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こちらスコットランドヤード!2

ユリちゃん

初めましての方も、
最初の作品を読んで下さった方も、

どうも(*^_^*)ユリちゃんです。
元・ユリッこです^^


本作は1がありますが、続きという訳ではないです。
  

では、よろしくお願いしますヽ(^。^)ノ

2013-05-13 21:06:27


ゆいこ

ど~も☆←
白昼夢の世界…!
そこでエリーゼとメリーゼの両親は
眠ってるんですね。

今回のお話を見て気づきました。
私が間違えていたってことを…

エドガートンを、エドガーンっって読んでた…

ユリ…!
本当にごめんなさいm(__)m


最後に出てきた
「コノ世ヲ救ウノハ
 神カ、アノ者達カ……」
っていうの。誰が言ってるんだろ…。
まさか、神様?!

お互い更新ガンバロ~☆彡

2013-06-24 20:43:24


ユリちゃん

コメント返すよヽ(^o^)丿


ゆっこ>
そうそう、

エドガーンじゃなくて
「エドガートン」て言うんです。
間違えたっていいんですよ\(^o^)/

「コノ世界ハ…」と語る人物の正体は
これから明らかになっていくよ^^

2013-06-25 16:15:03


ユリちゃん

更新します!(^^)!


ブランドールの街・ホテル・スノーレル、ロビーにて



「…それで、ここへ戻ってきたのですね」

ホテル・スノーレルの

ロビー。

小さな机を挟み向かい合う小さなソファに

腰をかけるチェルミー達一行と

フレシア。

アイゼンシュワルトから

ブランドールに戻ってきた

一行は、ホテルへと足を運んだのだ。

話を全て聞いたフレシアは

数時間前に話した時よりも

口数が減った。

「すみません、やはり
 怒ってますよね」

様子を察したチェルミーが

そう言うと、

フレシアは特に反応しない。

「…驚いたわ。半日で
 事件の8割方を知っちゃうんだから。
 それに何も言わず
 この街を出ていくものだから…」

特にこれと言った反応をしなかった

フレシアだが、

やはり驚いた表情をしていた。

「でもよかった。
 無事にメリーゼちゃん達が帰ってきてくれて」

「フレシアちゃん…」

フレシアが先ほど

運んできた全員分の紅茶に

口をつける一行。

「今日の行動はもう
 この街にとどまるしかないな」

チェルミーが紅茶を手に

ふとつぶやいた。

それを聞いて、

フレシアは思い出したかのように

メリーゼ達に向き直って口を開く。

「メリーゼちゃん達に
 言わなきゃいけないことがあるの。
 あのね…ご両親が行方不明になっていて…
 それに家のあった土地が
 トリアのご両親に売られてしまって…!」

フレシアは焦ったり悲しんだりしながら

メリーゼ達に伝えた。

メリーゼとエリーゼは顔を見合せながら

「フレシアちゃん。
 親の事も、全部…全部
 私のやったことなの」

「お姉ちゃん、違う!私が…」

エリーゼはメリーゼの

口を止めようとする。

「どう言うこと?…」

フレシアは理解できないというような顔で

メリーゼ達に問う。

クレイブ、シャアナ達は

ただ紅茶をすすって

空気化するしかなかった。

「私たちは…」

メリーゼは真剣な顔で

フレシアと話し始めた…。

2013-06-25 20:57:53


ゆいこ

半日で事件の8割方を知ったの?
すごいね…!

メリーゼは、フレシアになんていうんだろう…!

これからも応援してるよ(*^_^*)

頑張ってね~☆

2013-06-25 21:02:44


たった半日でそんなに掴んでいたとは恐るべし^^;

メリーゼさん、フレシアさんに教えるんだね。
分かってもらえるのかな?

うう、続きが気になる!

2013-06-25 21:40:36


ユリちゃん

コメント返し&解説!(^^)!


ゆっこ>
読んでくれてありがとう(*^_^*)
メリーゼがフレシアに語るのは…
解説で書きます。

応援ありがとう(T_T)←嬉し泣き
頑張る!頑張れるよ!


雫>
ゆっこ同じく、
メリーゼとフレシアの会話内容は
解説で書きますね。

続きが気になる!?
そう言ってもらえると嬉しい(^o^)/
今日も書きますよ~…きっと。





※解説※
程よく暇人なユリちゃんです。
日頃から小説を読んでいただき、実に嬉しい限りです^^

ところで、
本作の最後辺り
メリーゼがフレシアに話し始める事についての内容は

6月24日の更新で書きましたが、
メリーゼからチェルミー達一行が聞いた話そのまんまです。

なので飛ばしてしまう事になってます。
内容を知りたい方は
6月24日の更新をご覧ください。

                  by 暇人(ユリちゃん)

2013-06-26 15:47:14


ユリちゃん

夜はできなそうなので…
いつ更新するか?今でしょ!!←かの有名な塾の先生より



ブランドールの街・ホテル・スノーレル、ロビーにて



「そんな…!!」

メリーゼから全てを聞いた

フレシアは驚いを隠せなかった。

メリーゼもエリーゼも気まずいようだ。

「どうしてそんな事を」

フレシアが信じられない、とでも言うような顔で

メリーゼ達に尋ねた。

「ごめんなさ…」

「どうして自分たちばかり犠牲になることを
 進んでやるのっ!」

メリーゼが言いかけ、

フレシアは叫んだ。

「え…?」

すっかり冷めた紅茶を

飲もうとしている様子の

エリーゼが思わず声をあげる。

「自分たちが良ければって
 問題じゃない!悲しむ人だって
 必ずいるんだから…っ
 なんで悲しいことばかりするの」

泣き叫ぶフレシアはまるで

先ほどまでのシャアナの姿と同じだった。

そう言えば、

なぜシャアナはあんなに熱く語ったのだろう。

まるで自分が経験したかのように。

そんな事をふと、思うチェルミーだった。


「でも、白昼夢の世界から
 メリーゼちゃん達のご両親は
 呼び戻せるんでしょう?
 それなら呼び戻しましょうよ」

フレシアは真っ白なハンカチで

涙をぬぐいながら

そう言った。

「それもそうだ」

クレイブがシャアナと顔を見合わせ、

納得していた。

しかし、チェルミー、グロスキー、

メリーゼ、エリーゼ達は

何も言わない。

そして、ついに様子を見た

エリーゼが口を開く。

「家は取り返せるし、
 呼び戻せるわ。
 だけど…そうしたらもう世界は救えない」

エリーゼは紅茶の水面を眺めながら

言った。

フレシアは目をまん丸くしていた。

「なぜ」

やっとの思いで口にした

フレシアの言葉に、

エリーゼ達は顔を見合わせる。

「私たちが死んでいないから」

その答えは、

この世で最も悲しく

この世で最も残酷で

この世で最も孤独な絶対的宿命。

後に知ることになるだろう、

この世を救う方法を―。
















その頃のファッジ邸・クラリネの部屋



チェルミー達一行が

ホテル・スノーレルにいた同刻。

部屋で一人、バルコニーから遠くを

眺めていたクラリネ。

「…メリーゼ…ちゃん…?」

クラリネは突然、

何かを感じて

辺りを見回す。

「…この街に帰ってきているの?」

クラリネは

不確かで儚い希望を抱いた。

メリーゼ達双子姉妹が

街に帰ってきていることを願った。

「コンコン」

部屋のドアをノックする

音が聞こえ、クラリネは

返事をする。

そして、部屋のドアを開けて

中へ入ってきたのは

老執事のロジャーだった。

ロジャーは何か言いたげだった。

クラリネは様子を察して

ロジャーに言う。

「ロジャー、どうしたの」

「…きっとお気づきでしょう。
 この街にメリーゼ様達が
 帰ってきておられます」

ロジャーは襟元を正しながら

言った。

ロジャーに背向いていた

クラリネがすぐさま

振り返った。

「それは本当でしょうね?」

クラリネはものすごい勢いで

ロジャーの両肩をつかみ

揺さぶった。

ロジャーは反応に困りながらも

「はい」

と返事を返した。

「…ついに始まるのよ。
 本当の超文明計画が、
 誰も知らない恐るべき計画を―」









明日の更新に続く☆

2013-06-26 16:52:59


ユリちゃん

更新します(^v^)



ブランドールの街・ホテル・スノーレル、ロビー




「…フレシアちゃん、聞いて。
 私たちは自らの命と引き換えに
 両親を白昼夢の世界へ行かせた。
 呼び戻すには、代償とした命を絶たなければいけない」

メリーゼは静かなロビーで

静かにつぶやいた。

フレシアは口を手で押さえて

今にも泣き叫びそうな状態だ。

「…自分たちの命をかけてまで
 どうして両親を違う世界へ送ったの…」

意外なことに、

フレシアは涙の1滴も流さなかった。

しかし、目には冷たさが宿っていた。

春の夕暮れ、

長い長い1日の終わりに、

チェルミー達は事件の裏にあった

悲しく儚い想いを知る。

世界の運命を握る

事件はこれから始まるのだった。

「自分でも分からない。
 ただ自分の寂しさを無くすためだったのかもしれない。
 だって特に、両親なら
 絶対悲しむと思った」

メリーゼは軽く笑った。

「悲しまない人間なんて絶対にいない
 メリーゼちゃん達の事、この街のみんなは大好きだよ。
 たとえ他の人が嫌っても
 私達は大好きって言える…うっ…」

先ほどまで涙の1滴も流さなかった

フレシアは、とうとう涙を流した。

「なんで、好かれてないとか思えるのっ…
 うっ、う…うわぁぁぁぁぁぁ」

フレシアが駄々をこねる子供のように

泣き叫び始めて、

メリーゼ達は焦った。

空気と化していたチェルミー達は

飲み干した紅茶のカップの底を

眺めていた。



数分後


「…それじゃあ、メリーゼちゃん達も
 ここへ泊って行って。
 特別に無料だから」

泣き終えたフレシアは

先ほどの泣き叫ぶ子供から変身し、

1人前のホテル営業者のようになっていた。

「でも、悪いよ…」

メリーゼが言葉を濁す。

しかし、エリーゼはと言うと

「フレシアちゃんありがとう。
 何号室なら空いてるかな」

なんて、陽気に明るく話していた。

「ちょっと、エリーゼ」

メリーゼはエリーゼの手を引っ張って

ぶつぶつ呟く。

「もう、お姉ちゃん。
 計画は別の手段で止めよう。
 この街にいる時くらいは、笑ってよ」

エリーゼの言葉に、メリーゼは

「ぷっ」

と笑って元の笑顔を取り戻した。

「…少しは一件落着、って所かな」

シャアナがメリーゼ達を見て、

腕を組みながら笑っていた。

クレイブも同様だ。

「シャアナさん達は
 手続き、まだだろう」

チェルミーが思い出したように言った。

「そうね、手続きしていく」

シャアナはフレシアの方へ駆け寄って行った。

その時だった。

「メリーゼちゃん、エリーゼちゃん!!!!」

ものすごく大きな声で、

見覚えのある1人の少女が

ホテルのドアをめいいっぱい開け、

走り寄って来た。

グロスキーは思わず、

声を漏らす。

「クラリネさん…」

少女は、クラリネ・ファッジ。

未来予知者だった。

「クラリネちゃん、なぜここへー」

エリーゼが息苦しそうにする

クラリネに言う。

クラリネはエリーゼの方を向いて

「はぁ、はぁ…
 エリーゼちゃん。
 超文明計画…2…誰も知らないの、
 はぁはぁ…
 もう1つの計画で…この世界を救って…
 お願…い…」

「「ドサッ」」

「クラリネちゃん!?」

クラリネは

その場で倒れこんだ。

「警部、医務室へ
 クラリネちゃんを運びましょう」

フレシアがクラリネのもとへ駆け寄り、

チェルミー達に言う。

チェルミーはうなずき、

クラリネを抱きかかえ

フレシアに案内されるがまま

医務室へ連れて行った。











続きは明日の更新で☆

2013-06-27 16:44:29


ユリちゃん

更新します!
ちなみに超文明編は第5章くらいで終わるつもり☆



ブランドールの街・ホテル・スノーレル、医務室にて



倒れたクラリネをホテルの

医務室へ運んだチェルミー。

そして、クラリネの言う

もう1つの計画を一行は知ることになる。

「気を失っただけみたいです。
 特に異常はないはずですが…」

フレシアがクラリネの熱を測り終えて

カーテンを引き

一行に言った。

「もう1つの計画…一体なんでしょう?」

クレイブが不思議そうに

言い放つ。

「さぁな、クラリネさんが
 目を覚ますまでは分からない」

グロスキーが医務室のカーテン越しに見えた

ベッドで横たわっているクラリネの

シルエットを見つめる。

「それまで、少し休憩したらどうですか?
 この時間に着いたって事は、ちっとも休憩せず来たんでしょう」

フレシアは優しい笑みで

一行にそうすすめた。

「お言葉に甘えて、部屋へ行こうか」
 
チェルミーが一息ついて言った。

「そうね、私たちも手続きは済ませたし」

シャアナはにこにこ笑う。

「そう言えば、部屋は皆
 隣同士なんですっけ?」

クレイブが思い出した、と言ってから

言葉を発する。

「チェルミーさんとグロスキーさん、
 シャアナ、僕、メリーゼさん達…って
 部屋分けなんですよね?」

クレイブはさらに、フレシアに向かって

そう尋ねた。

「はい。ごゆっくりしてください。
 私はここでクラリネの様子を見てますから。
 何かあったらいつでもどうぞ」

フレシアは医務室から一行を出させ、

エレベーター、

宿泊部屋の階へ行かせた。













ホテル・スノーレル、201号室



「おい、チェルミー」

「なんだ、グロスキー」

「…なんでお前と部屋が一緒なんだよー!?」

「それはな、経費削減だ。
 調査費用は1週間分。
 そして余った金で久々に何か買っていく」

チェルミーとグロスキーの

宿泊部屋、201号室。

2人の会話などはともかく、

部屋は最高だ。

バルコニーが付いており、

リヴァヴルの湖の美しい景色が見え、

ルームサービスは最高級。

落ち着いた色と家具は

客の心を和ませる。

そして、極めつけ。

最高級品のベッドだ。

シルクのシーツに

心地よい羽毛。

なんとこれは地元で作っている特産品の

ひとつだ、とフレシアは

自信満々に語っているそうだ。

「はぁぁぁぁぁぁ…」

最高の部屋で、

グロスキーの深い深い、ため息が漏れた。






ホテル・スノーレル、202号室


「うわ~、すごい!」

シャアナは荷物を置き、

辺りを見回す。

「ふぅ、今日はすごい情報も手に入ったし
 事件の8割がたは知ったからなぁ。
 明日も忙しくなりそう…」

シャアナが部屋の真ん中にある

小さな机の上に置かれた

袋詰めのクッキーやスコーンの

焼き菓子に手をつける。

「…あのー…」

シャアナが静かになったところで

一人の人物の声が聞こえる。

「なんで部屋一緒なんですかね?」

クレイブだ。

眉をひそめて

一歩後ずさるクレイブに、シャアナは

目を向けた。

「まぁ、いいんじゃない?」

「はい!?」

シャアナの発言にいちいち驚いてしまう

クレイブは、

顔が真っ赤になっていた。

「だって私達
 来月結婚だし」

「チェルミーさん達に言った方がいいかな」

「…」

クレイブとシャアナが

来月結婚することは、こののち、

明かされるだろう…。









ホテル・スノーレル、203号室



「久しぶりにここへ
 泊まったね、お姉ちゃん」

エリーゼは荷物を置き、

メリーゼに明るく陽気に言った。

「そうね、エリーゼは
 この部屋が大好きだから」

メリーゼも荷物を置き、

ニコニコ笑う。

「だってここは眺めもいいし
 初めて家族で泊まった思い出の部屋だもんね」

エリーゼとメリーゼは

広いバルコニーに出て、

ブランドールの街を一望していた。

少し遠くに

ファッジ邸が見えた。










ホテル・スノーレル、医務室にて




「…クラリネちゃん、知ってるんでしょう。
 この街にいる、本当の黒幕…………。
 私、気付いてしまったの
 『あの人』が黒幕だってこと―」















明日の更新に続く!

2013-06-28 21:57:04


ゆいこ

久しぶり!ゆっこだよ☆←

本当の黒幕は…!
あの人なの…?

なんとなくわかったよ!ユリ!

ちなみに、クラリネに話しかけてるのはフレシア?

チェルミーとグロスキーは同じ部屋…
しかも、理由が経費節減ww

この頃これなくてごめんね、もう少したったら
ドンドンくるから!容赦しといてね~ww

お互い頑張ろう!

2013-06-29 22:14:20


ユリちゃん

コメント返し&更新!

ゆっこ>
分かりづらくてごめん(ToT)/~~~
クラリネに話しかけてるのはフレシアだよ^^
来てくれてありがとう(*^_^*)
ドンドン!?嬉しいなぁ~





勢いで更新します!




ブランドールの街・ホテル・スノーレル



爽やかな春の空気に、

小鳥の鳴き声、

青空広がる朝のブランドールの街。

経費削減のためグロスキーと泊まった部屋で

チェルミーは気持ちの良いベッドから

バッと起き上がる。

そう言えば、昨日。

クラリネは結局目覚めることもなく、

夕食を食べて風呂に入って眠ったということを

思い出したチェルミー。

現在の時刻は―午前7時ぴったり。

チェルミーは部屋に備え付けてある

デジタル時計をしばし見つめる。

チェルミーのベッドの隣は

グロスキーのベッドがあった。

当の本人、グロスキーは

豪快ないびきをかいて

布団はめちゃくちゃ。

まるで修学旅行中の学生だ。

「……………」

そんなグロスキーが

相棒なのだと考えると、

絶望的な気持ちになったチェルミーであった。
















ホテル・スノーレル、ロビー


「おはようございます、チェルミーさん」

チェルミーは服を着替え、

歯を磨いてから

ロビーへ向かった。

そして、ロビーでは

フレシアがにこにこして立っていた。

「朝はお早いんですね、
 私てっきりもう少しゆっくりなのかと」

フレシアは空色のワンピースに

黒のレギンス姿で、

片手にはマグカップが握られていた。

「警察が本職になると
 どうしても朝早くなりがちでね。
 もっとも、休日はまだ眠っているが」

チェルミーは軽く笑う。

「…コーヒーでもお飲みになりますか」

フレシアは自分の手に握られた

マグカップを見せて尋ねた。

「ぜひ、頂きたい」

「しばしお待ちを」

フレシアはチェルミーに確認すると

足早にロビーのカウンターへ行って、

従業員以外立ち入り禁止 と

書き込みのあるドアの向こうへ行った。

そして、しばらくしてから

フレシアの左手には

白のマグカップが握られていた。

「どうぞ」

湯気がもくもくと

浮き出るマグカップを受け取り、

チェルミーは口をつけた。

「ブランドールは
 特産品が主に布団とコーヒー豆でしたっけ」

チェルミーがロビーから見える街の景色を

見回して言った。

「よくご存じで。
 その通りです、街では酪農品や今言ったコーヒー豆、
 布団など布を使った特産品が
 売れています」

フレシアとチェルミーが話していると

背後から人の気配がした。

「おはようございます」

フレシアが振り向くと、

クレイブ、シャアナ、メリーゼ、エリーゼが

後ろに立っていた。

「ところで…クラリネさんの様子は?」

クレイブが恐る恐る聞くと

フレシアは急に眼を細める。

「まだ目を覚まさないの。
 一応ご両親には連絡したわ」

「そうですか…」

すがすがしい朝の雰囲気は

一瞬にして葬式のような空気に変わる。

「あと起きてないのは
 グロスキーだけだな」

チェルミーは頭を抱え

つぶやいた。

「「ポン」」

チェルミーは誰かに肩をたたかれ、

振り向く。

するとそこにいたのは―

「もう起きてるぜ?」

グロスキーだった。

「そうか、ならいい」

チェルミーは向き直り

口を開く。

「今日はとにかく
 フィガロ・タイルの入手だな」

するとここでエリーゼが口を挟む。

「今回は3枚一緒に入手できそうです」

「「「「3枚一緒に!?」」」」

「はい」

これはお得。

なんせまとめて入手できるのだから。

「今回行く街は?」

グロスキーが尋ねた。

「はい、クロスカットって言う街です」

交互に切るのか?

と言うギャグはともかく、だ。

チェルミー達は行動予定を立て始めた。

次の目的地は、クロスカット―。

2013-06-30 20:30:08


ゆいこ

ユリ☆ゆっこだよ♪←

フィガロタイル…3枚同時にゲット…?!
すごーい^^
クロスカット…交互に切る…ギャグいいね☆

ユリの文章は引き込まれちゃういい文章だよ☆

クラリネ、まだおきないんだね…。

これからもがんばれ!

2013-07-01 21:11:24


ユリちゃん

更新します(*^_^*)




ガタン、ゴトン…






クロスカットの街は

この辺りを往復するイレイア急行に乗って

行かなければいけなかった。

 列車に揺られ、1時間。

一行はフィガロ・タイルを手に入れるべく

クロスカットの街を目指していた―。







クロスカットの街・優雅な駅前


1時間、と言うものの列車の乗車は

案外きつい。

一行はフラフラとよろめく。

クロスカットの街は別名・優雅な街と言うだけあって

駅前や建物すら優雅でおしゃれな造りだ。

「ここにフィガロ・タイルが?」

チェルミーが困ったような口ぶりで言った。

「はい。ある場所は…
 神々の神殿です」

エリーゼは欠かさずそう告知する。

「神々の神殿…と言ったら
 2年前から考古学の調査がされているという
 教会じゃないか」

グロスキーが一歩後ずさって言う。

「よく知ってるな、グロスキーが」

チェルミーはしげしげとグロスキーを見つめた。

「いやぁ、レイトンが調査をしているらしくてな」

グロスキーは照れたように

頭をかきむしった。

「ところで、その神殿はどこに?」

「…ここからすぐ近くにあります」

エリーゼとチェルミーは

それからも神殿について話し合った。

そしてしばらくしてから。

「ここを真っすぐ進もう。
 神殿はすぐそこにある」

チェルミーは鼻歌交じりに

陽気な行進ぶりを見せる。

「3枚一気に…かぁ」

クレイブがこっそりつぶやいたのには

誰も気づいていないだろう…。











クロスカットの街・神々の神殿



『聖なる裁きを
 聖なる誓いを
 清く正しい精神を身につけよ
 さすれば
 神のご加護があることを願わん
 聖なる心を持つ者よ
 神殿に入りたまえ』

、と言う文字が石板に彫られている

神々の神殿・入口。

一行はすぐさま中へ入る。

神殿の中は、

ほぼすべてが白い。

磨かれた床、壁、

部屋の中央部にある

神々の像、大きなパイプオルガン。

神々の神殿と言われるこの場所は、

世界最古の教会と呼ばれている。

そして、2年前。

ここから考古学に重要な資料や異物が

発見され、今でも調査は続いている。

「ここのどこに
 フィガロ・タイルが?」

シャアナは辺りを見回す。

人気が驚くほどない。

人影すら見えない教会で、シャアナの声が響いた。

「…棺の中…」

「「「「棺!?」」」」

「司祭の棺に入れられている…3枚のタイル…」

「「「「司祭の棺に!?」」」」

メリーゼとエリーゼが

一言言うたび、チェルミー達は

声を揃えて驚いてしまう。

「待って下さい、
 棺の中身を開けるって言うんですか」

クレイブが慌ただしげに

エリーゼに問う。

「いいえ、この教会の司祭様に
 あらかじめ用意されている棺の中に
 もともと入れてあります。
 司祭様の棺は…あそこ!!!」

エリーゼはクレイブにそう返し、

司祭様の棺を見つけた。

棺はなんと堂々と

神々の像の真横に置いてある。

「あそこからばれないように
 フィガロ・タイルを取り出せばいいんですね」

クレイブは「なるほど」と

納得し始める。

チェルミーとグロスキー、

メリーゼとエリーゼは顔を見合わせ

足早に棺の前に移動した。

「いいか、皆。
 開けるぞ!
 シャアナ、クレイブは周りを見張れ」

グロスキーが勇ましい声で

全員に向かって言った。

「ギィィィィ」

耳が痛くなりそうな、

開きの悪い棺の扉を開けた。

中を見ると、入っていたのは

なんと、フィガロ・タイルだった。

「3枚あるぞ」

チェルミーが思わず声を漏らした。

そしてフィガロ・タイルの入手に

喜んでいる暇もなく、

エリーゼがまた棺の扉を閉めた。

「やっと4枚だ、後は1枚!」

チェルミーは苦労が報われたかのような

歓声をあげ、

少しだけ跳ねる。

「エリーゼさん!
 次の場所は」

気が早いクレイブは

エリーゼの方を見つめて

尋ねた。

エリーゼは少し黙りこんでから

口を開いた。

「ロンドンです」

「「「「は?」」」」

エリーゼの言葉にはいつも驚かされる。

ロンドン?チェルミー達にとっては

また戻るのか、と言う感じだ。

「なら急いで行こう」

チェルミーは張り切っていた。

超文明計画阻止はできる、確実にそう思っていた。

そう思っていたのに―。



















「フレシア」

一人の青年が、

ホテル・スノーレルの医務室で

未だ眠り続けるクラリネの傍らに寄り添う

フレシアに声をかけた。

「ヴァーネル…」

フレシアは力なく、か細い声で

青年を呼ぶ。

「フレシア、君は全て知っているんだろう」

ヴァーネルと言う青年は

フレシアに唐突に言った。

「…私が何を知っていると?」

フレシアは少し、焦りを見せ

ヴァーネルに尋ねる。

「とぼけるのはよせ」

ヴァーネルは冷たく言い放つ。

「超文明計画の結末も
 クラリネの状況も
 神の子の選択も…
 そして、あのシャアナとクレイブの事も」

ヴァーネルの冷たく、痛みのある言葉は

フレシアの心を貫いた。

フレシアは痛いところを突かれ、苦笑する。

「…本当に、あなたは鋭いのね。
 知っているわ、全て。だけど全ては話せない。
 だからこれだけ言うわ。
 シャアナさんとクレイブさんは
 本当に本人かしら?」

フレシアは

ヴァーネルの顔色を疑いながら

余裕を見せていた。

「本人じゃないんだろう。
 それくらい見れば分かる」

「さすがね、お見通しってこと?」

フレシアの人格はみるみる変わっていく。

「クラリネが眠る理由も分かっているんでしょう」

「お前は本当に
 意地が悪いんだな」

「これはゲームでもあり賭けでもあるの。
 超文明計画の結末は…
 ふふっ…それまで愉しませてほしいの
 警部さん達に」

「………………………」
















ロンドン・図書館



「本の森、って感じだね」

クレイブが陽気に言った。

「本当にここにあるんですか」

グロスキーがエリーゼを疑わしい目で見る。

「あります」

一体このロンドンの本の森・図書館のどこに

最後の1枚、フィガロ・タイルがあるのだろう。

「書庫にあるんです」

「書庫って、地下の」

「はい」

「じゃあ早速…」

チェルミー達一行は

図書館の隅にある地下へ向かう階段を

使い、下へ降りて行った。










図書館・地下書庫



少しうす暗い、本の森。

見るところは、本棚。本棚。本棚。本棚。

本棚だらけだ。

「あの箱に…」

エリーゼは本棚の真横に

普通に置いてある綺麗な箱を指さした。

綺麗な箱は、所々に宝石がちりばめられ

箱全体が透き通ったダイヤのようだ。

頑丈な鍵を破壊しまくり、

やっとフィガロ・タイルを見つけた。

「あ、あ、あったーーーー!」

チェルミーの歓声はここでも聞こえた。

フィガロ・タイルは5枚すべてそろった。

さぁ、超文明計画阻止は、どうなるのだろう―。








明日の更新に続く(*^_^*)ノシ

2013-07-01 21:13:06


ゆいこ

すごい!フィガロタイル全部手に入った!

これからはエアフルトにあわなきゃだね!

これからもがんばってね!

2013-07-02 21:57:49


片山 舞歌 ◆読者モード

ユリちゃーん!
いやぁ、しばらくこれなくってごめんねっ!
しばらくって…何ヵ月ぶりだろ…←

一気読みして目疲れたよ~…←
明日の更新絶対見に来る!

お互い頑張ろ!

2013-07-02 22:53:04


ユリちゃん

コメント返し(*^_^*)


ゆっこ>
フィガロ・タイル…
私も作者ながらあっさり全部そろったことにビックリ!
エアフルトとついに会うよヽ(^o^)丿

頑張るよ~ 応援してくれる読者様達のために!(^^)!


まいちゃん>
久しぶり^^
読んでくれてありがとう…(T_T)←嬉し泣き
来てくれただけで嬉しいよ
ありがとう(*^_^*)

今日の更新も楽しみにしてくれてるといいなぁ

2013-07-03 14:36:00


ユリちゃん

更新するよ~(^o^)/






「…で?これからどうしろと」

今、一行はイレイア急行に乗って

とある街を目指していた。

「チェルミーさん、これから私たちは
 超文明・フィガロの天空の城へ向かいます」

チェルミーの先ほどの問いに

エリーゼが静かに答えた。

「天空の城?」

クレイブが首をかしげる。

「…フィガロ文明をよみがえらせるための
 城です。超文明の全てはこの城で封じられているのです」

今度はメリーゼが説明をする。

「では、その城で
 超文明計画を阻止することもできる、と?」

グロスキーが

真剣な表情で問う。

「はい」

エリーゼの言葉を信じ、一行は

天空の城を目指した―。

















シャンボールの街・風そよぐ駅前



天空の城がある街・シャンボール。

この街は別名・風の街。

爽やかな野風が吹き、

風車や自然にあふれた街である。

まるで童話に出てきそうな街の造りで、

地面は石畳、建物はレトロで洋風。

「こんなところに天空の城が?」

シャアナは疑問そうな口ぶりで言った。

「…天空の城は、この先にあります」

着いて早々、エリーゼは店が立ち並ぶ

商店街を見もせず、いきなり森の方を

指さした。

「森の奥に?」

クレイブが尋ねると、

エリーゼは言葉を返さない代わりに

小さくうなずいてみせた。

「森の奥の天空の城…」



















シャンボールの街・天空の城




森の小道を歩くこと約30分。

真っ白で美しい造りの

『天空の城』へたどり着いた。

「ここです」

少し張り詰めた様子の

エリーゼが声をあげる。

「ところで、エアフルト達は
 どうしたんでしょうかね。
 諦めたとはとても思えませんが」

クレイブは鋭く言葉を発する。

「あいつらがあきらめる訳ない。
 きっと…この城の中にいるんだろう」

チェルミーは顔をひきつらせながら

城を眺めた。

「ついに、終わるんですね」

シャアナは小声でつぶやいた。

しかし、チェルミーには聞こえていたらしい。

「まだだ」

「えっ?」

チェルミーは一瞬、快い風が吹いた後

「やっと 始まるんだ」

厳しい顔をしていた。











天空の城・水の神殿



一行は内部へ入った。

まず、水路が張り巡らされている

広間へ足を踏み入れる。

一行は水路の上に浮かぶ

足場を見つけ、上手く水路の上を渡って行った。

「ゲッ!まだあんのかよ」

一行が水路の上を渡りきると、

更にまた先ほどと同じような水路があった。

そしてまた、足場を発見したため

一行は渡った。









天空の城・フィガロの本殿





一行はあの後も、

同じような水路を渡るのを繰り返し

やっと本殿へたどり着いた。

「……っ!!」

本殿は外が一望できる造りになっていて

いたるところに穴、穴、穴だ。

床は透き通ったように美しく、

壁も同様。

驚きのあまり、一行は

声にならない。

しかし、そんな夢見心地の気分も

わずか数秒で消え去る出来事が起きた。

「…フッフッフッ、お待ちかねの時間だなぁ」

男の声だ。

この声は耳の覚えがあって、

腹黒く、邪悪な響きが備え付けだ。

ついに、グロスキーが男の名前を口にした

「エアフルト!!」

本殿中に響いたグロスキーの声。

「と、その仲間!」

情けなく付け加えた一言。

美しい本殿には目障りだと言うくらい

黒い男達、エアフルト、クレンツ、フランツが

偉そうに威張って本殿の中央部に立っている。

「さぁ、始めようじゃないか。
 黒のハート・キングのゲームをな!」






第2章・完



たぶん今日の夜に続くヽ(^o^)丿

2013-07-03 15:24:31


片山 舞歌 ◆読者モード

天空の城っつーと…
ジ○リのあれを思い出すのは私だけ……?←

面白かった!勝利はどちらの手に?!

続きまってる(ÔωÔ)b←

2013-07-03 18:55:53


ユリちゃん

※訂正※

昨日のレスに第2章・完と書いてありましたが
正しくは第3章・完です!ごめんなさい。


コメント返しヽ(^o^)丿


まいちゃん>
私もジ●リ真似したわけじゃないんだけど
表現するのにはこう書かなければいけなくって…(^v^)

勝敗?実は…どうだろ。更新するので!見てね

2013-07-04 19:55:42


ユリちゃん

更新するよヽ(^o^)丿


    第4章   フィガロを巡る謎





天空の城・フィガロの本殿



一行と、対するエアフルト率いる黒服の男達。

黒いハートのキングにかけた

勝負に決着はつくのだろうか。

「始める…?」

エアフルトの先ほどの言葉に

グロスキーは眉をひそめ問う。

「ああ。フィガロ・タイルを
 手に入れたんだろう?」

エアフルトはグロスキーの問いに

答えながらも、チェルミーの方を見ていた。

チェルミーは履きなれたズボンの

ポケットを探り始める。

そして、チェルミーの手には

5枚のフィガロ・タイルが握られていた。

「それをこっちによこせ」

エアフルトは鼻笑いをして

まるでチェルミー達をバカにしたような

目で見ていた。

「何を言ってるの!?
 それは私たちが……」

「シャアナ!!」

シャアナの言葉はチェルミーによって

さえぎられた。

「でも!」

シャアナは必死になって言った。

「いいんだ」

チェルミーは今までにない真剣な目つきで

シャアナに言い放った。

チェルミーはそう言うとエアフルトの方を

向き直り、フィガロ・タイルを渡す。

「あんたはだいぶ話が通じるみたいだな」

あざ笑うかのように、エアフルトは

タイルを手にして満足げに笑みを浮かべる。

「これをあそこへはめ込むんだ」

エアフルトはチェルミー達に言った。

「…ご丁寧に、どうも」

グロスキーがとげとげしく返す。

本殿には5つの石像のようなものが

置いてあり、全てに

正方形の穴が開いていた。

その正方形の穴は、タイルをはめ込む

所らしい。

「はめてこい」

エアフルトはフランツとクレンツに

タイルを渡し、命令した。

フランツとクレンツは

言われるがままに石像の穴にタイルをはめ込んでいった。

そして、最後の1個をはめ込む。

「ガガガガガ…」

タイルをはめた石像は、

床下に埋まっていってしまった。

一行が焦る中、

チェルミーだけは冷静に見つめていた。

「あんた達に見せてやろう!!
 私が世界を征服する力を持つところを!」

エアフルトは腹黒さに満ちた笑いで

チェルミー達に言った。


しばらくして、建物には何の変化もなかった。

「なぜ何も起こらないんだ」

いらだちの様子を見せたエアフルト。

そんな彼を見て、チェルミーは

目を細める。

「…何も起こらないさ」

チェルミーの一言が本殿中に響き渡る。

「何?」

エアフルトは鼻の上にしわを寄せる。

「石板をはめ込んだだけでは
 超文明の力は発動しません」

エリーゼは口を挟む。

「神の子の、力がなければ」

メリーゼも口を挟む。

「ならば、お前たちに協力してもらおう。
 さもなくば…」

エアフルトが言い終わらないうちに、

とある人物が本殿に足を踏み入れ、

エアフルトを止まらせた。

「クラリネ!?」

誰もが、あの未来予知者・クラリネの

登場に驚いた。

「いいところに」

エアフルトは黒い笑みを浮かべる。

そしてクラリネの

もとへ寄り、腕をつかんだ。

「さもなくばこいつを殺す」

エアフルトはまたもとの余裕ぶりを取り戻した。

「殺…!?」

「さぁ、どうする?」

エアフルトの問いにメリーゼ達は

困っていた。

そんな時、チェルミーがメリーゼ達の肩を叩いた。

「行け」

メリーゼ達の耳元で

チェルミーがつぶやいた。

「私たちもそのつもりですよ」

メリーゼ達はそう笑うと

エアフルトのもとへ寄る。

「クラリネちゃん、アレを…」

エリーゼがクラリネに言った。

すると、クラリネは

フレアスカートのポケットから

水晶を取り出す。

「この水晶をあの鏡の溝にはめるんです」

メリーゼはクラリネから受け取った

水晶をエアフルトに渡す。

エアフルトは

すごそこの美しい鏡の溝に

それらしい溝を見つけ、水晶をはめようとした。

「…ハッ」

エアフルトは急に水晶をはめるのを

やめた。

「だまそうとしても無駄だ。
 この水晶は、ここに…だろう?」

「なっ!…」

エリーゼ達はエアフルトの言うとおり、

騙そうとしていたのだ。

エアフルトは水晶を

床に唯一開いている穴にさす。

「キィィィィィン―」

またたく間に、そんな音を立てて

何かが光りだした。

「やめて!!
 それは、あなたが思っているような
 文明の力とは違う!!
 
 フィガロの使者は、この世界をも滅ぼす―!!」

メリーゼが必死にエアフルトを止める。

「はははは」

エアフルトは話なんて耳にもしていなかった。

「やめて―!!」

エリーゼは驚きのあまり

口を手で押さえていた。

「…世界は、終わる―」

端で眺めいていたクラリネが、

口にした一言。





「さようなら―」











続く(^v^)

2013-07-04 20:56:05


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