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クラウスと祖母の暗号

のなりい

なんとか二作目です・・・。
これは、前回登場したサラの祖母が残した暗号のお話・・・のはずです(はず?)
話はグダグダになる可能性大ですが、ぜひ、よろしくお願いしますね~。
前の話を知らなくても、たぶん大丈夫です・・・。

2010-08-23 01:24:45


town

× 性隠 ○ 性格
連レスゴメン!

2011-04-03 08:03:15


のなりい

town>
ありがとう☆

最初は、こんなはずじゃなかったんだよ~?←
気がついたら、皆凄い性格になってました;

クラウス、羨ましいか~(笑)
うん、確かにちょっと羨ましいかも♪
クラウス「・・・変わる?」
のなりい「嫌だ。」←

なるほど・・・リスクもあるのか~。
townの話は、本当に勉強になります☆

2011-04-03 22:56:52


のなりい

はあ・・・エイプリルフールの屈辱(?)が頭から離れない・・・・。←


今回は、やや時間旅行のネタバレ気味かも。
さて、更新しましょうか~。

その日、僕は久しぶりに夢を見た。
僕があの事件を起こした日のこと。レイトン先生と話した後、僕のことを睨んでいた黒髪の少女。

その子の傍らには、少年が立っていた。
その少年が、少女の怒りを抑えていたのかもしれない。

後で、警部から、その子の両親が亡くなったことを聞いた。
ギミックタワーが直接、その子の両親の死に関わっていたのかは、ハッキリしていない。


「はあ・・・。」

僕は静かにため息をついた。
こんな夢を見たせいか、なんだかだるい。

自分の頬を軽く叩く。
ぼうっとしてちゃ駄目だ。

今日はこの一連の出来事の中にあった、小さなナゾを解くのだから。

2011-04-04 01:16:46


のなりい

今度は番外編?
まあ、本編にもちょっぴり関係はあるんですけどね。
とある二人のお話です。誰かは秘密☆←
たぶん、誰の話だかわかると思います。

三人称です。

『ちょっとだけ昔の話』

今からちょっとだけ昔、何年か前のことです。

その子は好奇心旺盛で、両親がちょっと目をはなすと、すぐに一人で歩き回ってしまうのでした。
その男の子がが6歳、もうすぐ小学校に入学する時のこと。

母親に連れられて、公園に遊びにきていた男の子は、やっぱり勝手に動きます。
公園の中をてくてく、てくてく。
ふと、一人の女の子をみつけました。
その女の子は、口を真一文字に結び、長い黒髪をなびかせて、一人で黙々をブランコをこいでいます。
女の子の方が、1,2歳年上でしょうか。

その表情が、どこか寂しげに見えたのが気になった男の子は、女の子に話しかけました。
ブランコをとめて、女の子は鬱陶しそうにその子のほうを見ます。
そうとは知らず、無邪気に話しかける男の子。
でも、女の子に邪険にされます。

そのとき、男の子がいないことに気づいた母親が、呼びにきました。

―――明日も会えるよね?
男の子は訊きます。

―――さあね。
女の子の返事は冷たいままでした。
でも、男の子はにっこり笑って

―――また明日ね。約束だよ。
そう言います。

そして次の日。
言ったとおり、男の子はやってきました。

でも、今日の女の子は一人じゃありません。
鳩と一緒にいました。
男の子はそれが“鳥”だということしか知りません。
珍しそうに鳩を見ていました。
それを、違う意味にとったのか、女の子は怒ります。

―――あんたも私を疑うの?!
その叫びは、どこか悲しげでした。

―――私は、嘘なんかついてないのに。本当のことなのに。でも、皆がうそつきって言う。嘘つく子は仲間にいれないって。

顔を苦しげにゆがめながら、女の子は言い続けます。

―――あんたも、私のことをそんな風にみてるの?! 動物と話せる、なんて嘘をつく悪い子だって。

男の子はきょとんとします。
そして、無邪気に笑います。

―――お姉ちゃんは動物とオハナシできるの?
  それって、かっこいいね!

今度は、女の子がきょとんとする番です。
自分が早とちりしていたことに気づいた女の子は、少し戸惑ってから、男の子に笑いかけます。
女の子は初めて、自分のことを信じてくれる人をみつけたのでした。

それから何年か経ち、男の子は、その女の子の親友であり、最大の理解者となりました。

めでたし、めでたし。

2011-04-04 01:41:32


のなりい

さて、本編にもどりましょうか。
クラウス目線のままです。

僕たちは、サラの家に集まっていた。
とはいえ、今テーブルについているのは、僕を含めて四人。
僕と、僕の隣にニップ君、ニップ君の向かいにラズ、ラズの隣にセラさんが座っている。

最初に口を開いたのはニップ君だった。

「俺、今まで何も考えずにラズさんの言う事に従ってきたけど、何故、詩織さんが後催眠暗示にかけられてるって知ってたんだ?」

「私が話したからよ。」

答えたのは、ラズではなくセラさんだった。

「私は、最初にラズとコンタクトをとった。そこで私の計画を話し、協力を頼んだの。ラズは快く引き受けてくれた。
ラズを介して、ニップ、貴方を使える―――ちょっと言い方が悪いけどね―――ようになった私は、詩織を催眠術にかけることにした。
だってニップ、貴方、ハーモニカが得意でしょう?」

「そうですけど・・・何故セラさんが知っているのですか?」

「そりゃ知ってるわ。だって、ルイの親戚でしょ?」

ルイさん。
先輩やセラさん、そしてアレンさんの友人で、有名なヴァイオリニストでもある。
ルイさんとは、前にちょっとした出来事があって知り合った。

そんな人の親戚だったなんて、世の中は狭い。

「親戚・・・まあそうですね。」

ニップ君が照れくさそうに言う。

「ルイの家系は、音楽関係の技術が素晴らしい人がたくさんいるもの。
といっても、そのほとんどが音楽と無関係なことをしているけど。」

本当にもったいないわ、とセラさん。

「ああ、それより、さっきの話の続きね。
ニップがいればなんとかなるかと思って、私はアレンを誘導し、詩織の家へとむかわせた。
そのときに、詩織には全てを話し、この話を思い出したとき、スコットランドヤードに行くように言った。
彼女の言う事なら、警察も動くかな、と思ってね。
更に、玖瑠ちゃんはニップが下手な行動にでないようにするため―――予想外の行動をされたら困るもの―――のジョーカーだった。
これも、ラズを介してあらかじめ玖瑠に伝えてあったの。」

僕とニップ君は顔を見合わせる。

「つまり僕たちは最初から・・・。」

僕の言葉の続きを、ニップ君が苦笑しながら言う。

「彼女達女性陣の手の上で踊らされてたみたいですね。」

また、思わぬところから、僕の予想が真実である、と確信させる要素がみつかった。

2011-04-04 02:00:21


ありがとう…。

500レス達成おめでとう!

やっぱセラさんだ~☆
いやいや、うちは断じて名探偵や超能力者ではないよっ←断言
ただの○期○学生です^^←今日○学式だった人

B「セラさん強そうだな…。手合わせ願いm(殴」

雫「まだ本編にも登場してないのに出てくるな~っ」

B「名前伏せてるからいいだろっ」

皆さんすごい性格をしてらっしゃる^^;
でも一緒にいると楽しそう☆

クラウスの予想ってなんだろう?
気になる…。

2011-04-04 17:44:34


town

女性軍強いなぁ.....
音楽一家ってある意味大変そうだな....

世の中そういうもんか!(笑)

自分の話は受け売りが大部分を占めているよ!

2011-04-04 17:48:19


レグルス

女性軍強・・・・・(笑笑)←←

女は強いもんn(((((


クラ君なにを予想したんだ?

2011-04-04 22:09:00


のなりい

雫>
いえいえ^^

達成祝いありがとう!!

やっぱりセラでした☆
ふむ、やはり雫は名探偵か・・・。←←人の話を聞いてない

セラ「私なんかでよければ喜んでお相手するけど・・・。」
のなりい「セラの背が小さいから、攻撃しにくいかm(殴」
セラ「今の一言は余計よね?」
のなりい「ギブッ!!わかったから首絞めないで~~・・・。」

皆凄い性格です^^;
楽しい・・・かも?

クラウスの予想はなんでしょう?

town>
女は怖いんだよ?(笑)
音楽一家・・・とはいえ、ほとんどの人が音楽とは無関係な仕事に就いてるんだけどね~。

世の中そういうものです。←

受け売りOK!
受け売りだろうと何だろうと、自分の知識になったら問題はない!←

レグルス>
女性陣は強いんです(笑)
女は怖いのだ!←←
クラウス「ティッシュケース持って暴れるような人もいるしね?」
のなりい「それ、誰の事なんだろう?凄い人だn(殴」
クラウス「のなりいの事。」

クラウスの予想はなんでしょう?

2011-04-05 01:48:14


のなりい

今日で完結・・・するかな~?

サラの家から帰るとき。

「ラズ、ちょっといいかな。」

歩きながら、ラズに話しかける。

「いいですけど・・・何ですか?」

僕はちょっと躊躇ってから言った。

「ラズ、君は・・・君は、あのとき、僕のことを睨んでいた少女だったんじゃないかな?」

ニップ君が息を呑んだ。
ラズは無表情のまま僕に問う。

「・・・根拠は?」

「根拠ってほどのものでもないよ。
初めてラズを見たとき、どこかで会ったことがある気がした。でも、そのときは判らなかったんだ。
昨日、僕はあの事件―――僕が犯した大罪を思い出していた。
そこでふっと思ったんだ。もしかして、ラズはあの少女なんじゃないかって。」

「・・・それだけですか。」

ラズの声は硬い。

「もう一つある。
さっき、ニップ君は“女性陣”と言った。
裏で動いていたのは、セラさん、ラズ、玖瑠の三人。
だからあれっ?って思った。
見かけや話し方から、ラズは少年・・・青年、と言うべきかな?だと思っていた。でも、女性陣の中にラズも含まれてる。
僕は、言葉についてそこまで詳しいわけじゃないけど、“女性陣”の中に、少年は入らない―――少なくても、ニップ君はそう考えるんじゃないかって思った。
そうすると、ラズは性別が女性なんじゃないかって考えられる。」

「根拠としては弱いですね。」

「そう、弱いんだ。でも、そうかもしれないと思ったら、確かめずにはいられなくなった。
―――君は、今も僕を恨んでいるのかな?」

ラズはため息をついた。

「そうです。俺がその少女ですよ。
正直、恨んでないと言ったら嘘になるかもしれません。でも、クラウスさんを恨んでも両親はもう戻っては来ない。だから俺、決めたんです。アルバイトして、ちゃんと高校にも通って、両親を安心させるって。
まあ、ニップがいたってのも大きかったですけどね。」

ニップ君もため息をつく。

「俺、凪が騙されるかな~って思って、一回からかったんですよ。
そしたら、ラズさんの性別をあっさり見破って・・・。
俺って演技とか下手なんですかね?」

ラズが苦笑する。

「ニップは・・・どうしようもできないよな。」

ひどい!と文句と言うニップ君を無視して、

「クラウスさん、俺、クラウスさんと話して、なんか吹っ切れた気がします。」

そう言って、笑った。

2011-04-05 02:19:17


のなりい

僕とラズが話してから二日後。
凪が日本に戻ることになった。

「それじゃあ、クラウスさん、サラ姉。
お世話になりました。」

そう言って頭を下げる凪の右手には、着替え等の荷物。
左手には、ゲージ。

ラズやニップ君と別れると寂しくなるな、と言う凪に「じゃあコイツを連れて行け。」とラズが手渡した。
中には、白い子猫が入っている。


ラズは、前々から養子にはいる話があったらしい。
しかも、その家がニップ君の家に近かったとか。

「毎日のようにニップと顔を合わせるのか」と、ラズが苦笑いしていた。

セラさんの戻ってきたサラの家は、前よりも一層明るくなった気がする。
セラさんたちは、アレンさんが出所するのを待っているそうだ。

そして僕は―――

「こんにちは、先生。」

「やあ、クラウス。」

先生が微笑む。
ルーク君がいなくなってしまったので、僕が代わりにレイトン先生を手伝っている。
手伝うのは楽しいけど、先生はすぐに部屋を汚くしてしまう。ルーク君、大変だっただろうな。

「クラウスさん、クッキーを焼いたので、食べてください。」

笑顔で凄まじい物体を差し出すのはアロマさんだ。
アロマさんの料理から、いかに逃げるかが僕の課題となっている。

先生を手伝うのにも慣れてきた頃―――

「先生、手紙です。」

一通の手紙が届いた。ルーク君からだ。
手紙を読んだ先生は僕に言った。

「どうやら、ルークのところで事件があったみたいだよ。
クラウスも来るかい?」

僕は迷わず即答する。

「はい!」

2011-04-05 02:33:42


のなりい

というわけで、この小説も終わりを迎えました。
ここまでこれたのも、皆さんのおかげです。
今までこの小説にコメントをくれた皆様、本当にありがとうございました。

最後にオリキャラの紹介をして終わりたいと思います。

・凪
13歳女子。日本からやってきた。
サラに鍛えられたおかげで、運動神経はいい。
日本に戻ってからは、ラズがくれた猫と戯れるのが日課になった様子。

・サラ
24歳女性。格闘の腕前もなかなかだが、姉に勝てたことはない。
甘いものが好き。しかし、自分で作ることはない。

・セラ
27歳女性。サラの姉。
しっかりしているように見えて、意外と抜けている。
小柄で、動きがすばやい。
短く切ってしまった髪の毛を、また伸ばしはじめたらしい。

・ニップ
15歳の少年。父親がイギリス人で母親が日本人とハーフである。
意外と家庭科の分野が得意。
小さい頃に、鳩に追い掛け回されたのがトラウマになっている。
ラズのよき理解者。

・玖瑠
14歳女子。ニップの妹。
基本的に無口で無表情。とくにニップには冷たいとか。
楽器こそ演奏できないものの、声域は凄まじいらしい。

・ラズ
17歳女子。一人称が“俺”。
わざとだっぽりした服をきている。男子に間違われるほうが好都合らしい。
鳩と猫と会話できる能力をもつ。そのせいで、小さい頃は独りのことも多かった。
両親を亡くしていて、養子にはいった。庭に鳩がいっぱい来るとか来ないとか。

・・・あとの人達は特に紹介することも・・・ないかな?←

次の小説では、トリップものに挑戦しようと思っています。
応援していただけるとありがたいです。

2011-04-05 02:50:42


town

ラズさん....女性だったんだね!
今度の事件はどんなのか楽しみ!

完結おめでとう!←遅い!

2011-04-05 08:58:40


レグルス

のわ・・・!?いつの間にか完結してる・・・!!←←

完結おめでとうです!!←


ラズさん女性だったんだ!?すげぇ・・・←何が


次回作も楽しみです!!
頑張れーーーーーっっ!!!!

2011-04-05 10:15:07


ボルチー二

500レス突破&完結おめでとう!!

えぇー!ラズさんは女性・・・!!
番外編の女の子が、なんかラズさんみたいな能力持ってるな~とは思ったけど、まさか本人だとは!

クラウスは教授のもとに行ったのか。
部屋の掃除より、アロマの料理から逃げる方が大変だろうね(笑)

次回作も楽しみだぁ\(^o^)/

2011-04-05 12:01:27


ライラック

おお・・・ごめんなさい、いつの間に;;
今、一気読みしました!←←

完結おめでとう!!
次回作も頑張って!!
次回は、もう少しこまめにコメします!!

って・・・ラズさん女性だったんですね・・(笑)←←

2011-04-06 13:10:09


完結おめでとうっ!

ネージュ&B「おめでとうございます」

ラズさんがまさかの女性だったとは…。

クラウス…部屋の掃除慣れるより、アロマの料理をどうやって逃げられるか研究したほうがいいような…^^;

次回作にもお邪魔します☆

2011-04-06 17:36:59


のなりい

town>
そうなんだ、女性だったんです。

今度は・・・私の中では最もぐだぐだな小説だ!←駄目じゃん

ありがとう~^^

レグルス>
学年が上がる前に完結させようと頑張った(笑)
ありがとう~^^

凄いだろ!←←

次も頑張ります!ありがとうっ!!

ボルチーニ>
ありがとう^^

番外編はニップとラズの話だったんだ~

終わり方に悩んで、教授のもとに行かせました←

次回作・・・もう少しまともになればいいんだけどね~^^;

ライラック>
一気読みお疲れ様☆←

ありがとう!!
頑張ります^^

そうなの、ラズは女性でした(笑)

雫>
ありがとう^^

まさかなんです(笑)←

クラウスね~・・・本当、そっちの研究のほうが大事だよね(笑)

ぜひ次回作にも来てください^^

2011-04-07 01:37:22


茜星

遅れたけど完結おめでとう!
次回作もがんばって!!

あまり頻繁にはコメント残せないけど、応援してます☆

2011-04-14 05:35:15


のなりい

茜星>
ありがとうっ!!
次回作も頑張ります☆

応援してもらえるなんて~^^
照れちゃう(笑)←

2011-04-15 01:41:35


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