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レイトン教授と幸甚の額縁

Ewota

もし幸せを運ぶ額縁が

本当に在ったとすれば

あなたは

どんなものを額縁に入れますか?

幸せを感じていた時の写真を
忘れられない風景を
愛していたあの人を
忘れられない悲しみの絵を

どんなものだとしても

あなたにとって


…それは一生の思い出。




私の名前はEwota(エウァタ)といいます。
「ウァ」にアクセントですよ!
大長編を終え、ついに7作品目を迎えました。
いままでの欲望渦巻く話とは違う、爽やか・甘めストーリー。

2011-04-29 23:22:02


Ewota

お久しぶりです!長らくの放置ごめんなさいoyz

掲示板ルールの内容かわりましたね!
キース、カルロさんの性格とか、それに対する回りの(とくにレイトン)反応を少し変えたほうがよさげですねwww

ざんぎゃく…ザルシュとか終わってますね…


のなりい

あけおめ〜!←
うちも馬鹿で部屋はぐちゃぐちゃだよ…
責められない理由は…秘密です!

グラタン

やはり医者っていうと、厳格とか、近寄りがたい印象があるよね…
うちの部屋は見た目から崩壊してるwww
キース、ここまできて不満じゃないわけがないwww



オリウ゛ィアのやる気は
すごいですからwww






崖っぷちキース。
更新!





キースは慌てていた。
しかし、頭を必死にフル回転させ、
静かに言い放った。
「ねぇ、ハンガーを貸して。丈夫なやつ」

「は、ハンガー、ですか?」



僕たちはオリビアさんの意見を通して、キースさんの実家だと思われる医者の屋敷についた。
「もしキースの実家で正しかったとするわ。そしたら、アポを取ってしまったら、予め証拠を消されてしまうと思うの」
確かに正論だ。紳士としては気が引けるけど、情報あつめのためには大切かもしれない……。


驚きを隠せない様子の使用人に、オリビアさんは畳み掛けるように
「レイモンドさんをだしてほしいんです」


「か、かしこまりました……」
「レイモンドなら私だ」


使用人の声とかさなって、ダンディーな紳士の声が響いた。


「一体なんのご用ですかな?
断りもなく」
「申し訳ありません。ですが、すこしあなたにようが…」

レイトン先生が状況を説明しようとしたとたん、オリビアさんが前に進み出て、
「キースさんをだしてください!」

とさけんだ。

2012-02-17 13:50:36


オッ、オリビアさん(汗)

なんと言うか、凄い人だね^^;

レイモンドさん、この後どうするのかな?

そしてキースさん、ハンガーってまさか!

窓から近くにある木(何でもいいんだけどね)にカーテンとかをハンガーの穴に通すように結んで部屋から飛び出すきじゃっ(汗)

2012-02-25 22:35:24


のなりい

ザルシュ君かぁ・・・。
あの話のどこだったかぁ・・・どこかの絵を夜に見て、悲鳴をあげかけた覚えがある(苦笑)

ハンガー(笑)
雫と同じことしか考えつきません^^;
そうだとしたら、なかなかに思い切ったことするなぁ・・・。

2012-03-14 02:04:57


Ewota


ハンガーを引っ掛けていくときたか!
さて、真実はどんなんでしょう?

のなりい
グロテスクな絵多いからどの絵かわかんない←オイ
よるにはオススメしない絵だよね(笑)
雫とおなじか!どんなんでしょう?


レイモンド氏を名乗る人物は、とても怖い雰囲気のひと。さて、レイトン達はどうきりぬけるのでしょうか?
更新!!





「キース、だと?」
レイモンド氏は思わず鼻で笑った。
「何を言い出すんだね君達。
いきなり押しかけてきて、なにを言い出すかと思えば…はは、身に覚えがないね。
私にはキースなんて息子はおらん。以上」

まくし立てられるように言われ、僕は思わずむっとした。もう少し違う言い方を考えつかないものか。

「それだけかね?」
「はい!」
オリヴィアさんの威勢のいい返事。
「絶対なにか隠しているはずです!なぜそれが言えないんですか?理由でも?」

「黙ってくれたまえ!」
レイモンド氏はそう一言叫ぶと、使用人を数人呼び出し顎をしゃくった。
すると使用人は「おひきとりを」と小声で続けながら、先生達を屋敷の敷地から押し出し始めたのだ。


「ちょ、ちょっと待ってください!」
レイトン先生が叫んでも使用人に押され、やがて吊橋の向こう側にまで戻された。
そして、彼らは「では」と一言いい、くるりと踵を返して屋敷までかえっていってしまった。

「屋敷までもう一度いきます!」
走り出そうとしたオリヴィアさんを、カルロさんがやめろと止めた。
「今からいっても、騒ぎを大きくするだけさ。アポなしだから、もしかしてキースに出会えるかと僕も期待したね。ただ」
カルロさんは吊橋の側にある大木をちらりと見上げ、
「あの頑固親父が第一関門とはな…。危ない!!」
と、またも吊橋を渡ろうとしたオリヴィアさんを自分のもとに引き寄せた。

と、そのときである。

大木がぎちぎちと音をたてきしんだと思うと、吊橋のロープ目掛けて鋭利な刃物が突き刺さってきた。
ロープはぶちりとちぎれ、一方に全体の重さがかかったせいか、吊橋は次々に崩壊していった。

「うわー、なんて仕掛け!」
僕とオリヴィアさんはあんぐり。
「おんぼろな吊橋だな」
レイトン先生はそこに呆れている。

やがて吊橋が崩壊しきると、大木の小枝がまた軋み始め、ぽきりとかわいたおとをたてて折れた。
ロープ、ロープにくくりつけてあるナイフ、そして何故かハンガーが地面にたたき付けられた。

「うわー、あぶない!」
オリヴィアさんはそういいながらも、ちょっと笑顔だった。

2012-03-14 14:13:16


Ewota

「どうなってるんですかね?」


僕は思わず先生に聞いた。

「うーん…。そうだな、簡単にいってしまえば、滑車の代わりにハンガーを使ったんだね」

先生は顎をなでながらつぶやいた。
「なるほど」
オリビアさんはぽんと手を叩き、
「大木の低い位置の小枝にハンガーを掛けておいて、ハンガーの輪の部分にロープを回す。
そのロープにナイフをくくりつけておいたんですね」
と笑った。
「そうだね。ナイフのくくりつけてない側のロープを引き離しすれば、ナイフが橋のロープにぶつかる仕掛けだ」


「問題は、そのロープの引き離しをだれがやったかだ」
カルロさんはため息をついた。
「もちろんさっきの使用人ですよ」
「それはないねルーク」
「なんでですか、先生!」
「だって、さっきの使用人は橋を渡って屋敷に戻っていったんだ。
その橋が崩壊したんだ。もう使用人は屋敷側にいるし、また大木のあるこちら側にくることはできない」
「さすがに、橋の向こう側からロープを操るのは無理だな」
「カルロさんまで…」

「やっかいだな。もう屋敷にはいけないし、誰が犯人か見当もつかない」



そうでもないですよ、とオリビアさんがカルロさんにいった。
「橋の向こう側に矢印の標識がありますよ。ただ、そのしたに『Family Only』と書いてあります」


「なに!?」先生が目を見開いた。

「FamilyOnly…。頑固親父か、聖母(マリア)夫人か、…キースという息子か?」

カルロさんがそういいながら、あ、という顔をした。
「あの頑固親父、キースのことを息子だと自分からいってるじゃあないか!」

2012-03-14 15:48:02


Ewota

絵の中に標識をかくしています。


でも矢印とは限りません(笑)
指なんです。

2012-03-14 15:56:20


レイモンドさん、しらばっくれた~^^
でも、オリビアさんが「息子さん」っていう単語使っていないのに「キースなんて息子はおらん」っていっちゃいましたね^^

あっ、やっぱキースさん、ハンガー使って逃げたんだ。
しかも、吊橋を落とすとか…。
誰かが渡ってたら…考えるだけで寒気がする^^;

2012-03-15 22:36:11


Ewota


よくわかったりましたね!レイモンド氏の失態!
ハンガーで逃げ出したと推理したのね!
ほんとだよ…もし人がいたら…




カルロさんのへたれっぷりが印象的な、今回の更新。






よくみると、手がかかれた標識が右を指していた。
「いこう」
と、先生のちいさいこえ。


3分ほど右に歩いていると、大きなマンホールが地面に埋もれていた。
マンホールはとても綺麗に磨かれていて、真ん中には女性の横顔が彫られていた。
鍵のしかけはあるが、あいている。

「みてください、このマンホールの絵!」
オリビアさんが指差しながら、
「この絵…。間違いなくロイ・ブラウンの絵です!」

「もしかしてこのマンホール、開くか?」
カルロさんはマンホールの取っ手をぐっと引いた。
「カルロ、君は足が弱いのに無理だよ。私がひっぱる」
「ぼ、僕も」
先生の声に続けて僕もつづく。気配りできないなんて、僕はまだ紳士に成り切れていないようだ…。
僕と先生でマンホールをひくと、マンホールはがりがりと音をたてて開いた。
「!!」
マンホールをのぞくと、そこには階段がつづき、通路が整備されていた。
「なるほど。ここは家族専用の地下通路ということか。
しかしなぜマンホールはひらいていたんだ?家族のだれかが使ったのだろうかな」
「頑固親父でしょどうせ」
「……カルロ」
「…。すみませんでした」

「とにかく、なかにはいってみよう」

通路にはいったぼくらは驚いた。
壁一面に女性の絵がかかれている。
すべて横顔で、楽園らしきところで寛いでいる。
オリビアさん曰く、全てロイ・ブラウンの絵らしい。
「これはニンフの絵だろうか?」
カルロさんが壁画をぺたぺた撫でた。
「ニンフ?」
「ルーク君は知らないの?
…はあー、いいなあ。ニンフに囲まれて生活…。この壁画に飛び込みたいよ」
「アンネちゃんに言うよ、兄さん。
あなたの愛する旦那さまは、美人なニンフに囲まれたいといってたと…アンネだけでは物足りないと…ね」
「黙れマルコ!…それはだめだから…」

アンネさんは嫉妬ぶかい人だ。そんなことを聞いたら、ニンフだろうがなんだろうが、カルロさんを締め上げちゃうだろう。
カルロさんはそれが怖いのだ。

先生が、ニンフとは神話にでてくる美しい妖精のことだと知らされた。

通路の突き当たりまで着くと、梯子がかけられていた。そして梯子を登りてっぺんを触ると、またマンホールがあったのだ。
マンホールを持ち上げて地上に出ると、僕らが着いたのは小屋の中。
小屋をでると、屋敷の門が目の前に広がっていた。


「なるほど。地下通路をとおれば、吊橋をわたる必要がないんだね」

レイトン先生が笑った。

2012-03-16 18:40:14


Ewota

門の入口から中にはいり、屋敷の前にでたときだった。
いらただしげに遠くを見ていたレイモンド氏が、こちらに気付いた。
「お、おまえたち、どうやって…
ははあ、吊橋を落としたのもおまえたちだな。私達を屋敷の中に閉じ込めて、外出させないようにしたうえ話を搾り取ろうと…」
レイモンド氏は早合点し、次々と仮説を並べ立てた。
「ちょっと待ってください」
先生の声。
「吊橋を落としたのはあなたがたの仕業ではないのですか?」
「当たり前だ!自分から外部との通路をとぎらす奴がいるかね、レイトン君」
「…。ほんとにあの吊橋だけが、通路ですか?」

先生が重ねて質問すると、レイモンド氏は黙り込んだ。
すると、彼のかげから、夫人らしき女性があゆみよってきた。
「あなたがたが、主人の言っていた?」
「ああマリア、彼らがそうだ。まったくけしからん奴らで…」
しかし、そんなレイモンド氏の言葉を遮るように、マリア夫人はずばずばと
「マンホールから繋がる通路からきたの?」
と聞いた。
「マリアッ!」

「これはこれは聖母夫人!あなたのような理解のある方に会えて光栄です。
話をとぎらせようとしたのかしりませんが、まだこちらが
『息子ではないか』
と問ってないのに
『キースなんて息子はおらん。以上』
と口走った頑固な御主人様では
話になりやいたしませんから、ねぇ」
カルロさんは案の定にやにやしている。

「聖母夫人!まあ上手ですこと!
あなた、アンネちゃんの旦那さんのマルミゲラ王さまでしょ?
アンネちゃんのお母様とお友達なの!
一度会ってみたかったの!アンネちゃん、頑固でしょう、愚痴きくから」

カルロさんはやり返されて、心底悔しそうだった。

「マリア、マリア、私達は約束したはずだ!だから…その…」
レイモンド氏はぐっと唇をかみながら、マリア夫人を見つめた。
「しってるわ。でも、もう黙っている必要はないわ。何があったか知らないけど、どうやらもう期限はきれたみたいだから。
それに」


マリア夫人はオリビアさんを見つめながら、
「彼女を心配させるなんて、うちの息子は馬鹿な子だわ。
まだお家には帰らせません!」
とウインクした。



オリビアさんは顔を紅潮させた。

2012-03-17 23:04:36


Ewota

屋敷の中に通された。
レイモンド氏はなにかに動揺しているようで、自分の部屋に篭ってしまったらしい。

「でも、吊橋はなぜ崩壊したんでしょうか」
マリア夫人はため息をついた。
「レイモンド氏ではないんですよね」
「主人はやっていないと言っていますがね」

レイトン先生はむう、と一つ呼吸を置いてから、鋭い目線で夫人に質問した。
「この家に、一度でも、…キースは帰ってきていませんか?」

マリア夫人は紅茶を飲み干したあと、驚いたようなかおをした。そしてカップを両手で握り締めながら
「帰ってきてますわ」

「今!?」
オリビアさんが飛び上がった。
「ええ、アリス、確かいたわよね」
夫人が一人の使用人に聞くと、アリスという女性がにこにこ笑いながら
「ええ。先程御主人様に挨拶されたあとに、自分の部屋に。
そういえばさっき、ハンガーとロープを持って外にでていったような…。ええ、確か庭に」

「ハンガーとロープ…」
先生が言い出すより先に、
「キースが吊橋を落としたのね!」
とオリビアさんが両頬を両手ではさみ叫んだ。
「そうなんですの?」


カルロさんは、呆れたように落ちてきた前髪をかきあげた。


ぼくらは、先生の発言に静かに耳を傾けはじめた。
「多分、オリビアのいうとおりだな。
キースは分かっていたのだろう、もし私達がこの屋敷を訪れたとしても、自分の父親が追い払うことくらいね。
だからキースは、私達がきたのを見計らって、ハンガーを使って屋敷の裏から逃げたんだ。
そして私達が追い払われはじめた時には、小屋のマンホールから、向こう側にいた。
そして大木のひくい枝にハンガーをかけ、ロープとナイフを利用して吊橋をきった。
いまは夜だから、それくらいなら人にばれずに動けたんだね」
カルロさんが懐中時計を見ると、すでに8時をすぎていた。

「キースの目的は、私達が向こう側に渡ったのを見計らって、外部との通路である吊橋をきり、私達を屋敷に近づけないことだった。
しかし、オリビアが標識をみつけ、私達にマンホールの場所がばれてしまった。マンホールを使って自分だけ屋敷に戻るつもりだったのにね」
「Family-Onlyですからね、マンホールにあった鍵も家族しか開けられないのでしょう」
「そうよマルミゲラ王様。でもそれがあいていたんでしょ?」
「そうですよ、御夫人」
「キースはマンホールに近付く私達から隠れるかわりに、マンホールをしめるという行為を諦めたんでしょう。
キースは、またレイモンド氏が追い返してくれるだろうと望みをかけていたのかもしれないね」

先生がはなしおわると、カルロさんが紅茶を飲みだした。
僕もうっとりする、綺麗な手つき。きらっと結婚指輪がひかっている。カルロさんは喋らないほうがいいと思っちゃう。

マリア夫人はそれを見つめながら、
「王様はとっても綺麗な指をしてるのね」
とうっとりしていた。

カルロさんはそんなほめことばには動じない。そういったのに関心がないのかもしれないし、言われ慣れているのかもしれない。

「ほんとですね!つめが綺麗だし、色白だし……」
オリビアさんはピント外れ。夫人は多分、手つきのことをいったつもりなのだけど。

「私とは真逆。
みてカルロさん、この指。
私、毎日画材さわってるから汚いし荒れてる。しかもインクがとれないの…」

そこまで聞いて、はじめてカルロさんが紅茶から目をはなし、オリビアさんの手元をみた。
「夢に向かって頑張っている手は美しいじゃないか」
と、微笑みかけた。
僕はわかる、たぶん、カルロさんの今の言葉は、彼の真意なんだ。
「カルロさんたら!もー、上手ね!」
オリビアさんは笑いながら、自分のゆびをみた。
「ロイの指も、そうほめてやったらよかったかしら」

夫人がいった。

「やはりあなたは…」
先生がいいだすと、
「今日は我が家におとまりになって?部屋を貸すわ」
と遮られ、寝室にとおされてしまった。

2012-03-19 22:36:31


Ewota

僕のとおされた寝室は、オリビアさんとカルロさんが同じになった。

僕はさきにシャワーをすませ、明日の準備をしていた。すると、オリビアさんがお風呂からあがり髪をとかしながらきた。

「カルロさんは?」
「奥さんのアンネさんと電話ですかね?」
「ああ、嫉妬深いらしいわね」

しばらく二人で他の寝室をまわり、先生やほかのひとにお休みのあいさつをしてまわった。
帰ってくると、カルロさんが髪を濡らしたままソファでうずくまっていた。
「カルロさん風邪ひいちゃいますよー!」
「いつもはアンネさんに拭いてもらってるんですか?」
カルロさんは声に気づき、徐に髪にタオルを巻いた。

オリビアさんが彼の隣にちょんと座った。
「私の手はやっぱりきたないでしょ?」
と、手をひらひらさせて。

僕はベッドに座り、二人を観察することにした。

「とれないのよね、この汚れ。みて!これはニスを触った時の」
そのときだ。
いきなりカルロさんがオリビアさんの手をとり、手の甲にキスを落とした。


「や、………やだもー!紳士とはいえ、妻子もちのおかたが…」
オリビアさんは照れてしまい、慌てて手を引いた。カルロさんは軽い。
「カルロさんみたいな綺麗な指でふれられて、……スなんて、ほんと、ほんと…」
あわてるオリビアさん。しかし、カルロさんはにこりと微笑んだ。

「夢に向かって頑張っている手は美しい。
僕は綺麗じゃないからね」

カルロさんが何をいいたいのか、僕は彼と長い付き合いだからわかっていた。だけど、オリビアさんは付き合いが短い。なにを言っているか分かってないだろう。
と、僕は思い込んでいた。

「……目標はおっきいものでなければいけないなんて、だれがいいました?」
オリビアさんが、カルロさんの濡れたかみをかきあげた。
「たとえば奥さんのために、毎晩電話を心掛けるとか、息子さんのためにお風呂にいれるとか、そういう小さな目標をこつこつとやればいいんです。
人生の目標なんてなくったって。
私は絵かきの夢がありますけどね…。
あなたもそういう目標を達成していくなかで、新しい人生の目標があればよいのですよ。
そうすれば、悪いことに染めた手もきれいさっぱり。これをたしか、足を洗うとでもいうんでしたっけ?うふふ」

カルロさんは驚いた顔をした。
われにかえったとき、自分の髪をかきあげていたオリビアさんの手を慌てるようにはらった。
「カルロさんは、家族をまもるって目標があるじゃない!」
「なるほどねぇ」
カルロさんの素直な感想に、オリビアさんは素っ頓狂なこえをあげた。
「まあ、カルロさんらしくないわ!」

「きみみたいな彼女がいて、キースは羨ましいね」

オリビアさんは、案外繊細なひとだ。
カルロさんの心をよみとれたのだな…。

「そのキースが…」

繊細なだけ、そういうことにも敏感だ。

「やはり、ロイ・ブラウンとキースは親戚だったんだね」
僕がいった。
「レイモンド氏は、それがばれるのがこわかったんだろう」

オリビアさんがしずかに瞳をとじながら言った。
「いやですね、秘密って」

2012-03-19 22:37:35


Ewota

オリヴィアさんはそういったあと、勢いをつけて立ち上がった。

「キースは私に嘘をつきつづけてきたんですもの。そして、いつの間にか疎遠になってしまった…。
でも、あたし、キースのこといまも好きなの!!
ううん、大好き、違うわ、愛しているの!!
私、キースとまた一緒になりたいの」

カルロさんはそんなオリヴィアさんの勢いに押されていたが、やがてふふっと含み笑いをした。

「私、キースと結婚したいの」

「医者の息子と結婚だって?」
「キースも医者の卵よ。医学生ですもの」
「ごたいそうな」

「そのために……。
いちはやく、謎をときたいの。
キースにあいたい」

オリヴィアさんをみていると、僕は早くこの謎を解きたいと力がわいた。

カルロさんもそうだろう。悪態こそつくものの、彼はかすかに笑顔を浮かべていた。

2012-03-22 22:43:47


のなりい

あれはねぇ・・・なんだっけ?←
血まみれの人形みたいなのがドアップだったかな・・・。とにかく怖かった記憶しかない^^;

凄い~・・・。なんか天才たちの戦いみたい(笑)
私には入れない領域かも;

カルロさんは喋らないほうがいいって・・・(笑)
確かにその通りだけど←

オリヴィアさんに嘘をつくなんて、キースはいけないなぁ・・・。早くこの謎を解いて、オリヴィアさんに幸せになってほしいです♪

2012-03-23 00:39:01


マリア婦人、強し!

レイモンドさん、尻に敷かれるの図(笑)

のなりいと同じく早くこの謎が解かれるといいな^^

キースさんとオリビアさん、いい夫婦になると思う^^

2012-04-01 15:38:20


グラタン

頭脳戦は傍から見ると楽しそうだけど、実際関わるとロクな事がない^^;
いやぁ、読んでいるこっちが緊張しっぱなしだ。

2012-04-01 19:26:49


Ewota

のなりい
よく覚えてるね…。
あんときのうちはどうかしとったわwww
グロイ話やったねえ…
二人、幸せになれるのでしょうか?おたのしみ!


たしかにしりにひかれてますねwwwあからさまにwww
そんなマリアさんが好きなんだけど♪

グラタン
文が複雑なだけで、全然頭脳戦でも何でもないんだけどねwww
緊張してもらえるとかきがいがあるよ!



あと少しだけ、カルロさんとオリヴィアさんの素敵な絡みを続けさせてください。
そのあといっきに明かされる、幸甚の額縁の真実。

あなたはその額縁に、どんな絵を入れますか?

2012-04-05 23:34:51


KOKUA

初めまして、KOKUAです。
タメ口&呼び捨てOKです。
マリア婦人、強烈な女性ですね!(笑)
とても面白い人物ですね!(感心)
更新楽しみにしています。

2012-04-11 20:11:30


Milia

お久しぶりです!
一度コメした事ありますが覚えてますか?
額縁の真実が気になります!
絵も上手くて尊敬です☆
更新頑張って下さい!

2012-05-27 08:58:26


Ewota

そうかここにこなくなって相当たつなぁ。おひさしぶりです。
コメントありがとうございます。

2013-12-02 04:25:08


むきさめ

はじめまして
とても面白いです!
文章も絵もすごく上手いですね、憧れます!
タメ呼びokです
更新頑張ってください!

2013-12-02 16:17:43


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