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千年氷河の下で、もう一度。

灯夜

~貴方は愛する人の為に、命を懸ける事は出来ますか?~


どうもおはようございますこんにちはこんばんは←

元ルビーです←

最近ネタが無くてですね…小説活動を中止していました^^:

ですがもう一度小説を書きたくなったので書いてみることにしました…←

文才は無いですが、楽しんでいただけると幸いです!


________________________

「やっと、着いた…」

息を白くさせ、とても寒かった。
今日の気温は-10℃くらいだろうか。だが、このくらいの温度は環境的にもう慣れてしまい、少年は「千年氷河」という所に自ら行くことができた。

もともと、「千年氷河」は何の為にあるのだろうか。


未だにそれは未解決であり、入ると氷の中に閉じ込められる、そう「死」を意味する場所でしか無いということだろうか。


だが実は千年氷河の中から、一人だけ帰還した「青年」が居た。

そのまま青年は、千年氷河を守る「王」として役目を終えた。

だが少年の目的は違う。

「もう、これで彼女を傷つける事は無くなる。」


そう呟き、少年は凍りつくような吹雪の中、もう一度呟いた。



「               」

2012-10-28 08:43:26


文才あるじゃんんん!!!
てかレイトンおもしろい!原作…ゲーム買ってみようかなw

2012-11-02 23:35:46


灯夜

コメント返しです!

ロブノールさん>期待外れになるかも知れないですが…頑張ります!

もんぶらんさん>おおお!面白いなんて御言葉を…!感謝です^^
出来るかぎり更新できるよう頑張りますね!

零>文才なんて私には無いっ!(きりっ原作ぜひ買っておくれーw(((




更新!(ルーク目線



「…?」

片付けを始めて20分、整理されていない手紙から、青い便せんが混じっていた。他の便せんはほとんど白だから、青い色が目立ったのかも知れない。

「…」

あまり先生が居ない前で手紙を開けるのは気が引けるが、珍しい青い便せんとなると、内容を読まずにはいられなかった。

「エメル・スノーホワイト………?」
「スノーホワイト」という名前も気になった。少々変わった名前に、青い便せん。これは好奇心を煽る内容では無いのか。

もう我慢が利かなくなり、手紙をペーパーナイフですぐ開ける。


その手紙の内容はこうだ。



「レイトン教授へ。

貴方のことは、ロンドンで非常に有名として聞いております。
そこで唐突なのですが、私はかつて北極地帯に生息していた民族「snow white」の末裔です。
教授は「snow white」については、知っていると思いますが、一応ここに書き留めておきます。

「snow white」は昔、狩猟民族でした。
雪の力を使い、戦闘を繰り広げることも出来ます。
現在「snow white」の人口は二人です。私と私の友人を含めて。

そこでレイトン教授には、「千年氷河」という場所に行って欲しいのです。
その場所については、手紙ではお伝えする事が出来ないので、午後1時にそちらに伺いたいと思います。

      エメル・スノーホワイト」


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2012-11-03 09:18:57


ちょこ丸

先輩小説書き始めたんだね!
初めから面白いな笑
お互いガンバロー(^_^)

2012-11-03 10:14:54


灯夜

ちょこ丸>書いたよ書いたよ!w←
初めから面白いなんて…!う(ry
お互い更新頑張ろー!



更新!





午後1時……ふと時計を見た。

「12時半…!?」

時計の針は12時半を指していた。マズい、レイトン先生は「今日の講義は2時に帰る」と言っていたのを思い出した。

慌てるな、落ち着くんだ。

「…大丈夫。」

僕は決心した。千年氷河の依頼人、「エメル・スノーホワイト」さんに僕だけで話を聞こうと。

すると、ドアの前でガタン、と音がした。







ドアを開けると、そこには。








「お願い…助けて。」





そう呟く、美しい銀白の少女の姿がそこにあった。






__________________________________________________

2012-11-03 23:54:34


もんぶらん

続きが気になって仕方ないですー!

2012-11-09 21:30:18


しばらく見ないうちに進んでるな!
続きが気になるぜw

2012-11-15 19:50:56


久しぶり( ´ ▽ ` )ノ
新しい小説おめでとう!
頑張ってね、影ながら応援してるお( ̄▽ ̄)

2012-11-19 22:09:25


ラク

あっ Nさん… と思って来てみました―(笑)

新しい小説ですなっ!
頑張ってくださいね☆

いや、お互い頑張ろうね~☆

2012-11-23 15:38:45


灯夜

皆さん、先に言わせてもらいます。



すみませんでした←

実はパソ禁くらって更新出来なかったんです、すみません、本当にすみません。

ですが更新を待ち望んでいる(?)皆さんの為にバリバリ更新しますのでよろしくお願いしますううううううう((((

もんぶらんさん>ええ…!?気になって仕方ない…だと…((((何
短文は出来るだけ控えた方がいいですよ^^

零>パソ禁くらってなかったら凄い進んでたと思う…よ…?((
そんなに期待しないほうがいいよ、多分文才下がってるから。((

笹>うわああああああ久しぶりいいいい((
ぼちぼち進めていくから、期待通りには行かないと思うけどよろしくお願いしますw

ラク>Nさんですよ(笑)←
そうだね、頑張って更新するよ(笑)
お互い頑張ろう!

2012-11-27 16:54:52


灯夜

更新です…!



「お願い、助けて…!早くしないと、彼が…!」

彼女はそう言い、僕の目を見つめた。
「貴方は…もしかして、エメルさんですか…?」

「!…は、はい…!突然、すみません…」

彼女の表情はぱあっと輝いた。しかし、悲願の目は変わらず、涙を溜めていた。

「大丈夫です、僕はルーク。ルーク・トライトンです。兎に角、中で話を聞くので、上がって下さい。」

僕は冷静な態度でそう言うと、彼女はこくんと頷いた。

彼女は、きょろきょろと周りを見回し、こう呟いた。

「…あの、レイトン先生はどちらへ…?」
「先生は今講義中で…。僕だけでも、話を聞こうと思ったんです。」

「…あ、ありがとうございます。」

「これも、英国紳士の務めですから。」




彼女を座らせて、少し落ち着かせたところで、彼女はぽつりと話し始めた。
「千年氷河は、とても危険な場所…ですが、レイトン先生に頼むしかないんです。千年氷河の「鍵」は先生にしか解けないと思ったんです。」

「…鍵…?」

「千年氷河には、私の友人が閉じ込められています。名前は、ハル。ハル・スノーホワイト。…彼は一週間前、突然姿を消してしまって…私が探すと、彼は…千年氷河に……」

「…大丈夫です、エメルさん。必ず、その人を助け出してみせます。信じて下さい。」





一旦切ります。

2012-11-27 20:01:34


あろま

短文だめなんですね。
教えてくれてありがとうございます(^-^)
今度から気をつけます!

2012-11-27 20:58:49


灯夜

あろまさん>いえいえ!ルールを守ってくれる人が増えればここも使いやすいので^^

更新です!



僕は彼女から、「鍵」を開けるための「言葉」を聞き出した。

「千年氷河を開けるための鍵は…彼…ハルが確か、よくこんなお話をしてくれました。」


「湖に映し出されたオリオン座は、仲の良い猫とコアラが見に行っていた。」

「湖、オリオン座、猫、コアラ…」

何の関係性も無い言葉だが、何か引っかかった。

「…もしかして…!」

僕の頭がひらめき、それを彼女に伝えた。

「いいですか、エメルさん。lake、Orion、cat、koala。…どんな意味か分かりますか?」

エメルさんは僕が言った順に呟いた。
「湖、オリオン座、猫、コアラ…ですよね?」

「その通りです。では、この頭文字を順に繋げて行くと…どう言った言葉になるでしょうか?」

エメルさんは首を傾げたが、ようやく同じ答えにたどり着いたようだ。

「l、o、c、k…lock、鍵でしょうか?」

「御名答です。」

僕がそう言うと、彼女の顔は輝きを見せていた。

「す、凄い…ルークさん凄いです!私でも意味が分からなかったのに…!」
女性に誉められ、少し気分が良くなった。

…すると、キィ…とドアが音を立て、馴染みのあるシルクハットの男性が、目の前に立っていた。

「只今、ルーク。…おや、お客さんかな?」

「レイトン先生!…エメルさん、この方がレイトン先生です!」

「初めまして。私は、エルシャール・レイトンです。
貴方の手紙を読ませてもらい、とても興味が湧きました。ぜひ、貴方のご友人を助け出し、エメルさんの故郷の謎も解いてみせます。」

「!ありがとうございます…!」

「先生…もしかして、一度エメルさんと会っていたのでは?」

「ああ、黙っていて悪かったね、ルーク。私達は一度話をしているんだ、勿論、君の「lock」の謎も解いたよ。」
「流石先生です!」






一旦切ります

2012-11-28 17:59:03


灯夜

更新…です…(((寒い



「僕は……皆を守らなきゃいけないんだ…」

そう呟く、悲しみを出すような、怒りを露わにした少年は傷ついた足でよろよろと歩き出した。

少年が歩くたび、大きな氷の柱が地面に現れる。


それは、少年を守るための、氷の檻。


人間の血と悲鳴が混ざり合う中、少年は、片目だけを、赤い、赤い目をして、また呟いた。



「大丈夫だよ………君は僕が守るから。」


目の前には、何も居ない筈なのに。






きります

2012-11-29 16:57:12


灯夜

更新です!




「いいですか…?千年氷河は「秘密のルート」を使って行きます。」

「秘密のルート…?それはどこに在るんですか?」

「…大丈夫、レイトン先生、ルークさん、グリーン公園に行けば、全てが分かります、行きましょう。」

「グリーン公園…?」
グリーン公園は緑が豊かで、僕と先生のお気に入りの場所だ。
 此処から行けば比較的近いかも知れない、だが、あの公園に何があるのか。
「せ、先生…」

 少し不安になり、先生を見つめる。

「ルーク、今はエメルさんを信じて、行ってみようか。」

「は、はい!」



ーグリーン公園にてー

「レイトン先生、ここにマンホールが在るのはご存知ですよね?」

「知っていますよ。」

「このマンホールにとある暗示をかけました…私しか解けない、暗示を。」
「その暗示はなんなんですか…?」

僕は気になり、尋ねる。

「これは暗示をかけた本人しか知ってはいけないんです…外部にバレたらマズいですからね…」

「そ、そうなんですか…」


「いきますよ……僕の扉よ…王の言葉に耳を傾け、今こそ扉を開け。」


マンホールの絵柄が光りだし、一気にワープしていく感じがした。

「…!!」




そして、僕達は光に包まれた。

2012-11-30 23:25:20


ちょこ丸

ワープって、ワープって!!
気になる展開ですな(*´∀`)
たまにしか来れなくてごめんね、応援してるよ!

2012-12-03 17:10:12


灯夜

ちょこちゃん>ワープだよワープだよ!!((((
期待を裏切るかも知れないけどお楽しみに(笑)
いやいや大丈夫ですよ、お互い頑張ろう!


更新です!




頬に当たる冷たい風がビュウビュウと音を立てているような感じがした。

「…っ」

ゆっくりと目を開くと、そこにはエメルさんの姿と、先生も居た。

「二人とも、大丈夫ですか?」

「あ、はい…大丈夫です。」

「…良かった、…ところで今、お二人が居る場所は、何処だと思いますか?」

「…?」

ふと上を見上げると、そこには長く、大きな氷柱。

「……エメルさん、コレが千年氷河ですか?」

レイトン先生が尋ねると、エメルさんは悲しそうに俯いた。

「…はい、その中に彼が居ます。」

 「す、凄い…レイトン先生、この氷河はどのようにして出来たのでしょうか…?」

「真相は私にも分からないよ、ルーク。…ただ一つ言える事は…「彼」が何かを知っている。…エメルさん、あの謎の答え…「lock」を解いてみて下さい。」

エメルさんは驚きの表情を浮かべるが、決心したように表情が変わった。

 それはとても強い表情で、氷柱の中に居る、彼にも似ていた。

「……分かりました。」

「千年氷河の真実を開け…lock」

そう呟くと、地鳴りとともにピシッと音が聞こえ、その音は大きくなっていった。

「…!?」

バリン!と耳を貫く音がすると、氷河の砕けた欠片とともに降ってきた、僕と同じくらいの少年が、目を瞑って、立って居た。



「…ハル…」

先に呟いたのはエメルさんだった。

「……先生、あの人がきっとハルさんじゃ…」
僕は先生に呟くと、先生も「ああ。」と呟き、目の前の少年に目をやった。

「僕を……僕を目覚めさせたのは…君だね、エメル。」

「ハル…ハルよね?」

「…そうだよ。」

彼は微笑むと、くるっと僕達の方を向き、無機質な瞳で、笑った。

「初めまして、エルシャール・レイトン先生、ルーク・トライトンさん。…僕はハル。…本当の名は、ハルノア・エニベ・ブランカ・スノーホワイト。…長い名前ですが、ハル、と呼んでもらって構いません。」

何故か彼の言葉に、僕は違和感を覚えた。…するとレイトン先生も僕と同じ事を思ったようで、ハルさんに問いかける。

「…何故、私の名を?」

 「…「とある者」に教えてもらいました。…全てを制し、全ての心に宿る心を読み取れる、過去と未来の「支配者」に…。」

エメルさんの顔はまた暗くなり、ハルさんに口を開いた。

「…なんで、千年氷河なんかに入ったの…?」

「…ごめん、エメル、僕が居ると、君を傷つけてしまうから…」

「…いつもいつも、貴方はそう言って、私を遠ざけた。…私は、凄く怖くなって、貴方を探したのに…またそんな事を言うの?私、私っ…ずっと心配してたのに!」

「…ごめん。」

彼は俯いたまま、一言だけ呟いた。



「…エメルさん…大丈夫ですか…?」
 エメルさんはすでに泣いているのか、しゃがみこんでしまい、僕は彼女に声をかけた。

「…ルークさん…大丈夫です、ありがとうございます。…さあ、気を取り直して、私の家でハルに話を聞きましょう、レイトン先生、ルークさん。」


彼女は、涙を拭いて、笑った。

2012-12-06 17:49:20


灯夜

今週号のサンデー買っときゃ良かった…orz(((

更新でございます。((

~ハルの家にて~

「…私を傷つける、って言うのはどういう意味よ?答えて、ハル。」

「…」

この通り、ハルさんとエメルさんの「事情聴取」が行われている訳だか…ハルさんは何も話さない、いや、話せない、理由があるのかも知れない。
すると、ハルさんがようやく口を開いた。

「ごめん…今は話せないんだ…」

「話せない…!?話せないってどういう意味…「エメルさん。」

 エメルさんが問い詰めようとすると、レイトン先生が止めた。

「これ以上の散策は無理と考えましょう。ハルさんは「まだ話せない」と言っているので、時が経てばまたいずれ話すはずです、そうですよね、ハルさん。」

「…時が経てば、必ず話します。」

「…っ」

 エメルさんは唇を噛み、俯いた。

すると、突然ゴゴゴ…と地鳴りがした。

「…!?」

「…!皆さん、皆さんは僕の家に居て下さい。…地鳴りと言う事は、きっと雪崩です。…だから、皆さんはここに。…エメル、頼んだよ。」

「…ちょ…ハル、どうする気!?」

エメルさんが叫ぶと、ハルさんはニコ、と笑った。

 「…大丈夫だよ。」

「…ハ、ハルさん…!?」

外をみると本当に雪崩が起きている、まさかあれを止めに行くと言うつもりなのか。

「…ルーク、エメルさん、ハルさんに任せましょう。」

「…でも、先生!ハルさんが危険です!」

「ハルさんにはまだ私達に話せないと言った「何か」を使うつもりでしょう。」

「…!?」

僕達が話している間に、ハルさんはもう外に出ていて雪崩は目の前に迫っていた。








きります

2012-12-08 09:13:20


灯夜

こうしいいいいいん(((






「…!ハ、ハルさん!!」

僕達が叫ぶと、ハルさんはニコッと笑ってみせて、呟いた。

「…行くよ、レド。」

「レド」?

そう呟いた途端、ハルさんの片目が赤くなった気がした。

「…エニベ・ブランカ。」

そう呟いた途端、地面から無数の氷柱が雪崩を食い止めた。いや、食い止めたというより、雪崩を丸ごと凍らせたのだ。

僕はあまりに凄すぎる状況に頭が追い付いていかなかった。

はっと、彼の言葉で我に帰った。


「…もう、大丈夫だ。」

「…す、凄い…!凄いよ!ハル!貴方、エニベ・ブランカの力を…!?」



だが、次の瞬間ハルさんが首を傾げ、こう呟いた。


「…は?何言ってんだよ、俺は「レド」だ、レド・クロウカシス。…ハルノアの奴、まだ言ってねぇのか…。」

「…!?何言ってるの?…貴方は…ハルじゃないの?」

「…一言で言えば、俺はハルノアじゃねぇよ。まぁいいや、後はハルノアに聞けよ。」

レドという少年はそう言うと、ハルさんの片目は元に戻り、「ふぅ…」と疲れきった声を出し、ハルさんは僕達を見た。

「…「レド」という少年は何者なんですか、ハルさん。」

レイトン先生がそう言うと、ハルさんはこう言った。

「…レドは、過去と未来の「支配者」が僕の中に生み出した分身…僕の力「エニベ・ブランカ」を最大限に生かせるように作られたただの分身です…。」
レイトン先生は続いて質問する。
「…ハルさんはその過去と未来の「支配者」とはどういう関係なのですか?自分の中に産み出された分身ならば「支配者」とより近い関係でなければ貴方の分身は作られなかったはずだ。」
「…今はまだ話せません。…ですがレイトン先生、貴方の予想は的中しています。僕は「支配者」とより近い関係なのです…」







きります((

2012-12-08 14:21:27


灯夜

更新です更新です更新です更新です((




「…?」

レイトン先生とルークさんが話している最中にハルが居なくなった。

「…レイトン先生、ルークさん、私、ハルを探してきていいですか?」

するとレイトン先生は、紳士的な態度でこう呟いた。

「…女性だけでは危険なのでは?」

「大丈夫です、この辺は結構詳しいんですよ。」

そう言うと、ルークさんが「エメルさん!」と止める声がしたが私はすぐにハルを探しに出かけた。


「…ハルー?何処にいるの?」

すると、ヒュウヒュウと吹雪いて吹雪よりも冷たいのではないかと思う位の冷気が頬に伝わった。

「………居た。」

それは、幾つもの巨大な氷柱とともに立つ………少年が居た…レドだ。

「……なんで…何故此処にいるの?貴方は…この力が本当に欲しかったの?」

レドは、赤い片目を細めて、私を睨んだ。

「…だって、俺彼奴ら、気にいらねぇし。…力が欲しいと望んだのは、「ハルノアが望んだこと」だ。」

「…そういう事じゃない。貴方は…貴方はハルとは違う、この「エニベ・ブランカ」の力を悪用するだけの…ハルの、分身よ…」

「…黙れ…お前らに何が分かるってんだ…」

「いいえ、黙らない。…悲しいのよね、自分が分身であることが。…「支配者」…いいえ、「mother」に作られた、ただの分身。だから、ハルも、「mother」もいずれは消そうと、そう考えてるんでしょ?」

「…motherも知ってたんだな…まぁいいや、俺がどう動こうと、関係ないだろ?」

「…………確かに、関係ないかも知れない。でも、羨ましいなら羨ましいと、そう言えばいい。」

「何を言ってるか、さっぱりだな。」

そのとき、私はこう呟いた。





「…………エニベ・ブランカ。」









__________________________________________________

2012-12-15 11:42:36


灯夜

更新!





「…そっか、お前も使えるんだっけ。」

レドがそう呟くと私の両面は金色に光った。

「やる気かよ?お前が俺に挑んだところで、負けると思うけどな。」

「…貴方みたいな奴とは戦いたくないわね、それに貴方を殺したら、ハルも死んでしまう。」

「…ふうん、だったら、何故エニベ・ブランカの力を使った?」

「…貴方を、守るため」

「!?」

「…………貴方には、周りが羨ましくて仕方ない。自分はただの分身、消えるのも時間の問題で…」

「…やめろ」

「周りの笑顔が眩しすぎて、自分と同じ、なんて居ない。」

「…やめろ!」

「だったら、全て消せばいいじゃない。」


「やめろ!!」

レドがそう叫んだ時、周りに無数の氷柱が囲んだ。

「……大丈夫だよ。」

そう言って、私はハルを抱き寄せた。
「……私が、守るから。」







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2012-12-16 09:40:51


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