっくり返して#
「天地返れば異なる2つの姿現る
Cに始まりEに終われば秘宝は目の前に」
“$∀∬Ж∧■§”
王族に伝わるヒントと、地図に載っているしたの上の記号を頼りに秘宝を見つけだそう。
(答えは下に)
「私にはわかったよ。ルークはどうだい?」
何もわからない…
なんなんだろう、この記号は。
「すみません、先生」
こんな状態では、レイトン先生の弟子失格だと恥じつつ、僕は頭を下げた。
「それで…場所はっっ!」
アトラが返答を急かす。その目は確かに、生き生きともしていた。
先生の口から聞かされたのは、あまりにも以外な場所だった。
一息つき、先生は口を開く。
「ここだよ」
その瞬間、僕らの驚きの声が響いたのは言わずともわかるだろう。
ここって…ここ?洞窟?そんなバカな。
「先生、どういうことですか!?何日かをここで過ごしてきたけども、そんな物は…」
「落ち着きなさい、ルーク。まだ断定はできないが、地図の記号とヒントからすると、ここにあるようだね」
「なんでここにあるとわかるんだ?」
アトラの目が焚火の炎で赤く輝く。
「天地返れば…それはこの記号を上下反対にすることを指しているのだろうね」
そう言いながら先生は地図を反対にする。
「すると、この線対称でない2つだけが違う形になる。これらはAとVと読めるね。そしてCに始まりEに終わると…」
僕ははっとした。
「CAVE…つまり洞窟ですね!すごいです先生!」
皆が感心する中、早速手がかりを探すことにし、洞窟を調べた。しばらくしてコルダが叫ぶ。
彼の指す場所には大岩。3人でそれをよけると、人1人通れる程の穴が現れたんだ。
2009/02/25 00:06
[86]バートン
こんな所に穴があるなんて…
周りを見ると、僕以外の3人も驚いた顔をしている。
心なしか、先生は少し笑っていたが。やはりこんな所に穴なんてあると、考古学者の血が騒ぐのだろうか?
「とにかく、ここに入ってみよう」
「先に進むには、これしかないみたいですね…」
コルダさんがぽそりと呟く。
「はぐれたりするんじゃないよ、ルーク」
先生が僕をからかう。
「は…はぐれませんよ!!子供じゃないんだから…」
「十分お子様でしょ?」
「うるさいなあ!もうっ」
先生はクスっと笑い、僕達についてくるよう促してきた。
先生を先頭に、アトラ、僕、コルダさんの順で先に進む。
穴は意外と短く、すぐに広い空間へ出た。
そこで僕は驚きの光景を目の当たりにしたんだ。
「親父!」
「ドルトン様!」
そこはまた何もない洞窟。いや、穴はまたあったが。
そして、そこには縄で固く縛られたドルトンさんが横たわっていたんだ。
真っ先に駆け寄る2人に続いて、僕らもドルトンさんに近づいた。
意識を失っているが幸い、息はあるようだ。
2009/02/25 00:53
[87]リク
アトラ「親父っ!、親父!!」
アトラが強烈なビンタをドルトンさんに繰り出している。
僕が慌てて止めようとするとコルダが叫んだ!
コルダ「皆さん!ドルトン様が、冷たいです!!」
本当だ!ドルトンさんの手が氷のように冷たい…!こんな肌寒い場所に長時間いたからかな…?さすがのラクーアも堪えられ無いって事か…。
とっさにレイトン先生が叫んだ!
レイトン「早くドルトンさんをここから連れ出すんだ!!」
僕達はなんとかそこからドルトンさんを連れ出し、急いで火をたいた。
アトラの短剣のおかげで縄は切れた。
毛布にちょうど寝かしたところで、気がついたようだ。
ドルトン「う~ん…ひどい目にあったもんだ……!!!あなた方は…?それに、アトラ?、コルダ?」
アトラ「親父!!ぐすん…良かった…。」
ドルトンさんは最初はギョッとした目でいたが、アトラを見た瞬間ふっと優しい目になった。
ドルトン「アトラ…、それにコルダ。おまえ達、無事だったんだな…。
あなた方が私を助けてくださったんですね…?
あぁ、アトラ、ついこの間まで私はおまえ達を必死に探して故郷に連れて帰ろうとしていたが…、もう、あそこには戻るんじゃない…。
あそこは………。」
レイトン「一体何があったんです?」
ドルトンさんは咳き込みながらも話してくれた。
2009/02/26 18:13
[88]アリス
ドルトン「私はこの島にもおまえ達がいないと思い、国に帰った…。
だが、それが間違いだった…。
国はすでに闇に包まれていた。
民のほとんどは死にたえてしまっていた…しかし、それでは終わらなかった。
なんと、生き残った民が私に襲いかかってきたのです!!
奴の噂はきいておったが…まさか、人のを操れるようにまでなっていたとは!!」
ルーク「人を…、操る!?」
2009/02/26 18:33