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記憶の砂時計

みかん

お久しぶりです、みかんです。
……生きてます(笑)
来れなくてごめんなさい;

ではでは! 第7弾となるこの小説、今度こそ初のオリジナル小説です!
合作でもないです。(笑)

もちろんオリキャラ含みます。多分前作よりは少ないと思いますが。

では、長々とすみませんでした。
「記憶の砂時計」
スタートです!

2010-12-12 18:57:38


凜さんの闇深すぎる…。

ネージュよりも深いかも(汗)

って、ルゥゥゥクッ!
ヤバイでしょっ! 誰か時間止めて~!

どうなっちゃうんだろう\((―□―))/

2012-08-26 22:00:13


のなりい

久しぶりです

・・・って、うぇいっっ?!
ルーク!!!いやぁぁぁぁっっっ!!!

だれか止めて~~(≧△≦;)

2012-10-07 00:24:01


みかん

レイトン教授vs逆転裁判、発売されましたね! 買ってませんが←
いまいち逆裁のしくみが分からず、手が出ない者です…



ルークはどうなってしまうのか!? 続きはWEBで((
ここがWEBだとかそういう突っ込みは右から左へ流して下さい。

のなりい
大丈夫、殺されはしないから←(ネタバレ)
だってここでルークがいなくなったら物語終わってしまうもの!!((

2012-12-01 19:43:25


みかん

今回はルーク目線です。そろそろやっと事態が進展する頃ですね…グダグダと長くてすみません;



凜さんを見つけ出したはいいものの、何から話せばいいのかが分からない。
彼の瞳の陰り、内に隠していること…引っかかることはたくさんあるのに。

「えっと…凜さっ」
「何しに来たんだよ」
勇気を出してかけた声は、彼の鋭い言葉によって遮られた。

「…二度と俺に関わるなって言ったよな」
「っ、だけど…僕は……」
「でもまぁ好都合だ。ちょうどこっちからお前に会いに行こうとしてたし」
「えっ?」

頭がこんがらがってきた。関わるなと言いつつ、僕に会いに来ようとしていた? 矛盾…してるよな。彼の真意が分からない。

凜さんはそれきり、何も言わなかった。ただ僕の目だけをじっと見て、何かを考えているようだった。

「り、凜さん。1つ訊いてもいいですか?」
沈黙に耐えかねて、僕が先に言葉を放った。相変わらず彼は何も言わない。それを勝手に肯定と受け取って、僕は続けた。
「…なんで、いつもそんなに暗い目をしてるんですか?」
「…!」

微かに反応があった。それと同時に僕への目つきが鋭くなる。少し威圧感があるが、それに負けないよう声を出した。
「会って間もない僕でも分かる、凜さんは…優しい人です。だから余計に、凜さんが一人で抱え込んでいるその痛みが見えるんです。…何もできないかもしれませんが、話してくれませんか?」
やった、言い切った! これであとは彼の返答を待つだけだと顔をあげると、さっきよりも一層鋭い視線を向ける凜さんと目が合った。とたんに悪寒が背筋を駆け抜ける。

「…るさい。お前に分かるって言うのか…? 受け止められるって言うのか? 俺が今までしてきた事も、あいつがどれだけ苦しんでるかも……! お前に、お前なんかにそんな事言われる筋合いが何処にある…自分が何をしてるかも分かってねぇくせに!!」
「ルーク!!」

彼の言葉の最後に、少女の声が重なる。よく響くそれにつられて、声の方を振り返った。
「…リマ!? なんで…」
「あなたがまたいきなり飛び出していったから追ってきたの。途中で青い髪の人にどっちに向かったか教えてもらったし……で、ただならぬ雰囲気だったからつい声かけちゃったけど…」

そうだ、凜さん…! 慌てて彼に向き直ると、そこには大きく目を見開いて立っている凜さんがいた。さっきとは違い、まっすぐにリマの方を見て。
凜さんはゆっくり後ずさると、顔を下に向けた。何か呟いたみたいだけど、よく聞き取れない。そのまま彼は踵を返して走り去ってしまった。
呆然として動けないままでいると、小さな声が隣から聞こえてきた。

「…誰? 今の人」
「あ…あぁ、前に僕を助けてくれた人だよ。名前だけなら教えたよね、凜さん…て言うんだけど」
リマは聞こえるか聞こえないかくらいの声量でふーん、と返すと、今度ははっきりと言葉を紡いだ。

「…もしかしたら私、あの人の事本当に知ってるのかもしれない」
「えっ? リマ、何か思いだしたの…?」
「残念だけど全然。…だけど、やっぱり懐かしいの。あの人、ルークに怒鳴ってたのに、私は全然怖くなくて…何だろう、分からないけど……」

下を向いて考えているリマ。彼女の記憶の手がかりが、もしかしたら掴めたのかもしれない。
だけど…凜さんには、また嫌われてしまっただろうか。
戻ろう、と差し出されたリマの手を握る。いつかと立場が逆だな、なんてぼんやり考えながら。

2012-12-01 20:41:31


久しぶり^^:

おおっ! ルーク、言い切ったね^^

うん? でも凜さんの怒りに火をつけたような感じになって、再びピンチ(汗)

リマがいなかったら、どうなってたんだろう…?

う~ん、やっぱり凜さんとリマの関係が気になる~(汗)

2012-12-23 00:13:25


みかん


リマが来なかったら本当に危なかったかもね…凜、ナイフ持ってるし←
凜とリマの関係を早く明かしたくてうずうずしてます…全ては更新ペースのせいということにしておく……((

2013-01-19 13:18:11


みかん

凜目線です。さっさと事件の方に話をもっていきたいものです…


「随分と情けない有様ね」

人々が寝静まった時間。俺達を見ているのはやたら妖艶に光るネオンと、時折通る車だけだ。
冷たい風が体を撫でる。季節は何度も何度も巡って、俺達の時間は進んで、だけどどうしてもあの場所から動けない。

「…見てたのかよ」
「当然でしょう。…絆されてるのかなんなのか知らないけど、貴方らしくもない。あんなに激昂するところ久しぶりに見たわ」

反論はしなかった。ビルの屋上、柵に座る彼女。こちらに背を向けた、その年相応に華奢な後ろ姿に手を添えて、もし押してしまえたなら。
こんなに苦しむ事もなかっただろう。
こんなに恋しく思う事もなかっただろう。

幼い頃から反転してしまった滑稽な関係は、醜い痕を残したまま。
約束をそのまま素直に信じることができなくなるほどに、俺達は大人になってしまった。
伸ばした手は、ただ空を切る。

「それにしても…ルーク・トライトン、本当に邪魔な子。消失の危険性に気付かないまま傍にいるなんて許された事じゃないわ。早急に片付けなきゃ…」
「…っそれなんだけど!」
ふっと、流れるように振り返る横顔。ひとつひとつの動作が無駄なく流麗で、まるで囚われてしまいそう、だなんて。柄でもない。

「…始末の件、もう少しだけ延ばしてもらえないか」
あぁ、言ってしまった。希望をもつのは無駄だって分かっているのに。
彼女はほんの少し目を見開いて、柵からこちら側へと降りた。その目がたたえた感情の色を、きっと俺は知っている。
「…まさかとは思うけど、貴方本当に誰も傷つけないように……だなんて考えてるの?」
返事はしなかった。…自分でも、理由なんてよく分からなかった。
反応を示さない俺を見て、彼女の態度は硬化する。

「馬鹿じゃないの!? そんな綺麗事が通用するような世界だと思ってるの…!? 情なんて不必要だって言ってるじゃない! そんなものがあるから、貴方も私も苦しんでるのに…なんで……っ」
彼女はそこで一旦言葉を区切って、下を向いた。滅多に聞かない大声を出したせいか、肩が僅かに上下しているように見えた。
「…っとにかく、貴方が手を出さないなら、今回は私が動くから。それが嫌なら早く片をつけて」

――――いつから俺達はこんなに不器用になったんだろう。
虚勢を張って、傷つけて、何度も失敗して、それでも互いに弱音は吐けなくて。
それが積み重なった時間のせいだと分かってはいる。深い砂に足をとられた俺達は、自分で前に進もうとしなければ絶対に動けない。
本当はもう一度、前みたいに…

そこまで考えて、思考を無理矢理切った。

2013-01-22 00:33:58


雪野 蜜柑

はじめまして!
記憶の砂時計面白いです!
それと凜さんまさかの改心(?)ですか!?
これからのてんかい気になります。
頑張ってください。

2013-01-22 18:09:54


凜さんと一緒にいる女性、見てたんだね。

「こんなに恋しく思う事も」か。
凜さんにとって「特別な人」なのかな。

「貴方も私も苦しんでいる」か。本当はやりたくないのに、二人にとって大切な何かを守ろうとしているのかな?

あ~。わからん(汗)

2013-02-05 10:17:36


みかん

雪野 蜜柑さん
初めまして!こんな辺鄙なところにようこそです!
おおお面白いだなんてそんな……Σ(・ω・;||| 恐縮です…ありがとうございます……
凜は悪役っぽい立ち位置にいるけど根っから黒いわけではないのでたまにあんな風になったりするのです。


特別と言えば特別なのかな…うん。←意味深
ビクッ(雫の言葉に反応 す、鋭い…な……

2013-06-08 21:55:38


みかん

ルーク目線でござーい。



凜さんと面と向かって話して数日、リマのお姉さんについての本格的な調査が始まった。
記憶のないリマから得られる情報はほとんどなくて、名前はおろか容姿も年齢も分からない状態だった。何とかして思い出してくれればと色々質問したりしてみたけれど成果は0のままで、先生に無理強いは駄目だと止められてしまった。

先生は朝寝坊した僕を置いて調査に出かけてしまい、お昼ごろまで一緒だったアロマさんは茶葉を買いに、リマはさっき記憶を取り戻す手掛かりになるかも、と言い残してふらっと出かけてしまった。ちなみに同伴は断られた。
つまり今僕はとても暇だ。
気休めにと先生の部屋を片付けてみても、つい先日手を加えたばかりのこの部屋ではする事もあまりなくて、すぐに手持無沙汰に戻ってしまった。

たった一人で、しかもする事もなくなった今、どうしても凜さんの事が頭を過る。リマとは違う危うさを孕んでいる気がして気になってしまうのだ。
彼については分からない事がまだまだたくさんある。丁度いい機会だし、少し頭の中で整理しておこうか。
まずは初めて会った時に見た体中の傷。恐らく一度についたものではないだろう。
一瞬気になった瞳の陰り。後にあれはユラと同じ目だって気付いたんだっけ。
ハリーさんが話していた、独りを望んでいるようだったって事。彼は暗い迷路の中にいるけれど、出口は自分が知っているって事。
僕を車から庇ってくれた時に呟いた、「レナ」という名前。

「…考えてみたのはいいけど、繋がりが分からないなあ……」
「ふふ、何がかな?」
「えっ!?」

唐突に聞こえた声に驚いて振り返ると、そこには扉を後ろ手に閉めながら微笑む先生が立っていた。

「お、お帰りなさい! でも脅かさないでくださいよ…」
「帰ってみたらルークが何か考え込んでいる様子だったからつい、ね。ふふ、すまなかった」
「もう…あ、どうでした? 何か収穫はありましたか?」
「微妙なところかな。やはりリマの戸籍は存在しなかったし、彼女のお姉さんらしき人も見つからなかったよ」
「そうですか……」
やっぱりこれだけ情報が少なければ調査できる事も限られる。このままだとお姉さんを探し出すなんてとてもじゃないけど無理じゃないか。

「だけど打開策が無い訳じゃないよ、ルーク。リマとアロマが帰ってきたら、日本に行ってみないかい?」
「日本…? どうしてですか、先生」
「リマの服だよ。多少アレンジが加えられてはいるが、日本の着物と程近い構成のように見える。日本と何らかの関係があると見て間違いないだろう」
リマのルーツが、記憶の欠片が、日本にあるかもしれない。きっと行く事で得るものは多い筈だ。
「…そうですね。分かりました、先」
「ちょっと待ってくれませんか、レイトン教授」
僕の言葉を遮って廊下の方向から飛んできた声は、僕にとって確かに聞き覚えのあるものだった。

2013-06-08 23:39:58


久しぶり☆
更新待ってました!

ルーク^^
驚かされちゃったね(笑)
先生も意外とお茶目な一面あるね^^

リマの手がかりを掴むために日本へ行くのか…。
でも、それを遮った声…。
凜さんだったりして^^;

続き待ってます^^
お互い更新頑張ろう!

2013-06-09 16:01:52


みかん


お久しぶりですううぅ! 待たせてしまいごめんなさい…
なんだかイギリスを出るって点で図らずも超文明と被ってしまっているorz
ルークの言葉を遮った声については次の更新で明らかになりますよ~! と言ってもバレバレだろうけどね(笑)
ありがとう…! 安定した更新ペースを確保したいものよ…

2013-09-19 21:00:20


むきさめ

はじめまして!
すごいですね、第7弾!
しかも面白いです!
タメ呼びokです^^

2013-09-19 21:07:35


みかん

更新です!




「凜さん……!?」
声のする方へ顔を向けると、そこには確かに廊下の壁にもたれかかる彼がいた。こちらを見る目は相変わらず鋭くて、先日の件も相まってか敵意を感じてしまう。
一瞬だけかち合った視線はすぐに外れて、凜さんは目を伏せて僕達に向き直る。

「ルーク、彼は君の知り合いなのかい?」
「は、はい。前に色々とお世話になったことがあって…先生達には報告が遅れてしまったんですけど……」
やましい事は何もない筈なのに、言葉がうまく繋がらない。
どうして彼はここに来たのだろう。先生に事件の依頼? それならまだ納得がいくけれど、それなら僕に対して何の反応もないのは変だ。普通なら驚いたり疑問に思ったりするはずなのに。まるで僕と先生の関係を前から知っていたかのような…
そんな僕の気持ちを知ってか知らずか、先生は凜さんに問いかけた。

「凜さん…とおっしゃいましたね。貴方はなぜここに…? 私に何か御用でしょうか?」
「はい。…突然のことですし大変厚かましいとは存じているのですが、俺も一緒に日本に連れて行って下さいませんか」
「えっ?」
思わず声をあげたのは僕だった。本当に突然で驚き過ぎて頭がうまく回らない。困惑する僕達を見て、凜さんは続ける。
「…申し上げ難いのですが、先日ルーク君に大変な非礼を働いてしまったんです。それ以来ずっと謝罪がしたくて、頃合いを見計らっていました。ご覧の通り俺は日本人ですし、生まれ故郷の案内役となればお力になれることは少なくないと思います。…些細ながら俺にも日本での用事があるので、別行動をとらせていただくこともあるかもしれませんが」
「……」

先生はしばらく黙っていたけれど、少し経ってから口を開き言った。
「ルーク、彼の言葉を受け入れるかどうかは君が決めなさい。君の決断を受け入れるよ」
「えっ……?」
いつものように優しく微笑んだ先生から目線を戻すと、凜さんは先生とは対照的に目を閉じて僕に頭を下げた。
「本当にすまなかった。あれは完全に俺の八つ当たりだ。酷い事もたくさん言ったと思う。…ごめん」
「り、凜さん、謝らないで下さい! 僕も凜さんの気持ちを考えずに言いたい事を勝手に言ってしまって…ごめんなさい。えっと…僕には日本のことはほとんど分からないから、お力になっていただけるならとても嬉しいです」
慌てて謝罪を返すと、ゆっくりと彼が頭を上げた。
僕の気のせいかもしれないけれど、彼の口元が緩く弧を描いているような気がした。

2013-09-19 21:41:57


みかん

むきさめさん
初めまして! こんな辺境に来て下さってありがとうございます^^*
第七弾と言うのは名ばかりですよ…(^_^;)最初の方とか見るも無残ですし……orz
おおお面白いだなんて嬉しいです…! これからも精進します…!!
そ、それでは今度から呼びタメでお返事させていただきますね(^^♪

2013-09-19 21:45:59


むきさめ

更新されてるのでコメント♪
勝手にタメ呼び お怒りの際はドロップキックしていただいて結構です
仲直り、よかったね~
ということは、3人で日本に行くことになるのか
どんな旅になるんだろう…楽しみ!
更新頑張ってね☆

2013-09-20 06:23:14


更新されてる!

やっぱり、凜さんだった^^

でも、態度がなんか違和感…。
教授が目上の人だからかも知れないけど、なんだろう…。

日本で何かが起こるのかな?

更新は自分のペースで!
お互い更新頑張ろう!

2013-09-23 19:29:49


みかん

むきさめ
ドロップキックだなんてそんなまさか……! その代わりにこっちも呼びタメしてるけどいいのかな……;
ふふ、3人かどうかはまだ分からないぜ…?←
ありがとう、頑張ります!^^


励ましの言葉をありがとう…そしてこんな不規則すぎる更新しかできないところにいつも来てくれて本当にありがとう……っ
是非雫にはその違和感を大切にしていってほしいな、なんて←

2013-10-14 11:02:07


みかん

更新しまーすルーク目線です!




「では凜さん、お言葉に甘えて案内役をお願いしたいのですが…」
「分かりました。ただ…出来るだけ貴方達と一緒にいるつもりですが、先程申し上げた通り別行動をとる時もあるかもしれないことをご了承願えますか」

僕が凜さんの提案を受け入れたことによ

2013-10-14 13:59:57


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