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非日常なんて、嫌いだ。

グラタン

サブタイトル:~禁じられた教授ともどかしくてカオスな恋の物語~

10作目です!
相変わらずの作者ですが、どうぞよろしくお願いします。
暇つぶしや反面教師の為の小説になりそうですが、そこのところ大目に見てくださいね。
では、これからこの小説を頑張ってまいりたいと思います。

2011-10-14 01:00:20


グラタン

更新!


最行が目を開いたとき、自分の顔を覗き込む4人の顔をそこに見た。

「あ・・・ここは・・・ッ!」

頭に激痛が走り最行はうずくまる。自分がソファの上に寝かされたいたようだ。しかし、ここは一体・・・・


「どこだ?」

ナミコが事情を説明する。

「あー実は、最行さんって道路のド真ん中まで飛ばされていたんだそうです。で、偶然通りがかったリムジンに拾われて来ました。」

「待ってくれ、話が破綻しすぎだ。」

アツシが割り込む。

「で、そいつのお屋敷でうまい夕飯食べて今リビングルームで休んでるんだぞ!ザンなんだったなにーちゃん!松●牛のステーキにーちゃんの分も食べた!」

「お前もお前で話が・・・・」

ナミコはやれやれと首を振る。

「大金持ちなんて、レイトンシリーズじゃお約束じゃありませんか!しかも大抵お金使って何かしらする・・・」

「あー・・・・(ボソッ)イナ●レよりはマシだがな。」

「何か言いましたか?最行さん。」

「いや何でも。」

「ならいいですけど。・・・あ、助けてくれた人が来ました!」


ドアを開け、手に持ったお盆にウィスキーのビンとコップをのせて来たのは、眉目秀麗の青年。

「あ、お目覚めになられましたか?・・・そうですか、まだ体の節々が痛むのですね。
申し遅れました。僕は有馬家当主、有馬瀞(あるま とろ)です。――変な名前でしょう?昔は寿司のネタでからかわれていましたよ。」

最行は心の中で舌打ちをしてナミコに囁く。

「アルバトロっぽいよな、何だか。疑わしいな、本当に彼は善人なのか?」

ナミコは目を輝かせて一言。

「アルバトロ・・・!?だったら尚更です!だってアルバトロ、ですよ?絶対に彼は悪い人な訳がありませんッ!」

ナミコの脳内はクラウス一色に染まる。


『始めまして・・・いや、お久しぶりと言った方がいいのかな?僕が、ルークです。』

『これくらい当たり前ですよ、英国紳士としてはね。』

『やっぱりアr・・・ナミコさんには敵わないなぁ・・・。』

『対決してみたかったんです・・・憧れのレイトン先生とね・・・・。』―――



「おーい、おーーい。」

放心状態のナミコの前で手を動かす最行。振り返って瀞に一言。

「駄目ですね、これは。早くバケツ一杯の水を持ってきてください。目を覚ますべきは僕でなく、彼女のようですからね。」

瀞はにっこりと微笑み、「いいですよ」と答える。

3分後、ナミコの夢は濁流と共に押し流されることとなる。

2011-11-18 00:24:22


グラタン

キャラ紹介。

ルーク:飼い犬。メスの秋田犬。好物は(魚肉)ソーセージ等。アツシは勿論、なぜか最行にもなつく。今回の爆発では運よく怪我をせずに済んだようだ。人の言うことに耳を貸さないが、アツシの言うことはちゃんと聞く。今後活躍の期待は・・・しない方がいい。

有馬瀞:濃い青のスーツを着こなす富豪の青年。名前が不吉すぎるので、最行はあまりいい印象を抱いていなさそうだが、ナミコは全く気にしない様子。今後の彼の行動が、最行と彼の間の溝を埋めることとなる・・・のか!?声は小さい栗っぽくない和製クラウス男。

2011-11-18 21:16:14


グラタン

更新!


最行と瀞以外の皆が寝静まった頃・・・

紅茶を飲んでいた瀞はふと顔を上げた。

「え、なぜ救急車を呼ばなかったか・・・ですか?」

若干頭痛の治まった最行は、二人がけソファに寄りかかる。

「はい。普通はそうするものでしょう?」

「最行さん、あの状況をよく考えてください。爆弾に吹き飛ばされた男女5名・・・格好の記者の餌食になりますよ?折角の夏休みなのに、そういうのって面倒だと思いません?
安心してください。我が家には名医がいるので大掛かりな外科手術以外は大抵うちで済ませられます。」

「はぁ・・・。」

「しかし爆弾とは・・・ハハハ。」

ムッとした最行は訊ねる。

「何が・・・可笑しいんですか?」

「いえいえ、すみません。でもですね、一般のお宅に爆弾・・・というのはあまりにもお伽話のようで、何と言いますか。」

「(チッ)じゃあお世話になりました。明日帰ります。」

「あ、待ってください。実は僕はこのB市の市会議員をしているんですが、明日の7時から・・・演説があるんです。是非来てください!」

「なぜ・・・僕たちに?」

「いやー、他の地域の方にも僕の理想とか・・・目標とか・・・恥ずかしいですね、だけどそういうのを知ってもらいたいんです。***会館でやるんです、お願いします!来てくださいっ!!!」――


その気迫に押され最行は渋々承諾した。
そして瀞が部屋を出て行った後そのままソファで眠った。

2011-11-19 01:01:23


グラタン

<エピソード7:悪人は山を越えて>


『クラウスなんて●●●だ。(クラウスファンの為カタカナ3文字自主規制)』




旅館にたどり着いて最初の最行の言葉がそれだった。規制した部分が知りたい方にヒントをあげよう。女+兼+いである。

しかしなぜここまでの地味な暴言に至ったか・・・理由は簡単だ。ナミコが有馬邸から日輪荘までの道を、瀞とクラウスのことばかり話した為である。それもそれなりの長所をこれでもかと大げさに話すものだから、おそらくクラウスファンが聞いていても「何だコイツ」と思うだろう。


「え・・・」

ナミコはその言葉に思わず絶句。その会話に遠藤兄妹が割り込んでくる。

「今まで気になっていたんですけど、何ですか・・・?そのクラウスって。」

「まさかー、ナミコさんのカレシとか!?」

「んな訳ないでしょ!私が一番好きなレイトン教授のキャラなんだから!」

「え、クラウスじゃなくてレイトンですか!?」

「だから違うでしょーが!!」

「そうか、二人は彼について知らないんだね?」

「はい。」(二人)

「じゃあ、教えてあげよう。」

2011-11-20 14:02:38


アラン

おぉ!新キャラさん!
名前にかなり吹いた(笑)

あ、ルーク出たねぇ・・犬・・・まさかの犬かww
ル「なんですか」
いや~ルークが犬と思ったr(殴

そして、爆弾対処&④達成おめでとう!まさかの結果だったね(笑)

2011-11-20 20:09:21


グラタン

>アラン
そうそう、犬だったんだ。犬。
面白い名前だな・・・って?正直、「瀞(とろ)」って漢字があったのが驚きだよ~。

まさかまさかの爆弾処理は成功したけど、これからもレイトン教授に出てきたあの出来事が再発する恐れはあるね!

2011-11-22 21:29:22


グラタン

クラウスファンは、目をつぶろう!
更新!


「彼は12,3歳の時、事故で両親を亡くしたんだ。その事故ってのは大人の陰謀がドロドロ絡んだやつでね、タイムマシンを作る実験だったんだ。その後大金持ちのお婆さんの養子に引き取られ大切に育てられた彼は、お婆さんの死後その多額の遺産を使ってある計画を始めた。」

レイトとレミは黙って続きを促す。

「まずロンドンタイムズ紙の記者となり、例の事故についての調査を行った。その結果、首謀者が現在のビル・ホーク首相、科学者アラン・ディミトリーと知る。復讐心を煮えたぎらせた彼はディミトリーに近づき、タイムマシンの実験の再開を勧める。ここまでは分かるね?」

「はい。」と二人は答える。

「彼の提言を承諾したディミトリーは、彼に騙されているとは知らず、実験のために多くの科学者を、脅しと万が一の人質のために首相を誘拐した。連れて行った先は、ロンドンの地下にある巨大な――ほら都市伝説にあるだろ?――空洞の中に造られた偽のロンドン。クラウスはその科学者達の中の大半を自分のチームに組み込んだ。そして彼らに・・・復讐を遂げる為の巨大な軍事兵器を造らせたんだ。その兵器、何とロンドン(本物ね)を破壊する為のものだったんだ!さらにそれのコアの部分に首相を閉じ込めた。あー、つまり首相を脱出させると同時に兵器も、自分も、ロンドンも・・・何もかも『終わらせる』ように、つまりどちらにしろ自分の思うがままに成るように仕向けたんだ。そしてロンドンの街を破壊していた途中で計画はおじゃん。それから逮捕されましたとさ。これでお終い。めでたくない、めでたくない。」

レイトは暫く考え込んでいた。

「どうしたんだい、レイト。」

「クラウスの目的って・・・首相の首を刎ねることでしたよね?」

「うん。まぁ大体そう。」

「じゃあ、何でロンドンの街を壊す必要があったんですか?」

レミも頷く。

「アタシも思ったぁ~。だよね!訳わかんない!」

「うん、彼自身このことについて『あんた(ディミトリー)たち科学者や、あんな実験をさせる馬鹿な政治家どもに復讐するのが目的』だと発言しているんだけどね。」

「いや・・・それじゃあ一般市民はどうなるんです?」

「いいこと言ったレイト!そうだ、目的と行動がずれているんだ。それも最も悪い形でね。可笑しいだろう?」

「クラウスって~、マジ●●(うましか)じゃん!」

「こらレミ、●●(BあKあ)と言ってはいけないよ、●●●(MあNうKえ)と言ってあげようね、彼のために。」

「ちょっとちょっとぉー!タンマ、タンマ!」

「ナミコ、反論かい?」

「あったり前です!彼は自分の愛を貫く為にしたんですよ?ちょっとやりすぎなところがあったとしても、彼の行いは間違っていません。」

「ほらレイト、レミ。そういう善人の面を被った悪魔に騙された哀れな被害者がそこにいる。」

と最行はナミコを指差す。

「うわひどいッ!」

とうな垂れるナミコ。

「いやー・・・ね。確かに彼にも言い分があるのは認める。首相が影でどんな悪事に手を染めたか、恐ろしい話だよ。でも、法的に言うと、今すぐ裁くべきはクラウスだね。」

「そこんとこは大丈夫です!彼は『自分は罪を償う』と断言してます!きっといつか釈放されます!!」

「何百人もの罪無き人々を惨殺してもまだ言うか。償いなんて、死をもってしても出来るかどうか怪しいところだね。それに、あの言葉も癇に障る。」

「『あの言葉』って?・・・」

最行はわざとらしくクラウスの声真似でこう言った。

「『レイトン先生、僕を止めてくれたのが貴方でよかった・・・・』!」

2011-11-22 22:01:12


のなりい

瀞さん・・・(笑)
なぜだか嫌いになれないキャラだなww

最行君、相変わらずキツいねぇ(笑)
そこも彼の魅力だy((((((
実際、いくら教授が頑張っても釈放なんてされるのか?と思った時期もあります。過去の話だけど←
ルーク「クラウスファンになるまで時間ありましたもんね。」
のなりい「映画公開が決まるまでレイトンシリーズはただのナゾトキゲームくらいしにか思ってなかtt(((」
見事に爆弾に吹っ飛んでくれて良かったです♪←←

一応最行君を描いてみました。
黒髪以外まんまクレアさん、とのことだったので髪長いです。
イメージと違うかもしれないし、まあ、さらぁっと見てくださいな←
サイズでかいかも?

2011-11-23 09:27:36


グラタン

実は、最行君のショートカットヘアーも考えてます←

>のなりい
♪駄目じゃん 誤爆したぞ マジボンバー!(笑)
瀞君はこの後ちゃんと出るぞ~^^

・・・(゜Д゜)!?
イメージ通りだよ、ってか元々イメージが決まってなかったからこうやって描いてくださるとむしろ嬉しいなぁ。
つまり私にとって皆さんの絵は全て自分のイメージに繋がるんだ~。ボカァ、幸せだなぁ。←

2011-11-23 19:36:32


グラタン

『最行大百科:ファイル7』
クラウス・アルバトロ:レイトン教授のお約束、「死人を出さない(出しても事件の前後に止める)」を根本的にぶった切った野郎。その癖、「レイトン教授ロワイヤル」ではちゃっかり市民役での登場。ドンポール達犯人役の方々の犯した罪をあわせても確実に彼の方が勝る。おそらくファンの皆様方の人気が(ry


更新!


「は?別にこれといって可笑しいところはないですけど・・・」

最行さんは「これだから盲目的なファンってのは・・・」と呟き、

「いいかい?小さな栗は、教授に助けられてその言葉を発した。じゃあ、もし教授が助けなかったら?彼は何と言っていたと思う?」

「え・・・」

「もし、あの言葉か彼の本音だったのなら、彼はきっとこう言うだろう。『先生、僕を止めるのが貴方だったはずなのに・・・』ってね。」

レイトが傍らのナミコに声をかける。

「ナミコさん、何うずくまっているんですか?」

「待って・・・ちょっと心の整理をさせて・・・。」

暫く座り込んで頭を抱えていたナミコは立ち上がり、人差し指を最行に突き出した。クラウスが初対面で教授にしたのと同じように。・・・しかし、彼女の口から出た言葉は彼への宣戦布告ではなかった。

「そんなこと言って良いと思わないで下さいッ!今に天罰が落ちますよ!」

「え、嫌だった?」

ナミコは突き出していた右腕を下ろしながら、

「だって・・・・うう゛っ、・・・・・だって・・・・そんなんじゃまるでクラウスが他力本願だったみたいじゃないですかあああぁぁっ、うわあ゛ああん。」

レミはぱんと手を打つ。

「そうか、じゃあその言葉は裏を返せば教授に依存しまくってたってことになるんだ!」

最行は頷く。

「その通り!さあて、今から掃除しなきゃね。」

と言って家の中に入ろうとする最行にナミコは呼びかけた。

「そこまでして、クラウスを批判する意味が分かりません!いくらなんでも酷すぎます!」

最行はふと立ち止まった。彼についてきていたレイト達も立ち止まる。
最行は後ろを振り返らずに言う。

「ただ小さい栗が嫌いなだけだ。」

「だからーっ!」

「でもね。」

「?」

「いくら好きなキャラだったとしても、少しくらいその人物の短所を受け入れる心の余裕を持たないと、それこそそのキャラを本当に愛していると言えないんじゃないかな?少なくとも僕はそう思ったんだけどね。」

と足早に家の中に入っていった。

ナミコだけ取り残された。彼女の束ねた後ろ髪を、どこからか吹いてきた風がさっとなでた。

2011-11-24 00:06:02


のなりい

ショートカット・・・。
ルーク「っ?!のなりい、なんでショートカットでおかっぱを連想・・・。」
のなりい「いや、つい^^」←

うわぁ・・・かつて私が思ったこと、ほとんど最行君が言ってくれるなぁ・・・(笑)
でも、彼はその言葉で何を伝えようと・・・?
時折最行君の言葉は意味深です^^

2011-11-24 12:20:23


グラタン

>のなりい
おかっぱ(苦笑)。昔よくしてたなぁ。

のなりいもそう思ってくれたのかぁ~。
今回は、前作(「レンドウ~」)で書けなかった事、自分の意見、自分なりのレイトン感等を気ままに書いていく小説にしているからね。若干前作に比べgdgd感が^^;

意味深・・・か。さぁどうでしょう?

2011-11-25 19:56:51


グラタン

これから本格的に奇跡の仮面ネタバレが入ります!あー最初のコメに書いておけば・・・。でも途中から読む人はいな・・・よね?

レイトン教授の最新情報をサンタクロースにお願いしたい。それより、奇跡の仮面サントラが初夏発売といっていたのに出ていない初冬。これってどーよ?
更新!


掃除を終わらせて、ナミコ達は食堂のテーブルに集まりゲーム大会。・・・といってもナミコにはさっぱり興味のわかないゲームである。

レイトと最行がお互い自分のDSを覗き込みドンチャカやっているのを横で見やりながら、ナミコはナゾを解いていた。最後の時間旅行15週目である。もうここまでくれば、ナゾトキゲーと言うより感覚ゲーである。不破の門はかつてトラウマだったが、こうやっていると何だか文字判定のあるナゾの方が(DSの反応的な意味で)時間がかかってくるものだ。

アン・サリーさんの歌う「時間旅行」が流れ出したのと同時にDSを閉じたナミコは、最行にこう訊ねた。


「じゃあレスターもですか?」

最行は振り返りもせず、

「静かに。今対戦中・・・あ、終わった。で?」

「レスターはどうなんですか。」

「レスター?イギリスにある町だっけか。」

「あー違います。『レイトン教授と怪人ゴッド』に出てくる人物の名前です。正しく言えば、ロイス・スタンレー。」

2011-11-25 21:28:51


グラタン

更新!


ナミコは説明するのも面倒だったので、直接小説を読んでもらうことにした。

最行さんは瞳をハイスピードで上下そして左右に動かし、1時間もしないうちに読破。そして小説をナミコに返しながら一言。

「君が憧れる人物にはロクな人がいないんだね?」




「もういいです。」

ナミコは小説を受け取り、自分の部屋に帰った。布団を敷いてばたりと倒れこみ枕に突っ伏して考え込む。

彼の言いたいことは予想できる。
きっと彼は、――


「なぜかって?だって彼は自分達の名誉と修道院のために宝を盗んだんだよ。それも多くのものを破壊し、多くの人を混乱に巻き込んでね。・・・まぁ彼らの計画性は認めるけど、かなりあやふやな部分が多くて心から凄いとは到底思えない。しかも、それだけのことをしても反省の色を見せない人もいるそうじゃないか。同じ理由でビル・ホークを批判する人が多いけど、じゃあ彼らも同じような考えなのになぜ批判しない?・・・そりゃあそう考えないメンバーもいるだろう。しかし、彼らの中で一貫している考えは、『間違ったことをされたんだから、こんぐらいしても可笑しくない。寧ろ正義だ。』という、ご都合主義。可笑しいのはそっちだと言いたいね。
色々なことが出来るから、復讐が出来ると興奮するのもまた大人の特権だ。でも、自分のおかれている状況がどうしても変えられなかったり、たとえ出来たとしてもそうすることで誰かを傷つける可能性があったりする場合、むしろじっと我慢するのが大人条件だと、僕は思う。」

と丁度その時最行は残った皆に語りかけていた。

2011-11-26 00:07:55


グラタン

短い。
更新!



枕を涙で濡らしたナミコは起き上がり、フラフラ階段を下りた。確かにクラウスは世間から見れば悪人かもしれない。だけど、彼の愛は偉大だ。彼が好きで何が悪い。

食堂では既に昼食の準備が出来ていた。
ナポリタンを食べ終わったナミコはふと呟いた。

「どうせランドもなんでしょ?最行さん。」

「今度は何だい?レイトン教授シリーズは何人を牢屋にぶち込むゲームなんだ?」

2011-11-26 23:30:01


グラタン

タイトル絵(マウス&ペイント)出来たぁ~~。
で、何このクオリティー・・・。小説と関係無いがな。そして・・・・その服装、どこかで見た気g((。
もうやだ自分(笑)。

まぁいいか←
みんな、気をつけてネ。

2011-11-27 01:01:04


グラタン

奇跡の仮面ネタバレ注意。
更新!



ナミコは最行に対しランド・アスコットを説明し終わった。

紅茶をティーカップ4つに注ぎながら最行は意外な答えを口にした。

「彼は・・・それほど悪い奴ではないな。」

「え。」

「だって彼は記憶喪失の状態で一定の情報を吹き込まれたんだろう?そういう一種の洗脳で事件を起こしたのなら、多少被害が大きくても刑は軽くなる。まぁ、死人が出た場合はそうとも言い切れないが・・・・前の二人+αは自分の意思でやった。ランドは違う。彼が正気に戻って・・・・」

「待ってください、クラウスもあの時は気が狂ってました。」

「あの計画が狂気の沙汰か・・・。だったら更に彼の中の倫理観が怪しいな。」

「もういいです。」

「犯罪をする前は、それなりの覚悟がいるんだよ。生きていたとしても死んでいたとしても家族に迷惑がかかるんだ、周囲の人が苦しむんだ、償いには時間がかかるんだ・・・・といった感じで。ま、そういうことを覚悟する前に計画を放棄するのがまともだけどね。」

「あーはい。」

2011-11-27 11:16:33


グラタン

更新!



午後はアツシの宿題をナミコが手伝ったり、レミの工作を最行が適当に作ったり、ナミコのレポート(職場では懸命に働いている、と半分嘘を書いた)の漢字の間違いをレイトが指摘したりとダラダラ過ごした。

夕方、午後7時からの演説に間に合うように5人は出発した。途中のコンビニでおにぎりを買って食べた。その途中のことである。

ナミコは誰にも聞かれないように最行に訊ねた。

「最行さんって、いわゆるゲーマーなんですか?」

「・・・え?」

「ゲーム、よくするんですか?」

「うーん、『していた』ってとこかな。」

「じゃあ今は・・・。」

「うん、久しぶりにやってみようと思ってね。だからレイトからDSとマ●オ借りてみた。」

レイトが横から割り込んでくる。

「最行さん、本当に久しぶりなんですか?」

「え、そうだけど?」

「いや・・・・上手すぎます。」

最行はにこりと微笑む。

「ありがとう!・・・そうだなぁ。ゲームもしてないけど、アニメも見た記憶がないなぁ。」

レミが訊いてきた。

「じゃぁ~、『例の』法律が決まってからですか?」

「うん、法律が決まってから暫くして、ね。もうアニメとかゲームとか全部捨てちゃったなぁ。」



冷や汗をかくナミコ。それに気付いたアツシは声をかけた。

「馬鹿ネェ。どーしたんだよ、顔色悪いぞ?」

「え・・・!?あ・・・、うん・・・・何でもないよ!大丈夫。」

2011-11-27 15:07:30


グラタン

気まぐれで、親にプレゼントに何が欲しいかと聞かれた。
思わず「画力」と答えそうになったが堪えて「奇跡の仮面のサントラ」と言ってみたが、発売未定だっけか。仕方なく、より確実な「ユカイな事件4」にしてもらった。親相手にもう少し高価なものを頼むのが賢いやり方だろうが、なんせ自分は不器用ですから。
更新!




演説会場に着いた。ホールは広々としており、傍聴者席はもう少しで満席となるところだった。運よく5席一列に空いているところを発見。そこで聴く事にした。

壇上の長机には、いかにも偉そうな政治家3名、そして有馬青年が座っていた。傍観者全員に配られたパンフレットによると、その偉そうな(ryはどうやら有馬青年の後ろ盾をしているらしい。しかもかなりの権力を持っているのだとか。

開演時間になった。有馬青年はステージ中央の机から身を乗り出し、熱く語り始めた。例えば格差社会の撤廃とか、平等な教育への道のりだとか、政治権力の分散だとか・・・。

政治家達の顔色が怪しくなっていく。おそらく彼らの進める政治の世界にそれらのワードは排除されているのであろう。
何だかクラウスの演説を聞かされているホーク首相のようだ。いい気味だ、とナミコは心の中でニヤリと笑う。

青年は尚も話し続ける。元々話術に優れていたのだろう、彼の話に皆はひきつけられている。

ナミコが隣の最行を見ると、彼は椅子に寄りかかって話を聞いていた。様子がおかしい。ナミコは彼に「どうですか?彼の話は。」と聞いてみたが、一向に返事がない。
ナミコはある可能性に気付き、最行をよくよく観察してみた。


目を開けたまま彼は寝ていた。

2011-11-29 00:57:55


グラタン

こうして小説を書いていて思う。
・・・他にすることはないのかグラタン!
更新!



突然、会場のドアがバタンと開く。そこから男が一人飛び出してきた。彼に続き、警察官が一群駆け込んでくる。男は有馬に向かって叫んだ。

「待て!君の計画は全て分かった。今すぐ計画をやめるんだ!」

会場中がざわめく。ここにいる誰もが状況をつかめていない。当たり前だ。

壇上の有馬は一瞬キョトン、としていたが・・・

2011-11-29 14:42:46


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