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レイトン教授と人魚姫

ざくろ

はじめまして
新しく小説を書かせていただく「ざくろ」と申します

少しずつ、マイペースにでも必ず完結させる予定です
それでは

「ようこそ、レイトン教授の世界へ……」

2011-10-23 12:43:48


ざくろ

レミ「素敵な絵ですね…」

?「お嬢さん、流石、御目が高い。」

絵に見とれていた一行は、いきなり掛けられた言葉に振り向いた。

アーサー「初めまして。ルイ・アーサーです」

レ「初めまして。エルシャール・レイトンです」

レミ「初めまして。アーサーさんお会いできて光栄ですわ」
ル「レイトン先生の一番弟子のルークです!」

ルイ「初めまして。…わざわざお越しいただき、感謝いたします。」

レミ「あの…、人魚姫はこの屋敷にいるんですか?」

レ「…レミ!」

ルイ「いいえ、構いませんよ…。



…はい、確かにこの屋敷に人魚姫はいます。」

レミ&ルーク「えぇぇっ!!」

レ「…………。」

2011-10-26 09:59:47


ざくろ

レミ「本当に人魚姫はいたんですね!!」

ルーク「びっくりです!…信じられません…!」

ルイ「ははは…!いい反応だね。…しかし、まぁ…本当に人魚姫なのかは今一つ分からないんだ…」

レ「その『人魚姫』に会う事は出来ますか?」

ルイ「はい。…少し待っていて下さい」



ル「…先生、この屋敷には人魚にまつわる物がたくさんあります」

…確かに見渡せば、絵画、石像、暖炉にまで人魚の彫刻が施されている。

レミ「うーん…何だか、偶然とは思えませんね…」

レ「まだ、そう判断するのには早すぎるよ。…『人魚姫』から話を聞かないことには。ね」


…あの日、レイトン先生の研究室に届いた一通の手紙。

…そこからこの物語は始まったんだ。

2011-10-26 18:13:17


ざくろ

第3章
〜偉大なレイトン教授?〜
「おはようございます!レイトン教授!」

レ「おはよう」

「レイトン先生!この考古文字についてですが…」



……私はエルシャール・レイトン。 ロンドンの大学で考古学を教えている。


レ「………という訳し方をするんだ。解ったかな?」
「はいっ!!とっても解りやすいです!ありがとうございました!!」


…生徒も素直で熱心に取り組む子ばかり、私も負けてられないね。


―――カチャ…

いつも通り、研究室のドアを開ける。
ここから私の1日が始まる

レミ「教授!おはようございます!!」

レ「おはよう、レミ。」

レミ「こちらお手紙です。早速なんですが、ロンドン学会から講演の依頼が……」

手紙を手渡し、手帳をペラペラめくりながら話すレミの話しも上の空で、手紙の封を切った。


レ(…人魚姫の少女!?)

レミ「……だそうです。…教授!聞いてましたかっ!?」
レ「すまない、レミ。…この手紙を読んで見てごらん」
レミ「なになに…

偉大なるレイトン教授

初めまして。私は『人魚の町』と呼ばれる「アルテミス」に住んでいる、ルイ・アーサーと言います。

…実は私の所に少女が訪ねて来ました。
彼女は何を聞いても答えてはくれません。

初めは、異国の少女かと思っていました。


…彼女はどうして自分について語らないのか…?

どうか真相を確かめて頂きたい。

…今では彼女は、声と引き換えに足を手に入れた、 人魚姫とまで言われています。」


レミ「人魚姫ですか?」

レ「何か私の知的好奇心を掻き立てるものがあってね…」

レミ「えっ!じゃあ行くんですか!?…ロンドン学会からの依頼は…?」

レ「それはキャンセルしよう。

…自分の好奇心は信じるものさ。……英国紳士としてはね。」


レミ「はぁ…」


…レイトンの輝いた瞳を見て、レミは溜め息をついた。


レミ(デルモナ学長に何て言えばいいのかしら!?…学会への提出物も溜まってるし…

でも、教授も楽しそうだし、
私も人魚姫に会ってみたいし!!!)


…レイトン教授の研究室は今日も平和だった。

2011-10-28 22:33:54


ざくろ

第4章〜不思議な少女〜

アーサーさんから依頼を受けたレイトン一行は遂に、「人魚姫」と出会う。

ルイ「こちらが人魚姫です」

手を引かれてやって来たのは若い女の人。

…あまり見た目的にも人魚には見えない。


ペコリとお辞儀をして、僕たちね顔をじっと見ていた

レ「初めまして、エルシャール・レイトンです」

レミ「レミ・アルタワです!!」

ル「…ルーク・トライトンです」

人魚「………」

ルイ「あぁ…、彼女は手紙で伝えた通り、声が出ないようで…」

レ「そうでしたか…!失礼しました。」

ルイ「…いいえ」


ルイさんも先生も少し気まずそうに「人魚さん」を見たが、全く表情を変えることなく一点を見つめていた。
ルイ「屋敷の者は皆、『マリン』と呼んでいます。…ほら、首飾りがアクアマリンなのでね」


ルイさんが指差した首飾りはとても美しく彼女の胸元で輝いていた。

2011-10-30 23:25:43


ざくろ

人魚姫(マリン)

・言葉を決して発っさない・それゆえ、言葉と引き替えに足を手に入れたと噂される。
・年齢も出身地もナゾ



ルイ・アーサー

・大富豪で骨董品の収集家・容姿端麗、性格も良く、町の娘の憧れの的




…マリンの絵だけ書けました…
お目を汚すと思いますが…

2011-10-30 23:34:42


Hiroto

はじめまして!!
私より文才あるじゃないてすか!
更新、頑張って下さい!!

2011-10-31 19:53:32


ざくろ

初めまして、ルビーさん!
…いえいえ、文才なんて欠片も有りません!…欲しいですけどね^^

2011-10-31 23:23:46


ざくろ

マリン「………」

マリンさんは僕達3人の顔をじっとみて、会釈をすると部屋から出ていってしまった


ルイ「…申し訳ありません」
レ「いいえ、かまいませんよ」

ルイ「彼女の様子から育ちは良いようなのですが…」

レミ「確かに!あの首飾りは見事でしたね!!」

レ「あぁ、そうだね。…彼女の事を詳しく教えて下さい」

ルイ「はい、彼女は1ヶ月前に私の屋敷にやって来ました。

その時から全く言葉を話さず、黙ったまま…。

彼女は私に何を伝えたいのでしょうか…?」

レミ「うーん、以前に会った事は無いんですか!?…ほらっ!パーティーとかっ!?」
ルイ「残念だけど、分からないよ…星の数ほどの出会と別れを経験してるからね」
ルーク「…どういう事ですか?」

ルイ「はは、私は骨董品収集家でね。…最近手に入れた……と言うか、取り返したのはあの首飾りさ」


ルイが指差したのは、キラキラ輝く、サファイアとダイヤで作られた、絢爛豪華な首飾りだった。

レミ「……綺麗…!」

レ「…素晴らしいね!」

ルーク「うわっ!眩しいですよ!コレ!!」

ルイは首飾りをケースから取り出し、レミの首にかけた。

ルイ「…この首飾りは代々アーサー家に伝わる家宝でね、この家に嫁ぐ娘に送るのが習わしさ!」

レミ「…綺麗ですけど、私には不釣り合いです…」

レミ(…だって私はスカートだって履かないもの…。なのに、こんな首飾り…)



ルイ「ははははっ!君は面白いね!」

レ&ルーク「……?」

ルイ「…ごめん、ごめん」


涙を拭いながら、やっと笑いが治まったようで、レミの顔を見た。



レミ「………っ!!」


…レミは自分の価値を笑われたと思い、その場から立ち去ってしまった…。


ルーク「ちょっと!酷いですよ!!女性を笑うなんて!!!」
ルイ「いや…、そんなつもりは無かったんだけどね…」
レ「…と、言いますと?」
ルイ「…実は……」

2011-10-31 23:53:00


あげは

マリンちゃんのイラスト凄く綺麗です
構図も素敵っ(*^∀^*)

2011-11-01 20:14:45


ざくろ

あげはさん
…いやー!そんなっ!!勿体無いお言葉です!!

…これからも、たまに下手な絵が貼り付いているかも知れませんが、お許しを…

2011-11-02 18:21:27


ざくろ

レミ「………はぁ」


レミはらしくもない涙をやっと拭いて、溜め息をついた


レミ「あんなに笑わなくても良いじゃない…!」


階段の踊り場で白い砂浜を眺めながら、誰に言うでもなく呟いた。


?「…どうなさったの?」

レミ「…えっ!?」


振り向くと、綺麗な女の人が立っていた。

レミ「…いえ、あの…」


話すか、話さないか悩むレミを、女の人は変わらず優しい目で話に耳を傾けようとしていた。

レミ「実は……」

やっと決心のついたレミは、さっきの出来事を全て、洗いざらい話した。


?「まぁ!そうだったの!!」
レミ「でも確かに笑われても仕方ないです。…教授の助手をしているから、…おしゃれも出来ないし。」

?「…じゃあ、あなた。おしゃれと引き替えに助手を辞められる?」

レミ「そっ!そんなの無理ですよ!!だって私は教授の助手にずっと…」

?「そうね、それがあなたの本音みたいね」

レミ「………」

?「忙しさを理由にするのは良くないわ。…それに、ジュエリーが似合わないですって!?…そんなバカなこと無いわ!!」

レミ「…えっ!?」

?「だって、女は生まれながら美しくて強いの。…男なんかより、ずーっとね」
レミ「…美しい。…私が?」

レミの疑問に女の人は自信に満ちた笑顔で答えた。


?「当たり前じゃない!女の子はみんなそうよ!!」

2011-11-02 21:35:36


ざくろ

レミをなだめ、話を聞いてくれた女の人。

…一方レイトン達は…

ルイ「…実は、私はこの家のしきたりでは、奥さんを貰わなければいけないんですが…

…どうにも相手が見つからなくてね。」

ルイはケースに首飾りをしまいながら、ため息混じりに話し出した。


「…そこで、この近くの名家のお嬢様方が集められたんです。…この首飾りを手に入れようと、みんな目をギラギラさせてね!

……恐ろしいの、なんのって…!

…でも彼女達は違う。

レイトンさんの助手のレミさん、素敵な方ですね。」

ルーク「えっ!まさか!…惚れたりしてないですよね?」
ルイ「いや、彼女にはもっと良い人がいるよ」

レ「…ルイさん。『彼女達』とは?…レミの他にも宝に目が眩まない方がいた。と言う事でしょうか?」

ルイ「はは、流石レイトンさん!…そうです。私は彼女に、この首飾りを受け取ってもらいたい…!」


頬を少し赤くして、キラキラした目でルイさんは言い切った。

2011-11-02 22:26:27


Milia

イラスト、すごく上手ですね☆
話もあたしより遥かに面白いです!
更新がんばって下さい。

2011-11-03 10:01:36


ざくろ

ミリアさん
いえ、そんな絵が上手いなんて…!でも描くのは好きなので、貼ろうと思っています。ミリアさんも小説書かれるんですね!!今度読みに行きます!!

…ここの方々は皆さんお優しいですね…!

2011-11-03 18:30:18


Hiroto

こんにちh……じゃなくてこんばんは!
絵、上手いですねぇぇ!!
私は目が離れたり髪の毛が変になってしまいます!
お目を汚す、と書いていましたが逆に潤いましたよ!←は
更新、頑張って下さい!

2011-11-03 18:46:15


ざくろ

ルーク「…プロポーズするんですか!?…でも、彼女って一体誰ですか?」

ルイ「…それはね……」


ルイが何かを話そうとした瞬間、ドアが勢いよく開いて女の人が入ってきた。

?「ねぇ、ルイ!!お願いが有るんだけど!!」


彼女は一直線にルイさんの方へ歩み寄り、悪戯に笑った

ルイ「何だい?…あぁ、レイトンさん、ルーク君。…彼女は」

そう言って、改まった感じで、女の人の肩に手を置いた。

「…彼女は、ジーナ・カルーア。…私の恋人です。」

ルーク「…えぇっ!!…もしかして…!」

レ「これは、初めまして。エルシャール・レイトンです。こちらはルーク。」

ジーナ「お会いできて光栄よ…。レイトンさん、ルークさん」
おごそかに、お辞儀をしてにっこり微笑んだ。

……育ちの良さが伺える。

ジーナ「それで!今日パーティーを開いて欲しいの!!」
ルイ「どうして、また…?」
ジーナ「…ダメかしら?」


ジーナ「レイトンさん、ルークさん、それにレミちゃんだけで無く、町中の人を招いて!」
レ「レミに会ったんですか?」
ジーナ「えぇ、すっかり仲良しになれたわ!」

ルイ(…町中の人を集めるなら、プロポーズには、ちょうど良いかな…)


ルイ「よし!大急ぎで準備をさせよう!!
レイトンさん、ルーク君。…申し訳無いが、調査は一端、中止になさって下さい。」

レ「えぇ、かまいません」
ルイ「屋敷の中はどうぞ、ご自由に調べて下さい。」



そう言ってルイさんは、いそいそと部屋を出て行った。

2011-11-03 18:57:19


ざくろ

ルビーさん
こんばんは!
…潤いましたか!!褒めて頂いて光栄です!

これから、もう一枚貼ろうと思っていた所でして…

そう言って頂けると快く貼れます^^
ありがとうございます^^*

2011-11-03 19:01:32


ざくろ

ジーナ・カルーア

・となり町の大富豪の娘
・『女の子は美しい』がモットー
・ルイのお見合い相手の中でただ一人、宝石を欲しがらなかった。

・ハキハキとして明るい23歳。

2011-11-03 19:08:51


ざくろ

いきなりの恋人からの『パーティーを開こう!』と言う提案をあっさり飲み、人魚姫については、調査は中止になってしまった。

…僕達だけ暇になっちゃったなぁ……。

ルーク「先生、どうしますか?…調査は中止なんて!」

レ「…そうだね……。」

ジーナ「何だか、申し訳ないですわ…」

レ「いえ、私たちは町に聞き込みにでも行ってきますから…。気にしないで下さい」

ルーク「やっぱり調査の基本は聞き込みですよね!!」

レ「はは、そうだね、ルーク。…ジーナさん、レミは…?」

ジーナ「えっ!?あぁ…レミちゃんは…そのぉ……」

ルーク&レ「……???」

ジーナ「…じょ、女性はパーティーの準備がありますの!…ドレスを選んで、靴を選んで……。レミちゃんも大忙しだから!!調査は、お2人で進めて下さいなっ!!」
ジーナさんは、すっごく焦った様子で言い切ると、部屋から走って出ていってしまった。

ルーク「……何だか、すごく焦ってませんでしたか?」
レ「私にもそう見えたよ。…さぁ、町へ出掛けよう」
ルーク「えぇ!先生!!ジーナさんについて調べなくて良いんですか!?」

レ「ふふ、ルーク。私のカンでは彼女は相当な切れ者じゃないかな?…それに、彼女については町の人が教えてくれる。」

ルーク「いつものカンですね!?…わかりました。出発しましょう!!」

2011-11-04 23:44:39


ざくろ

第5章〜新しい花嫁〜


ルーク「それにしても、すごく綺麗な海ですよね」

レ「そうだね。ロンドンでは見られないね…」

ルーク「…それにしても、ジーナさんには良い評判しかありませんね」



先程から、お年寄りから子供にまでジーナさんについて聞き込みをしたが、皆が口を揃えて

「彼女はいい人だ。」
としか言わない。


…どうやら彼女は婚約者として集められた、隣町の大富豪の娘。

彼女の他に集められた娘は皆、意地が悪く宝石しか頭に無かったらしい。


…しかしジーナさんは、朝早くに起き、昼には子供達と遊び、夜には町の人を集めては色々な話をしてくれたそうだ。


他の婚約者候補が宝石を狙い、火花を散らしている間に……



…他の婚約者候補は全て帰され、アーサー家に嫁ぐのはジーナさんだと知った町民は皆喜んだらしい。


レ「…なかなか情報が集まったね。…そろそろ帰ろう…レミにも調査報告をしなあとね。」

ルーク「…よかったです。」
レ「…?。何がだい?」

ルーク「だって先生、レミさんの話をしないから…!…怒ってるのかと…」

レ「ははは、そんな事はないさ。彼女は立派な私の助手だよ。……もちろん、君もね。ルーク」

ルーク「えへへ…!さぁ!!帰りましょう!レミさんが待ってますからね!」

2011-11-06 19:09:20


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