[1]バートン
【レイトン教授と悪辣な島】
「痛…っ」
座礁した小舟には穴が空き、これで島を出ることは不可能なようだ。
「大丈夫かい、ルーク?」
「はい…なんとか…」
投げ出された場所が、砂浜で良かった。
多少のかすり傷はあるが、僕も先生も大怪我はしていない。
帽子を深くかぶり直し顔を上げると、ロンドンでは決して見ることのない木々が…ジャングルがそこにはあった。
(タイトルのとおり、リレー小説を書いていって下さい。続きお願いします。決まりは特にありません。)
2009/02/04 21:02
[19]バートン
「この紙にも、何も書かれません。これもさっきの方法で…」
「いや、多分これは…。ルーク、さっきのサングラスを貸してくれるかい?」
先生はサングラスをかけ紙をロンドンアイに向けた。。
「これは3枚目の手紙のようだね」
先生には一体何が見えているのだろうか。それにしても、先生にサングラスは不似合いすぎだと思った。
僕はそれを読み進める先生の表情が歪んでいくことに気づいた。
辺りを見回してから腕時計を見るなり、先生は僕の背を押して言った。
「車に戻っていなさい!」
「え?先生は…」
「いいから!走って!」
「は、はい!」
何がなんだかわからないが、僕は無我夢中で走った。
ふと後ろを振り返ると、先生は観覧車のそばにいる人々に向かって何かを叫んでいる。
でも今僕はとにかく、車を目指そう。
そう思って進行方向に視線を戻した。
その時だった。
物凄い爆音が僕の耳をついたのは。
突然のことで、何が起こったのかさえわからなかった。
振り返ると、観覧車の管理室から火があがっている。
僕は驚愕と爆風のせいで転んでしまった。
悲鳴が、爆音が、ロンドンの夜空に響き渡っている。
逃げ惑う人々の中に、先生の姿はちゃんとあった。
「ルーク、怪我はないかい?」
息を切らしながら先生は、こんな時にも僕のことを心配してくれた。
「僕は平気です。先生、な…何が…」
恐怖のせいで、声も足も震える。このまま気絶してしまいそうなくらいだった。
「2枚目の手紙の上に、黒で書かれていたゲール語は、3枚目のこの手紙の読み方を示していたんだよ」
それだけ言うと先生は、僕に手を差しのべてくれた。
「後は車で話そう。さあ、行こう」
僕は先生の手を借りて、よろめきながらも立ち上がった。
僕達の横を、多くの人達が走り去って行った。
2009/02/08 20:29
[20]ハヤ
やっとの思いで、車に乗り込むと周りは逃げ回る人々でいっぱいだった。
「ルーク。ここは危険だ!とりあえずここからはなれよう!!」レイトンがあわてて言うと車のエンジンをかけた。そして猛スピードで車を走らせた。
あたりの火はもうずっと後ろにあったのをレイトンとルークがドアミラーからみるとレイトンは車をわき道に寄せ、車を止めた。
「ルーク。君が私に聞きたい事は良く分かる。だか今は教える事ができんのだ。すまない。」とレイトン先生がルークの瞳をみて言った。
僕はレイトン先生の気持ちがちょっと理解できた。だから駄々をこねずに僕は「わかりました。先生!」と笑顔で言った。
レイトン先生は安心した。
「じゃールーク。今日はもう遅い。何処かで宿を取ろう。」レイトンが言うとルークは「はい!」と言った。
車を走らせて10分ぐらいするといい感じの宿があった。
2009/02/08 20:47
[21]バートン
研究室にいたのではどんな危険があるかわからない。
ここなら研究室から離れているし、落ち着けるだろう。
そう思い、宿へ足を踏み入れた。
先生が宿帳にサインし、部屋への階段に足を掛けたところで呼び止められた。
支配人のセシリアさんだった。
「レイトンさん、手紙を預かっています」
僕達は顔を見合わせた。
手紙を手に部屋に入る。先生は鍵とカーテンをきっちりしめて、封を切った。
例によって、差出人の名はない。緊張が走る。
“レイトン、ルーク君。一歩遅かったね。しかし1つ目の爆発を止められたのは誉めようか。
忘れていたが、私のいう悪辣の島は無人島で、もちろん船は行き来していない。
そこで、私は手を貸すことにした。フェアプレーがレイトン、私達のモットーだろう?
船を手配した。3日後の13時、ドックランドに来てくれ。
ドレークという男が君を待っているはずだ。同封した指輪を持って行くといいよ”
「あ、本当だ。指輪が入っています」
それは単なるプラチナのリングだった。
「フェアプレーか…いかにも彼らしいね」
アンディという男は、本当に何を考えているのだろう。
それにしても…垣間見える2人の余裕はなんだろう。
アンディ=フラットはともかく、死の瀬戸際とも言えるこの状況でどこから余裕が…
「あれ?もう1枚紙が…」
小さな紙切れが入っている。そこにはこう記されていた。
“リタイアはなしだ。ゲール終了まできっちり付き合ってもらうよ”
2009/02/08 22:15
[22]アロマ
「"リタイアは無し”か…。」
レイトン先生は、そうつぶやいた。
僕も不安になってきた。
何か嫌な予感がする――。
あれこれ考えても、キリがないのでこの日はもう寝る事にした。
そして、三日後―――
現在の時刻は12:30。
もうすぐで約束の時間だ。
僕等は、バスでドックランドまで行くらしい。
12:55、到着。
先生は、常に5分前行動らしい。
英国紳士として。
バスを降りて、周りを見渡しても、僕達を待っているらしき人はいなかった。
どうやら、ドレークさんはまだここには来ていないらしい。
2009/02/09 17:49
[23]リク
僕はもう一度辺りを見回し、ある事に気づいた。それは、やけに人が少ない事だった。
ドックランドは、海辺に位置する町で、僕はあまりきた事は無いけど、いつもは屋台や行商人で活気づいていたらしいが、今は人が以上なくらいに少なく、ましてや屋台なんて1つも出ていない。
赤いレンガ作りの建物達が殺風景な風景をよりいっそう引き立たせた。
空は今日に限ってどんよりとしており、建物の間からわずかに見える海は、どう見ても絶好調ではなさそうだ…。
不安がブロックのように積み重なっていく…。
僕はすっかり気落ちしてしまった。今回の旅は今まで以上に過酷なものになるのに違いないと、はっきりわかってきた。
その時、不意に後ろから鋭い視線を感じた。
まるで氷の矢に、背中を刺されたような恐ろしい感じだった。
僕は一瞬凍りついたが、勇気を振り絞り、サッと後ろを振り返った。
が、そこには何もいなかった。
先生が「どうしたんだい?」とたずねてきても、僕の耳には全く届かなかった。僕は、視線が飛んで来た方をただ呆然と見つめる事しかできなかった。
さっきのブロックはどこへやら。今度はもっと大きな、どす黒い不安の大波が、僕を襲った。
2009/02/11 04:08
[24]アロマ
そうやって、僕が呆然としていると、ドレークさんがやって来た。
「いやぁ、待たせてしまったねェ〜。」
見た感じでは、別に悪そうな人ではなかった。
しかし、なぜだか、この人から黒いオーラが出ているような物が見えた。
僕は、急いで目を擦った。
「それで…、船はどこにあるのですか?」
先生がドレークさんに、そう尋ねると、
「見えないのかい?あの船だよ。」
と、ドレークさんは言って、船を指差した。
僕はびっくりした。
こんなに豪華な船、…乗っても良いのだろうか。
しかし、こういう嬉しい事があった後は、必ず嫌な事が付いてくるものだ。
あのチェルミー警部がそう言っていた事をふと思い出したが、すぐにその考えを打ち消した。
「さぁ、乗って下さい、途中まで送ってあげますから。」
「…えっ!?途中までって…?」
一瞬、ドレークさんの言葉を疑った。
2009/02/13 06:59
[25]ハヤ
「途中と行ってもそこから違う船にするのさ」ドレークさんは笑って言った。
「そっそうなんですか・・・なら安心です」と僕は少し震えて言った。
「それではこちらに」とドレークさんが言ったので、レイトン先生と僕は豪華な船に乗った。
エンジンをかけ、船が動き始めた。
二時間後--
「ドレークさん。まだつかないんですか?」と操縦室に僕が行くとそこはもぬけの殻だった。
「どうしたんだい?ルーク。」とレイトン先生がやってきてこの状況をみるとレイトン先生は少し焦った。
「まだ船にいるかも知れない。ルーク探して見よう」とレイトン先生が言うと、船の後ろあたりから爆発が起きた。
「動力室の方からだ!」とレイトン先生は走って行くと動力室は粉々になっていた。
「もうこの船は動かないね・・・」レイトン先生は残念そうに言った。
それもそうだ。広い広い海の上で遭難してしまったのだから・・・
2009/02/13 19:25
[26]リク
しかも不運な事に、動力室からは火の手が上がっていた。
ここに長居する事はできなさそうだ。
なんとしてでもここから脱出しなくては。
しかしふと、窓を見ると、そこにはさっきよりも荒れた海があった。
どうやら最悪なタイミングで嵐が来てしまったようだ。
もしこの海に飛び込んだりでもしたら、命は無いだろう。
2009/02/13 20:04
[27]ハヤ
火の手はもうどうにもできないぐらいに広がっていた。
するとレイトン先生は船をうろうろし始めた。
「何してるんですか先生?」と僕が聞くとレイトン先生は
「どこかに緊急用のボートがあるのではないかと思ってね」とにこやかに言った。
するとレイトン先生の予想どうりボートがあった。
「よかった!これで助かります。」と僕が喜んでるとレイトン先生が手を差し伸べてボートに乗せてくれた。
オールをめいいっぱいで漕いで船を離れていく。
船はもう海の藻屑になってしまった。
これでもう安心と思ったが、海は大荒れで強い波がボートを大きく揺らしていた。
「せっ先生!」僕は怯えた声で言うと先生はボートにあった浮き輪を僕にかけてくれた。
「ルーク。もしもの時にちゃんとつけておくんだよ。」とレイトン先生も浮き輪をかけながら言った。
すると、大波が襲ってきて、ボートは粉々になったと同時にそこから記憶がない。
そしてあの浜辺に流れついたのだ。
2009/02/13 20:46
[28]リク
僕はついさっきの事を考えながら、先生の後をついていった。
今思えばここはどこなんだろう。本当にあの噂の島なのだろうか。
そして、夜はどこで寝ればいいのだろう。
食料や生活必需品はすべて海に沈んでしまった。この島は一体なにが潜んでいるんだろう…。
ジャングルの暗さといい、さっきの骨といい、僕達は大変なところに迷いこんでしまったようだ。上を見ると、葉と葉の間からオレンジ色の空が見えた。
2009/02/14 01:54