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クラウスと祖母の暗号

のなりい

なんとか二作目です・・・。
これは、前回登場したサラの祖母が残した暗号のお話・・・のはずです(はず?)
話はグダグダになる可能性大ですが、ぜひ、よろしくお願いしますね~。
前の話を知らなくても、たぶん大丈夫です・・・。

2010-08-23 01:24:45


のなりい

なんか最近、一回の更新の長さが凄まじい気がする・・・^^;

と、いうわけで続きです。

「本を狂ったかのように集めた読書家。
彼は、あるとき、一冊の本と出合います。その本が何だったのかは俺は知らないんですけど、彼はそれを隠すために、からくり好きの友人―――もう一人の金持ちのことです―――に声をかけたんです。
からくりが大好きな友人は大喜びで考えます。

―――丁度、自分の土地にからくりを仕掛ける予定だったんだし、どうせなら、彼の家の家と繋がるようにしようか・・・。

そう考え、早速行動に移します。
幸い、読書家の家には地下が、からくり好きな男の家には、ひろい庭がありました。

・・・もうおわかりかもしれません。
クラウスさんが今解いている暗号、それこそが、この二人のつくったからくりなんです。

何年も経ち、二人の寿命も近づきます。
二人はこのからくりを二人だけの秘密にしたまま、この世を去ることに決めました。
ただ、二つの家が壊されては、折角のからくりが・・・という思いもあったのでしょう。
彼らは、自らの友人に家を譲ります。
―――それがサラさんの祖父母と詩織さんの祖父母です。

さて、家を譲り受けた彼ら。どのような経緯でかは知りませんが、からくりをみつけてしまいます。
話し合った彼らは、この場所を秘密にすることにしました。
でも、そのとき、サラの祖母は暗号を残しました。
それが、クラウスさんとサラさんが解いているもの。

―――それだけでは、いつか暗号を解いてしまうものが出てくるかもしれない。
  それも、その本を狙う、金目当ての人間が。
  暗号を処分する? でも、今の自分にはどうしようもできない・・・。

サラさんの祖母は、あるとき不安になりました。
すでに彼女は、寝たきりとなっていたのです。彼女は自らの若い頃に考えなしに暗号をつくった浅はかさを悔やみます。
そこで一計を案じました。

彼女は、催眠術がつかえました。
そこで、詩織さんの親戚の子に、最後の暗号を残します。
そして、後催眠暗示をかけ、そのことを忘れさせます。
キーワードも残して。

そして、自分の孫に、何かあったときのために、催眠術のことを教えます。
その暗号の内容も。

―――このくらいでしょうか。後はクラウスさん。貴方が解いてください。」

そう言って、ラズは口を閉じる。
今度はニップが口を開いた。

「そこに俺の家がどう関係してくるのか、疑問ですよね。
俺の祖父母も、その暗号づくりに混ざっていました。
そして、いつかこの暗号を解く人がでたときに、その人物の人柄をみて、真相へと近づく手がかりを与えるか、はたまたミスリードへと誘導するか・・・それを決めるのが役割です。

本当は俺が接触するはずだったんですけど、その本を狙っている人がいる、と知って、その情報を集めている間に、先に玖瑠が凪と仲良くなってしまうし・・・。
母さんは、危険な目に遭うかもしれないと思って、玖瑠を連れて日本に行きました。
・・・表向きは父さんが悪い、ということになっているんですけど。

最初は、クラウスさんが本を狙っているんだと思っていたんですよね。
で、その周りを調べると、クラウスさんは違う、ということと、クラウスさんを利用している人物がいる、ということがわかりました。
で、俺が凪に接触した、と思ったら玖瑠は消えるし。
ああ・・・・その前にも凪に会ってますね。
あの時、玖瑠に兄じゃないと否定されて・・・考えてみると、あの時から玖瑠の様子が変でした・・・。」

だんだんニップ君の声が小さくなっていく。
どうやら、最後のほうは独り言に近くなっているようだ。



「―――あ、そうだ。」

帽子を返してもらい、僕が戻ろうとすると、不意にラズに呼び止められた。

「これからは、鳩か猫が行ったら、俺から何かある、と思ってください。
それと、戻る際にスコットランドヤードに寄ることをオススメしますよ。 

では、健闘を祈ります―――」

2011-03-14 11:34:43


のなりい

ちょっとここで解説。

「後催眠暗示」とは・・・
ある方法で人を催眠状態に誘導し、暗示をかけた後に、催眠から覚醒させる。
その人は暗示をかけられたことを忘れてしまう。

・・・で、まあ、ここから先は、ちょっと間違っている可能性が高いんですが(おい!)

暗示をかけられた人は、何かのキーワードで、再び催眠状態へと戻り、暗示通りの行動をとってしまう。

この小説の中では、特定のキーワードによって、忘れていた記憶を思い出す、という形になっています。
問題は(今気づいた)それも後催眠暗示なのか?というところですが、そこは目をお瞑りください~・・・。

2011-03-14 11:43:29


ボルチー二

わぁ、たくさん更新されてる♫

鳩を追いかけてる途中でアイレさんに会ったってのが気になります(・_・;)
わたしが気になることは大抵たいしたことないことだけど(笑)

2011-03-14 15:37:18


無事でよかったよ^^

電車に乗ろうとして改札口通った時に地震が来たから、大丈夫だったよ!
あと3分地震が来るの遅れてたら…閉じ込められてたけど(汗)


アイレさん…なんか裏で糸を引いてそう…。

スコットランドヤードに行けって事は…そこで何かが起こるor誰かがそこで待っているのかな?

デタラメ推理をおき逃げしましたっ☆

2011-03-14 18:06:31


レグルス

そっか、大丈夫だったか・・・よかった^^
地震ってほんと怖いね~・・・・←


サラさんとしーちゃんの家の間でそんなことがあったんだ・・・・

催眠術・・・確かアイレさんはそれが得意?なんだっけ?
なんだか裏がありそうだのぅ・・・・←

2011-03-14 18:28:07


town

自分はもっと一気にやっちゃうよ....一回の更新が恐ろしく長いし.....←

アイレさんは怪しいけれど...
後催眠暗示かぁ....その催眠にミスがあった場合はそれを解除するというキーワードもあるらしいね!←受け売り!

鳳凰...ホウオウ.....ルギ○←

2011-03-14 19:00:02


のなりい

ボルチーニ>
いっぱい更新しました☆

ギクゥッ!!
・・・けっこう鋭いところついてますよ・・・ハイ(汗)
・・・怖いな~←

雫>
・・・危なかったね・・・。無事でなにより!

アイレは・・・ウフフ←
けっこういい線いってるよ~☆

スコットランドヤードでは・・・これから考えるんd(殴

レグルス>
本当、地震って怖いね~・・・。

そんなことがありました~。
・・・無理やり話をつくった^^;←←

おわ~・・・またまた鋭い事を言う人がぁっ!!

town>
townの小説は、面白いから長く感じない!(笑)

またまたギクっ!!
アイレ、疑われとるな~(汗)

後催眠暗示はそんなこともできるんだ~・・・。←
また賢くなった!(笑)

ルギ○・・・(笑)

2011-03-16 00:46:23


のなりい

奇跡の仮面・・・終わらない・・・。
ランドさん、かっこえぇっっ!!←

この小説では初めてかな?・・・の三人称での更新!

「・・・もうすぐなのか?」

男性が口を開いた。

「おそらくは。」

今度は女性。
男性は机の前に座り、女性は立っている。
しばらくの沈黙の後、再び男性が口を開いた。

「やっと・・・やっと手に入る・・・!
どんな願いをも叶える本が・・・。」

硬く握った拳が僅かに震える。
対して、女性は静かに

「ええ。しかし―――」

「わかっている。邪魔する奴がたくさんいるな。
だが、そのための駒がいるだろう?」

そう言って、男性は隣の部屋へと続くドアをみる。
女性もそちらを見た。

「そうですね・・・。」

「お前はどうして、いつもそう無表情なんだ?―――アイレ。」

「どうして、と問われましても、私には答えようがありません。社長」

社長、と呼ばれた男性は、やれやれと呆れたように肩をすくめ、

「まあいい。あとは頼んだぞ。」

そう言い残して部屋を去った。

「・・・はい。」

女性―――アイレは相変わらず表情を変えずにそれを見届ける

「・・・ふぅ。」

社長がいなくなったのを確認してから、息をつく。
無表情だった顔も、いつものような表情に戻った。

「さて・・・」

隣の部屋に向かう。
そこは小さいながらも、ベッドと椅子が置かれた、ちゃんとした部屋だった。
椅子に座っているのは・・・一人の少女。

「もうすぐ・・・もうすぐあなたもここから出られるわ。」

アイレの言葉から察するに、どうやら監禁されているようだった。
それにもかかわらず、少女は落ち着いていた。

「でも、その前に一つ、やってもらうことがありそうね。」

少女は答えない。
静かにアイレを見つめている。

「あなたの大切な人を傷つけないように・・・頑張って。」

最後は囁くように言って、アイレは部屋を出た。

2011-03-20 01:22:53


のなりい

またクラウス目線に戻ります

~クラウス目線~

スコットランドヤードに寄る事をオススメしますよ―――

ラズの言ったことは、どういう意味なのだろう。
そして、スコットランドヤードに寄るべきか・・・。

なんだか寄ったほうがいい気もする。
・・・よし、寄ろう。

僕はスコットランドヤードへと向かった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「クラウスじゃないか。一体何の用だ?」

どうしよう・・・。
チェルミー警部に会った・・・のはいいけど、何も考えずに来てしまった。
どう説明すればいいんだろう?

僕が答えに窮していると

「どうした?早く答えてくれ。それでなくても、今、変な通報があって大変なんだから。」

「変な通報?」

「ああ。
名前を名乗らないで電話を切ってしまったから、誰からかハッキリしないんだが・・・最近、社長に就任したのがいただろう?」

「・・・えっと・・・アレンさんですか?」

「おお、そうだ。そいつに関しての通報だったと思うが・・・詳しいことはよくわからんのだ。
・・・バートン、知っているか?」

「えっと・・・何かを企んでいる、といった内容だったはずであります・・・」

「ということでだな、その通報を信じてよいものか、検討中なのだ。
なんせ、相手は一流企業だからな。迂闊に動くと、デマだったりしたときに、大変なことになりかねん。
・・・すまないが、もう行かねばならん。」

「ああ、はい。ありがとうございました。」

警部にお礼を言って、僕は考える。
ひょっとすると、ラズはこのことを僕に教えるために?・・・いやしかし・・・。

それにしても、“アレン”という名前、どこかで聞いたことが・・・。
ああ、そうだ。確か、先輩の友人にそんな名前の人がいたはずだ。

サラなら何かわかるかもしれない。

2011-03-20 01:41:19


ボルチー二

アレン、アレン・・・誰だっけ?
ていうか、アイレさんってスパイみたいな感じ?
まさか、監禁されている少女って・・・・

2011-03-20 10:56:18


…やばい、記憶力落ちたかも(汗)
アレンさんって何者だったっけ…(汗)
後で最初から読んでみよっと。

監禁されている少女って、まさかk((殴

やっぱり、アイレさん怪しい…。

2011-03-20 16:00:58


town

アレン....アレン....?!
記憶のトビラがさび付いてしまって開かん!!←
少女....神隠しにあったという....←それは嘘!

ラズさんが伝えたかったことってこれだったのかな?

2011-03-21 00:58:59


のなりい

ボルチーニ>
アレンは・・・えっと・・・社長!←
クラウス「・・・もろネタバレ・・・。」
のなりい「いいんだよ!終わりも近いんだから。」←←

アイレはスパイではないな~。
そんな感じの行動ばっかりとってるけど^^;

その少女は・・・誰でしょう?(笑)←

雫>
大丈夫!アレンはほとんど出てないから!
憶えてたら奇跡(笑)
さ・・・最初から!? きゃーーー!←←

その少女はまさか・・・?(笑)

アイレ、気がついたら設定よりも怪しくなってる・・・^^;

town>
はたしてアレンはその扉の向こうにいるのか?!←
いや、存在感ないキャラだしね~(苦笑)

神隠し・・・千と○尋の神隠し?←
カオ○シが苦手だった・・・。←

ラズが伝えたかったことはこれだったのでしょうか?←

2011-03-21 02:06:11


のなりい

若干急ぎすぎたかな~・・・。
早く完結させたかったから、どんどんグダグダに・・・(汗)

とりあえずは更新しまそ~か~←

サラの家に戻ろう・・・と思ったのだけれど、辺りは暗くなってきていた。
どうしようかな・・・。

少し悩んでから、今日はもうアパートに帰ることにした。

歩いていると

「クラウス~!」

もう振り返らなくても誰だかわかるこの声・・・アイレさんだ。
最近、よく会う気がする。

「アイレさ・・・アイレ、仕事が終わったの?」

「ええ。そっちこそ、暗号解読は順調?」

ここで正直に答えてしまったことを、僕は後で後悔することになる。
つまり、それだけ彼女を信用していたのだ。

「まあ、それなりには。上手くいけば、明日で終わるかも。」

「明日で!? 凄い!!
じゃあ、地下への道が開けるんだ!」

「明日で終わればいいんだけど・・・。」

「クラウスなら解けるわよ!大丈夫!」

「そうかな?」

なんだろう・・・?
今の会話に何かおかしなところでもあったかな。
違和感・・・というほどのものでもないけど、ひっかかりを覚える。

しかし、アパートに着くことで、思考が中断された。

・・・まあいいか。

今日一連の出来事のせいで、僕は疲れていた。
頭も上手く働かなかったのだ。
なんとも情けない限りである。

とにかく、僕は自分の部屋に戻るやいなや、ベッドに倒れこむようにして寝てしまった。

2011-03-21 02:49:42


のなりい

~アイレ目線~

「明日・・・か。」

クラウスが自分の部屋に戻った後に、そっと呟いてみた。

「思っていたよりも早かったな~。」

そう、あっという間に決着がつく・・・はず。

あ・・・社長にも伝えないと・・・。

クラウス達は知らない。

「入り口は二つじゃないのよ・・・。」

口元に微笑を浮かべながら、なお呟く。

「全部で三つあるの―――」

2011-03-21 02:53:56


のなりい

ころころと目線が変わる・・・。

~ニップ目線~

クラウスさんに話をした次の日。

「おはよう、ラズさん。」

「・・・早いな。」

俺は朝早くからラズさんのもとを訪れていた。

「だって、動きが気になるだろ?」

小さく欠伸をするラズさんを見ながら答える。

それにしても―――ラズさんって不思議だ。
ここにずっといるわけでもなく、高校に通い、オマケにアルバイトまでしてるくせに、俺が訪れる時は、必ずと言っていいほど、ここにいる。
双子がいるんじゃないか、と疑ったこともあったけど、一蹴されて終わった。

・・・やっぱり謎だ・・・。

ってそれどころじゃなくて!

「俺はいつ動けばいい?」

ラズさんは相変わらず眠そうなまま

「焦るなって。もう少し待てよ。」

と答えた。

「もうすぐ猫が戻ってくるから―――ほら。」

振り返ると、猫が一匹。

「鳩が良かったか?」

いじわるそうに笑う。
鳩だけは止めてほしい・・・というか、俺が鳩嫌いになったのも、ラズさんのせいだ。

「で、俺はどうすればいいんだよっ!」

「だから焦るなって。なー。」

「ニャー」

猫に「なー」って・・・。同意を求めてどうすんだよ!
しかも猫まで馬鹿にしたように俺のほうを見てるし・・・。

俺が心の中で散々ツッコミをいれている間に話は終わったらしい。

「・・・今日。今日、おそらくクラウスさんは暗号を解き終わる。
だから凪に伝えて来い。内容は―――」

「わかってるって!大丈夫。」

「その“大丈夫”が心配なんだよな~・・・。」

心配そうに眉をひそめるラズさん

「俺の事信用してない?」

「ああ。だって向こうには玖瑠ちゃんもいるんだぞ?
力はお前と互角・・・だろ?
お前だけで凪を守りきれるとは思えないんだよ。
何人いるかもわかってないんだし。」

俺は役に立てないんだよ。と悔しそうに言う。

「俺、よっぽど信用されてないみたいだけど、確かに玖瑠がやっかいだな。
他は・・・なんとかなると思うけど・・・拳銃とか出されたら終わりだよな~。
むしろ・・・凪のほうが避けれるんじゃないか?」

「お前は気楽だな。」

ため息をつかれた。

「いいか、お前より、凪のほうが身軽だ。
だが、仮に最初に玖瑠が立ちはだかったとする。お前なら玖瑠を突破できるかもしれないけど、玖瑠とお前がいる状態では、凪だって迂闊には避けれない。

相手は、凪が必要だってことを知っているかもしれないし、知らないかもしれない。

どっちにしろ、凪は危険なんだよ。わかるか?」

「・・・わかってるって。
大丈夫だよ。凪は絶対に危険な目にあわせない。
俺が防いでみせるよ」

「ほお・・・見事なナイトっぷりだな。
まあ、頑張れよ。」

ラズさんとわかれ、凪の家に向かう。

ああは言ったものの・・・。
正直、自信がないんだよな。
ナイト?笑わせる。俺は騎士になんかなれないよ。

誰かを救えるなら、ラズさんだって悲しまなかったかもしれないんだから―――

2011-03-21 03:19:57


town

猫に同意を求めるなんて...かわいいね~!
のなりいの意味深な答え方が引っかかる!

のなりいの小説、ぐだぐだじゃないって!

2011-03-21 10:56:01


レグルス

おおっ、たくさん更新されてる♪


ぬおぉぉ・・・・・アレンさんも怪しいしアイレさんもますますあやs(((


ニップくんのその騎士道精神がかっこいいd((((

2011-03-21 16:23:03


ボルチー二

なんで、アイレさんが“地下への道が開く”なんて知ってるんだ?

ニップはラズさんのせいで鳩嫌いに・・・
過去に何があったんだ(笑)

2011-03-22 15:24:29


天音

こんばんわ‼

アイレさん怪しいですね・・・
地下・・・

やはり、黒幕だったのですね・・・

まさか・・・久瑠に催眠術を使い
暗号を解読したところに奪う・・・?

あれ?
なにを奪うのでしょう・・・

考えすぎですかね・・・

2011-03-22 22:11:00


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