レイトン教授シリーズの攻略
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水梨
最近はまったばっかりですがかいていきます。
2015-01-04 01:06:37
水梨
「みなさん、来てくれて私はとてもうれしいのです」
「ビーナ、急にどうして・・・!」
ほとんど部屋でふさぎこもっていたであるはずの娘の登場にアルネスト主人は驚愕を隠せずに瞠目していた。一体何日部屋を出ていなかったのだろうか?ルークは疑問に思い、ついレイトンを一瞥したのだが、
普段感情を顔に表すことが少ない彼が何をどう考えているのかは皆目わからなかったのである。
「私だって、たまには外に出たいのです。
それともパパは、私がレイトンさんたちと会ったらダメというのですか?」
俯くビーナは我が儘を赦されなくて駄々をこねる子供のようだ。
(実際子供なのだが)
「いや、そういうわけじゃないんだ。お前が出てきてくれて嬉しいよ」
「だってレイトンさんたちが来るのが楽しみだったのです!」
レイトンたちはアルネスト家に秘宝のナゾが解けるまでの間、宿泊することとなった。普段なら豪華な家に住めるのだから大歓迎なのだが、もしかすると秘宝の影響でアルネスト一家に不幸が襲っているかもしれない。それを考えると自分たちの身にも危ないことが起こるのではないか――――レミは特に、そう懸念していた。
2015-01-13 01:06:54
t・o
ほう、その秘宝は頑丈な扉で封☆印してあるんですね!
ルーク「☆入れないでください!真面目な話ですから!」
そしてビーナさん出てきてくれたんですね!言動から察するに「なのです」が口癖なのですね!
その秘宝のおかげでそんな恐ろしいことがたくさん起こるなんてコワいですね!
ルーク「…“おかげ”?」
さて、次はどんなことが起きるのかなー!!?
ルーク「何で楽しそうなんですか!?」
2015-01-14 17:45:53
水梨
ビーナちゃんが基本「なのです」を繰り返すのは、彼女がとあることにたいして、これは「こういうものだ」と思っているからです!
「そういえば、ダバスラーは?」
ビーナは周囲をぐるりと見渡した。
「ダバスラー?」
レイトンが彼女の言葉を反芻すると、アルネスト主人は、ダバスラーは
アルネスト一家で雇っている執事だという。3年前に路上にボロボロの格好で伏せきっていたところをビーナが発見し、ダバスラーは家事はしっかりこなし、運動神経もよいという執事にするには最適な人物であることがわかり、彼は今執事としてアルネスト家に在住しているというわけらしい。
「ダバスラー君は買い物に行ってる。彼もお前が部屋から出たと知ったらきっと喜ぶだろうよ」
「はい!」
たぶん、この家にいてもまだ多くの手掛かりは掴めないだろう――――そうふんだレイトンは、アルネスト主人に申し出た。
「あの、少し外で調査したいこともあるので、
外に出させてもらってもいいですかね?」
「調査!?面白そうなのです!私も行きたいのです!!」
「え?えーと」
主人の了承を得る前にビーナが目を輝かせて拳を固めた。
まさか依頼人の娘である彼女が調査に同行したいなどと、レイトンたちは予想もしていなかったので面食らった。外でアルネスト家の調査をするにあたって、町の人に聞けばたぶん、多少アルネスト家の娘であるビーナにとって耳にしたくない話も聞くことになるかもしれない。
そういう配慮をすれば、ビーナの同行は断るしかないのだ。
――――理由はそれだけではないのだが。
英国紳士として、ビーナは女の子なのだからあまり彼女の意に反することは言いたくないが――――
「ビーナ!ダメだよ。レイトンさんたちの邪魔をしては」
「・・・わかったのです」
意外にもビーナはあっさり父の諌めに引き下がった。しかし、彼女の顔は少しばかり不服そうだ。
「じゃあ私がここに残って、ビーナちゃんと遊びましょうか?」
そこで名乗り出たのはレミ。
「・・・本当なのですか?嬉しいのですよ」
goodjob☆とレイトンは親指を心の中で突き立てた。
紳士の心得をわかっているじゃないかとレミを称賛して、首を縦に振る。
・・・まあ彼女は紳士というわけではないのだが。
「先生?何を妙にすっきりした顔をしてるんですか?」
「ルーク、君も英国紳士ならこれくらいのナゾは看破するべきだよ」
「は、はぁ・・・」
呆然とするルークから離れ、レイトンはレミに小さく耳打ちした。
この家でおかしな点が、ナゾがあるかどうかを探ってほしいと。それにまだ出会っていない執事や母親のことなども。
「わかりました」
レミにそう伝え、レイトンとルークは、アルネスト家を出た。
2015-01-14 19:57:01
水梨
バースの主要産業は観光であるだけに、かなり多くの人間が集まっている。特に人気があるのは温泉らしく、バースに行けば温泉に行くことは必須だと語っていた人もいた。ルークはそこに行きたい気もしたのだが、豪邸であるアルネスト家でも風呂はかなり大きいだろう。そこにルークとしては期待したい。あとはサーカスだったり寺院だったり、レクリエーション・グラウンドがあったりと観光目的でバースを訪れたなら、間違いなく楽しめただろう。
「あ、あそこのレストラン、行列がすごいですよ先生!!」
「余程おいしい料理があるんだろうね。
まずあの人たちに聞いてみよう」
列の最後尾に並んでいるふくよかな男性に話しかけると、
彼はこう答えた。
「あー。アルネスト家?結構有名だと思うでごわす。
最近秘宝を発見したとか言われてたでごわすが、不幸続きに
なってるとか。この前は放火で火事になったって」
「放火?・・・その犯人は見つかったのですか」
「未だ逃走中でごわすよ。いつ俺らのとこにも
その魔の手が襲うかと思うと、夜なんかは特にうちの家族警戒
してるでごわすから」
「なるほど・・・。ありがとうございました」
レイトンたちは男のもとを離れた。
「でも先生。本当に放火とか秘宝の影響なんでしょうか?」
「まだわからないよ。ただの偶然か、それとも本当に秘宝の呪いなのか・・・」
次にレイトンたちが調査の協力を頼んだのは女性だった。
「ああ~。放火も怖いですけどぉ~。あたし的にはやっぱりぃ、
娘の誘拐事件も怖いわぁ~。確かあの子、かなりの天才で、
IQ400とかじゃなかったかしらぁ?」
「IQ400だって!?」
「IQ400って、先生・・・!」
IQ400など、空想の世界でしか聞いたことがない。レイトンもルークも瞠目した。つまり、この女性の話によると、あのビーナのIQが400ということになる。
「そういう知能欲しさに怖い人たちが目をつけてきたりするのよぉ。 あ~。あたし天才じゃなくて凡人じゃなくてよかったわぁ」
「そうですか。ありがとうございました」
礼を言ってからレイトンたちは女性のもとを離れた。
2015-01-14 23:35:34
水梨
女性の台詞が「天才じゃなくて凡人じゃなくて」と変なことになっていますが、「天才じゃなくて凡人で」でした。誤字すいません。
2015-01-15 00:27:02
水梨
また次の女性は・・・。
「ああ、アルネスト家の執事さん?あの人格好良くて
娘さんがうらやましいです!!いいなぁ・・・。
私この町に来たばっかの時に会ったんだけど、案内までしてくれて
親切な人だなあって思いました!」
「そうですか・・・」
執事のダバスラーは特に女性からの人望が厚いらしい。それも顔立ちとかだけではなく、誰にでも親切であるからこそ得られたそれだという。
「わかりました。ありがとうございます」
*
その他、多くの人間に聞き込み調査をしたレイトンたちはひと段落して、ベンチに座っていた。今までの調査記録をノートにメモしていたルークは、レイトンに見せた。
あの3人目の女性の話以降得られた情報はいくつかある。
ビーナは最近外に出なくなったが、3年前くらいまではよく通りを歩いているのを何人かが目撃している。その時、ビーナの隣には決まって
同じ少女がいつもいた。基本、ビーナは通っている学園以外、外に出なかったものだから、町の人間たちもビーナが周囲に心を開きはじめるかもしれないと喜んでいた。しかしビーナが外に出るようになってから1年、少女の姿は見られなくなり、またビーナも外に出ることをやめたという。
そして、ビーナの母は、娘とは違い、活動的な女性であったということ。皆には暗い顔一つ見せない女性で、常に笑っていたらしい。
泣いていたところも、怒っていたところも彼女の友人たちでさえ見たことがない――-と言っていた。
「先生。何かわかりました?」
そう問うルーク自身はまだあまりナゾは掴めていない。秘宝は不幸を呼ぶということはないと思うのだが、その証拠を明確にあげろと言われればできないのだ。
「・・・ふむ。私としてはやはりビーナが気になるね。
彼女にもう少し詳しく話を聞くことで何かわかるかもしれない」
「それはボクも考えてましたけど・・・。ビーナが秘宝の呪いと
関係があるんでしょうか」
2015-01-15 17:51:38
t・o
ビーナさんのIQ400もあるんですか!?200ほど分けてもらえないでしょうか?
ルーク「くれないと思いますよ」
なんで決めつけんだよ!?
ビーナさんが秘宝の呪いと関係があるですってぇー!?
すごく気になることになってきましたね。
頑張ってください!
2015-01-17 20:10:14
水梨
レスありがとうございます。
いったん調査を切り上げてアルネストに戻ると、玄関でタキシードに身を包んだ男が頭を下げた。
「あなた様がエルシャール・レイトン様、そして助手の
ルーク様ですね?」
「はい。そうですが・・・あなたがダバスラーさんですか?」
「おっしゃる通りです。私はアルネスト家専属の執事で
ございます。先ほどは私が買い物に出ていた故、顔を見合わせる
ことができずにいたもので、貴方様方に会えて嬉しく存じます」
確かに、執事ダバスラーは愛想がよく、執事という立場でありながら親しみやすさを兼ね備えている。町の人々が彼を尊敬するのも理解できる。
「では、お入りください」
ダバスラーは扉を開け、レイトンたちを中に入れた。
相変わらず花の装飾だらけであったが、慣れると2度目は驚かなかった。
「あ、教授にルーク、お帰りなさい!」
「お帰りなさいなのです!!」
レミと遊んでいたらしいビーナがレイトンたちの帰りを待ち望んでいたかのように駆け出してきた。
「ビーナ・・・」
ルークは少し表情を曇らせた。彼女のナゾ。もし彼女が秘宝と関係があるのだとしたら――――
「レミといっぱいナゾを出し合ったりしたのです!!」
「この子物凄く頭良さすぎだと思ったら、
ダバスラーさんにIQ400って聞いて驚いちゃったわ・・・。
何か難しかったからちょっと教授の助手として自信喪失しかけた・・・」
ビーナと対照的にレミの顔には少し疲れたような、呆然としたような表情が混じっていたので、ルークは苦笑する。
「レミさん・・・」
「私めとしては実にうれしいことですよ。貴方方が来るまでは、
ビーナ様は全くお外に出て頂けなくて・・・。本当に感謝しています」
「いえ。それで・・・最近ビーナが誘拐されたと
いうことらしいですが、彼女を攫おうとした犯人もまだ特定
できていないのですか?」
「・・・私を誘拐しようとしたのは、きっと
犯人の意志なんかじゃない。最近見つけた秘宝のせいなのです」
ダバスラーが応答する前に呟いたのは、ビーナだった。
今までと違う雰囲気を纏い始めた彼女の名を、レイトンは思わずつぶやいた。
「ビーナ・・・?」
「だって私はもう、
過去も未来も『不幸』になるって知ってるのです」
2015-01-17 23:02:47
水梨
「それは・・・どういうことかな?」
「?私は何かおかしなことを言ったのですか?
私はお腹がすいたのでパパに食事を頼むのです。
ママにも分けてあげるのです」
ビーナは首を傾げたかと思えば、何事もなかったかのようにはぐらかして奥の部屋へ走って行ってしまった。ふふふふ、と笑い声を
残して。
「ちょ、ビーナ!!」
ルークが呼び止めたが、それも功を奏さない。すると、ダバスラーは彼女の態度について謝辞した。
「あのお方は、少し不思議な所がございます。
それがIQによるものなのか、私にはよく理解できませんが・・・。
それでも、私が彼女と出会った時は、ビーナ様は確かに
私の女神だとそう、思えました。世界のゴミと成り果てた
私を、再び世界に戻してくれたのは紛れもない彼女なのですよ」
「ダバスラーさん・・・」
確か、3年前に路上でビーナが彼を発見したとアルネスト主人が言っていた。だから、ダバスラーは彼女に返しても返しきれない恩を抱いているのだろう、とルークは感じた。ダバスラーも、自身を「世界のゴミ」
とまで卑下しているのだから過去に何かあるのかもしれない。
「過去も未来も不幸――――とは一体どういう意味か、ダバスラーさん、
わかりますか?」
「それは残念ながら私も何も・・・。でも私は、ビーナ様が笑顔に
なれるのなら何でもしたいと思っております。どうかレイトン様、
あの子に幸福を・・・」
話はあまり進まないまま、レイトンたちはアルネスト一家と一緒に食事をとることになった。異様に横長な四角テーブルに置かれたのは、ローストビーフ、フル・ブレックファスト、フィッシュ・アンド・チップス、ヨークシャー・プディングなどの豪華料理だった。
そして傍らに置かれたコ●・コーラ。
如何にもプロのシェフが作ったといえるような見るからに美味しそうなものたちばかりだ。まるでホテルにでも招待されたかのような気分にレイトンたちはなったのだが、一つだけレイトンがあげる不満点があった。
(私としては紅茶がよかった)
などと口出せるはずもなく、横で「コカ・●ーラもいいですね!」
とか呟いている青い帽子の助手に視線をやったが、もちろん気づかれなかった。
2015-01-17 23:30:47
水梨
ところで、ビーナ、アルネスト主人とダバスラーは、母を呼んでくるということで、今この食事室にはレイトン、ルーク、レミしかいない。
レミは周囲を見回した後、小さな声で述べた。
「教授。私、ビーナと遊びながらいろいろチェックしました!」
「え!?そうなんですか!?」
レミが遊びながら調査していたとは露知らずのルークは瞠目した。
「ありがとう。それで何かわかったかい?」
「ビーナの部屋が気になりました。私、部屋で遊んでたんです。
彼女の部屋ももちろん花ばかり集まった
装飾品だらけなんですけど、ぬいぐるみとかもいっぱい
あるんです。そこでひときわ大きなクマのぬいぐるみがあって、
その下が、何か怪しかったです!!」
「つまり、そのぬいぐるみで何かを隠してるってことですか?」
レミ、ルークの話を聞き、レイトンは小さく頷いた。
その可能性は高いのではないかと。
「それから・・・、これは関係あるかどうかわかりませんが、
ビーナの机の上に写真があったんです。
本人が言うには、少し小さいころのビーナとその友人だそうです。
けれど、引っ越ししてしまって今はいないそうです」
「・・・レミ。それも大いに関係がありそうだよ」
2015-01-17 23:47:51
t・o
ほう、ビーナさんに関してはナゾが多いですね!
あれ?レミさん助手失格!?
「あなたにいわれたくはないわ。」
すいません。
コカ・●ーラ(笑)。ルークはコカ・●ーラが好きなんですね!(それにしても「コカ・●ーラ」が予測変換にあって笑いました。)
しかし豪華な料理とコカ・●ーラなんて不思議な組み合わせですね!きっとここにも何かナゾが…
ルーク「ないとおもいますよ?」
<深まるナゾ>
1…コカ・●ーラのナゾ
ルーク「いや絶対違いますって!!」
2015-02-10 15:47:48
水梨
レス感謝です!久しぶりでした。
深まるナゾにコカ・●ーラのナゾってウケてしまったww
「お母さん、呼んできたのです」
唐突に、ビーナの声がした。
――――まさか、聞かれていた?
懸念したが、ビーナが不快感をあらわにする様子はない。
幸運にも聞いていなかったのだろう。
「貴方たちが、レイトンさんとその助手さんですね?」
お待ちしていました、と深々と頭を下げる女性――アルネスト夫人は、
やはり病人であるためか少し顔が痩せこけている。
笑みを作ったときにできる皺は彼女が年であることを感じさせるが、
それでも清々しさを感じるものがあった。夫のアルネスト主人に
支えられた妻は、何か救いの手を得たように、ほっとしている様子が
見受けられる。
「はい」
「とりあえず、夕食に致しましょうか」
アルネスト主人は席に着き、支えられるように夫人も、そして娘も
長椅子に座る。
レイトンたちはイギリス料理を堪能しながら、コ●・コーラを
楽しんだ?のであった。本当にレイトンとしては後で紅茶を口直しに
飲みたいほどであったというのに、ルークもレミも普通に美味しそうに
飲んでいるものだから何も言い出せずにいたのは本人しか知りえない
事情である。
「さて、先ほどレミが言っていたことだね。
女性の部屋を調べるのは英国紳士としては好まれたことでは
ないけれど、これも調査のためだよ」
「先生。前にも似たようなこと言ってませんでした?」
「HAHAHA。後の時系列のことはまだ言うべきではないよルーク」
「そのメタ発言をやめてください」
レミのツッコミをスルーし、ビーナが食事中であることを利用して
レイトンたちはビーナの部屋へと足を踏み入れたのだった。
「うわぁ・・・。可愛い部屋だな・・・」
なるべく音をたてないようにして入ったビーナの部屋は、さすが
女の子の部屋というべきか、床、壁、天井、見渡すすべてにレースだとか壁紙とかいった装飾が完璧になされており、一応男の子の
ルークですら感嘆するのだから、女性なら憧れるほどの部屋だろうと
思う。・・・そしてその装飾、やはりすべてが花柄に関連していた。
そして部屋の扉を閉めるのも忘れずに。
「私も最初入ったときは驚いたなー」
「レミさんもこういうの好きなんですか?」
「んー。一応?」
ルークとレミが言葉を交わす間に、レイトンはクマのぬいぐるみを横に
よけていた。
「あ、教授!どうですか!何かありましたよね!?」
自分の推理があっているという確信をこめ、レミは問いながらレイトンのもとに寄った。
――――だって、あんな怪しいぬいぐるみ、下とか後ろに何か
あってもおかしくないもの!
「・・・何も、ないな」
「・・・・・・」
2015-02-10 23:46:08
ドリーム・メイク
ドリーム・メイクですっ
更新頑張ってくださいっ
いつも応援ありがとうございますっ
失礼しましたー
2015-02-25 20:40:40
t・o
ほう、そんなに豪華な部屋なのか!
そして最後に見つけたものとは…!?
次も待ってます!
2015-03-06 18:27:27
水梨
久しぶりに書きます。
・・・デスヨネー。
よくよく考えれば、IQ400が大きなぬいぐるみの下などという定番な場所に隠すなど、そんな安直な考えをするわけがないのだ。
それだとバレバレになってしまう。逆に、あまりにも見え透いた
場所には隠さないだろうと裏の裏まで読んだうえで定番の方法を使うと
言った考えもあるが、ビーナの場合決してそんなことはなかったらしい。
もう少し裏を読むにしてもうまく読むべきだったとレミは憔悴した――――が、すぐに他にもあるはずだ、とビーナの部屋を物色し始めた。
「ちょっと待ってください!絶対ここには何かあるはずなんです!」
何かないか。何か。
そう。たとえば逆に、自然すぎるところ――――――。
レミの眼に入ったのは、無造作に置かれた漫画や服、アクセだった。
この辺りはまだ小さい子供なのだから、すごくきれいに片づけられていないとしてもなんら不思議はない――つまり、何も疑問などない。
レミは息をのんで、服や漫画を手当たり次第に後ろへ投げ出した。
「ちょ・・・レミさん?」
「・・・あった!」
ルークが訝しむ中、レミは発見した。服や漫画に隠されていた、
床下収納庫。
「収納庫・・・お手柄だよ、レミ!」
「ありがとうございます!」
「絶対中に何かありますよ!開けてみましょう先生!」
ルークに促され、レイトンは頷くと力いっぱい取っ手を引っ張った
「・・・なっ」
「これは・・・!!」
収納庫のふたを開けた先に広がるは長い階段だった。
「
2015-03-31 23:19:22
t・o
おお!ありそうな場所ではなくあえてみえすいた所に隠す!さすがIQ400!
漫画をぶんなげるレミさんが憎たらしいですが見つけるなんてすごいです!
長い階段!謎の香りが!
2015-04-03 23:11:02
水梨
久しぶりすぎて話を忘れている気がしますww
「何でこんなところにこんな階段が・・・!!いってみましょう先生!」
「ああ。きっと奥には何かがあるはずだ。
・・・ところでレミ。見張りを頼んでもいいかい?」
「え・・・わ、わかりました!」
本当はレミも階段を下りたかったのだが、誰かに入ってこられるとまずい状況になることは分かる。仕方なくレイトンの頼みを了承した。そして信頼に答えるべきだと思った。
「ありがとう。じゃあ行こうかルーク」
「はい!」
階段の作りはそれほど強くないらしく片足を置いただけでギシィギギィと鈍い音が鳴り響いた。
(こ、これ階段崩れたりしないかなあ?)
不安だったがルークは未来の自称英国紳士。弱音は吐かないと決めている。
どうやら心配は杞憂だったらしくレイトンとルークは階段の下までたどり着くことが出来た。
「一体、ここはーーーーー?」
広がっていたのは玄関のあの広い部屋とほぼ同等の広さの場所。薄暗くてはっきりとは見えないが何らかの機械が施された椅子ソファーの柔らかそうな椅子が部屋いっぱいに数え切れないほど並んでいる。1000席以上は少なくともある気がする。映画館の席数なんて比べるまでもない。天井近くには何かのスイッチらしきものが3つほどある。
「何なんですかこの椅子ばっかりの部屋・・・!!お客さんを呼ぶための部屋でしょうか?」
「いやいくらなんでもそれは多すぎるだろう」
「それにしてもとても柔らかそうですねあの椅子!!ちょっと座ってみましょうよ先生」
「ま、待ちなさいルー・・・」
「先生この椅子ふっかふかです!気持ちいいですもっふもふですよー!」
未来の英国紳士ははしゃいで椅子に抱きついている。
「こらこら、英国紳士たるもの人の話はーーー」
・・・そんなに気持ちいいのだろうか?まああまりにもの数の多い椅子、調べるためにはまず感触を知るのも大事なことだと思い、レイトンも椅子に腰を置いた。
・・・ふむ。なかなかの座りごこーーー
ーーーーー瞬間。椅子の横幅から金属製のベルトが何本も伸びてきた。
「・・・ッ!ルーク!今すぐ椅子から離れるんだ!」
「えっ!?」
まるで椅子に取り押さえつけるように、5本ほどのびてくる。幸いソファーのように横幅が広かった。いち早く危険に気づいたレイトンは間一髪椅子から飛び降りる。
「わっ、わぁぁ・・・!!せ、せんせええ!!」
突然のことに身動きできていない弟子のもとまで走ると唯一ベルトの迫っていない後ろからルークを引っ張り出す。
そしてすぐに部屋を出るため階段をかけあがった。
「せ、先生!今のって・・・」
「・・・・・・」
急いでビーナの部屋まで上がり収納庫のふたを閉め、息を整える。
「なぜあんな地下にあんなものが・・・。何の目的で・・・」
考え込むレイトンを見ていたルークだったが、あることに気づいて声を上げる。
「先生!レミさんがいません!」
2016-07-09 19:22:22
水梨
書き方を忘れてしまったのでテストします。
2023-04-01 10:28:42
水梨
「私達が下にいる間に、誰かが来たのかもしれない。」
「なるほど…!レミさん、ビーナさんたちが来たのを察知して止めてくれているのかも」
レミがうまく誤魔化すためにアルネスト家の人間をこのジーナの部屋から離したということだろう。
それにしても。ルークは地下の部屋での出来事を思い出して身をふるわせる。後方にある収納庫の蓋を見つめてから、敬愛する師匠に向き直る。
「この地下のこと…ここにいるみなさんは知ってるんでしょうか?…ビーナさんも、この部屋のこと…」
「どうだろうね…。テディベアがカモフラージュと考えれば、ビーナも知っていると考えるべきだが…」
この部屋の真実を知るのはあくまでアルネスト夫妻、あるいは執事のみでこの家の無垢な娘は、何も知らない可能性も捨てきれない。
彼女がIQ400の持ち主でなければ、レイトンは娘が何も知らない蓋然性にかけることができたのだが…。
「あの部屋、ボクたちをとらえて何をするつもりだったんでしょう?ビーナさんがそれに加担してるなんて…」
ガタリ、と。部屋の音がして。
2023-04-01 12:31:29
水梨
「ーーナッ!?」
少女の声が響いた。鬼気迫る表情でーーというよりも、顔面を蒼白にした、ジーナの姿があった。
「……っっっ」
ジーナは、収納庫があらわになっているのを見つめるとみるみる混乱に満ちた顔は怒りに変わっていく。
「あ、あの、ジーナ、これは…」
ルークは上手く言い訳をひねりだそうとしたが、言葉が出てこない。
「……………てって」
「出てって出てって出てって出てって出てって出てって出てって出てって出てって出てけ出てけ出てけ出てけ出てけ出てけ出てけ出てけ出てけ出てけッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
大きく開き、血走り濁った翠緑の瞳を向けた彼女はルークたちのもとへどかどかと押し入ってくる。
武器が手元にあるわけでもないのに、ルークは彼女が放つ殺気に目を逸らしてしまいそうになる。
足は震えて、今すぐここから逃げ出したい。
ルークはここで顔を背けたら負けるような気がして、彼女に向けた視線だけは、離さないでいたかった。
「…ルーク、ここはひとまず出よう」
「先生、でも…」
「私達がこのままここにいても彼女を激昂させるだけだよ」
「…っ」
もはや事態はレイトンたちでは収まらないどころか悪化しつつある。
うしろ髪ひかれる思いでルークはレイトンに続いてジーナの部屋から飛び出る。
扉を閉める直前、ジーナの顔に浮かんでいたのは零れ落ちて消えそうな悲嘆の表情。
※※
2023-04-02 03:28:08
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