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グラタン
こんにちは!グラタンですっ!!
今回、初めてクラウスさんを主人公にした小説を書きたいと思いま~す☆
大好きなクラウスさんをどうやって書こうかな~なんて想像するのが楽しくってたまりません♪♪♪
私めっちゃテンションが上がってる♥
初心者なので、下手くそなところがあるかも・・・。
でも折角11作目の小説なんだから、頑張らないと!
もし読んで下さったらと~~っても嬉しいです!!!
2012-04-12 01:50:44
グラタン
>レオナ
>江戸川 アラン
>Milia
結構忙しいから、まとめて返事を書こう!
・・・そうだよ、お姉様が出るよ!
過去の話を知らなくても楽しめるようにするつもりだから・・・。
色々あるけどよろしく!
更新!
ジョアンナという名前を聞いて、これといって顔が思い浮かばない。
喋ったこともないし、同じクラスだったような気もするが・・・男子生徒と遊ぶことの多かったクラウスにとって、異性のクラスメイトの情報は友人からの根も葉もない噂しかなかったが馬鹿馬鹿しいといつも聞き流していた。今思えばそういう噂も役に立つものだったんだな・・・・・と思っているうちに部屋の中に入っていた。
ガラス越しに見えたのは一人の女性。この人か。
「え・・・えっと・・・・初めまして。クラウスです。あの・・・・・・何故ここに?」
「簡単なことよ。」
片手で髪をかきあげ冷ややかな目線をクラウスに向け、そのジョアンナなる女性はこう言い放った。
「今回、イギリス史上最悪の被害を出した害虫が消えると聞いたから、お祝いに来たの。」
クラウスは椅子から落ちた。
こんな暴言を吐く人がかつて同じクラスにいたのに、自分はよく無事で今までやってきたものだと自分が不思議になった。
2012-05-29 23:49:26
グラタン
更新!
「が・・・害虫!?」
「えぇ、害虫よ。何か問題でも?」
クラウスはもう一度椅子に座り直す。
「いや・・・流石にそれはないんじゃないのかな?」
「何百人もぶっ潰して開き直るおつもり?」
「ぶっ潰・・・」
「貴方、よく首を切られずに済んだものよね?もし貴方が『島』送りになったことをロンドン市民が聞いたら、相当な騒ぎになったでしょうに。」
「・・・そんなに酷いのかい?僕の評価。」
「えぇ。当然だけど。」
「君は僕を非難しに来たのかい?もう気は済んだだろ・・・」
「非難?いいえ、『意見を述べている』だけよ。それにここに来たのは、元同級生達に頼まれたの。」
「あー、僕は運が悪かったのか・・・」
「いいえ、まだマシな方よ。同級生の中には両親亡くした人だっているんだから。そういう人が来たら乱闘ものよ?」
「・・・」
「貴方も相当馬鹿よねぇ。両親を失って、その復讐の結果が、沢山の人のご両親を殺したも同然の結果よ?復讐心って怖いわね。人をここまで馬鹿にさせる・・・・・・。」
2012-05-30 00:02:38
江戸川 アラン
ちょΣwwwジョアンナさんwwwwwww
いやぁ、もう、相変わらず(殴 でよかったですwwww
うん、画面前で2828が止まらんよwwww
忙しくてもコメまとめても平気さ!
き「そうだよ、まともに更新しないしする気もないしコメント返すのめんどくさがりかけている誰かと違うんだからさw」
ア「・・・・・」
2012-05-30 15:25:21
若眞
面白すぎる!!!
・ ・ ・ また来ます(- -)/
2012-05-30 17:16:07
グラタン
>江戸川アラン
うん、久々にジョアンナさんの文章書くと楽しいものだね^^
>若眞
面白かった!?ありがとう!
また来てくれるなんて嬉しいよ・・・!
久々の更新だから文章がおかしくなっているw
更新!
クラウスはうなだれてジョアンナの話を聞く。彼女はまだ喋りつづける。
「そもそも、地下にロンドンそっくりの街を作り上げたらしいけど、そこまでするくらいなら・・・首相を拉致してその場で殺した方が楽だったはずよ?何故ここまでしたの?」
「自分でも分かりません・・・」
「あらあら、自分の行動に責任ぐらいとってほしいものね。」
「すみませんでした・・・。」
「『すみません』で済むような話じゃないのよ?分かってるの?」
「分かってます。」
「確かに首相は悪人かもしれないわ。でもねぇ、総合的に考えたら絶対貴方の方が不利でしょう。分かってるの?貴方が裁判で負けた理由」
「確か・・・弁護士の家族が事故で亡くなられて・・・」
「事故じゃないわ、あ・な・た・が殺したのよ。」
とジョアンナは人差し指をクラウスの方に突きつける。
「・・・」
「そもそも、犯罪を犯す前に自分の身内、相手側の身内が今後どうなるか考えておけばこんなにことには・・・」
「待って!もういい、分かったから。もうそろそろ時間じゃないのかい?面談時間の・・・」
確かに、面談時間はもうすぐ終わる。
正直クラウスは早く帰って欲しかったのだ。
「残念でした。今日が貴方の最後の面談日だからその分警察側の『配慮』で面談時間がいつもの2倍なの。いわばVIP待遇よ。ありがたく思いなさい。」
「そんなぁ。」
「それに・・・この措置考えたのレイトン教授だし。」
「先生・・・」
「貴方が『島』に行くように働いてくれたのも、確かレイトン教授よね?」
「まぁ、そうらしいね。」
「出来るなら、今ここで貴方の首を絞めたいところだけど・・・ガラス越しだし、永久追放らしいし。」
「え!?『島』に行くだけで永久追放?」
「実質的にはそうなるわよ?」
「やっぱりか・・・」
「あ、知ってたのね?」
「うん、警察からの話でね。」
「おめでとう。」
「・・・どこが?」
「貴方と同じ人種の人間が一杯いるでしょうね。」
クラウスは気になっていたことを尋ねる。
「僕が『島』に行くことは、ロンドン市民に伝えてあるのかな・・・?」
「いいえ。極秘よ?」
「え、じゃあ君は・・・」
「私はレイトン教授から聞き出したの。高級紅茶葉と美味しいお菓子と引き換えにね。」
「それだけ?」
「あと、『クラウス君の元クラスメイトだから彼を元気づける言葉をかけてあげたい』とも言ったわ。」
「元気づける・・・ね」
「えぇ、元気になったでしょ?」
「なってない!」
「なったわよ。現実を知って新しい『島』の暮らしを始めるチャンスなのよ?」
「それって・・・いいことなのかな?」
「さぁ。でも・・・」
「でも?」
「貴方がどんなにこれから律儀な生活を送っても、一生救われることはないわね。それは保証するわ。」
救われない、この言葉をクラウスは頭の中で反芻した。
2012-06-17 17:49:07
グラタン
更新!
ジョアンナが出て行って数分後、面会室に入ってきたのはロンドンタイムズ編集長とロレインであった。
(二人ともクラウスの先輩にあたる)
「あ、お久しぶりです。」
と言いながらクラウスは立ち上がり、二人に頭を下げた。
「久しぶりだねぇ。座っていいよ」
と編集長はクラウスに席をすすめた。
「クラウス君久しぶり。元気だった?」
とロレインは尋ねる。
「元気・・・じゃないですね。現に今さっきの面会者に散々な目にあいました。」
それを聞いて二人は声をあげて笑う。
「何がおかしいんですかっ!」
「アハハ・・・だって・・・こんな状況でクラウス君をそこまでする面会者の想像がつかなくて。ごめんなさい。でも凄い人ね!」
「もういいでしょう。」
編集長は両手をパンと打った。
「忘れるところだった、危ない危ない。クラウス君。君のためになるかもしれない情報を持ってきたよ。」
「え?でも警察の目が・・・」
「ちゃんと内容は警察に伝えてOKを貰った範囲内だよ」
「あぁ、それなら・・・どうぞ。」
それじゃあたいして役に立ちそうな内容じゃないな、とクラウスは思った。
編集長が伝えた内容はこのようなものだった。
クラウスが来る前に今まで数十人の囚人が『島』に来ている。
ただし彼らは国籍や年齢等ばらばらだけれども、全員一緒に『島』に送られた。
よって、クラウスの犯行を知る者は一人もいない。
住んでいるのは全員男。
監視カメラ等クラウスたちの生活を見張るものもない。
「へぇ・・・結構参考になりました。」
「だろう?」
と編集長は得意げだ。
「ちょっと編集長?それを調べたのは私ですよ?」
「え?ミルズ先輩が調べたんですか?」
「えぇそうよ。正確にはキャンベル先輩だけど。」
その後とりとめのない話で時間を潰した二人は、時間になったので帰って行った。
クラウスは部屋に入ってきたチェルミー警部から水の入ったコップを受け取りながら尋ねた。
「次は誰ですか?」
「うむ、次で最後だ。
お待ちかねの・・・レイトン君だよ」
2012-06-23 19:40:36
若眞
また来ちゃいました!! 私は 最後の時間旅行しかやった事が ないので、レイトンについてあmり よく分からないのですが この作品は 分かりやすくて有難いww ・・・また、来ます。
2012-07-05 15:49:02
若眞
追記 パソコンの調子が悪し><
2012-07-05 15:52:57
グラタン
多忙のため暫く放置しておりましたw
色々亀更新ではありますが、楽しんでいって下さいませ。
>若眞さん
時間旅行のネタだけ使ってみました^^
普段は複数の作品のネタを使っているのですが、たまにはこういうのもいいかな・・・と。
でもクラウスファンの方々にとって辛い作品になってしまうけどね。
分かりやすい?また来る?……ありがとう!
パソコンの調子には気をつけて!!!
ロレインの最後のセリフの真相は、レイトン教授小説版第一弾「レイトン教授とさまよえる城」参照。
更新!
クラウスにとって、レイトン教授が来るまでの数分間がとても長く感じられた。
自分の胸が高鳴っているのが分かる。
水を飲んでもすぐに喉が乾いてしまう。
「別に緊張しなくてもいいんだよ、クラウス?」
面会を始めて最初にレイトンが喋った言葉がこれだった。
おそらくよほど緊張している顔なんだな、と恥ずかしくなったクラウスはもう一度水を飲んだ。
「レイトン先生・・・これでもうお別れなんですね。」
「あぁ。君は遠い……国の島に行くからね。そう簡単には会えそうにない。」
「はい。」
「でもクラウス、君はまだ若い。」
「・・・」
「だから君はこれから何でも出来るし、頑張れば何処へだって行ける。」
「何処へも・・・行けませんよ。」
「確かに今まで君はそういう情報を得たのかもしれない・・・だけど発想の転換の仕方次第では、君は『島』を抜け出せるさ。」
「無理ですよ・・・それに僕は救われませんよ。」
「救われない?」
とレイトン教授は眉をひそめて聞き返す。
「はい。少し前に尋ねてきた元クラスメイトの人が、そう言っていました。」
「カーター・・・・・・いつも淑女のような態度をとる彼女が何故そんな無礼な言い方を・・・・・・。」
「先生、彼女は先生の前では猫を被っているんですよ。」
「まさか・・・いや話を戻そう。彼女は君に『君は救われない』と、言ったんだね?」
「はい、当然ですけどね・・・ハハハ。」
「いや、君は救われるよ。」
「え!――結局僕は・・・どっちなんですか!?」
「それは君のこれからの行動次第だよ」
「でも『島』という閉鎖された空間で、僕に何をしろと!?」
と思わず怒りをあらわにした表情でクラウスはレイトンに迫る。
「落ち着くんだクラウス。君が聞いているように、確かに『島』は我々の世界からは遠く隔たった場所にある。これは間違いない。でも、・・・・・・」
「でも?」
「君は『島』に隠された真実を知らない分、『まだ救われている』んだ・・・」
「まだ、救われている・・・?」
「あぁ、――(中略)――あぁもうすぐ面会終了だね。最後に、」
レイトンは姿勢を更に正し、クラウスの目をじっと見つめた。
「君の処置がこうなってしまったのは全て私の責任だ。本当に・・・無念だし、申し訳ない。」
2012-07-18 14:53:19
グラタン
更新!
いよいよ、クラウスが『島』へ旅立つ日となった。チェルミー警部が港まで見送りに来た。極秘の出航だから、彼以外見送る人はいない。
「では、こちらの船室でお休みください。」
と仏頂面の警官が部屋に入るように促す。
ただ一人の囚人に、質素だが設備のそこそこ整った船に乗せるのは、警察側の最後の配慮であり、レイトン教授最後の愛情でもある。
その部屋で比較的粗末な服に着替え、窓から見える景色をクラウスはただぼうっと眺めた。
ロンドンの港の風景を見られるのが、今回で最後かもしれない、そう考えると何だか切なくなる。
船がゆっくりと動き出した。
クラウスはたびだび出される食事(どれもこれも淡白な味だが、刑務所の食事よりは種類が豊富である)を楽しみ、本棚に置いてあった十数冊の本を適当に手に取ってはベッドの上に寝転がって読んだ。その中にレイトン教授の本が数冊混じっていた。それらの本を読むとき、1ページめくるたびに涙がにじむ。
数日経っても島に近づいた気配はない。窓から見える景色は海だけである。
部屋から出ることを許されていないクラウスは退屈し始めた。
ふと睡魔が彼を襲う。
その睡魔に身を預けたクラウスは、深く、深く眠った。
2012-07-18 15:04:52
グラタン
更新!
それから目が覚めたクラウスは、出された夕食を食べた。
もうこういう食事は二度と食べられない・・・。
それ以降のクラウスの日々は淡々とした、味気ないものだった。
食事をとり、本を読んだり何もしないで寝たり、とにかく食事の時間まで時間を潰した。夕食が終わったら、あとは寝るだけだ。
たまにシャワーや健康診断など、いつもと違うこともあったが、大抵それらはごくごく短時間のもの。
何もない日々が続いた。
それから数日――いや数週間だろうか――経ったある日のこと。
2012-07-29 18:58:32
グラタン
更新!
その日はずっと眠っていた。
何だか自分が水槽の中でぷかぷか浮かぶ夢を見た。
――まさか!
と思ってすぐにベッドから飛び起きる。
シーツは無事だった。
何だ、と思って胸をなでおろすクラウス。
と、同時に警官の一人(今まで見たことのない男だった)が入ってきた。
「そろそろ島につく。これから準備に入るから、来い。」
木でできたボートに乗せられ一週間分の食料だけ貰い、クラウスは島へ自力へ漕いでいった。
段々水平線に見えていた島が大きくなっていく。
ここが、『島』。
2012-07-29 19:49:02
グラタン
オリキャラの名前を考えてくださった某レイトンクラスタ様、感謝します。
更新!
水平線は、今いる場所から約5km先である。
そこまでボートを漕いでいくのは結構疲れるものだ。
それに、船をおりてから、体がだるい。
時々軽い運動はしていたはずだ。
別荘に行ったとき、山奥の綺麗な湖でよくボートを漕いでいたはずだ。
それなのに、何故こんなに船を漕ぐことを辛く感じるのだろうか。
正午過ぎ(だと思う)、ようやく『島』に着いた。
意外と、思っていたより早く着いたことに我ながら驚く。
でも、ここは本当に『島』なのだろうか?
別の島と間違えて来てしまった可能性もある。
船から降りて、荷物を引きずりながら砂浜を歩き、木陰に食料を積んでおく。
そして島のジャングルの中へ入っていった。
高温多湿で歩くのに苦労した砂浜と違い、気温が急に下がって過ごしやすい。生い茂る植物の影のおかげだろう。
遠くから聞いたことのない鳥の鳴き声、ジャングルの更に奥に火山が見える。
熱帯の国には何度か行ったことはある。
でもここまで自然に溢れた場所は来たことがなかった。
奇妙な形をした植物や、美しい花を時々立ち止まってじっと見つめる。
ばさっ、と音がした。
一瞬頭の中が真っ白になった。
野生動物か?
でも獰猛な動物は大抵夜行性のはずでは?
振り返って音のした方を見ると、僅かだが、その生き物の姿を確認することが出来た。
あの距離であんなに大きな影・・・
自分より大きいかもしれない・・・・!
クラウスは数歩後ずさりをして相手を油断させた後、ばっと走り出した。
一瞬相手は動きが止まったが、すぐにこちらへ駆けてくる。
クラウスは後ろを振り返らず、ただ力の限り走った。
走った。
こういう時木の根につまずくのがお約束だが、クラウスはそんなミスをしなかった。
走った。
息が切れてきた。
絶え絶えの息を吐きながら、クラウスはただ「助けて、助けて」と叫んだ。
視界がだんだんはっきりとしてくる・・・。
目の前がぱっと開けた。
そこは、崖だった。
ここまでか!、とクラウスは振り返る。
クラウスを沢山の何かが囲んでいた。
どれもこれも人間の男だったのだ。
皆手に手に槍を持っている。
草木で作ったお面で表情を見ることは出来ない。
暫く双方は睨み合った。
その時。パン、パンと2回手を打ち鳴らす音が男たちの群れの奥から聞こえてきた。
そこから出てきたのは、金髪の短い髪の青年だった。
彼はお面をつけていないので、その顔を見ることが出来た。
彼はすまし顔でクラウスに尋ねた。
「君、何かしでかしちゃったのかな?」
流暢な英語だった。
「あ、はい。」
ここで間違いなかったのだ。
「そっか。」
意外とさっぱりとした口調で答え、その青年はクラウスの顔をまじまじと眺めた。
「何か・・・あるんですか?」
「いやね、確か僕で最後だと思ったのにまた一人・・・君が来るなんて、ね。」
「あ、はぁ。」
とクラウスはじっと見られて恥ずかしくなり頭をかく。
顔を引っ込めた青年は背筋をぴんと伸ばす。
「自己紹介が遅れたね。僕は囚人・・・いやもうここは牢屋じゃないか。僕の名前はエリック。ここのリーダーさ。よろしく。君は?」
「僕は・・・クラウス。クラウス・アルバトロで――」
クラウスはその先の言葉が言えなかった。
突然自分の口をエリックの手が制する。
「いやファミリーネームはいらないよ。じゃあ、クラウスといったね。じゃあここを案内しよう」
と言って、自分についてくるようジェスチャーでクラウスに示した。
2012-07-29 20:46:21
雫
ものすごく久しぶり(汗)
読み逃げしてましたm(_ _)m
ジョアンナさん、爆笑させていただきました^^
先生、クラウスの処置がそうなったのは自分のせいだって思ってるんだね。
先生らしいっちゃ先生らしいけど^^
…で、タイトルが「悪人島」に変わっていたんだけど、島のリーダーさんとかその他の人とかになんかされちゃうのかな?
クラウス、頑張れ!
2012-08-06 22:30:23
グラタン
ジョアンナってのは、私の過去の小説のオリキャラだ。
その時より毒舌が更に酷くなった結果がこれ。
初めて私の作品を読まれた方、あくまでもファンサービスなので特に気にしなくていいよ~。
>雫
良かった。ジョアンナさんの会話は100%笑いを取るつもりで頑張ったんだ!
タイトル変えたの気づいた?
クラウスに島の住人はこれといって何もしないよ。何もしないんだ。
2012-08-11 13:59:47
グラタン
思いのほか早く終わるかもしれない。
更新!
エリックについて行ったクラウスは、島の色々な場所を探索した。
感想を一言でいうと、思っていた以上に野蛮な暮らしをしているわけではなさそうだ・・・といったところか。
この島に移り住んだ人間は、皆それぞれの特技を生かして互いに助け合っていた。
エリックは案内をしながら沢山の話をしてくれた。
自分は語学をかじっていたため、島の住人同士のやり取りは自分のお蔭で上手くいったのだ、とか。
君(クラウス)は新聞記者をやっていたみたいだけど、この島でその事は何の役にも立たない。だからゆっくり時間をかけて新しい特技を見つけていけばいい、とか。
(自分の仕事だけはエリックに教えたクラウスだが、勿論『あの事件』のことは話さないでおいた)
この島の住人は、見た目はオンボロかもしれないけど結構中身は骨太な曲者揃いだ、だけど楽しい人達だから仲良くしてくれ、とか。――
だが突然エリックは立ち止まり、クラウスの方を振り向かずにこう忠告した。
「君もだと思うけど、この島の住人はみーんな過去に色々暗い話を持った人間ばかりだ。僕もね。だから分かるだろ?そういった話には互いに触れないようにして欲しいんだ。もし約束してくれるなら僕は嬉しい。」
「勿論ですよ。」
エリックは振り返り、にぱあっと笑う。
「そう?良かったぁ~」
意外とこの島でも楽しく過ごせそうだな・・・とクラウスは思った。
2012-08-15 00:13:49
グラタン
クラウスの罪は重いと思います。
だから時間旅行はそんなに好きじゃない・・・。
悪魔の箱って面白いよね。
更新!
島は結構大きかった。
日中島を歩き回っても、これでまだ3分の一だという。
夜。島の中にある湾に面した海岸で、クラウス歓迎パーティーが開かれた。長いテーブルのお誕生席にクラウス。通訳のためとなりにエリック。
宴もたけなわになった頃、
「じゃあ、自己紹介といこうか。クラウスー!」
と突然エリックが大声で叫ぶ。隣にいるのにだ。お蔭で全員こちらの方を向くし、皆顔つきが怖いし、何だか冷や汗が出てくる。
「えっと・・・クラウスです。イギリスのロンドンから来ました。特技は・・・物を壊すことです。」
「なんじゃそりゃ!」
とエリックが素っ頓狂な声が上げる。緊張したためかこんな馬鹿馬鹿しいことを言ってしまった。物を壊すことが趣味って・・・何とブラックなジョークだろう。笑えない。
「と、いうわけでまーそういうことだからよろしくー」
エリックはそう言ってクラウスの方をばしばし叩く。男達は黙って皿に盛られた食事をがっつき始めた。
クラウスは腰を下ろしエリックに尋ねる。
「何だか悪い空気にさせたみたいだね、ごめん。」
「いやいや構わないさ」
とエリックは笑って手を横に振る。
「みんな初対面だろう?向こうだって緊張してるんだよ」
「そうかな?」
「そういうもんだよ。それより飲む?君未成年だっけ?」
「いえもう20代半ばあたりなので。」
「そう!じゃあどうぞ」
と言って盃を差し出すエリック。
「エリック、君は飲まないの?」
「僕は無理なんだよなー色々あるし・・・翻訳とか?」
2012-08-18 20:13:07
グラタン
この小説を書くテーマ・・・と言ったら恥ずかしいけど「こういう小説を書きたい、という理想」は未だに分からない。
自分はクラウスが嫌いだ。
だからこそ現実を知らしめたい。でも救いたい。
そこで上手い具合にいい落としどころを思いついたので今書いているってわけ。
更新!
夢を見た。
小さな男の子が目の前に立っている。
前に会ったことがある・・・誰だっただろうか?
その男の子は俯いて肩を震わせている。
手でぎゅっとズボンの裾を握りしめている。
『うっ・・・うぐっ・・・・。』といった嗚咽が口から漏れ出てくる。泣いているのだ。
クラウスはその少年の肩に手をかけ、「どうしたの?」と話しかけた。
一瞬の出来事だった。
その少年はクラウスの手を払いのけ、
『この・・・人殺し!』
と叫んで握り拳をクラウスの鳩尾に――
「はっ!」
クラウスは目を覚ました瞬間、あの少年が誰だったかを思い出した。
警察に連行される時、彼の目の前で夢と同じことをした少年がいた。
丁度彼の周囲をマスコミや遺族が取り囲み、やんややんやと大騒ぎしていた。
彼もまた自分の起こした事件で家族の誰かを失ったのだろう・・・あるいは全員?・・・。
少年はクラウスに思いっきり殴りかかった後警察に押し戻されていった。クラウスへの侮辱の言葉を叫びながら。
野次馬達を制する警察の壁を潜り抜けてきたその少年の一発は、実際そんなに痛くはなかった。
だが夢は違った。もの凄く痛かったのだ。
体にずしんと響くような・・・。
「・・・ん?」
とクラウスが起き上がると、クラウスの腹の上に一人の島人が倒れていた。大きないびきが聞こえてくる。
そうか、確か自分も彼と同じように酔いつぶれてこうやって寝ていたのか。何だか恥ずかしいな。
あたりを見回すとテーブルを取り囲んで沢山の男が泥酔していた。今自分がいるのはテーブルから少し離れた窓際。最初にいた場所からかなり離れていた。
酸っぱい臭いがする。クラウスは思わず手で鼻を覆った。
誰か吐いたな。
「目が覚めたかい?」
振り向くとエリックがテーブルの上に散らかった食べかすや皿を片付けていた。
「あの・・・僕も手伝います。」
「あ、手伝ってくれる?じゃあそこの嘔吐物拭き取って。」
何とか片付け終わった後、二人は誰もいない海岸で腰を下ろした。
「皆さん、あんなに酔って大丈夫なんでしょうか・・・」
「大丈夫でしょ、いつものことだし。」
とエリックは明るく答えた。
「ところでエリック、君は・・・結局お酒飲んだの?」
「いいや、一滴も。」
「じゃあ、僕が酔ったところも見ちゃったのか・・・」
「うん、色々喋ったから面白かった。」
「へぇ・・・何を?」
「んー、レンコン教授とか?」
「レイトン教授。」
とすかさず訂正した。
「ルクーとか?」
「ルーク。」
「アマロさん回遊とか?」
「アロマさん誘拐。」
「受賞網とか?」
「首相拉致。」
「ストーンヘッジを壊したとか。」
「違うよ、僕が壊したのはロンド・・・あ」
エリックはしてやったりと笑う。
「やっぱりかー。君はそんなことやっちゃったのかー」
「な、何でそんなことを知ってるんだ!」
「だって、酔った君から色々話聞き出せたしね。」
「待って、じゃああの場所にいた人皆この話を聞いたかも・・・」
「いや、それは無いな。僕と君以外英語を聞き取れる人はいないし。」
「本当に?」
とクラウスはエリックをじっと見つめた。
「本当だよ。僕は誰が何語を知っているか喋れるか把握しているよ。安心しな」
「安心できないよ!君、知ってるんだろ!僕の過去を!」
「僕だけね。まぁ僕は島の人間全員の過去を既に聞き出しちゃってるけど。」
「え」
「僕がリーダーなのはそれが理由。皆僕に弱みを握られているからね。」
「それじゃあ・・・闇討ちされたりはしないのかい?」
「その辺りは問題ないよ。僕寝ないし。」
「寝ないのかい?」
「うん。そういう体質なんだ。」
「でも力じゃ負けちゃうんじゃ・・・」
「そこまで筋肉馬鹿はいないさ。この島は集団で暮らさなきゃ生きていけない。僕がいなければ人同士の会話が成り立たない。会話が成り立たなかったら喧嘩して自滅だ。結局僕がいなかったら自分が損することになるのさ。そのくらいみんな知ってるよ。まぁみんなあぁ見えていい人達ばかりだから、夜襲とか毒を盛るとかズルいことはしないよ。そんな僕だって、他人の秘密は決して洩らさないこともみんな知ってる。僕は信じてる。信じることが一番の武器だよ。
2012-08-19 17:41:58
雫
クっ、クラウス…。
酒に酔って秘密をばらしてしまうとは…(汗)
エリックさん、何気に凄い人なんだね。
「信じることが一番の武器」か…。
2012-08-26 21:57:36
グラタン
>雫
エリックは自分の中でも未知数だね。
本当にこれからどう化けるかお互い楽しみだねぇ~。
お酒は本当に怖いもんだねぇ…
レイトン新作で色々興奮しているけど、画力無しのため画像コーナーに絵が載せられない現実。まぁこういうファンもいますよ。新作の体験プレイが出来るらしいけど、何せ遠いから無理だよ。まぁそういう辛さ噛みしめつつ
更新!
それからは、クラウスは島の住人との交流を楽しんだ。皆始めはふてぶてしい態度だったが、エリックの言う通りすぐに心を開いた。今では島の生活に慣れ、言われた仕事はそつなくこなせるほどになった。だが、この生活を享受している場合ではない・・・とクラウスはふと思った。
ここが島なら、抜け出せる方法はある。
今まで何人かに「この島から抜け出すのは危険だ」だの「この島から逃げたやつなんていない」だの聞いてきたが、どうも嘘くさい。第一そんなこと、島の住人しか分からないはずの情報ではないか。編集長の情報がもし正しいのなら、やっぱり現場の情報は得にくい。
例えば、どこかの施設に幽閉されるとしたら話は別だ。そういう施設は大抵監視する人がいて、その人がもしあの夜の自分みたいに酒を飲まされ情報を知られることもあるから。
また、チェルミー警部は絶対に逃げだせないといっていたがその警察の船は、実際にあの島に行くことが出来た。なら自分にも、(もし大きな船を造る技術があればの話だが)船を造って逃げることは出来るんじゃないか?
そういえば、ここは南国の島。たまに嵐が来る。もしかしたらこれが島から抜け出せない原因なのか?エリックは嵐の日に「こんなに海が時化ってたら船は出せないね。転覆しちゃうし」と言っていた。間違いない。原因は嵐だ。
じゃあ嵐の攻略が第一か。でもどうやって・・・。
2012-09-01 00:39:44
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