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こちらスコットランドヤード!2

ユリちゃん

初めましての方も、
最初の作品を読んで下さった方も、

どうも(*^_^*)ユリちゃんです。
元・ユリッこです^^


本作は1がありますが、続きという訳ではないです。
  

では、よろしくお願いしますヽ(^。^)ノ

2013-05-13 21:06:27


ユリちゃん

とある街の一軒家にて


チェルミー達がフレシアとトリアから出された

ナゾを解く頃とちょうど同時刻、一人の女性は

「何か」におびえて過ごしていた―。

「もうすぐ…この世界は終わってしまう」

女性は日々、こうつぶやいていた。

白いブラウスに青色のロングスカート姿、

茶色髪の女性はとても美しく、若かった。

「エリーゼさん、いますか」

木造一軒家のかわいらしい童話のようなドアを

ノックする一人の人物の声を聞いて、

女性はドアをゆっくり開けた…。
















ブランド―ルの街・リヴァヴルの湖


フレシア達が出題したナゾに苦戦する

チェルミーとグロスキー。

「分かりづらい文ではありませんか、
 ヒントと言うか…キーワードがないじゃないですか」

チェルミーは焦りながらフレシアに向かい言う。

「そうですね、ではヒントを。
  神の子が向かうのは全て
  何かに囲まれた街
  不思議 水 夢…
  共通点はあるのでしょうか」

フレシアは軽く微笑み、まるでチェルミー達を

笑ったかのようであった。

「共通点…」

チェルミーとグロスキーは同じ事をつぶやいて

しばらく深く考え込んでしまう。

湖周辺は一気に静かになり、

フレシアもトリアも何も言わず、音もたてず。

辺りは風が吹く音、野草が揺れる音、

少し離れた所から聞こえる話声が聞こえるだけだった。

「…もう一つヒントを出しましょう。
  共通点は存在しない
  神の子が秘密を背負い
  逃げる場所
  最初の文字はH…」

静かすぎた湖の近辺に息をつまらせ、

トリアはヒントを出す。

フレシアはトリアの出したヒントに、

そこまで言ったらもう解ってしまうだろうと

心の奥でつぶやいた。

「…解りました、あなた方のヒントがなければ
 きっと分からなかったでしょう。
 私はナゾ解きが苦手なものでして」

チェルミーが自信満々と言ってもいいほどの

口調で微笑んだ。

「我ながら解かってしまった」

チェルミーの余裕げな態度を止まらせた

グロスキーの一言。

チェルミーもグロスキーも

自信満々な口調と態度であった。

それを見たフレシアとトリアは

絶対ヒント出さなかったら解ってないだろう、と

同時に心の中で静かにつぶやく。

「では、お二人でお答えになるのが良いかと
 思いますが、どうします」

フレシアが淡々と言って、チェルミーと

グロスキーは顔を見合わせた。

そして他人にはどう見たって分からない

ジェスチャーをしてチェルミー達は

声をそろえて言う。

「神の子が向かった街は
 不思議に囲まれた街」

「…」

チェルミー達の出した答えに、

フレシアはニコッと微笑んだ。

「はい、正解です」

考えてみれば、よく分からないナゾだった…。

「不思議に囲まれた街こと、
 モレントロールの街。
 この街にある森の中に一軒の家があり
 そこにエリーゼさんは暮らしています」

フレシアは切なげな表情をしてエリーゼの居場所を

話した。

「ブランド―ル駅から3つ先の
 モレントロール駅で降りて
 行けば大きな森が見えますし、分かると思います」

2013-05-28 16:59:57


ユリちゃん

本作更新!!(途中で切ります)


ブランド―ルの街・リヴァヴルの湖


神の子、エリーゼの居場所が分かったチェルミー達は

急いでエリーゼのいるモレントロールの街へ向かう

事にしたのだった―。



「本当にこの事件を解決なさるおつもり
 ですか」

フレシアが真剣に尋ねる。

チェルミーが出した答えは、もう分かっていた

ような事だった。

「もちろんです、我々は警察なのだから」

似合わない優しさにあふれた笑顔の

チェルミーに向かって、フレシアは

涙を流した。

「えっ!?すみません、何か悪いことを
 言いましたか」

チェルミーは驚いて、ぽろぽろ小粒の涙を流す

フレシアに向かって焦りながら聞いた。

「いいえ…。この街の住人の運命を…あなた方に託します。
 この宿命がなくなることを祈って」

「?」

フレシアは気になる事を言った直前に

泣き崩れてしまい、トリアが隣でフレシアの背中を

さすっていた。

「宿命とは一体…?」

フレシアの背中をさすりながらも、

自分だって大粒の涙を流すトリアに向かい

尋ねるグロスキー。

チェルミーはグロスキーの左肩にドン、と

ぶつかり小声でつぶやいた。

「無神経もたいがいにしろ!泣いてるのが見えるだろ」

グロスキーはチェルミーの言うとおり

だと思い、ここからは黙っていた。


しばらくして、涙をぬぐい終えたトリアが

グロスキーの問いに答えた。

「この街には古くからの言い伝えがあります。
 そしてこの街の住人全員にある宿命…あっ」

トリアは言いかけて、その場でがくがく震え始めた。



すみません、いったんここで切りますm(__)m
あとで書くのでお楽しみに!

2013-05-29 17:43:28


ユリちゃん

更新!



ブランド―ルの街・リヴァヴルの湖


トリアががくがく震え始めた理由は、

早くも判明した。

「トリア、探したよ。まさかこんな所にいるなんて」

低めな感じの声が、チェルミーとグロスキーの

背後から聞こえる。

「?」

チェルミーとグロスキーが後ろを振り向くと

とてもかっこいい少年が立っていた。

「…レイ…」

トリアはこれまで見たことのないような

ひどく青ざめ、おびえた表情をしていた。

美少年の名はレイ、と言うらしい。

「…あれ、そちらの方々はもしかして…」

「レイも知ってるでしょ、クラリネ嬢の
 予知に出てきた人たち」

トリアとレイの会話を見ていると

トリアはレイを避けているように見えた。

「やっぱりそうなんだね
 初めまして、レイ・ヴァーレンです。
 クラリネとトリアとは幼なじみで…」

「初めまして、チェルミーと申します」

「初めまして、グロスキーと申します」

『スコットランドヤードの警部をやっております』

ソロで自己紹介をした後、綺麗に

同時職業紹介をするチェルミー達を見て

レイはニコッと笑っていた。

「あなた方の事、何しに来たのかは街の住人なら
 誰だって存じてます。
 で、フレシアはどうしたんですか」

レイはチェルミー達の方を向いた後

トリアの方に向きかえり、尋ねた。

「あなたには関係ないわ、そっとしておいて
 ちょうだい」

トリアはやっぱり冷たかった。

湖面に映る5人の影。

この頃、すでに動き始めていた超文明計画。

未来予知者と神の子。

ブランド―ルの街の住人が背負う宿命。

これらは、世界を巻き込む大計画に発展していくのだ。

それをまだ、人々は知らないだけでー。












 エリーゼ、あなただけは逃げて。
 
 私の事も、宿命も、何もかも忘れていいから
 
 どこまでも逃げて行って。

 そして、逃亡の果てにたどりついた場所で

 幸せになるの。

 過去は全て、全て忘れるの―。

 そうしたら、世界は滅びなくて済むの。

 私が犠牲になってしまえば、世界は、未来は

 守られて行く…。










「…っ!?」

「エリーゼさん、また あの声 が聞こえたの」

「…。アイラさんは全てお見通しなんですね。
 初めてあった時も、今も。
 私の姉とよく似ています」

「そう、あなたのお姉さんはなんて言ったかしらね」

「メリーゼ、です」

「メリーゼさんね。覚えておくわ」

「ところで、本当にお世話になってしまっていいんですか」

「?…当たり前じゃない。何があったか知らないけど
 放っておけないから」

「姉との約束なんです」

「どんな?」

「私の事を何も知らない、新しい土地で
 幸せになれって…」

「いいお姉さんじゃないの、
 あなたは恵まれてるわ」

「ありがとうございます…」





 


 ねぇ、お姉ちゃん。
 
 聞こえてるよ、あなたの声。

 私は私の過去を誰も知らない新しい街に来たの。

 お姉ちゃんの言うとおり、ここで

 幸せになるわ。

 お母さん、お父さん、お姉ちゃん、
 
 婚約者も街のみんなも…宿命も

 全て忘れて生きて行くよ。

 いつも心にある事は、

 お姉ちゃんとの約束と使命だけだから。

 お姉ちゃんの幸せを、

 いつも心から願ってる―。















―超文明計画が動き出したら

 私はもう過去の自分には戻らない。

私はただ、新しい自分でいる。

過去を忘れた、空っぽの人間として…。







    だから、みんなが幸せになれる世界を
 
    私達がつくるんだよ……。

2013-05-29 20:41:16


ユリちゃん

オリキャラ紹介&解説☆

※今が紹介時!

エリーゼ・アレニウス
・A型
・24歳
・優しくおっとりとした大人の女性。
 婚約者がいる←※

メリーゼ・アレニウス
・A型
・24歳
・陽気でおおらかな社交的な女性。
 双子の妹を溺愛する。


※解説※

・まだ登場していないオリキャラは
 これからどんどん出てきます。

※こちらスコットランドヤード!最初の方で
 最後の物語の一部に
 エリーゼ&婚約者が少し出てきます。
 婚約者は実はこれから出てきます…(*^_^*)

2013-05-30 19:38:41


ユリちゃん

ブランド―ルの街・レイの家


泣きわめいていたフレシアを

レイの家へ連れて行き、チェルミー達は

ひとまずモレントロール行きをやめた。

「…つまりフレシアはメリーゼさんら双子の話をしてから
 今に至る、と」

トリアから今のフレシアの詳しい事情を            

(無理矢理)聞き出し、一人納得した様子のレイ。

どうやら、この街では童話チックな木造住宅が

メインらしく、レイの家も童話の木造住宅のようだ。

チェルミー達はレイの部屋の木の丸椅子に

座らされ、小さなテーブルに置かれた紅茶を

前に話をしていた。

状況を知りたいレイは、チェルミー達の方に

向きかえり、とにかく口を動かした。

「警部さん達はこれからどうするの」

淹れたての熱い紅茶をさましもせず、

香りを楽しみながら飲むレイに向かい

チェルミーが答えた。

「モレントロールに行く予定だが…」

「モレントロール、ねぇ…。
 調査開始の第一歩ってところかな?」

レイは勘が良かった。

チェルミーとグロスキーは

驚いた表情をして紅茶のカップを口元に

運んでいる。

「あの街に行くなら、この街の秘密を知らなきゃならない」

とレイは冷たく言い放つ。

「秘密ならすでに知りましたが?」

グロスキーは不思議そうにレイの顔を見つめる。

レイはふっと、いつぞやのナゾ好き考古学者に似た

笑い方をしている。

そう言えば、あのナゾ好き。レイトン教授は元気だろうか。

なんて、ふと思い出してしまったグロスキー。

「あなた方はこの街の本当の秘密を
 存じていない」

「本当の秘密?」

レイの紅茶の量が少し減った頃、

この街の本当の秘密が明かされる…。

「宿命があるのです、この街には」

「レイ!!」

長らく紅茶をすすっていたトリアが

レイの話を止めようとする。

「私がさっき言いかけたの、だから私が言うわ」

「…どうぞ」

トリアのレイに向ける態度や表情、言葉は

全て何か違和感を覚えた。

「宿命、それは
   1年に1度、街から神へ贈り物をする事」

「別に、普通のことではないのですか。
 贈り物って、たとえば食物とか」

グロスキーに限らず、チェルミーも

普通のことだと思っていた。

「そして、あと1つ。
   神に従う事」

普通のことだと思えた。

なのに、トリアもレイも顔が暗い。

「贈り物、それは
     住人の命です」

トリアの顔色は、見る見るうちに悪くなっていった。

「命!?」

「いけにえって事ですか」

あまりにも衝撃的な贈り物。

しかし、心のどこかではそうなのではないかと

思っていたような気もした。

「なぜ現代になってもいけにえなんて事を…」

「…外から来た人は皆そう言うでしょう。
 しかし、住人達にとっては命の存続…」

「フレシア!」

グロスキーの問いにレイのベッドで横になっていた

フレシアが、憂鬱げに言う。

「命の存続」

グロスキーは意味が分からなかった。

「いけにえをしなかった年には
 災い…神隠しが起きます」

フレシアの瞳はもう何も映していなかった。

ただひとつ、彼女の瞳に映るものは

レイとトリア。

「神隠し・・・」

もう理解できない世界だ。

それでも、チェルミー達はなおさら事件解決を

したかった。

モレントロールに行きたいと言う気持ちは

更に強くなっていく。

「今年も、いけにえは行いませんでした」

「…はい!?」

トリアの一言に、チェルミー達は耳を疑う。

「罪なき者の血が流れる、それは誰もが
 許さないこと。
 神がそれを望んでいても、行いません」

トリアは顔色がだいぶ回復して、すっかり元通り。

「待って下さい、いけにえを行わないと
 災いが起こるのでしょう」

チェルミーは頭の中が混乱していた。

「起きないのです」

「…はい!?」

冷めてしまった紅茶をすすり始めるレイを

見つめながら、グロスキーはトリアに向かって

ある一言をかけた。

2013-05-30 21:26:20


ポレリカ

ユリちゃんさんこんにちは!ポレリカです。
実は…前作も読んでいました。終盤にさしかかっていた時期から読み始めたのでコメントは控えていました。
スコットランドヤードコンビのお話ってどんなのだろう?と気になったのがきっかけです。
更新頑張って下さい!応援しています。

2013-06-01 22:33:17


ユリちゃん

ポレリカさん>
ポレリカさん、こんばんは!
前作も読んで下さっていたなんて…
ありがとうございます(*^_^*)
これからもよろしくお願いします。
タメ口&呼び捨てOKです(^u^)

2013-06-02 21:57:10


ナゾ分からなかった(苦笑)

エリーゼさん…。
「超文明計画が動き出す」って、一体どういうことなんだろう…。
それに、「私が犠牲になれば世界が滅びなくて済む」って
とてつもなく嫌な予感がする…。

「生贄」が「使命」か。
でも、行わないと災いが起きると云われているのに、災いがここ最近起きていない。
それどころか「起きない」って断言している。
もたらすものがいなくなったってことなのかな?
わからないや(汗)


お互い更新頑張ろう!

2013-06-02 23:05:29


ユリちゃん

コメント返し☆

雫>
作者のアホ脳が生み出したすごく意味不明な
ナゾを考えてくれてたなんて…。
「災い」が起きないと断言するのには
意味があって…これから明かしてくよ!

2013-06-03 15:04:47


ユリちゃん

本作更新☆彡


ブランド―ルの街・レイの家


気まずさ漂うレイの部屋。

チェルミーは全く分からないことがあった。

「…なぜ災いが起きないと断言できるのですか」

ようやく生まれた会話さえ、

その場の全員が息をのむ。

すっかり冷めてしまった

紅茶を飲みつつ、トリアは情けなさそうに笑う。

「いけにえは神が許さず、
 宿命は神が申す。
 何を言ってるんでしょうね。
 しかし、古くからの言い伝え…」

レイの部屋にある2つの窓から

冷たい風が出入りして、

紅茶は誰もが飲むのをためらい、

誰もが必要以上に何も話さない。

「古くからの言い伝えには
 誰も逆らってはいけないのです」

トリアに変わってフレシアが、

来ていた服のポケットから

立派な革でつくられたカードケースを

取り出す。

「これは、この街の決まり…掟が書かれた
 ものです」

フレシアがそう言って

チェルミー達の方へカードケースを差し出す。

「ブランドールの街 住人の掟」

グロスキーが少し驚いたような声で

カードケースに入った

これまた立派な羊皮紙に書かれた文字を

読み上げていった。

「1 古くからの言い伝えを守る事
 2 住人は自らの宿命を貫く事
 3 皆で支え合い街を築く事
 4 神の子、未来予知者に従う事
 5 言い伝えを信じ未来へ伝える事」

グロスキーが読み終わるのと同時に

レイが口を開いた。

「この街の住人に自由なんて無いんだ」

絶望しきった声で、レイはうつむく。

トリアもフレシアも同じような様子だった。

「今はまだいけにえにならない。
 あと2年で…私達も神への贈り物になる」

「この街には司祭様と町長、
 老執事くらいしか
 長生きはできないし
 その人たちの子孫でないと
 まず生きてはいけない…」

「この街の住人には」

『自由なんて無い…!!』

フレシア、トリア、レイ。

まだ若い彼女達も、古くからの言い伝えに

縛られ、自由を失っていた。

3人は泣き叫びながら、自分の夢も希望も、

全てをあきらめ捨てていった。

「災いが起きない理由は
 司祭様の懸命な努力があるから」

レイは冷たく言い放った。

「いけにえなんて、司祭様の
 自己満足なのよ」

トリアは自分も所有するフレシアと同じ

カードケースを握りしめ、あふれるばかりの

涙を必死にこらえる。

「自己満足?」



※すみません、ここで一旦切ります!
 続きは後ほど。

2013-06-04 16:34:34


ゆいこ

お久しぶり!
フレシア、トリア、レイ…若いのに夢も希望もあきらめなきゃいけ
ないの?!
かわいそう!じゃあ、もしかしてクラリネも…?

「いけにえ」って本当に必要なのかな?

ホントゆりりんの小説は悩まされますなぁ←

これからもガンバ☆彡

2013-06-04 16:46:22


ユリちゃん

コメント返し&解説&雑談(*^_^*)

ユイちゃん>
お久しぶり~^^
実はクラリネは
長生きできます。
詳しくは解説を見てね!
悩ませちゃうかぁ~。うん、でもそこが魅力って事で←オイ!

これからも更新頑張ります!


※解説※
本作で書き忘れてしまいましたが
未来予知者と神の子は長生きできます。
本作でもばれないように付け加えますので←オイ!


雑談なう~作者日和~

ところで、雑談時に使う~作者日和~って
なんだろうね。

急ですが、あとでアンケートしたいと思います。
他のスレッドさんと被っちゃうのですが
皆さん、よろしくです。

2013-06-04 17:04:59


ユリちゃん

アンケート(*^_^*)

1 好きなオリキャラ(公式キャラも可)

2 感想

3 作者に言いたい事

4 オリキャラ(作ってくれると嬉しい!)

                以上4つです☆
      オリキャラは誰が作っても物語登場(^u^)

よろしくお願いします!回答、心よりお待ちしています☆

2013-06-04 17:31:51


ユリちゃん

連レス失礼!本日最後の更新かも…^^


ブランドールの街・レイの家


「自己満足?」

チェルミーはやっと冷めた紅茶を飲む。

司祭様、この人物が今の重要参考人だろう。

そう考えながらチェルミーは

トリア達の顔を見た。

「…えぇ、毎回災いが起きないのは
司祭様が毎日神を慕い、お供えやお祈りをしているから」

静かに、冷静にフレシアが答える。

「その司祭様と言うのは?」

「…」

グロスキーの問いに、3人は

顔を見合わせてごくりと息をのんだ。

場には沈黙が流れる。

しばらくして、3人は返事を返した。

「私たちの幼なじみ、アルフレッドの父親です」

「アルフレッド?」

グロスキーは再び聞き返した。

「えぇ、父親…司祭様のお名前はクレイヌ」

フレシアは少しばかり、おびえた表情を見せた。

そう言えば、さっきのレイに対するトリアの態度が

未だに不明なままだ。

「警部さん達、アルフレッドの家にでも
訪ねるといいんじゃないですか」

レイは残りの紅茶を飲み終えて、チェルミー達に言う…。












~その頃のクラリネ~



ゆがみ坂の上の豪邸、ファッジ家の2階。

2階にはクラリネの自室があった。

「エリーゼちゃん、あなたは今
どこにいるの…」

クラリネの顔は真っ青で、豪華な自室で

目立っていた。

クラリネはバルコニーに出て、街を一望してつぶやいた。

「残念だわ、この景色が見られなくなってしまうなんて…」

この言葉の意味とは、一体

何なのだろう―。














エリーゼ、たった今超文明計画が動き出した。

動き出した運命の歯車は、

もう 誰にも止められない…。

たとえ神の子 未来予知者 天才が

いたとしても、この恐るべき計画は止められない。


世界の終末は、すぐそこまで近づいてる。

超文明計画。実行者は身の程を知らない。

哀れな実行者、彼はじきに息絶えるでしょう―。

裏に絶望的なシナリオがあるとも知らず―。






















お姉ちゃん



聴こえてるよ、あなたの声はいつだって。

だって私たちは2人きりの家族。

だって私たちは神の双子。

お母さん、お父さんは

もういないから。

婚約者も街のみんなも。

もう誰もいない

私とお姉ちゃん 

2人 それはこの世で最も尊く

最も切ない宝物―。

















人類は超文明計画の犠牲となる


念願の超文明計画が成功しても


その時すでに人は皆滅びる


世界で動くものは

自然と…

醜く哀れな一人の青年だけ―。














ブランド―ルの街・アルフレッドの家


エリーゼの居場所が判明し、モレントロールに

行きたいところだが、まずは

気になる司祭様に話を伺いたかった。

レイに連れられ、アルフレッドの家にやってきた。

「じゃあ、僕はこれで」

「え…ちょっ…」

レイを引きとめていたかったグロスキーだが

レイは足早に逃げていった。

「コンコン」

またしても木造の家。

木のドアがいい音を出す。

「どちら様ですか」

ドアが開いて、レイと同じくらいの少年が

出てきた。

きっと彼がアルフレッドなのだろう、

チェルミー達はそう思いながら

用を伝えた。

「司祭さ…いえ、お父様はいらっしゃいますかね」

「わたくしどもスコットランドヤードの
警部で、この街の調査を頼まれていまして…」

チェルミーとグロスキーが交互に

話すと、少年は理解したようだった。

「とりあえず中へどうぞ」

愛想の良い、陽気そうな少年は

チェルミー達を家の中へ招き入れる。

「ここにお座りください」

少年はそう言い残し、どこかへ消えた。

チェルミー達は知らぬ間に立派な

応接室へ連れてこられたようだ。

「バタン ガチャリ」

応接室の年季の入った扉を閉め

なぜか鍵をかけた様子の少年は

片手に銀製のトレーを持っている。

「紅茶です。我が家自慢の」

にっこり、少年は自慢げな笑顔をする。

「ほう…ダージリンでしょうか」

グロスキーは似合わない仕草をし、

優雅に少年へ問う。

「はい、少しお待ちいただいてもよろしいですか」

「あ、はい」

司祭様に会うために、

神の双子姉妹に会うために、

文明計画を把握するべく

チェルミー達は一歩一歩、進むのであった。

2013-06-04 18:22:36


ユリちゃん

~読んで下さる皆さんへ~

今日も陽気なユリちゃんです。
今気分は絶好調ですね、はいスルーして下さい。

ところで、ですが
ほんの少しの間だけ更新をお休みさせて頂きます。
ネタ&書き方を見直すための時間を取りたいと思いまして。

図々しいですが、他のスレッド等にはコメントします←
更新を止めるのは
   6月7日~10日
ほんの少しのお休みなので
また見直し後に読んで下さるととても嬉しいです。



6,6 ユリちゃん

2013-06-06 20:55:07


ゆいこ

ゆりりん!
小説お休みするんだね。
3日間か、すぐだね!!
ネタ&書き方見直しファイトです^^

空気読めよって感じですが、アンケする!!

1、クラリネ・フレシア

2、すっごく面白い!!皆の気持ち、すっごく伝わってくるよ!

3、完璧だね~神作家だね~(*^_^*)

4、シャアナ・ルーグル (女の子)
  ・明るくて元気
  ・歳は14歳だよ
  
これからもがんばってね!

2013-06-06 21:58:16


ユリちゃん

コメント返し&お知らせ(^o^)/

ユイちゃん>
アンケートしてくれてありがとう❤
でもね、完璧でもなければ神でも無い!!
だけど、褒めてくれてありがとう^^

シャアナちゃん!ありがとう、本作で登場させます。
クラリネ、フレシア好きかぁ~良かった^^

ク「ゆいこ様、ありがとうございます」
フ「私にファンが!きゃ~^^」




※お知らせ※
6日に10日まで更新をお休みすると
お知らせしましたが、
なんと この私のバカ脳 ネタ&見直しが完了しました!
なんだコイツ、と思うかもしれませんが
これからも よろしくお願いします。

長文失礼!&お騒がせしました

2013-06-08 17:06:03


ユリちゃん

本作更新します(^o^)/


ブランドールの街・アルフレッドの家


フレシア達の言う「司祭様」に会うために

チェルミーとグロスキーはエリーゼの所へ

行くのをしばしあきらめる。

そしてフレシア達の幼なじみ、

アルフレッド・メイビスの家に向かったのだった。

「ガチャ、キィィ」

奇妙な音を立てる応接室のドアの向こうから

先ほどの少年ともう一人、白いひげのおじさんが

見えた。

白ひげのおじさんは、少年と共に

チェルミー達の座る革張りのソファの

向かい側に腰を下ろした。

「お待たせして申し訳ありません、
わたしはクレイヌ・メイビスと申します。
スコットランドヤードの警部殿達が
我が家に何の用でしょう」

低く落ち着いた声で、白ひげのおじさんは言った。

「用件は…分かってるんじゃありませんか。
未来予知者の予知によって」

チェルミーがそう言うと、

「…えぇ、分かっていますとも。
なんせわたしは、司祭なのですから」

白ひげのおじさんこと、クレイヌ司祭は

チェルミー達に向かってゆっくりと言った。

「いけにえの件についてお話を伺いたいのです」

率直にグロスキーが言うと

クレイヌ司祭の顔色が少し悪くなる。

「お父様、大丈夫ですか」

隣に座る少年が、クレイヌ司祭の背中を

さする。

「まずお聞きしたいのですが…
あなたはもしや、アルフレッドさんでしょうか」

「はい、アルフレッド・メイビスと言います」

少年はか細い声を出し答える。

彼が「アル」と言う少年だったのか。

「わたしが神に尽くせば
この街は被害にあわなくて済むのです」

冷めたクレイヌ司祭の目からは

無念と絶望、そんな感情が感じられた。

「神はいけにえを望む。
わたしは毎日、いけにえを出さずに済むよう
神に尽くしています」

「どうして神がそのようなことを望むか
分かるのですか」

チェルミーとクレイヌ司祭の鋭き会話を

じっくり眺めるグロスキーとアルフレッド。

応接室の色々な意味で寒い空気とは

裏腹に、外では春らしい爽やかな風が吹いている。

「神がいけにえを望む時、教会にいつも
お供えをしているリンゴが無くなるのです」

「リンゴ!?」

神がいけにえを望む時、リンゴが

なくなる。

子供のいたずらのようにしか思えない。

「子供のいたずらではないのですね」

グロスキーがクレイヌ司祭の目を見つめ

言うが、クレイヌ司祭は首を横に振る。

「リンゴが無くなると
街には次々と小さな災いが起きる」

「小さな災い?」

「例えば、街の子供が集団失踪」

集団失踪が小さな災いとは思えない。

※ここで切ります、ごめんなさい

2013-06-08 17:47:48


nonmilku

ユリちゃんさん、私の小説読んでくださってありがとうございます!
新しいのだしたのでそちらもよろしくお願いします。
小説面白いです!

2013-06-08 18:02:20


ユリちゃん

nоnmiLkuさん>
読んで下さってありがとうございます^^
嬉しいなぁ…(*^_^*)
タメ口&呼び捨てOKですので よろしく♪
すみません なんて呼べばいいですか?

2013-06-08 18:40:01


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・性別、年齢、学年、誕生日、居住地域、学校行事、学級閉鎖などの書き込み
・「裏」という二重人格を表現した書き込み
・ふさわしくない内容の小説(残虐行為、同性愛など)
・同一人物の小説複数進行
・小説の真似、盗作
・なりきり小説でのキャラ崩壊
・書き込み者を限定するスレッドの作成
・スレッドの宣伝書き込み
・個人HPの宣伝書き込み
・ふさわしくない書き込み


なまえ※必須
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