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記憶の砂時計

みかん

お久しぶりです、みかんです。
……生きてます(笑)
来れなくてごめんなさい;

ではでは! 第7弾となるこの小説、今度こそ初のオリジナル小説です!
合作でもないです。(笑)

もちろんオリキャラ含みます。多分前作よりは少ないと思いますが。

では、長々とすみませんでした。
「記憶の砂時計」
スタートです!

2010-12-12 18:57:38


みかん

むきさめ
私も自分で書いてて上着脱ぐってどうなの…って思った(笑)
ちゃんと下にも服着てるから大丈夫じゃないかな!←


そう、傷がある者どうしなんですよねぇ…過去に何があったかはこれからの展開にご注m((
女性は過去に無理やりキリをつけたんだけど、凜はまだ引きずってるって雰囲気なのです。許されちゃいけないからもっと罰を、みたいな…(語彙力)

riddle
ただでさえリマが子供っぽくないから余計ね…(笑)
今回の事件はサスペンスとかトリックっていうよりも人間関係に重きをおいているので、切ないっていうコメントはとても嬉しいのです…!^^

2014-04-17 18:34:01


みかん

更新デースコ!!←自分の中で遅めの流行がきてる
ルーク目線です。




「おっ、ととと…うーん、やっぱりこれは買いすぎちゃったかなぁ」
日本に行く事が決まってから、僕と先生はその為の準備に追われていた。
一応依頼人という立場だし、それ以前に女の子なんだから準備は僕達に任せておいて、とリマには伝えたけれど、やっぱり微妙な顔をされた。なんとか大人しく引き下がってくれたものの、研究室に残しておくのも不安ではあるんだよなぁ…アロマさんも一緒に残ってくれているけど、まだリマは彼女に不信感をもっているようだし。
この前なんて、虫の居所が悪かったのか、ふぁっくゆーという言葉をアロマさんにぶつけようとしているところを僕がギリギリ止めたんだっけ。アロマさんにはなんとか気付かれないですんだし、リマにもその言葉は言っちゃ駄目だよと伝えたから、しばらくは大丈夫だと思うけど…いつもはものすごくクールだったり、かと思えば急に感情的になったり、やっぱりリマにはまだ分からない部分が多い。

だけど、少しずつ分かってきた事もある。彼女の捜しているお姉さんは、リマと双子だという事。
ぼんやりと記憶に残っている情景をひとつひとつ吟味した結果、そういう結論に至ったらしい。以前、ほぼ何も覚えていないと言っていたから少し疑わしいけれど、どのみち戸籍がないというなら本当の事は彼女にしか分からない。先生もその証言を信じてみると言っていた。
その出来事を追い風だと感じた僕は意気揚々と不足している荷物の買い出しを買って出たのだが、思った以上にその量は多く、お昼時だというのに僕はまだ先生の部屋へ帰れていないのだ。
ひっきりなしに情けない音をたてるお腹に促されるように、いい匂いがそこかしこから漂ってくる。うう、我慢だ我慢…!いくらあそこのカフェのスコーンが美味しそうだからって、買いだし用のお金をそんな事に使っては英国少年失格……あれ?

ついつい目移りしていた視線が一点に定まる。そこに、見覚えのある人物がいたからだ。
あれは…凜さんだ!誰かと話しているようだけど……
彼の向かいに座っている人物を見て、僕はひどく驚いた。
その女性は、リマにそっくりだった。髪の色も瞳の色も、彼女と全く違わない。大きく異なるのは、この女性の方がリマよりもずっと表情豊かだという点と、少し髪が短いという点だけ。
もしかしたらリマのお姉さんかも、という考えが頭をよぎるが、僕はすぐにそれを打ち消した。女性はまだ学生のようだったが、凜さんとさほど変わらない年齢に見える。どう見たってリマと双子である筈がなかった。それに、もし姉妹なのだとしても、凜さんが僕達に伝えず隠しておく理由もないだろう。

あれこれ考えを巡らせていると、おもむろに2人が席を立った。彼らは何事もないように会計を済ませ、入口へ近付いてくる。僕は咄嗟に物陰に隠れた。偶然見かけただけだから別にやましい事はしていないけれど、凜さんが同年代の女性と親しく話しているイメージがあまりなかったので、興味が湧いてしまったのだ。
少しだけなら…なんて、それこそ英国少年失格だと言われても仕方が無い気持ちを抱きつつ、空腹も忘れて、僕はこっそり凜さんと女性の後を追った。

しかし僕の予想と少しの期待に反して、店を離れてから数分程度で2人は手を振って別れてしまった。
なんだ…やっぱり普通のご友人だったのかな。ちょっとだけ残念だ。
そこで僕は我に返った。そういえば、買い出しの途中だったんじゃないか!時計の針が12時を回ってからどれくらい経ったんだろう。先生達が心配して待っているかもしれない、早く帰らないと…!

そう思っていると、後ろから突然衝撃が走った。
「どーんっ!」
「うわぁ!?」
立ち上がりかけていた僕はその衝撃に驚きよろけて、思わず転びそうになってしまう。リマと出会った時の二の舞にならないよう必死に耐え、なんとか荷物は死守した。
「だ、誰ですか一体!」
「あ、ご、ごめんね! 勢いに任せたら強くぶつかりすぎちゃったみたいで…荷物大丈夫? 怪我もしてない?」
文句のひとつでも言ってやろうと勢い良く振り返ると、そこにいたのは女性だった。しかも、さっき凜さんと一緒にいた、あの。

「…うん、大丈夫みたい。本当にごめんね? でも、君には理由を説明してほしいな。さっき…私ともう1人、男の人の事、追いかけてたでしょ」
悪戯っぽく笑われてしまい、ぐうの音も出ない。まさか気付かれてたなんて……
どうしよう、謝らないと。いやでもまずは聞かれた事に答えるべきなのかな…そんな考えを巡らせていると、女性に軽く頭を撫でられた。
「そんな顔しないで。怒ってるわけじゃないの。ただ理由が知りたくて…うーん、でも最初に自己紹介しようかな」
そう言うと彼女はしゃがみ込み、僕の目を覗いてこう言った。
「私の名前はモカ! モカ・ミオシレっていうの。君の名前は?」

2014-04-17 21:36:20


みかん

まったく、オリキャラが前作より少ないなんて言ったのはどこのどいつだ!!(お前だ)
…大人しく更新しまーす
ルーク目線です!



モカさん、と名乗ったその女性は、僕の目を覗きこんだまま、ふふっと笑った。顔立ちが本当にリマに似ているから、なんとなく気恥ずかしくなって視線を逸らしてしまう。
「えぇと…僕はルーク・トライトンです。さっきは本当に失礼な事をしてしまってごめんなさい…つい好奇心で、なんて理由になってないんですけど……とにかくすみませんでした!」
謝罪の気持ちを込めて勢いよく頭を下げる。動揺してしまっているのか、上手く言葉を伝えられないのがもどかしい。
お辞儀をしてきっかり10秒は経っただろうかという頃、僕はモカさんのあまりのリアクションの無さに、そろそろと顔をあげた。
そこには、お咎めの1つもくるだろうと考えていた僕の頭の中とは裏腹に、目を輝かせ僕を見つめる姿。

「…え、」
「あなたがルーク君!? うわぁそっかぁ! じゃあ私を追いかけてた訳じゃないんだねー…うわーでも可愛い! あいつには勿体ないくらいだよー」
いきなり僕の肩を掴んでさっきより一層顔を近づけられる。キラキラとした目のまま捲し立てられるモカさんの言葉を、僕は思わず遮った。
「え、えっと、モカさん、僕のことをご存知なんですか? それにあいつって一体…」
「へ? …あーごめん! そうだよね訳分かんないよね…」
僕の肩から手を離すと、彼女はごめんなさいと言葉にするように、もう一度僕の頭を撫でた。

「あいつっていうのは、凜のこと。凜と私はちょっとした知り合いでね、前に一度だけルーク君の話を聞いてたの。あーんな無愛想な奴が他の子の名前を出すなんて珍しくって、会ってみたいなって思ってたんだ! よろしくね、ルーク君」
無愛想、という時にわざとらしく顔をしかめた彼女に思わず笑ってしまった。とても明るい人だ。僕の事を可愛い、というのは少し微妙な気持ちになるけれど。
「はい、こちらこそよろしくお願いします!」
「あはは、やっぱり可愛い! なんだか弟が出来たみたいな気分だよー」
また可愛いと言われてしまって思わず頬を膨らませる。するとモカさんはにこにこと笑いながらまた頭を撫でてくれた。これは彼女の癖なのだろうか。

「うーん、もう少しお話したいけど、その荷物を持って帰らなくちゃいけないよね。それに私もそろそろ行かないと…重そうだから一緒に持ってあげられたらいいんだけど、ごめんね」
モカさんの言う通りだ。お腹も限界を訴えているし、戻らなきゃいけない。だけど、彼女と凜さんの関係、モカさんととても似ているリマについて、聞きたい事はたくさん残っていた。
「荷物の事は大丈夫です。…でも、またいつか会えませんか?」
「うん、もちろん! 私もまだまだお喋りしたい事いっぱいあるもん。えーっと、じゃあねー」
モカさんは鞄から手帳とペンを取り出して、何かをさらさらと書く。
「はいこれ、私の家の電話番号! ここからそんなに遠くない所に住んでるし、忙しくもないから、いつでも電話してきて。待ってるよ」
「ありがとうございます! それじゃあ、また」
別れ際まで笑顔のまま手を振ってくれたモカさんに、僕も少しだけ元気がわく。よし、荷物は確かに重いけど頑張って戻ろう!

時々千鳥足になりながら、僕は帰る途中ずっと凜さんとモカさんの様子を思い返していた。僕の名前を出した事が珍しいと彼女は言っていたけど、あの2人だってかなり親密そうに見えた。性格はかなり違うようだけど、どうやって知り合ったんだろう。今度、聞けたらいいな。

2014-04-29 13:21:20


女性の名前が出たーーー!!

待ってました☆

モカさんって言うんだね^^
リマと顔が似てるんだ…。
リマが探しているお姉さんってまさか…。

ルークに危害を加えるつもりは今の所無さそうだけど、ちょっと心配^^;

彼女がこれからどう関わっていくのか楽しみ☆
お互い更新頑張ろう!

2014-05-06 20:41:16


みかん

画像が携帯から投稿できる…だと……
掲示板の進化に完全に取り残されてる柑橘類ですこんにちは。
画像投稿が可能ということで、とりあえずリマ(設定画なので色々汚いです)をば。この服のどこが着物なのかとかは突っ込まないでやってください…

2014-05-16 15:24:02


みかん

またしても更新遅くなりまして…申し訳無い;
ラストまで書ききりたい気持ちは突っ走ってるのに時間が許してくれなくて涙涙です。
コメント返しますねー^^


ふふ、凜と一緒にいる女性が一人とは限らないのだよ…( モカさんもまた機会があったら(下手な)設定画とか載せたいですん。
リマとそっくりなモカさん。でもリマの証言とは年齢が食い違ってる…っていう。どういうことでしょうかねえ……((

そういえば遅くなっちゃったけど(しかもここで言ってしまうけど)完結おめでとう……! コメント残さないくせにストーキングだけは立派にしてました。本当おめでとう…しかし私のやつ完結おっせえ……

2014-06-02 20:01:29


みかん

今回は目線が途中で切り替わります。分かりにくくてすみません…
前半はルーク、後半は凜が喋ります。



「…随分ご機嫌じゃない?」
リマにそう声をかけられて、初めて自分の頬がゆるんでいたのが分かる。いつも難航する鞄への荷物詰めもやっと要領を掴んだのか、かかる時間は少し短くなったみたいだ。念の為早起きして取りかかったけどこのままいけば午前中には終わるだろう。
「えっ、そ、そうかな? …うーん、あんまり良くないのは分かってるんだけど、調査に出かける前はわくわくする気持ちが大きくなっちゃってさ。それに日本は遠いから余計楽しみで」
「…まあ別に構わないけど。ただ向こうに着いてまで鼻歌とか歌うのはやめてよね。間違いなく変な目で見られるわ」
「え!? 僕そんなことまでしてた…!?」

もともと持っていた荷物の少ないリマは、アロマさんの見立てで買った服を手際よく小さな鞄に詰めていく。言葉は冷静なようだけどリマだって口元が弧を描いている。やっぱり小さな女の子だから可愛い服は好きなのかな。

「変だなんて酷いよ……そ、そんな事言うならリマだって! いつも着けてるリボンはどうしたのさ」
「リボン?」
朝起きて間もなくだから忘れているだけかもしれないけど、髪を下ろしているリマの姿は新鮮でどこかあどけなく見えた。
彼女は綺麗に切りそろえられた薄い黄色の髪を少しの間弄んで首を傾げる。
「…私、リボンなんてしてた?」
「え、うん。ほら、あの真っ赤で大きなリボン。それで髪を結んでたでしょ?」
「リマちゃーん、これ、テーブルに置いたままだったわよー」
ちょうどそのタイミングでアロマさんが話題のものを持ってやって来た。リマは一度目を瞬かせて、彼女のもとに無事戻って来た赤いリボンをじっと見つめていた。





「フルーツタルト、モンブラン、いやいやここは王道でショートケーキ……うああああぁもう、迷うなぁ!!」
「…モカ、お前」
目移りするほどのケーキが所狭しと並んだケースの前で目を輝かせるこいつの姿に、思わずため息が出た。
「……太るぞ」
「はぁ!? 何よ凜の馬鹿!! 女の子に向かってふ、ふ、太る…とか……ほんとデリカシーないわね! 凜なんてデリナシーよデリナシー!!」
「…好きに言えば……それより早く選べよ、俺もう席行くぞ」
「待ってよー…大体凜が奢ってくれるんでしょ?」
もうちょっと気前良くしてくれたっていいじゃない、とぶつくさ文句を垂れる横顔を見ていると、女ってやつはみんな甘いものに目がないのかと呆れてしまう。
…そういえばあいつも甘いもの好きだったっけ。頻繁には食べられなかったけど、毎年誕生日に俺がケーキを買ってやって。満面の笑顔でありがとうだなんて、いつもいつも嬉しそうで。毎回決まってリクエストされたのは――――

「決ーめた! 凜ー、フルーツタルトがいい!」
思わず肩が跳ねた。驚いてしまうほど、タイミングも続く言葉も同じ。なんとなく、その次に言われる事も予想がついた。
「これなら、2人で好きなフルーツ分け合いっこできるもんね」
そう言ってモカはとても綺麗に笑う。あの頃は2人じゃなくて3人だったけれど、選んだ理由も全く同じ。こいつは本当に何を考えているのか。
御馳走になりますとばかりに突き出されたトレーを受け取る。載っているのはケーキが2つだけだった。

「…分かった。会計してくるから空いてる席とっといて。それと首、解けかけてる」
言いながら相手の首元のチョーカーを指差す。チョーカーと言っても、より合わせた赤い紐をリボン状に結んだだけのちゃちなものだけれど。
「ほんとだ…んー、これすぐに解けちゃうんだよねー」
「今日くらい外してくれば良かったんじゃないの。外、風強いだろ」
「駄目だよ」
そう言ってモカは首元に手を寄せた。ゆっくりと、気持ちを声に乗せて。
「これは、記憶だから」
そして懐かしむように、チョーカーを握り締めた。

2014-06-02 23:53:38


ルークよ、確かに隣で鼻歌とか歌われたら、ちょっと怖いぞ^^;

あれ? リマ、今リボンの記憶が無かった?


う~ん、モカさんもリボンのことを「記憶」だと言っていたし…。

リボンの中に、記憶が閉じ込められている?

まさかね……

2014-06-08 22:44:10


みかん

アイスが美味しい季節です。体重計に乗るの恐ろしいです。
とっても おそろしい です。


確かに冷静に考えてみれば結構怖い(笑)
2人が持ってる赤いリボン、伏線ってほどでもないけどまた後で出てきます。覚えててくれると嬉しいですんd(・∀・)

2014-06-09 18:24:58


みかん

今回は凜目線です。もうレイトンの名を借りた半一次創作みたいになってて申し訳ない…なんだかんだで愛着あるキャラです。



(ずっとこのまま、3人でいられたら…なんて。ううんごめんね、分かってる、今の環境に甘えちゃったら私達皆幸せになんてなれないの。だけど…だけどね、たとえ未来に救いがなくても、私は2人と離れたくなくて……そういうの、駄目なのかなあ)

「りーん!」
「っあ…ぁ、ごめん。ボーっとしてた」
「もう、また難しい顔して。せっかく美味しいもの食べてるんだからもっと幸せそうにできないのー?」
見てるこっちまで微妙な気分になるんだから、と続けながらも彼女はフォークを動かす手を止めない。みるみるうちに相手の皿が綺麗に片付いていくのに、俺の方はほぼ手つかずのままだった。

ああ、確かに幸せになんてなれなかった。神様ってやつはあいつを助けてなんてくれなかった。だけど憎むべきは神なんて非現実的なもんじゃない。俺の中にもう1人居座り続ける、右目に包帯を巻いた少年だ。
今ではもうあいつの笑顔も回想の中だけでしか見られない。ゴミ溜めみたいな状況で、伸びきった長い髪を揺らして、それでも明日を信じていたあの時のあいつを、芹は殺した。

「ちょっと凜聞いてる? 食べないと私が貰っちゃうからね! それが嫌なら早く…」
「お前さ、未だに満面の笑顔だけは作れないんだな」
自然とそんなことを口走っていた。モカの言葉が途中で切れる。
ここ数年でずいぶん表情のバリエーションは増えたが、彼女の満面の笑みだけはしばらく見ていない。似た表情が浮かぶとしてもそれは偽物じみた綺麗な笑顔だけ、そうそれはまるであいつのような。

「…別にお前が言うようにいつまでも過去を夢見てるわけじゃないよ、けど」
「残念。相変わらず嘘を吐くの向いてないわよ。それに、そういう嘘は相手の神経逆撫でするってまだ分からない?」
彼女は突然口調を変えて声のトーンを落とした。空気が少し冷えたように感じて、俺は思わず身構える。
「いい加減にそのお得意の甘さは捨てたら? それとも、あの頃に戻れるなんて本気で思ってるのかしら? 芹もレナも、もういないのに」
レナ。懐かしい名前だった。モカが最も毛嫌いする名で、二度と口にはされないと思っていたのに。
「あの2人は私達の手で消してしまった。だからもう先を見るしかない。何度も言ったわよね、だからあの子が邪魔なんだって」
ああ、彼女は意地でも過去を振り返らない。そこに救いは無い事を身をもって知っているから。
進みたい彼女と戻りたい俺がこだわっているのはもう止まってしまったあいつだなんて、こんなの笑い話にもならない。

押し黙る俺を尻目にいつの間にか2つ目のケーキをたいらげてしまったモカは席を立つ。その表情はやはり、どこまでも綺麗だった。
「ごちそーさまっ。さ、凜、行こう!」

2014-06-16 20:11:46


ごめん、前回のみかんのコメントスルーしちゃった(汗)

完結おめでとうって言ってくれてありがとう☆
3年かかったけど、本当に書くの楽しかった^^
読んでくれたこと、コメントを残してくれたこと、本当に感謝です//^^//



モカさんって、やっぱりルークを消そうとしている女性なのかな?

「あの子が邪魔って」の「ルーク」のことかな?

芹さんとレナさんを消してしまった?

一体この2人の過去に何があったの???

ナゾだらけだ~(汗)

ネージュ「頭がパンクしているこいつは置いといて、更新頑張ってくださいね^^」

更新は自分のペースで! いつでも待ってます☆

2014-06-22 22:22:36


レグルス

はぁ、やっとこさ追いついた・・・。あ、とても久しぶりにコメントを残します。ここに来ること自体くっそ久々なので変に緊張。嫌に色々思い出してしまうわ・・・。

さて、簡潔に感想をば。
やれ凛さん、色々大変ですな。色んな女性達に囲まれているようだし、とてつもなく羨ましいですぞ。
読んでいる時間中ずっと雨が降ってたので、しんみりしながら読んでました。なんだか、雨が似合う作品だなぁ、と・・・。

えっと、そんなところです^^;
ではお邪魔しました。更新、頑張って!

2014-07-27 16:05:45


みかん


そうですー、モカは凜といつも喋ってる怖い女の人です←
凜とリマとモカと芹とレナ。果たしてこの名前にはどんな関係があるのでしょう…乞うご期待(( …それを語る前に更新せねば。
雫がいつも更新頑張れって励ましてくれるのが何気にすごい原動力になってます。頑張るぞー。

レグルス
お久しぶりです!!訪問ありがとう!!!(o・ω・o)
女性に囲まれてるっていうの、書いててものすごく思ってました。ハリーしかり、何故こうもハーレム状態にさせてしまうのか。男ばっかりだと華がないからかな、そうかな…
雨が似合う…だと……!?うおおありがたい…!そう言ってもらえると密かに調子に乗りだすから良くない。自制します。

2014-07-29 16:54:59


みかん

夏休み期間ですね…ここぞとばかりに更新しに来たいのですがそうもいかない。参った。
今回はルーク目線です!うだうだ長引いてる暗い話ですがようやくちょっとずつ進展させられるかと。



日本へ出発するまで、いよいよあと一週間を切った。凜さんの同行が決まってから、彼は時々旅の行き先や計画の相談のためにしばしば研究室を訪れた。あまり長居する事はないけれど、来た時は僕ともよく話をしてくれる。彼の落ち着いた低い声は、どことなく心地よかった。
凜さんと初めて会った時は、正直怖い人だって印象が強かったなあ…ぶつかってしまった僕が悪いとはいえ、いきなり睨まれたし。後で右目がよく見えないんだと教えてもらったけれど。
だけど、その後色々とよくしてもらった事もちゃんと覚えてる。服を貸してくれたり、失くしたと思った手帳の場所についてヒントをくれたり。彼が優しい事を僕はちゃんと知っている。優しい声を、覚えている。
だからこそ、別の面が際立って見えてしまうのだ。
初めて会った時から、ユラみたいな瞳の翳りが消えない事。
いつもはクールだけど、感情が昂った時は足が震えてしまうくらい怖い事。
…僕や先生やアロマさんと違って、リマに決して触れない事、とか。

凜さんとリマには何か、特別な関係があるんじゃないだろうか。
探している筈のお姉さんの事でさえほとんど覚えていないリマが「知っているのかも」と言ったんだから。
僕が言った覚えのないリマの名前と性格を凜さんは知っていたんだから。
あれ以来リマもとにかく彼の事が気になるようで、今だって先生と話してばかりの凜さんをじっと見つめている。時々何か思いだそうとするようにしかめっ面をしていたけれど、ついに諦めたのか机に突っ伏してしまった。
その時、ちょっとしたアイデアが頭にひらめく。そっと彼女に近づいて、囁いた。
「…ねえリマ、ちょっとだけいいかな?」



「……あら? ねえルーク、リマちゃんを知らない?」
しばらくして些細な異変に気付いたアロマさんが僕のところへやってきた。その声を聞き取ったのか、先生と凜さんも座ったままこちらを向く。
「本当だ、いませんね…また一人でどこかに行っちゃったのかなぁ」
僕は今だけ有名俳優だ!と自分に言い聞かせて返事をする。もちろん僕は彼女の居場所を知っていた。後で迎えに行くからと約束して、建物の外へ出て目立たない場所に隠れてもらうよう頼んだのだ。もちろん嫌そうな顔をされたけれど。
理由はただひとつ、凜さんがどんな反応をするかを見て、少しでも彼らの関係を探りたかったから。
暗くなる前に帰ってきてくれるといいんだけど…と心配そうなアロマさんに少し胸が痛んだけど、これも調査のためと自分自身に言い聞かせてちらりと凜さんを見る。彼は少し目を伏せた後溜息を吐いて立ち上がった。

「ルーク」
静かな呼びかけに少し肩が跳ねる。気付かれないように細心の注意を払いながら「はい」と返すと、凜さんは僕の近くへ歩み寄ってきてしゃがみ込んだ。僕たちの目線の高さが等しくなる。
「あの子がどこに行ったか、心当たりはないのか? 部屋を出るところを見たりもしてないのか?」
リマを名前で呼ばなかった事、あくまで冷静なままの声色。彼から目を逸らしちゃいけない、きっとバレてしまう。そう思って彼の目を見続けた。
「いえ…ごめんなさい、僕は何も」
「嘘だろ」
思わずはじかれたように顔を上げてしまう。どうして。凜さんはどこか勝ち誇ったように笑い立ち上がった。
「すぐ目を逸らすのも確かに怪しいけど、意識的に見つめ続けるのも僕は隠し事してますって証明してるようなもんなんだよ。…一応大学で心理学やってんだから、これくらいの事は分かる」
で、何か言う事は?と続けた彼を見上げて、ごめんなさいと呟いた。残念ながら調査は失敗みたいだ。

2014-07-29 18:01:40


いえ~い、ルーク見破られてんの~^^

といっても、凜さん凄いね^^
心理学勉強してても、よく気づいたな~

さて、ルークはこの後どうするのか楽しみだな(笑)

更新お互い頑張ろう!

2014-08-19 22:05:42


みかん


ルークは素直だから分かりやすいんだと思います(笑)
反対に凜は洞察力鋭いからね…相性最悪だね……
本当にのろのろペースだけどなんとか書き進めますー。いつもありがとう!

2014-12-25 16:28:40


みかん

夏から何も進んでいない事に一番驚いているのは私です。何事だこら。
空き時間とかにぱぱっと更新出来るような筆の速さでありたかった…
更新します! 引き続き目線はルークです。




凜さんを始めとした皆に謝ってから、僕達は建物の外へ出た。後ろで頬を膨らませているアロマさんから後でどんなお仕置きがあるんだろう。おやつ抜きとか、そういうもので済めばいいんだけど…僕自身がやった事なんだから弁解できない。うう……

「あっ、いました。リマー!!」
名前を呼ばれると彼女はゆっくり立ち上がって、服に付いた砂を払った。どうやら木陰で花壇の花を眺めていたらしい。
「何? 早かったじゃない。もう用事は済んだの?」
「うん…ごめんね」
「…元気ないわね」
少し気遣うような声にそんなことないよと返す。それでも疑うような顔は変わらなくて内心焦る僕に、先生が助け舟を出してくれた。
「ルークの話は部屋の中でゆっくり聞こう。少し風も出てきたし、体を冷やすといけないからね」
…前言撤回。結局、僕は失敗してしまった計画について根掘り葉掘り聞かれるみたいだ。


部屋に戻ってから僕はリマとアロマさんの質問攻めにあった。紅茶とお菓子は僕の分も用意されていたけれど、それに手をつける暇もないくらいだった。
話が進むにつれてリマは呆れ、アロマさんと先生は苦笑していたけれど、凜さんだけは苦い顔で、そのせいでやっぱり彼が気になってしまう。そうこうしているうちにやっと僕への尋問が終わり、先生と凜さんが調査の話に戻ろうと立ち上がった時、凜さんのポケットから何かが落ちて高い音をたてた。
「…指輪?」
音に気付いた凜さんが慌てて拾おうと手を伸ばしたけれど、距離の近いところにいたリマが先にそれを拾ってしまった。チェーンに通された銀色の指輪が彼女の手の上で光る。凜さんの顔が蒼白になった。
僕はそこでひとつの違和感に気付く。彼と最初に出会った時も、今日ここで彼を出迎えた時も、彼は確かに指輪を持っていた。だけどその時はちゃんとチェーンが首にかけられて、指輪は彼の胸元にあったはず。どうして今は外しているんだろう。

一瞬の沈黙を破ったのはリマの声だった。
「…私……これ知ってる」
「――――!!」
凜さんが息を呑む。
「リマ、それは本当かい?」
「どこで…とか、そういう事は全然分からないわ。でも、ほら」
そう言いながら彼女は自分の指を凜さんの指輪に通した。左手の小指に輝くそれは、リマの指にぴったりだ。
「…私の指、しかも小指にぴったりなのよ。こんなの貴方には小さすぎるでしょう」
彼女の言うとおりだった。少女のリマと男性の凜さんとでは明らかに指輪のサイズも違うはずだ。どうして彼がそんなに小さな指輪を…?
「ねえ、本当の事を教えて。…これは貴方のものじゃなくて、私の――――」
「違う!!」
徐々に大きくなる彼女の声に、もっと大きな彼の声が重なった。
「…ずっと持ってる、俺のものだよ。とても大切なものなんだ」
「……嘘吐かないで」
「嘘じゃない。だから、返してほしい」
そう言って手を差し出した彼に、リマは更に言葉を投げた。
「嘘よ!! だって、だってこれは私の……!」
だけど、そこで終わりだった。リマ自身、そこから先の言葉を失くしてしまったみたいだった。
無言で指輪を彼に突き返すと、怒ったように「…そんなに大切なら、宝箱にでも仕舞っておけばいいのに」と呟いて扉に向かって歩いていってしまう。何処に行くのとアロマさんが訊けば、散歩とだけ返ってきて、扉は閉まった。

「…そういうわけにはいかないんだよ」
先生とアロマさんは扉に視線を向けていたから、囁くようなその声に気付いたのは、もしかしたら僕だけだったのかもしれない。
「これは、記憶だから」

2014-12-25 17:23:39


指輪が記憶…?

凜さんのあの慌て様、リマが言っていることが事実だってことだよね。

何でもっているんだろう?

リマが何者なのかますます気になる!
凜さんが隠しているものも…ね^^

今年も宜しく^^
お互い頑張ろう☆

2015-01-04 18:24:33


みかん


果たしてリマの言葉通り、指輪は凜のものではないのでしょうか…!
2人の関係とは一体何なのでしょうか……っ!!(精一杯のあおり)
遅くなりすぎちゃったけど今年も宜しくね♪

2015-03-03 14:53:09


みかん

私事ですが、最近ようやく私生活に落ち着きが出てきたのでもう少しここに来る頻度を上げられそうです。放置してるのかしてないのかギリギリのラインでちょいちょい書き込みに来る程度で本当にすみませんでした…
しかも確認してみたらこのスレ立てたのが2010年ってどういうことでしょう。引き延ばしすぎです。自分でも若干引くレベルです。
気をつけてはいるのですが、もしかしたら文中に以前述べた事との大きな矛盾があるかもしれません。そういう時はぜひ教えてやって下さい…練り直します……

今回もルーク目線になります。




リマと言い合いになって以来、凜さんが研究室を訪れる事はなくなった。
最後に部屋を出ていく時に告げられた通り、連絡は電話でとり合うしかなくなってしまった。勝手な事を言っているのは分かっているが、残りの打ち合わせは会わずとも済ませられるだろうから、と言った彼の顔が頭から離れない。笑い方を随分前に忘れてしまったかのような、ぎこちない表情。指輪はずっと彼の手の中にあるままだった。

「リマ。リマ、起きて! もう朝だよ。今日は日本に行く日でしょう?」
今となってはもう慣れっこだけれど、どうやらリマは朝に強くはないらしい。何度か声をかけないと起き上がってくれないのだ。今日はこれで3度目。
「……朝から元気ね。おはよ」
「おはよう。僕は別に普通だよ。ほら、早く着替えて朝ごはん食べて。飛行機に遅れちゃうよ」
はいはい、と僕の言葉に相槌を打って、ようやくリマは動き出した。いつも通りクールに見えるけれど、いつもよりもう少しだけてきぱきと支度をしているみたいだ。…緊張してるのかな? 僕も人の事は言えないんだけど。

先生も僕もリマもちゃんと支度を終えて、アロマさんに留守番を頼んで、空港に向かう。バスの揺れが心地いいのか、リマはまたうとうとしていた。なんだかやっぱり僕も緊張しているみたいで、先生と何を話すわけでもなく、ただ窓の外を眺め続ける。目的地に近付いた時、そこに見覚えのある人物を見つけた。
「…凜さん!」
程なく停車したバスから降り、すぐに駆け寄る。いつも通り真っ黒な服を着て肌を見せない彼の姿に妙に安心した。よかった、ちゃんと来てくれたんだ。
「走るなよ。また誰かにぶつかったり転んだりするだろ」
「す、すみません。…なんだか凜さんって、お兄さんみたいですね。僕には兄弟がいないので新鮮です」
「冗談。俺にも兄弟はいないけど、こんな手のかかる弟は御免だよ」
言っている事はそっけなくても表情はどこか優しくて、嬉しくなる。あんな事があったとしても、やっぱり僕には彼がリマを騙しているなんて思えないよ。

「凜さん、こんにちは。日本については分からない事が多くご迷惑をかけてしまうかもしれませんが、宜しくお願いします」
「こんにちは、レイトン教授。俺なんかでお役にたてるといいんですけど」
少し遅れて先生達も僕達のところへやって来た。リマの表情は厳しい。凜さんに向けた視線が、まるで彼を睨んでいるみたいに見える。
「…なんだ。逃げたわけじゃなかったのね」
「リマ、そんな言い方をしてはいけないよ。未来の英国淑女としてはね」
「いいんですよ。非礼を働いたのは俺の方ですし、逃げたのも事実です」
「ふーん。だったら今日はどうして来たの? 私に会いたくないんでしょう?」
「そうじゃない。会いたくないとかじゃなくて…約束だから」
凜さんはそう言って僕達に背を向け、行きましょうか、と歩き出した。
あの日首にかけられていた指輪は、今日はないみたいだった。

2015-03-03 16:04:26


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