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レイトン教授と幻の森

。+紫雨+。

ロンドンの街並みを一望できる小高い丘の上にある、一軒の民家。その玄関口に小さな男の子が立っていた。
ル「先生!お邪魔しますよ~!」
レ「あぁ、ルークか。いいよ、入っておいで」
ルークと呼ばれたその男の子は、『先生』の声の元に歩み寄っていった。
ル「もぉ~、先生がしょっちゅう研究のために  家を変えるから僕が探すの大変なんです   よぉ?」
レ「すまないな…。お詫びにハーブティーをご  馳走しようか。エンジェルドロップでいい  かい?」
ル「やったぁ!僕、先生の作るエンジェルドロ  ップ大好きなんですよぉ~♪」
レイトンは談笑しながら二人分の紅茶をカップに注ぎいれる。
ルークはレイトンの入れた紅茶を飲みながら、
レイトンにこんな話を始めた。
ル「そうだ!この間こんな話を聞いたんです   よ。このロンドンのどこかに、『幻の森』  って呼ばれてる所があって、そこに入った  ら二度と出て来られないって…。
  怖いですね…レイトン先…生…?」
ルークが話し終わる頃には、レイトンは人知れず考え込んでいた。
レ「ルーク、実際に帰って来ていない人はいる  のかい?」
レイトンは深刻な表情で尋ねた。
ル「えぇ…何人かは本当に帰って来てないっ   て…。あと…。」
レ「あと…?」
ル「僕のお父さんも…帰って来てないんで    す。」
ルークはその幼気な瞳にうすら涙を浮かべながらレイトンに訴えていた。
レ「ルーク、次は『幻の森』のナゾを解き明か  しに行こうじゃないか。」
そう言ってレイトンとルークは街へと走り出していった。

2012-03-27 22:58:45


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