レイトン教授攻略

レイトン教授の攻略情報

レイトン教授シリーズの攻略

雑談掲示板で楽しくおはなし

レイトングッズなども探してみよう

≪一覧に戻る

レイトン教授と創造の杖

U

初めましてUと申します。

レイトン教授で初めて小説を書きます。

超低速更新なので、気長にお読み下さいまし
          ・
          ・
          ・

〜序章 創造の杖〜

『創造の杖は全てを生み出す
大地も海も、そして生ける物をも

創造の杖は持ち主を選ぶ
運命に従い、逆らわざる者を

創造の杖は侵されてはならない
杖侵されしとき、生み出されし全ては消えゆくだろう』

2011-02-27 09:40:08


U

「そうだろう?」

デヴィッドさんは嬉しそうにその場で飛び跳ねた。飛ぶ度に床が鳴り、そのま
ま突き抜けてしまわないか、僕はハラハラしながら見ていた。

「じゃあ本当に地図なんですね先生!?」
「あぁ。しかしデヴィッド、これはどこの地図なんだい?」
「いや・・・それが分からないんだよ」

デヴィッドさんは決まり悪そうに頭を掻いた。ここまで来て分からないなんて
なんとももどかしい。

「そんなぁ!」

僕が溜息をつくと、レイトン先生は笑ってデヴィッドさんに尋ねた。

「デヴィッド、君はどこだと思う?」
「う〜ん・・・こんな風に2つ山が隣り合っている場所は沢山あるから、特定
できないよ。君には分かるのかい、レイトン」

レイトン先生は再び板を僕らに向けた。

「これは山じゃないさ。この太い木目の所に、よく見ないと見えない小さな数
字が彫られているだろう?どうやらこの地図は、大きな窪地を表しているよう
だ」

2011-03-09 17:51:34


U

「窪地ですか!」

山だったら幾つもあるだろうが、こんなに大きな窪地が2つも重なってる場所
は、おそらく数えられるほどだろう。

「なるほど!この窪地なら心当たりがあるよ!」

デヴィッドさんはイングランド周辺の地図帳を取り出してきた。

「断定は出来ないけど、この島だと思うよ」

デヴィッドさんは、イングランドの南にある小島を指した。島の下には、細く
小さい文字で『ポワール島』と書かれている。

「ポワール島?」
「この島かい?だとしたら、是非行ってみたいね」

レイトン先生がそういうと、デヴィッドさんの目が鋭く光ったのを僕は見逃さ
なかった。

「そうだろう?この島は古い遺跡が点在している、考古学の聖地だ。君ならそ
ういうと思ってたよ、レイトン」

2011-03-10 16:10:35


U

「どういうことですか?」
「レイトン、僕と一緒にこの地図のナゾを解明しないかい?前から君はこの島
に行きたがっていただろう?」

一体、この人は何を考えているのだろう?レイトン先生を急に呼び出したと思
ったら、デタラメとも思える宝の地図を見せ、挙げ句の果てに謎の島にご招待
というわけだ。僕だったら絶対にそんな誘いは受けないが、レイトン先生の顔
はどことなく嬉しそうだった。

「もちろん、お弟子君も一緒に行こう」

デヴィッドさんは僕の方を見た。眼鏡越しだが、目があうと何故か気を許して
しまいそうになる程、純粋で真っ直ぐな目だ。

「ルーク、親友の頼みは断れないさ。英国紳士としてはね」

レイトン先生は帽子のつばを抑えて言った。その目はデヴィッドさんと似通っ
た、好奇心の色に溢れていた。

「それにルーク、もしかしたら君もこの島に興味があるはずじゃないかい?」
「え?」

僕には、先生の言っている意味が分からなかった。

2011-03-12 15:42:02


U

「この島は、色んな伝説の発祥の地になっているんだ」
「伝説・・・ですか」

ふと気が付くと、いつの間にか夜の2時を過ぎていた。時間が分かると途端に
眠気が強くなり、僕は耐えられなくなって埃まみれのソファに横になった。

寝た時間が遅かったせいか、起きたのは昼の11時を過ぎていた。僕が寝てし
まった後、レイトン先生とデヴィッドさんがベッドに寝かせてくれたらしく、
僕は寝室に、2人はリビングのソファで寝ていた。

目が覚めると、買ってきたサンドウィッチで遅めの朝食を済ませ、ポワール島
へ行くためのフェリーのチケットを買いにロンドンへ戻ることにした。車の中
でデヴィッドさんは、僕にポワール島について話してくれた。

「デヴィッドさん、そのポワール島って一体どんな島なんですか?」
「そうだな・・・大昔からポワール族という民族が暮らしていて、歴史学上で
も結構重要な島の1つだね。昨日レイトンが言ったように、伝説の発祥地とし
ても有名だ」

「ルーク、この間君が持って行った本にも、その伝説が載っているはずだよ」
「本当ですか?例えば・・・どんな?」
「『創造の杖』さ」

2011-03-17 14:06:48


U

〜一章 ポワール島〜

ロンドンからフェリーに乗ってドーヴァー海峡を南に下る。同じフェリーに乗
っていた僕と同じくらいの子供達は、船が揺れる度にはしゃいでいたが、僕は
ずっと波の立つ海面を眺めていた。

『創造の杖』の伝説の発祥の地で、レイトン先生のような考古学者達が一度は
訪れてみたいと思う島・・・。そんなナゾのあふれる場所に行けるなんて、僕
はラッキーだ。

しばらく船に揺られていると、心なしか頭が痛くなってきた気がする。さっき
デヴィッドさんが船員の人に船内へ連れて行かれたが、僕と同じ理由なのだろ
うか。いつの間にかレイトン先生が僕の隣に来て、心配そうに尋ねた。

「ルーク、顔色がよくないが大丈夫かい?」
「あ・・・先生。なんだか頭がクラクラして、足下がフワフワします・・・」
「船酔いかい?船内に戻って休んでた方がいいと思うが・・・」

すると、同じ船に乗っていた他の子供達も、次々と船内に入っていった。どう
も様子がおかしい。

「一体どうしたんですか?ただならぬ様子ですが」

レイトン先生が船員に尋ねると、船員さんは笑って答えた。

「気にすることはないですよ。あの島に向かう人々は大抵こうなるんですよ」

2011-03-23 17:23:16


U

「そうなんですか?」
「それはまた何故?」
「さぁ、伝説の島の怪奇現象じゃないですか」

レイトン先生は真面目に聞いているのに、適当にあしらわないでほしい。と注
意したいところだが、頭が痛くて上手く口が回らない。気分も悪くなってきた
し、このままではレイトン先生の前で英国少年らしからぬ行動をとってしまう
ことになる。

「先生、僕ちょっと失礼します・・・」
「大丈夫かい、ルーク」

船員の人は頭痛に慣れているようだが、レイトン先生はそんな素振りは見せな
い。

「僕は大丈夫です、先生は大丈夫ですか?」
「確かに頭が痛いね・・・」

レイトン先生の顔色は全くいつもと変わらないのに、本当なのだろうか?僕を
気遣ってくれてるのか、我慢してるのかな?

離島とはいえ、フェリーであっと言う間に着いてしまった。島に着く頃には全
員頭痛も治まった。

2011-03-24 15:47:22


U

「一体何だったんだろうなレイトン、君は大丈夫そうだったが」

デヴィッドさんはまだフラフラしている。どうやら、頭痛と船酔いの両方に襲
われたらしい。

「さあね、でもこういう現象には必ず理由があるはずだよ。時間があれば調べ
てみようか」

レイトン先生はそう言いながら、僕とデヴィッドさんに白いリストバンドを渡
した。

「これは?」
「虫除けのリストバンドさ。ポワールは蚊が多いからね。何か予防策を打たな
いと、体中がかゆくなってしまうよ」

そう言って渡されたリストバンドからは、オレンジの香りがした。このいい匂
いを蚊は嫌うらしい。

港からでも見える大きな尖塔は、ポワール島の調査をしている政府の駐屯所の
ようだ。やっぱり偉い人は古い物が好きのようだ。

2011-03-25 17:32:59


skype

はじめまして!同掲示板で小説を書かせていただいているskypeと申します!

創造の杖...なんだか「ストーリーテラー」みたいですね(w

パクリでないことと、この小説が長続きすることを心からお祈りいたします。(w

2011-03-25 19:40:56


U

港から街中まで道が続いているが、至る所に同じ格好をした人達が立っていて
、何だか仰々しい。

「先生、なんか・・・見張られてるみたいですね」
「どうやら彼らはこの島の警察のようだね」
「こんなに警官を動員するなんて・・・何か事件でもあったのかな?」

デヴィッドさんはどこか落ち着かない様子だ。ただでさえ怪しい見た目なのに
、キョロキョロしたら余計に怪しくなってしまう。

街中にあるホテルにチェックインすると、そのホテルを拠点にすることに決め
た。レイトン先生は、デヴィッドさんの宝の地図を眺めて考え事をしている。

「レイトン、ちょっとその辺りを見てきていいかい?」

まったくちゃっかりした人だ。フェリーやホテルのお金はレイトン先生に出さ
せておいて、自分は観光するのか。

「おっと、そんなに怖い顔で睨まないでくれよルーク君。君も一緒に来るかい
?ジュースくらいならおごってあげよう」
「むっ、僕はそんなに子供じゃありません!」

しかし考え事をしているレイトン先生の邪魔をするわけにもいかない。なので
デヴィッドさんの見張り番として、一緒に島内を調査することにした。

2011-03-28 16:53:45


U

ホテルの周りは比較的発展しているようだが、その先は森が広がっている。ど
うやら島全体でみれば、街の部分の方が少ないようだ。デヴィッドさんとレイ
トン先生が話していた遺跡は、島の西側にある。

「デヴィッドさん、あっちの遺跡の方に行ってみましょう!」
「おいおいルーク君、そんなに走らないでくれよ」

僕が走っていく後ろを、デヴィッドさんは肩で息をしながら追いかけてくる。
普段部屋に籠もってばかりだから体力ガないらしいのだが、ここまでとは思わ
なかった。

遺跡公園には、遺跡の案内板が乱立していて、かえって分かりづらい。そこか
しこに大きな穴が空いていて、今も新しい遺跡を掘り返している途中だ。

「すごいですねデヴィッドさん!こんなに沢山の遺跡、ロンドンじゃ絶対に見
られませんね!」

僕は興奮していた。遺跡の価値が分かるわけではないが、何か神秘的な雰囲気
は感じていたからだろうか。さっきまでバテバテだったデヴィッドさんも、す
っかり元気になって遺跡を眺めている。

「見てご覧ルーク君、この家の床は高くなっているだろう?位置はだいたいこ
の集落の真ん中だ。多分これは集落の首長が暮らしていた家なのだろうね」

2011-03-29 16:02:45


U

確かに、一際目立つ背の高い家がある。他の家が木や泥で作られているのに対
し、この家だけは人の手が加えられた石で造られている。

「でもデヴィッドさん、ここにはやぐらって書いてありますよ?」

僕は案内板を指さして言った。しかしデヴィッドさんは少し笑って答えた。

「確かにやぐらには十分な高さだね。しかしそれにしては床の面積が広いし、
第一やぐらのように高い物をわざわざ石で造る必要はない。むしろ木の方が簡
単に造れる。でも石で造ってあると言うことは、それぐらい集落内で力の強い
人の家だったということじゃないかな」

なるほど、と僕は手を叩いた。その後もデヴィッドさんはそれぞれの遺跡の、
案内板とは違う意見を僕に聞かせてくれた。やっぱりレイトン先生の考古学仲
間とあって、こういう時にはいつもより凛々しく見える。

全部の遺跡を見て回ったがまだ時間があまり、ベンチに座ってデヴィッドさん
と『創造の杖』の話をした。

「この間先生の部屋で見つけた本に書いてあった『創造の杖』なんですけど、
この島がその発祥の地なんですよね?」
「そうさ、僕も君ぐらいの時にその話に興味を持ったものさ。全てを生み出せ
る杖なんて、夢があるじゃないか」
「でもそんなのあるわけないです。そんな杖があったら、とっくに大変な事に
なってます」
「そうかな?伝説だと、杖は持ち主を選ぶそうだ。悪用する者は杖を使えない
ようになってるんじゃないか?」

2011-03-30 14:21:51


U

デヴィッドさんも『創造の杖』に興味があったのか。それが本当なら確かに夢
があるが、そんな物は存在し得ない。0から何かを生み出すなんて、物理的に
あり得るはずがないのだ。

つい話し込んでしまい、気が付いた頃には周りは真っ暗だった。

「おや、もう日が沈んでしまっていたか。気が付かなかった」
「すいません、僕がついムキになっちゃって・・・」
「謝る事はないよ。ムキになるということは、自分の言いたいことを伝えよう
と頑張ってるという事だからね。どっちに行けばいいのかな?」

暗闇は嫌いだ。どこに向かっているのか分からない不安と、何があるのか分か
らない恐怖に同時に襲われる。デヴィッドさんの先導でゆっくり進んでいくと
、ちょっと広い場所に出た。弱々しい街灯に照らされて、20本ほどの細長い
物が闇に浮かび上がっている。どことなく不気味な空気を醸している。

「ここ・・・正しい道なんでしょうか?」
「この棒はこの島独自の墓標だね。どうやら共同墓地のようだ」
「えぇ!!?」

夜に見知らぬ島の共同墓地に入ってしまった。最悪だ。隣がレイトン先生なら
もう少し勇気が出たろうが、ボサボサの白髪と丸眼鏡の考古学者では何の頼り
にもならない。

「デ、デヴィッドさん!すぐ戻りましょう!」
「ハハハ、ルーク君はレイトンの助手なんだろう?考古学者の助手なら墓地ぐ
らい堂々と歩けなくちゃ」
「僕の専門はナゾです!」

2011-03-31 13:00:50


U

流石に考古学者なだけあって、こういう時には度胸が据わってる。しかし、僕
は怖くて、今すぐここから走り帰りたくてたまらなかった。とはいえ、1人で
いるよりもデヴィッドさんといた方がまだ怖さが紛れる。それを知ってか、デ
ヴィッドさんは少しずつ前に歩いては意地悪く僕を見る。

「ご覧ルーク君、あそこに門がある。あの先が気にはならないかい?」

デヴィッドさんの目線の先には、蔓が絡まったいかにも古そうな鉄の門があっ
た。その先は闇に包まれた森に続く道が延びている。昼間なら探検してみたい
が、夜中には絶対に近付きたくない場所だ。

「デヴィッドさん・・・もう帰りましょうよぉ」

僕が半泣きで頼むと、さすがにデヴィッドさんは諦めた。

「ごめんごめん、じゃあ明日の昼間にでもまたここに来ようか」

そう言ってデヴィッドさんがもう一歩進むと突然、墓地中に不気味な音が響き
渡った。それは、おぞましい怪物の笑い声にも、苦しむ人々の呻き声にも聞こ
え、とにかく耳を塞ぎたくなるような音だった。驚いた僕とデヴィッドさんが
辺りを見ると、そこには目を疑う光景が広がっていた。

2011-04-01 12:08:57


U

墓標の周りの土が盛り上がって、中から細長い何かがゆっくりと現れる・・・
ありえない。僕は頭の中で何回も繰り返したが、現実は容赦なくその努力を踏
みにじる。

「あ・・・あぁ・・・」
「これは・・・!」

ゾンビだ!!それが頭に浮かんだ次の瞬間、僕は1人で墓地を走っていた。後
ろでデヴィッドさんが呼ぶ声が聞こえたが、足が勝手に前に進む。

僕はとにかく走った。何も考えず、ただひたすらに墓地を離れたかった。走り
疲れて転んだとき、ようやく自分が泣いていることに気付いた。後ろからデヴ
ィッドさんが追いついて、僕を起こしてくれた。

「ルーク君!大丈夫か!?」
「うぅ・・・デヴィッドさん・・・」

僕はデヴィッドさんの胸で思いっきり泣いた。墓地から逃げられた安心感から
、自然に涙がわき上がってきた。そこを通りかかった人が、泣きわめく僕とそ
れを胸に抱えるデヴィッドさんを照らし出した。

「君達、そこで何をしている!」
「えっ?」

2011-04-04 14:49:09


U

昼間も街中に大勢いた警官だ。懐中電灯を持って公園内をパトロールしている
ようだ。その後ろから、シルクハットを被った男の人が顔を覗かせた。

「先生!」

僕は思わずレイトン先生に飛びついた。どうやら僕達の帰りが遅くて、警官さ
ん達と一緒に探していたようだ。レイトン先生は警官さんにお辞儀すると、僕
とデヴィッドさんを連れてホテルに帰った。ホテルに着いた頃には僕も落ち着
き、お腹が強く食べ物を要求してきた。

部屋に戻り、疲れた体を気遣ってルームサービスを取った。この島の伝統料理
が振る舞われたが、肉や魚ばかりでイマイチ物足りない。

「レイトン、今日は済まなかったね。本当はもっと早く帰るつもりだったんだ
が・・・」
「いやいいさ。私は君のそういう所が好きだからね、デヴィッド」
「そうか?照れるじゃないか。それよりもレイトン、君の弟子はとても優秀だ
ね。うらやましいよ」

僕はお腹が一杯になると、たちまち眠くなってベッドに沈み込んだ。このまま
ぐっすり眠って嫌なことは全部忘れてしまいたい。そう祈りながらゆっくりと
目を閉じた。

2011-04-05 14:17:42


U

〜二章 ゴードン=オルセイン〜

島に来て二日目の朝、僕はあまり気分が良くなかった。昨日の恐怖もあったが
、つい寝る前に着替えるのを忘れてしまっていた。朝改めてシャワーを浴び、
きちんと服を着替えた。

朝食を取っている間、レイトン先生に昨日の事件を伝えた。

「先生、言い忘れてたんですけど、昨日大変な事があったんですよ!」
「どうしたんだいルーク?」
「昨日デヴィッドさんと公園の奥の共同墓地に行ったんですけど、そこに・・
・その・・・」

言ってる途中で、自分で馬鹿馬鹿しくなってしまった。あの時は恐怖で気が動
転していたし、暗かったから見間違いかもしれない。ゾンビなんて物、ありえ
るはずがないのだ。しかしレイトン先生は、僕に優しく声をかけてくれた。

「心配しなくていいよルーク。私が君の言うことを疑うと思うかい?」

それを聞いて僕は安心した。レイトン先生が僕を笑うわけがない。

「ゾ、ゾンビですよ!ゾンビが現れたんですよ!」
「ゾンビ?生ける屍か」

レイトン先生もさすがに驚いたようだ。誰だって、まさかこの場でゾンビが話
題に上がるとは思わないだろう。丁度シャワーを浴びてきたデヴィッドさんも
話に加わった。

2011-04-06 13:38:51


U

「そうだ、昨日の夜確かにゾンビが出たんだ!この目で見た!」
「落ち着いてくれデヴィッド、ゆっくり聞こうじゃないか」

レイトン先生は持参した茶葉が入ったビンを僕に渡した。僕はすぐにお湯を沸
かして、3人分の紅茶を淹れた。コップ一杯の紅茶を飲むと、デヴィッドさん
も落ち着いた。

「昨日遺跡公園の奥にある共同墓地に行ったんだが、突然おかしな音がしたと
思ったら、墓標の下からゾンビが現れたんだ」
「そうなんですよ。ゾンビが出る少し前に大きな音がしたんです!」
「調べてはみなかったのかい?」
「僕はそう思ったんだが、ルーク君が走り出してしまってね」

僕は恥ずかしくなった。あの時怖がらずに調べておけばよかったのに。レイト
ン先生は何か考えていたようだったが、何かを思い出したように部屋中を何か
を探し始めた。どうやらいつもの散らかし癖がここでも災いしたようだ。そし
てカバンの中から、デヴィッドさんの板を持ち出してきた。

「どうしたんですか先生?」
「それは・・・僕が君に預けた板じゃないか」
「昨日、ホテルのフロントでこの島の地図を貰ってきたんだ。この板には島の
地形が記されているが、建物や街の事は書かれていないからね。板と島の地図
を照らし合わせてみよう」

地図と板を横に並べると、確かに同じ形の島が描かれている。そして、板に書
かれた宝らしき物が眠っている大きな窪地のある場所は・・・

2011-04-07 16:08:05


U

「ほぅ!」
「あぁ!これは・・・」
「この窪地は今森になっていて細かな場所の特定はできないが、この窪地に通
ずる道はただ一つ」
「共同墓地だ!!」

僕とデヴィッドさんは同時に言った。これは何か怪しい。ゾンビが現れた墓地
が、宝が眠る場所への唯一の道なんて、絶対に偶然じゃない。僕の中で、もし
かしたらこの板は本当に宝の地図で、ゾンビはそれを守る番人ではないかとい
う推測が生まれた。

「先生、どういうことなんでしょう?」
「どうやらこの板に隠されたナゾは、私達が思っていたよりも大きい物のよう
だ」

レイトン先生とデヴィッドさんは、予想外のナゾを目の前にすごく嬉しそうだ
。正直僕もとっても嬉しいが、嫌な予感もしていた。

「レイトン、絶対にこのナゾを解明しようじゃないか!」
「えぇ!デヴィッドさん、本気ですか?」
「ルーク、これほど大きなナゾを目の前に見過ごすのはよくないよ。英国紳士
としてはね」
「うぅん・・・そうでしょうか?」

とはいっても僕はレイトン先生の弟子だ。それにこんな右も左も分からない島
で、1人では行動できない。仕方なく先生達の調査についていくことにした。

2011-04-08 15:14:27


U

遺跡というのは、時間帯で見せる表情が変わる物なのかと思った。昨日の夜中
は恐怖心も手伝って不気味な印象を受けたが、昼間に見ればこれほど興味深い
物は無いほど面白そうな形をしている。

昨日と同じようにデヴィッドさんの先導で共同墓地近くまで来ると、僕は昨夜
の恐怖心が再び湧き上がってきた。それほどあの衝撃は大きかったのだ。

昼間の共同墓地は、昨日の怪奇現象とは無縁のように静まりかえっていた。墓
地の土は何事もなかったかのように平らになっていて、やはりあれは見間違い
だったのではないかと思ってしまう。

「ゾンビ・・・出てきませんよね・・・?」
「なるほど・・・確かに夜中だったら怖い場所だね」

レイトン先生は僕を気遣って意見を合わせてくれた。地図に書かれた窪地を目
指して墓場を突き抜けていくと、昨日と同じく鉄製の古い門に行き着いた。た
だ、2人の警官さんが門の前で仁王立ちしている所が違ってる。先生と一緒に
僕を捜してくれた警官さんとは違うようだ。

「あれ?昨日の夜は警官なんかいなかったはずだが・・・」
「何かあったんでしょうか?」
「話を聞いてみようか」

レイトン先生が帽子の位置を直して近付くと、2人の警官は僕達をにらみつけ
た。何があったかは分からないが、ここから先は簡単には進めないようだ。

2011-04-11 16:42:52


U

「すいません。私達はこの先に進みたいのですが、通してくれませんか?」
「一般人はここから先への立ち入りを禁じられている。速やかに立ち去りなさ
い」

警官は礼儀正しく尋ねるレイトン先生に、冷たく言い放った。そんな言い方を
しなくてもいいのに、と言おうと思ったが、デヴィッドさんに制された。

「どうしてもですか?」
「我々この島の警察組織は、島の行政を担当しているゴードン=オルセイン氏
の指示の基に行動しています。ランバルド氏の許可があれば通ることができま
す」
「オルセイン氏・・・?その方はどこに?」
「さぁ、夕方になれば役所の方にいられると思いますが、昼間は島内を歩き回
っておりますので」
「そんな無責任な・・・」

僕はつい口が滑ってしまった。警官ににらまれてしまったが、デヴィッドさん
が助けてくれた。レイトン先生は、先に進めないと考えて潔く撤退した。

「レイトン、これじゃナゾが解けないね」
「フフフ、ここで諦めるようでは英国紳士の名折れだよ。オルセイン氏の許可
があればあの先へ行けるそうじゃないか」
「オルセインさんの許可を貰うんですね!でも・・・どうやって探せばいいん
でしょう?」
「とりあえず役所に行ってみようか」

2011-04-13 16:50:57


かならず掲示板ルールをお読みください。

ルール違反な書き込みを行った者は、アクセス禁止になり、サイトを見ることが出来なくなります。



■■■禁止事項■■■
・チャット的な使い方(即レスを繰り返す、○時に来ます、これからご飯なので返信できません、のような)
・レイトン教授シリーズと無関係な小説の書き込み
・性別、年齢、学年、誕生日、居住地域、学校行事、学級閉鎖などの書き込み
・「裏」という二重人格を表現した書き込み
・ふさわしくない内容の小説(残虐行為、同性愛など)
・同一人物の小説複数進行
・小説の真似、盗作
・なりきり小説でのキャラ崩壊
・書き込み者を限定するスレッドの作成
・スレッドの宣伝書き込み
・個人HPの宣伝書き込み
・ふさわしくない書き込み


なまえ※必須
内容※必須