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こちらスコットランドヤード!3~交響曲~

ユリちゃん

どうも、ユリちゃんです(*^_^*)
おかげ様で3作目です。

こちらスコットランドヤード!には1と2も
ありますが、そんな関係ないのでお気にせずヽ(^o^)丿

そして今回、
ゆいこ様と雫様作のシャアナ&クレイブコンビが登場します☆

ぜひお楽しみにヽ(^o^)丿

2013-07-13 15:16:19


志村 妙

コメント返し

toむきさめ
気付いたら1章のままだった(汗)
内容濃い?なんか関係
なさそうなのも含んじゃってるけど(・o・)
消し飛ばされないで…帰ってきて!!



♦ちなみに作中で出て来た『play』は
 私が勝手に作った(しかも急に)歌ですのでお気にせず!
 それと、すっっごい忘れてたけど
 祝!100レス越え! 
 読んでくれる皆のおかげ、ありがとう(*^_^*)
 …ところで、第2章のタイトル決まってないんだ…ハハハ。

2013-08-22 20:31:17


雛実 結歌 (元・ゆいこ)

メイ…シータを殴ったっ!?
何か、愛らしいカワイイ妹のような…、
兄を思う気持ちがものすごい妹のような…!!
シ「結局?」
結「両方!!どっちも!!!」
改名したんだね、えーと読みは「しむら たえ」かな?
新しい呼び方が思いつくまで、『ユリ』呼びで良いかな?
『play』……!!!
その曲をすぐ思いつくユリさん、天才ですよっ!!
また来るね☆

2013-08-22 21:42:27


志村 妙

コメント返し

toゆっこ
メイ…
『可愛い妹』→『恐怖の妹』に
逆転しました…トホホ…(ToT)/~~~
そだね、兄を独占したいあまり
ガツン!的な(・o・)
あ、名前の読みは『しむら たえ』です(*^。^*)
『ユリ』呼びで平気だよ!なんならずっとこれでも!
ところで、『play』。天才じゃあないんだよ…
ばらしちゃうと、この物語の8割がキーボード任せ…。
読んでくれてありがとう☆彡


♦ちなみに、『play』は
 本当にあるけど、歌詞が全然違います。
 


………暇人なので更新します☆………







     第2章   すべての創始者








「フィガロの創始者は
 一体誰なんです?」

高層ビル、最上階、書斎。

煙草を吸う『ボス』に『オルド』は尋ねた。

フィガロの創始者。

あの文明のすべての始まり、

すべてを繋ぎ、謎に満たす者―。

「君も、名ぐらいは知っているだろう」

『ボス』は小さくため息をつき、

デスクから離れ、窓ガラスから都市を眺めた。

「ビエナ・アントシア・フィガロ。
 彼こそが、究極の頭脳を持って
 超文明を創り上げた」

『ボス』の答えに、

『オルド』は眉間にしわを寄せていた。

「ビエナ・アントシア・フィガロ……」



























「ペルシアナの創始者は
 一体誰なんだね」

チェルミーがシャアナに言う。

今、観客と歌姫、それに

チェルミー達は逃亡中である。

シャアナはクロネを置いて来てしまったのが悲痛だった。

「…ロバート・ペルシアナ。
 財宝も彼が守りを創ったの」

サリウスの街の隣、

シャンボールに逃げ出してきた一行は

街の湖の前で息をついていた。

「そうか…。
 フィガロの創始者は知っているのかね」

チェルミーがまた新たな話題を出すと、

シャアナは無言でうなずく。

「ビエナ・アントシア・フィガロ」

名だけを告げ、

チェルミーの隣で休憩をしていた

シャアナは立ち去った。

「ビエナ・アントシア・フィガロ…か」

チェルミーは、小さく声にした。



















「フィラシア・ブラウンの呪い…」

サリウスの街、石碑前。

ルークは哀しそうに言った。

「そんなの、かわいそうです。
 それだけで…そんな……」

これ以上言葉にできないルークに

代わって、レミが静かに言う。

「教授、この子は
 どうしますか?
 こんなところに放っておくわけには…」

クロネを抱きかかえ、

レミはまっすぐレイトンの目を見る。

気持ちが伝わったのか、

レイトンはすぐうなずき、

「そうだね、意識が戻るまで
 一緒に行こう」

そう言うとレミの腕からそっと

クロネを抱き上げた。

「意識が戻るまで、ですか?」

「そうだよ、ルーク。
 こんな状態の少女を、
 こんな所に置いてはおけない。
 英国紳士としてはね」

「そうよ、ルーク君。
 それにこの子と年も近そうで
 仲良くなれるわ」

レミとレイトンに押され、

ルークは快く承諾していた。

――ただ、何かが引っかかる。

なぜか、この少女には

普通とは違う『何か』が感じられた。

――まぁ、気のせいかな。

ルークはそう思い、

もう『何か』について考えなくなった。





















――ごめんね、お兄ちゃん。

メイの胸には、複雑な感情が

絡み合っていた。

もう冷たくなったただひとりの兄に、

メイは涙が出てしまった。

――家族が誰ひとりいない中、どう生きていたのか。

――心細く、泣きたかった日もあったんじゃないのか。

――懸命に、私たちを探してくれていたんだ。

兄の姿を見て、そんな思いが

こみあげて来た。

が、『あの人』が言うからには、

真実なんだろう。

「私は、『あの人』だけを
 信じればいいんだ―――」

メイは自分に言い聞かせるようにして

何度も、何度もつぶやいた。

兄を、家族を、誰も信じなかった妹―――。

























「……っ…」

ゆっくり、起き上がった。

今度はあまり痛くはなかった。

ただ、運よく毎回血管の所をやられる、と言うか。

出血のわりに、怪我はひどくない。

「メイ……」

兄、シータは妹の姿を探した。

すると、すぐそこにいた。

手には、先ほどとは違うトロフィーが

握られており、その先端には血がべっとり付いている。

『僕・私の自慢の家族コンテスト 優勝トロフィー XX27年 』

と彫ってあるトロフィーを見て、

シータはまたしても口角が緩む。

――あの頃は、仲が良かったな。

――12年で、こんなに変わるものなのか。

そこで、メイがシータに気付いた。

「な…で……なんで、死なないの!?」

驚愕の一言だった。

妹に、死んでほしいと思われているのか、と

シータは心の底から落ち込んだ。

ショックだった。

あの日の可愛い妹が、

見る影もなかった。

歳月は、人をも変える――。

「今度こそ…今度こそ………」

自分を殺そうと、

手にしていたトロフィーを大きく

振りかぶる妹に対して、

兄は思った。

――メイになら、殺されてもいい。

シータは、静かに目を閉じた。














………続く………









今回は『ボス』達、

チェルミー達、レイトン教授達、

ブローニイ兄妹達の

話をまとめて書いてみました。

大体の全体共通語は…「創始者」だったかな。

これから深く関わりをもつ

ロバート・ペルシアナ

ビエナ・アントシア・フィガロの2人。

これからの展開、乞うご期待!


 8月23日  志村 妙

2013-08-23 12:12:42


むきさめ

死んじゃダメだあああああああああ!!
メイでも殺されちゃダメだあああああああ!!
シータ、生きるんだ!
諦めちゃいけない!←この人うるさいね

2013-08-23 13:08:02


リオ

真「すごい・・・なんて生命力なの・・・」
流石にトロフィーで殴られるのはきつい・・・・
妙の小説私の駄作より面白いよ♪
才能をください

2013-08-23 15:53:56


志村 妙

コメント返し

toむきさめ
妹・メイになら
殺されてもいい兄・シータ。
この2人は兄妹愛の度が過ぎる
って言うか…
チ「おまえのせいだろう、すべて」
妙「警部、分かってますね…(汗)」
大丈夫♪
だって力のない女性が力のある男性を
殺せるのでしょうか…?フフ。
まだ人生諦めてない!!…はず。

toリオ
トロフィーで頭2回殴られてるぅぅ!
思いだしたらそうだったぁぁぁぁ(ToT)/~~~
血まみれ兄さん(怖)。
私の小説がリオより面白い?
フッ…………
大丈夫ですか?あまりにも私のが駄作で
幻覚見ちゃったんじゃあないかな?
リオの素晴らしい小説が駄作とは
到底思えんのだよ、わしは。
チ「『わし』って誰なんだよ」
妙「志村 妙に決まってるっしょ?」
才能あげたら…リオの文才失わせてしまうから…。

2013-08-23 19:02:30


志村 妙

4日ぶり…くらいかな?
読んで下さる方に感謝!志村妙です^^
早速ですが、更新したいと思います←気分的に…



………更新!シータの運命やいかに?………








シータは、静かに目を閉じた。

実の妹と数年ぶりの再会を果たすも、

2回ほど頭を殴られ、

先ほどやっと気付いた。

――妹は、自分を殺そうとしている。

自分を殺そうとしている理由が

数年前の恨みなのか、親の仇なのか

分からないが、どちらにせよ原因は自分。

そうシータは思った。

あの時、何もできなかった。

それが今につながる、恨みの原因なのだろうか。

目を閉じていても、

妹・メイがゆっくりとこちらへ

歩いてくるのが分かった。

手にはきっと、棚に並べられた

いくつものトロフィーが握られていて、

表情はきっと、殺気立っているはず。

シータは歩み寄る妹の

姿を想像しては、過去を思い出した。

「おに…いちゃん………」

メイの声が聞こえた。

「ごめんね……信じられなくて、ごめん…。
 でもあの方の言うことは正しいの…
 だか…ら……こうするしかない、の……」

メイは自分に言い聞かせるような

口調だった。

『あの方』。

それがメイにとっての救いの手なのだろうか。

目を閉じてなお、

大きく何かを振りかぶるメイが分かった

シータは、過去を後悔していた。

「あの時、助けてやれなくて
 ごめんな」

漏れたシータの声に、

メイの動きがピクリと止まる。

「許さなくていい。
 許さなくていいから、
 せめて俺を殺せ。
 『お兄ちゃん』ができる、最後の仕事だ……」

シータの弱まっていく声に、

メイは涙を流した。

そして振りかぶっていたトロフィーを

床に『ゴン』と音を立てて落とした。

メイも、床に座り込む。

「ごめんなさい…!!
 ごめんなさい……お兄ちゃん…!!
 わたし…私は……っ…何をしてるの…。
 う…うわぁぁぁ!!」

頭を抱え、泣き崩れるメイを

シータはそっと抱き締めた。

何も言わなかった。

ただただ、メイに泣かせてやる、

それが兄にできる事だった。

きっと妹の意思じゃない、

きっと『あの方』の………。

そこで、シータは考えるのをやめた。

今は家族の時間を過ごしたかった。




















レイトンは、開きかけの

隠し扉の中に入って行った。

クロネを抱いたまま。

レイトンの後を、レミとルークが

追っていくと、

不思議な場所に辿りついた。

「ここは…古代遺跡?」

第一声はルーク。

「これは…古代フィガロのものだろうね」

レイトンが弾むような

声で言った。

「教授、早速調べましょう。
 事件解決を一刻も早く……」

2人に続いて、レミが

そう言いかけた、なぜなら

こんな光景が広がっていたから。

レイトンは遺跡内をじっくり調査、

ルークは虫眼鏡でくまなく探索。

レミはため息をつく。

「教授、それにルーク君も!
 考古学者とその弟子なら興味を
 示すのも分かります、だけど
 まずは事件の解決を優先しましょうよ」

母親にでもなったかのように

レミは言う。

そしてレイトンが反応した。

「レミ、ここの遺跡は古代文明フィガロの創始…」

「人の話聞いてますか教授!!」

目を輝かせて語ろうとした

レイトンに、レミも思わずつっこむ。

さすがは考古学者、遺跡となると

調査という行動に出、自分(考古学)の世界に

浸り続ける……。

「先生!レミさん!ここに
 こんなものが!!」

「ルーク君も話聞いてます?」

レミのつっこみ。

「ルーク…」

レイトンは静かに言った。

レミは何を言うのか期待した…

…のが間違いだった。

「早速観察を!………」

「だから聞いてんですか話!」

レミは教授に言葉を叩きつける。

「教授(と言うか作者)のせいで
 私のキャラ崩壊してきてるじゃないですか!
 いつものナゾ解明はどこいったんですか?
 事件はどうでもいいんですか教授!」

散々作者に対する愚痴を

言いまくったレミ。

するとレイトンの反応は…

「ルーク、これは古代の土からできた…」

「散々振り回しておいて聞いてないんですね!!」

レミはやけくそになって叫んだ。

何も聞いていないレイトンとルークに

レミはため息が止まらない。

――すっかりキャラ崩壊してる…作者が遊んでる…。

――このままじゃ教授はただの考古学バカ…。

レミは心の中でも作者に怒りをぶつける。

「さて、じゃあこっちのコレを
 この袋に入れて、そっちのそれをここに入れようか」

「はい、先生!」

ほのぼのと遺跡調査をするレイトンとルーク。

「いい加減事件を解決…」

レミが言いかけた時だった。

「あ、レミさん!
 ちょうど良かった!」

ルークが明るく言う。レミは疑問を抱いた。

――ちょうど良かった……?

ルークは続けて

「そこにあるそれを
 ここの袋に入れてください!
 お願いしますね」

そう言って、小さな麻袋をレミに渡した。

「分かったわ、ルーク君。
 これをここに入れるのね……っていい加減にして下さい!!」

遺跡内に響くツッコミに、

さすがにレイトン達も驚く。

「事件解決する気あるんでしょう?
 だったら早くしないと最悪の状態だってあるんですよ?」

レミが必死になって訴えかけた。

「レミ。すまなかった。
 君にはその係じゃなくてこっちの掘るほうを…」

レイトンは言って、スコップを渡した。

「教授、どこから出したんですかスコップ。
 えっと、ここを掘ればいいんですね?
 判りました~………って本当頭大丈夫ですか!!!」

レミはついにキレる。

そしてツッコミにキレが出て来た。

「何回話を聞けって言えばいいんですか?
 完全にキャラ崩壊してるし
 遺跡調査とナゾトキどっちがしたいんですか?
 やっぱり本職考古学者だし
 ナゾトキなんてやってらんねーよ!ハッ!
 て感じなんですか?
 やっぱりゲームとはいえ言いたいんですか?
 レイトン教授シリーズで磨いてきた
 ナゾトキ力どこで使うんです?
 何をすれば気が済むんです教授!!!
 大体私、基本大声あげないし、
 一応おしとやかでしょう?作者いい加減にしてください!!」

一部危険なコメントを含み、

レミははじけるようなキャラ崩壊コメントをした。

(レべ●ファ●ブさん申し訳ありません)

「レミ、今度こそ本当に
 謝るよ。
 じゃあルーク、行こうか」

そういって今度こそは

レイトンも進んでいった。










………続く………










えーっと、

ちょっと最初。

シータ&メイの方は感動っぽくて

まだ良かったと思います。

しかしレイトン教授。

彼らがキャラ崩壊してるんですよね…。

レミのツッコミ…。

なんか本当もう申し訳なくて…ごめんなさい!


8月28日  志村 妙

2013-08-28 11:58:40


リオ

いいよ、いいよ、レミ姉の意外な一面が見られたしね♪
面白かったし。
レイトン先生、そのスコップは四次元ポケットから?
レ「そうだy」
レミ「あり得ません教授。」

2013-08-28 12:25:37


志村 妙

コメント返し

toリオ
レミの意外な一面…は
ツッコミが激しい←
教授の意外な一面
ボケが激しい←
と言うポジティブ思考でいっちょやろう!
スコップはズボンのポケットから
スッと……(^o^)/


………やる気があるので更新なう♪………







シャンボールの街。

ここは以前も、エアフルト達と

フィガロをめぐった事件で訪れている(前作参照)。

サリウスの街の隣に位置しており、

チェルミー達、歌姫、観客達は

ここへ逃げ込んでいた。

「これからどうするつもりだ」

湖の周辺で腰をおろしていた

一行のうち、チェルミーがシャアナに尋ねる。

「さあね、
 勢いで逃げてきちゃったから
 判らない」

などと、シャアナは

曖昧な答えを告げる。

「さあね…って
 後先考えずにここへ来たっていうのか」

チェルミーが再び尋ねると

シャアナは急に目を細めた。

「…今を、生きていたの」

「訳の分らんことを言うな…」

湖の湖面を眺め、

チェルミーの言葉を完全無視し

シャアナは語りだした。

「私は考えるよりも
 動く方が好きだわ。
 『考える』なんて人生の無駄使い
 だと思ってるからね…
 考えた挙句、成果も何も残らないなら
 行動していた方が無駄だとしても
 やりがいがある。
 だからね、今回の一件も…」

輝かしい瞳で言うが、

チェルミーにはすべてお見通しである。

「おーい、作り話を言って
 話を紛らわせるな~」

チェルミーが一応つっこんでおく。

シャアナは「ちぇっ」とため息をつく。

「本当に何も考えてないわ。
 このまま観客達を逃がす。
 それだけよ」


















涙が止まり、

落ち着いたメイ。

目はかすかに赤くなっている。

シータはずっとメイを抱きしめていた。

泣きやんだ、今も。

「お兄ちゃん…」

メイは小さな声をあげた。

「なんだ?」

シータはメイを抱きしめたまま

答えた。

「もう離して……」

ためらいがちに、メイは言う。

「あ、ごめん」

シータはパッと手を離した。

「大きくなったな、メイ。
 今いくつだった?」

「子供扱いしないでよ…?
 私もう21よ」

「そうかぁ、どうりで
 俺が年とるわけだ」

「なのにまだ未婚なの?」

「うるさいなぁ、そんなんじゃ
 嫁の貰い手ないぞ?」

「ちょっとキレていいかな」

12年ぶりに再会した

唯一の肉親の会話は、

そこまでしっかりしたものじゃないらしい。

他愛のない会話でさえ、

大切な人とならば幸せなのだ。

当時9歳の妹はもう21歳で、

当時14歳の兄はもう26歳。

12年と言う長い年月の中で、

お互いはお互いの事を知れなかった。

「メイ…母さん達は?」

シータは恐る恐る、

一番気になっていた事をたずねた。

遺影と化したメイが、

ここにいるのならば両親も

いるのではないか、と思ったからだ。

しかし、メイは急に顔を曇らせ

「………もういない」

冷たく告げた。

「何……言ってんだよ」

シータは聞き返した。

「お母さん達は
 私が14の時、立て続けに……」

下唇を噛み、

メイはその瞳に影をおとす。

「………そうか……」

シータも、もう疑いはしなかった。

しかし、ほんの少しだけ

妹の言葉が嘘だったら、なんて

考えてしまっていた。

「ひとりにさせてごめん」

シータは悔しさ、哀しさ、

すべてを込めてメイに言った。

メイは無言で首を横に振る。

「悪いのは、お兄ちゃんじゃない。
 あの組織が悪いんだ」

メイの言葉に、

シータは希望を持った。

――その組織を潰してしまおう。

それが長年の目標で、

両親と妹の仇を討つのが生きる糧だった。

「許せない、家族を奪った
 組織なんて…潰れちゃえばいいんだ」

メイの再びの涙の言葉。

静かな部屋の中で、

先ほどまで殺されそうになっていた事すら

忘れて。

シータは妹に言った。

「俺は組織を潰すために生きて来た」

それは、残酷で冷徹なひと言で、

儚く愚かな生きるための目標だった――。
























『ボス』は言う。

あの娘は逃がしたのではなく、

再び戻らせるために行かせたのだ、と。

娘を手放したのではなくて、

駒として、自分の都合にいいよう

使う。

「きっとあの娘は兄を殺すさ」

『ボス』は言うのだ。

だから『私』は『ボス』の言うことを

信じていた。

しかし、『必ず』兄を殺すと言うことは

可能性としては低いはず。

それにあの兄を愛す妹が、

容易に道を選ばず殺すなどと言うのは

ないはずだ。

























今回は、チェルミー達、

シータ達、『ボス』達の

お話をそれぞれ。

次回の更新は

シャアナ達のお話を一本立てで。

レイトン教授達は少しの間お休みです(^o^)/

次回お楽しみに♪


8月28日   志村 妙

2013-08-28 22:24:32


むきさめ

めっちゃ進んでる!
きょうだい、よかったね~…
まさかまだ殺そうとしてる!?
レミ可哀想だよ先生とルーク…
でも面白かった~♪
また来る!(来れたら)

2013-08-29 06:10:19


雛実 結歌

久しぶり!!

シータ~!
死ななくって良かった!
メイの言う『あの方』って、
『ボス』の事なのかな?
『ボス』!!
メイはシータの事を殺さないからね!
ミルク「人の小説の事勝手に断言しないでう」
結歌「その通りです、ごめん!ユリ~」

シャアナの話の続き気になる☆
また来ま~す!

2013-08-29 11:29:03


志村 妙

コメント返し

toむきさめ
進んでる?
よかった^^
あ、大丈夫!殺そうとはしないよヽ(^o^)丿
レミの渾身のツッコミ、
レイトン教授…止めてあげて下さい。
面白かった?よかった~ありがと☆彡
コメント楽しみにしてるね^^




………☆彡一刻も早く進みたいので更新☆彡………









「教授、この道はどこに
 続いてるのでしょうか?」

再び歩き始めたレイトンに、

レミはそう尋ねた。

「判らない。
 が、この隠し扉の内部には
 最深部がある」

今度は真面目に答える

レイトンに、レミはひそかに安心している模様。

細く、明りのない暗い道を

歩き続けること約5分。

道は無くなり、広い部屋へと出た。

明りは、数10本のロウソクのみ。

レイトン達は辺りの様子を

伺った。

そして、しばらくして

ルークが口を開く。

「…先生、
 ひょっとするとここが最深部でしょうか?」

ルークの言葉に

レイトンは首を横に振って答えた。

「いいや、ルーク。
 ここは最深部ではないんだ」

「でも、道はもう行き止まりですし…」

ルークはもと来た道をさす。

部屋の中はただ暗く、

ほとんどが石でできている。

そんな中、部屋の中央には

大きめの石板が置かれていた。

…という状況だ。

レイトンは続ける。

「ルーク。
 先に道がない。
 しかしこの部屋は最深部ではない。
 だったらいつも通りの調査で
 どう最深部を見つける?」

ニコッと笑うレイトン。

ルークは悩んでいる。

そして、レミが「あっ」と

声をあげる。

「教授、もしかして…」

レミの言いたいことが

判ったのかも知れない。

レイトンはうなずいて見せた。

「そうだよ、レミ。
 最深部はもう、目と鼻の先にある」

レミとレイトンの

言っていることが良く分からない

ルーク。

「どう言う事なんですか?
 教えてくださいよ」

弱音を吐きつつ、

頭を悩ませるルークに

レイトンは「いいかい」と

話しだした。

「先に道がない。
 ここは目的の部屋じゃない。
 そんな場合、目的の部屋はどこにあると思う?」

その口調からして、

ルークは毎度おなじみの「あれ」を

思い浮かべた。

「先生、まさかこのパターン……」

ためらいがちに、

そうではないと自分に言い聞かせ、

ルークは恐る恐る尋ねてみる。

「あぁ、ナゾだよ」

ここにきても、やっぱりナゾ。

ボケに走りながらも、やっぱりナゾ。

突然、ナゾ。

急に、ナゾ。

やっぱり先生はいつも通りだ。

「…と言うことで」

レイトンはしきりに言いだした。

「   ナゾ 01      
  最深部はどこにある?

・先に道はなく、今いる場所は
 目的の場所ではない。
・この部屋には中央に石板があるだけ。
・だったらあなたはどうするだろう?
 どこに目的の場所があるのか、
 わかるだろうか?
・石板がカギとなるよ。
・ありえない、と言うことも考えてみよう。
・2文字以内で答えよう。

スコットランドヤードメダル・20/20   」
































『ボス』の名前は、言ってはいけない。

たいていの人は『あの方』とお呼びするだろう。

『私』は『ボス』としか言わないが。

名前からして、『ボス』は

組織の1番上。

『私』は、組織の2番目に上、

つまり『ボス』の右腕なのだ。

人を駒としか見ていない

人間、それが『彼』であり

その『彼』につく『私』は

なりたくて右腕になった訳じゃない。

逃げられないから、なるのだ。

一生戻ってはこない、そんな幸せだった

日々を心の奥に閉じ込め、

心のない形だけの、業務をこなす人形として

生きていくのだ。

そんな日常が続き、早12年。

12年前の『学者狩り』で、

当時の学者たちの大半が今もなお

苦しんでいるだろう。

こうして、逃げられず雇われるだけで――。

『私』は、『彼』の忠実な右腕として、

日々を生き、そしていつか復讐をする――――。






















「よし、これで手当てはできた」

メイは明るく言う。

シータの頭には白い包帯がめぐらされている。

もうメイに、殺す気などはなかった。

今、再び家族の絆を深めた兄妹は、

家の広いリビングにいた。

「お前、上手いな手当」

シータは驚いて言うと

メイがかすかに怒りながら答えた。

「まぁ、看護師目指してたからね」

「……そうだったな」

「まぁ、叶わなかったっていうか諦めたけど」

「……9歳の頃の夢だろ」

「まぁ、組織にさらわれてからもずっと勉強してたけどね」

「……よくできたな勉強」

「まぁ、家庭教師とかいたし、看護学校行ったしね」

「……なんで看護師なんなかったんだ」

「まぁ、色々あったのよね」

「……本気にしてたのか、あの頃の」

「まぁ、9歳だし、本気にするっちゃするわね」

「……それからもずっと?」

「まぁ、あれがお兄ちゃんとの最後の会話だったしね」

「……そっか」

「まぁ、…………って話長いわッ!!何回同じセリフ言わせんの!?」

メイがシャウトし、

長々と続いた同セリフ会話は幕を閉じた。

9歳の頃の、兄と交わした最後の会話。

考えてみれば、懐かしい――。










「お兄ちゃん、あのね」

「ん?なんだ」

「お兄ちゃんだったら、どんなしごとをしてる人が好き?」

「え?あはは、そうだな…
 看護師さんかな」

「かんごしさん?」

「そう。怪我の治療をしたりするんだよ」

「メイもやったら、
 お兄ちゃん好きになる?」

「あははははっ、メイは
 看護師さんにならなくても
 好きだよ」

「いやだ、お兄ちゃんと結婚するんだもん」

「そっか、メイ…でも
 家族とは結婚できないんだよ」

「ねえねえ、じゃあ
 お兄ちゃんはなんで看護師さんをしてる人が好きなの?」

「(軽く無視されたんだが…)
 人を助ける仕事って
 カッコいいじゃないか」

「じゃあメイ、看護師さんになる!」




















まだ9歳だった自分の

小さな夢。

兄が好きだと言ったから、

兄に好かれたいから、

看護師になる。

兄と結婚したかったから……

もうこれ以上は言わない。

小さかった自分の、兄のための

将来の夢。

あの後、家族とは結婚できないことを知り、

落ち込んでたっけ……

なんて昔の事を振り返るのもいいものだ。

思いを改めてかみしめた、

メイだった。









………続く………












あれ?よーく見ると

前回のコメントと違う…。

すみません訂正します!!

前回はレイトン教授達が少しの間お休み、

と書きましたが

正しくはシャアナ達が少しの間お休み、です。

申し訳ない…。

そして一本立てじゃないんだけど?

と思っている方、ほんとすみません。

一本立てにしようとしたのですが、

やっぱりメイとかボスとか入れたくて…

本当ごめんなさいm(__)m

次回こそは一本立て☆です。

シャアナ達かレイトン教授達か、

ボス達かメイ達か……お楽しみに☆






↓作者&キャラ達のちょっとした雑談会↓


なんかツッコミが増えたなあ…。

(レミさんごめんなさい)

キャラ崩壊してるし……。

(レイトン教授・シャアナ&クレイブ 主にすみません)

雑談では作者・キャラ達への質問・疑問を受け付けます!


   8月29日  志村 妙

2013-08-29 12:20:59


むきさめ

えっと…ナゾ、「うえ」かな?
もしくは「した」…?
ボス何者じゃあ!よう分からん!
気になる…
また来るぜー!!

2013-08-29 20:10:14


志村 妙

コメント返し

toむきさめ
正解!「した」です^^
「ちか」でも正解にしてます!(^^)!
意味不明なナゾでごめんm(__)m
頭の悪い作者にナゾ作らせるなんて、
解く方の人が頭悪くなるだけだ!!←
ボスの正体は明かせないけど、
ちょっとだけ……作者が言うのもなんだけど
ボスひどい!最低!このヤロー!て感じがした…。


………更新!今度こそ1本立て!………






シータは、リビングのテーブルで

昼食をとっていた。

メイが作ったものだ。

「おまえ、料理上手だなぁ」

そう言って、シータはスプーンを休まず

動かし続ける。

向かい合わせで座るメイが

誇らしげに笑う。

「お母さん譲りじゃない?」

「だな。同じ味がする」

昼食のメニューは

シチュー、パン、メイの得意な

創作料理・ハーブと夏野菜のマリネ。

そして紅茶に、デザートは

プディングだった。

シータがデザートを食べ終えると、

先に食べ終わっていたメイが

皿を下げ、キッチンで

洗い物を始める。

「メイ、おまえもう
 嫁になっちゃえよ」

などと冗談を言うシータの

言葉も無視だ。

しかし、すべての皿を片づけ、

メイはやっと口を開く。

「そうね」

ただ、一言だった。

シータは驚いた。

「そうね…って
 はぁぁぁぁ!?」

大声をあげると

メイが冷めた声音で

「約束してる人はいるのよ」

と言い切る。

「約束って…
 婚約者か!?」

「えぇ」

「誰だ、どこであったんだ!!」

最愛の妹の衝撃のひと言に

兄は少々荒れっぽい。

「エスカ・グレイツ
 って知ってる?」

そんな兄に対して

メイは静かに落ち着いて言った。

シータも荒れっぽさを一時停止した。

「あぁ、知ってるさ。
 純白の歌姫とかの作曲をしてるだろ。
 それ以前にそいつの名前を知らない奴なんて 
 いないんじゃないか?」

「その人なの」

「は?」

シータは目をまん丸くして

メイを見つめた。

メイは動じない。

「いい?お兄ちゃん…」

「い、いいって
 おまえがいいならいいんじゃないか?」

「本当に?」

「あぁ、だって
 そいつと結婚したいんだろ?」

「…なんかお兄ちゃんらしくない」

「…(大きくなっても失礼だな)
 ただし!1度くらい顔をみせてもらおうか」




………続く………







すみません!短いですが

また今日書けたら書くので!

1本立てブローニイ兄妹の続きを!

一体メイの婚約者とは何者なのか――

お楽しみに♪(ぜひお楽しみにしてて下さい)。


 8月30日  志村 妙

2013-08-30 11:27:33


むきさめ

料理うまいんだ、いいな~♪
俺も食いたい!
シータ、焦ってるねー(笑)
お前に妹はやらん!的な?
きょうだいも、どうなるのか楽しみだな~

2013-08-30 19:25:44


志村 妙

コメント返し

toむきさめ
料理の腕は
キャラ史上一番!
私も食べたいなw
妹のまさかの婚約者に
兄必死!!
そうそう、妹好き…シスコンですから。
絶対お前なんかに妹はやらない!て感じw
兄妹の話のゆくえは――?


………妹の婚約に驚愕!ブローニイ兄妹の1本立て………



――嘘だろ…。

シータは、驚きと少し

ばかりのショックに

内心、こうつぶやいていた。

――21歳で婚約!?あ、でもおかしくはない…。

26歳、立派な大人のはずな

兄は、衝撃的で言葉も出ない

(ただし心の声は出まくり)。

なぜ妹の婚姻を許可したのかも

判らなかった。

すると、頭を悩ませる兄に、

メイが言った。

「お兄ちゃん、今決めなくてもいいよ。
 確かに、2人はあったことないし、
 何度か顔合わせしようよ。
 それで、ゆっくり決めよう?」

「メイ……」

5歳年下の妹が、

自分よりも立派な大人に見えた。

そして、今はじめて気がついた。

左手の小指の隣、薬指に

輝く可愛らしいダイヤモンドの

指輪がはめられていること。

シータの視線に気づいたのか、

メイは左手の薬指から指輪を抜いた。

「これね、婚約指輪なの」

そう言うメイに、

シータは妹の幸せそうな笑みが感じられた。

きらりと輝く小さめのダイヤモンド。

可愛らしいデザインで、

メイにぴったりなイメージだった。

きっと婚約者は、メイの事を

よく見ている。

きっと大切にしてくれる――。

「メイ、幸せか?」

落ち着いた声で、

シータが言った。

するとメイは

満面の笑みで答えた。

「どうしてそんな事聞くの?
 幸せに決まってるじゃない」

幼かったあの頃、

いかにも子供で豪快な笑顔。

今は

女性らしく、しかし幼き頃の

面影を残した笑顔になっていた。















「もしもし?
 うん、そう。
 あのね…今日時間平気?
 え?そう…それで……」

あの後、色々あって

婚約者と顔合わせをする事になった。

メイは電話中である。

シータは黙っていた。

そして、メイの声と共に

電話が終わる。

「お兄ちゃん、
 今から来るって」

「え、もう?」

シータが驚くと

「だって私達会って
 7年くらいよ?
 結婚決めたのもいつだったか…。
 早くお互い会わせたかったの」

メイは平然と答える。

「あぁ、そうか。
 悪い」

一応謝っておく。

夏の始め、暑くなってきた

この頃。

シータの気持ちは、いろんな意味で

あつかった。


















電話から30分もしないうちに

婚約者は家へ尋ねて来た。

玄関のチャイムが鳴り、

メイが歓迎した。

少しして、シータのいる

リビングに、1人の青年が

やってきた。

彼は顔立ちのいい、

爽やかで落ち着いている青年だった。

きちんとしていて、

礼儀正しいと言うか。

そして、軽くあいさつを交わすと

自己紹介を始めた。

「初めまして、
 エスカ・グレイツと言います。
 年は21歳で
 職業は作曲家をしています。
 …長くごあいさつできず
 すみませんでした、お兄さん」

それに真面目そうで、

メイの事を大切にしてくれそうだ。

「いえいえ、メイが
 世話になってるみたいで…
 大変だろう?コイツ結構うるさいから」

シータが言うと

メイの拳が放たれる。

そしてエスカと名乗る青年は

首を横に振り

「そんなことないです。
 僕の方が、メイに世話になってますから。
 メイにはいつも助けてもらってるんです」

と言った。

「そうか。
 あのメイが助けに…」

『ゴッ』

メイの拳が放たれる。

右頬、左頬、共に

腫れあがる。

「暴力とか暴言とか
 言うだろ、メイは」

シータが言うと

またもやエスカは首を横に振る。

「いや、そんなことないと思いますが?
 ただ、やっぱり怒ると怖いですね…」

ハハハ、なんて笑いながら言う

エスカだが、だんだん血の気が引いて来ている。

「怒ると怖いなんてもんじゃないぞ…
 2人喧嘩したことあるか?
 喧嘩するとメイはな…人類じゃなくッッ」

『ドガッ』

シータが言いかけたのは、

メイが蹴り飛ばしたからだ。

「ほ、ほらな…凶暴だろ。
 気をつけろよ、エスカ君…」

グフッ、と声をあげてから

シータはそのまま倒れ込んだ。

「あ…メイは小柄で可愛らしいけど
 結構(すごく)凶暴ですよね」

エスカが青ざめる。

メイは睨みをきかせていた――。





………続く………












ついに登場婚約者!!

小柄で可愛い見た目に反し、

超凶暴で基本Sなメイ!!

次回もブローニイ兄妹&婚約者!

しかし1本立てじゃない☆

8月も今日で最後、

9月からは通常更新です↓

・水曜日は更新できない可能性アリ

・ほとんど毎日更新するので
 何日か休むことはないはず!

では次回の更新でお会いしましょう(^o^)/


8月31日  志村 妙

2013-08-31 17:32:43


むきさめ

…婚約者、大丈夫か?
シータの体の具合も気になるけど…
あれ、エスカって人、もう出てきてたっけ?
聞き覚えがあるような…

2013-08-31 17:45:10


雛実 結歌

久しぶりっ!

メイ、幸せになってね!!
……怖いよ、メイ。
お兄ちゃんを殴った!?
婚約者のエスカ、大丈夫?
ダイアモンドの指輪、メイに似合いそう(*^_^*)
私何かメイ好きになったかも~!
初めの方はシータ殺そうとしてて怖かったけど…、ね?←
だけど今は兄思いの優しい妹だもんね~\(^o^)/
メイ、ガンバレ~!
応援してるよ~(^o^)/

2013-08-31 20:22:46


志村 妙

コメント返し

toむきさめ
婚約者は平気だよ~
シータの具合は……。
メイ普段は優しいから大丈夫!
ふっふっふっ…←
鋭いねぇ、実はひっそり出てきてます。
探してみよう!(ちなみにplayと言う曲の作者)。

toゆっこ
やほ♪
メイの応援ありがとう^^
ダイヤモンドの指輪、似合いそう?
メイは時に凶暴で基本Sだけど
可愛くて優しいおっとりタイプだから…
似あうはずだ←
えっ!メイ好き?ありがとーッ(*^。^*)
確かに初登場では殺そうとしてたね…
それにはいろんな訳が…。
今の優しい妹が本来の姿だよ☆
メイ「応援感謝してます、ありがとう(泣)」

2013-08-31 21:31:21


志村 妙

アレ?もう9月…。
こちスコ!は9月から通常更新です(*^。^*)

………メイ、新妻なるか!?兄の、婚約者の選択やいかに………




大人しくて、可愛くて、優しい。

面倒見が良くて、お人好しで、

結構凶暴で、基本S。

メイは、そんな人柄だった。

いつだって自慢の妹で、

俺だけの妹だった。

それが、それが…結婚するとは――

「お兄さん、大丈夫ですか?」

――なんて、考えていたシータに、

声がかかった。

声の主は、婚約者のエスカだ。

メイに殴られ床に倒れ、

散々な目にあった(と言うか自分のせいだが)。

エスカは手を差し出してきた。

「起き上がれますか?
 手かしますよ」

「いやいや、大丈夫だ。
 ありがとうエスカ君。
 こんなのはもう慣れっこなんだ、
 君も言葉には気をつけた方がいい。
 俺みたいにメイに殴ら……グァッッ」

「誰のせいで私が
 殴ってると思ってるのかしら?」

笑顔のメイが、

シータの懐にパンチをいれる。

エスカの血の気がまたもや引いてく。

「そろそろお話でもしましょうよ?
 お茶の用意するから、応接室でもどこでも」

そう言ってメイは

キッチンへ向かって行った。

「そうそう、エスカ。
 お兄ちゃんを応接室まで
 運んであげてくれる?
 自力じゃいけないと思うの」

「あ、うん」

軽く意識の失ったシータを、

エスカは背中におぶって

メイが案内するまま応接室へ運んだ。














目を覚ますと、

自分にはブランケットが掛かっていた。

そして、どこかで

寝かされているようだ。

時折、話声が聞こえる。

――そうか、意識失ってたんだ。

シータは今の状況が

大体判ってきた。

だが、視界がもうろうとする。

ものは、影でぐらいでしか見えない。

そして気付いた。

自分を覗き込む、2つの人の影。

そのシルエットは、

見覚えがあった。

ひとりは、短めの髪。

もうひとりは、たぶん、男性だろうか。

そうとなると――。

「お兄ちゃん!」

「お兄さん!」

あぁ、やっぱりそうだ。

メイと、その婚約者。

「お兄ちゃん大丈夫?
 ごめんね控えめに殴ったつもり
 だったんだけど、
 ちょっと強かったみたい。
 ハーブティー淹れたの、飲む?」

メイが言った。

シータは一気に視界が開けた気がして、

勢いよく起き上がった。

「ハーブティー!?」

目は輝いていた。

メイとエスカは安心したようで、

お互い顔を見合わせて笑う。

「はい、ハーブティー」

メイがシータにティーカップを差し出す。

シータはゆっくり飲む。

そして、カップから口を離すと

「うまっ」

とひと言。

「お手製紅茶なの。
 おいしいでしょ?」

誇らしげに言うメイに、

エスカとシータは

偶然にも声を合わせて言った。

「「おいしすぎるだろ」」

エスカとシータは顔を見合わせ

笑いあう。

メイも笑っている。

「…あぁ、もう話なんてしなくていいよな」

ひと息ついて、シータが言った。

「え?でも…」

エスカが困ったような顔で言う。

「いいんだよ、君の人柄も
 判ったからね。
 結婚しちゃえよ」

最後の一言は軽く言って、

シータははにかんだ笑顔を見せる。

「結婚しちゃえって…
 そんな軽く言わな」

「じゃあ入籍しちゃおっか」

メイの言葉をさえぎって、

エスカは笑い飛ばして言った。

「そうそう、
 もう式挙げちゃえよ」

シータも笑う。

「え、入…なに?
 え、ちょっと……?」

メイは戸惑い、

笑い飛ばすエスカ達をみつめる。

「気が合うな、エスカ君」

「エスカでいいですよ、
 お兄さん。
 本当気が合いますね~ハハハ」

「じゃあエスカな!
 お兄さんなんて呼ばなくていいんだ、
 シータとでも呼べよ?ハハハハ」

よく考えたら、

この2人性格激似だ……。

メイは心の中でつぶやいた。

こうして、

メイとエスカの結婚は決まった――――。


















「先生!答えは『した』じゃないですか?」

ルークは明るく言う。

レイトンが

「そう、最深部はした…つまり
 地下にあるんだよ」

と、うなずいて足元を見つめた。

「じゃあ教授、
 その地下にはどうやって
 行くんですか?」

するとレミからこんな声が。

レイトンはニコッと笑って、

部屋の中央にある石板を

指さした。

「あれを使うのさ」

レミとルークは石板を眺める。

文字がぎっしりと

彫られており、その字自体は

古代文字のようだ。

「先生、これって…」

ルークはそう言いかけて止まった。

もうレイトンは

石板をじっくり、上から

読んでいたのである。

そして数分後、

レイトンが石板から目を離した。

「判ったよ、この石板に
 書かれていることが」

その一言に、

レミとルークは期待した。

「教授、これは
 何の文字なんでしょう?」

レミの問いに、

「あぁ、これは
 ペルシアナの文字だね」

レイトンは答える。

「何が書いてあったんですか?」

そして、本題。

ルークが問う。

レイトンは少し間を置いた後

言った。

「………なーんにも」

「は?」

「いや、だから。何も」

「は!?」

「あの石板に描かれてるのは
 ただの落書きなんだ」

「……」

「だけどひとつ
 書いてあったよ」

「なんです」

「あの石板の裏に
 レバーがある」

「レバー?」

レイトンの最初の一言には

驚いたが、

やはり何か書いてあった訳だ。

レバーが石板の裏にある、

つまりレバーを引け、と。

引いたら最深部にいけるのだろうか。

「じゃ、じゃあ早速
 行ってみませんか」

ルークは言って、

石板の裏を覗いた。

レイトンもレミも

賛成らしく、無言でうなずいている。

そして石板の裏。

やはりレバーが存在した。

「先生、レバーありました!」

ルークが弾んだ声で言うと

レイトンは、

「ルーク、そのまま
 引いてくれ」

と言った。

「はい!」

ルークは答え、

レバーをつかみ、

ぐぐっと、レバーを下げた。

『ゴゴゴゴ……』

レバーを下げたと同時に、

辺りが音をあげる。

「教授……これは一体?」

すさまじい音と、

どこからか来る風。

レミは爆音と暴風のなか、

レイトンに尋ねた。

しかし、答えは返ってこない。

隣にいるレイトン。

レミは気のせいだと思った。

レイトンが、つぶやいた言葉に。




「ペルシアナ文明によって
 世界は崩れる―――――」










………続く………










今回はブローニイ兄妹と

レイトン教授達のお話。

あっさり結婚決まりました。

メイ&エスカ、おめでとう…って

まだ入籍したわけじゃないんだけどね(^o^)/

シータ、落ち込まないで前を向こう…

シ「落ち込んでねーよ…本作ではな」

そしてレイトン教授達!←丸無視

レイトンのつぶやいた

「ペルシアナ文明によって
 世界は崩れる」

とは一体……?

気になる(?)ブローニイ兄妹と

レイトン教授達のお話の続きは

次回!

きっと明日も更新できる

とは思うのですが…。

ではまた次回!!


9月1日  志村 妙

2013-09-01 14:37:54