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レイトン教授と目覚めの杖~レミとルークの時間旅行~

ユーリ

はじめまして、ユーリと言います!
 小説どころか、提示版なども初心者ですが生温かく見守ってください。
 あと、レイトン教授と書きましたが、教授の時代のエルシャール・レイトンはあまり出てきません。主役は題名通り、レミとルークです。
 よろしくお願いします!
 ではさっそくいきますよ!








 昔、とある美しい村に一人の神がいました。

 美しく賢い神は人々の心から慕われていました。

 そんなある日、意地悪な民族が現れてこの村を支配しました。
 平和な暮らしはあっというまに崩れ、人々は飢え村中をさまよい他の住民を気遣いながら亡くなっていくのでした。
 村の人々のくらしには目にくれず、民族は私腹をこやしていくのでした。
 そして、その民族の野望は村を守っていた神をおさめようというとんでもないものへと変わっていきました。

 優しき心を持つ人々とこの村をこよなく愛していた神は一本の杖になり、ある青年の持ち物になりました。

 するとどうでしょう。
 杖を持った青年は隠されていた正義感とその強さを瞬く間に開花させました。
 そして民族の悪事を暴き、村の人々を苦しみからときはなったのです。

 心優しい青年は民族が不正にえた金を貧しくなってしまった村人にわけてあげました。
 そして青年をはじめとした村人は杖になり青年を目覚めさせ、村を救った神を今まで以上に崇めました。

 この村のすばらしさにすっかり満足した神は、敵がくるたびに追い出し人々を守り続けたのです。



 そして、この村に住んでいる心優しき者は不思議なことに青年と同じく秘めた才能を現し、世界に羽ばたいていきました。

 その杖は“目覚めの杖”と呼ばれるようになり、今も村を守っているのです。














 ロンドンの一角にある、本と機械にまみれた部屋。
 その中心にあるソファに腰をかけた人影はほうと息をついて、本を閉じた。
「別れてからもう30年以上になるのか……思った以上に時はたっているんだね。」
 ふっと浮かべた笑みは優しく、だがどこか寂しげだった。
「この文明あなたにもみせたかった。あなたに、生きているうちに会えるのかな。」
 そうして、閉じていた本をぱらぱらめくる。そこに書かれているのは、解読法が未だに判明していないと世間に思われている文明の文字だ。
 わかるものだけがわかる、隠されたレガシーがある。
 謎多き文明として知られていたアスラント文明を初め、人々が本当に危険と思ったものはすべてもみ消されてしまた。だか限られた人々により 密やかに伝えられてきたのだ。
「まだまだ隠されたレガシーはある。けれどそれは……まだ人の弱き心だとあつかえぬもの……」
 そうつぶやいて、本を再び閉じ、立ち上がった時だった。
 突然一つのマシーンがウィーンとなった。そしてメーターはレットゾーンをあっという間に追い越し、今にも壊れそうになる。
「バカな…!?あの機械は!」
 その人物は色を失い機械に駆け寄った。
 そしてモニターに光がぱっとついた。
 浮かび上がったのはーーロングヘアーの女性と思われし人と、バックを肩に掛けた子供のシルエット。
 その影をみて呆然と呟いた。
 「まさか、時を……?」

2011-05-18 13:45:53


lemon

はじめまして、ナゾに飢えたケモノと書いてlemonと読む者です←

日刊やりたいんだ……まあそれは良いとして。

ナゾとタイトルに惹かれて来ました。で、多分ナゾ解けました……?

正解は「8、5、4、9、1、7、6、3、2」だと思います。

数字をそれぞれ英語にして、それが英和辞書で出てくる順番に数字を並べた……という解釈でいいでしょうか?

というかタイムスリップktkr……好物ネタ……←

というわけで、今後も来るかもしれませんが何卒宜しくお願いします。

2011-05-26 16:34:23


ユーリ

>townさん
 そうだよね、みんな好きだよね!
 等しくみんないいところあるもの!
 こういうキャラをつくっている長野さん(キャラデザインのひと)ってすごいなあ。
 

 >lemonさん
 いらっしゃいませ!
 あ、タイムスリップネタ、大丈夫でした!?何だかんだいって、今(ルーク13歳)レミがどうなっているかわからないので、ちょっとひやひやしていたんですよ。
 そして、ナゾ解明!です。
 こんな私ですがよろしくお願いしますね。


 では更新の前にナゾの答えを…。

 《答え》
 9,1,7,6,3,2。
 数字をアルファベットに直し、辞書順に並び返したのです。

2011-05-27 15:44:20


ユーリ

パソコンが完全に回復しました!
 でも、データはこれで、修復不可能…。
 携帯使えればなぁ。原稿は見つけたので。
 私のは6~7年前のものなので(ボー○フォンのもの)、ウェブ自体できないんですよ。
 いつか画像貼れるかなぁ。


 更新です!




「さあ、解けましたよ!場所を教えてください!」
 そう言うと、彼はやれやれと肩をすくめた。
「まっすぐ行くと、遺跡があるから。そこを左に曲がってすぐある、大きめの屋敷さ。一軒しかないから、迷いはしないはずだよ。」
「ありがとうございます!」
「いいさ。それより・・・・・・。」
 若干遠い目をすると、僕らのほうをみた。
「今日という日はどういうものなんだろうね。さっきも、君よりちょっと年上くらいの三人がここを馬車で通っていったんだよ。一体なにしにこの村へきたんだろうね。」
「この村の人じゃない…ってこと?なんでそんなことがわかるの?」
 レミさんが不思議そうに首を傾げると、ふっと笑った。
「俺は町外れの人まで、全員覚えてるからな。
 俺の名前はクーガー。何かあったら俺のことを探すといい。 


 ・・・今この村は危険だ。気をつけろよ。」
「え!?それは、どういうこと!」
 カナリナさんが語調を強めていうと、クーガーさんは悲しげに首を振り、走っていってしまった。
「・・・・ずいぶん足速いですね。」
「名前どうりね。クーガーって、ピューマのことだし。」
 彼の足の速さに驚いていると、カナリナさんが呆然と呟いた。
「そんなこと、カヌートから聞いてないわよ・・・・。」
 呟いたカナリナさんの言葉を聞いて、ふとそばの花に目を向ける。
 まるで一枚の絵の様に咲く、美しいもの。
 危険という雰囲気からほど遠い。
 この幻想的な村に事件なんてあるのだろうか?






 そして、僕らはクーガーさんの言葉に気を取られすぎて、もうひとつの疑問を考えてなかったのだ。
 僕たちと同じ日にきた、三人のこと。
 まあこのとき、自分たちがどんなに大変な目にあっていたのか気づいていなかったから、考えても分からなかっただろうけどね・・・・。

2011-05-27 15:50:45


town

3人.....レイトン? .....のわけないよね?
ピューマ.....とあるスポーツブランドが....←

でも一体どういう意味なのかな? もしかして、かつて神隠しにあった人も同じようなことをした人もいたのかも....

2011-05-27 19:11:20


ユーリ

>townさん
 その某スポーツブランドは私もお世話になっています。
 獣のような名前にしたらたまたまこうなっちゃったんだよね(笑)
 実はここで起こっているのは神隠しとはまた別の話…。
 三人の登場は、もう少し先かな。オリジナルではなく、ゲーム内に登場するよ。
 (←ネタばれしすぎ!


 最近レイトンシリーズと同じ社の、二○国を友達に見せてもらいました。
 その中で、主人公とともに旅をする人の声が、レイトン先生に聞こえてしかたありません。
 声担当が同じなのはわかりますが、「任せな。」とか同じ声でいわれると…なんだか不思議な気分です。


 というわけで更新ですよ!


 




「ここね。すてきな所!」
 レミさんの感嘆のこえに僕は無意識に頷いた。
 いわれた通りに歩いてみると、バラやチューリップに囲まれた、大きな屋敷が見えてきた。
 見事というしかない。ここに住んでいる人はとてもセンスがいいんだろう。
 それに一本いっぽん見ても、枯れているものとか折れているものがまったくみあたらない。すごいよね。丹念に育てないとできないことだ。これほどの面積をどうやってやるんだろう。
「へえ、あの荒れ地がこんな綺麗な土地に……。変わるものは変わるのね。」
「え、カナリナさんがみたときは、こんなんじゃなかったんですか!?」
 思わず大声をだして聞いてしまった。
 こんな素敵なところが、もともと荒れ地だったなんて!
「ええ。私がこの村を出たのは二年前なんだけど、それはもう、目に当てられないような、惨状だったから……。誰の者でもなかったけど、たぶん個人所有物ね、ここの土地は。」
 開いた口がふさがらない。
 た、たったの二年でここまでにっ!?
 しかも、個人所有ということはみんなでやったのではなく、数人でやったというのか。
 レミさんも絶句している。
「私の知り合いには、そんなことができる人はいないんだけどね……。」
 ここに住んでいる人は……どんなひとなんだろう……?
「じゃあ、いくわよ。」
 コンコン、とあたりに軽い音が響いた。
「はーい。」
 若い女の人のこえ。
 たぶん、この人が……。 
 いよいよご対面だ!


 がちゃりと扉がほんの少し開けられる。
 そこに、大きな黒い瞳を持つ美女が立っていた。



 





 僕はあまりに驚いて固まってしまった。
 失礼にも、彼女から目が離せない。
 カナリナさんもレミさんも絶句している。
 美しい。綺麗だ。飾り気のない言葉だけど、この人には、それがぴったりだと思う。
 なんていうんだろう……内側から輝きのオーラを発している、そんな気がするんだ。
 腰まである赤のストレート髪。
 なめらかでほくろ一つない肌。
 そして星が詰まっていると思えるほどきらきらした黒い瞳。
 彼女は僕らを見ると、小首を傾げた。
「いらっしゃい。何かご用?」
 その言葉にカナリナさんははっとすると僕らの方を見ながらいった。
「私とこちらの女性と男の子、三人をお願いします。」
 すると彼女は黒い瞳をさらに輝かせた。
「本当!?嬉しい!今日って日はなんて素晴らしい日なんだろう!さ、入って!」
 なんだが、すごく喜んでいるみたい。
 半分しか開いてなかった扉を一気に開けてくれる。
 僕らはそのなかを進んでいった。

2011-05-28 13:17:08


ユーリ

そろそろペースが崩れそう…。
 六月頭に九州いくし。
 頑張ろう!

 更新ですよ!


「わああ……!」
 レミさんが子供のように歓声をあげる。
 僕も目を丸くして周りを見渡した。
 鮮やかな赤い絨毯に、透き通るシャンデリア。
 天井は高く、吹き抜けになっている。
 二階建てか、それ以上だと思ったけど、どうやら一階にしか部屋はないようだ。
「素敵ですね!」
 レミさんが声を弾ませていうと、彼女はにっこりと笑った。
「ありがとう。そうそう、ここに名前を書いてもらえるかな。」
 ボードをとりだすと、近くにいたカナリナさんにさしだした。
 その顔が驚いた顔になる。
「私たち以外に三人泊まっているのですか?」
 あ、そういえば他に来た人がいる、ってクーガーさんがいってたっけ。
「そうなんだよ、こんなに泊まってくれたのは宿を初めて以来!」
 それで、あんなに喜んでいたんだな。
 カナリナさんはさらさらと署名すると、レミさんに渡した。
「それにしても、この村に人がくるなんてねえ。」
「え、そんなに来る人が少ないんですか?」
「ここにあるのは、さっき通った遺跡だけよ。知名度もゼロに近いはずだけど。」
「けど、遺跡なら少しは僕らのような人が行くと思います。」
 特にレミさんのように好奇心旺盛な人がだまっちゃいられない……ってあれ?

「レミさん、どうかしたんですか!?」
「なにか、具合が悪いの!?」

 レミさんの顔から表情がぬけていた。
 僕と宿の人が大声をあげても食い入るようにその紙を見つめている。 
 その顔は白を通り越して見たことのないほど青ざめていた。

2011-05-30 15:26:07


ユーリ

レイトン教授をやっている人って幅広いですよね。
 でも全部やったという人が意外に少なくて、なかなか語り合える人が学校にいません…。

 更新です!




「え、あっいや……。なんでもないです。」
 レミさんがはっとすると、あわてていった。
 なんでもないようには見えないんだけどな……。
 そのボードに何がかかれていたんだろう。
 ペンを持つとそこに名前を書く。その手が小刻みに震えていたのを僕は見逃さなかった。
 カナリナさんの時とは違い、ゆっくりと名前を書いている。
「ルークの分も書いたからね。」
 あ、ちょっと長いと思ったら、僕の分まで書いていたのか。
 ほっとしたのもつかの間、次の瞬間固まってしまった。
「あら?レミさんにルーク君……。ライティスって同じラスト・ネームね。もしかして兄弟?」
 僕は口をぱくぱくさせるしかない。
 な、なにを書いているんだ、レミさん!
 一体何のために!?
 というか、身分詐称だ!
 一方のレミさんは僕のほうをちらりとみると、しっかりと言い切った。
「従兄弟です。」
「あ、従兄弟だったんですね!そうだったら最初っからそう言ってくれればいいのに!」
「だからあまり似てないのか。すっきりしたよ。」
 しきりに納得している二人から目をそらし僕をみると、
レミさんはすばやく声を出さずに口だけを動かした。
 は・な・し・を・あ・わ・せ・て。
 いつも僕をからかっている時とはうってかわり真剣な表情にこくりと頷いた。
 驚いたけど、レミさんがこういう顔になるのは、なにか大変なことがあった時なんだ。
 だから僕はレミさんを信じる!
「それじゃあ、カナリナさん、レミさん、ルーク君。左に曲がった所にある部屋をひとつずつ使って。好きな部屋を使っていいけど、部屋のプレートに自分の名前を書いといてくれないかな。」
 一部屋ずつ、か。
 お代大丈夫かな?
 それを見透かしたように彼女はいった。
「ただでいいから、ゆっくり休んでね。」
「え、でも…。」
「いいから。生計をたてるために宿をやっているんじゃないし。」
 …それなら大丈夫かな。
 レミさんもほっとした顔になっていった。
「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらいますね。」










 部屋は手前側からカナリナさん、僕、そしてレミさんとなった。
 あの人がいっていた通り、プレートに名前を書く。そして一目で上質だとわかる木の扉を開けてみた。
 すごい!
 広いとは思ったけど、まさかここまでとは!
 目分量だけど、レイトン先生の研究室の5倍はある。
 塵一つない磨きあげられた床に、ふかふかしたベットとソファ。よく見るとビロードでできていた。
 これをただで泊まれって…。
 なんだか申し訳ない気がした。
 一体、どんな金銭感覚なのだろう。
 いろんな考えを頭に描きながら扉に突っ立っていると、突然ガタンと扉が開いた。
「何ルーク、まだそこにいたの?」
 そこにいたのはレミさん!
「え、ええ。何だかこんなに豪華な所に泊まるなんて申し訳ない気がして……。」
「…ルークでもやっぱそう思うのね。よかった。」
 確かに僕は裕福なほうですが、これはゴージャスだと思いますよ、レミさん。

2011-05-31 15:41:37


ユーリ

明日から九州へ行ってきます。
 パソコンが使えない…。どこまで書きだめできるかな…。


 更新です!





「カナリナさんは休んでから、弟さんに会いに行くみたい。あと、宿の人が少したったらくるそうよ。」
 働き者だなぁ、あの人。
 そして僕はずっと気になっていたことを聞いた。
「それにしても、どうしたんですか。いきなり偽名を使って従兄弟、ということにするなんて……。」
 すると、レミさんの表情がくもった。
 なんだか聞いてはいけないものの様な気がする。
 でも聞かなきゃいけないんだ。
 レミさんは頭を小さくふると、僕の目をまっすぐ見た。
「私とルーク、そしてカナリナさん以外に泊まっている人がいるって聞いているでしょ。」 
 クーガーさんに聞いていたことだ。
「それが、あの紙に書かれていた。そのなかに…信じられない名前があったの。」
「その、名前とは?」
 すっと息をすって意を決していった。







「エルシャール・レイトンよ。」














「そ、そんなこと、あるわけないです!」
 だって、だってその名前は……レイトン先生の名前じゃないか!
 クーガーさんは、僕よりちょっと上だと言っていた。
 すなわち、せいぜい年長でも、16、7くらい。
 30を越えているレイトン先生のわけがない!
 たぶん、いや絶対同姓同名のひとだ!
「私も最初はそう思ったの。でもほかの二人の名前を確認してみたら……。」
「し、してみたら?」
「ランド、そしてシャロアとあったの……。」
 僕はみるみるうちに血の気が引いていくのを感じた。
 それは……あの、ランドさんに、シャロアさん?
 先生の幼なじみである……。
 そんなバカな!!
「そもそもエルシャールというフランス系の名前はイギリスじゃあ滅多に見かけないし。知り合いまで偶然同じ名前なんて考えにくいしね。」
「じゃあ、本当に、先生が……。」
「おそらく、ね。未だに信じられないんだけど、もしそうだったとしたら。そう考えると急に恐ろしくなって、とっさにあんなことを言ったのよ。ただでさえ、私たちは端から見たら怪しい存在だしね。」
 その機転は正しいものだった。
 一体ここでなにが起こったのだろう。
 そして僕らの身にどのようなことがあったんだろうか。
 ふと、ある単語が頭をかすめたが、こんなことあるわけがないとその考えを消した。
 けれどレミさんもきっと、同じ考えについたに違いない。
 真剣な顔つきで、頭を振りかぶっているのだから。
 重い沈黙が満たすなか、突然ノックの音が響いた。
 驚く間もなく扉が開かれる。
「失礼、っと。レミさんまでここに。取り込み中だったかな。」
 入ってきたのはあの黒い瞳の人だ。

2011-06-01 16:57:55


ユーリ

帰ってきました!
 今日から更新頑張ります!

「いえ、大丈夫です!」
 レミさんの言葉に大きく頷いた。
 たぶんあのままだったら、耐えられない空気が続いていたのだろう。むしろ感謝だ。
「そう?それならいいけど。レミさん、体は大丈夫かい?」
「ええ、すっかり。」
「よかった。紅茶がはいっているんだけどいる?」
「ほしいです!」
 レミさんより早く答えた。
 よく考えてみたら、結構長い時間飲食していない。
 くすっと笑うと彼女はそばにあったポットに紅茶をそそいだ。
 ふわっといい香りがする。
 レイトン先生がいれているものとよい勝負だ。
「どうぞ。お口にあえばいいけど。」
 そういうけど、少なくともはずれということはないはず。
 ごくっ、といってみると、さわやかな甘みとすっぱさが口中に広がった。
「おいしい!」
「ほんと……。」
 そう僕らがいうと、ほっとしたように息をついた。
「疲れていると思って。くどくない程度に甘めのものよ。甘いものは好きだったかな?」
「好きです。ありがとうございます。」
 本当、タイミングがいいひとだ。
 彼女は自分にいれた紅茶を飲み干すと、のびっと背をのばした。
「そういえば、甘いものが好きな人って頭が使うことが多いっていうわね。レミさんやルーク君は謎が好き?私は大好きなんだけど。」
 謎だって!?
 もちろん……。
「「好きです!」」
「ふふ、仲がいいんだね。こんな謎をだしてあげるよ。」




《謎2 乗客は何人?》

 ある人が旅行にいこうと、二階バスを待っていた。その人は一階席に座ろうとしたが、「お客様がいっぱいなので、二階席に乗ってくださいと、言われ二階席に移った。
 ここで問題。いったい最低何人の人がバスに乗っているのだろう?
                        20ピカラット
 
――――――――――――――――――――
答えは明日にだしますね!

2011-06-07 08:39:28


ユーリ

誰も来ていないけど…答え出しますね!

 答え:三人
 定員を一人と考えると、一階に一人、運転手が一人(セリフもこの人がいったと考えます)、そして今乗り込んだ客で三人。
 現実ではありえませんよね。

 更新です!


「できました!」
 紙一重の差でレミさんより早く解けた。
「おみごと。暇があったら、また出すからね。私、こういうことを考えるのが大好きだから。」
 そういう彼女の顔はきらきらと輝いていた。
 僕らと同じく、本当にパズルが大好きなのだろう。
 けれど、すぐにその顔がくもった。
 なんなんだろう。
「あんなことさえなければ、いいのにな……。」
 その言葉にレミさんが敏感に反応した。
「待ってください!あんなことって何なんですか!?」
 するとはっとしたように彼女は顔をあげ、言いにくそうにうつむいた。
「今から泊まるのにすまないね。…じつは。」
 僕らからめをそらしたまま、彼女はいった。


「この村の宝である杖の力で、神の化身と名乗っているものによって村が破壊されているんだ。」
「そ、それは本当ですか!?」
 僕は心臓がつかまれたような気分になった。
 まるでミストハレリの事件のような……。
 一瞬で、あの破壊された光景がよみがえる。
「私は破壊された瞬間をみていない。しかし多くの住民がその杖から光線が出て破壊されたと言っている。そして、フードをかぶって顔が見えない『神の化身』と名乗っている、謎の人物もね。」
「その杖ってなんですか?」
 レミさんがもっともな質問をした。
「あれ?伝説が目的でこの村にきたんじゃないの?」
「あ、いえ、それが目的じゃ…。」
 レミさんは苦笑いしている。
 一方の僕は無意識に身をのりだしていた。
「その伝説について教えてください!!」
 もしかしたらそこにヒントが隠されているのではないのか。
「え、ええ。」
 彼女はたじろきながら、ゆっくりと話始めた。






 昔、この村には一人の、村人に慕われた神が住んでいた。

 神はここの住民の優しさを愛していた。

 ある日、ここに侵略民がきて、この村を支配した。

 人々は侵略民にあらゆるものをうばわれ、死んでいった。

 侵略民は村人に目もくれず神まで掌握しようと手をのばした。

 それを見た神は杖となり、ある青年の持ち物となった。
 
 青年は瞬く間に正義感と強さを開花させ村から侵略民を追い払った。

 青年は侵略民が不正に働いて得た金を貧しくなってしまった村人に分け与えた。
  
 そして村人は杖となった神を今まで以上に敬った。

 すっかりとこの村のすばらしさに満足した神は敵がくるたび、おいはらった。
 
 そして不思議なことに、この村の若者は秘めた能力を開花させていった。
 
 村人が“めざめの杖”と呼ぶ杖は今でも村をまもっているとさ。







「こんなところかな、詳しくは話せないけど外れてはないはずだよ。」
「へぇ、素敵な話ですね!で、その話に出できた杖が…。」
「村を破壊してる。いや、破壊する道具にしているといったほうが正しいね。村の人たちは怯えているのと同時に、ものすごく怒っているんだ。」
 そりゃあ、崇めているものが悪事に使われて、いい気になる人はいないだろう。
 あれ?それじゃ…?
「あなたはどう思っているんですか?」
 まさに聞こうと思っていたことをレミさんが聞いてくれた。
 まるで他人事のように話すし……。
「もちろん、私もいけないことだと思っている。でも、怒りに任せては大事なことを見落とすよ。それに、私はよそ者だから、そこまで杖に信仰心がなくてね。」
 あ、やっぱりよそから来た人だったんだ。
「でも、この村に不思議な力があるのは事実らしい。いい例がさっきいたしね。」
 さっきって…。
「カナリナさんのことですか?」
「そう。彼女、たしかロンドンにいって大きな賞をとったと彼女の弟から聞いたんだ。」
 それを聞いた途端レミさんははっとして、何か思いついたかのように、目を見開いた。
 どうしたんだろう。
「同じように、この村出身の人はざっとみただけでも数人、国中に名をとどろかせているんだよ。初めて聞いたときはたまげたね。」
「たとえば、どんな人ですか?」
 そうきくと思い出す素振りをして指を折り始めた。
「たしか……。イングランドのサッカー選手とか、一流のパティシエとか。あの、アーノルド首相もここ出身だったとか。」
「ええーーーーーーー!?」
 部屋中に僕とレミさんの絶叫が木霊した。
 彼女は耳を塞いで僕らのほうをみている。
 あの、名君として、歴史でならうアーノルド首相も?
「とまあ、実際優秀な人たちがででいるんだ。そのことを村の人たちは神だという、あのめざめの杖の力だと信じきっているんだよ。」
 なんだか村の人たちの気持ちがわかったような気がした。
 でもそれは杖の力だと信じるのはなんだか違っているような……。
「少し話しすぎちゃったね。何か用があったらカウンターによってくれよ。」
 そういうと、彼女はでていった。
 そういえばすごく世話になっているのに、まだ名前も聞いていないな……。
 あとで聞いてみよっと。
「親切なひとね。ずいぶん教えてもらったわ。わかったことは一つだけど。」
「え、なんですか?」
 そういえば、さっきなにか思いついたそぶりだった。

2011-06-08 14:47:23


ユーリ

二○国買ってエンディング迎えました。
 涙ボロボロで、危うくメソくんになるところでしたよ←


 更新で~す!




「さっきカナリナさんが、賞をとったって言っていたでしょ。それで思い出したのよ。あの人、どっかで見たことあると思ったのね。」
「あ、僕も思いました。」
 気づいてカナリナさんを見たとき、おもったんだ。どこかで見たことがあるって。でも、どこで見たかまでは思い出せなかった。
 レミさんはがさごそと荷物をさぐると、「あった!」と、声をあげた。
「これよ!」
 それは一枚のレコードだった。かなり古いもので、パッケージがくすんでる。
 そこにいる、ひとりの女性。


「あああっっ!!!」

 
 カナリアという愛称で親しまれてきた、ソプラノ歌手。
 しかし、30歳の若さで病に倒れ、亡くなってしまう悲劇の歌手だ。
 パッケージでは、ストレート髪だ。
 パッケージでは初めて見たけど…って。
「あれ……?」
 ここでひとつ、おかしなことに気づいた。
 僕は彼女を声では知っているが、顔はここで、初めて見た。
 なのに、なぜ見覚えがあったのだろう。
 パッケージではないところでみたことがあるのか。でも、彼女は僕が生まれたときには、死んでいる。
「ああ、あと未婚の母としても知られているわよ。」
 なら、もしかして!
「その人の子供さんが、有名な音楽家になったとかないんですか!?」
 それなら、ありうる!母さんがよくレコードを聞いているんだ。
 が、レミさんから飛び出した言葉は期待していたものではなかった。
「子供さんは、相手側の一家に引き取られたらしくて。だから、わからないのよ。名の知られた人であったとしても。」
 そ、そうかぁ。残念だなあ。
 ま、いつかわかるか。
「………ルーク、現実逃避はここまでにしましょう。」
 ……まったくもってその通りです。
「なぜ、もう死んだはずのカナリナさんが、目の前にいるのかしら。これはもう……。」
 もうこれは、一つしか考えられない。
 さっきはばかばかしいと振り払った、考え。



「タイムスリップ……。」



 もう、これしか考えられない。
 あの、ストーンサークルは、タイムマシンだったのか。
 そして僕らは―――――時を越えてしまったのか。
















 そのドアの外に赤毛の女性が聞き耳をたてていた。

「なかなかの機転だね……さすが。でも、もう遅いよ。もう気づいているから。」

 時を越えた存在。もうそれを知る人は目につけている。

「レミさん。ルーク君。刺客はもう、ここにいるんだよ……。」

 そう、ここにね―――――――。

2011-06-09 14:08:03


ユーリ

なんだか最近忙しいので、そろそろペースが崩れるかも…。

 2日に1回の更新目指して頑張ります!

 更新です!
 新章突入ですよ!




【3章 危機、そして再会】

 さて、どうしようかしら……。
 ここにいては、なにも始まらない気がする。
 教授はここにはいないし、私がしっかりする番ね。
「ルーク。とりあえず、この周りを調査してみましょ。なにかわかるかもしれないし。さっき言っていた、杖のこともわかるかもしれないわ。」
「あ……そうですね!」
「できるだけ、早く出発するわよ。準備できたら、玄関に集合ね。」
 そういって、私はルークの部屋からでていった。
 廊下はがらんとしていて、広いせいもあってか、寂しく見える。
 あの人、泊まる人がいないときはどうするんだろう。
 宿を一人でやっているようにみえるし。



 自分の部屋に戻ると、旅行用のバックを開けた。
 今さらながら、バックを持っていてよかったと思う。
 だって、ここに役立つものとかがすべて入っているんだもの。
 お気に入りのカメラを前と同じく腰に引っかけて、と。
 メモ帳を入れるのも忘れない。
 これで準備完了。
 バックはここに置きっぱなしにしておこう。
 あの人が掃除にくるかもしれないけど、大丈夫よね。
 あのレコードは、バックの奥に入っているし。
 なにより、ルークを待たせているかもしれない。
 さあ、いくわよ!



「あれ。お出かけかな。」
「はい、ルークは来ていませんか?」
「いや、ここには来てないはずだか……。」
 なあんだ。まだ来ていなかったのね。
「一体どこへ?別に、調査ってわけでもないんだろう?あ、もしかして、ここにいてもなにもないから、近隣を歩いて回るとか?」
 す、鋭い!
 まるで、教授みたいね。
「まあ、そうです……。」
「やっぱりね。」
 彼女がくすくす笑っていると、ぱたぱたと、軽い足音が響いていた。

2011-06-10 17:40:42


ユーリ

こ、更新をかなりあけてしまった!!
 ごめんなさい!!

 
 最近は、忙しい上ネタが思いついても文が書くことができません。
 レミさんのようにぐいぐいひっぱってくれる人が、現実にいればなあ…。

 更新です!





「レミさん、おまたせしました!」
「ルーク、遅いわよ。」
「す、すみません。部屋の物が気になっちゃって……、ちょっととまどっていたんです。」
 へ?そんなもの、なかったと思うんだけど。
 しかし隣の人はぽん、と手のひらを叩いた。
「もしかしなくてもベットのところにあった、武器のことだね?」
 ベットに武器が?見もしなかったな。
「ほんの気休め程度だけど、さっきも話した危険人物もいるからね。何かあった時のために置いておくといいよ。」
「あ、ありがとうございます!」
 私は武道ができるからいいけど、ルークはそうもいかない。
 ルークにでもあつかえる、小型な物を持っておいたほうがいいわね。
「それじゃ、とって来」
「待って、持っていくならこっちがいいと思うな。」
 そういって出したものは……。
「「ボ、ボタンですか?」」
 そう、ただの押しボタンなのだ。
 違うのは、土台の一方に、小さな出っ張りがあるくらい。
「敵に襲われた時とかあったら、近くまで引き寄せて押せばいい。出っ張りを外にむけるんだよ。そして、できるだけ敵を一方に集めてくれよ。」
「ありがとう、ございます。」
 不思議そうにしながらルークは受け取った。
 まあ、発動する機会がないことが一番いいんだけどね。
「そうそう、はなしを戻して。行く宛がないんだよね?」
「あ、はい。そうです。」
「なら、オーガネットさんのところにいけばどうだい。遺跡のすぐそばにある店なんだ。目覚めの杖の話が聞けると思うよ。彼は伝説に詳しいからね。店もいい感じだし。」
「なんの店なんですか?」
「それはいってからのお楽しみさ。」
 彼女はそういって、ウインクした。
「もしかしたら、カナリナさんもあそこに言っているかもしれないかもしれない。あと運がよければ、さっきの三人がまだいるかもしれないしね。」
 さっきの三人……ってことは……!
 ルークも同じことを思ったようだ。
「いきましょう!」
「え……!?」
「はい!」

 私たちは全速力で屋敷をでた。
 






「遺跡の近くっていっても、遺跡自体広いのにどうする気なんだい……?」
 明後日の方向に目をやっている。
「あの人たちもすぐに飛びだしてしまったし、迷ってないのかな。」
 彼女は困った顔で立ち尽くしていた……。

2011-06-13 15:37:39


ユーリ

最近ろくに更新で手いっぱいのユーリです。
 だれか~。タイムマシンを作ってください!…そしてアドバイスして!


 更新です!




「どうするんですか、レミさん……。」
「完全に迷ったわね……。」
 私たちは道という道で迷っていた。
 ちゃんと聞けばよかったなぁ。
 帰り道もわからなくなってしまった。
 思った以上に遺跡が広い上、道が入り組んでいたのだ。
 ここまで、ややこしいとは思わなかった。
「だれかに聞けばいいと思ったけど……、人がいないわね。」
 狭い道はひっそりとしていて、立ち並ぶ建物からも人気が感じない。 おまけに、目印になるものもなく、方向感覚がなくなってしまった。
 こんな時でも風景がすばらしくて思わず気が緩んでしまう。
「こうなったら、気合いで」
「レミさん、気合いで解決できません!!」
 ルークにつっこまれてしまった……。
 だいぶ精神疲労がたまってきたし。
 ルークは隠しているつもりだろうけど、ペースがおちてきている。
 大丈夫かしら……。
 教授の助手失格ね。こんなことで、手こずるなんて。
「とにかく進むしかないわね……。」


 その時だった。

 
「う、うわぁ!!!!」



「ルーク!!!」
 

 突風が横をすり抜ける。
 その空気に、なにかぞくりとさせるものがある。
 黒いフードが翻り、子供のバックがちらりとみえた。



「追い剥ぎ……。」




 なにが起こったのかわかった時、私は駆けだしていた。



「レミさん!」
 後ろからルークの声が聞こえてきた。 
 よかった……ルーク自身は何ともないみたい。
「私が帰るまでそこにいて!ルーク!!」
 私の勘が正しいなら、余計彼を連れていけない。
 ルークをねらうなんて、いい度胸ね。
 待っていなさい。絶対捕まえてみせる!!

2011-06-15 15:39:36


ユーリ

みなさんはピンチは好きですか?
 私は…好きです。死ななければ!!

 更新ですよ!




「待ちなさい!!」
 まあ、古今東西どこでも「待て!」といわれて止まった人はいないでしょうね。
 だけど、そう叫ばずにはいられなかった。
 はやい。速い。
 狭い道を私は走っていく。
 屋根に跳び移っていこうかと思ったけど、高すぎて無理だ。
 でも。
 それは、相手は同じ。負けられない!
 張り切った瞬間、突然光がはじけた。
 これって!
 場所がひらけるってこと!
 まぶしいとおもったけど、速度を緩めず、飛び込んだ。
 目が周りになれてくる。
 そして、完全なれた時、目を見開いた。
 さっきの追い剥ぎを含めた人に囲まれてる!
「ふふ……ようこそ。レミ・アルタワ。」
 その言葉にさらに衝撃をうける。
 な、なんですって!!
 なぜ、その名前を知っているの!
 偽名で名乗ったからその名を知っているのは、ルークだけなのに!?
 そしてわかった。
 こいつらに仕組まれていたこと……。
 許せない!!
「私を狙うなら、こんな卑怯な手を使わなくてもいいじゃない!!」
「おや。こうでなくてはいけないんだよ、アルタワ嬢。」
 そういって、追い剥ぎの人物が前にでる。
 瞬間、ぞわっと寒気がした。
 やっぱり。
 この人、強い。
 おそらく、ボスね。
 まともにぶつかっていったらただじゃすまない。
 でも。
「どういうことよ!」
 だからといって、引きさがれない!
 しかし、その勇ましい気持ちも次の言葉を聞いた途端、凍ってしまった。




「ルーク・トライトンも、殺さなくちゃいけないのでね。それが、我が敬愛なるご主人様の望みだ。」




「なん…ですって?」

 まさか、ルークを!?





「隙あり!!」

2011-06-17 16:20:51


ユーリ

奇跡の仮面を久し振りにプレイして思ったこと。(←最近某RPGにはまっています

 
 乗馬モードで、上級でパーフェクトをだすと、先生が「当然さ。」と、いいますよね。
 …コースを見ている限り、とてもそうじゃないと思いますが、先生!!


  更新しますか!




「レミさん……。」
 道に迷っていて、きょろきょろしていると、ドンと強い感覚が襲われた。
 情けないけど、叫ぶことしか、できなかった。
 先生に何回も、気をつけなさいといわれていたのに……。
 レミさんは僕のほうをみると、追い剥ぎを追いかけていった。
「ごめんなさい……ううっ……。」
 もともと許されることとは思えないけど、謝らなきゃ。
「いこう。」


「あら、それはどうかしら。」
「な!?」
 いつのまに!
 とっさに振り向き、勢いで、手を振り払う。
 しかし、掴まれたのに、誰もいない。
「誰だ!」
「上よ。う・え。」
 うえ?
「嘘だぁ!!」
 女の人が、手を壁につき、空中に立ってるではないか!
「ふふ、錯覚ではないわよ、ルーク・トライトン君。」
 どくん、と心臓がはねた。
「トライトン?なんでその名前を!!」
 その名前、今はレミさんしか、知らないはずだ!
「あらやっぱり。坊やったら、あのお姉さんに似て素直ねぇ。」
 しまった。
 ぼくを引っかけたのか……。
 それにしてもこの女の人、不気味だ。
 まるで、古びて呪われたといわれている、綺麗な笑い人形のよう。
 その笑い人形は口を三日月に笑ってる……。
「うふふ、ご主人様から坊やを、天国への切符を握らせろといわれているのよねぇ。悪いけど……


 お命頂戴するわよ。」

  バンッ!!


「こ、これって…仕組まれてた?、それに…。」

 屈強な男が二人、道の端からやってくる。
 逃げ場がない……。

「どう?気に入ってもらえた?あなたを確実にしとめるためにわざわざ呼んだの。かわいいからその顔を傷つけば、結構な快感味わえるからね。」
 病んでる。どう考えてもふつうとは思えない!
 この人たちはなんなんだ!!
 そういいたかったけど、体が硬直して動くこともままならない。
 いつも頼りになるレイトン先生はいない。
 いざというときに助けてくれるレミさんもいない。
 僕、一人だけ……。

 ぜ、絶体絶命だ!!

2011-06-20 15:45:18


ユーリ

「レイトンロワイヤル」というものが開発されてるようですね!
 今からわっくわくです!
 あの発表された画像もコピーして保存してあります(←こらっ

 更新です!





「隙あり!!」
 その声が聞こえ、反射的に地面を蹴りあげた。
「な……。」
 宙返りをしてよける私を、呆然とみていた。
 そこに蹴りを一発!
 横、斜め、しゃがんで上…。
 そしてストレート!
 拳だけで、いまは足りるわ。
 さらに、左足を軸にし、構える。
 そしてわざと大きく手を振りあげた。
「甘いな!これくらいじゃいかないぜ!」
「まて!!」
 さすがボス。引っかからないか。でも遅い!
「うぎゃあ!!」
 素早く引っ込め顎にあてる。
 あっという間に倒れてくれた。
 さらに低く構え、腕をかざす。
 狙うは一点。
「隙あり!」
 のどの下の急所!
 さっきのお返しっと!
「ぐっ……。」
 そして、男たちを一気に倒した。
 残っているのはただ一人。
「ちっ、使えないヤツたちめ。」
 残っているのはボスだけだ。
「あなたも戦闘に加わればいいのに。」
 そうすれば、勝っていたかわからなかった。
「ふ、愚劣な奴らと一緒にしないでくれないかな。」
 そういうボスからは、既に戦闘のオーラが立ち上り始めていた。
 お、押しつぶされそう。
「私はあの方に昔から仕えるもの。あの方のお墨付きなのだ!」
 あの方?
 そういえば、さっきいっていたわね。ご主人様だとか。
 て、今はそれどころじゃない!
「ご主人様とかあの方とか、うるさいわね!!」
 そういってパンチをくりだすが、ひらりとかわされた。
 やっぱそうはいかないか……。
「君も生半端な鍛え方じゃないな、アルタワ嬢。だが、私の方が遙かに強い!!」
「わかっているわよ!!」
 わかっている。わかっているけど……。
 理性でわかっても、とめることはできやしない!!
「はああぁぁぁ!!!」
「なっ!?」
 渾身の気合いをこめて放ったあと、瞬時に引っ込めた。
 こうでもしないと致命傷を負う!
 明らかに男女の差もあり力は歴然だ。
 食らったら、終わりといっていい。
 迫ってくる腕を紙一重でかわす。
「まだまだ!」
 左肩、右腕、足首、そして、
「くそ!!」
 首に直撃した!
 やっぱり、急所に当てないと……。
 たしかにダメージは与えたはず。
 でも、やっぱり、実力は相手が上だ。
「ふっふっふ……。」
 な、なに?
 笑っている……?
「思った以上だな。こうなったら穏便にすばやくやれといわれている。私は君をなぶりやって殺したいと考えたが……残念だ。」
 そういってだしたのは……。
「け、拳銃!?」
 殺傷力抜群のある意味もっとも強いもの。
「なんでそんなものが!?」
「死ぬ間際にそんなことどうでもいいだろう。」
 まずい!
 動いても射程距離!!
「これで終わりだ!!」

















「危ない!!!」










 え……?誰?








 銃声が響いた。

2011-06-22 15:36:45


ユーリ

人生初の格闘シーン…だけど、格闘シーンが続きます!大丈夫かな…(滝汗


 更新です!





ど、どうしよう!
 ここまできたら、戦うしかないのか!?
 でも、バックは盗られたのに、なにも……。
 ん?バック以外に?
 あっ!!!!!
 あの人からもらったあのボタンだ!!
 僕のポケットに入れっぱなしだった。
 でも、今は三方向に散っているため、押すことができない。
 どちらにせよ、ピンチだ!
「おーい、きみ~。」
 え、ちょっとまずい。
 なんか幻聴が聞こえてきた。
 僕は、おかしくなってしまったのかな。
 今、あの人の声が……。
「な!?貴様は!?」
「お、お前!!あの罠を通り抜けたのか!?」
 え……?
 顔をあげてみると……。
「クーガーさん!?」
 幻聴じゃなかった!!
 長くボサボサした髪をひとくくりにし手には棒を持っている、クーガーさんがいた。
 男のさらに後ろに仁王立ちしている。
「三対一とはずいぶん卑怯だな。しかも子供相手に大人げないね。記憶によると、お前たちはたしか神の化身の一味だろ。とてもほっとけないな。」
 そういうクーガーさんの目はぎらぎらとしている。
 いや、それよりも。
 神の化身の一味だってえええ!?
 なんでそんな人が、僕を狙うんだ!
「そーいうわけで、相手をさせてもらうよ…っと!」
 ひらりと跳んだ!
「ぐわっ!!」
 そして華麗な着地!
 キックが男にクリーンヒット!
「君、しゃがんで!」
 反射的にしゃがむ。
 風が頭を吹き抜けた。
「ほいっ!」
 パンチが決まった!
 もうひとりの男が崩れ落ちる。
「ふうん。やるわね。でもあたしのねらいは一つ!」
 あっ!!
「この子の殺害よお!」
 忘れてた!
 女の人はナイフを僕にむけている。
 ど、どうするんだ。
 こんな位置じゃ避けきれない!
 ボタンを押す余裕もない。
 もう終わりだ!!


 ダアアアアン!!!


 銃声!?
「なに!?」
 一瞬女の人が集中が切れる。
「きみ!ボタンだ!!」
 わかってる。
 この隙を、見逃さない!
 出っ張りを向ける。
 そして、目を瞑り強く押す!


「うぎゃあああああ!!」

2011-06-23 14:15:34


ユーリ

最近再びパソコンが壊しました…家族が←おい
 あ~もう少ししたら、オリキャラの画像貼ろうとしたのに!
 しかもインターネットも遅くなり、なんだか泣きっ面に蜂だ…。まあ、誰も困らないだろうでしょうが。

 ひとつだけ良いことは、今回の更新であの人の名前をようやく出せたことだ!(←いってろ


 更新です!
 




「こ、これ…。」
「あの人、大概な天才だな。あの小さなボタンにどうやって詰め込んだんだ……」
 目を開けたあと、僕が見たもの。
 それは、何重にもネットに巻かれた、人のシルエットだった。
 しかもそのネットの編み目に緑色に染まったゼリー状のベトベトしたものが、張っている。
「聞いてはいたが、薄気味悪いな。」
 その言葉に大きく頷いた。
 まさか、こんな物が飛び出すなんて!
 あの人、綺麗な顔して実は怖い人かもな。
「それよりも。大丈夫だったか?」
「あ、はい。助けてくれて、ありがとうございました!」
 クーガーさんがいなかったら、僕はやられていただろう。
 感謝しても足りないくらいだ。
 見かけに寄らずいい人なんだな。
「お礼はいらない。それよりあいつらのことだ。」
 もぞもぞと動いている人影をちらりと見やる。
「あいつら、さっきまでエリスさんの屋敷をみていたんだ。」
「エリスさんって?」
「…やっぱり名乗ってなかったのか。君が泊まっている屋敷の主である、女の人の名前だよ。」
 あの人、エリスさんっていうんだ。
 なんか、イメージと違うなあ。
「まあ、ともかく。たまたまエリスさんの所に遊びにいこうと思ったら、部屋を覗いていたんだ。それで、君たちが急に飛び出しただろ。そしてら、あいつら追いかけていったんだよ。」
 や、やっぱり狙われていたんだ!!
「それにエリスさんによると、オーガネットさんの店の場所を聞いてなかったみたいじゃないか。ふつうじゃ絶対見つけられないから、見つけたら案内してくれと、いわれたんだ。」
 なんだかエリスさんには、悪いことばっかりだな。
 本当に、ごめんなさい。
 心の中で謝っとく。もちろんあとで、直接言うつもりだ。
「ところで、連れのお姉さんはどこにいるんだ?見あたらないんだけど、ばらばらで行動ってことじゃないんだろ?」
「ええ。僕のバックが盗られて、それを追っていきました。迎えにくるからずっとここにいろっていわれて。」
「なんだって!?」
 え……?
 驚愕の表情でいわれたのは、思いも寄らぬことだった。
「あの人、もしかして武道家だったりするか?」
「?は、はい。」
 どうしてこんなことを聞くのだろう。
「強いか?」
「大抵のひとは足下にも及びませんけれど……」
「やっぱり!!」
 クーガーさんは血の気が引いている。
「どうしたんですか?」
 それに答えず、僕の手をとる。
 次の瞬間僕は浮き上がっていた。

「しっかり捕まって!!スピードあげていくぞ!」

「な、なんですか!?」




「俺の予測が正しければ……あのお姉さんが危ない!!」





「どういうことですか!?」
「きっとあの人は相手がかなりの手練だってわかっていたんだ。それで君を巻き込まないようにしたんだろう。たぶん、君を守りながら戦わないといけないことに相当のリスクを感じたんだ。」
「それって…、まさか相手のほうが強いんですか!?」
 もしそうだったら、レミさんが…!
「相手の力量を戦わずしてわかるくらい強い人なら、なおさらどっちが強いかは解りきってるはずだ。それに関わらずつっこんでいったら……展開は火を見るよりあきらかだ!」
 まさか!
「急ぐぞ!もしかしたら、あの銃声は…!」

2011-06-27 16:18:30


ユーリ

やっとあの人たちがだせるのでわくわくしていますよ!
 …ですが時間の関係で短くなったり。


 更新です!




「危ない!!!」
 私はここまで。
 そう思ったけど、まだ生きているみたい?
 自然と力が抜け、その場に崩れ落ちてしまった。
「な、何!?」
 おそるおそる、目を開けてみた。
「え……!?」
 まず最初に目に入ったのは、フェンシングのサーベルが、銃を串刺しにして壁に食い込んでる光景だった。
 これって、あのボスが持っていたものじゃない!
 そしてその先に見えたのは―――――


「こんなものは卑怯ですよ!第一、人に向けるのが間違っています!」
 私に背を向ける、少年だった。
 黒いシャツに、紺色のズボン。茶の髪はくせっ毛なのか、ウェーブがかかっている。
 ま、まさか……!?



「何があったんだ!」
「どうしたの!?」
 それを聞いた途端、今まで目をそらしていたことが心の中に占めた。
 やっぱり、やっぱりあなたなんですね……。
「この人が、後ろにいる女の人を襲っていたんだ。」
「!!本当か!?」
 あとから来た二人が振り向く。
 メガネの少年と、金髪の可愛らしい少女。
 その二人の顔も、予想してたものだった。
 ただ、前に見せてもらった写真よりほんの少し幼さが残っていたけど。

2011-06-30 15:27:05


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