レイトン教授の攻略情報

ヒツジ

【第一章】
☆星を珍しがる少年☆

　　　　†1†
午前零時。彼は“あれ”を見るために公園の草むらに身を潜めていた。流石にこの時間にもなると眠気に襲われる。しかしこんな謎を前にして引き下がるわけにもいかない。
今朝話していた事件に関係があるはずなのだからと彼――ルーク・トライトンは、自分に言い聞かせた。

「失踪事件……か」

2011-01-21 20:42:58

嚔ノ介

初めましてっ！
ヒツジさん、天才じゃないですか！？
だって、小説上手すぎですよ！

続きが楽しみです！更新頑張って下さいっ！！

2011-01-21 22:04:41

ヒツジ

†嚔ノ介さんへ†
な…なんですって？
て、てて天才ですと？
うわぁぁあぁあっ!!!ありがとうございます!!!は、初めて言っていただけました(〒o〒)ノ
あの……タメ口でどうぞですますでして………
↑(焦りすぎてっ)

こっ
更新します(+・`ω・)ゞ



午後2:57。
もうすぐ会議が終わり、教授が戻ってくる時間だ。
教授――エルシャール・レイトンは、考古学者にしてナゾトキの天才である。(自称)一番弟子と名乗っているのは、青帽子のルーク。今、ロンドンで彼らを知らない者はいないだろう。
そんなある日の午後。ルークは会議から帰ってくる教授の為、美味しい紅茶を作ろうといつものように張り切っていた。

「えーと、これとこれを組み合わせれば……」

紅茶の入れ方に関してはとてつもなく詳しいルークは、教授の健康を思って疲労の取れる紅茶を作っていた。

「よしっこれなら!!」

どうやら紅茶は完成したらしい。一息つくと、なんとなくルークはテーブルの上にあったロンドンタイムズを広げた。

2011-01-22 01:22:14

ヒツジ

続き↓


『《失踪者続出!?》
二、三日の間に25才未満の少年少女、青年が行方知らずになっている。
失踪の理由はまだ調査中と、スコットランドヤードのチェルミー警部は語った。しかし、これは一時的な集団家出ではないかと警察は推測しているようだ。少年たちの保護者は、夜も眠れない日が続いているとのこと。
早く若者たちが見つかることを、我々記者たちも心から祈っている……』


いつもならば、教授の名前がロンドンタイムズの一面を飾っているのだが、今回は違った。
失踪事件……。かなり歳が離れているのに集団家出なはずがない。警察はどこを見て判断しているのだと小さくため息をついた。
しかし、この事件に関しては、実はルークには心当たりがある。
昨日の夜、公園付近で
“綺麗な少年と10才前後と思われる子供”が、目の前から消えたのだ！
このことを教授にも伝えようとルークは教授の帰ってくるのを待った。
――
遅い……。会議が長引いているのだろうか？
はたまた今日はもう会えないか……。
せっかく休みをとって久々にロンドンへ遊びに来たのに。
まぁしかたがないと諦める。

「そうだ!!今日も公園に行けば会えるかもしれないっ!!!」

危険危険、先生を待て。と、ルークの中で警報が鳴ったが英国少年としてこの謎はを解明したいところ。 ルークは外に出る用意と、いつでも紅茶が飲める用意をして研究室を出た。



『……懲役1年と5ヶ月という優しすぎる刑を終えた、クラウス・アルバトロも行方不明に!!』

2011-01-22 02:38:21

ヒツジ

連レスすみませんorz
ひとつ下手すぐるイラストを………。

2011-01-22 02:56:16

ラしマ

初めましてー★全然うまいですよーー！続きが気になる、展開です…(笑)
タメ＆呼び捨て0kですので、よろしくお願いします☆
更新、楽しみにしてますよーー(●＾w＾●)

2011-01-22 09:31:05

ヒツジ

†ラしマへ†
はじめまして!!
ありがとう(TΔT)
続きが気になる展開だなんて……。
ル「ヒツジすぐ調子に乗りますからね…」
ヒ「う、うるさいっ!!」
私もタメ&呼び捨てOKだよ(*>ω<)♪

でゎ更新☆




午前零時すぎ。
なかなか“あれ＝少年”は現れない。
自分が見たのは幻だったのか？幻覚だったのか？
いやいや、そんなはずはない。確かに自分は見た。
では、今夜は現れないのか……？
なんだか待っているのが馬鹿らしく思えてくる。
先程までの執着心が嘘みたいだとルークは帽子を押さえた。

「……帰ろう」

また後日、教授に改めて話をしよう。
ルークはズボンの草やら土やらを叩くと立ち上がり帰ろうと後ろを向いた。

「わぁっ!?」

驚いたと同時に尻餅をついてしまった。
理由は簡単である。
そこには、ルークが待ちに待っていたあの少年がニッコリとこちらを向いて笑っていたのだ!!

「こんばんは、少年」
「あ……えっ…と」

突然の事にルークは対応しきれない。
英国少年としては、冷静に物事を考えたいものなのだが………

「君は選ばれた」
「へっ？」

よく聞き取れなかったが“選ばれた”とは聞こえた。
緊急事態!!またもや警報が鳴る。やはり、教授に話してからの方がよかったと後悔した。

「一緒にきたまえ、ルーク・トライトン」
「なんで僕の名前を……」

言い終わる前に彼は飛び掛かってきた。
ルークは思わず目をつぶり悲鳴をあげてしまう。

「うわぁぁあぁあっ!!!」
………おかしい。
彼がぶつかってこない。
恐る恐る目を開くと、そこには見慣れたシルクハットの英国紳士が立ってくれていた。

「先生っ!!!」
「いなくなってしまったと思っていたら、こんなことに巻き込まれていたんだねルーク」

ルークは不安と恐怖が一気に吹き飛んだ為、目元がゆるんでしまった。

「おや、人前で泣くものではないよ？英国紳士としてはね」

教授に言われたルークはその頼もしさにすぐ泣き止んだ。

「でも、どうして分かったんです？僕がここにいるって」
「ははっ場所までは特定出来なかったさ。ただ、テーブルの上には、失踪事件に関する見出しのページが開かれていた。私は閉じたままの状態で部屋を出たはずなのにね。そして、先程までいたと推測されるまだ暖かい紅茶。それらを組み合わせると、君は事件に何か関わりのある事を知っていて、それの為に私の部屋を出たんだ。」

2011-01-22 11:44:29

ラしマ

なんでルークが選ばれたんだーーーーー！少年っ、ルークを変な目にあわせるんじゃないぞーーー
なんか男言葉に」なっちゃった…(汗)
またコメやっちゃって、ごめんねーー
更新頑張ってーー☆

2011-01-22 12:37:09

嚔ノ介

じゃあタメで＾＾
自分のこともタメ＆呼び捨てで♪


クラウスまで行方不明に！？
誰だっ！犯人は!!(←黙れ)

ホントに天才だって！
お世辞とかじゃなくて、素直に天才だと思うよ！
更新ガンバレ！

2011-01-22 13:33:50

ヒツジ

†ラしマへ†
コメしたっていいんだよ？じゃんじゃんしていいんだよ？
………ごめん(。-人-。)
調子のった☆
ル「土下座で謝れ」
ヒ「な……んですと？」
↑スライディング土下座wルークはどうしよっかな～←(満面の笑みww)


†嚔ノ介へ†
ふ、ふぇ？
またもや天才って言ってもらえた……だと？
↑言われなれてないww
ル「まぁヒツジは正真正銘の馬鹿ですからね」
ヒ「おまっ………」
クラウスの件は…………
↑(めちゃくちゃ怪しい顔)

ちょこっと更新っ↓


教授はすべて分かっているようだった。この推理力をもって………
ルークが教授の事を見つめていると、教授はいたずらっぽく

「君の悲鳴はよく聞こえたよ」
「へ……えぇっ!?」
「おかげでこうして君を守ることが出来た」

顔が赤くなっていくのが
分かる。先生にあの情けない悲鳴を聞かれてしまうとはとルークはうなだれた。

「……さてルーク、ここにいる少年は一体誰なんだい？」
「昨日、この公園で人が消えてしまうところを、偶然見てしまったんです。その時、一緒に消えたはずの人物がそこにいる少年なんです」

2011-01-22 14:30:43

ヒツジ

「消えた少年……だって？」
「はい」

教授が少年の方を向く。

「確かに今の話を聞くと、事件に関係のありそうな人物のようだね」

ルークも彼に視線を向ける。しかし、今まで敵意むきだしだったはずの彼の目つきは、いつの間にか穏やかになっていた。
ただそこに弱々しい少年が立っているだけ。

「さっきまでの彼とは何か違う気がする」
「……エルシャール・レイトン教授か。マぁ、ここに来ルことハ予想済みだッタが……ぐっ!!」

急に少年は頭を抱え、苦しみ始めた。

「ヤ、奴が………ヤメろっ!!!出てクるンジゃナいっ!!」
「なっ…君!?大丈夫!?」

不思議な言葉を連発しながら、彼は地面に膝をつき叫んだ。

「任務失敗,任務失敗。コレヨリNo,751ノ記憶ノ修復作業ヲ開始スル」

なんのことやらさっぱりの言葉を発すると、彼はバタリと倒れてしまった。

2011-01-22 21:22:26

ヒツジ

†2†


日差しの強い朝。
ルークは、自分のベットからゆっくりと体を起こすと大きなあくびをし、目をこすった。
ベットから降りようとするが寝ぼけていた為、思いきり頭から落ちる。
幸いなんともなかったが頭から落ちるのはかなり痛い。
ズキズキする頭を抱えながら、ルークは身仕度をしてリビングへと降りていった。

「おはよう母さん」
「あら、今日は早いのね。昨日クラークからこってりしぼられてたものね」

母――ブレンダがくすっと笑った。
流石に子供が夜中に出掛けているのがばれると、ものすごく怒られる。
これについてルークは何も言わなかったが、危険な目にあったのなら尚更だ。
昨日はなんとか教授がフォローをいれてくれた為、家に帰るといった案は通らなかった。
ルークはふぅとため息をついた。父――クラークは、朝早くから出掛けいるので今はいない。
ルークはテーブルの上にあった朝食を食べると、すぐさまドアの方へ駆けていった。

「行ってきます!!」
「はいはい、いってらっしゃい」
「今日は先生と出掛けるから遅くなると思うから～!!」

ルークはそう言うと大学へ急いで向かった。

2011-01-23 12:29:29

三珠真夜

はじめまして。
すごく面白いですね。
更新がんばって下さい。

2011-01-23 13:18:53

ヒツジ

昨日の少年は結局目覚めなかった。そのため、教授が少年を預かっている。
たびたび“ウ゛ィ…ルカ…”と呟いているようなのだが。ウ゛ィルカとは一体何なのか、彼は何者なのか。謎は深まるばかりである。
熱心に考えながら早足で歩いていく間に大学へ着いてしまった。
大学の中は落ち着いた雰囲気をかもしだしていた。さらに中へと入っていくとシルクハットのマークがついたドアがある。そう、教授の研究室だ。
ドアの前に立つとどこからか強い殺気を感じたが、周りには誰もいなかった。
安心したルークはドアをノックし、部屋に入った。

「先生いらっしゃいます……か!?」

ヒュンッ

ルークの頬に何かがかすった。恐る恐る右を振り向くと、ドアにナイフが突き刺さっていた。

「な………あっ!!?」

次に部屋の方を見る。そこには必死に暴れている少年を押さえている教授の姿があった。

「ルークっ!!」
「ルーク大丈夫っ!?」

奥の方からぴょこんとポニーテールをした少女――アロマが心配そうにルークを見ていた。

2011-01-24 02:28:55

ヒツジ

†三珠真夜さんへ†
コメ返しですorz
そ、そんな……面白いだなんて………。
ああ、ありがとうございますっ!!
タメ口&呼び捨てOKですよ。゜+.*(+・`ω・)ゞ

2011-01-24 02:39:24

ヒツジ

お久しぶりです(泣;)
まぁ誰も待ってなんかないよって感じかとも思いますが……d(-ω・)グッ

なんか物語が変かも知れませんが、更新っ!!!

2011-02-08 16:28:07

ヒツジ

一体何が起きたのか、ルークはすぐに理解が出来なかった。頬に赤い液体が流れると、ルークは少し遅れて痛いというのが分かった。

「ーーッ!?」
「ルークっ!!頬を怪我しているわっ!!!」
「だ、だだ大丈夫ですよ。こ、これくらい英国少年としては……」

ルークはそう言いながらも、明らかに大丈夫ではないというくらいに肩を震わせていた。
にしてもだ。教授の部屋がいつもにまして散らかってしまっている。
今のいままで書いていたと思われる論文はばらまかれ、アロマが入れたというのがはっきり分かる紫と緑が混ざったような色をした紅茶はひっくり返っていたのだから。

「アロマさん、これは一体……？」

2011-02-08 16:43:55

ヒツジ

少年は物凄い形相をして教授と格闘を続けている。ルークはアロマに頬の怪我を手当てしてもらいながら問いた。すると、落ち込んでいるような顔をしていたアロマが、何があったのか話しはじめた。

「ちょうど10分くらい前なんだけれど」


―――

今日の朝。
ピクリとも動かない少年を、アロマは丁寧に看病していた。
時々、何かを呟く少年の顔はどこか悲しげな表情をしている。少年の呟きはとても小さな声だった為、聞き取れたのはこれくらいだった。

「ウ゛ィ……ルカご…めん……。」

ウ゛ィルカさんとは誰なのかしらとアロマはふと疑問に思う。男性の方？お友達なの？喧嘩してしまったのかしら？いろいろ頭にうかんでくる。その時、

「ウ゛ィルカッ!!!」
「きゃっ!?」

少年が勢いよく起き上がった。しかしその顔は絶望と恐怖に染まっていた。

「あぁ、僕は失敗してしまったんだ……。くそぉっ!!!」
「きゃっ……暴れないで下さいっ!!!」
「うわあぁぁあぁああぁああぁぁぁあぁっ!!!!!」
叫びながら机やらソファーやらをひっくり返し始めた。それと同時に、レイトン教授が部屋に戻ってくる。教授はその様子を目撃すると、素早く少年を取り押さえた。

「君っ!!落ち着きなさい!!!!」
「うるさいっ!!僕の事はほっといてください!!!」「アロマ!!君は奥の方で隠れていてくれっ!!!」

言われずともとアロマは後ろの方へ身を引いた。格闘が続く……。すると少年は床に落ちていたナイフを拾い、ドアの方へと投げ付けた………

――――


「そしたらルークが突然部屋に入ってくるんですもの。びっくりしたわ」

2011-02-09 00:21:22

ヒツジ

あの時の殺気は少年だったのかとルークは確信した。しかしながらナイフを投げるのはいかがなものかとルークは思う。
そんなとき、ようやく取っ組み合いが終わったようだった。教授が息切れしているのに対し、少年はまったく疲れている様子が見て取れない。恐ろしく、否、不思議にも優しげな顔立ちの少年……
彼は何者なのか

「はぁはあ、少しは落ち着いたかい？」
「………はい、すみません」

先程まで暴れていたのが嘘のように礼儀の正しい少年がそこにいた。
まったく、すみませんですんだら警察はいらないんだよとルークは心の中で呟く。

「……ですが、僕はそれで済むような世の中を望んでいます」
「うっ…そういわれてしまうと………？」

ルークは鳩が豆鉄砲をくらったような顔をした。
頭の中で「？」が飛び交う。

「え……えぇっ!?」
「ルーク？」
「ど、なん……どぅえ!?」

どうして僕の考えている事がわかったの!?
そう聞きたかったルークだったがうまく舌がまわらなかった。
少年は不思議な顔をする。

「……逆に問うことになって申し訳ないのですが、貴方は分からないのですか？」
「わ、分からないよ!!」
「……君達は一体何の話をしているんだい？」

今度は教授が不思議な顔をする。アロマはコクコクと頭を縦に振った。
ルークは教授とアロマの方を向くと

「か、彼が今僕の考えていた事に対して答えを返してきたんです!!」
「……変ですか？」
「…そうだね。私たちにしてみればかなり不思議な現象になるね」

少年はキョトンとした顔で答えた。

「そりゃあ、お二方にしてみれば不思議な現象でしょうが、そこのルーク・トライトン君にしてみればそうでもないと聞いていたんですけれど……」

2011-02-09 20:12:54

嚔ノ介

人の考えていることがわかるなんて、凄いです！うらやましいですね！
その少年の正体が気になる←

2011-02-09 21:14:35