レイトン教授シリーズの攻略
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榊 杏里
はじめまして、榊杏里(さかきあんり)という者です!
以前こちらで小説を書かせていただいていたようないなかったような(白目)
覚えていな方も多いと思うので、今回ははじめましてとあいさつさせていただきます。
事実的には第三作目になります。今作、『レイトン教授と116の夏』ですが、読むにあたっての諸注意があります。
※attention※
・更新速度→遅め
・誤字脱字→多め
・イラスト→多め
・オリジナルキャラクターが主人公です。
・恋愛要素を含みます(?)
(※イラストに関しては読者様方の視力共に目の保障は出来ませんので、予めご了承下さい。)
こんな感じでゆっくーり進行していきます。
(ちなみに余談ですが。
裏設定をちまちま更新したりする雑談コーナーがあったりなかったりするかもしれません。)
それでは、『レイトン教授と116の夏』、開演でございます―――。
2015-12-20 13:06:30
榊 杏里
・
――*Prologue
『君は、一人じゃないよ』
――幼い頃に出会った。
綺麗な髪を持っていて、はっきりとしたかわいらしい顔立ち。
僕が負っていた深い傷を癒してくれた、あの少女。
だけど顔はもうはっきりとは覚えていなくて。
―――両親が事故で死んだその日。
一人涙を流している僕を、彼女は見つけてくれた。
最初は不思議そうな顔をした彼女。だけど、ただただ溢れる涙を止めようと必死な僕を、彼女は何も聞かずに、自分の持っていたペンダントを僕に預けて、ただ抱きしめた。
『大丈夫だよ、ここにいるから。泣かないで。…大丈夫、大丈夫』
その言葉を聞いて、更に涙が止まらなくなった僕はその日、日が暮れるまで彼女の腕の中で、涙を流した。
……少女に会ったのは、その一回だけ。
次の日、もう一度同じ場所へ行って、陽が落ちるまで少女の姿を探した。
だけど、その気配さえ、見つけ出す事が出来なかった。
彼女の名前も、ましてや住んでいる所もわからず、自宅周辺の地理も把握できていなかった僕は、彼女を探す術を持たなかった。
――彼女にもう一度、会いたい。会ってお礼がしたい。
その一心であの日のあの場所へ通い続けた。
…結果は見えていた。
2年経っても、3年経っても見つけ出す事も、会うことも出来なかった。
それでも僕は少女の姿を探した。
――いつしか、顔を思い出せない、名前も知らない少女に恋をしていた。
それから8年経った今でも、僕は、
彼女の『存在』を、忘れる事が出来ないでいる―――。
2015-12-20 13:08:01
榊 杏里
・
――*First summer 『彼』
その日は嵐の翌日で、まるで嵐なんてなかったかのような青空を見せていた。
「昨日の天気がウソのようですね、先生」
「そうだね、ルーク。昨日は、寒くなかったかい?」
「はい!」
元気のいい僕の返事を聞いたエルシャール・レイトン先生は、安心そうに少し口角を上げると、また前を向いて歩みを進める。
レイトン先生は父の友人で、僕の地元で起きたとある事件でとてもお世話になった―――僕のあこがれの人だ。
そんなレイトン先生と僕は今、先生が苦手な掃除をローザさんがしている間だけ、散歩でもしようかと研究室を出ていた。
そんな時、僕は前方に人だかりを発見してしまった。
「先生、あの人だかりは一体…」
「…気になるね。私たちも行ってみようか」
「はい」
ざわめく人だかりへ向かうと、その中心には、意識を失っている男性がいた。歳は――高校生くらいだろうか。
「――すみません!誰か、救急車を!!」
先生は素早く男性に近づき、脈を測る。
それから口に耳を近づけ生きていることを確認した。
「…熱があるみたいだ。それもものすごく高い…」
「先生!あの、僕どうすれば…」
「……息はある。高熱で気を失っているだけだから、心配しなくとも、病院の治療を受ければ明日には回復するだろう。だから、安心していいよ、ルーク」
その言葉を聞いて安心した僕は少し落ち着いたのか、そのあとの先生からの指示を冷静に受け取る事が出来た。
―――しばらくして、現場に救急車が到着し、僕とレイトン先生、それから、倒れていた男性を乗せ、病院へ向かった。
・
――…体が、異常なほどにだるい。
「――――…」
目を開けると、少しぼやけた視界の中に、白い天井が見えた。
自分の、部屋じゃない―――そう判断した僕は、起き上がらずにあたりを見回した。
右の小さなテーブルには、見知らぬ少年が突っ伏して眠っていた。
ベッドの左、すぐ近くの椅子には――、
「―――目を覚ましたね。気分はどうだい?」
僕が目を覚ましたことに気付いた男性は、読んでいた新聞を畳み、そう問いかけて来た。
「…まだ、体はだるいですけど…平気です。―――あなたは、誰ですか」
男性は、シルクハットをかぶっていた。
「ああ、これは失礼。――私は、エルシャール・レイトン。グレッセンヘラーカレッジで教授をしている者だ」
「…教授…?」
「ああ、主に考古学を教えているよ。…君の名前は?」
「――シド・アレイター…あの、ありがとうございました」
僕がお礼を言うと、男性――基、レイトンさんは不思議そうにこちらを見た。
「…昨日の夕方ごろからの記憶が全くないので、僕きっとそこらへんの道端に倒れてたんじゃないかと…それで、レイトンさんに助けて頂いた…違いましたか…?」
「ああ、その事に関してお礼は要らないよ。英国紳士として当然のことをしたまでだからね。」
そう言ってレイトンさんは優しく微笑んだ。かと思うと、また直ぐに不思議そうな顔をして僕を見た。
「しかし君は、昨日の夕方まで―――意識があるまでは、あの雨の中、外にいたのかい?」
そう問いかけて来た。
――当然だろう。昨日は朝から大雨が続いていたのだから。
「…はい」
「……失礼、理由を聞いても」
「―――…人探し、です」
11年前から、今まで、ずっと続いている不毛な『人探し』。
見つけられないことなんて、もう何年も前に分かっているのに、どうしても諦められない、――忘れられない。
「―――ここで会ったのも何かの縁だ。私たちに協力出来る事があったら、遠慮なく言ってくれて構わない」
真剣なまなざしで僕を見た後、すぐにまた、あのやさしそうな微笑みを向けたレイトンさんは、反対側のテーブルで眠る少年の肩をトントンと二回程叩いた。
数秒すると少年は目を覚ました。
「ん…あれ、先生……あ、運ばれた方は――」
「無事に目を覚ましたよ」
その言葉を聞いた少年は、勢い良く僕を見た。
そして安心したような微笑みを浮かべた。
「良かったです。安心しました」
嬉しそうな顔をした少年は、椅子から腰を上げ、僕が体を預けるベッドまで近づいた。
「心配をかけてごめんね。…僕はシド・アレイターっていうんだ。君は、なんていう名前?」
「僕はルーク・トライトン、レイトン先生の助手です!」
少年――ルーク君は自信たっぷりにそう言った。
そんなルーク君をよそに、病室に置かれている棚に新聞を返したレイトンさんは、ショルダーバッグを片手に、帰る支度をしていた。
「それじゃあ、シドくん。今日のとこは失礼するよ。―――容態次第で明日には退院できるらしいから、今日はまずしっかり休むことだ。いいね」
「…はい、ありがとうございます」
ルーク君は、レイトンさんからショルダーバッグを受け取ると、「それじゃあ、また今度」と言ってレイトンさんの後を追った。
―――一人になった。
病室自体はきっと静寂に包まれているだろうけど、熱があり、疲労困憊の為か、先ほどから耳鳴りが激しい。
そんな中、僕は静かにつぶやく。
「―――…どこに、いるんだろう…早く会いたいよ…」
…彼女への想いを。
・
――*First summer 『彼』 END*
2015-12-20 21:06:36
LSD
初めましてLSDです。
彼女は、いったい何者なんでしょうか。
続きが気になります。
2015-12-23 08:26:59
t.o
読ませていただきました!
「彼女」の正体が気になりますね
レイトン教授たちの協力で見つけられるといいです。
更新待ってますね。
2015-12-24 11:29:09
榊 杏里
こんにちは、四日ぶりです。杏里です。
何と小説のプロット練りなどいろいろしてたら四日経ってました。
そんなわけで早速コメントを返して行きたいと思います。
LSD さん≫
はじめまして、榊杏里と申します!
「彼女」の正体は進むにつれて分かる人は分かったりします!!(白目)
ありがとうございます、出来るだけ早めの更新を心がけたいと思います。
t・o さん≫
あああありがとうございます!
「彼女」は進むにつれてわかってきますよ!
ありがとうございます。あまり長い間待たせないように頑張ります。
以上二件のコメント、ありがとうございました。
これからしばらくの間何とか時間を割いて小説が書けるようになると思います。
人物の設定等は徐々に上げていく予定です。
以上、榊でした。
2015-12-24 16:19:03
真時(元清瀧)
はじめまして!真時(元清瀧)です!
タメ口&呼び捨てОKです!
シド君が探している女の子は見つかるのだろうか・・・
更新がんばってください!
2016-06-13 17:31:21
榊 杏里
こんにちは。
気付いたら年が明けていて今年も既に半年経っていました。
時間というものは早くて敵いませんね…(白目)
真時≫
はじめまして、榊という者です!
ではお言葉に甘えて!こちらこそ、タメ呼びで大丈夫です!
見つかるんでしょうかねぇ…(遠い目)
頑張ります!!
次回のレスで更新します。
2016-07-26 14:44:51
榊 杏里
・
――*Second summer 『君』
「――シドさんは、誰を探しているんですかね」
帰り際、ルークは病院の出口でそうつぶやいた。
「雨の中、体を壊してまで探したい人…大切な人であることは、間違いないだろうね」
あんなにも必死に探しだそうとしている所を見ればそれは一目瞭然だった。
…問題は、果たして彼は素直に私たちの事を頼ってくれるのか、ということである。
失礼だが、見たところ、素直に人の厚意に甘えられる様なタイプではない。
「でも先生?」
「なんだい、ルーク」
「どうして先生は、進んで人探しを手伝うことにしたんですか?」
そう問いかけたルークは、不思議そうな顔を向ける。
「…彼の必死さに心を奪われたんだ。」
彼の顔を見ればわかる。
―――たった数カ月どころの話ではない。下手をしたら一年以上も、『人探し』を続けているだろう。
口ぶりからしても、体を壊して倒れたのも、今回だけでは無いように思えた。
「――それに、」
私は続けた。
「不謹慎だが、なんだか大きな謎が待っている気がしてね」
ルークは納得したような顔で微笑むと、「なるほど!」と言って又前を見て歩き始めた。
・
――真夜中。月明かりが真っ白な壁とシーツを照らした。
青白く光る月を見上げる。
あれからひと眠りした僕は、月の光に呼び覚まされるように眼を覚ました。
食欲は無いが熱は下がっているらしい。――先ほどよりだるいさは軽くなっていた。
二度寝する気にもなれなかった僕は、数十分前からこうして月を見上げていた。
―――本当、昨日の雨なんて嘘のように蒼く、白く、綺麗な月。
ふと、壁に掛けられていた時計を見る。
長針は11時を指していた。
病院の静けさに耳を澄ますと、また耳鳴りがした気がした。
そして――
「―――!」
『シド』…僕の名前を呼ぶ、綺麗な声も。
気配を感じて部屋を見渡すと、扉の向こう側に人影が見えた。
「……誰?」
そう呟くと、途端に意識が朦朧としてくる。
「っ…」
煩わしい、あの耳鳴りのように、僕の名前を呼ぶ声が頭に響く。
朦朧とする意識の中、覚束ない足どりで、何とか病室の出口を目指した。
ぐらぐらと歪む視界に、気持ち悪さを感じながら、勢い良く扉に手を着いた。
―――『一人じゃないよ』
「―――!!」
―――彼女だ。
そう確信した僕は、上がる呼吸をどうにか落ち着かせようと胸に手を当て、服をギュッと握った。
「待っ、て…」
どんどん薄れていく気配に、焦りを感じながら扉を開けると―――
「…ぁ、」
そこには、誰もいなかった。
「ね、ぇ…待ってよ…」
青白く照らされた病室の中に静かに座りこむと、頬を悲しみが伝った。
・
――*Second summer 『君』 END*
――――
余談挟みます。言い雰囲気をぶち壊しにする作者の無駄話コーナー。
レイトンシリーズでは、科学で証明できるものが最終的な主な謎として取り上げられている印象が私にはあります(あくまで個人の感想です)が、今作は証明できないような事が起こったりもうすでに起こってたりするので、そこは素人のかくものだと思ってご愛敬ください(震え声)
2016-07-26 15:39:46
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