レイトン教授シリーズの攻略
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たかなし
はじめまして!
たかなしと申します。
初書きなので緊張してますが、が、がが、頑張りたいです、どきどき。
注意
・波更新
・ぐだぐだ
・ナゾなんてない
・トリックなんてない
・唐突に始まる
・ぐだぐだ(大事なことなので二回言いました)
・時間軸?何それ美味しいの?
・文才?ああ、煮物にすると美味しいよね
・その他何かいろいろ酷い
以上です。
それでも大丈夫!という方はどうか暖かい目で見てやってください。
2012-05-19 20:32:21
たかなし
注意書き通りに唐突に始めます。
「うわあ、凄い豪邸ですね、先生!」
僕が目の前に聳え立つ屋敷を見上げて感性の声を上げれば、先生は僕の隣でくすりと微笑んだ。
少し子供扱いされているように感じる、むう。
「そうだね、流石は世界にその名を轟かす名家だ」
「ロンドンで一番大きな宝石商でしたっけ」
今、僕たちが何処にいるかと言えば、ロンドン一の宝石商であるアルクイン家の持つ豪邸だ。とは言ってもまだ中には入っていないのだが。
広すぎて入り口がまだ見えないんだ…。
そして、今夜ここでパーティーが開かれるらしい。先生はそのパーティーに招待されたのだ。
何故その有名な宝石商であるアルクイン家のパーティーに呼ばれたかと言うと、まあ簡単に言えば、宝石強盗を先生が捕まえたからである。
簡単に言ってしまうのは勿体無いがこれを話しているととっても長くなってしまうから省略するけど。
とにかく、その事件解決のお礼を兼ねてアルクイン家の主であるバディ・アルクインさんにパーティーに招待されたんだ。
「でも、先生へのお礼なのに僕まで付いてきて大丈夫でしょうか…」
「それなら問題はないよ。アルクイン氏が連れは何人でも構わないって言っていたからね」
「ははあ、太っ腹ですね」
流石は宝石商の社長だ、感服せざるを得ない。
「招待券さえ見せれば何人でも中に入れるらし」
「ふにゃあああ、待って待って待って!」
先生の言葉を遮るほどの大きな声が聞こえた。他の通行人も驚いているようだ。
馬鹿でかい声に踏まえ、奇声を上げているから余計に目立つ。
「な、何でしょうか?」
「どうやらあっちの方だね」
先生も気になるのか、声の元まで向かうようだ。
まあ、進行方向と同じ方向のようだから手間はかからなかったけど。
どうやら声は屋敷の門で発していたものらしく、そこには数人の人だかりが出来ていた。男数人に囲まれている女性、どうやら声の主はこの女性らしい。
2012-05-19 20:37:28
たかなし
「ええい、招待状の無い者は中には入れんと…」
「違うんです!さ、さっき財布スられて…!」
「とどのつまりは無いんだろう?」
「うぐっ…!!」
門番らしき二人にすがりついて懇願する女性。スリか…最近勃発してるらしいな、可哀想に…。
「ほんっっとうにダメですか!?」
「ほんっっとうに駄目だ」
「一生のお願いを使ってもダメですか!?」
「逆に何故それでいいと思った」
「そういう奴に限って明日になったら人生最大のお願いとか神様にお願いとか卑怯な手を使ってくるんだ」
「使いませんよ!」
まあ、確かに一生のお願いなんてあってないようなものだからなあ…。
「駄目だ駄目だ」
「特に女のお願いは当てにならん」
どうやら門番さんの一人は何か女性にトラウマ的出来事があったようだ。騙されたのだろうか…?
僕はこんな大人にならないように気をつけよう。
それより、取り込み中のようだけど、僕たちはどうしたらいいんだろう?まだ時間が掛かりそうだし…。
「先生…どうします…って、あれ?」
隣にいたはずの先生がいつの間にか姿を消している。あれ、どこに行ったんだろう。まさか僕を置いていくはずはないし…。
と思ったらすぐに発見した。
2012-05-19 20:54:34
たかなし
「本当に頼みますよぅ!!」
「ああ、あまりしつこいようだと警察を呼ぶぞ!」
「すみません」
僕から離れた先生は門番さんの元に向かっていた。僕は慌てて先生の隣へと走っていく。
「何だ」
「彼女は私の知り合いです。通してはいただけないでしょうか?」
「え?」
門番さんに招待状を見せた先生は女性に向かってにこりと微笑む。
門番さんは招待状を確認すると「いらっしゃいませ」と深々とお辞儀をした。先ほどのこの女性への対応とは真逆だ。
女性は呆気にとられていたようだが、先生に促されて僕たちの後を付いて来る。
女性はずっと黙り込んでいたが、中に入ってしまって一息ついたところで口を開いた。
「あ、ありがとうございます」
「いえ、困っている女性を助けるのは当然ですよ」
英国紳士としてはね。
という先生のお決まりの言葉を聞いて女性はぱちぱちとまばたきをする。
改めて女性を見たが、何だか違和感がある。
黒い髪に黒い瞳、僕たちとは少し違う顔立ちに僕は首を傾げた。
「私はエルシャール・レイトン。
失礼ですが、あなたは…」
「あ、申し遅れました!
私は諏訪七恵です」
敬礼をするように頭に手を持っていった女性。ここら辺では聞かない名前だなあ。
「名前から察すると…東洋人、でしょうか?」
「はい、日本出身です」
「えっと、しゅ、シュワ…?」
女性の言った名前を復唱しようとするが上手く舌が回らない。
すると、女性はくすりと微笑んだ。
「すわ、ななえ。言いにくいならナナでいいよ」
いつもそう呼ばれてるからと笑うから、お言葉に甘えさせてもらうことにした。
そして、ナナさんが君の名前は?と聞いたから慌てて自己紹介をする。
「僕はルーク・トライトンです!」
「るーく、くん?分かった、よろしくね」
へらりと笑って手を差し伸べてくるナナさん。握り返すとぶんぶんと振られた。
い、痛い痛い…!
「では、ナナさん」
「ナナで構いませんよー」
「では、ナナ。君もこのパーティに招待されたのかい?」
「招待券スられたとか騒いでましたよね?」
さ、騒いでないよ!とナナさんが抗議するが、ならあれは何だったんだろう。コント?
ナナさんは差ほど気にしてはいなかったのかすぐに話を戻す。
「実を言うと私は招待されてないんですよ」
「そうなのかい?」
「まさか…拾ったんですか…?」
「君、さっきから口が悪くない?」
いやしんぼですね、と呟けば、ぷにっと頬をつつかれて苦笑いされた。口が悪いだなんて人聞きの悪い…素直だって言ってほしいな。
「正確に言えば、招待されたのは私じゃないんです」
「?」
「うちのクソババ……げふんげふん!…婆ちゃんが招待されたんです」
「あなたのほうが口が悪いじゃないですか!」
自分のおばあさんに何て口を…!
2012-05-20 12:31:19
たかなし
「というか、何で招待されたのがあなたのおばあさんなのにあなたがこのパーティーに来てるんですか?」
後から来るとか?
そんな普通だったら感じるであろう疑問を僕がぶつけると、ナナさんはケラケラと笑って答えた。
「それがあの婆さん腰やっちゃってね、ぎっくり腰。絶対安静なんだってさ。
そんで、行かないのは失礼だってことになって私が行く羽目になったんだ」
間抜けだよねぇ、なんて言いながら手をぱたぱたさせているナナさん。
すると今度は先生がナナさんに尋ねた。
「君のおばあさんはアルクイン氏と知り合いなのかい?」
「……ああ…そう、なんですかね?
婆ちゃんは一度アルクインさんを助けたとか何とか……超能力で」
「超能力!?」
思わず大きな声を出してしまったのは仕方ないだろう。
ナナさんのおばあさん、超能力者なのかな…?そんな馬鹿な。
「それは本物なのかい?」
「やだなぁ、そんなはずないじゃないですか」
「あ…そうなんですか…?」
「婆ちゃん人を騙すことだけを生き甲斐にしてるから!」
あはは、と笑うナナさん。なんだ、そうなのか…。少しだけ期待してしまった。
でも、人を騙すことだけを生き甲斐にしてるって…どうかなあ…。
「えーっと、レイトンさん?」
「なんだい?」
ナナさんは思い出したというようにジッと先生の顔を見つめだした。どうしたんだろう?
「レイトンって…何処かで聞いたことがあるような気がするんですけど…」
何処でだろう?なんて呟いてるナナさん。僕はそんなナナさんに得意げに言ってやった。
「聞いたことがあるのは当然ですよ!なんたってこの方はロンドンでは知らぬ者はいない、ナゾの権威!エルシャール・レイトン、その人です!」
「ナゾの…権威?
ああ、婆ちゃんが騒いでた人だ!」
思い出したと手を叩き、ぶんぶんと先生の手を掴んで振り回す。忙しい人だなあ。
「なんだ、結構若いんですね。婆ちゃんがあと二十歳若ければとか呟いてたからてっきり三十代ぐらいだと…」
「え?」
「ん?」
また無意識に声が…。慌てて口を押さえるがナナさんの視線は僕に向いている。
どうしよう、勘違いしてるなら言ったほうがいいのかな?
そう思ったのが早いか、先生がすぐにネタバラしをしていた。まあ、ネタではないのだけれど。
すると、ナナさんは驚愕に目を開く。そして先生をもう一度まじまじと見つめると言葉を漏らした。
「てっきり二十代後半かと…」
「ふふ、ありがとう」
「わっかーい…」
確かに先生は若く見えるけどね。よく年齢よりは下に見られてるし、上に見られたことはないと思う。でも、よく僕は先生と並んでて親子に見られるけど。
2012-05-20 19:53:20
たかなし
話が進まない…。
そして、オリキャラが出張ります。
それからナナさんと話をしながら会場に向かい、やっとのことで辿り着いた。まったく、この屋敷の広さには脱帽する。
僕は先生より先にと会場の扉を開ける。
そして二人が会場に入ったところで僕も会場に足を踏み入れた。
「さっすが金持ちだわー」
ナナさんが感嘆の声を上げる。
美味しそうな食事に上品な人たち。天井に輝くシャンデリアは眩しすぎるぐらいだ。
僕なんかがいても不釣り合いなんじゃないかと思ってしまう。
僕とナナさんがキョロキョロと辺りを見回していれば、先生を呼ぶ声が背後から聞こえる。
振り向くと白髪混じりの大柄な男性が一人、こちらに向かっていた。
「おお、来てくれたかね!」
「これはアルクイン氏、お久しぶりです。
今日はこのような素晴らしいパーティーにお招きいただき光栄です」
「まあまあ、そう畏まるな。ただの私の誕生会だ。しかし、損はさせないつもりだ……ん?君たちは?」
ぼおっと二人の話を聞いてた僕だったが、話を振られてすぐに自己紹介をした。
「僕はルーク・トライトンです。
レイトン先生の助手をしてます!」
「私は諏訪七恵と申します。
レイトンさんとは……さっき知り合ったばかりです」
対抗するようにナナさんも自己紹介をしたが、少し無茶だったようだ。
しかし、アルクインさんはナナさんを見て「おお!」と声を出した。
「君がナナちゃんか!ナデシコちゃんから話は聞いてるよ!」
「は、はい?ナデシコ?」
知り合いかな?と思ったがどうやらナナさんには心当たりがないようだ。
訳が分からないと言った風に首を傾げるナナさんにアルクインさんは豪快に笑った。
「君のおばあさんだ。
ナデシコちゃんからは君の話をよく聞いているよ」
「婆ちゃん、名前ナデシコってんだ……大和撫子…ぷっ」
「?」
よく分からないが、ナナさん嬉しそうだ。
アルクインさんはナナさんの頭をぐりぐりと撫でると、楽しんでくれとそれまた豪快に笑って立ち去っていった。
全てにおいて豪快な人だなあ。
「ナナさんのおばあさん、アルクインさんと仲がいいんですね」
「そうみたい。私も知らなかったけど」
2012-05-20 21:00:40
たかなし
ナゾなんてないです。
ここにはそれなりに有名な人が沢山いる。そんな有名な人に先生が連れ去られてしまって、僕はというとナナさんと食事をしていた。食事はとても美味しいのだが、どうにも面白くない。
こんなときにナゾを出してくれる先生がいればなあ、と呟けばナナさんが僕を不思議そうに見つめた。そしてすぐに納得したように微笑む。
「レイトンさん、ナゾの権威だものね。
あ、私がナゾを出そうか?」
思いがけない提案だ。僕はコクコクと何度も頷く。
そして、どんなナゾなんだろう、と期待で胸をいっぱいにした。
「えーーっと、
ある女性が乗っていた船が沈没しました。なんとか助かった女性はあたりを見渡しました。すると、百メートルほど先に孤島を発見!
さて、二十五メートルを一分で泳げるとしたら、五分後には女性はどこにいるでしょう!」
ふむ、なかなか面白そうなナゾだ。僕は顎に手を当てて考える。
普通に考えたら四分ですでに孤島の上だ。しかし、これはそう単純なナゾとは思えない。
うーん、難しい。
「どう?」
「うーん、船の上とか?」
「ぶっぶー」
「じゃあ、孤島ですか?」
ううん、悔しいが分からない。
降参だと軽く手を上げれば嬉しそうにナナさんは笑った。
「正解は『海の底』でした!」
「ええ!?」
どうやったらそうなるんですか!?五分の間に女性の身に何が!?
そう僕が尋ねれば得意げに腰に手をあてたナナさん。
「女性は金づちなの」
「それ、聞いてませんよ!?」
「言ったらすぐに分かるじゃない」
「言わないと一生分かりません!」
「………そうなの?」
もう、ナゾのこと全く分かってないじゃないか!期待して損した!!
ナゾって案外難しいねえ…なんて眉を顰めてるナナさんに溜め息を吐くと、僕は料理を口に運んだ。
「今度は頑張るね」
「まあ、期待せずに待ってますよ」
「お、言ったな?ぎゃふんと言わせてやるんだから!」
そうやってナナさんが笑うから僕もつられて笑ってしまった。
なかなか楽しいかもしれない。
「ふふ、ルークはナナと仲がいいようだね」
「先生!」
僕たちが話をしているうちに先生が帰ってきていたらしい。
先生が言うとおり、ナナさんとは喋りやすいし…仲がいい、のかな?
日本人って社交性がないイメージがあったのだが、彼女の存在で完全に打ちのめされたように感じる。
2012-05-20 22:31:39
たかなし
「おや、あなたはレイトン先生ではありませんか?」
再び先生を含めて話に花を咲かせていれば、誰かの声で話を中断させられた。花を裂かれた気分だ…。
「はい、そうですが…。あなたは達は?」
声の主は若い男性のようだ。暗い茶髪をした優しげな男性。
その隣にはこれまた暗めの茶色をゆるくウェーブさせた、目を見張るような美しい女性が立っていた。真っ黒なドレスに白い肌がよく映える。
男性と女性は離れぬようにと固く手を繋いでいた。恋人同士なのだろうか?なんて安易な推理をしてみる。
「僕はダヴィ・アルクイン。彼女は…」
「アリサ・アルクインです」
アリサさんが深くお辞儀をする。
あれ、二人ともアルクインってことは…。
「先生には父がお世話になったようで…」
「ああ、アルクイン氏の息子さんですか…ということは彼女は…?」
「僕の妻です」
ああ、やっぱり。美男美女でお似合いだと思う。
でも、アリサさんは少し態度が悪いなあ。目を合わせるどころかこっちさえ見ない。
僕がそのことで考えているとナナさんが小声でどうしたの?と聞いてきた。僕も小声で答えるとナナさんはケラケラと笑う。その隣で先生も笑っていた。
な、何ですか!
「目を合わせないんじゃなくて目を合わせれないんだよ」
先生の言葉がよく分からないと首を傾げると、続けてナナさんも言った。
「彼女は目が見えないみたいだね」
「え!」
「彼女は女性だしパーティーにサングラスは嫌だったんじゃないかな?
顔を見なかったのは目が虚ろになってるのを見られたくないからだよ。みっともないと思ったんだろうね」
確かに、言われてみれば遠くを見ているアリサさんの目はどこか虚ろに感じる。
僕、悪いことを言ってしまったみたいだ。
すると、先生が感心したようにナナに聞いた。
「ナナ、どうして分かったんだい?」
「私、目だけはいいんですよ!大体のことは視覚で解決します!」
2.5です!と胸を張るナナさん。だけって自分で言ってて虚しくないかな?
「凄いですね、二人とも…」
聞いていたらしいダヴィさんがほうっと息を漏らす。最初は小声だったかいつの間にか彼らにも聞こえるように話していたらしい。
僕が素直にアリサさんに謝ると、アリサさんはふわりと綺麗に微笑んで許してくれた。
……綺麗で優しい人だなぁ。
2012-05-21 12:36:15
チョコ
初めましてー!読ませていただいてます^^
最初から笑いっぱなしになってます私(笑)ナナちゃんが凄く面白いです。
タメOKです。更新頑張って下さいo(^-^)
2012-05-21 16:42:48
たかなし
チョコさん>
わあ、コメントありがとうございます!
どうかなどうかなってどきどきしてました。
寧ろ読んでる人いるか…?なんて。
ああ、よかった、本当によかった。
タメOKと言うことですが、敬語の入ったタメ口になっちゃうと思うぜ!
なんか敬語が入るの癖なんですかね…?
あ、勿論私もタメOKですよ。ついでに好きに呼んでくださいませ!
2012-05-21 20:11:25
たかなし
「ん?」
アリサさんが耳に髪をかけようと手を上げたとき、ちらりと覗いたキラリと光る何か。ブレスレットかな?青い綺麗な石が特徴的だ。
袖が長いせいで気づかなかった。
「わ、可愛い!パワーストーンですか?」
流石は女性だ。ナナさんはそのブレスレットにすぐに飛び付いた。
「え?あ、これですか?」
「はい!」
「ふふ、そうみたいですね。
ダヴィさんにもらったの」
アリサさんは嬉しそうにブレスレットを撫でた。
すると、ダヴィさんも会話に入る。
「僕とペアなんですよ」
「わあ、素敵!」
ダヴィさんが腕を捲ると同じブレスレットがキラリと輝いた。凄い、綺麗だ。
「でも、意外。
宝石とか散りばめた豪華なものじゃないんですね」
「ふふ、父さんにも言われました。
でも、実は僕、これに呪い(まじない)をかけましてね」
「呪い?」
「ええ。彼女が例え光の中でも僕を見つけれないとしても、僕は暗闇からでも彼女を見つけだせるようにって、お呪いをかけたんです」
男のくせにって思いますよね…なんて頬をかくダヴィさん。
そんな…素敵だと思うけどなぁ。
「凄いロマンチック!」
ナナさんは僕と同じ気持ちだったらしい。
よかったですね、とアリサさんに言うとアリサさんは微かに頬を染めていた。
本当、お似合いだと思う。
「あ、父さんだ」
ダヴィさんは遠くのほうにいるアルクインさんを見つけると軽く手を上げた。でもそれはアルクインさんに向けたものではないらしい。
アルクインさんは隣に立つ男性と話していて此方には気づいていないようだ。
隣の人は格好からするとここの使用人かな。近くにはメイドさんらしき人もいた。
「では、僕たちはこれで」
先生にお辞儀をするとダヴィさんとアリサさんは仲睦まじげに立ち去っていく。最後にアリサさんがふわりと微笑んだものだから思わず顔が赤らんだ。
「あの人格好いいなあ」
ナナさんはダヴィさんに見とれているようだ。嫌なお揃いだ…。
僕が眉を顰めてナナさんを見上げた瞬間、ナナさんが急に姿を消した。
「えっ!?」
「わっ!」
姿を消した、と言うと語弊があるかもしれない。でも、ナナさんが見えなくなったのは事実だ。
「先生!急に辺りが暗くなりました!」
「ふむ、停電…ではなさそうだね」
急に会場の明かりが消えたのだ。僕の視覚からはナナさんどころか光さえも消えてしまっている。
一体、どうなっているんだろう?
ひいいい!
とても雑です、ごめんなさい!
2012-05-21 20:15:18
たかなし
な、なかなか電気がつかないな。
会場の人もパニック状態のようだ。さっきから何人の人にぶつかったか分からない。
なんとか先生達だけでも見つけられないかと目を凝らすが全くダメだ。どうしよう…。
僕が頭を悩ませていると、ナナさんの奇声が聞こえた。
「みぎゃあああ!?」
「うわっ!」
次に聞こえたのは先生の驚きの声だと思う。
何が起こったのか分からない僕はただ身構えるしかない。
と、すると、極めつけにと再び声が。
「ぐあああっ!?
ダ、ダヴィ!な、ぜ…!!」
これは、アルクインさんの…?凄い苦しそうな声だ。そして、怒声のように感じる。
あまりに最初の呻き声が大きなものだから体が跳ね上がってしまった。
よかった、真っ暗で…。
僕がホッと胸を撫で下ろすと、途端に電気が点いた。急に視覚に入り込んだ輝かしいシャンデリアの光に一瞬目が眩む。
そして、僕が見た先には…。
「何してるんです?」
「はは…、私も現状がよく理解出来てないんだよ」
目の前で尻餅をついた先生に、その腰にしがみつき震えるナナさん。
何がどうなったのか分からない。
でも、多分、最初の「みぎゃあああ!?」という奇声でナナさんが先生に抱きつきそのまま倒れ込む。そして、先生の「うわっ!」という悲鳴に繋がった、そういうことだろう。
多分だが若干確信に近い。
僕は呆れてモノも言えないと頭に手をやる。
すると、
「だ、旦那様!」
「!!」
「何だ?」
少し離れた場所で誰かの声がする。そしてそれを境にざわめく人々。
先生はナナさんと一緒に立ち上がり声の元まで向かった。僕もそれに続く。
人々をかき分けてたどり着いた先、そこにはとんでもない光景が広がっていた。
「これは…!」
「アルクインさん!?」
俯せに倒れるアルクインさん。ちょうど頭の辺りからは真っ赤な鮮血が流れ出し、白髪混じりの頭を赤く染め上げていた。その傍らではさっきの使用人の人が旦那様、旦那様と譫言のように呟きながらアルクインさんを揺すっている。
僕はそれをぼんやりと眺めるしかなかった。
暗闇で何があったのか。まだ状況を理解できない僕にはとうてい分かりそうにない。
やっと、やっと展開が変わった…!
もう飽きてないですか?寧ろ興味ないですか?
2012-05-21 21:03:36
Drops
初めまして~
小説大好きなDropsと申します。
改行の使い方とか始め方とか…
最初の注意書きがほとんど嘘じゃないですか!
これからも拝見します!
2012-05-21 22:10:17
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