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レイトン教授と空虚なる迷宮

おんせん豆腐

はじめまして!

おんせん豆腐と申します。

今回、初投稿になります!

まだまだ初心者なので、亀更新&誤字脱字が目立つ可能性大ですが、暖かい目で見守って下さい<m(__)m>

基本的にタメ&呼び捨てでOKなので、遠慮なく!

また、かなりのオカルト要素が入る可能性があります。

そこら辺はよろしくお願いします(/_;)

2012-10-04 21:08:02


おんせん豆腐

~序章・来客ノ願イ~


この世には、超常現象と呼ばれるものが存在する。

たとえを上げるのならば、ポルターガイストや悪魔憑き。他にも様々な現象が存在している。

だが、その大半は『科学』という進んだ技術により解明されており、以前のように超常現象らしき事件が起こったとしても新聞社は取り上げることをせず、主婦達の井戸端会議の種にもならずに消えて行くというのがオチだ。

僕の先生にあたる人物も教授という位置づけにあるため、そこら辺の科学分野には詳しい。

そのため、これは超常現象ですか?と問えば笑顔で種明かしをしてくれる。

(その度に落ち込んでいるのは言うまでも無い)

しかし、幾ら科学が進歩したとはいえども、この世には解明されていない現象が数多く存在していることは間違いない。

先生ですら頭を傾げるような現象。白衣を着た科学者たちが、薬品を片手にレポートや資料とにらめっこしても解明出来ないような謎が。

そして、僕は今日もそのような現象を見つけるために、先生の部屋に無造作に置かれた本と向き合っている。


―――――――――――――――――――――――

壁にかかっている鳩時計が午後1時を告げた頃。僕は読書を一旦中止した。

そろそろ先生が会議から戻って来るからである。

見事なまでに積み上げられた本のタワーの上に、再び本を戻し、これまた無造作に置かれたティーセットに手をかける。

今日の紅茶はミントとセージの香りが心地よいハーブティー。かなり香りはするが、その分リラックス効果が期待できるはずだ。

なんせ、僕が師と仰ぐ先生は可の有名なエルシャール・レイトン教授。

新聞社やマスコミに引っ張りだこの若手教授は、その名にふさわしく多忙である。

英国紳士たるもの、常に笑顔をこころがけなくてはならなくとも、疲れやストレスが溜まっているままでは、その笑顔もかなり痛々しく見える。

せめてお茶でリフレッシュしてもらいたいのだ。

ポッドからカップにお茶を注ぐと、湯気が立ち昇り、白いカップの底は薄茶色に染まる。

うん、今日も上出来!

小さく笑みをこぼしながらポッドと机の上に置き、湯気が上がるカップをトレイの上に乗せる。

あと数分もすれば先生が大量の資料片手に、笑顔で部屋に入って来るだろう。

熱が冷めないようにカップの上にふたを設置して、そそくさと読書を再開しようと本のタワーに手をかけた。

深緑色の表紙の分厚い本の題名は『超常現象と科学』。

はさんでおいた栞を抜き取り、読みかけの文に視線を落とす。

・ポルターガイストの中心にいるのは、エージェントと呼ばれる人物である。エージェントの対象となるのは思春期の子供。または、極度のストレス状態に陥っている人物である。

思春期の子供。その単語に思わず自分の年を数え直す。

あと数年で僕は思春期と呼ばれる時期に突入する。僕に才能があるなら、ポルターガイストを起こせるかも……

いや、この部屋でポルターガイストを起こしたらどうなる。目も当てられないような大惨事になりかねない。

まずはポルターガイストを起こすよりも先に、部屋の整理整頓だ。

見渡す限りの本の山に加え、それと同じ量の資料。僕が思春期になるまでに片付くがどうか……

…こんなことを考えるのはやめよう。憂鬱度マックスになってしまう…。

「本当にここでいんだよな」

「またハゲたおじさんが出て来たら…ぷっ」

「大体、お前がちゃんと場所を調べなかったからあんなことになるんだ」

「セブンなんて読書しか…痛い痛い痛い!」

「私は勉強をしていたんだ」

「痛い痛い!ほんと謝るからさ~って痛い痛い痛い!タンマタンマ!」

ふと部屋の外から聞こえてきた声に背筋を伸ばす。

何かトラブルでも起こしているのだろうか。男の人の悲鳴が聞こえる。

「ほ、ほら!ネームプレートに書いてあるよ!エルシャール・レイトンって!」

「さっきはネームプレートを確認せずに入ったからな。そこは成長した」

「それって褒め言葉なの?イヤミなの?」

「無論、イヤミだ」

「ひどい!!」

どうやら外の2人は先生に用があるらしい。女の人が男の人にノックをするように言っている声が聞こえた。

「相手が幾ら最年少で教授号を取得したからといって、失礼のないようにな」

「分かってるって~。じゃ、ノックするよ」

それと同時に部屋に響くノック音。先生が留守の時には僕が客人の相手をしなければならない。

一呼吸置いてから、ドアへと歩みを進める。

「はい!どうぞ」

勢い良くドアを開けると、目の前には茶髪の男性と黒髪の女性。
どちらも制服と思わしき服を着ており、学生であることは一目瞭然である。

「もしかして……」

「あなたが……」

「「最年少で教授号を取得したエルシャール・レイトン教授!?」」

口を大きく開けて叫んだ2人に、僕はただ苦笑いを浮かべた。
否、苦笑いをすることしかできなかった。

2012-10-04 21:13:16


Milia

初めまして!
タイトルが気になったので読ませていただきました☆
超常現象ですか…興味深いww
お互い頑張りましょう!

2012-10-04 23:18:01


おんせん豆腐

☆Miliaさん☆

コメントありがとうございます!

これからバシバシ超常現象ですよ~

お互いに頑張りましょうね\(^o^)/

2012-10-04 23:28:23


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