レイトン教授の攻略情報

Ewota

序章


依頼人からの手紙

2011-04-30 10:05:56

Ewota

昼下がり。


僕はレイトン先生の研究室に来ている。先生の部屋は相変わらず汚くて、
「…まったくもう」
と思わず声をだしてしまう。
でも、それだけ弟子の僕にはやり甲斐があるんだ。

閉めきったカーテンを開けると、研究室は電気いらずで明るくなった。
窓から覗くロンドンの街は、やはり風情があっていいと僕は思う。
「……さてと」
床に散らばっている新聞や資料を手早く整頓し、ゴミを袋の中に次々放り込んだ。
レイトン先生の机の上は他より一段散らかっているように見えるけど、さわると怒られそうなので、やめておこう。

埃被った本や電灯にはたきをかけていると、ドアを開ける鈍い金属音がした。
「ルーク、すまないね。また掃除してもらって」
先生だった。あるくたびに、ミシミシと重いような軽いような軋む音がする。

「先生、また散らかして。毎日来て整理したいくらいですよ」
怒っているように腰に手をおくそぶりをすると、先生は苦笑いしながら
「ありがとう。なにか飲まないか」
とキッチンに目をやった。

「いつものでいいですか？」
「ああ、いつものでいいよ」
僕は慌ててキッチンにいくと、先生が好きな銘柄の茶葉をポットによそった。
お湯を沸かしているのをまっていると
「あ、ルーク、これは捨てないで」
と先生がゴミ袋を漁る物音がする。
「そんなんだから片付かないんですよ〜」
「…そうだね」
いれおわった紅茶をカップに注いで、トレーにお菓子と一緒にのせて運ぶ。
さっき片付いたばかりの机にカップをおくと、先生は「ありがとう」というがはやいか口に運んだ。
「……生き返るようだ」
「本当ですね」
「最近はずっと慌てていたから、なんだか力が入りっぱなしでね…」
郵便受けになにかがはいる音がすると、先生はそのままの声質で
「…みてきてくれないか」
と僕に言った。
「はい」

「…最近、ルークも疲れたと思わないかい？」
「なんだかんだで大変でしたから」
郵便受けに手紙が二通。僕は出し主を見ながら、
「カルロさんからです」
と肩をすくんで見せた。
「…カルロから？」
「はい。あ、もう一人は…
キース・レイモンドさん、だそうです」
「知らない名前だ、依頼人かな？」
「でしょうね」
先生はカルロさんからの手紙を開けて、中身を読みはじめた。
「相変わらずカルロは達筆だな」
「中身はなんですか？」
「…イタリアの暮らしとか、それから…大学の研究チームの話とかかな」
「…うまくいっているみたいですね！」
「ほっとしたよ」
先生はカルロさんからの手紙をおくと、依頼人からの手紙に手をだした。

2011-04-30 10:06:41

レグルス

こんにちは！！
こちら（小説掲示板）のほうでははじめまして・・・でしょうか？レグルスです！


小説、タイトルに惹かれてやってきました！
初めからとても面白いですっ＾＾*
どんなお話なのか、凄く楽しみです★


あ、私はタメ呼び捨てOKなので・・・
また来ますね、更新頑張ってください！！

2011-04-30 12:02:12

Ewota

はじめまして、レグルスさん！

そうですね、小説板でははじめましてですね；

こんな駄作よんでいただいて光栄です[s:0316]
嬉しいです(^O^)

私のこともタメ、呼び捨てOKですよ[s:0062]

2011-04-30 13:20:46

town

おひさ～！＆来たよ～！　
更新ファイト！
カルロッテ(？)元気そうでよかったね～！

2011-04-30 17:15:25

Ewota

town〜！久しぶり！

いや〜…カルロさん更正しましたよ…

なんだかんだで絡んで来るんで、またカルロさんをよろしくたのみますわm(__)m

2011-04-30 17:44:52

のなりい

やほ～＾＾

うん、たしかに今までのドロドロとは違うね（笑）←

カルロさん、元気そうでなによりです＾＾

幸せを運ぶ額縁かぁ・・・。
私なら・・・何をいれるんだろう・・・。

2011-05-01 01:23:10

Ewota

のなりい、前作にも今作にもコメントありがとう！

たしかに今回の話は、ドロドロ残虐じゃなくて爽やか甘酸っぱさが多いかも[s:0371]

ただし、カルロさんのドS残酷さは健在ですwwwwww

2011-05-01 12:16:21

Ewota

僕は先生が手紙をあけるのを横目でみながら、カルロさんから来た手紙に目を通していた。
カルロさんというのは、由緒正しい血筋をもつ、イタリアの24歳の富豪の名前だ。物理学を学んでいて、ディミトリー博士の教え子。僕達とは幻とよばれる王国について調査したときに知り合った。
これがまた悪魔のような人で、性格は残忍、冷酷そのもの。かなり「裏側」でも顔の広い人らしく、昼夜問わず頂点に君臨してのけているという、やり手な人だ。

最近は持病の症状がやわらいでいるらしい。妻のアンネさんと息子のジョルジョといちゃいちゃしているんだろうな。
僕は自分でそう考えて、ふっ、と思わず息をもらした。


しかし先生は手紙をひととおり読んだ後、「うむ」と一唸り、直ぐに手帳を漁りはじめた。
「…私もそんな話を聞いたことがある」
「どうしたんですか？」
「…ルークは知らないかい？額縁。幸せを運ぶという額縁の話だよ」
噂でならある。
額縁に何か入れた入れない別として、額縁自体が幸せを運んで来るらしい。そんなものがあるとは思えないが。
「あります」
「やはり。その謎を解いていただきたい、それが依頼人の依頼なんだ」

先生は手紙を僕に押し付けると、片付けたばかりの書類入れをぐちゃぐちゃに漁りだした。
「…今すぐ資料をみつけるのは無理そうだな」先生はパンパン、と手を叩いて、また唸った。
僕は押し付けられた手紙をやおら取出し、これから起きる事をいろいろ想像しながら黙読した。

『エルシャール・レイトン教授

依頼をすぐ読んでいただきたく、時候の挨拶については割愛させていただきます。

私はある日、こういった噂を耳にしました。
「その額縁を手に入れると、その人には幸せが訪れる。その額縁はある所に財宝と共に隠されており、中身の絵は宝島の地図である。」

これは本当なのか？私は気になりました。

これこそレイトン先生が解くに相応（ふさわ）しい謎解きではないかとおもい、手紙を出させていただきました。

連絡をまっております。

キース・レイモンド』

2011-05-01 18:18:57

レグルス

じゃあ、遠慮なくタメ呼び捨てで行かせてもらうね＾＾←
よろしくね～♪

カルロさんか、なんか時々見かけるな、小説掲示板で（笑）←

幸せを運ぶ額縁・・・・どんなものなんだろう？？

更新頑張ってねっ＾＾*

2011-05-02 18:23:23

town

割愛ってすばらしい文化だよね！←←
レイモンドって覚えがある名前のような？

額縁.....？　　どんな感じなのかな？

カルロッテは相変わらず？←おい！

2011-05-02 18:51:35

Ewota

レグルス
よろしくたのむぜ(^O^)
カルロさんよくみるのは、コメント出すときとかに頻繁に出すからだな、多分…；

にしの小説ではナゾボーイになってたし[s:0357]

更新頑張るぞ！



town
割愛、確かに素晴らしい文化だね！←
額縁についてはまた書くよ[s:0371]

カルロは相変わらず最悪な奴です←
レイモンドは…適当に選んだつもりだけど、誰かとかぶったんかな？www

2011-05-02 22:47:36